JPH05328048A - 未露光フィルムを露光し、かつ露光済フィルムを走査する方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 露光済かつ現像済フィルムを走査し、未露光
フィルムを露出する方法および装置を提供する。 【構成】 医学および材料の非破壊検査の分野に特に用
いる、露光・現像済シート状フィルム（５）を逐線およ
び逐点光電走査し、全くの同一装置で、未露光フィルム
を逐線および逐点露光する。装置は、例えば医療用Ｘ線
フィルムを、所定通路に沿い選択された方向（Ａ）に前
進させる搬送装置（６）、および放射線放出（１）およ
び指向（３）組合せ装置、を備える。露光・現像済フィ
ルムの連続する点（４）の密度は、フィルムを貫通する
放射線の特性を測定する監視装置（７）により確認され
る。放射線の波長は、未露光フィルムに鋭敏に作用し、
露光・現像済フィルムに吸収されるようなやり方で選択
される。少なくとも数個の機械的および光学的構成要素
が、露光済フィルムの走査と未露光フィルムの露光の両
方に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】発明の背景 本発明は、シート状フィルムを露光し、そして露光済シ
ート状フィルムを走査する、方法および装置における改
良に関するものである。さらに詳しく説明すると、本発
明は、未露光シート状フィルムを逐線および逐点露光す
る方法および装置、ならびに、露光済シート状フィルム
を逐線および逐点走査する方法および装置における改良
に関するものである。さらにとりわけ、本発明は、例え
ば超音波またはＸ線を用いて、医学的診断および材料の
非破壊検査に関連して、特に効果的に頼りにできる、方
法および装置における改良に関するものである。このよ
うな目的のために、（ａ）診断に役立てるために、また
は貯蔵（綴じ込み）のために、フィルム上に像（例え
ば、超音波像またはコンピュータ断層撮影像）を露光す
ること、または（ｂ）露光済フィルムを走査すること
（例えば、フィルムがＸ線像をつくる）、そしてこのよ
うに得られた情報を電子ディジタル画像処理ユニットに
搬送すること、が必要である。フィルム上への像の露光
は、第１形式の装置に頼ることにより実施され、そして
異なる第２形式の装置が、露光済かつ現像済フィルム上
に貯蔵される情報を走査するのに利用される。もしも、
上記フィルムが医学分野で使われるならば、空間的分解
能に関するのみならず、結像中そしてまた像の走査中、
灰色段階（ｇｒｅｙ ｓｔａｇｅ）の光学的分解能に関
してもまた、上記特性の装置は、厳密な必要条件を満た
さなければならない、何故ならば、再生像における誤差
は、不正確なまたは誤った診断という結果になるからで
ある。

【０００２】上記概説した厳密な必要条件を満たすこと
は、上述の現在入手できる装置、特に装置の光学的分解
能に影響を及ぼす、すべての上記構成要素の非常に高い
コストの一因となっている。従って、上記装置において
光ビームの正確な位置決めを確保するため（高速走査）
に用いられる、走査素子のコストは、全費用の一部にす
ぎず、費用はさらに、レーザ、ミラーその他を含む付加
構成要素のコスト、そしてまたフィルム搬送装置（低速
走査）のコストを含む。すべての上記費用は２度負はね
ばならず、すなわち一度は記録装置に対し、そして二度
目は走査装置に対してである。

【０００３】共通所有権の１９９１年４月９日出願の特
許出願第０７／６８２，３８８号「医療用放射線透過写
真フィルムの処理およびディジタル化する装置」には、
未露光写真フィルムを露光する方法および装置、ならび
に露光済写真フィルムを走査する、特にＸ線フィルムを
処理およびディジタル化する、方法および装置を開示し
ている。この出願の装置は、露光装置の構成要素と、走
査装置の構成要素を、閉じ込める役をするハウジングを
含む。これらの装置のおのおのは、個々別々の光源、放
射線の偏向器、およびフィルム搬送機構を含む。換言す
ると、上記ハウジングは、複数の放射線源、複数の放射
線ビーム偏向器、および複数のフィルム搬送機構を閉じ
込める。このことは、上記装置のかさばりと費用のかか
る一因となっている。

【０００４】本発明の目的 本発明の一目的は、露光済写真フィルムを走査するこ
と、および未露光写真フィルムを単一放射線源から放出
する単数または複数ビームで露光すること、の新規で改
良された方法を提供することにある。本発明の他の一目
的は、医療用Ｘ線フィルムのような、露光済写真フィル
ムの特性を確認するために、または、写真フィルムを露
光するために、放射線ビームを指向する新規で改良され
た方法を提供することにある。本発明のさらに他の目的
は、露光済写真フィルムを逐線および逐点走査するため
に、上記露光済写真フィルムを、予め決められた通路に
沿い搬送すること、または未露光写真フィルムを逐線お
よびせ逐点露光するために、上記未露光写真フィルム
を、上記と同一通路に沿い搬送すること、の方法を提供
することにある。

【０００５】本発明の他の一目的は、医学および材料の
非破壊検査の分野において、上記の厳密な必要条件を満
たす方法を提供することにある。本発明の追加目的は、
上記概説した方法の実施に用いられ、かつ従来公知の装
置よりも一層融通性に富む装置を提供することにある。
本発明のさらに他の一目的は、上記概説した方法の実施
に用いられ、かつ従来公知の装置よりも一層簡潔で安価
な装置を提供することにある。本発明のさらに他の目的
は、単一放射線源が、医療用Ｘ線フィルムのような、未
露光写真フィルムの満足な露光、または露光済写真フィ
ルムの満足な走査、を確保するのに十分である装置を提
供することにある。本発明の他の一目的は、単一放射線
指向装置が、露光済写真フィルムの走査のために、また
は写真フィルムを露光するために、放射線ビームを適正
に偏向するに十分である装置を提供することにある。本
発明の追加目的は、単一フィルム搬送機構が、未露光写
真フィルムを、露光ステーションを通し、または露光済
かつ現像済写真フィルムを、走査ステーションを通し
て、適切に前進させるに十分である装置を提供すること
にある。

【０００６】本発明のさらに他の一目的は、露光済写真
フィルムの微細部分の特性を監視する、新規で改良され
た装置を提供することにある。本発明の追加目的は、マ
トリックス・コンパクト・エル（ＭＡＴＲＩＸ Ｃｏｍ
ｐａｃｔ Ｌ）として公知の形式の、譲受人のレーザプ
リンタに優る改良およびさらに開発したものを提供する
ことにある。本発明のさらに他の一目的は、医学および
材料の非破壊検査の分野における、前記の厳密な必要条
件を満たし、かつそのコストが、上記目的のために従来
用いられた装置のコストのほんの一部である、新規で改
良された装置を提供することにある。本発明の他の一目
的は、フィルムの露光および／または走査のための構成
要素の全数および全コストが、従来公知の装置において
機能を行なう構成要素の数およびコストの、ほんの一部
にすぎない装置を提供することにある。本発明の追加目
的は、上記に列挙した利点を明らかにし、かつその空間
要求が、診断および／または材料の非破壊検査に用いら
れる、フィルムの露光および走査を実施するのに使われ
る、従来装置の空間要求のほんの一部にすぎない装置を
提供することにある。

【０００７】発明の摘要 本発明の一特徴は、未露光フィルムを逐点および逐線露
光すること、および露光済放射線透過フィルムを逐点お
よび逐線光電走査すること、の方法、特に医学および材
料の非破壊検査の分野において利用される、フィルムを
露光および走査することの方法を提供することにある。
この方法は、放射線放出および指向構成要素の組を設け
ること、フィルム搬送構成要素の組を設けること、（上
記放射線放出および指向ならびにフィルム搬送構成要素
の組は、光学的および機械的構成要素を含んでおり、）
放射線の少なくとも１ビームを１本の未露光フィルム上
に指向し、かつ上記少なくとも１ビームの強さを調整す
ることを含む、複数の未露光フィルムの露光用構成要素
を利用すること、および放射線の少なくとも１ビームを
１本の露光済フィルムを通して指向し、かつ上記露光済
フィルムを貫通時、上記少なくとも１ビームを監視する
ことを含む、複数の露光済フィルムの走査用の少なくと
も数個の光学的および機械的構成要素を利用すること、
のステップからなる。

【０００８】本発明の他の一特徴は、未露光フィルムを
逐点、および逐線露光すること、および露光済放射線透
過フィルムを逐点および逐線光電走査すること、の方
法、特に医学および材料の非破壊検査の分野において、
利用される、フィルムを露光および走査することの方法
を提供することにある。この方法は、放射線放出および
指向構成要素の組を設けること、フィルム搬送構成要素
の組を設けること、（放射線放出および指向ならびにフ
ィルム搬送構成要素の組は、光学的および機械的構成要
素を含んでおり）、放射線の少なくとも１ビームを１本
の露光済フィルムを通して指向し、かつ上記露光済フィ
ルムを貫通時、上記少なくとも１ビームを監視すること
を含む、複数の露光済フィルムの走査用構成要素を利用
すること、および放射線の少なくとも１ビームを１本の
未露光フィルム上に指向し、かつ上記少なくとも１ビー
ムの強さを調整することを含む、複数の未露光フィルム
の露光用の少なくとも数個の光学的および機械的構成要
素を利用すること、のステップからなる。上記の少なく
とも数個の構成要素は、レーザから放出する放射線のビ
ームをフィルム上に結像する、レーザおよび光学的要素
を含むことが可能で、しかも少なくとも１個の光学素子
およびビーム偏向装置を含む。選択的に、レーザのほか
に上記の少なくとも数個の構成要素は、フィルム前進装
置を含むことができる。上記レーザは複数の発光ダイオ
ードと取り替えることができる。

【０００９】本発明のさらに他の特徴は、上に概説した
方法の実施に利用できる装置、すなわち、未露光フィル
ムを、逐点および逐線露光する、および露光済放射線透
過フィルムを、逐点および逐線光電走査する装置、特に
医学および材料の非破壊検査の分野において利用され
る、フィルムを露光および走査する装置を提供すること
にある。この改良された装置は、放射線源、予め決めら
れた通路に沿い、予め決められた方向に、フィルム搬送
のため調整できる装置、上記通路内の露光済フィルムを
貫通時、放射線を監視する装置、および上記搬送装置を
調整する制御装置を含む。上記放射線源は、少なくとも
１個のレーザ、または干渉性放射線の他の適当な１個の
源を含むことができる。上記装置はさらに、上記通路内
の未露光フィルムに対し、上記放射線源からの放射線を
指向する装置、および放射線の強さを調整する光音響装
置を含む。上記指向装置は、放射線偏向装置を含むこと
ができる。

【００１０】選択的に、上記放射線源は、ダイオードの
少なくとも１配列を含むことができる。この配列のダイ
オードは少なくとも１行を形成することができる。ま
た、ダイオードの少なくとも２行を含む配列を設けるこ
ともできる。この少なくとも２行のダイオードは相互に
隣接できて、しかもこれらの行の中の一方の行のダイオ
ードは、他方の行のダイオードに対して食違い配置がで
きる。上記装置はさらに、上記通路内のフィルム上に、
上記ダイオードを結像する装置を含むことができて、こ
のような結像装置は、複数のレンズまたは放射線移送光
ファイバを含むことができる。上記監視装置は、細長い
放射線入射溝穴と放射線反射内面を備えた、細長い放射
線積分管を含むことができる。上記溝穴は、フィルム搬
送方向に対して、少なくとも事実上直角をなしている。
上記管の内面は、通常拡散面であり、そして上記管は、
フィルム搬送方向に対して少なくとも事実上直角をなし
ている中空円筒を構成することができる。

【００１１】選択的に、上記監視装置は比較的小さい放
射線集光面を備えた凹面鏡を含むことができる。また、
比較的小さい放射線集光面を設けた、対物レンズを含む
監視装置を用いることもできる。さらにまた、上記監視
装置は少なくとも１個のホトダイオード、少なくとも１
個の光増幅器または電荷結合デバイス（ＣＣＤ）を含む
ことができる。本発明の特性として考えられる新規な特
徴は、添付の特許請求の範囲に詳細に説明されている。
しかし、改良された装置自体、その構成およびその動作
様式の両方とも、それらの付加特性および利点と共に、
添付図面に関連して若干の本好適特定実施例の詳細な説
明を精読することにより最も良く理解されよう。

【００１２】好適実施例の説明 まず図１について説明すると、本発明を十分に理解する
のに必要である。本発明の一形式を具体化する装置の構
成要素だけ、すなわち構成を示している。例えば、図１
はハウジングおよび／または図示構成要素に対する各種
支持体は示していない。改良された装置の、放射線放出
・放射線指向組合せユニットは、一連の露光済かつ現像
済フィルム５、または一連の未露光フィルムの通路の片
側（図１において上方）に置かれる。このような放射線
放出・指向組合せユニットは、放射線源１、例えばレー
ザを含み、このレーザはフィルムに対して直角に延長さ
れる平面内に、かつ、その通路に沿いフィルム５の前進
する方向（矢印Ａ）を横切って、干渉性放射線のビーム
２を放出する。上記組合せユニットの放射線指向部品３
は、光学素子３ａ，３ｃおよび偏向器３ｂを含み、上記
フィルム平面に直角をなす方向に、フィルム５の上側面
に対しビーム２を指向し、かつ露光済かつ現像済フィル
ムの逐点および逐線走査、または未露光写真フィルムの
逐点および逐線露光を行なうのに役立つ。

【００１３】上記偏向器３ｂは、矢印Ａの方向と直角に
延長される線４（点で示される）の任意の選択点に対し
て、ビーム２を指向できるようにする。この偏向器は、
多面鏡、旋回鏡、五角プリズムまたはホロゴンディスク
（hologon disk）で構成できる。上記光学素子３ａ，３
ｃは、線４に沿い焦点に集ったビームの長さが、１４０
ミクロンを越す必要がないように、上記線４上にビーム
２を集束する。従って、もし上記フィルム５の幅（上記
線４に沿い測定時）が１４インチならば、総計約４２０
０点を達成できる。各種分解能条件に対する適合は、上
記線４上に集束されたビーム２の直径を選択することに
より、例えば、ピボット回転されるか、そうでなければ
上記線４に向かってビーム２の伝搬の通路内に移動でき
る光学素子（図示せず）の付加組を利用することによ
り、達成される。上記偏向器３ｂの誤差の補正は、任意
の従来の方法で達成され、例えば共通所有権の１９９０
年９月４日付与の米国特許第４，９５３，９２７号に発
表されているように、１個のｆΘレンズ（ｆΘ lens ）
またはリレーレンズの装置で達成される。この特許の内
容は、参考までに本明細書に編入されている。

【００１４】矢印Ａの方向に、上記フィルム５を搬送す
る装置は、単数または複数組の前進ロール６（図１にお
いては１組だけ示す）を含む。これらの前進ロールは、
極めて高い精度で、例えばパルスモータからの摩擦車駆
動受信運動を用いることにより、上記フィルム５を搬送
するため、構成され、取り付けられかつ動作される。参
考文献は、例えば共通所有権の特許同時係属出願第０７
／７１９，８２２号にある。（ 年 月 日付出
願）

【００１５】上記偏向器３ｂの移動および前進ローラ６
を含めて上記搬送装置の移動は、制御ユニット１０によ
り調整され、かつ協調される。上記フィルム５の露出ま
たは走査は、（ａ）単数または複数の独立制御偏向器
で、集束されたビーム２の移動を制御することにより、
または（ｂ）図１に示されるような様式、すなわち矢印
Ｙの方向にビーム２の衝突を調整するため、前進ロール
６を頼りにすることにより、かつ矢印Ｘの方向にビーム
２の衝突を調整するため、偏向器３ｂに頼ることによ
り、調整できる。従って、上記フィルム５の逐点露光
は、矢印Ａの方向にフィルム５を搬送する役をする、図
示の前進ロール６の対に隣接して示される、線４に沿っ
て起こるので、上記フィルム５の連続した線または狭い
ストリップは、矢印Ａの方向に上記フィルムの移動の結
果として露光される。もしも、上記フィルム５が、露光
済かつ現像済で、異なる密度の領域を含んでいるなら
ば、そのフィルムの密度は、フィルム通路の他側に置か
れている監視装置７によって確認され、そして上記フィ
ルムを通過した放射線を評価する。上記監視装置７は、
適当な信号を上記制御ユニット１０に送る。

【００１６】改良された装置の利点は、そのすべての構
成要素が、露光済かつ現像済フィルムの走査に関連して
利用でき、そしてその構成要素の少なくとも数個が、フ
ィルム露光作業に関連して利用できることである。上記
ロール６を含む搬送機構で形成される通路内のフィルム
は、妨害なしに前進されて、上記線４の平面内のビーム
２によって衝突される。このような動作様式は、以前に
露光されたことのないフィルムの各点およびいずれの点
の露光も確保し、かつすでに露光済かつ現像済であるフ
ィルムの各点およびいずれの点の走査も確保する。上記
装置がフィルムを露光するために用いられる時には、フ
ィルムの各露光済点の密度が、所定値にあるとの仮定を
保証する目的で、上記ビーム２の密度は選択される。も
しも、放射線源１がレーザであり、またはレーザを含む
ものであれば、上記レーザから放出される放射線の強度
は、従来型光音響変調器１ａにより調整され、または調
整されることができる。上記放射線源１で放出される放
射線は、未露光フィルムが放射線に鋭敏な波長の範囲内
の一つに相応する波長を備えなければならない。もし
も、上記フィルム５が、露光済かつ現像済フィルムであ
れば、放射された放射線の波長は、上記フィルムによっ
て吸収される放射線の波長の範囲内になければならな
い。

【００１７】上記動作の機械様式は、図１の装置が未露
光フィルムの露光に使用されるか、または露光済フィル
ムを走査するのに使用されるかに関係なく同一である。
フィルム搬送の進度は、フィルム５がその通路の予め決
められた部分に入る時に、信号を発生する検出器１０ａ
によって監視され、そしてこの信号は制御ユニット１０
に送られる。上記光学部品３は、フィルム５が上記線４
に到達する時に、線４に沿い、上記ビーム２を移動させ
るように移動する。図２は第２装置の若干の構成要素を
示す。この装置の放射線放出・指向組合せユニットは、
発光ダイオードの少なくとも１行１４を含んでいる。ダ
イオードの各行１４は、矢印Ａで示される方向に直角を
なし、かつできるだけ上記フィルム５に近接して延長さ
れ、すなわちダイオードは、フィルム５の通路の上側に
密にまたは直接隣接して、上記ダイオードから放出する
放射線は、前進するフィルムの隣接小領域に対して指向
され、ロール６を含む搬送機構によって前進されるフィ
ルムの本質に依存して、所定の逐点および逐線露出また
は走査を確保する。

【００１８】単数または複数の行１４のダイオードは、
矢印Ａで示される方向を横ぎる方向の、単数または複数
の線に沿って延長される、光ファイバ（図３の１４ａ）
と共に使用できる。さらに、光ファイバ１４ａは、矢印
Ａで示される方向と直角をなして延長される、単数また
は複数の線に沿って、放射線のビームを集束する、単数
または複数のレンズまたは類似の光学素子（図４のレン
ズ１４ｂに注意）と取り替えることができる。ダイオー
ドの各行１４は、光ファイバ１４ａまたは他の光学素子
（１４ｂ）で、またはなくして、上記フィルム５を横切
り、広い範囲で延長される線を形成する。ビーム２を１
本の線の選択された１点（図２の４ａまたは４ｂ）に対
して指向するため、対応するダイオードが制御ユニット
１０により付勢される。この制御ユニットはまた、上記
前進ロール６を含むフィルム搬送装置を制御する信号を
送る。上記ダイオードは、２個または２個以上の事実上
平行な行１４を形成できて、少なくとも１行のダイオー
ドは、少なくとも他の１行のダイオードに対して、通常
食い違い配置される。図２に示される配列（４ａ，４
ｂ）は、ダイオードの平行な２行１４を含む。食い違い
配置の利点は、隣り行１４のダイオードが相互に対して
食い違い配置されていないものよりも、フィルムに関す
る線の高密度を達成することができることにある。

【００１９】ダイオードにより放出される放射線の強さ
は、特定ダイオードの励起の間隔の適当な選択により選
定される。このことが、フィルムに異なる密度をもつ領
域を設けることにより、未露光フィルム５の適正露出を
確保する。上記ダイオードに対する適当な信号は、制御
ユニット１０により送られる。選択されたダイオードの
励起または偏向器３ｂの瞬間的角度位置が、横座標Ｘに
沿うフィルムの露光済および走査済部分の位置を決定で
きるようにさせ、そして上記前進ロール６によるフィル
ム５の前進の範囲が、縦座標Ｙに沿う、フィルムの走査
済または露光済の点の位置を決定できるようにさせる。
露光済または走査済の点の位置は、制御ユニット１０の
記憶装置内に記憶される。露出済かつ現像済フィルムの
選択された点の密度は、上記監視装置７により制御ユニ
ット１０に送られる信号を基礎として決定される。例え
ば、上記監視装置７からの信号の強さは、図１のビーム
２によって衝突される、または、図２の選択されたダイ
オードから放出する放射線のビーム２によって衝突され
る点の密度の表示である。監視装置７は、制御ユニット
１０のアナログ・ディジタル変換器１１ｂに信号を送
る。制御ユニット１０は、さらに処理するため、信号を
コンピュータ１１０に送ることができる。

【００２０】上記制御ユニット１０は、搬送機構６に、
そして偏向器３ｂを動かす装置に、または図２の選択し
たダイオードの付勢の間隔を決定する装置に信号を送
る。走査または露光されるフィルムの領域は、例えば横
座標Ｘそして縦座標Ｙをもつ体系のように、適当な座標
系において所定数の点に分割される。上記偏向器３ｂま
たはダイオードは、単数または複数の放射線ビームを、
走査または露光するフィルム領域の各点およびいずれの
点にも衝突させることができる。上記監視装置７は、改
良された装置が、矢印Ａの方向に搬送されるフィルムの
各点の密度を確認できることを確保するのに役立つ。監
視装置７によって発生される信号は、制御ユニット１０
に送られる。

【００２１】改良された装置が、未露光フィルムを露光
するのに用いられるか、または露光済フィルムを走査す
るのに用いられるかに関係なく、一方では灰色段階の分
解能が十分に高く、他方ではフィルム５上のビーム２の
衝突の間隔をできるだけ短かく確保することが重要であ
る。４０００×５０００画素および灰色段階ごとに１０
〜１６ビット（１０２４〜６５５３６ステージに対応）
分解の像に対して、改良された装置は、ほぼ１０秒の間
隔内に、露光または走査を完了できる。図示実施例にお
いて、これは像の各点に対しほぼ５００ナノ秒の適時の
分解に相応し、そして制御ユニット１０の電子的構成要
素に、やや高い要求を課す。灰色色調分解によると、制
御ユニット１０の、ディジタル・アナログおよびアナロ
グ・ディジタル変換器１１ａ，１１ｂは、少なくとも１
０ビットの分解を示す。これらの変換器は、制御ユニッ
ト１０のディジタル像信号を、光の強さを示すアナログ
信号に変換し、そして逆もまた同じである。制御ユニッ
ト１０は、装置の読み取り様式と書き込み様式とを識別
する。書き込みまたは読み取りの間隔は、各動作に対し
て個々別々に、例えば走査は露出よりも緩徐な速度で進
行するようなやり方で、調整できる。このことは、動作
に要求される最短の時間間隔を、前もって選択すること
ができ、例えば上記処理動作の速度を最適化することが
できるようにさせる。

【００２２】図５は、現在好適な監視装置７の一部を示
す。動作の原理は、その内面が白色の拡散反射性の表面
に仕上げられて、積分球光度計に使用される、ウルブリ
ヒト球の原理に類似している。上記説明の監視装置７
は、フィルム５の通路に沿って前進する方向（矢印Ａ）
の横方向に、かつ（矢印Ａ）方向に直角をなして延長さ
れ、そして上記フィルムの下側に直面する、細長い軸線
方向に平行な放射線入射溝穴８ａを有する、細長い積分
管８を含む。上記溝穴８ａは、多角形部品３（図５に示
さず）により偏向されて、フィルム５の隣接部分を通過
する放射線、または図１の光学素子３ａ内の選択された
ダイオードにより放出されて、フィルムを通過する放射
線を入射する。上記積分管８の内面８ｂは、溝穴８ａを
経て入射する放射線を拡散反射させるのに役立ち、そし
てこのように反射された放射線はホトエレクトロニック
・トランスデューサ９上に衝突する。図５に見られるよ
うに、溝穴８ａを経て管８に入る放射線ビーム２は、ト
ランスデューサ９に到達する前に、繰り返した反射を経
る。このトランスデューサは、単数または複数のホトダ
イオード、単数または複数の光電子増倍管または１個の
電荷結合デバイスを含む。

【００２３】図６は、フィルム５を通過する放射線を遮
断し、かつこの放射線を小さいホトエレクトロニック・
トランスデューサ９に指向する凹面放射線集光鏡１１を
使用する、変型監視装置の若干の部品を示す。上記集光
鏡１１の非球面の反射面は、線４に沿ってフィルム５を
通過するビームのおのおのを、トランスデューサ９に指
向する。図７について説明すると、細長いストリップ状
対物レンズ１２および集光レンズ１３を使用する、第３
の監視装置が示される。集光レンズは、上記線４に沿っ
てフィルム５を通過して、上記レンズ１３により偏向さ
れるビーム２を、上記ホトエレクトロニック・トランス
デューサ９に衝突させる。上記トランスデューサ９は、
フィルム５の連続的に走査した点の密度を示す信号を、
上記制御ユニット１０に送る。上記トランスデューサ９
を密度監視装置７上に直接設ける代わりに、監視装置７
とトランスデューサ９とを、光導体で動作結合すること
も本発明の範囲内であって；このことは、トランスデュ
ーサを密度監視装置から任意の所定距離に、すなわち改
良された装置内の任意の要求位置に取り付けることがで
きるようにさせる。

【００２４】改良された装置の重要な利点は、２個の放
射線源、１つはフィルムの露光用で、他の１つは露光済
かつ現像済フィルムの走査用、の源を使用する必要のな
いことである。さらに、全くの同一放射線指向装置が、
未露光フィルムの露光に関連し、その上、露光済かつ現
像済フィルムの走査に関連して使用することができる。
このことは、装置の簡潔さおよび初期コストと維持費の
削減に著しく寄与している。必要なことは、選定された
放射線源によって放出される放射線の波長が、未露光フ
ィルムの適正な露光に対し、そしてまた、露光済かつ現
像済フィルムの適正な走査に対して満足すべきものであ
ることを確保することだけである。改良された装置の上
記利点は、特に診断目的および／または材料の非破壊検
査に用いられるべきフィルムの、露光に関連し、そして
またフィルムの走査に関連して用いることができる、単
一放射線源、単一放射線指向装置、単一フィルム搬送装
置および他の単一ユニットを提供し、かつ組み立てるこ
とができるという認識を基礎にしている。これは、改良
された装置の低いコスト、そしてまた簡潔さに寄与して
いる。

【００２５】これ以上分析することなく、上記説明は、
本発明の要旨を十分に明示しているので、現在の知識を
適用することにより、特徴を省くことなく、他人は容易
にこれを各種改作に適用できるので、従来技術の見地か
ら、当技術に対する上記寄与の包括的および特定的態様
の本質的特徴を合法的に構成するものであって、このよ
うな改作は添付した特許請求の範囲の等価の意味および
範囲内に包含させるものである。実施態様は次の通りで
ある。

【００２６】１．未露光フィルムを逐点および逐線露光
すること、および露光済放射線透過フィルムを逐点およ
び逐線光電走査することの方法、特に医学および材料の
非破壊検査の分野において利用されるフィルムを露光お
よび走査する方法であって、放射線放出および指向構成
要素の組を設けること；フィルム搬送構成要素の組を設
けること；該放射線放出および指向構成要素ならびにフ
ィルム搬送構成要素の組は、光学的および機械的構成要
素を含んでおり；放射線の少なくとも１ビームを１本の
未露光フィルム上に指向すること、および上記少なくと
も１ビームの強さを調整することを含む、複数の未露光
フィルムの露光用構成要素を利用すること；および放射
線の少なくとも１ビームを１本の露光済フィルムを通し
て指向すること、および上記露光済フィルム貫通時、上
記少なくとも１ビームを監視することを含む、複数の露
光済フィルムの走査用の少なくとも数個の光学的および
機械的構成要素を利用すること、のステップが含まれる
もの。

【００２７】２．上記少なくとも数個の構成要素が、レ
ーザおよび該レーザから放出する放射線のビームをフィ
ルム上に結像する光学部品を含み、かつ少なくとも１個
の光学素子およびビーム偏向装置を含む、上記第１項に
記載の方法。 ３．上記少なくとも数個の構成要素が、複数の発光ダイ
オードを含む、上記第１項に記載の方法。 ４．上記少なくとも数個の構成要素が、フィルム前進装
置を含む、上記第１項に記載の方法。

【００２８】５．未露光写真フィルムを逐点および逐線
露光すること、および露光済かつ現像済放射線透過写真
フィルムを逐点および逐線光電走査することの方法、特
に医学および材料の非破壊検査の分野において利用され
るフィルムを露光および走査する方法であって、放射線
放出および指向構成要素の組を設けること；フィルム搬
送構成要素の組を設けること；上記組は光学的および機
械的構成要素を含んでおり；放射線の少なくとも１ビー
ムを１本の露光済フィルムを通して指向すること、およ
び上記露光済フィルムを貫通時、上記少なくとも１ビー
ムを監視することを含む、複数の露光済フィルムの走査
用上記構成要素を利用すること；および放射線の少なく
とも１ビームを１本の未露光フィルム上に指向するこ
と、および上記少なくとも１ビームの強さを調整するこ
とを含む、複数の未露光フィルムの露光用の少なくとも
数個の光学的および機械的構成要素を利用すること、の
ステップが含まれるもの。

【００２９】６．上記少なくとも数個の構成要素が、レ
ーザおよび該レーザから放出する放射線のビームをフィ
ルム上に結像する光学部品を含み、かつ少なくとも１個
の光学素子およびビーム偏向装置を含む、上記第５項に
記載の方法。 ７．上記少なくとも数個の構成要素が、複数の発光ダイ
オードを含む、上記第５項に記載の方法。 ８．上記少なくとも数個の構成要素が、フィルム前進装
置を含む、上記第５項に記載の方法。

【００３０】９．未露光フィルムを、逐点および逐線露
光し、および露光済放射線透過フィルムを、逐点および
逐線光電走査する装置、特に医学および材料の非破壊検
査の分野において利用されるフィルムを露出および走査
する装置であって、放射線源；予め決められた通路に沿
ってフィルム搬送を調整できる装置；上記通路内の露光
済フィルムを貫通時、放射線を監視する装置；および上
記搬送装置を調整する制御装置、が含まれるもの。

【００３１】１０．上記放射線源が、干渉性放射線の少
なくとも１つの源を含み、そしてさらに、上記通路内の
未露光フィルムに対し、上記源からの放射線を指向する
装置、および放射線の強さを調整する光音響装置を含
み、上記指向装置が放射線偏向装置を含む、上記第９項
に記載の装置。 １１．干渉性放射線の上記源がレーザを含む、上記第１
０項に記載の装置。 １２．上記放射線源が、ダイオードの少なくとも１配列
を含む、上記第９項に記載の装置。 １３．上記少なくとも１配列のダイオードが、１行を形
成する、上記第１２項に記載の装置。 １４．上記少なくとも１配列が、少なくとも２行のダイ
オードを含む、実施態様項に記載の装置。 １５．上記少なくとも２行は、相互に隣接し、かつ上記
行の中の一方の行のダイオードが、上記行の中の他方の
行のダイオードに対して食違い配置される、上記第１４
項に記載の装置。

【００３２】１６．さらに、上記通路内のフィルム上
に、上記ダイオードを結像する装置を含む、上記第１２
項に記載の装置。 １７．上記結像装置が、複数のレンズを含む、上記第１
６項に記載の装置。 １８．上記結像装置が、放射線移送ファイバを含む上記
第１６項に記載の装置。 １９．上記搬送装置が、予め決められた方向にフィルム
を前進させる装置を含み、そして上記監視装置が、細長
い放射線入射溝穴と放射線反射内面を備えた、細長い放
射線積分管を含む、上記第１３項に記載の装置。 ２０．上記内面が拡散面である、上記第１９項に記載の
装置。 ２１．上記管が、上記フィルム搬送方向に少なくとも事
実上直角をなしている中空円筒である、上記第２０項に
記載の装置。

【００３３】２２．上記監視装置が、比較的小さい放射
線集光面を備えた凹面鏡を含む、上記第９項に記載の装
置。 ２３．上記監視装置が、比較的小さい放射線集光面を備
えた対物レンズを含む、上記第９項に記載の装置。 ２４．上記監視装置が、少なくとも１個のホトダイオー
ドを含む、上記第９項に記載の装置。 ２５．上記監視装置が、少なくとも１個の光電子増倍管
を含む、上記第９項に記載の装置。 ２６．上記監視装置が、１個の電荷結合デバイス（ＣＣ
Ｄ）を含む、上記第９項に記載の装置。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一形式を具体化する装置で、監視装置
が細長い溝穴付中空円筒を含む、装置の略示斜視図。

【図２】放射線源が発光ダイオードの配列を含む、第２
装置の略示斜視図。

【図３】図２の装置の第１変型を構成する装置の、類似
の略示斜視図。

【図４】図２の装置の第２変型を構成する装置の、類似
の略示斜視図。

【図５】図１または図２の装置の細部の拡大図。

【図６】さらに、監視装置が、凹面放射線集光鏡を含
む、装置の部分斜視図。

【図７】監視装置が、放射線集光対物レンズを含む、付
加装置の類似の部分斜視図。

【符号の説明】 １ 放射線源 １ａ 光音響変調器 ２ ビーム ３ 放射線指向部品すなわち光学部品 ３ａ，３ｃ 光学素子 ３ｂ 偏向器 ４ 線 ４ａ，４ｂ 配列 ５ フィルム ６ 前進ロールすなわち搬送機構 ７ 監視装置 ８ 積分管 ８ａ 放射線入射溝穴 ８ｂ 内面 ９ ホトエレクトロニック・トランスデューサ １０ 制御ユニット １０ａ 検出器 １１ 凹面放射線集光鏡 １１ａ ディジタル・アナログ変換器 １１ｂ アナログ・ディジタル変換器 １４ ダイオードの行 １４ａ 光ファイバ １４ｂ レンズ １１０ コンピュータ

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成４年１０月３０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００３１】１０．上記放射線源が、干渉性放射線の少
なくとも１つの源を含み、そしてさらに、上記通路内の
未露光フィルムに対し、上記源からの放射線を指向する
装置、および放射線の強さを調整する光音響装置を含
み、上記指向装置が放射線偏向装置を含む、上記第９項
に記載の装置。 １１．干渉性放射線の上記源がレーザを含む、上記第１
０項に記載の装置。 １２．上記放射線源が、ダイオードの少なくとも１配列
を含む、上記第９項に記載の装置。 １３．上記少なくとも１配列のダイオードが、１行を形
成する、上記第１２項に記載の装置。 １４．上記少なくとも１配列が、少なくとも２行のダイ
オードを含む、上記第１２項に記載の装置。 １５．上記少なくとも２行は、相互に隣接し、かつ上記
行の中の一方の行のダイオードが、上記行の中の他方の
行のダイオードに対して食違い配置される、上記第１４
項に記載の装置。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 未露光フィルムを逐点および逐線露光す
   ること、および露光済放射線透過フィルムを逐点および
   逐線光学走査することの方法、特に医学および材料の非
   破壊検査の分野において利用されるフィルムを露光およ
   び走査する方法であって、放射線放出および指向構成要
   素の組を設けること；フィルム搬送構成要素の組を設け
   ること；該放射線放出および指向構成要素ならびにフィ
   ルム搬送構成要素の組は、光学的および機械的構成要素
   を含んでおり；放射線の少なくとも１ビームを１本の未
   露光フィルム上に指向すること、および上記少なくとも
   １ビームの強さを調整することを含む、複数の未露光フ
   ィルムの露光用構成要素を利用すること；および放射線
   の少なくとも１ビームを１本の露光済フィルムを通して
   指向すること、および上記露光済フィルム貫通時、上記
   少なくとも１ビームを監視することを含む、複数の露光
   済フィルムの走査用の少なくとも数個の光学的および機
   械的要素を利用すること、のステップが含まれるもの。
2. 【請求項２】 未露光写真フィルムを逐点および逐線露
   光すること、および露光済かつ現像済放射線透過写真フ
   ィルムを逐点および逐線光電走査することの方法、特に
   医学および材料の非破壊検査の分野において利用される
   フィルムを露光および走査する方法であって、放射線放
   出および指向構成要素の組を設けること；フィルム搬送
   構成要素の組を設けること；上記組は光学的および機械
   的構成要素を含んでおり；放射線の少なくとも１ビーム
   を１本の露光済フィルムを通して指向すること、および
   上記露光済フィルムを貫通時、上記少なくとも１ビーム
   を監視することを含む、複数の露光済フィルムの走査用
   上記構成要素を利用すること；および放射線の少なくと
   も１ビームを１本の未露光フィルム上に指向すること、
   および上記少なくとも１ビームの強さを調整することを
   含む、複数の未露光フィルムの露光用の少なくとも数個
   の光学的および機械的構成要素を利用すること、のステ
   ップが含まれるもの。
3. 【請求項３】 未露光フィルムを逐点および逐線露光
   し、および露光済放射線透過フィルムを逐点および逐線
   光電走査する装置、特に医学および材料の非破壊検査の
   分野において利用されるフィルムを露出および走査する
   装置であって、放射線源；予め決められた通路に沿って
   フィルム搬送を調整できる装置；上記通路内の露光済フ
   ィルムを貫通時、放射線を監視する装置；および上記搬
   送装置を調整する制御装置、が含まれるもの。