JPH053276U - エレベータ用つり合い鎖吊り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】つり合い鎖６は乗りかご１下後方部の支持体５
を介しつり合いおもり２の下部に吊り下げられている。
支持体５に弾性体８を設け、直接、つり合い鎖６と固定
するが支持体５には弾性体８とつり合い鎖６とを固定す
るための逃げ穴９ａを設け、つり合い鎖６とは無関係に
する。すなわち、つり合い鎖６と乗りかご１とを固定し
ないことにより、鎖から発する音あるいは振動は伝わら
ない。 【効果】つり合い鎖の発する音あるいは振動など乗りか
ご内への悪影響がなくなり、快適なエレベータを提供す
ることができ、コスト的に格安である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、つり合い鎖を備えたエレベータで、かつ、床が非防振構造(一重床) のつり合い鎖吊り装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術は、特開昭57−93871 号公報に記載のように、乗りかごの偏荷重に ついて、説明されているが、鎖吊り装置とそのものの発生する音あるいは振動の 点については、考慮されていなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、かご床が非防振構造で、かつ、鎖吊り装置 を設けた場合に鎖の発する音あるいは振動をかご室内に伝わらない様にしたもの である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案はかご側の鎖吊り装置が取付けられている 支持体に、弾性体を設けることにより、鎖吊り装置から発せられる音あるいは振 動は、弾性体に吸収されるためかご室内へは音あるいは振動が伝わらないように する。

【０００５】

【作用】

かご床下部と鎖吊り装置を支持する支持体とを固定し、この支持体に弾性体を 設けて、鎖吊り装置を前記弾性体に固定する。この時、前記支持体と鎖吊り装置 とその接合は無いものとする。弾性体に固定された鎖吊り装置から発する音ある いは振動は弾性体には伝わるが、音あるいは振動としては、この弾性体で吸収さ れるので支持体を介してかご床はもちろん、かご室内へは後あるいは振動は伝わ らない。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１ないし図３により説明する。

【０００７】 図１は、エレベータの昇降路の断面図であり、エレベータには乗りかご１がエ レベータ行程の上方にある場合と下方にある場合では巻上ロープ４の重量によっ て生じる重量の不均衡があり、この重量の不均衡を補正するため、その両端が乗 りかご１とつり合いおもり２の下部に吊り下げられたつり合い鎖６が設けられて いる。このつり合い鎖６の吊り下げ位置は乗りかご１の後方部に支持体５を介し て吊り下げられている。エレベータ走行時はつり合い鎖６が互いにこすり合いな がら動くため、その発する音あるいは振動はかなり大きいものであり、この音あ るいは振動が支持体５を介して乗りかご１に伝わりかご内での騒音あるいは振動 が大きくなる要素となる。そこで、これを解消すべく、図２に示す様に、弾性体 ８を支持体５のところに設け、この弾性体８と、直接、つり合い鎖６とを固定す る。この場合、支持体５には弾性体８とつり合い鎖６とを固定するための逃げ穴 ９を設け、この逃げ穴９とつり合い鎖６とはまったく固定せず無関係にする。図 ３は図２の側面図を示したものである。この構造にすることによりつり合い鎖６ から発する音あるいは振動は弾性体８へ伝わるが、支持体５とは逃げ穴９を設け てあるためつり合い鎖６から発せられた音、あるいは、振動は伝わってこない。 従って乗りかご１への影響はまったく無くなる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案によれば、つり合い鎖の発する音あるいは振動など乗りかご内への悪影 響がなくなり、コスト的にも格安になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の全体構成の説明図。

【図２】本考案の部分詳細図。

【図３】図２の側面図。

【符号の説明】

１…乗りかご、２…つり合いおもり、３…駆動綱車、４
…巻き上げロープ、５…支持体、６…つり合い鎖、８…
弾性体、９ａ…逃げ穴。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】駆動網車、前記駆動網車に巻き掛けられた
   巻上ロープ、前記巻上ロープの端に吊り下げられた乗り
   かご、および、つり合いおもり、前記乗りかごと前記つ
   り合いおもりの下部間に吊り下げられたつり合い鎖にお
   いて、かご側のつり合い鎖の固定部に弾性体を介して吊
   り下げたことを特徴とするエレベータ用つり合い鎖吊り
   装置。