JPH05327617A - 光送信モジュール - Google Patents

光送信モジュール

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JPH05327617A
JPH05327617A JP4131089A JP13108992A JPH05327617A JP H05327617 A JPH05327617 A JP H05327617A JP 4131089 A JP4131089 A JP 4131089A JP 13108992 A JP13108992 A JP 13108992A JP H05327617 A JPH05327617 A JP H05327617A
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impedance
resistor
optical
drive circuit
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淳 村田
Nobuhiro Matsudaira
信洋 松平
Takenori Sato
雄紀 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】Gb/sを越える伝送速度において、低い符号
誤り率で通信を行なうことのできる光送信器を提供す
る。 【構成】半導体レーザ8とインピーダンス整合素子12
とを有する半導体モジュール7と、前記半導体レーザ8
を駆動して光信号を出射させる駆動回路1と、前記光信
号を伝送する光ファイバ16とを有し、前記インピーダ
ンス整合素子12は、前記半導体レーザモジュール7の
インピーダンスを前記駆動回路1のインピーダンスに一
致させる光送信モジュールにおいて、前記光信号の立ち
下がり時間を低減するために、前記駆動回路1からみた
前記半導体レーザモジュール7の入力インピーダンスを
低減させるインピーダンス素子14を有する光送信モジ
ュール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザモジュー
ルに係り、特に、光ファイバ通信などに好適な光送信モ
ジュ−ルに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レ−ザの出射光を直接強度変調し
て、光ファイバによって伝送する光通信システムにおい
て、伝送速度Gb/s帯での超高速動作を可能にし、か
つ、無中継で伝送可能な距離を延ばすために、受信感度
の高感度化が求められている。光ファイバで伝送中の光
信号は、信号波形の劣化などにより、信号間の干渉等を
引き起こし、それが受信感度劣化の大きな原因となって
いる。
【0003】従来、このような受信感度の劣化を低減す
るためには、単一モ−ド性の優れた狭スペクトル線幅の
半導体レ−ザが使用されている。また、1989年電子
情報通信学会春季全国大会予稿集4−100頁によれ
ば、半導体レ−ザと、半導体レーザを駆動する半導体レ
−ザ駆動回路との間に、半導体レーザに直列にインピ−
ダンス整合回路を配置することにより、半導体レーザと
駆動回路との間の寄生リアクタンス成分を抑圧して、イ
ンピ−ダンス不整合によるジッタを低減し、伝送品質を
向上させようとする提案がされている。
【0004】図2は、従来のインピーダンス整合回路を
備えた光送信器の構成を示すブロック図である。半導体
レーザ8と、これを駆動する半導体レ−ザ駆動回路1と
の間に、インピ−ダンス整合回路100を配置してい
る。半導体レーザ駆動回路には、信号を入力するための
入力端子が接続されている。また、半導体レーザ8の温
度を測定する温度検出器4と、半導体レーザ8を冷却す
る熱電子冷却素子3と、これらを用いて半導体レーザ8
の温度を制御する半導体レ−ザ温度安定化回路2が配置
されている。半導体レーザ8の出射光を検出するモニタ
フォトダイオ−ド9と、この検出結果を用いて、出射光
強度をフィードバック制御する光出力安定化回路6とが
配置されている。
【0005】図2において、入力信号端子5からの入力
信号aは、半導体レ−ザ駆動回路1に供給され、光変調
信号電流imとなる。かかる光変調信号電流imに直流バ
イアス電流IBが重畳され、インピ−ダンス整合回路1
00を介して半導体レ−ザダイオ−ドモジュ−ル7に収
納されている半導体レ−ザ8に供給される。これによっ
て半導体レ−ザ8は発光し、その前方出力光は、図示し
ない光ファイバに導かれるが、後方出力光は、モニタフ
ォトダイオ−ド9に入射する。モニタフォトダイオ−ド
9は、この入射光に応じて電流を出力し、この電流は抵
抗11で電圧に変換されて光出力安定化回路6に供給さ
れる。この光出力安定化回路6は抵抗11からの電圧に
応じて半導体レ−ザ駆動回路1を制御し、モニタフォト
ダイオ−ド9の出力電流を一定にするように、光変調信
号電流imや直流バイアス電流IBの強度を設定する。こ
れにより、光ファイバに送出される光信号電力を一定に
する。
【0006】一方、半導体レ−ザ8の温度は、温度検出
器4によって検出され、その検出出力に応じて半導体レ
−ザ温度安定化回路2が熱電子冷却素子3を制御して、
半導体レ−ザ8の温度を一定に保持する。
【0007】また、このような従来の技術においては、
高周波数の信号で半導体レーザの駆動を行なうため、イ
ンピーダンス整合回路の寄生インダクタンスを小さくす
る必要がある。そのために、インピーダンス整合回路と
して、セラミック等の基板上に抵抗体を印刷により形成
したいわゆる印刷抵抗が用いられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の100Mb/s
程度の低伝送速度においては、信号波形の形状は、特に
問題となっていなかった。しかし、近年、伝送速度がG
b/sを越える超高速動作対応の光送信器の開発が進む
につれ、一定の信号波形を出力可能な光送信器を用いる
ことが、低い符号誤り率で通信を行なうために、特に重
要であることがわかってきた。しかしながら、上述の従
来のインピーダンス整合回路を備えた光送信器は、光信
号のジッタの低減が図られているが、信号波形を制御す
ることに関しては、考慮されていなかった。
【0009】また、上述の従来の光送信器にインピーダ
ンス整合回路として用いられる印刷抵抗は、同じ構造
で、かつ、同じ製造工程で製造されたものであっても、
その抵抗値に±10%程度の誤差を有している。また、
光送信器に一般的に用いられる半導体レーザも、また、
共振器長やドープする不純物量の誤差によって、抵抗値
のバラツキが非常に大きく、±40%程度の抵抗値のバ
ラツキを有している。印刷抵抗および半導体レーザの抵
抗値に、このような、大きなバラツキが存在する場合、
同規格品として入荷された印刷抵抗と半導体レーザを、
そのまま、用いて上述の光送信器を製造した場合には、
製品によって、半導体レーザとインピーダンス整合回路
のインピーダンスに大きなバラツキが生じてしまう。
【0010】このため、インピーダンス整合回路とし
て、印刷抵抗を配置しているにもかかわらず、実際に
は、半導体レーザと、半導体レーザ駆動回路との間のイ
ンピーダンスの不整合が生じてしまう。また、製品によ
って、半導体レーザのインピーダンスのバラツキがある
ということは、製品によって、出力する光信号の波形に
バラツキがあるということを意味する。
【0011】このように半導体レーザや印刷抵抗のイン
ピーダンスにバラツキがある場合、インピーダンスの整
合をとるためには、印刷抵抗および半導体レーザの抵抗
値を一つずつ測定し、設計値と一致するものを選択して
使用するしかなかった。この様に選択すると、印刷抵抗
および半導体レーザの歩留まりが、極端に低くなり、光
送信器の製造コストを上昇させる。
【0012】本発明の第1の目的は、Gb/sを越える
伝送速度において、低い符号誤り率で通信を行なうこと
のできる光送信器を提供することを目的とする。
【0013】また、本発明の第2の目的は、ジッタの低
減を図りつつ、低コストで製造可能な光送信器を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様によれば、半導体レーザとイン
ピーダンス整合素子とを有する半導体モジュールと、前
記半導体レーザを駆動して光信号を出射させる駆動回路
と、前記光信号を伝送する光ファイバとを有し、前記イ
ンピーダンス整合素子は、前記半導体レーザモジュール
のインピーダンスを前記駆動回路のインピーダンスに一
致させる光送信モジュールにおいて、前記光信号の立ち
下がり時間を低減するために、前記駆動回路からみた前
記半導体レーザモジュールの入力インピーダンスを低減
させるインピーダンス素子を有することを特徴とする光
送信モジュールが提供される。
【0015】また、本発明の第2の態様によれば、半導
体レーザと、前記半導体レーザを駆動して光信号を出射
させる駆動回路と、前記半導体レーザの出射光を伝送す
る光ファイバと、前記半導体レーザと前記駆動回路との
間のインピーダンスの整合をとるための第1のインピー
ダンス整合手段と、前記半導体レーザおよび前記第1の
インピーダンス整合手段の少なくともいずれかが有する
インピーダンスの誤差によって前記駆動回路との間に生
じるインピーダンスの不整合を補正する第2のインピー
ダンス整合手段とを有することを特徴とする光送信モジ
ュールが提供される。
【0016】前記インピーダンス素子は、前記半導体レ
ーザモジュールに並列に配置された抵抗R1であること
ができる。
【0017】前記第1のインピーダンス整合手段とし
て、前記半導体レーザと駆動回路との間に、前記半導体
レーザに対して直列に配置された抵抗Riと、前記第2
のインピーダンス整合手段手段として、前記半導体レー
ザに対して並列に配置された抵抗R1、および、直列に
配置された抵抗R2のうち少なくともいずれかとを有す
ることができる。
【0018】
【作用】本発明の第1の態様の光送信モジュールにおい
て、前記インピーダンス素子は、前記半導体レーザの出
射光の信号波形の立ち下がり時間を低減することによ
り、符号誤り率を低下させる。図6は光波形の立ち下が
り時間tf1を変えた場合の符号誤り率特性であり、光波
形の立ち下がり時間tf1が小さい方が受信感度の劣化量
が少ないことがわかる。この時、光出力波形の立上り時
間は、半導体レ−ザの持つ緩和振動に起因するオ−バ−
シュ−トのため十分高速であり、光波形の立ち下がり時
間tf1により受信感度特性が大きく支配される。
【0019】立ち下がり時間の低減は、半導体レーザ駆
動回路から見た半導体レーザの入力インピーダンスを低
減することにより達成することができる。インピーダン
ス素子として、例えば、半導体レーザに対して並列に抵
抗R1を配置することにより、半導体レーザの入力イン
ピーダンスを低減できる。
【0020】また、本発明の第2の態様の光送信モジュ
ールは、半導体レーザと駆動回路との間のインピーダン
ス整合をとる第1のインピーダンス整合手段の他に、さ
らに、第2のインピーダンス整合手段を備えている。第
2のインピーダンス整合手段は、前記半導体レーザおよ
び前記第1のインピーダンス整合手段の少なくともいず
れかが有するインピーダンスの誤差によって前記駆動回
路との間に生じるインピーダンスの不整合を補正するも
のである。これによって、半導体レーザや、第1のイン
ピーダンス整合手段の抵抗値のバラツキを、補正するこ
とができるので、半導体レーザや第1のインピーダンス
整合手段の歩留まりを高くすることができる。したがっ
て、低コストな光送信モジュールを得ることができる。
【0021】例えば、第1のインピーダンス整合手段と
して、前記半導体レーザと駆動回路との間に、前記半導
体レーザに対して直列に配置された抵抗Riと、前記第
2のインピーダンス整合手段として、前記半導体レーザ
に対して並列に配置された抵抗R1、および、直列に配
置された抵抗R2のうち少なくともいずれかとを有する
ことができる。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
【0023】(実施例1)本発明の第1の実施例の光送
信モジュール18は、2.4Gb/sの高速伝送に対応
可能な光送信モジュールである。本実施例の光送信モジ
ュール18は、図1に示すように、半導体レーザ8と、
半導体レーザ8に接続されて、半導体レーザ8を駆動す
る半導体レーザ駆動回路1とを備えている。半導体レー
ザ8の半導体レーザ駆動回路1側には、半導体レーザ8
と半導体レーザ駆動回路1とのインピーダンスの整合を
とるためのインピーダンス整合素子12が、半導体レー
ザ8と直列に配置されている。また、半導体レーザ8
は、反射を防止するインピーダンス整合回路10によっ
て、半導体レーザ駆動回路1と接続されている。さら
に、インピーダンス整合素子12および半導体レーザ8
に並列に、半導体レーザ8の出射する光信号の立ち下が
り時間を調節するための、立ち下がり時間調節抵抗素子
14が配置されている。本実施例では、立ち下がり時間
調節抵抗素子14は、半導体レーザ8およびインピーダ
ンス整合素子12の少なくともいずれかが有するインピ
ーダンスの誤差によって、半導体レーザ駆動回路1との
間に生じるインピーダンスの不整合を補正する手段を兼
用している。
【0024】半導体レーザ8の前方の出射端には、出射
光を集光する光結合レンズ系15と、光結合レンズ系1
5の集光した光を伝送する光ファイバ16が配置されて
いる。また、半導体レーザ8の後方の出射端には、半導
体レーザ8の出射光強度を検出するモニタフォトダイオ
−ド9が配置されている。モニタフォトダイオード9に
は、出射光強度に応じた電流を電圧に変換するための抵
抗11と、検出結果を用いて、半導体レーザ8の出射光
強度をフィードバック制御する信号を半導体レーザ駆動
回路1に出力する光出力安定化回路6と、電源17が接
続されている。また、半導体レーザの近辺には、半導体
レーザ8の温度を測定する温度検出器4と、半導体レー
ザ8を冷却する熱電子冷却素子3と、これらを用いて半
導体レーザ8の温度を制御する半導体レ−ザ温度安定化
回路2が配置されている。
【0025】これらの要素のうち、半導体レーザ8と、
インピーダンス整合素子12と、光結合レンズ系15
と、光ファイバ16の一端と、モニタフォトダイオード
9と温度検出器4と、熱電子冷却素子3とは、半導体レ
ーザモジュール7内に配置されている。半導体レーザモ
ジュール7と、他の要素とは、光送信モジュール18内
に配置されている。光ファイバ16に他端は、光送信モ
ジュール18から外部に引き出される。また、光送信モ
ジュール18には、半導体レーザ駆動回路1に送信すべ
き信号を入力するための入力端子5が配置されている。
【0026】本実施例では、インピーダンス25Ωの半
導体レーザ駆動回路1と、設計時の内部インピーダンス
LDが7Ωの半導体レーザ8を用いた。インピーダンス
整合素子12は、半導体レーザ駆動回路1と半導体レー
ザ8のインピーダンスの整合をとるために設計時の抵抗
値約18Ωの印刷抵抗Riを用いた。印刷抵抗Riは、
アルミナ基板上に抵抗体として窒化タンタル膜を印刷に
よって形成したものを用いた。ここで、インピーダンス
整合素子12として、印刷抵抗を用いたのは、本実施例
の光送信モジュールは、高周波数で駆動時の寄生リアク
タンスを小さくするためである。また、反射防止のイン
ピーダンス整合回路10は、抵抗値25Ωのマイクロス
トリップ線路を用いた。
【0027】また、立ち下がり時間調節抵抗素子14と
して、本実施例では、抵抗体部分の外形が1.25mm
×2.00mmの炭素被膜型表面実装抵抗R1を用い
た。表面実装抵抗R1の寄生インダクタンスは、約1n
Hであった。表面実装抵抗R1の抵抗値については、後
述する。
【0028】本実施例の光送信モジュール18におい
て、入力信号端子5からの入力信号aは、半導体レ−ザ
駆動回路1に供給され、光変調信号電流となる。かかる
光変調信号電流に直流バイアス電流が重畳され、インピ
−ダンス整合回路10およびインピーダンス整合素子1
2を介して、半導体レ−ザ8に供給される。これによっ
て半導体レ−ザ8は発光し、その前方出射光は、光結合
レンズ系15によって、光ファイバ16に導かれる。後
方出力光は、モニタフォトダイオ−ド9に入射する。モ
ニタフォトダイオ−ド9は、この入射光に応じて電流を
出力し、この電流は抵抗11で電圧に変換されて光出力
安定化回路6に供給される。この光出力安定化回路6は
抵抗11からの電圧に応じて半導体レ−ザ駆動回路1を
制御し、モニタフォトダイオ−ド9の出力電流を一定に
するように、光変調信号電流imや直流バイアス電流IB
の強度を設定する。これにより、光ファイバに送出され
る光信号電力を一定にする。
【0029】一方、半導体レ−ザ8の温度は、温度検出
器4によって検出され、その検出出力に応じて半導体レ
−ザ温度安定化回路2が熱電子冷却素子3を制御して、
半導体レ−ザ8の温度を一定に保持する。
【0030】半導体レ−ザ駆動回路1に、マ−ク率が5
0%のNRZ(Non Return to Zer
o)擬似ランダムパタ−ン信号を、入力信号aとして供
給した場合の、半導体レ−ザ8の光出力波形を図5に示
す。この光波形の立ち下がり時間tf1は、図5中に示す
式1で表される。この式において、CRは半導体レ−ザ
8に寄生する容量及び抵抗成分のCR時定数,frは半
導体レ−ザ8の持つ緩和振動周波数,tficは半導体レ
−ザ駆動回路1から半導体レ−ザ8に送出される信号の
立ち下がり時間,fcは光波形を検出する図示しない光
受信器の高域遮断周波数である。
【0031】この式1より、光波形の立ち下がり時間t
f1は、半導体レ−ザ8や半導体レ−ザ駆動回路1の性能
に大きく依存することが明白である。図6は、光波形の
立ち下がり時間tf1を変えた場合の符号誤り率特性であ
り、光波形の立ち下がり時間tf1が小さい方が受信感度
の劣化量が少ない。この時、光出力波形の立上り時間
は、半導体レ−ザ8の持つ緩和振動に起因するオ−バ−
シュ−トのため十分高速であり、光波形の立ち下がり時
間tf1により受信感度特性が大きく支配されている。
【0032】ここで、式1のRは、半導体レ−ザモジュ
−ル7の入力インピ−ダンスZLDMと等価である。した
がって、半導体レ−ザモジュ−ル7の入力インピ−ダン
スので、ZLDMを小さくすることにより式1のCR時定
数を小さくでき、結果、光波形の立ち下がり時間を高速
化することが出来る。
【0033】本実施例の光送信モジュールにおいて、入
力端子5から半導体レーザ8までの回路を抜き出したも
のを図4に示す。半導体レ−ザモジュ−ル7の内部イン
ピ−ダンスRLDMは、インピ−ダンス整合素子12と半
導体レ−ザ8の内部インピーダンスRLDとを加えたもの
である。本実施例の光送信モジュール18内の半導体レ
ーザモジュールの入力インピ−ダンスZLDMは、図4か
らわかるように、並列の構成の半導体レ−ザモジュ−ル
7の内部インピ−ダンスRLDMと、立上り時間調節素子
14である抵抗R1の和ZLDM=RLDM//R1 となる。
したがって、立上り時間調節素子14の抵抗R1を配置
したことにより、ZLDM<RLDM となり、半導体レーザ
モジュール7の入力インピーダンスZLDMを低下させる
ことができ、立ち下がり時間を高速化することができ
る。
【0034】ここで、立ち下がり時間調節抵抗素子14
である抵抗R1の抵抗値であるが、本実施例では、以下
のようにして定めた。
【0035】本実施例の光送信モジュールは、2.4G
b/s対応であるので、400ps/bである。このう
ち、符号誤り率が十分小さく、実用化可能な立ち下がり
時間として許容できるのは、200ps以下である。こ
の200psに測定誤差20psを見込んで、本実施例
では、立ち下がり時間の許容範囲として、180ps以
下を達成するような、立ち下がり時間調節抵抗素子14
の抵抗R1の値を求めることとした。また、立ち下がり
時間を短くするために、半導体レーザモジュールの入力
インピーダンスZLDMを低減し過ぎると、半導体レーザ
駆動回路1とのインピーダンス整合がとれなくなり、信
号の立上りでのパターン効果ジッタが増加してしまう。
そこで、ジッタの許容範囲として、80ps以下と定
め、これを達成する抵抗R1を求めることとした。
【0036】そこで、本実施例は、抵抗R1として、抵
抗値20Ωから400Ωの複数種類の抵抗を用意して、
実際に図4のような回路を組立て、半導体レ−ザ駆動回
路1に、マ−ク率が50%のNRZ(Non Retu
rn to Zero)擬似ランダムパタ−ン信号を、
入力信号aとして供給して、図5のように、半導体レ−
ザ8の光出力波形を得た。そして、得られた波形から、
図5のように、立ち上り時の波形が、1つ前のパターン
の立ち下がり波形と交差する点の間隔をジッタW、ま
た、立ち下がり時に出力が90%から10%に低下する
時間を立ち下がり時間tf1として実測した。その結果を
図3に示す。図3のように、立ち下がり時間調節抵抗素
子14の抵抗R1が、100Ωから300Ωの範囲の時
に、立ち下がり時間180ps以下で、かつ、ジッタ8
0ps以下が、達成することができた。
【0037】100Ωから300Ωの抵抗R1を配置し
た時の、R1//RLDMは、20Ωから23Ωとなり、
従来のインピーダンス整合のみを考慮した場合の25Ω
より若干小さめの値となる。
【0038】また、本実施例では、半導体レーザ8の両
端を、リボン状のリード(寄生インダクタンス0.8n
H)および4本のボンディングワイヤ(寄生インダクタ
ンス0.4nH)を用いて、接続している。また、イン
ピーダンス接合素子12の印刷抵抗Riの寄生インダク
タンスは、約0.2nHであった。従って、半導体レー
ザモジュール7の寄生インダクタンスは、2(0.8+
0.4)+0.2=2.6nHである。本実施例は、立
ち下がり時間調節抵抗素子14として、寄生インダクタ
ンスが1nHと比較的高い表面実装抵抗R1を用いてい
るので、これを並列に配置する本実施例の回路では、寄
生インダクタンスを0.7nHまで低減することができ
る。
【0039】また、本実施例では、半導体レーザ8およ
びインピーダンス整合素子12の少なくともいずれかが
有するインピーダンスの誤差によって、半導体レーザ駆
動回路1との間に生じるインピーダンスの不整合を、立
ち下がり時間調節抵抗素子14が、補正する。上述のよ
うに、本実施例の半導体レーザ8の設計時の内部インピ
ーダンスRLDは7Ω、インピーダンス整合素子12であ
る印刷抵抗Riの設計時の抵抗値は、18Ωである。し
かしながら、通常、半導体レーザ8は、±40%前後の
抵抗値のバラツキを有している。また、印刷抵抗もまた
±10%前後の抵抗値のバラツキを有している。そのた
め、本実施例の半導体レーザ8の場合には、4〜10Ω
の半導体レーザと、16〜20Ωの印刷抵抗が存在して
いた。
【0040】従って、半導体レーザ8と印刷抵抗Riを
入荷したまま用いると、インピーダンスの整合がとれな
くなり、光送信モジュールのジッタが大きくなってしま
う。従来は、設計値にあうものを選択して使用してい
た。本実施例の光送信モジュールは、立ち下がり時間調
節抵抗素子14を配置することにより、半導体レーザモ
ジュールのインピーダンスを低下させる補正を行なうこ
とができる。これにより、半導体レーザ8と抵抗Riを
接続したときに、20Ωより大きくなるものであれば、
立ち下がり時間調節抵抗素子14の抵抗R1の大きさで
補正することができ、使用可能となる。このため、半導
体レーザ8と、印刷抵抗Riの歩留まりを向上せること
ができる。
【0041】このように本実施例によれば、立ち上りの
パターン効果ジッタが80ps以下で、かつ、立ち下が
り時間が180ps以下の、2.4Gb/s対応の光送
信モジュールを得ることができる。また、半導体レーザ
モジュール7の寄生リアクタンスを従来より低くするこ
とができる。さらに、半導体レーザ8と、インピーダン
ス整合素子14の歩留まりを向上させることができる。
【0042】(実施例2)本発明の第2の実施例の10
0Mb/s対応の光送信モジュールについて説明する。
本実施例の光送信モジュールは、図7に示すように、半
導体レーザ8と、半導体レーザ8に接続されて、半導体
レーザ8を駆動する半導体レーザ駆動回路1とを備えて
いる。半導体レーザ8の半導体レーザ駆動回路1側に
は、半導体レーザ8と半導体レーザ駆動回路1とのイン
ピーダンスの整合をとるためのインピーダンス整合素子
12が、半導体レーザ8と直列に配置されている。さら
に、半導体レーザ8およびインピーダンス整合素子12
の少なくともいずれかが有するインピーダンスの誤差に
よって、半導体レーザ駆動回路1との間に生じるインピ
ーダンスの不整合を補正する第2のインピーダンス整合
素子21が配置されている。また、半導体レーザ8は、
反射を防止するインピーダンス整合回路10によって、
半導体レーザ駆動回路1と接続されている。
【0043】また、図7には示していないが、光結合レ
ンズ系15と、光ファイバ16と、モニタフォトダイオ
−ド9と、抵抗11と、光出力安定化回路6と、電源1
7と、温度検出器4と、熱電子冷却素子3と、半導体レ
−ザ温度安定化回路2とを有している。これらの回路構
成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0044】本実施例では、インピーダンス25Ωの半
導体レーザ駆動回路1と、設計時の内部インピーダンス
LDが7Ωの半導体レーザ8を用いた。インピーダンス
整合素子12は、半導体レーザ駆動回路1と半導体レー
ザ8のインピーダンスの整合をとるために設計時の抵抗
値約18Ωの印刷抵抗Riを用いた。印刷抵抗Riは、
アルミナ基板上に抵抗体として窒化タンタル膜を印刷に
よって形成したものを用いた。ここで、インピーダンス
整合素子12として、印刷抵抗を用いたのは、高周波数
駆動時の寄生リアクタンスを小さくするためである。ま
た、反射防止のインピーダンス整合回路10は、抵抗値
25Ωのマイクロストリップ線路を用いた。また、第2
のインピーダンス整合素子21は、炭素被膜型表面実装
抵抗R2を用いた。
【0045】このように、本実施例の半導体レーザ8の
設計時の内部インピーダンスRLDは7Ω、インピーダン
ス整合素子12である印刷抵抗Riの設計時の抵抗値
は、18Ωである。しかしながら、通常、半導体レーザ
8は、±40%前後の抵抗値のバラツキを有している。
また、印刷抵抗もまた±10%前後の抵抗値のバラツキ
を有している。従って、本実施例の半導体レーザ8の場
合には、4〜10Ωの半導体レーザと、16〜20Ωの
印刷抵抗が存在していた。
【0046】従って、半導体レーザ8と印刷抵抗Riを
入荷したまま用いると、インピーダンスの整合がとれな
くなって、光送信モジュールのジッタが大きくなってし
まう。従来は、設計値にあうものを選択して使用してい
た。本実施例の光送信モジュールは、第2のインピーダ
ンス整合素子21を配置することにより、半導体レーザ
モジュールのインピーダンスを大きくさせる補正を行な
うことができる。これにより、半導体レーザ8と抵抗R
iを接続したときに、25Ωより小さくなるものであれ
ば、第2のインピーダンス整合素子21の抵抗R2の大
きさで補正することができ、使用可能となる。このた
め、半導体レーザ8と、印刷抵抗Riの歩留まりを向上
せることができる。
【0047】第2のインピーダンス整合素子21の抵抗
R2を大きさの求める方法として、本実施例では、抵抗
R2として、複数種類の抵抗を用意して、実際に図7の
ような回路を組立て、半導体レ−ザ駆動回路1に、マ−
ク率が50%のNRZ(Non Return to
Zero)擬似ランダムパタ−ン信号を、入力信号aと
して供給して、図5のように、半導体レ−ザ8の光出力
波形を得た。そして、得られた波形から、図5のよう
に、立ち上り時の波形が、1つ前のパターンの立ち下が
り波形と交差する点の間隔をジッタWとして測定した。
ジッタの許容範囲として、80ps以下と定め、ジッタ
が許容範囲に入る場合、インピーダンス整合がとれてい
るとして、その時のR2の大きさを定めた。
【0048】この方法を用いることにより、半導体レー
ザ8とインピーダンス整合素子12の抵抗値のバラツキ
を1つずつ測定すること無く、第2のインピーダンス整
合素子21の抵抗R2の大きさを定めることができる。
【0049】このように、本実施例によれば、立ち上り
パターン効果ジッタを低く押さえたまま、半導体レーザ
8および印刷抵抗12の歩留まりを向上させることがで
きる。(実施例3)本発明の第2の実施例の100Mb
/s対応の光送信モジュールについて説明する。本実施
例の光送信モジュールは、図8に示すように、半導体レ
ーザ8と、半導体レーザ駆動回路1と、インピーダンス
整合素子12と、インピーダンス整合回路10とを有し
ている。さらに、半導体レーザ8およびインピーダンス
整合素子12の少なくともいずれかが有するインピーダ
ンスの誤差によって、半導体レーザ駆動回路1との間に
生じるインピーダンスの不整合を補正するための、第2
のインピーダンス整合素子21が配置されている。ま
た、半導体レーザ8およびインピーダンス整合素子12
に並列に、第3のインピーダンス整合素子22が配置さ
れている。
【0050】また、図8には示していないが、光結合レ
ンズ系15と、光ファイバ16と、モニタフォトダイオ
−ド9と、抵抗11と、光出力安定化回路6と、電源1
7と、温度検出器4と、熱電子冷却素子3と、半導体レ
−ザ温度安定化回路2とを有している。これらの回路構
成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0051】本実施例では、インピーダンス25Ωの半
導体レーザ駆動回路1と、設計時の内部インピーダンス
LDが7Ωの半導体レーザ8を用いた。インピーダンス
整合素子12は、半導体レーザ駆動回路1と半導体レー
ザ8のインピーダンスの整合をとるために設計時の抵抗
値約18Ωの印刷抵抗Riを用いた。印刷抵抗Riは、
アルミナ基板上に抵抗体として窒化タンタル膜を印刷に
よって形成したものを用いた。ここで、インピーダンス
整合素子12として、印刷抵抗を用いたのは、高周波数
駆動時の寄生リアクタンスを小さくするためである。ま
た、反射防止のインピーダンス整合回路10は、抵抗値
25Ωのマイクロストリップ線路を用いた。また、第2
のインピーダンス整合素子21および第3のインピーダ
ンス整合素子22は、炭素被膜型表面実装抵抗R2およ
びR3を用いた。
【0052】このように、本実施例の半導体レーザ8の
設計時の内部インピーダンスRLDは7Ω、インピーダン
ス整合素子12である印刷抵抗Riの設計時の抵抗値
は、18Ωである。しかしながら、通常、半導体レーザ
8は、±40%前後の抵抗値のバラツキを有している。
また、印刷抵抗もまた±10%前後の抵抗値のバラツキ
を有している。このため、本実施例の半導体レーザ8の
場合には、4〜10Ωの半導体レーザと、16〜20Ω
の印刷抵抗が存在していた。
【0053】従って、半導体レーザ8と印刷抵抗Riを
入荷したまま用いると、インピーダンスの整合がとれな
くなって、光送信モジュールのジッタが大きくなってし
まう。従来は、設計値にあうものを選択して使用してい
た。本実施例の光送信モジュールは、第2のインピーダ
ンス整合素子21と第3のインピーダンス整合素子22
を配置することにより、半導体レーザモジュール7のイ
ンピーダンスを大きく、または小さくする補正を行なう
ことができる。これにより、半導体レーザ8と抵抗Ri
を接続したときに、25Ωからずれているものであって
も、第2のインピーダンス整合素子21の抵抗R2と第
3のインピーダンス整合素子22の大きさで高精度に補
正することができ、使用可能となる。このため、半導体
レーザ8と、印刷抵抗Riの歩留まりを向上せることが
できる。
【0054】第2のインピーダンス整合素子21の抵抗
R2と、第3のインピーダンス整合素子22の抵抗R3
を大きさの求める方法を説明する。本実施例では、ま
ず、抵抗R3として、複数種類の抵抗を用意して、図7
の回路から抵抗R2を除いた回路を組立て、半導体レ−
ザ駆動回路1に、マ−ク率が50%のNRZ(NonR
eturn to Zero)擬似ランダムパタ−ン信
号を、入力信号aとして供給して、図5のように、半導
体レ−ザ8の光出力波形を得た。そして、得られた波形
から、図5のように、立ち上り時の波形が、1つ前のパ
ターンの立ち下がり波形と交差する点の間隔をジッタW
として測定した。ジッタの許容範囲として、80ps以
下と定め、ジッタが許容範囲に入る場合、インピーダン
ス整合がとれているとして、その時のR3の大きさを定
めた。
【0055】さらに、この時のR3//RLDMの大きさ
を測定により求める。そして、25Ω−(R3//R
LDM)を計算で求めて、これを第2のインピーダンス整
合素子R2の抵抗値とする。
【0056】表面実装抵抗R2およびR3は、市販の物
を用いているので、限られた抵抗値の物しか入手できな
いが、実施例3の回路構成では、並列の抵抗R3と、直
列の抵抗R2を組み合わせることができるので、市販の
抵抗値にはない抵抗値を作ることができる。これによ
り、半導体レーザモジュール7のインピーダンスを、半
導体レーザ駆動回路1のインピーダンスに高精度で一致
させることができる。
【0057】この方法を用いることにより、半導体レー
ザ8とインピーダンス整合素子12の抵抗値のバラツキ
を1つずつ測定すること無く、第2のインピーダンス整
合素子21の抵抗R2の大きさと、第3のインピーダン
ス整合素子22の大きさを定めることができる。
【0058】このように、本実施例によれば、立ち上り
パターン効果ジッタを低く押さえたまま、半導体レーザ
8および印刷抵抗12の歩留まりを向上させることがで
きる。 また、実施例2、3では、ジッタを測定して第
2のインピーダンス整合手段21の抵抗値を定めたが、
これに限らず、半導体レーザ8およびインピーダンス整
合素子12の抵抗値を一つずつ測定し、半導体レーザ駆
動回路1の25オームと整合がとれるように、計算によ
り、第2のインピーダンス整合素子21の抵抗値を定め
ることももちろん可能である。
【0059】上述の実施例1、2、3では、インピーダ
ンス整合回路としてマイクロストリップ線路を用いた
が、ブランデッドコプレナー線路等他の線路を用いるこ
ともできる。また、立ち下がり時間調節抵抗素子14
と、第2のインピーダンス整合素子21、第3のインピ
ーダンス整合素子22として、炭素被膜型表面実装抵抗
を用いたが、金属被膜型表面実装抵抗等の他の実装抵抗
を用いることもできる。
【0060】また、実施例1、2、3では、半導体レー
ザ8の一端を接地したが、電源に接続しても良い。電源
に接続した場合でも、電源は低電圧であるので、半導体
レーザ8と、立ち下がり時間調節素子14や第3のイン
ピーダンス整合素子22とは、並列であるとみなすこと
ができる。
【0061】
【発明の効果】本発明のように、信号波形の立ち下がり
時間を低減する手段を配置することにより、低い符号誤
り率でGb/sを越える伝送速度の通信を行なうことの
できる光送信器を得ることができる。
【0062】また、本発明の別の態様によれば、インピ
ーダンスの補正を行なう第2のインピーダンス整合手段
を配置することにより、ジッタの低減を図りつつ、低コ
ストで製造可能な光送信器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の光送信モジュールの構
成を示すブロック図。
【図2】従来の光送信モジュールの構成を示すブロック
図。
【図3】本発明の第1の実施例の光送信モジュールにお
いて、立ち下がり時間制御手段の抵抗値を変えた場合
の、波形変化を示すグラフ。
【図4】本発明の第1の実施例の光送信モジュールの一
部の構成を示すブロック図。
【図5】光送信モジュールの信号波形の例を示す説明
図。
【図6】信号の立ち下がり時間と、符号誤り率の関係を
示すグラフ。
【図7】本発明の第2の実施例の光送信モジュールの一
部の構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第3の実施例の光送信モジュールの一
部の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…半導体レ−ザ駆動回路、2…半導体レ−ザ温度安定
化回路、3…熱電子冷却素子、4…温度検出器、5…入
力端子、6…光出力安定化回路、7…半導体レ−ザダイ
オ−ドモジュ−ル、8…半導体レ−ザ、9…モニタフォ
トダイオ−ド、10、100…インピ−ダンス整合回
路、11…抵抗、12…インピ−ダンス整合素子、13
…半導体レ−ザモジュ−ル7の内部インピ−ダンス、1
4…立ち下がり時間調節抵抗素子、15…光結合レンズ
系、16…光ファイバ、21…第2のインピーダンス整
合素子、22…第3のインピーダンス整合素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 雄紀 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町180番地 日 立通信システム株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザとインピーダンス整合素子と
    を有する半導体モジュールと、前記半導体レーザを駆動
    して光信号を出射させる駆動回路と、前記光信号を伝送
    する光ファイバとを有し、前記インピーダンス整合素子
    は、前記半導体レーザモジュールのインピーダンスを前
    記駆動回路のインピーダンスに一致させる光送信モジュ
    ールにおいて、 前記光信号の立ち下がり時間を低減するために、前記駆
    動回路からみた前記半導体レーザモジュールの入力イン
    ピーダンスを低減させるインピーダンス素子を有するこ
    とを特徴とする光送信モジュール。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記インピーダンス素
    子は、前記半導体レーザモジュールに並列に配置された
    抵抗R1であることを特徴とする光送信モジュール。
  3. 【請求項3】半導体レーザと、前記半導体レーザを駆動
    して光信号を出射させる駆動回路と、前記半導体レーザ
    の出射光を伝送する光ファイバと、 前記半導体レーザと前記駆動回路との間のインピーダン
    スの整合をとるための第1のインピーダンス整合手段
    と、前記半導体レーザおよび前記第1のインピーダンス
    整合手段の少なくともいずれかが有するインピーダンス
    の誤差によって前記駆動回路との間に生じるインピーダ
    ンスの不整合を補正する第2のインピーダンス整合手段
    とを有することを特徴とする光送信モジュール。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記第1のインピーダ
    ンス整合手段として、前記半導体レーザと駆動回路との
    間に、前記半導体レーザに対して直列に配置された抵抗
    Riと、前記第2のインピーダンス整合手段として、前
    記半導体レーザに対して並列に配置された抵抗R1、お
    よび、直列に配置された抵抗R2のうち少なくともいず
    れかとを有することを特徴とする光送信モジュール。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記半導体レーザに対
    して並列に配置された抵抗R1は、前記信号の立ち下が
    り時間を低減するために、前記駆動回路からみた前記半
    導体レーザモジュールの入力インピーダンスを低減させ
    るインピーダンス素子を兼ねていることを特徴とする光
    送信モジュール。
  6. 【請求項6】請求項2または5において、前記抵抗R1
    は、表面実装抵抗であることを特徴とする光送信モジュ
    ール。
  7. 【請求項7】請求項4において、前記抵抗R2は、基板
    と、前記基板上に印刷により形成された抵抗体とを有す
    る印刷抵抗であることを特徴とする光送信モジュール。
  8. 【請求項8】請求項6または7において、前記抵抗Ri
    は、基板と、前記基板上に印刷により形成された抵抗体
    とを有する印刷抵抗であることを特徴とする光送信モジ
    ュール。
  9. 【請求項9】請求項1または5において、前記駆動回路
    は、前記半導体レーザを2.4Gb/sで変調可能であ
    り、前記インピーダンス素子は、前記立ち下がり時間を
    200ps以下にすることを特徴とする光送信モジュー
    ル。
  10. 【請求項10】駆動手段に接続されて光信号を出射する
    半導体レーザと、前記駆動手段とのインピーダンスの整
    合をとるためのインピーダンス整合素子とを有する半導
    体モジュールにおいて、 前記光信号の立ち下がり時間を低減するために、前記駆
    動回路からみた前記半導体レーザモジュールの入力イン
    ピーダンスを低減させるインピーダンス素子を有するこ
    とを特徴とする半導体モジュール。
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