JP3581858B2 - インバータ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機を運転制御するインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に誘導電動機を運転するための従来の電気的構成が示されている。誘導電動機100に交流出力を供給するするためのインバータ装置101は、インバータ102と、制御回路103とから構成されている。更に、制御回路103は、CPU104と、このCPU104と信号の授受を行なうインバータ駆動部105と、RAM106と、EEP−ROM107および故障出力部108とから構成されている。そして、インバータ駆動部105はインバータ102と信号の授受を行なうようになっており、故障出力部108の出力端子には継電器109の励磁コイル109Cが接続されている。
【0003】
200Vの三相交流電源110は、漏電遮断器111および電磁接触器112の主スイッチ112Sを介してインバータ102の入力端子に接続されており、そのインバータ102の出力端子は、誘導電動機100の入力端子に接続されている。そして、インバータ装置101内には、制御電源回路113が設けられており、その制御電源回路113は、入力端子が漏電遮断器111と主スイッチ112Sとの間の電源線(R、S、T相のうちのR、S相)に接続されていて、三相交流電源110のR、S相200Vから5V〜25Vのような低定圧直流電圧を作成して制御回路103に与えるようになっている。
【0004】
一方、電磁接触器112の励磁コイル112Cにおいて、その一方の端子は、継電器109の常閉接点109bを介して漏電遮断器111と主スイッチ112Sとの間のR相電源線に接続され、他方の端子は、常閉の停止スイッチ114および常開の起動スイッチ115を介して漏電遮断器111と主スイッチ112Sとの間のS相電源線に接続されている。そして、起動スイッチ115に並列に電磁接触器112の常開の補助接点112aが接続されている。
【0005】
しかして、誘導電動機100の運転中は、漏電遮断器111が投入(オン)されており、また、励磁コイル112Cが通電されて電磁接触器112が動作し、主スイッチ112Sおよび補助接点112aをオンさせている。従って、インバータ駆動部105がインバータ102にゲート信号を与えて動作させて、インバータ102が誘導電動機100に交流出力を供給するようになる。そして、インバータ102および誘導電動機100の運転中は、インバータ駆動部105はインバータ102の出力電流、入力電圧、出力電圧などを検出するようになっており、その情報は、CPU104を介してRAM106に順次記憶されるようになっている。
【0006】
CPU104は、誘導電動機100の運転中は過電流、過電圧などの異常を監視するようになっている。これについて、図6のフローチャートを参照して説明する。CPU104は、「故障判断」のルーチンになると、「異常発生?」の判断ステップR1となり、 「NO」であればメインルーチンに戻る(リターン)。CPU104は、インバータ駆動部105の検出内容から何らかの異常が発生したと判断したときには、判断ステップR1で「YES」となって次の「故障要因をEEP−ROMに保存」の処理ステップR2に移行し、EEP−ROM107に故障要因を記憶保存させる。そして、CPU104は、 「故障出力」の処理ステップR3に移行し、故障出力部108に遮断指令を与える。これにより、故障出力部108は、継電器109の励磁コイル109Cに通電するようになり、継電器109が動作して常閉接点109bをオフさせる。
【0007】
継電器109の常閉接点109bがオフされると、電磁接触器112の励磁コイル112Cが断電されて電磁接触器112は復帰し、主スイッチ112Sおよび補助接点112aをオフさせる。これにより、インバータ102への交流電源の供給は遮断され、誘導電動機100は運転を停止する。この場合、主スイッチ112Sがオフしても、制御電源回路113には電源が供給されるので、制御回路103には直流電圧が与えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
電磁接触器112が遮断動作を行なった後は、作業者は、EEP−ROM107に記憶された故障履歴から、故障の要因を読取り、RAM106に記憶された情報をモニタして、故障の具体的な原因を診断するようにしている。このため、従来では、制御電源回路113を設けて、電磁接触器112が遮断動作を行なっても、制御回路103に直流電圧を供給して特にRAM106の記憶内容が消去されないようにしている。
【0009】
ところが、制御電源回路113は、200Vの交流電源電圧を電源変圧器で降圧し、整流回路で直流電圧に変換し、更に平滑回路により平滑定電圧化して5V〜25Vの直流電圧を得るものであるので、大形化し、このような制御電源回路113をインバータ装置101を構成するための回路基板に搭載するようにしたのでは、絶縁距離を確保する上でも、回路基板が大形化し、インバータ装置101の小形化を図る、という要望の達成を阻害している。
【0010】
また、作業者が安全性を考慮して漏電遮断器を111を手動操作によりオフさせることもあり、この場合には、制御電源回路113の電源も遮断されるので、RAM106の記憶内容も消去され、故障診断が不可能になるという不具合があった。
【0011】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小形化を図ることができ、また、故障診断を確実に行なうことができるインバータ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
【0013】
インバータおよび電動機の異常には、インバータの素子の短絡、電動機の巻線の短絡などの故障のような電源を直ちに遮断する必要がある「緊急を要する異常」と、インバータの過電流、過電圧、オーバーヒート、電動機の過負荷、発電制動用抵抗器の過負荷などの故障のような電源を遮断するまでに数百ミリ秒程度は余裕がある「緊急を要しない異常」とに大別される。そして、実際に故障分析を行なうと、ほとんどは「緊急を要しない異常」である、ということが現場からの報告で判明している。また、「緊急を要する異常」の場合には、インバータおよび電動機の内部情報は故障診断に必要がないことが多い。
【0015】
請求項1記載のインバータ装置は、交流電源から直流電源を作成し、この直流電源から電動機に与える交流出力を作成するインバータと、電動機運転制御情報などを記憶する揮発性メモリと、書換え可能な不揮発性メモリと、前記インバータ或いは電動機に異常が発生したときに異常の故障判断を行なって、その異常が緊急を要しない異常の場合には、前記不揮発性メモリに故障要因と異常が発生したときに前記揮発性メモリに記憶された電動機運転制御情報の一部(請求項2においては優先順位の高い情報)とを記憶させた後、前記交流電源を遮断するための故障出力を行ない、その後、前記電動機運転制御情報の残り(請求項2においては優先順位の低い情報)を前記不揮発性メモリに保存させる制御手段とを具備する構成に特徴を有する。
【0016】
このような構成によれば、制御手段は、電動機運転制御情報の一部(優先順位の高い情報)を不揮発性メモリに記憶させた後、故障出力を行なわせるようにしたので、従来のような大形の制御電源回路を設ける必要がなく、全体として小形化を図ることができ、又、インバータに対する交流電源の遮断タイミングが早くなり、しかも、故障診断に必要な最小限の電動機運転制御情報を確保することができて、迅速な異常処理を行なうことができるとともに、確実に故障診断を行なうことができる。
【0017】
請求項3記載のインバータ装置は、制御手段は、交流電源が投入された際に、前回起動していたときの異常の有無を判断し、異常ありと判断したときにおいて不揮発性メモリに記憶された故障履歴から緊急を要しない異常と判断した場合には、異常が発生したときの電動機運転制御情報を前記不揮発性メモリから揮発性メモリに転送し、且つ、インバータの運転を禁止するようにしたところに特徴を有する。
【0018】
このような構成によれば、制御手段は、異常発生後にインバータに交流電源を投入することにより、故障履歴から前回に緊急を要しない異常が発生していたと判断した場合には、その時の電動機運転制御情報を不揮発性メモリから揮発性メモリに転送するようにし、且つ、インバータの運転を禁止するようにしたので、安全且つ円滑に故障診断を行なうことができる。
【0019】
請求項4記載のインバータ装置は、通信、外部操作手段、内部操作手段などの故障リセット手段を有し、制御手段は、前記故障リセット手段によるリセット履歴を不揮発性メモリに記憶させ、交流電源が投入された際に、このリセット履歴について前記不揮発性メモリの記憶を確認し、リセット実施の場合は、インバータに通常運転を行なわせ、リセット未実施の場合は、不揮発性メモリに記憶された故障履歴から緊急を要しない異常と判断したときには、異常が発生したときの電動機運転制御情報を前記不揮発性メモリから揮発性メモリに転送し、且つ、インバータの運転を禁止するようにしたところに特徴を有する。
【0020】
このような構成によれば、故障診断終了後すなわち故障修理終了後にリセット履歴を不揮発性メモリに記憶させるようにしたので、インバータに交流電源が投入された際、そのリセット履歴を参照することにより、速やかに通常運転に復旧させることができる。
【0021】
請求項5記載のインバータ装置は、電動機運転制御情報は、インバータの出力周波数、電動機の回転方向、出力周波数指令値、インバータの出力電流、入力電圧、出力電圧、運転指令状態、運転状態などに設定されているところに特徴を有する。
このような構成によれば、不揮発性メモリに記憶させる電動機運転制御情報を最小限に限定したので、不揮発性メモリに対する情報の記憶時間を短縮することができ、従って、故障出力を行なうタイミングを早めることができる。
【0022】
請求項6記載のインバータ装置は、緊急を要しない異常は、インバータの過電圧、過電流、オーバーヒート、電動機の過負荷、発電制動用抵抗器の過負荷などに設定されているところに特徴を有する。
このような構成によれば、緊急を要しない異常と判断する条件が限定されるので、判断時間を短縮することができ、従って、故障出力を行なうタイミングを早めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施例につき、図1ないし図3を参照して説明する。
まず、図1において、インバータ装置1は、インバータ2と、制御回路3と、制御電源回路4とを備えている。そして、インバータ2において、直流電源回路5は、三相全波整流器回路で構成されたもので、その交流入力端子は電源端子6、7および8に接続され、直流出力端子は直流母線9、10に接続されており、直流母線9、10間には平滑用コンデンサ11が接続されている。また、インバータ主回路12は、スイッチング素子たる6個のIGBTを三相ブリッジ接続して構成されたもので、その入力端子は直流母線9、10に接続され、出力端子は出力端子13、14および15に接続されている。
【0024】
直流母線9、10間には、平滑用コンデンサ11よりもインバータ主回路12側に位置して発電制動用抵抗器16およびトランジスタ17のコレクタ、エミッタの直列回路が接続されている。また、インバータ主回路12には、IGBTの放熱を行なう放熱フィンの温度を検出する温度検出手段たるサーミスタ18が配設されている。更に、平滑用コンデンサ11の両端子は、制御電源回路4の入力端子に接続されているとともに電圧検出手段たる電圧検出回路19の入力端子に接続されている。そして、直流母線9には、平滑用コンデンサ11よりもインバータ主回路12側に位置してホール素子形の電流センサ20が配設されており、この電流センサ20は電流検出手段たる電流検出回路21の入力端子に接続されている。
【0025】
制御回路3は、制御手段たるCPU22、インバータ駆動部23、揮発性メモリたるRAM24、書換え可能な不揮発性メモリたるEEP−ROM25および故障出力部26から構成されている。ここで、インバータ駆動部23において、各入力端子は、電圧検出回路19および電流検出回路21の出力端子に接続されているとともに、サーミサタ18に接続されており、そして、複数の出力端子は、インバータ主回路12のIGBTの各ゲートに接続され、また、複数の入出力端子は、CPU22に接続されている。更に、AM24およびEEP−ROM25の各複数の入出力端子は、CPU22に接続され、故障出力部26の入力端子は、CPU22に接続されている。また、インバータ装置1の故障出力部26の出力端子には、継電器27の励磁コイル27Cが接続されており、その継電器27の常閉接点27bは、端子28、29に接続されている。
【0026】
ここで、前記制御電源回路4は、DC−DCコンバータ例えばスイッチングレギュレータから構成されたもので、後述するように、平滑用コンデンサ11の両端子間に生じる141Vの高圧直流電圧をスイッチングし平滑して5V〜25Vの低圧直流電圧の制御電源電圧を作成し、これを制御回路3に供給するようになっている。
【0027】
交流電源たる200Vの三相交流電源30の三相の端子は、漏電遮断器31と、R、S、T相電源線32、33、34と、電磁接触器35の主スイッチ35Sとを直列に介してインバータ装置1の電源端子6、7、8に接続されている。また、インバータ装置1の出力端子13、14、15は、電動機例えば三相の誘導電動機36の各三相入力端子に接続されている。なお、インバータ装置1の端子28は、漏電遮断器31と主スイッチ35Sとの間のR相電源線32に接続されている。
【0028】
しかして、電磁接触器35の励磁コイル35Cにおいて、その一方の端子は、押釦形の常閉の停止スイッチ37および押釦形の常開の起動スイッチ38を介して漏電遮断器31と主スイッチ35Sとの間のS相電源線33に接続され、他方の端子は、インバータ装置1の端子29に接続されている。そして、起動スイッチ38に並列に電磁接触器35の常開の補助接点35aが接続され、励磁コイル35Cに並列にサージ吸収用のコンデンサ39および抵抗40の直列回路が接続されている。
【0029】
次に、本実施例の作用につき、図2および図3をも参照して説明する。
起動スイッチ38がオンされると、励磁コイル35Cが通電されて電磁接触器35が動作し、主スイッチ35Sおよび補助接点35aをオンさせる。これにより、インバータ2の直流電源回路5に200Vの三相交流電源が供給され、直流電源回路5は、141Vの直流電源電圧を平滑用コンデンサ11の両端子間に生じさせる。これにより、インバータ主回路12および制御電源回路4にその直流電源電圧が供給される。
【0030】
制御電源回路4は、141Vの直流電源電圧が供給されると、これから5V〜25Vの制御電源電圧を作成して制御回路3に供給するようになり、従って、CPU22が動作を開始して、インバータ駆動部23に運転指令を与えるようになる。この運転指令は、図示はしないが、インバータ装置1に備えられた端子台とのパーソナルコンピュータによる通信、外部操作手段たる外部スイッチ或いは内部操作手段たる内部スイッチの操作から得られるものであり、これらはCPU22を介してRAM24に記憶されている。そして、インバータ駆動部23は、上記運転指令に基づいてインバータ主回路12のIGBTにゲート信号を与え、インバータ主回路12は、設定された交流出力を作成して誘導電動機36に供給するようになり、以て、誘導電動機36が通常運転を開始する。
【0031】
一方、CPU22は、インバータ駆動部23からインバータ2の出力周波数、誘導電動機36の回転方向、インバータ2の出力電流、入力電圧、出力電圧、運転状態を読取ってRAM24に順次記憶させるようになっている。そして、誘導電動機36が減速されるときには、発電制動が行なわれるが、この時の発電電圧が直流電源電圧より大きい場合には、CPU22はインバータ駆動部23を介してトランジスタ17をオンさせて、その発電電圧を発電制動用抵抗器16により消費させる。
【0032】
さて、インバータ2および誘導電動機36の運転中は、CPU22は、一定周期で図2に示すような「故障判断」のルーチンを実行するようになっている。すなわち、まず、「異常発生?」の判断ステップS1になって、ここでは、インバータ駆動部23を介してインバータ2の過電圧、過電圧、オーバーヒート、誘導電動機36の過負荷、発電制動用抵抗器16の過負荷などの異常が発生したか否かを判断する。ここで、CPU22は,インバータ2(具体的にはインバータ主回路12)のオーバーヒートは、サーミスタ18の検出温度により判断し、発電制動用抵抗器16の過負荷は、トランジスタ17のオン時間を積算することにより判断する。
【0033】
CPU22は、上述したような異常を検出しないときには、判断ステップS1で「NO」と判断して、メインルーチンに戻る(リターン)。また、CPU22は,上述したような異常を検出したときには、判断ステップS1で「YES」と判断して、「緊急を要する?」の判断ステップS2に移行し、ここでは、異常がインバータ2の素子短絡、誘導電動機36の巻線短絡などの「緊急を要する異常」か、或いは、インバータ2の過電圧、過電流、オーバーヒート、誘導電動機36の過負荷、発電制動用抵抗器16の過負荷などの「緊急を要しない異常」かを判断するものである。そして、CPU22は、「緊急を要する異常」のときには、判断ステップS2で「YES」と判断して、「故障要因をEEP−ROMに保存」の処理ステップS3に移行し、インバータ2の素子短絡、誘導電動機36の巻線短絡などのような故障要因をEEP−ROM25に記憶保存させる。
【0034】
その後、CPU22は、「故障出力」の処理ステップS4に移行して、故障出力部26に故障出力指令を与え、これに応じて、故障出力部26は継電器27の励磁コイル27Cに通電し継電器27を動作させる。これにより、継電器27は常閉接点27bをオフさせるようになり、電磁接触器35は、励磁コイル35Cが断電されて復帰し、主スイッチ35Sおよび補助接点35aをオフさせる。この主スイッチ35Sのオフによりインバータ2の交流電源は遮断され、インバータ装置1および誘導電動機36の運転が停止される。
【0035】
また、CPU22は、「緊急を要しない異常」のときには、判断ステップS2で「NO」と判断して、「故障要因をEEP−ROMに保存」の処理ステップS5に移行し、インバータ2の過電圧、過電流、オーバーヒート、誘導電動機36の過負荷、発電制動用抵抗器16の過負荷などの故障要因をEEP−ROM25に記憶保存させ、次の「電動機運転制御情報をRAMから読出し」の処理ステップS6に移行して、RAM24からインバータ2の出力周波数、誘導電動機36の回転方向、出力周波数指令値、インバータ2の出力電流、入力電圧、出力電圧、運転指令状態、運転状態などの電動機運転制御情報を読出した後、「電動機運転制御情報をEEP−ROMに保存」の処理ステップS7になり、EEP−ROM25に上記電動機運転制御情報を記憶保存させ、「故障出力」の処理ステップS4に移行する。その後の動作は、前述と同様である。
【0036】
起動スイッチ38をオン操作して、インバータ2に交流電源を再投入すると、制御回路3にも制御電源回路4から制御電源電圧が供給されて、CPU22が動作を開始(スタート)する。その動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。CPU22は、まず、「リセット履歴をEEP−ROMから読出し」の処理ステップT1となり、後述するようなリセット履歴をEEP−ROM25から読出す。CPU22は、次に「リセット実行済?」の判断ステップT2に移行し、後述するようにリセット実行済のときには「YES」と判断して「通常運転」のルーチンT3に移行し、インバータ2に通常運転を開始させる。
【0037】
CPU22は、判断ステップT1で「NO」(リセット未実施)と判断したときには、「故障要因の情報をEEP−ROM25から読出し」の処理ステップT4になり、故障要因の情報をEEP−ROM25から読出し、更に「前回故障があったか?」の判断ステップT5に移行する。この場合、CPU22は、EEP−ROM25に前回の故障履歴が記憶されていなかったときには、判断ステップT5で「NO」と判断して「通常運転」のルーチンT3に移行する。
【0038】
CPU22は,判断ステップT5で「YES」と判断したときには、「緊急を要する故障であったか?」の判断ステップT6に移行し、ここで「YES」のときには、「インバータ駆動部停止」の処理ステップT7となり、インバータ駆動部23の動作を停止させ、「異常報知」の処理ステップT8で図示しない報知手段に異常報知を行なわせ、動作を停止する。また、CPU22は、判断ステップT6で「NO」と判断したときには、「電動機運転制御情報をEEP−ROMからRAMに転送」の処理ステップT9に移行し、EEP−ROM25に記憶された電動機運転制御情報をRAM24に転送して記憶させる。CPU22は、その後は、処理ステップT7を経て処理ステップT8に移行する。
【0039】
以上のように、前回に故障があつて、これがリセット未実施の場合において、その故障が「緊急を要する異常」のときには、インバータ2の運転を直ちに禁止し、「緊急を要しない異常」のときには、EEP−ROM25に記憶された電動機運転制御情報をRAM24に転送して記憶させた後、インバータ2の運転を禁止させるものである。そこで、作業者は、「緊急を要する異常」のときには、その原因は自ずと判明しているので、直ちに故障修理を行なう。また、作業者は、「緊急を奏しない異常」のときには、RAM24に転送された電動機運転制御情報をモニタして、具体的故障原因を診断し、診断結果に基づいて故障修理を行なう。そして、故障修理を行なった後は、作業者は、インバータ装置1に備えられた端子台とのパーソナルコンピュータによる通信、外部操作手段たる外部スイッチ或いは内部操作手段たる内部スイッチの操作により、EEP−ROM25に故障履歴に対応してリセット実施済(故障修理済)の履歴を記憶させるようにするものである。
【0040】
このように、本実施例によれば、CPU22は、「緊急を要しない異常」が発生した場合には、その後に故障診断を行なうことができるように、EEP−ROM25に故障要因と異常発生時にRAM24に記憶された電動機運転制御情報とを記憶させ、しかる後、インバータ2の電源を遮断するための故障出力を行なわせるようにしたので、従来のような大形の制御電源回路を設ける必要がなく、全体として小形化を図ることができる。しかも、故障履歴および電動機運転制御情報は、EEP−ROM25に保存されているので、スイッチングレギュレータからなる制御電源回路4の電源が遮断されても、確実に故障診断を行なうことができる。
【0041】
更に、CPU22は、異常発生後にインバータ2に交流電源が投入されることにより、故障履歴から前回に「緊急を要しない異常」が発生していたと判断した場合には、その時の電動機運転制御情報をEEP−ROM25からRAM24に転送するようにし、且つ、インバータ2の運転を禁止するようにしたので、安全且つ円滑に故障診断を行なうことができる。
【0042】
また、作業者は、故障診断終了後すなわち故障修理終了後にリセット履歴を故障リセット手段によりEEP−ROM25に記憶させるようにしたので、インバータ2に交流電源が投入された際、そのリセット履歴を参照することにより、速やかに通常運転に復旧させることができる。
【0043】
そして、電動機運転制御情報を、インバータ2の出力周波数、誘導電動機36の回転方向、出力周波数指令値、インバータ2の出力電流、入力電圧、出力電圧、運転指令状態、運転状態などに設定して、EEP−ROM25に記憶させる電動機運転制御情報を最小限に限定したので、EEP−ROM25に対する情報の記憶時間を短縮することができ、従って、故障出力を行なうタイミングを早めることができる。
【0044】
加えて、「緊急を要しない異常」を、インバータ2の過電圧、過電流、オーバーヒート、誘導電動機36の過負荷、発電制動用抵抗器16の過負荷などに設定して、「緊急を要しない異常」と判断する条件を限定したので、判断時間を短縮することができ、従って、故障出力を行なうタイミングを一層早めることができる。
【0045】
図4は本発明の第2の実施例のフローチャートであり、図2と同一部分には同一符号を付して示す。なお、この第2の実施例では、説明の便宜上、図1をも参照する。
この第2の実施例においては、電動機運転制御情報に優先順位が設定されており、その一部たる優先順位の高い情報として、例えば、インバータ2の出力周波数、誘導電動機36の回転方向、出力周波数指令値、インバータ2の出力電流(以上を電動機運転制御情報1と称する)が設定され、残りたる優先順位の低い情報として、インバータ2の入力電圧、出力電圧、運転指令状態、運転状態(以上を電動機運転制御情報2と称する)が設定されている。
【0046】
しかして、CPU22は、「緊急を要する?」の判断ステップS2で「NO」と判断して「故障要因をEEP−ROMに保存」の処理ステップS5に移行するまでは第1の実施例(図2参照)と同様である。CPU22は、処理ステップS5の後に「電動機運転制御情報1をRAMから読出し」の処理ステップS8に移行し、ここで上述した「電動機運転制御情報1」をRAM24から読出し、次の「電動機運転制御情報1をEEP−ROMに保存」の処理ステップS9に移行して、「電動機運転制御情報1」をEEP−ROM25に記憶保存させる。
【0047】
CU22は,次に「故障出力」の処理ステップS10に移行し、処理ステップS4と同様の動作を行なう。これにより、インバータ2への交流電源の供給は遮断されることになり、従って、制御電源回路4への交流電源の供給も遮断されることになる。CPU22は、その後、「電動機運転制御情報2をRAMから読出し」の処理ステップS11に移行し、ここで上述した「電動機運転制御情報2」をRAM24から読出し、次いで、「電動機運転制御情報2をEEP−ROMに保存」の処理ステップS12に移行して、「電動機運転制御情報2」をEEP−ROM25に記憶保存させる。
【0048】
ところで、この第2の実施例では、「電動機運転制御情報1」をEEP−ROM25に記憶保存させた後、インバータ2に対する交流電源の供給を遮断するようにしたので、CPU22の制御電源も遮断されて、その後の「電動機運転制御情報2」のEEP−ROM25に対する記憶保存は不可能に考えられる。しかしながら、インバータ2には、直流電源回路5の後段に平滑用コンデンサ11が設けられているので、インバータ2に対する交流電源の供給が遮断されても、平滑用コンデンサ11の蓄積電荷によりCPU22対しては100ミリ秒程度は制御電源電圧を確保することができるものであり、「電動機運転制御情報2」をEEP−ROM25に充分に記憶保存させる余裕がある。
【0049】
このような第2の実施例によれば、CPU22は、電動機運転制御情報の一部たる優先順位の高い情報(電動機運転制御情報1)をEEP−ROM25に記憶させた後、インバータ2に対する交流電源を遮断するようにしたので、インバータ2に対する交流電源の遮断タイミングが早くなり、しかも、故障診断に必要な最小限の「電動機運転制御情報1」を確保することができて、迅速な異常処理を行なうことができる。
【0050】
なお、上記実施例では、CPU22は、図3に示すように、「リセット履歴をEEP−ROMから読出し」の処理ステップT1と「リセット実行済?」の判断ステップT2とを実行させるようにしたが、これらは必要に応じて実行させるようにしてもよい(請求項4に対応)。
【0051】
その他、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、例えば誘導電動機に限らず電動機全般に適用し得るなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施できることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、緊急を要しない異常の場合には、その後に故障診断を行なうことができるように、不揮発性メモリに故障要因と異常発生時に揮発性メモリに記憶された電動機運転制御情報の一部とを記憶させ、しかる後、インバータの電源を遮断するための故障出力を行なわせるようにしたので、従来のような大形の制御電源回路を設ける必要がなく、全体として小形化を図ることができる。しかも、故障履歴および電動機運転制御情報の一部は、不揮発性メモリに保存されているので、確実に故障診断を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成のブロック線図
【図2】作用説明用のフローチャート(その1)
【図3】作用説明用のフローチャート(その2)
【図4】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図5】従来例を示す図1相当図
【図6】図2相当図
【符号の説明】
図面中、1はインバータ装置、2はインバータ、3は制御回路、4は制御電源回路、16は発電制動用抵抗器、22はCPU(制御手段)、24はRAM(揮発性メモリ)、25はEEP−ROM(不揮発性メモリ)、26は故障出力部、35は電磁接触器、36は誘導電動機(電動機)を示す。
Claims (6)
- 交流電源から直流電源を作成し、この直流電源から電動機に与える交流出力を作成するインバータと、
電動機運転制御情報などを記憶する揮発性メモリと、
書換え可能な不揮発性メモリと、
前記インバータ或いは電動機に異常が発生したときに異常の故障判断を行なって、その異常が緊急を要しない異常の場合には、前記不揮発性メモリに故障要因と異常が発生したときに前記揮発性メモリに記憶された電動機運転制御情報の一部とを記憶させた後、前記交流電源を遮断するための故障出力を行ない、その後、前記電動機運転制御情報の残りを前記不揮発性メモリに保存させる制御手段とを具備してなるインバータ装置。 - 電動機運転制御情報には優先順位が設定され、
電動機運転制御情報の一部は優先順位の高い情報および残りは優先順位の低い情報に設定されていることを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。 - 制御手段は、交流電源が投入された際に、前回起動していたときの異常の有無を判断し、異常ありと判断したときにおいて不揮発性メモリに記憶された故障履歴から緊急を要しない異常と判断した場合には、異常が発生したときの電動機運転制御情報を前記不揮発性メモリから揮発性メモリに転送し、且つ、インバータの運転を禁止するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のインバータ装置。
- 通信、外部操作手段、内部操作手段などの故障リセット手段を有し、
制御手段は、前記故障リセット手段によるリセット履歴を不揮発性メモリに記憶させ、交流電源が投入された際に、このリセット履歴について前記不揮発性メモリの記憶を確認し、
リセット実施の場合は、インバータに通常運転を行なわせ、
リセット未実施の場合は、不揮発性メモリに記憶された故障履歴から緊急を要しない異常と判断したときには、異常が発生したときの電動機運転制御情報を前記不揮発性メモリから揮発性メモリに転送し、且つ、インバータの運転を禁止するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のインバータ装置。 - 電動機運転制御情報は、インバータの出力周波数、電動機の回転方向、出力周波数指令値、インバータの出力電流、入力電圧、出力電圧、運転指令状態、運転状態などに設定されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインバータ装置。
- 緊急を要しない異常は、インバータの過電圧、過電流、オーバーヒート、電動機の過負荷、発電制動用抵抗器の過負荷などに設定されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のインバータ装置。
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