JPH05328592A - 電動機制御装置 - Google Patents
電動機制御装置Info
- Publication number
- JPH05328592A JPH05328592A JP13212492A JP13212492A JPH05328592A JP H05328592 A JPH05328592 A JP H05328592A JP 13212492 A JP13212492 A JP 13212492A JP 13212492 A JP13212492 A JP 13212492A JP H05328592 A JPH05328592 A JP H05328592A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電動機２が故障状態になる以前に電動機２及
びその負荷の異常を検出する。 【構成】 電動機２の試験運転によって電流変換器５か
ら得られた突入電流、起動電流、起動時間等の起動デー
タを記憶回路１７に記憶する。論理演算回路１４はこの
記憶回路１７に記憶された起動データと、電動機運転時
に電流変換器５から得られた突入電流、起動電流、起動
時間等の起動データとを比較して異常の有無を判定す
る。
びその負荷の異常を検出する。 【構成】 電動機２の試験運転によって電流変換器５か
ら得られた突入電流、起動電流、起動時間等の起動デー
タを記憶回路１７に記憶する。論理演算回路１４はこの
記憶回路１７に記憶された起動データと、電動機運転時
に電流変換器５から得られた突入電流、起動電流、起動
時間等の起動データとを比較して異常の有無を判定す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機の開閉制御、保
護を行う電動機制御装置に係り、特に電動機の突入電
流、起動電流、起動時間を検出、演算することにより、
電動機及び負荷の状態を診断し得るようにした電動機制
御装置に関する。
護を行う電動機制御装置に係り、特に電動機の突入電
流、起動電流、起動時間を検出、演算することにより、
電動機及び負荷の状態を診断し得るようにした電動機制
御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近、コントロールセンタの単位装置等
においてマイクロコンピュータを応用することにより、
誘導電動機の運転・停止制御、保護、監視等の多数の機
能を備えた電動機制御装置を収納したものが供されてい
る。この種の電動機制御装置の保護機能は、以前の起動
状態とは関係なく、起動時の電流値が設定値を超えた場
合に異常出力をおこなうものである。
においてマイクロコンピュータを応用することにより、
誘導電動機の運転・停止制御、保護、監視等の多数の機
能を備えた電動機制御装置を収納したものが供されてい
る。この種の電動機制御装置の保護機能は、以前の起動
状態とは関係なく、起動時の電流値が設定値を超えた場
合に異常出力をおこなうものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
コントロールセンタにおいて、過負荷保護動作値は電動
機の定格電流値に合わせて設定するようにしており、負
荷電流が設定値を超えると、過負荷出力を行うようにし
ている。しかし、この場合において電動機および負荷が
過負荷状態に移行する以前の負荷電流の現象を監視でき
ない問題がある。そこで本発明の目的は、電動機の起動
時の定常状態を試験運転において記憶し、電動機の実運
転において試験運転の状態と比較することにより、故障
状態になる以前に電動機及び負荷の異常を検出できる電
動機制御装置を提供することにある。
コントロールセンタにおいて、過負荷保護動作値は電動
機の定格電流値に合わせて設定するようにしており、負
荷電流が設定値を超えると、過負荷出力を行うようにし
ている。しかし、この場合において電動機および負荷が
過負荷状態に移行する以前の負荷電流の現象を監視でき
ない問題がある。そこで本発明の目的は、電動機の起動
時の定常状態を試験運転において記憶し、電動機の実運
転において試験運転の状態と比較することにより、故障
状態になる以前に電動機及び負荷の異常を検出できる電
動機制御装置を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明による電動機制御
装置は、電源母線および電動機間の主回路を開閉する電
磁接触器と、主回路電流を検出する電流変換器と、前記
電磁接触器を開閉するための起動および停止操作信号を
入力する入力回路と、この入力回路からの入力信号及び
主回路電流の大小に応じた前記電磁接触器の制御を予め
記憶された制御プログラムに基づいて前記電動機の運転
制御及び保護を行なう論理演算回路とを備えた電動機制
御装置において、電動機の試験運転によって前記電流変
換器から得られた突入電流、起動電流、起動時間等の起
動データを記憶回路に記憶し、前記論理演算回路はこの
記憶回路に記憶された起動データと電動機運転時に前記
電流変換器から得られた突入電流、起動電流、起動時間
等の起動データとを比較して異常の有無を判定する機能
を有することを特徴とする。
装置は、電源母線および電動機間の主回路を開閉する電
磁接触器と、主回路電流を検出する電流変換器と、前記
電磁接触器を開閉するための起動および停止操作信号を
入力する入力回路と、この入力回路からの入力信号及び
主回路電流の大小に応じた前記電磁接触器の制御を予め
記憶された制御プログラムに基づいて前記電動機の運転
制御及び保護を行なう論理演算回路とを備えた電動機制
御装置において、電動機の試験運転によって前記電流変
換器から得られた突入電流、起動電流、起動時間等の起
動データを記憶回路に記憶し、前記論理演算回路はこの
記憶回路に記憶された起動データと電動機運転時に前記
電流変換器から得られた突入電流、起動電流、起動時間
等の起動データとを比較して異常の有無を判定する機能
を有することを特徴とする。
【０００５】
【作用】電動機の試験運転において起動時のデータを記
憶し、実運転の起動時において先に記憶したデータと比
較、演算を行なうことにより、負荷電流が過負荷整定値
以下の場合においても電動機及び負荷の異常を逸早く検
出でき、適切な対応、処置ができる。
憶し、実運転の起動時において先に記憶したデータと比
較、演算を行なうことにより、負荷電流が過負荷整定値
以下の場合においても電動機及び負荷の異常を逸早く検
出でき、適切な対応、処置ができる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明をコントロールセンタに適用し
た一実施例について図面を参照しながら説明する。即
ち、図１にはコントロールセンタの１ユニット分の回路
構成が示されている。この図１において、１は負荷であ
る誘導電導機２に電源を供給する三相の主回路で、この
主回路１には、配線用遮断器３、電磁接触器４、主回路
電流を検出するための電流変換器即ち変流器５および主
回路の零相電流を検出する零相変流器６が主回路器具と
して介在されている。配線用遮断器３の負荷側と電磁接
触器４の電源側との間の主回路１の二相間には操作用変
圧器７の一次巻線７ａが接続されている。この操作用変
圧器７の二次巻線７ｂの出力電圧は、操作回路用電源と
して母線８に印加される。この母線８にこれを一方の電
源線とするように各一端が接続された電磁接触器４のコ
イル４ａ、及び補助接点４ｂ、起動操作スイッチ９、停
止操作スイッチ１０の各他端は制御回路１１の操作信号
出力端子１１ａ、および操作信号入力端子１１ｂに接続
されていいる。これにより制御回路１１は起動操作スイ
ッチ９からの起動信号及び停止操作スイッチ１０からの
停止信号を受けてコイル４ａを通断電制御することによ
り、電磁接触器４の開閉を行うと共に、変流器５、零相
変流器６からの電流信号を入力して誘導電動機の過負荷
保護、欠相保護、地絡保護等の保護動作を行う機能を有
している。制御回路１１の電源は電磁接触器４のコイル
４ａ等により発生する開閉ノイズの侵入を防ぐために、
操作用変圧器７の二次側とは絶縁された三次巻線７ｃよ
り供給されるようになっている。
た一実施例について図面を参照しながら説明する。即
ち、図１にはコントロールセンタの１ユニット分の回路
構成が示されている。この図１において、１は負荷であ
る誘導電導機２に電源を供給する三相の主回路で、この
主回路１には、配線用遮断器３、電磁接触器４、主回路
電流を検出するための電流変換器即ち変流器５および主
回路の零相電流を検出する零相変流器６が主回路器具と
して介在されている。配線用遮断器３の負荷側と電磁接
触器４の電源側との間の主回路１の二相間には操作用変
圧器７の一次巻線７ａが接続されている。この操作用変
圧器７の二次巻線７ｂの出力電圧は、操作回路用電源と
して母線８に印加される。この母線８にこれを一方の電
源線とするように各一端が接続された電磁接触器４のコ
イル４ａ、及び補助接点４ｂ、起動操作スイッチ９、停
止操作スイッチ１０の各他端は制御回路１１の操作信号
出力端子１１ａ、および操作信号入力端子１１ｂに接続
されていいる。これにより制御回路１１は起動操作スイ
ッチ９からの起動信号及び停止操作スイッチ１０からの
停止信号を受けてコイル４ａを通断電制御することによ
り、電磁接触器４の開閉を行うと共に、変流器５、零相
変流器６からの電流信号を入力して誘導電動機の過負荷
保護、欠相保護、地絡保護等の保護動作を行う機能を有
している。制御回路１１の電源は電磁接触器４のコイル
４ａ等により発生する開閉ノイズの侵入を防ぐために、
操作用変圧器７の二次側とは絶縁された三次巻線７ｃよ
り供給されるようになっている。
【０００７】また制御回路１１は、変流器５および零相
変流器６から出力された主回路電流の大小に応じる検出
電流を入力する電流検出回路１２、この電流検出回路１
２からの検出信号を演算して主回路電流の異常を監視す
ると共に、電磁接触器４を開閉する駆動回路１３に指令
を出力する論理演算回路１４、主回路電流値や主回路１
の異常原因等を表示する表示回路１５及び異常内容を外
部に出力するための外部出力回路１６から構成されてい
る。また記憶回路１７は、コントロールセンタに必要な
保護・制御・監視の設定値と後述する試験運転における
起動時のデータを記憶する。
変流器６から出力された主回路電流の大小に応じる検出
電流を入力する電流検出回路１２、この電流検出回路１
２からの検出信号を演算して主回路電流の異常を監視す
ると共に、電磁接触器４を開閉する駆動回路１３に指令
を出力する論理演算回路１４、主回路電流値や主回路１
の異常原因等を表示する表示回路１５及び異常内容を外
部に出力するための外部出力回路１６から構成されてい
る。また記憶回路１７は、コントロールセンタに必要な
保護・制御・監視の設定値と後述する試験運転における
起動時のデータを記憶する。
【０００８】次に本実施例の電動機制御装置の作用につ
いて説明する。実際の運転においては、電動機が起動
し、過負荷状態になった場合には制御回路１１の論理演
算回路１４が駆動回路１３に電磁接触器４の開放動作指
令を出力する。しかし起動時において過負荷状態に至ら
ない場合においても電動機起動性に異常が生じている場
合がある。これを把握するために図２（ａ）に示すよう
に電動機の試験運転において定常状態になった時点での
突入電流Ｉ1 、起動電流Ｉ2 、定格電流Ｉ3 、起動時間
Ｔを記憶回路Ｉ７に記憶しておき、この起動データと実
運転における起動時の突入電流Ｉ1 ′、起動電流
Ｉ2 ′、起動時間Ｔ′とを論理演算回路１４により比較
演算する。突入電流は電動機固有の特性であるので実運
転における突入電流Ｉ1 ′と試験運転における突入電流
Ｉ1 が突入電流の位相によるばらつきも考慮した判定値
を超えた場合、電動機に異常があったと判断し警報出力
を行う。次に起動電流および起動時間は、電動機と負荷
の両方の異常に起因するが、実運転における起動時の起
動電流Ｉ2 ′、起動時間Ｔ′と試験運転における起動電
流Ｉ2 、起動時間Ｔを比較、演算し異常の有無を判定す
る。例えば図２（ｂ）に示すように実運転時における起
動時間Ｔ′が試験運転時における起動時間Ｔより長くな
った場合には、電動機もしくは負荷に異常があったと判
定し、警報出力を行う。また、負荷率が変化する場合に
は、試験運転において各々の負荷率に対応する起動電
流、起動時間を設定しておき、実運転において設定値を
選択し、負荷の変化に対応する。
いて説明する。実際の運転においては、電動機が起動
し、過負荷状態になった場合には制御回路１１の論理演
算回路１４が駆動回路１３に電磁接触器４の開放動作指
令を出力する。しかし起動時において過負荷状態に至ら
ない場合においても電動機起動性に異常が生じている場
合がある。これを把握するために図２（ａ）に示すよう
に電動機の試験運転において定常状態になった時点での
突入電流Ｉ1 、起動電流Ｉ2 、定格電流Ｉ3 、起動時間
Ｔを記憶回路Ｉ７に記憶しておき、この起動データと実
運転における起動時の突入電流Ｉ1 ′、起動電流
Ｉ2 ′、起動時間Ｔ′とを論理演算回路１４により比較
演算する。突入電流は電動機固有の特性であるので実運
転における突入電流Ｉ1 ′と試験運転における突入電流
Ｉ1 が突入電流の位相によるばらつきも考慮した判定値
を超えた場合、電動機に異常があったと判断し警報出力
を行う。次に起動電流および起動時間は、電動機と負荷
の両方の異常に起因するが、実運転における起動時の起
動電流Ｉ2 ′、起動時間Ｔ′と試験運転における起動電
流Ｉ2 、起動時間Ｔを比較、演算し異常の有無を判定す
る。例えば図２（ｂ）に示すように実運転時における起
動時間Ｔ′が試験運転時における起動時間Ｔより長くな
った場合には、電動機もしくは負荷に異常があったと判
定し、警報出力を行う。また、負荷率が変化する場合に
は、試験運転において各々の負荷率に対応する起動電
流、起動時間を設定しておき、実運転において設定値を
選択し、負荷の変化に対応する。
【０００９】以上のようにして各コントロールセンタユ
ニット毎に電動機および負荷の起動特性を把握し、その
初期状態のデータと実運転時のデータを比較することに
より、電動機および負荷の診断が可能となる。
ニット毎に電動機および負荷の起動特性を把握し、その
初期状態のデータと実運転時のデータを比較することに
より、電動機および負荷の診断が可能となる。
【００１０】
【発明の効果】本発明の電動機制御装置によれば、以上
の説明により明らかなように、電動機および負荷の起動
状態を記憶し、実運転において比較、演算することによ
り、過負荷状態に至らないような電動機および負荷の異
常を検出でき、適切な対応、処置ができるという優れた
効果を奏することができる。
の説明により明らかなように、電動機および負荷の起動
状態を記憶し、実運転において比較、演算することによ
り、過負荷状態に至らないような電動機および負荷の異
常を検出でき、適切な対応、処置ができるという優れた
効果を奏することができる。
【図１】本発明による電動機制御装置の一実施例を示す
回路図
回路図
【図２】本発明による電動機制御装置の保護条件である
電流特性を示し、（ａ）は試験運転時の起動特性を示す
特性図、（ｂ）実運転時の起動特性を示す特性図
電流特性を示し、（ａ）は試験運転時の起動特性を示す
特性図、（ｂ）実運転時の起動特性を示す特性図
図面中、１は主回路、４は電磁接触器、５は変流器（電
流変換器）、６は零相変流器、１１は制御回路、１２は
電流検出回路、１４は論理演算回路、１７は記憶回路で
ある。
流変換器）、６は零相変流器、１１は制御回路、１２は
電流検出回路、１４は論理演算回路、１７は記憶回路で
ある。
Claims (1)
- 【請求項１】 電源母線および電動機間の主回路を開閉
する電磁接触器と、主回路電流を検出する電流変換器
と、前記電磁接触器を開閉するための起動および停止操
作信号を入力する入力回路と、この入力回路からの入力
信号及び主回路電流の大小に応じた前記電磁接触器の制
御を予め記憶された制御プログラムに基づいて前記電動
機の運転制御及び保護を行なう論理演算回路とを備えた
電動機制御装置において、電動機の試験運転によって前
記電流変換器から得られた突入電流、起動電流、起動時
間等の起動データを記憶回路に記憶し、前記論理演算回
路はこの記憶回路に記憶された起動データと電動機運転
時に前記電流変換器から得られた突入電流、起動電流、
起動時間等の起動データとを比較して異常の有無を判定
する機能を有することを特徴とする電動機制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13212492A JPH05328592A (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 電動機制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13212492A JPH05328592A (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 電動機制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05328592A true JPH05328592A (ja) | 1993-12-10 |
Family
ID=15073972
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13212492A Pending JPH05328592A (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 電動機制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05328592A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012059117A (ja) * | 2010-09-10 | 2012-03-22 | Toshiba Corp | 巡視点検支援システム |
-
1992
- 1992-05-25 JP JP13212492A patent/JPH05328592A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012059117A (ja) * | 2010-09-10 | 2012-03-22 | Toshiba Corp | 巡視点検支援システム |
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