JPH05330009A - オフセット印刷機の湿し水供給装置 - Google Patents
オフセット印刷機の湿し水供給装置Info
- Publication number
- JPH05330009A JPH05330009A JP4137124A JP13712492A JPH05330009A JP H05330009 A JPH05330009 A JP H05330009A JP 4137124 A JP4137124 A JP 4137124A JP 13712492 A JP13712492 A JP 13712492A JP H05330009 A JPH05330009 A JP H05330009A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dampening water
- pressure
- printing
- pressure control
- dampening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rotary Presses (AREA)
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 印刷版で湿し水を最適な供給量で供給し、定
量性を向上して、印刷品位の向上を図る。 【構成】 オフセット印刷機の印刷速度を検出する速度
検出手段と、印刷条件および前記印刷速度に対応して、
供給すべき湿し水の供給量が記憶されるメモリと、前記
オフセット印刷機の印刷版に向けて、湿し水を霧状に連
続的に噴射する複数のノズルを有する噴射手段と、前記
速度検出手段からの出力に応答して、前記メモリに記憶
されている湿し水の供給量に基づいて、前記噴射手段へ
の湿し水の供給圧力を制御する圧力制御手段と、前記圧
力制御手段へ、湿し水を圧送する湿し水供給手段とを設
ける。
量性を向上して、印刷品位の向上を図る。 【構成】 オフセット印刷機の印刷速度を検出する速度
検出手段と、印刷条件および前記印刷速度に対応して、
供給すべき湿し水の供給量が記憶されるメモリと、前記
オフセット印刷機の印刷版に向けて、湿し水を霧状に連
続的に噴射する複数のノズルを有する噴射手段と、前記
速度検出手段からの出力に応答して、前記メモリに記憶
されている湿し水の供給量に基づいて、前記噴射手段へ
の湿し水の供給圧力を制御する圧力制御手段と、前記圧
力制御手段へ、湿し水を圧送する湿し水供給手段とを設
ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二流体のオフセット印
刷機に好適に実施することができる湿し水供給装置に関
し、もっと詳しくは印刷速度に対応した供給量で湿し水
を印刷版に最適な状態で供給して、印刷品位が高くかつ
安定な印刷を行うことができるオフセット印刷機の湿し
水供給装置に関する。
刷機に好適に実施することができる湿し水供給装置に関
し、もっと詳しくは印刷速度に対応した供給量で湿し水
を印刷版に最適な状態で供給して、印刷品位が高くかつ
安定な印刷を行うことができるオフセット印刷機の湿し
水供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オフセット印刷と呼ばれる平版
印刷に用いられる印刷版は、画線部と非画線部とが同一
平面上に形成されている。画線部は、親油性(疎水性)
であり、油性インキに対して受理性が高く、水に対して
受容性がないように処理されており、また非画線部は、
親水性(疎油性)であり、水に対して受理性が高く、油
性インキに対して受容性がないように処理されている。
印刷に用いられる印刷版は、画線部と非画線部とが同一
平面上に形成されている。画線部は、親油性(疎水性)
であり、油性インキに対して受理性が高く、水に対して
受容性がないように処理されており、また非画線部は、
親水性(疎油性)であり、水に対して受理性が高く、油
性インキに対して受容性がないように処理されている。
【0003】このような処理が施された印刷版を用いた
オフセット印刷においては、まず親水性の非画線部に、
湿し水を付与し、水膜を印刷版上に形成させる必要があ
る。すなわち、印刷版上の非画線部に湿し水を付与した
後、この湿し水の膜が乾かないうちに、油性インキを印
刷版上に与える必要があり、印刷品質を維持するために
は印刷版上の湿し水と油性インキとのバランスが極めて
重要である。湿し水の供給量を必要以上に多くすると、
油性インキが乳化するなどの問題が生じ、印刷ができな
くなってしまう。そこで、湿し水が最小限になるように
調整するけれども、湿し水が少なくなり過ぎると、逆に
非画線部に均一な水膜を形成しなかったり、インキが付
与されるまでに乾いてしまう場合があり、これによって
汚れが発生し、前述と同様に印刷できなくなってしま
う。したがって、印刷作業者は必要最小限の湿し水を均
一に印刷版に与えることに常に注意を払わなければなら
ない。
オフセット印刷においては、まず親水性の非画線部に、
湿し水を付与し、水膜を印刷版上に形成させる必要があ
る。すなわち、印刷版上の非画線部に湿し水を付与した
後、この湿し水の膜が乾かないうちに、油性インキを印
刷版上に与える必要があり、印刷品質を維持するために
は印刷版上の湿し水と油性インキとのバランスが極めて
重要である。湿し水の供給量を必要以上に多くすると、
油性インキが乳化するなどの問題が生じ、印刷ができな
くなってしまう。そこで、湿し水が最小限になるように
調整するけれども、湿し水が少なくなり過ぎると、逆に
非画線部に均一な水膜を形成しなかったり、インキが付
与されるまでに乾いてしまう場合があり、これによって
汚れが発生し、前述と同様に印刷できなくなってしま
う。したがって、印刷作業者は必要最小限の湿し水を均
一に印刷版に与えることに常に注意を払わなければなら
ない。
【0004】以上のようにオフセット印刷は、印刷版に
いかに確実に湿し水を付与するかが重要であり、従来か
ら様々な湿し水の供給装置が開発され、実施されてい
る。
いかに確実に湿し水を付与するかが重要であり、従来か
ら様々な湿し水の供給装置が開発され、実施されてい
る。
【0005】最も一般的な湿し水の供給装置は、ゴムロ
ーラにモルトンと呼ばれる布を巻き付けた水付けローラ
と、これに水を含ませるための水舟と呼ばれる湿し水の
貯留容器とを備え、この水付けローラが印刷版に接触し
ながら回転することによって印刷版の非画線部に水を付
与するものである。このモルトンを用いた湿し水供給装
置は、モルトンがインキで汚れたり、布目が変化したり
するので、常に均一な状態で印刷版に湿し水を付与する
ことが困難であるという問題を有している。
ーラにモルトンと呼ばれる布を巻き付けた水付けローラ
と、これに水を含ませるための水舟と呼ばれる湿し水の
貯留容器とを備え、この水付けローラが印刷版に接触し
ながら回転することによって印刷版の非画線部に水を付
与するものである。このモルトンを用いた湿し水供給装
置は、モルトンがインキで汚れたり、布目が変化したり
するので、常に均一な状態で印刷版に湿し水を付与する
ことが困難であるという問題を有している。
【0006】また前記ボルトンの代わりに、より湿し水
を均一に付与するために、前述のゴムローラに紙を巻い
たり、細かい均一な凹凸を有するプラスチックシートを
巻くなどの様々な工夫がなされているけれども、いずれ
も印刷中に印刷インキが付着してローラが徐々に汚れ、
湿し水を均一に印刷版に付与することは困難であるとい
う問題がある。
を均一に付与するために、前述のゴムローラに紙を巻い
たり、細かい均一な凹凸を有するプラスチックシートを
巻くなどの様々な工夫がなされているけれども、いずれ
も印刷中に印刷インキが付着してローラが徐々に汚れ、
湿し水を均一に印刷版に付与することは困難であるとい
う問題がある。
【0007】この問題を解決するために、回転ブラシを
用いる装置があり、湿し水の付着したブラシの毛を弾く
ことによって、湿し水を印刷版に付与するように構成さ
れている。この装置の場合、ブラシにはインキが付着し
にくいけれども、時間の経過とともにブラシは汚れ、湿
し水の付与量が変わってしまうという問題を有する。
用いる装置があり、湿し水の付着したブラシの毛を弾く
ことによって、湿し水を印刷版に付与するように構成さ
れている。この装置の場合、ブラシにはインキが付着し
にくいけれども、時間の経過とともにブラシは汚れ、湿
し水の付与量が変わってしまうという問題を有する。
【0008】以上に述べた従来技術の湿し水供給装置で
は、前記貯留容器内の湿し水に水付けローラを湿すが、
さらにこの貯留容器内の湿し水がインキおよび紙粉など
によって汚れてしまう。そのため、湿し水の化学組成が
変化し、湿し水としての機能が低下してしまうという問
題を有している。
は、前記貯留容器内の湿し水に水付けローラを湿すが、
さらにこの貯留容器内の湿し水がインキおよび紙粉など
によって汚れてしまう。そのため、湿し水の化学組成が
変化し、湿し水としての機能が低下してしまうという問
題を有している。
【0009】これらの従来技術の問題点を解決する他の
従来技術として、近年、湿し水と加圧空気とを混合させ
て噴射する二流体噴射式の湿し水供給装置が、たとえば
特公昭49−29241号公報、特開昭51−5951
1号公報、特開昭55−22268号公報およびアメリ
カ合衆国特許第3651756号公報に示されている。
従来技術として、近年、湿し水と加圧空気とを混合させ
て噴射する二流体噴射式の湿し水供給装置が、たとえば
特公昭49−29241号公報、特開昭51−5951
1号公報、特開昭55−22268号公報およびアメリ
カ合衆国特許第3651756号公報に示されている。
【0010】これらの他の従来技術では、印刷速度に対
応して連動する湿し水を供給するためのポンプ装置が設
けられ、このポンプ装置を駆動して噴射ノズルに湿し水
を供給するとともに、この噴射ノズルに圧縮空気を混合
して湿し水を霧化して印刷版に供給するように構成され
ており、常に新しい湿し水を一定供給量で印刷版に与え
ることができるという点では優れているけれども、ポン
プ装置の一回転で押し出される湿し水の供給量の点で
は、各噴射ノズルに対応する各ポンプ装置の吐出量を調
整しなければならないという問題がある。したがって前
述した水付けローラを備える従来技術に比べて多くの利
点は有するものの、前記ポンプ装置を含む装置全体の構
成が複雑であり、また長期の使用によってポンプ装置が
摩耗を生じて噴射ノズルから吐出される湿し水の定量性
が低下してしまい、これによって高品質な印刷が困難に
なってしまうという問題を有する。
応して連動する湿し水を供給するためのポンプ装置が設
けられ、このポンプ装置を駆動して噴射ノズルに湿し水
を供給するとともに、この噴射ノズルに圧縮空気を混合
して湿し水を霧化して印刷版に供給するように構成され
ており、常に新しい湿し水を一定供給量で印刷版に与え
ることができるという点では優れているけれども、ポン
プ装置の一回転で押し出される湿し水の供給量の点で
は、各噴射ノズルに対応する各ポンプ装置の吐出量を調
整しなければならないという問題がある。したがって前
述した水付けローラを備える従来技術に比べて多くの利
点は有するものの、前記ポンプ装置を含む装置全体の構
成が複雑であり、また長期の使用によってポンプ装置が
摩耗を生じて噴射ノズルから吐出される湿し水の定量性
が低下してしまい、これによって高品質な印刷が困難に
なってしまうという問題を有する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、上述の技術的課題を解決し、ポンプ装置の摩耗に
よる湿し水の供給量の不所望な乱れを確実に防止し、印
刷品位の向上を図ることができるようにしたオフセット
印刷機の湿し水供給装置を提供することである。
的は、上述の技術的課題を解決し、ポンプ装置の摩耗に
よる湿し水の供給量の不所望な乱れを確実に防止し、印
刷品位の向上を図ることができるようにしたオフセット
印刷機の湿し水供給装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、オフセット印
刷機の印刷速度を検出する速度検出手段と、印刷条件お
よび前記印刷速度に対応して、供給すべき湿し水の供給
量が記憶されるメモリと、前記オフセット印刷機の印刷
版に向けて、湿し水を霧状に噴射する複数のノズルを有
する噴射手段と、前記速度検出手段からの出力に応答し
て、前記メモリに記憶されている湿し水の供給量に基づ
いて、前記噴射手段への湿し水の供給圧力を制御する圧
力制御手段と、前記圧力制御手段へ、湿し水を圧送する
湿し水供給手段とを含むことを特徴とするオフセット印
刷機の湿し水供給装置である。
刷機の印刷速度を検出する速度検出手段と、印刷条件お
よび前記印刷速度に対応して、供給すべき湿し水の供給
量が記憶されるメモリと、前記オフセット印刷機の印刷
版に向けて、湿し水を霧状に噴射する複数のノズルを有
する噴射手段と、前記速度検出手段からの出力に応答し
て、前記メモリに記憶されている湿し水の供給量に基づ
いて、前記噴射手段への湿し水の供給圧力を制御する圧
力制御手段と、前記圧力制御手段へ、湿し水を圧送する
湿し水供給手段とを含むことを特徴とするオフセット印
刷機の湿し水供給装置である。
【0013】また本発明は、前記噴射手段と前記圧力制
御手段との間には、各ノズル孔から噴射される湿し水の
吐出量を微調整する微調整手段が設けられることを特徴
とする。
御手段との間には、各ノズル孔から噴射される湿し水の
吐出量を微調整する微調整手段が設けられることを特徴
とする。
【0014】さらに本発明は、前記微調整手段と前記圧
力制御手段との間には、圧力検出手段が設けられ、この
圧力検出手段の出力に基づいて前記圧力制御手段をフィ
ードバック制御することを特徴とする。
力制御手段との間には、圧力検出手段が設けられ、この
圧力検出手段の出力に基づいて前記圧力制御手段をフィ
ードバック制御することを特徴とする。
【0015】さらに本発明は、前記湿し水供給手段は、
湿し水を噴射手段における最大供給圧力以上の圧力で圧
送することを特徴とする。
湿し水を噴射手段における最大供給圧力以上の圧力で圧
送することを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1記載の本発明に従えば、湿し水供給手
段から湿し水が圧力制御手段へ圧送される。この圧力制
御手段は、速度検出手段からの出力に応答して予めメモ
リに記憶されている湿し水の供給量になるように、前記
湿し水供給手段から供給された湿し水の供給圧力を制御
する。前記速度検出手段は、オフセット印刷機の印刷速
度、たとえば印刷版の回転速度を検出し、また前記メモ
リに記憶される湿し水の供給量は、印刷条件、たとえば
温度や湿度と前記印刷速度とに対応して決定されてい
る。このような印刷条件と印刷速度とが考慮された供給
量で湿し水を噴射手段に供給することができるので、最
適な供給量で湿し水を印刷版に供給することができ、こ
れによって、印刷品位を向上し、その高い印刷品位を維
持することができる。
段から湿し水が圧力制御手段へ圧送される。この圧力制
御手段は、速度検出手段からの出力に応答して予めメモ
リに記憶されている湿し水の供給量になるように、前記
湿し水供給手段から供給された湿し水の供給圧力を制御
する。前記速度検出手段は、オフセット印刷機の印刷速
度、たとえば印刷版の回転速度を検出し、また前記メモ
リに記憶される湿し水の供給量は、印刷条件、たとえば
温度や湿度と前記印刷速度とに対応して決定されてい
る。このような印刷条件と印刷速度とが考慮された供給
量で湿し水を噴射手段に供給することができるので、最
適な供給量で湿し水を印刷版に供給することができ、こ
れによって、印刷品位を向上し、その高い印刷品位を維
持することができる。
【0017】請求項2記載の本発明に従えば、前記噴射
手段と圧力制御手段との間に微調整手段が設けられるの
で、印刷速度および印刷条件に対応した供給量に制御さ
れた前記圧力制御手段からの湿し水の流量を各ノズル毎
に微調整することができ、これによって印刷条件および
印刷速度に適した湿し水の供給量に正確に調整すること
ができる。
手段と圧力制御手段との間に微調整手段が設けられるの
で、印刷速度および印刷条件に対応した供給量に制御さ
れた前記圧力制御手段からの湿し水の流量を各ノズル毎
に微調整することができ、これによって印刷条件および
印刷速度に適した湿し水の供給量に正確に調整すること
ができる。
【0018】請求項3記載の本発明に従えば、微調整手
段と圧力制御手段との間に圧力検出手段を設けて、この
圧力検出手段の出力に基づいて前記圧力制御手段がフィ
ードバック制御される。これによって圧力制御手段によ
る制御後の湿し水の圧力変化を少なくして、各ノズルか
ら均一な流量で湿し水を噴射することができ、供給量の
定量性を格段に向上することができる。
段と圧力制御手段との間に圧力検出手段を設けて、この
圧力検出手段の出力に基づいて前記圧力制御手段がフィ
ードバック制御される。これによって圧力制御手段によ
る制御後の湿し水の圧力変化を少なくして、各ノズルか
ら均一な流量で湿し水を噴射することができ、供給量の
定量性を格段に向上することができる。
【0019】請求項4記載の本発明に従えば、前記噴射
手段の各ノズルにおける最大供給圧力以上の圧力で湿し
水供給手段が湿し水を圧送するようにしたので、印刷版
への供給量が不足してしまうおそれはなく、噴射手段に
よる供給量を広い範囲で達成することができる。
手段の各ノズルにおける最大供給圧力以上の圧力で湿し
水供給手段が湿し水を圧送するようにしたので、印刷版
への供給量が不足してしまうおそれはなく、噴射手段に
よる供給量を広い範囲で達成することができる。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の湿し水供給装置
1の全体の構成を示す系統図である。一般に、オフセッ
ト印刷においては、印刷版の非画線部にインキが付着す
るのを防止するために、湿し水を供給して、前記印刷版
を加湿する必要がある。また前記印刷版に供給される湿
し水の量は、印刷速度および画像濃度、印刷機の種類、
用紙の種類、湿度ならびに温度などのような印刷条件に
対応して精密に制御しなければ印刷品位が低下してしま
うため、本発明に従う湿し水供給装置が用いられる。
1の全体の構成を示す系統図である。一般に、オフセッ
ト印刷においては、印刷版の非画線部にインキが付着す
るのを防止するために、湿し水を供給して、前記印刷版
を加湿する必要がある。また前記印刷版に供給される湿
し水の量は、印刷速度および画像濃度、印刷機の種類、
用紙の種類、湿度ならびに温度などのような印刷条件に
対応して精密に制御しなければ印刷品位が低下してしま
うため、本発明に従う湿し水供給装置が用いられる。
【0021】たとえばドラム缶などである貯留容器2内
には、湿し水3が貯留され、この湿し水3は管路4を介
してポンプ5によって汲み上げられ、管路6へ圧送され
る。この管路6には圧力計7が接続され、ポンプ5によ
って吐出された管路6内の湿し水の圧力が計測される。
管路6内を圧送される湿し水の圧力P1は、たとえば
1.7kg/cm2程度ある。
には、湿し水3が貯留され、この湿し水3は管路4を介
してポンプ5によって汲み上げられ、管路6へ圧送され
る。この管路6には圧力計7が接続され、ポンプ5によ
って吐出された管路6内の湿し水の圧力が計測される。
管路6内を圧送される湿し水の圧力P1は、たとえば
1.7kg/cm2程度ある。
【0022】前記管路6からの湿し水は開閉弁8を経て
管路9に供給され、フィルタ10によって異物などが除
去されて清浄化された後、一次圧力調整手段11によっ
て減圧される。この一次圧力調整手段11には管路12
が接続され、管路12内の圧力は圧力計13によって計
測される。管路12内の湿し水の一次圧力P2は、たと
えば1〜1.2kg/cm2程度である。前記管路4,
6,9,12は、呼び径25〜32Aの鋼管が用いられ
る。また前記一次圧力調整手段11は、市販のレギュレ
ータを用いることができ、たとえば0〜300Nリット
ル/分の間では、流量が変動しても出側の圧力は一定に
保たれ、この出側の圧力が調整圧力を越えると安全弁が
開いて出側の圧力を前記調整圧力以下に保つように構成
されている。
管路9に供給され、フィルタ10によって異物などが除
去されて清浄化された後、一次圧力調整手段11によっ
て減圧される。この一次圧力調整手段11には管路12
が接続され、管路12内の圧力は圧力計13によって計
測される。管路12内の湿し水の一次圧力P2は、たと
えば1〜1.2kg/cm2程度である。前記管路4,
6,9,12は、呼び径25〜32Aの鋼管が用いられ
る。また前記一次圧力調整手段11は、市販のレギュレ
ータを用いることができ、たとえば0〜300Nリット
ル/分の間では、流量が変動しても出側の圧力は一定に
保たれ、この出側の圧力が調整圧力を越えると安全弁が
開いて出側の圧力を前記調整圧力以下に保つように構成
されている。
【0023】このようにして減圧された管路12からの
湿し水は、二次圧力調整手段14に与えられる。この二
次圧力調整手段14は、前記管路12が接続される入側
ポート16および入側ポート16から供給された湿し水
が圧力調整されて吐出され、管路17が接続される出側
ポート18を有する圧力制御手段である圧力制御弁15
と、前記管路17内の湿し水の圧力を検出する圧力検出
手段19と、印刷速度ならびに湿度および温度などの印
刷条件に対応して供給される湿し水の供給量が設定さ
れ、コンピュータなどによって実現される供給量設定装
置20からの湿し水を供給量の値と前記圧力検出手段1
9からの圧力値とを比較して、前記圧力制御弁15へ制
御信号を導出する制御回路21とを有する。このような
二次圧力調整手段14によって、管路17へ吐出される
湿し水の圧力の微妙な変化を検出して、管路17へ吐出
される湿し水の圧力が一定となるようにフィードバック
制御することができる。
湿し水は、二次圧力調整手段14に与えられる。この二
次圧力調整手段14は、前記管路12が接続される入側
ポート16および入側ポート16から供給された湿し水
が圧力調整されて吐出され、管路17が接続される出側
ポート18を有する圧力制御手段である圧力制御弁15
と、前記管路17内の湿し水の圧力を検出する圧力検出
手段19と、印刷速度ならびに湿度および温度などの印
刷条件に対応して供給される湿し水の供給量が設定さ
れ、コンピュータなどによって実現される供給量設定装
置20からの湿し水を供給量の値と前記圧力検出手段1
9からの圧力値とを比較して、前記圧力制御弁15へ制
御信号を導出する制御回路21とを有する。このような
二次圧力調整手段14によって、管路17へ吐出される
湿し水の圧力の微妙な変化を検出して、管路17へ吐出
される湿し水の圧力が一定となるようにフィードバック
制御することができる。
【0024】前記管路17からの湿し水は、噴射手段2
3に供給される。この噴射手段23は、複数(本実施例
では4)の弁孔24a〜24dが形成されるケーシング
25と、各弁孔24a〜24d毎に対応して設けられ、
前記ケーシング25に螺着される複数のニードル弁26
a〜26dとを有する。前記弁孔24a〜24dおよび
ニードル弁26a〜26dは、ケーシング25の長手方
向に等間隔をあけて設けられ、各ニードル弁26a〜2
6dを個別的に螺進/螺退させることによって弁孔24
a〜24dの開度を微調整することができる。
3に供給される。この噴射手段23は、複数(本実施例
では4)の弁孔24a〜24dが形成されるケーシング
25と、各弁孔24a〜24d毎に対応して設けられ、
前記ケーシング25に螺着される複数のニードル弁26
a〜26dとを有する。前記弁孔24a〜24dおよび
ニードル弁26a〜26dは、ケーシング25の長手方
向に等間隔をあけて設けられ、各ニードル弁26a〜2
6dを個別的に螺進/螺退させることによって弁孔24
a〜24dの開度を微調整することができる。
【0025】前記ケーシング25にはまた、各弁孔24
a〜24dを共通に連通する連通孔27が形成され、こ
の連通孔27の出側の端部には管路28が接続され、微
調整手段23からの湿し水は、前記貯留容器2に回収さ
れる。管路28にはオリフィス29が設けられ、それよ
りも上流側の圧力不足が防止されている。また前記管路
28は、呼び径20〜25Aの鋼管が用いられており、
このように一次側の管路4,6,9,12よりも管径が
小さいものを用いることによって圧力不足を防止してい
る。
a〜24dを共通に連通する連通孔27が形成され、こ
の連通孔27の出側の端部には管路28が接続され、微
調整手段23からの湿し水は、前記貯留容器2に回収さ
れる。管路28にはオリフィス29が設けられ、それよ
りも上流側の圧力不足が防止されている。また前記管路
28は、呼び径20〜25Aの鋼管が用いられており、
このように一次側の管路4,6,9,12よりも管径が
小さいものを用いることによって圧力不足を防止してい
る。
【0026】前記微調整手段23には、噴射手段30を
構成する複数(本実施例では4)の噴射ノズル31a〜
31dが接続される。各ノズル31a〜31dには圧縮
空気圧源32からの圧縮空気が供給され、前記弁孔24
a〜24dから導かれた湿し水がたとえば0〜10cc
/分の流量で霧状に噴射される。したがって前記ポンプ
5の吐出圧力P1は、このような各ノズル31a〜31
dからの最大供給量以上に選ばれている。
構成する複数(本実施例では4)の噴射ノズル31a〜
31dが接続される。各ノズル31a〜31dには圧縮
空気圧源32からの圧縮空気が供給され、前記弁孔24
a〜24dから導かれた湿し水がたとえば0〜10cc
/分の流量で霧状に噴射される。したがって前記ポンプ
5の吐出圧力P1は、このような各ノズル31a〜31
dからの最大供給量以上に選ばれている。
【0027】図2は、印刷版33およびそれに関連する
構成を示す斜視図である。なお、通常1つの印刷機によ
って4色以上の印刷が行われるため、各色の数に対応し
て4つの印刷版が用いられるけれども、図2においては
図解を容易にするため、2本だけを示している。前記各
噴射ノズル31a〜31dからの霧状の湿し水が供給さ
れる印刷版33は、直円筒状のプレートシリンダ34に
巻き付けられる。このプレートシリンダ34は回転軸3
5に固定されて、この回転軸35の軸線方向一端部には
プーリ36が固定される。これらの印刷版33、プレー
トシリンダ34および回転軸35の印刷速度としての回
転数を検出するために、たとえばエンコーダなどによっ
て実現される速度検出手段である回転速度検出器37が
設けられる。この回転速度検出器37の入力軸38には
プーリ39が固定され、このプーリ39と前記プーリ3
6とにわたってベルト40が巻き掛けられて張架され
る。前記回転速度検出器37からの出力は、前記供給量
設定装置20に入力される。
構成を示す斜視図である。なお、通常1つの印刷機によ
って4色以上の印刷が行われるため、各色の数に対応し
て4つの印刷版が用いられるけれども、図2においては
図解を容易にするため、2本だけを示している。前記各
噴射ノズル31a〜31dからの霧状の湿し水が供給さ
れる印刷版33は、直円筒状のプレートシリンダ34に
巻き付けられる。このプレートシリンダ34は回転軸3
5に固定されて、この回転軸35の軸線方向一端部には
プーリ36が固定される。これらの印刷版33、プレー
トシリンダ34および回転軸35の印刷速度としての回
転数を検出するために、たとえばエンコーダなどによっ
て実現される速度検出手段である回転速度検出器37が
設けられる。この回転速度検出器37の入力軸38には
プーリ39が固定され、このプーリ39と前記プーリ3
6とにわたってベルト40が巻き掛けられて張架され
る。前記回転速度検出器37からの出力は、前記供給量
設定装置20に入力される。
【0028】図3は、圧力制御弁15の具体的構成を示
す断面図である。前記圧力制御弁15の本体41内に
は、前記入側ポート16に通路42を介して連通する弁
孔43が形成され、この弁孔43は弁体44が矢符B
1,B2方向に角変位自在に収容される弁室45に連通
し、この弁室45は通路46を介して前記出側ポート1
8に連通する。前記弁孔43は、弁座47によって外囲
され、弁体44によって弁室45への開口面積を変化さ
せることができる。弁体44は支軸48を有するアマチ
ュア49に固定されて、アマチュア49の両側には電磁
コイル50が設けられる。電磁コイル50は、前記制御
回路21からの制御信号に基づいて励磁され、弁体44
を矢符B1,B2方向に角変位させて弁孔43の開を変
化させ、出側ポート18への湿し水の供給圧力を調整す
ることができる。
す断面図である。前記圧力制御弁15の本体41内に
は、前記入側ポート16に通路42を介して連通する弁
孔43が形成され、この弁孔43は弁体44が矢符B
1,B2方向に角変位自在に収容される弁室45に連通
し、この弁室45は通路46を介して前記出側ポート1
8に連通する。前記弁孔43は、弁座47によって外囲
され、弁体44によって弁室45への開口面積を変化さ
せることができる。弁体44は支軸48を有するアマチ
ュア49に固定されて、アマチュア49の両側には電磁
コイル50が設けられる。電磁コイル50は、前記制御
回路21からの制御信号に基づいて励磁され、弁体44
を矢符B1,B2方向に角変位させて弁孔43の開を変
化させ、出側ポート18への湿し水の供給圧力を調整す
ることができる。
【0029】図4は、制御回路21の概略的な電気的構
成を示すブロック図である。制御回路21は、前記圧力
検出手段19および供給量設定装置20からの各出力を
入力して信号処理する処理回路53と、前記供給量設定
装置20から入力され、画線濃度、印刷機の種類、用紙
の種類および印刷作業環境などの印刷条件と、それに対
応した印刷速度の各噴射ノズル31a〜31dから噴射
される最適な湿し水の供給量との関係を表す複数のデー
タが記憶されるメモリ54と、供給量設定装置20から
の入力操作によって選択された前記メモリ54内の供給
量と圧力検出手段19からの信号処理された検出圧力値
とを比較して、デューティ比を求め、印刷速度が変化し
ないにもかかわらず、圧力が変化したとき、その変化量
に対応して制御信号を出力する比較回路55と、前記比
較回路55からの制御信号に応答して圧力制御弁15の
電磁コイル50に励磁電力を与える駆動回路56とを有
する。
成を示すブロック図である。制御回路21は、前記圧力
検出手段19および供給量設定装置20からの各出力を
入力して信号処理する処理回路53と、前記供給量設定
装置20から入力され、画線濃度、印刷機の種類、用紙
の種類および印刷作業環境などの印刷条件と、それに対
応した印刷速度の各噴射ノズル31a〜31dから噴射
される最適な湿し水の供給量との関係を表す複数のデー
タが記憶されるメモリ54と、供給量設定装置20から
の入力操作によって選択された前記メモリ54内の供給
量と圧力検出手段19からの信号処理された検出圧力値
とを比較して、デューティ比を求め、印刷速度が変化し
ないにもかかわらず、圧力が変化したとき、その変化量
に対応して制御信号を出力する比較回路55と、前記比
較回路55からの制御信号に応答して圧力制御弁15の
電磁コイル50に励磁電力を与える駆動回路56とを有
する。
【0030】このような構成によって、印刷速度の変化
に追従して噴射手段30への湿し水の供給量を最適値と
なるように制御し、印刷速度に適した供給量で湿し水を
噴射ノズル31a〜31dから印刷版33へ供給するこ
とができる。しかも、各噴射ノズル31a〜31dと前
記圧力制御弁15との間には微調整手段23を設けて、
各噴射ノズル31a〜31d毎にニードル弁26a〜2
6dを調整して前記印刷版33へ供給される湿し水の供
給量を微調整することができ、これによって湿し水の供
給量を精密に設定して、定量性を向上することができ
る。
に追従して噴射手段30への湿し水の供給量を最適値と
なるように制御し、印刷速度に適した供給量で湿し水を
噴射ノズル31a〜31dから印刷版33へ供給するこ
とができる。しかも、各噴射ノズル31a〜31dと前
記圧力制御弁15との間には微調整手段23を設けて、
各噴射ノズル31a〜31d毎にニードル弁26a〜2
6dを調整して前記印刷版33へ供給される湿し水の供
給量を微調整することができ、これによって湿し水の供
給量を精密に設定して、定量性を向上することができ
る。
【0031】なお、上述の実施例においては、速度検出
器によって印刷版の回転速度を検出するようにしたけれ
ども、本発明の他の実施例として、オフセット印刷機の
他のシリンダ、たとえばブランケットシリンダ、インプ
レッションシリンダ等の回転速度であってもよく、また
さらに、印刷版と同期するものであれば、他の回転部分
であってもよい。
器によって印刷版の回転速度を検出するようにしたけれ
ども、本発明の他の実施例として、オフセット印刷機の
他のシリンダ、たとえばブランケットシリンダ、インプ
レッションシリンダ等の回転速度であってもよく、また
さらに、印刷版と同期するものであれば、他の回転部分
であってもよい。
【0032】また本発明の他の実施例として、印刷版に
噴射ノズルから直接に湿し水を供給するのではなく、前
記印刷版に接触するダンプニングローラに噴射ノズルか
ら湿し水を噴射し、このダンプニングローラから印刷版
へ湿し水を供給するようにしてもよい。
噴射ノズルから直接に湿し水を供給するのではなく、前
記印刷版に接触するダンプニングローラに噴射ノズルか
ら湿し水を噴射し、このダンプニングローラから印刷版
へ湿し水を供給するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、湿し水
供給手段から圧送された湿し水の供給圧力を圧力制御手
段によってメモリ内に記憶されている湿し水の供給量に
基づいて制御するようにしたので、噴射手段によって噴
射される湿し水の供給量が不所望に変化してしまうおそ
れはなく、印刷版および印刷条件に適した供給量で印刷
版に湿し水を供給することができる。
供給手段から圧送された湿し水の供給圧力を圧力制御手
段によってメモリ内に記憶されている湿し水の供給量に
基づいて制御するようにしたので、噴射手段によって噴
射される湿し水の供給量が不所望に変化してしまうおそ
れはなく、印刷版および印刷条件に適した供給量で印刷
版に湿し水を供給することができる。
【0034】請求項2記載の本発明によれば、噴射手段
と圧力制御手段との間には微調整手段が設けられるの
で、各ノズル毎に吐出量を微調整することが可能とな
り、これによって、より一層供給量の定量化および最適
化を図ることができる。
と圧力制御手段との間には微調整手段が設けられるの
で、各ノズル毎に吐出量を微調整することが可能とな
り、これによって、より一層供給量の定量化および最適
化を図ることができる。
【0035】請求項3記載の本発明によれば、微調整手
段と圧力制御手段との間に圧力検出手段を設けて、前記
圧力制御手段をフィードバック制御するようにしたの
で、印刷速度に対応した供給量の変化を迅速に検出して
圧力制御することが可能であり、これによってもまた噴
射手段から噴射される湿し水の供給量の定量化および最
適化を図ることができる。
段と圧力制御手段との間に圧力検出手段を設けて、前記
圧力制御手段をフィードバック制御するようにしたの
で、印刷速度に対応した供給量の変化を迅速に検出して
圧力制御することが可能であり、これによってもまた噴
射手段から噴射される湿し水の供給量の定量化および最
適化を図ることができる。
【0036】請求項4記載の本発明によれば、湿し水供
給手段は湿し水を噴射手段における最大供給圧力以上の
圧力で圧送するようにしたので、圧力不足の発生を確実
に防止し、かつ湿し水の供給経路内の圧力損失などによ
る圧力低下を可及的に少なくすることができる。
給手段は湿し水を噴射手段における最大供給圧力以上の
圧力で圧送するようにしたので、圧力不足の発生を確実
に防止し、かつ湿し水の供給経路内の圧力損失などによ
る圧力低下を可及的に少なくすることができる。
【図1】本発明の一実施例の湿し水供給装置1の全体の
構成を簡略化して示す系統図である。
構成を簡略化して示す系統図である。
【図2】印刷版33およびそれに関連する構成を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】圧力制御弁15の具体的構成を示す断面図であ
る。
る。
【図4】制御回路21の概略的構成を示すブロック図で
ある。
ある。
1 湿し水供給装置 2 貯留容器 3 湿し水 5 ポンプ 11 一次圧力調整手段 14 二次圧力調整手段 15 圧力制御弁 19 圧力検出手段 20 供給量設定装置 21 制御回路 23 微調整手段 30 噴射手段 31a〜31d 噴射ノズル 32 圧縮空気圧源 33 印刷版 34 プレートシリンダ 37 回転速度検出器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、オフセット印
刷機の印刷速度を検出する速度検出手段と、印刷条件お
よび前記印刷速度に対応して、供給すべき湿し水の供給
量が記憶されるメモリと、前記オフセット印刷機の印刷
版に向けて、湿し水を霧状に連続的に噴射する複数のノ
ズルを有する噴射手段と、前記速度検出手段からの出力
に応答して、前記メモリに記憶されている湿し水の供給
量に基づいて、前記噴射手段への湿し水の供給圧力を制
御する圧力制御手段と、前記圧力制御手段へ、湿し水を
圧送する湿し水供給手段とを含むことを特徴とするオフ
セット印刷機の湿し水供給装置である。
刷機の印刷速度を検出する速度検出手段と、印刷条件お
よび前記印刷速度に対応して、供給すべき湿し水の供給
量が記憶されるメモリと、前記オフセット印刷機の印刷
版に向けて、湿し水を霧状に連続的に噴射する複数のノ
ズルを有する噴射手段と、前記速度検出手段からの出力
に応答して、前記メモリに記憶されている湿し水の供給
量に基づいて、前記噴射手段への湿し水の供給圧力を制
御する圧力制御手段と、前記圧力制御手段へ、湿し水を
圧送する湿し水供給手段とを含むことを特徴とするオフ
セット印刷機の湿し水供給装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【作用】請求項1記載の本発明に従えば、湿し水供給手
段から湿し水が圧力制御手段へ圧送される。この圧力制
御手段は、速度検出手段からの出力に応答して予めメモ
リに記憶されている湿し水の供給量になるように、前記
湿し水供給手段から供給された湿し水の供給圧力を制御
する。前記速度検出手段は、オフセット印刷機の印刷速
度、たとえば印刷版の回転速度を検出し、また前記メモ
リに記憶される湿し水の供給量は、印刷条件、たとえば
温度や湿度と前記印刷速度とに対応して決定されてい
る。このような印刷条件と印刷速度とが考慮された供給
量で湿し水を噴射手段に供給することができるので、最
適な供給量で湿し水を連続して印刷版に供給することが
でき、これによって、印刷品位を向上し、その高い印刷
品位を維持することができる。
段から湿し水が圧力制御手段へ圧送される。この圧力制
御手段は、速度検出手段からの出力に応答して予めメモ
リに記憶されている湿し水の供給量になるように、前記
湿し水供給手段から供給された湿し水の供給圧力を制御
する。前記速度検出手段は、オフセット印刷機の印刷速
度、たとえば印刷版の回転速度を検出し、また前記メモ
リに記憶される湿し水の供給量は、印刷条件、たとえば
温度や湿度と前記印刷速度とに対応して決定されてい
る。このような印刷条件と印刷速度とが考慮された供給
量で湿し水を噴射手段に供給することができるので、最
適な供給量で湿し水を連続して印刷版に供給することが
でき、これによって、印刷品位を向上し、その高い印刷
品位を維持することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】前記微調整手段23には、噴射手段30を
構成する複数(本実施例では4)の噴射ノズル31a〜
31dが接続される。各ノズル31a〜31dには圧縮
空気圧源32からの圧縮空気が供給され、前記弁孔24
a〜24dから導かれた湿し水がたとえば0〜10cc
/分の流量で霧状に連続的に噴射される。したがって前
記ポンプ5の吐出圧力P1は、このような各ノズル31
a〜31dからの最大供給量以上に選ばれている。
構成する複数(本実施例では4)の噴射ノズル31a〜
31dが接続される。各ノズル31a〜31dには圧縮
空気圧源32からの圧縮空気が供給され、前記弁孔24
a〜24dから導かれた湿し水がたとえば0〜10cc
/分の流量で霧状に連続的に噴射される。したがって前
記ポンプ5の吐出圧力P1は、このような各ノズル31
a〜31dからの最大供給量以上に選ばれている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】このような構成によって、印刷速度の変化
に追従して噴射手段30への湿し水の供給量を最適値と
なるように制御し、印刷速度に適した供給量で湿し水を
噴射ノズル31a〜31dから印刷版33へ連続的に供
給することができる。しかも、各噴射ノズル31a〜3
1dと前記圧力制御弁15との間には微調整手段23を
設けて、各噴射ノズル31a〜31d毎にニードル弁2
6a〜26dを調整して前記印刷版33へ供給される湿
し水の供給量を微調整することができ、これによって湿
し水の供給量を精密に設定して、定量性を向上すること
ができる。
に追従して噴射手段30への湿し水の供給量を最適値と
なるように制御し、印刷速度に適した供給量で湿し水を
噴射ノズル31a〜31dから印刷版33へ連続的に供
給することができる。しかも、各噴射ノズル31a〜3
1dと前記圧力制御弁15との間には微調整手段23を
設けて、各噴射ノズル31a〜31d毎にニードル弁2
6a〜26dを調整して前記印刷版33へ供給される湿
し水の供給量を微調整することができ、これによって湿
し水の供給量を精密に設定して、定量性を向上すること
ができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】また本発明の他の実施例として、印刷版に
噴射ノズルから直接に湿し水を供給するのではなく、前
記印刷版に接触するダンプニングローラに噴射ノズルか
ら湿し水を連続的に噴射し、このダンプニングローラか
ら印刷版へ湿し水を供給するようにしてもよい。
噴射ノズルから直接に湿し水を供給するのではなく、前
記印刷版に接触するダンプニングローラに噴射ノズルか
ら湿し水を連続的に噴射し、このダンプニングローラか
ら印刷版へ湿し水を供給するようにしてもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、湿し水
供給手段から圧送された湿し水の供給圧力を圧力制御手
段によってメモリ内に記憶されている湿し水の供給量に
基づいて制御するようにしたので、噴射手段によって噴
射される湿し水の供給量が不所望に変化してしまうおそ
れはなく、印刷版および印刷条件に適した供給量で印刷
版に湿し水を連続的に供給することができる。
供給手段から圧送された湿し水の供給圧力を圧力制御手
段によってメモリ内に記憶されている湿し水の供給量に
基づいて制御するようにしたので、噴射手段によって噴
射される湿し水の供給量が不所望に変化してしまうおそ
れはなく、印刷版および印刷条件に適した供給量で印刷
版に湿し水を連続的に供給することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 オフセット印刷機の印刷速度を検出する
速度検出手段と、 印刷条件および前記印刷速度に対応して、供給すべき湿
し水の供給量が記憶されるメモリと、 前記オフセット印刷機の印刷版に向けて、湿し水を霧状
に噴射する複数のノズルを有する噴射手段と、 前記速度検出手段からの出力に応答して、前記メモリに
記憶されている湿し水の供給量に基づいて、前記噴射手
段への湿し水の供給圧力を制御する圧力制御手段と、 前記圧力制御手段へ、湿し水を圧送する湿し水供給手段
とを含むことを特徴とするオフセット印刷機の湿し水供
給装置。 - 【請求項2】 前記噴射手段と前記圧力制御手段との間
には、各ノズル孔から噴射される湿し水の吐出量を微調
整する微調整手段が設けられることを特徴とする請求項
1記載のオフセット印刷機の湿し水供給装置。 - 【請求項3】 前記微調整手段と前記圧力制御手段との
間には、圧力検出手段が設けられ、この圧力検出手段の
出力に基づいて前記圧力制御手段をフィードバック制御
することを特徴とする請求項2記載のオフセット印刷機
の湿し水供給装置。 - 【請求項4】 前記湿し水供給手段は、湿し水を噴射手
段における最大供給圧力以上の圧力で圧送することを特
徴とする請求項3記載のオフセット印刷機の湿し水供給
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4137124A JPH05330009A (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | オフセット印刷機の湿し水供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4137124A JPH05330009A (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | オフセット印刷機の湿し水供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05330009A true JPH05330009A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15191383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4137124A Pending JPH05330009A (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | オフセット印刷機の湿し水供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05330009A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5505126A (en) * | 1995-04-03 | 1996-04-09 | Tokyo Kikai Seisakusho, Ltd. | Dampening arrangement for a printing press |
JPH08174787A (ja) * | 1994-09-19 | 1996-07-09 | Rockwell Internatl Corp | 印刷機の湿し水装置 |
EP0736383A1 (en) | 1995-04-03 | 1996-10-09 | Tokyo Kikai Seisakusho Ltd. | Dampening systems in offset printers |
US5884558A (en) * | 1989-10-08 | 1999-03-23 | Kabushiki Kaisha Tokyo Kikai | Dampening device for printing press |
US6655272B2 (en) * | 2000-11-24 | 2003-12-02 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Dampening control method taking account of a plurality of variables that influence the printing process |
EP1780010A1 (de) | 2005-10-14 | 2007-05-02 | Technotrans AG | Ventilanordnung insbesondere für Sprühfeuchtwerke von Druckmaschinen |
WO2016033672A1 (pt) * | 2014-09-04 | 2016-03-10 | Vergete Antonio Pedro | Conjunto de dispositivos para melhoria do sistema de impressao off set |
-
1992
- 1992-05-28 JP JP4137124A patent/JPH05330009A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5884558A (en) * | 1989-10-08 | 1999-03-23 | Kabushiki Kaisha Tokyo Kikai | Dampening device for printing press |
JPH08174787A (ja) * | 1994-09-19 | 1996-07-09 | Rockwell Internatl Corp | 印刷機の湿し水装置 |
US5505126A (en) * | 1995-04-03 | 1996-04-09 | Tokyo Kikai Seisakusho, Ltd. | Dampening arrangement for a printing press |
EP0736383A1 (en) | 1995-04-03 | 1996-10-09 | Tokyo Kikai Seisakusho Ltd. | Dampening systems in offset printers |
US5644981A (en) * | 1995-04-03 | 1997-07-08 | Tokyo Kikai Seisakusho, Ltd. | Abnormality detector for nozzle type dampening systems |
US6655272B2 (en) * | 2000-11-24 | 2003-12-02 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Dampening control method taking account of a plurality of variables that influence the printing process |
EP1780010A1 (de) | 2005-10-14 | 2007-05-02 | Technotrans AG | Ventilanordnung insbesondere für Sprühfeuchtwerke von Druckmaschinen |
US7735521B2 (en) | 2005-10-14 | 2010-06-15 | Technotrans Ag | Valve arrangement, particularly for spray damping units for printing machines |
WO2016033672A1 (pt) * | 2014-09-04 | 2016-03-10 | Vergete Antonio Pedro | Conjunto de dispositivos para melhoria do sistema de impressao off set |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6318259B1 (en) | Apparatus and method for lithographic printing utilizing a precision emulsion ink feeding mechanism | |
US4708058A (en) | Water pulse spray dampening system and method for printing presses | |
JP2805678B2 (ja) | 印刷機のダンプニング装置 | |
JPH03239548A (ja) | スプレー式ブランケット洗浄システム | |
EP0461426B1 (en) | Pressurized printing fluid input system for keyless lithographic printing | |
JPH05330009A (ja) | オフセット印刷機の湿し水供給装置 | |
US5740739A (en) | Method and device for washing a form cylinder and an associated applicator roller in a printing machine | |
DE102006022353A1 (de) | Flüssigkeitskartusche, Flüssigkeitsausstoßvorrichtung und Flüssigkeitsausstoß-Steuerverfahren | |
US4972774A (en) | Automatically controlling water feedrate on a lithographic press | |
US20080257180A1 (en) | Dampening Control for a Printing Press | |
EP0335967B1 (en) | Automatic blanket wash system with flow through spray bar | |
JPH0516334A (ja) | 湿し水供給制御方法および湿し水供給装置 | |
JPH01110146A (ja) | オフセット印刷機における湿し水供給装置 | |
EP1389523B1 (de) | Druck- oder Beschichtungsmachine | |
JPH059932U (ja) | 湿し水供給装置 | |
JP2009101637A (ja) | コーティング装置およびこれを用いた印刷機 | |
JP3423458B2 (ja) | 新聞の噴霧式湿し水供給装置 | |
JP3035371B2 (ja) | 湿し水供給装置 | |
CN114025965B (zh) | 墨分配系统及包括其的旋转印刷装置 | |
JPH0858068A (ja) | インキ供給装置 | |
JP3124261B2 (ja) | オフセット印刷機の湿し水供給装置 | |
JPH06238215A (ja) | ダイヘッド | |
JPH1128801A (ja) | 湿し水供給装置 | |
JP3358995B2 (ja) | オフセット印刷機の湿し水供給方法及び装置 | |
KR100613005B1 (ko) | 디지털 프린팅 머신의 프린팅 용액 및 솔루션용액압력제어장치 |