JP6540468B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、発電装置と蓄電池とに接続される電力変換装置に関する。
太陽電池アレイと蓄電池とを接続可能なパワーコンディショナが開発されている。そのようなパワーコンディショナは、通常、太陽電池アレイの出力電圧を昇圧するためのDC/DCコンバータと、DC/DCコンバータの出力を交流に変換するためのインバータと、DC/DCコンバータ又はインバータと蓄電池との間で電力を授受するための双方向DC/DCコンバータとを備えている(特許文献1〜3参照)。
そして、太陽電池アレイと蓄電池とを接続可能なパワーコンディショナには、非絶縁型双方向DC/DCコンバータを備えたもの(特許文献1参照)と、絶縁型双方向DC/DCコンバータを備えたものとが存在している。
特開2014−110717号公報 特開2015−6117号公報 特開2014−128164号公報
蓄電池が、大電流を出力可能な装置であることに加え、トランスにて入出力が絶縁されていない非絶縁型双方向DC/DCコンバータは、コンバータ内の昇圧用、降圧用の各スイッチング素子が比較的に故障しやすいものとなっている。従って、太陽電池アレイと蓄電池とを接続して使用する、非絶縁型双方向DC/DCコンバータが用いられたパワーコンディショナでは、非絶縁型双方向DC/DCコンバータ内の各素子(通常、スイッチング素子)の故障が比較的に生じやすい。
そのため、非絶縁型双方向DC/DCコンバータ内の各素子が正常な状態にあることを診断処理により確認してから、非絶縁型双方向DC/DCコンバータの運転を開始したい。ただし、非絶縁型双方向DC/DCコンバータに昇圧動作や降圧動作を行わせるという診断処理では、非絶縁型双方向DC/DCコンバータ内の一方のスイッチング素子の故障が他方のスイッチング素子に波及してしまうこともある。
上記のような問題は、太陽電池アレイ等の発電装置に接続される単方向DC/DC変換回路と、蓄電池に接続される非絶縁型双方向DC/DC変換回路とを備えた装置であれば、生じるものである。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、発電装置に接続される単方向DC/DC変換回路と、蓄電池に接続される非絶縁型双方向DC/DC変換回路とを備えた電力変換装置であって、非絶縁型双方向DC/DC変換回路内の各種素子の状態を、故障を波及させることなく診断できる電力変換装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の電力変換装置は、
発電装置の出力電圧が入力される入力端子対と、直流負荷に接続される出力端子対と、スイッチング素子とを備え、前記スイッチング素子をオンオフ制御すると、前記入力端子対からの入力電圧を昇圧して前記出力端子対から出力する単方向DC/DC変換回路と、
昇圧される電圧の入力端子対であると共に降圧された電圧の出力端子対である第1入出力端子対と、降圧される電圧の入力端子対であると共に昇圧された電圧の出力端子対である第2入出力端子対と、前記第1入出力端子対に並列接続された平滑コンデンサと、昇圧動作時にオンオフ制御される昇圧用スイッチング素子と、降圧動作時にオンオフ制御される降圧用スイッチング素子と、前記昇圧用スイッチング素子の両端に並列接続された降圧用ダイオード、前記降圧用スイッチング素子の両端に並列接続された昇圧用ダイオードを含み、前記第2入出力端子対が前記単方向DC/DC変換回路の前記出力端子対に並列接続された非絶縁型双方向DC/DC変換回路と、
蓄電池と前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路の前記第1入出力端子対との間を接続する接続部であって、前記蓄電池と前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路との間の接続状態を、前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路の平滑コンデンサの両端間の電圧であるコンデンサ電圧が前記蓄電池の出力電圧に依存しない第1状態と、前記コンデンサ電圧が前記蓄電池の出力電圧に依存する第2状態とに制御可能な接続部と、
前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路の前記昇圧用スイッチング素子及び前記降圧用スイッチング素子、前記単方向DC/DC変換回路の前記昇圧用スイッチング素子のいずれもがオフとなっているときに、診断処理を行う診断ユニットと、を備える。
そして、本発明の電力変換装置の診断ユニットは、診断処理として、前記接続部によって前記蓄電池と前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路との間の接続状態が前記第1状態に制御されている状況下において、前記降圧用スイッチング素子及び/又は前記昇圧用ダイオードがショート故障していないことを確認した後、前記降圧用スイッチング素子のオンオフ制御で前記コンデンサ電圧を上昇させることが出来るか否かを検査することにより前記降圧用スイッチング素子及び/又は前記昇圧用ダイオードがオープン故障しているか否かを判断し、前記降圧用スイッチング素子及び前記昇圧用ダイオードがオープン故障していないと判断した場合には、前記昇圧用スイッチング素子のオンオフ制御で前記コンデンサ電圧が減少するか否かを検査する検査処理により前記昇圧用スイッチング素子がオープン故障しているか否かを判断し、前記降圧用スイッチング素子及び/又は前記昇圧用ダイオードがオープン故障していると判断した場合には、前記検査処理を行うことなく終了する処理を行う。
すなわち、本発明の電力変換装置の診断ユニットが行う診断処理は、発電装置からの電流に基づいて、降圧用スイッチング素子、昇圧用ダイオードのいずれもがオープン故障していないと判断した場合には、検査処理(昇圧用スイッチング素子のオンオフ制御)により昇圧用スイッチング素子がオープン故障しているか否かを判断するが、降圧用スイッチング素子及び/又は昇圧用ダイオードがオープン故障していると判断した場合には、検査処理を行うことなく、終了する処理となっている。そして、降圧用スイッチング素子、昇圧用ダイオードの双方がオープン故障している状態で昇圧用スイッチング素子をオンオフすると、昇圧用スイッチング素子が故障することがある。従って、本発明の電力変換装置(診断ユニットが行う診断処理)によれば、非絶縁型双方向DC/DC変換回路内の各種素子の状態を、故障を波及させることなく診断することが出来る。
本発明の電力変換装置に接続される蓄電池の出力電圧が発電装置の出力電圧を超える場合には、診断処理を、『前記状況下において、前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路の前記降圧用スイッチング素子のオンオフ制御及び単方向DC/DC変換回路の前記スイッチング素子のオンオフ制御で前記コンデンサ電圧を前記蓄電池の出力電圧よりも大きくできるか否かを検査することにより前記降圧用スイッチング素子及び/又は前記昇圧用ダイオードがオープン故障しているか否かを判断する処理』としておけば良い。本発明の電力変換装置に接続される蓄電池の出力電圧が発電装置の出力電圧を超えない場合にも、診断
処理として、『前記状況下において、前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路の前記降圧用スイッチング素子のオンオフ制御及び単方向DC/DC変換回路の前記スイッチング素子のオンオフ制御で前記コンデンサ電圧を前記蓄電池の出力電圧よりも大きくできるか否かを検査することにより前記降圧用スイッチング素子及び/又は前記昇圧用ダイオードがオープン故障しているか否かを判断する処理』を採用しても良い。
本発明の電力変換装置を、『前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路が、過度量の電流が流れることを防止するためのサーキットブレーカー及び/又はヒューズを介して前記蓄電池と接続されており、前記診断処理が、まず、前記診断処理開始時の前記コンデンサ電圧に基づき、前記昇圧用スイッチング素子及び/又は降圧用ダイオードがショート故障しているか否かを判断し、前記昇圧用スイッチング素子及び/又は降圧用ダイオードがショート故障していると判断した場合には終了する処理である』装置として実現しても良い。
また、本発明の電力変換装置を、『前記第1状態が、前記蓄電池からの電流が前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路にダイオードを介して流入する状態であり、前記第2状態が、前記蓄電池からの電流が当該ダイオードを介さずに前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路に流入する状態である』装置として実現しても、『前記第1状態が、前記蓄電池からの電流が前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路に流入しない状態であり、前記第2状態が、前記蓄電池からの電流が前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路に流入する状態である』しても良い。
本発明の電力変換装置を、『前記直流負荷としてのDC/AC変換回路をさらに備える』装置として実現しても良い。
本発明によれば、発電装置に接続される単方向DC/DC変換回路と、蓄電池に接続される非絶縁型双方向DC/DC変換回路とを備えた電力変換装置であって、非絶縁型双方向DC/DC変換回路内の各種素子の状態を、故障を波及させることなく診断できる電力変換装置を提供することが出来る。
図1は、本発明の一実施形態に係る電力変換装置の構成及び使用形態の説明図である。 図2は、初期状態の説明図である。 図3は、実施形態に係る電力変換装置の制御ユニットが実行する診断処理の流れ図である。 図4は、実施形態に係る電力変換装置の変形例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る電力変換装置10の構成及び使用形態の説明図を示す。
本実施形態に係る電力変換装置10は、太陽電池アレイ60と、蓄電池62と、系統66及び交流負荷64とに接続されて使用されるパワーコンディショナである。図示してあるように、電力変換装置10は、単方向DC/DC変換回路11、双方向DC/DC変換回路12、DC/AC変換回路13、連系リレー14、制御ユニット18等を備えている。
DC/AC変換回路13は、直流電圧を交流電圧に変換する回路である。連系リレー14は、DC/AC変換回路13と交流負荷64及び系統66との間の電気的接続をオンオフするためのリレーである。
単方向DC/DC変換回路11は、コンデンサ22とリアクトル23とスイッチング素子24(本実施形態では、IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)とダイオー
ド25とを組み合わせた昇圧チョッパ回路である。この単方向DC/DC変換回路11の一対の入力端子21には、太陽電池アレイ60の出力電圧が入力されている。また、単方向DC/DC変換回路11の一対の出力端子26には、DC/AC変換回路13が接続されており、単方向DC/DC変換回路11とDC/AC変換回路13との間を接続する2電路間には、コンデンサ28と、当該2電路間の電圧DDVを測定するための電圧センサ51とが配置されている。
双方向DC/DC変換回路12は、昇圧チョッパ回路に降圧チョッパ回路としての機能を持たせた非絶縁型DC/DC変換回路である。図示してあるように、双方向DC/DC変換回路12は、昇圧される電圧の入力端子対であると共に降圧された電圧の出力端子対である一対の第1入出力端子31と、降圧される電圧の入力端子対であると共に昇圧された電圧の出力端子対である一対の第2入出力端子38とを備える。双方向DC/DC変換回路12は、一対の第1入出力端子31に並列接続された平滑コンデンサ32、リアクトル33、昇圧動作時にオンオフ制御される昇圧用スイッチング素子34、及び、降圧動作時にオンオフ制御される降圧用スイッチング素子36も備える。尚、図示してあるように、本実施形態に係る電力変換装置10の昇圧用スイッチング素子34、降圧用スイッチング素子36は、いずれも、IGBTである。
さらに、双方向DC/DC変換回路12は、昇圧用スイッチング素子34の両端に並列接続された、降圧動作時に電流経路として機能する降圧用ダイオード35と、降圧用スイッチング素子36の両端に並列接続された、昇圧動作時に電流経路として機能する昇圧用ダイオード37とを備える。
また、双方向DC/DC変換回路12内には、平滑コンデンサ32の両端間の電圧V2を測定するための電圧センサ52が設けられている。そして、双方向DC/DC変換回路12の一対の第2入出力端子38は、単方向DC/DC変換回路11の一対の出力端子26に並列接続されている。
双方向DC/DC変換回路12の一対の第1入出力端子31は、サーキットブレーカー15、ヒューズ16、リレー41、ダイオード42、突入防止抵抗43等からなる接続部17を介して、蓄電池62に接続される。
サーキットブレーカー15は、定格量より多い所定量の電流が流れると遮断動作をするブレーカーである。接続部17には、このサーキットブレーカー15の、双方向DC/DC変換回路12側の端子間の電圧V1を測定するための電圧センサ53が設けられている。
ヒューズ16は、定格量より多い所定量が流れると溶断するヒューズである。本実施形態の電力変換装置10では、過度量の電流が流れて、双方向DC/DC変換回路12が故障することや双方向DC/DC変換回路12の故障箇所が増えることがヒューズ16及びサーキットブレーカー15により防止される。
リレー41とダイオード42と突入防止抵抗43とからなる回路は、サーキットブレーカー15の投入時に発生する突入電流を抑制するための突入電流抑制回路である。この突
入電流抑制回路の機能については後述する。
制御ユニット18は、電力変換装置10内の各部(リレー、スイッチング素子)を統合的に制御するユニットである。制御ユニット18は、マイクロコントローラ、ゲートドライバ等から構成されており、制御ユニット18には、上記した電圧センサ51〜53に加えて、蓄電池62の出力電圧Vbatを測定するための電圧センサ54が電気的に接続され
ている。また、制御ユニット18には、表示装置(図示略;本実施形態では、液晶パネル)も電気的に接続されている。
以下、電力変換装置10の構成及び機能をさらに具体的に説明する。
まず、突入電流抑制回路(リレー41とダイオード42と突入防止抵抗43とからなる回路)について説明する。
突入電流抑制回路のリレー41は、制御ユニット18によりオン/オフ状態が制御されるリレーである。そして、電力変換装置10は、電源が投入されていない場合(電源スイッチがオフとなっている場合)には、リレー41及び連系リレー14がオフで、装置内の全スイッチング素子がオフとなる装置として構成されている。
また、電力変換装置10の設置時には、通常、サーキットブレーカー15がオフで、電源が投入されていない電力変換装置10に、太陽電池アレイ60と蓄電池62とが接続される。そして、サーキットブレーカー15、電力変換装置10の電源スイッチが、この順にオンとされる。ただし、電力変換装置10に蓄電池62を接続してサーキットブレーカー15をオンした後に、電力変換装置10に太陽電池アレイ60を接続してから、電力変換装置10の電源スイッチをオンとされる場合もある。
電力変換装置10のサーキットブレーカー15がオンされると、蓄電池62からの電流は、ダイオード42及び突入防止抵抗43を介して非絶縁型双方向DC/DC変換回路12に流入する。そのため、サーキットブレーカー15がオンされると、過大な電流が流れ込むことなく、非絶縁型双方向DC/DC変換回路12の平滑コンデンサ32が充電される。
そして、制御ユニット18は、電力変換装置10の電源スイッチがオンとされるとリレー41をオンとするように構成(プログラミング)されている。そのため、電力変換装置10の電源スイッチがオンとされると、図2に示した状態、すなわち、リレー41がオンとなっており、連系リレー14がオフとなっている状態が形成される。尚、各スイッチング素子に対する制御はまだ開始されていない。従って、この状態(以下、初期状態と表記する)は、各スイッチング素子がオフとなっている状態である。
以下、制御ユニット18の機能をさらに具体的に説明する。
本実施形態に係る電力変換装置10の制御ユニット18は、或る種の異常を検出した際にも、上記初期状態を形成する。そして、制御ユニット18は、初期状態となった場合、非絶縁型双方向DC/DC変換回路12内の各種素子を診断するための診断処理を開始する。
制御ユニット18が実行する診断処理は、図3に示した手順の処理である。
すなわち、初期状態となったため、この診断処理を開始した制御ユニット18は、まず、V2≒Vbatが成立しているか(V2がVbatとほぼ等しい電圧となっているか)否かを判断する(ステップS101)。尚、このステップS101におけるV2は、電圧
センサ52により測定された電圧でなければならない。また、ステップS101におけるVbatは、電圧センサ54により測定された電圧であることが好ましいが、蓄電池62の通常の出力電圧として予め設定されている電圧であっても良い。
V2≒Vbatが成立していなかった場合(ステップS101;NO)、制御ユニット18は、昇圧用スイッチング素子34及び/又は降圧用ダイオード35がショート故障している可能性がある旨のエラーメッセージを表示装置に表示する(ステップS111)。そして、制御ユニット18は、この診断処理(図3の処理)を終了して、修理業者等による双方向DC/DC変換回路12内の各素子のより詳細なチェックや双方向DC/DC変換回路12の修理が行われるのを待機する状態となる。
ここで、上記内容の処理がステップS101及びS111で行われるようにしている理由を説明しておくことにする。
電力変換装置10の回路構成(図2参照)から明らかなように、サーキットブレーカー15がオフとなっておらず、ヒューズ16が溶断していない場合、V2とVbatとがほぼ等しくなる。一方、サーキットブレーカー15がオフとなっているか、ヒューズ16が溶断している場合には、V2は、Vbatとは大きく異なる電圧(通常、ほぼ0V)となる。従って、V2とVbatとを比較することにより、サーキットブレーカー15がオフとなっている(又は、ヒューズ16が溶断している)か否かを判断することが出来る。
そして、サーキットブレーカー15がオフとなっている状態や、ヒューズ16が溶断している状態では、蓄電池62を正常に利用することが出来ない。また、サーキットブレーカー15がオフとなった(又はヒューズ16が溶断した)以上、電力変換装置10内で何らかの問題が発生していることが考えられる。そして、電力変換装置10は、昇圧用スイッチング素子34及び/又は降圧用ダイオード35のショート故障に因り、サーキットブレーカー15がオフとなる/ヒューズ16が溶断することが多い装置となっているため、上記内容の処理がステップS101及びS111で行われるようにしているのである。
V2≒Vbatが成立していた場合(ステップS101;YES)、制御ユニット18は、オフ状態をとるようにリレー41を制御する(ステップS102)。尚、リレー41をオフとしているのは、平滑コンデンサ32の両端間の電圧V2が蓄電池62の出力電圧Vbatに依存しない状態(電圧V2を、Vbat以上の電圧に制御可能な状態)を形成するためである。
また、ステップS102にて、制御ユニット18は、DDVが上昇するように、単方向DC/DC変換回路11内のスイッチング素子24を制御するDDV上昇制御を開始する。より具体的には、制御ユニット18は、DDVが所望電圧となるデューティ比でスイッチング素子24をオンオフさせるためのDDV上昇制御を開始する。尚、ステップS102にて開始されるDDV上昇制御は、Vbatより高い電圧までDDVが上昇することになる制御であれば良い。
ステップS102の処理を終えた制御ユニット18は、DDV上昇制御を行いながら、V2が、上昇させたDDVとほぼ等しくなったか否かを判断する(ステップS103)。電力変換装置10の回路構成(図1参照)から明らかなように、V2が、上昇させたDDVとほぼ等しくなるのは、降圧用スイッチング素子36及び/又は昇圧用ダイオード37がショート故障している場合である。そのため、制御ユニット18は、V2が、上昇させたDDVとほぼ等しくなった場合(ステップS103;YES)には、DDV上昇制御を終了する(ステップS112)ことにより、スイッチング素子24をオフにする。また、制御ユニット18は、降圧用スイッチング素子36及び/又は昇圧用ダイオード37がシ
ョート故障している可能性がある旨のエラーメッセージを表示装置に表示する(ステップS112)。そして、制御ユニット18は、この診断処理を終了して、修理業者等による双方向DC/DC変換回路12内の各素子のより詳細なチェックや双方向DC/DC変換回路12の修理が行われるのを待機する状態となる。
一方、V2が、上昇させたDDVとほぼ等しくならなかった場合(ステップS103;NO)、制御ユニット18は、V2が上昇するように、双方向DC/DC変換回路12の降圧用スイッチング素子36を制御するV2上昇制御を開始する(ステップS104)。このステップS104にて開始されるV2上昇制御は、V2が、VbatとDDVの間の電
圧Vaまで上昇することになる制御であれば良い。
ステップS104の処理を終えた制御ユニット18は、DDV上昇制御及びV2上昇制御を行いながら、V2が上昇したか否かを判断する(ステップS105)。昇圧用スイッチング素子34及び降圧用ダイオード35の双方がオープン故障していなければ、DDV上昇制御及びV2上昇制御を行うことにより、V2は上昇する。従って、V2が上昇しない場合、昇圧用スイッチング素子34及び/又は降圧用ダイオード35がオープン故障していると判断することが出来る。
そのため、V2が上昇しなかった場合(ステップS105;NO)、制御ユニット18は、DDV上昇制御及びV2上昇制御を終了して、昇圧用スイッチング素子34及び/又は降圧用ダイオード35がオープン故障している可能性がある旨のエラーメッセージを表示装置に表示する(ステップS113)。そして、制御ユニット18は、この診断処理を終了して、修理業者等による双方向DC/DC変換回路12内の各素子のより詳細なチェックや双方向DC/DC変換回路12の修理が行われるのを待機する状態となる。
一方、V2が上昇した場合(ステップS105;YES)、制御ユニット18は、V2上昇制御及びDDV上昇制御を終了して、双方向DC/DC変換回路12の昇圧用スイッチング素子34を、VbatとVaの間の電圧になるように、オンオフ制御する(ステップ
S106)。その後、制御ユニット18は、V2が減少したか否かを判断する(ステップS107)。
V2上昇制御及びDDV上昇制御を終了して、双方向DC/DC変換回路12の昇圧用スイッチング素子34をオンオフ制御すると、昇圧用スイッチング素子34がオープン故障していない場合には、V2が減少していく。一方、昇圧用スイッチング素子34がオープン故障している場合には、上記制御を行っても、V2は殆ど減少しない。従って、V2が減少しないか減少するかにより、昇圧用スイッチング素子34がオープン故障しているか否かを判断することが出来る。
そのため、V2が減少しなかった場合(ステップS107;NO)、制御ユニット18は、昇圧用スイッチング素子34がオープン故障している可能性がある旨のエラーメッセージを表示装置に表示する(ステップS114)。そして、制御ユニット18は、この診断処理を終了して、修理業者等による双方向DC/DC変換回路12内の各素子のより詳細なチェックや双方向DC/DC変換回路12の修理が行われるのを待機する状態となる。
一方、V2が減少した場合(ステップS107;NO)、制御ユニット18は、この診断処理を終了する。そして、診断処理を終了した制御ユニット18は、リレー41及び連系リレー14をオンにしてから、通常の制御を開始する。
以上、説明したように、電力変換装置10の診断ユニット18が行う診断処理は、降圧
用スイッチング素子36、昇圧用ダイオード37の双方がオープン故障していないと判断した場合には、昇圧用スイッチング素子34のオンオフ制御により昇圧用スイッチング素子34がオープン故障しているか否かを判断するが、降圧用スイッチング素子36及び/又は昇圧用ダイオード37がオープン故障していると判断した場合には、昇圧用スイッチング素子34のオンオフ制御を行うことなく、エラーメッセージを表示して終了する処理となっている。従って、診断ユニット18が行う診断処理によれば、故障を波及させることなく診断することができる。
具体的には、例えば、電力変換装置10の双方向DC/DC変換回路12内の昇圧用スイッチング素子34が正常であることか否かを、昇圧用スイッチング素子34のオンオフ制御により行う診断処理を考える。この診断処理を、降圧用スイッチング素子36と昇圧用ダイオード37の双方がオープン故障している状態で行うと、昇圧用スイッチング素子34側から単方向DC/DC変換回路11側への電流の逃げ道がないため、昇圧用スイッチング素子34に過電圧が印加されて昇圧用スイッチング素子34が故障する虞がある。一方、診断ユニット18が行う診断処理は、上記したように、降圧用スイッチング素子36と昇圧用ダイオード37の双方がオープン故障している可能性がある場合、昇圧用スイッチング素子34のオンオフ制御を行わない処理である。従って、診断ユニット18が行う診断処理によれば、降圧用スイッチング素子36及び昇圧用ダイオード37の故障が昇圧用スイッチング素子34に波及することがない形で、双方向DC/DC変換回路12内の各種素子の状態を診断することができる。
《変形例》
上記した電力変換装置10は、各種の変形を行えるものである。例えば、電力変換装置10を、サーキットブレーカー15を備えず、装置外に配置されたサーキットブレーカー15を介して蓄電池62と接続される装置に変形することが出来る。また、太陽電池アレイ60の出力電圧が蓄電池62の出力電圧Vbatよりも高い場合には、診断処理を、V2上昇制御が行われない処理に変形することが出来る。
電力変換装置10を、図4に示したように、蓄電池62と双方向DC/DC変換回路12との間の接続をオン/オフできるリレー44を備えた装置に変形することも出来る。また、電力変換装置10を、このような装置に変形する場合には、診断処理を、ステップS102で、リレー41ではなく、リレー44がオフされる処理に変形することが出来る。
電力変換装置10を、IGBT以外のスイッチング素子(例えば、パワーMOS−FET)が用いられた装置や、DC/AC変換回路13を備えない装置(直流電圧を出力する装置)や、太陽電池アレイ60ではない発電装置(燃料電池等)に接続されて使用される装置に変形しても良いことは当然のことである。
10 電力変換装置
11 単方向DC/DC変換回路
12 双方向DC/DC変換回路
13 DC/AC変換回路
16 ヒューズ
17 接続部
18 制御ユニット
21 入力端子
22、28 コンデンサ
23、33 リアクトル
24 スイッチング素子
25、42 ダイオード
26 出力端子
31 第1入出力端子
32 平滑コンデンサ
34 昇圧用スイッチング素子
35 降圧用ダイオード
36 降圧用スイッチング素子
37 昇圧用ダイオード
38 第2入出力端子
43 突入防止抵抗
51〜54 電圧センサ
60 太陽電池アレイ
62 蓄電池
64 交流負荷
66 系統

Claims (6)

  1. 発電装置の出力電圧が入力される入力端子対と、直流負荷に接続される出力端子対と、スイッチング素子とを備え、前記スイッチング素子をオンオフ制御すると、前記入力端子対からの入力電圧を昇圧して前記出力端子対から出力する単方向DC/DC変換回路と、
    昇圧される電圧の入力端子対であると共に降圧された電圧の出力端子対である第1入出力端子対と、降圧される電圧の入力端子対であると共に昇圧された電圧の出力端子対である第2入出力端子対と、前記第1入出力端子対に並列接続された平滑コンデンサと、昇圧動作時にオンオフ制御される昇圧用スイッチング素子と、降圧動作時にオンオフ制御される降圧用スイッチング素子と、前記昇圧用スイッチング素子の両端に並列接続された降圧用ダイオード、前記降圧用スイッチング素子の両端に並列接続された昇圧用ダイオードを含み、前記第2入出力端子対が前記単方向DC/DC変換回路の前記出力端子対に並列接続された非絶縁型双方向DC/DC変換回路と、
    蓄電池と前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路の前記第1入出力端子対との間を接続する接続部であって、前記蓄電池と前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路との間の接続状態を、前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路の平滑コンデンサの両端間の電圧であるコンデンサ電圧が前記蓄電池の出力電圧に依存しない第1状態と、前記コンデンサ電圧が前記蓄電池の出力電圧に依存する第2状態とに制御可能な接続部と、
    前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路の前記昇圧用スイッチング素子及び前記降圧用スイッチング素子、前記単方向DC/DC変換回路の前記昇圧用スイッチング素子のいずれもがオフとなっているときに、診断処理を行う診断ユニットと、
    を備え、
    前記診断ユニットが行う前記診断処理が、
    前記接続部によって前記蓄電池と前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路との間の接続状態が前記第1状態に制御されている状況下において、前記降圧用スイッチング素子及び/又は前記昇圧用ダイオードがショート故障していないことを確認した後、前記降圧用スイッチング素子のオンオフ制御で前記コンデンサ電圧を上昇させることが出来るか否かを検査することにより前記降圧用スイッチング素子及び/又は前記昇圧用ダイオードがオープン故障しているか否かを判断し、前記降圧用スイッチング素子及び前記昇圧用ダイオードがオープン故障していないと判断した場合には、前記昇圧用スイッチング素子のオンオフ制御で前記コンデンサ電圧が減少するか否かを検査する検査処理により前記昇圧用スイッチング素子がオープン故障しているか否かを判断し、前記降圧用スイッチング素子及び
    /又は前記昇圧用ダイオードがオープン故障していると判断した場合には、前記検査処理を行うことなく終了する処理である
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記診断処理が、前記状況下において、前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路の前記降圧用スイッチング素子のオンオフ制御及び前記単方向DC/DC変換回路の前記スイッチング素子のオンオフ制御で前記コンデンサ電圧を前記蓄電池の出力電圧よりも大きくできるか否かを検査することにより前記降圧用スイッチング素子及び/又は前記昇圧用ダイオードがオープン故障しているか否かを判断する処理である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路が、過度量の電流が流れることを防止するためのサーキットブレーカー及び/又はヒューズを介して前記蓄電池と接続されており、
    前記診断処理が、まず、前記診断処理開始時の前記コンデンサ電圧に基づき、前記昇圧用スイッチング素子及び/又は降圧用ダイオードがショート故障しているか否かを判断し、前記昇圧用スイッチング素子及び/又は降圧用ダイオードがショート故障していると判断した場合には終了する処理である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1状態が、前記蓄電池からの電流が前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路にダイオードを介して流入する状態であり、前記第2状態が、前記蓄電池からの電流が当該ダイオードを介さずに前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路に流入する状態である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記第1状態が、前記蓄電池からの電流が前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路に流入しない状態であり、前記第2状態が、前記蓄電池からの電流が前記非絶縁型双方向DC/DC変換回路に流入する状態である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記直流負荷としてのDC/AC変換回路をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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