JPH05326278A - ロータリートランス - Google Patents

ロータリートランス

Info

Publication number
JPH05326278A
JPH05326278A JP4133303A JP13330392A JPH05326278A JP H05326278 A JPH05326278 A JP H05326278A JP 4133303 A JP4133303 A JP 4133303A JP 13330392 A JP13330392 A JP 13330392A JP H05326278 A JPH05326278 A JP H05326278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
rotary transformer
winding
stress
corner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4133303A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Koga
敏明 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4133303A priority Critical patent/JPH05326278A/ja
Publication of JPH05326278A publication Critical patent/JPH05326278A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 VTRに使用されるロ−タリ−トランスに関
して、より以上に高速回転になっても遠心力で破壊しな
いように十分な強度を有するロータリートランスを提供
する。 【構成】 回転磁気ヘッド装置において配置されるロー
タリートランスの巻き線用の溝底部コーナーの曲率rを
十分大きくして遠心力により発生する引っ張り応力のr
部での応力集中を緩和させ十分な引っ張り強度を確保す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTRのような磁気記
録再生装置における回転磁気ヘッド装置、特にかかる回
転磁気ヘッド装置内に設けられるロ−タリ−トランスの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4(a)、(b)、(c)は従来のV
TRにおける周対向方式の4チャンネル構成のロータリ
ートランスの上部平面図、側面図、および下部平面図で
あり、図3(b)の断面部は図4(a)のO−X−Yに
沿って破断した形状を示す。
【0003】図4において、1はアウターコアで各チャ
ンネルに相応する巻き線2がアウターコア1の内周溝3
に収納され、その端部は更に縦溝4を通って端子台5に
固定された端子ピン6に巻かれ、ハンダ付け等の手段で
固着される。7はインナーコアで各チャンネルに相応す
る巻き線8がインナーコア7の外周溝9に収納され、そ
の端部はさらに縦溝10を通って端子台11に固定され
た端子ピン12に巻かれ、やはりハンダ付け等の手段で
固定される。また図5(a)、(b)は従来のVTRに
おける面対向方式の4チャンネル構成のロータリートラ
ンスのそれぞれ平面図、側面の断面図であり、13はロ
ーター側トランスで各チャンネルに相応した巻き線14
が円環状溝15に収納され、その端部が溝16を通りロ
ーター側トランス13に固定されたプリント基板17上
の箔に折り返されてハンダ付けされている。18はステ
ーター側トランスで、ローター側トランス13と同様に
各チャンネルに相応した巻き線19が円環状溝20に収
納され、その端部が溝21を通って外部の回路(図示せ
ず)につながれる。ここで従来例の説明においては4チ
ャンネルの構成を使用したが他のチャンネル数でも構わ
ない。また、巻き線と同じようにショートリング用巻き
線を別に設けた溝に収納した構成のロータリートランス
も見られる。さらには巻き線の端部の処理も他の方法が
ありここでの従来例に限定するものではない。
【0004】以上はロータリートランスの全体の概略説
明であって、次にロータリートランスの溝細部の説明を
行う。
【0005】図6は図4における内周溝3、縦溝4、外
周溝9および縦溝10、そしてまた図5の円環状溝15
および20、溝16および21なる巻き線用溝の断面形
状をモデル化して示したもので、溝の幅をw,底部のコ
ーナーの曲率をrとすれば、rの大きさは一般的に0.
1から0.3mmであり十分大きな曲率rではなかっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなロータリ
ートランスの溝形状においては、溝底部のrが十分大き
くないので回転した場合、遠心力による応力が発生し溝
部に応力が集中する。従って、VTRの高性能化の一方
法としてより高速回転になった場合、ロータリートラン
スの回転側が遠心力による溝部コーナーの応力集中によ
って破壊する可能性が生じる。
【0007】この場合、ロータリートランスを補強材で
覆って対策する方法もあるが、補強をしてなおかつ小
型、軽量化をも両立させようとすればスペース的な制約
が伴い、十分な補強材のスペースがとれないという支障
があった。
【0008】本発明はかかる問題点を解決するためのも
ので、高速回転下および狭小なスペースでも強度的に十
分対応できるロータリートランスを提供する事を目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のロータリートランスは巻き線用に設置され
ている溝の底部コーナーのr形状を十分大きくしたもの
である。
【0010】
【作用】前記のようなロータリートランスの巻き線用溝
の構成により、溝の底部のコーナーのように応力の集中
する箇所の曲率rを大きくしているので、応力集中が緩
和されるため引っ張り強度が向上し、従ってより以上の
高速回転使用が可能になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1は本発明の一実施例によるロータリートランス
の巻き線用溝部のモデル化した断面図である。なお、ロ
ータリートランス本体は前記従来例の構成、即ち図4お
よび図5と同一で、図1における巻き線用溝は図4にお
ける内周溝3、縦溝4、10、外周溝9、および図5に
おける円環状溝15、20、溝16、21に対応する。
【0012】図1において溝の底部の曲率r、溝の幅w
の間には、 r>0.4 w≧2r なる関係を同時に満足する構成になっている。
【0013】図2は本発明の他の実施例を示すロータリ
ートランスの巻き線用溝部のモデル化した断面図であっ
て、寸法r、wは図1と同様な関係を満足し、且つ溝の
側壁をαなる角度で傾斜させ、開口部を底部より広げた
形状にしてr部の応力緩和の効果を高めたものである。
【0014】ここで、もしw<2rであれば、図1の様
な溝形状にはならず両側のrの接続部が滑らかにならな
いため、新たに応力集中部が発生し緩和効果が減少す
る。
【0015】次に遠心力によってロータリートランスに
かかる応力および応力緩和の説明を具体例によって行
う。
【0016】内周に巻き線溝を構成した円周対向方式、
即ち筒型のロータリートランスのローター側において、
内周半径A=12.5mm、外周半径B=15mm、巻
き線溝深さd=0.9mm、回転数n=240rpsと
する。
【0017】一般に、筒状物体がその中心を軸として回
転する場合の遠心力による応力は内周面の周方向が最大
となり以下の式で表される。 σ=(3+ν)γω2 {A2 +2B2 −(1+3ν)/
(3+ν)A2 }/8g ここで、 ν=0.23 :ポアソン比 γ=5.1×10-3Kg/cm3 :比重量 ω=2πn 1/sec :角速度 g=980cm/sec2 :重力加速度 溝のために薄肉部となった部分に、その他の部分の重量
もかかる事を考慮して計算を行うと、その結果は約38
Kg/cm2 となり、これは図4の縦溝4のr部に相当
する薄肉部にかかる最大引っ張り応力である。
【0018】次に、U字形切り欠きをもつ帯板の引っ張
り条件下での切り欠きr部の応力集中、即ち引っ張り応
力の増加の考え方を参考にして、上記ロータリートラン
スの溝のr部の引っ張り応力を計算する。増加分(応力
集中考慮時の最大引っ張り応力/引っ張り応力の上記式
による計算値)=m、またmによる増加応力をσm とす
れば、 溝底部r=0.1の時、m=4.5、σm=171 Kg
/cm2 r=0.2の時、m=3.3、σm=125 Kg/cm
2 r=0.5の時、m=2.3、σm= 87 Kg/cm
2 となって、rが大きいほど応力は減少するという効果が
みられる。
【0019】これらrとσm の関係をグラフ化したもの
を図3に示す。ロータリートランスの材料は一般的にフ
ェライトが使用され、この材料の引っ張り強度の一例を
あげると、300から600Kg/cm2 以上である
が、フェライトのように負荷時に降伏現象のない脆性材
は、引っ張り試験も技術的に困難で正しい引っ張り強度
も把握しにくく、材料強度上の安全係数は少しでも高い
ほうがよい。前記の計算例では、r=0.1の時および
r=0.5の時の安全係数はそれぞれ1.8および3.
4であって、rが大きくなるほど効果がある。
【0020】安全係数の一般的な目安として2を考える
と、本実施例におけるr>0.4では図3より、σm
100Kg/cm2 となって安全係数は3なので十分満
足する値となる。また、ロータリートランスの寸法を前
記例と同一にし、r>0.4、安全係数=2として許容
回転数を求めると、応力は回転数の自乗に比例する事か
ら,n=300rpsとなる。
【0021】次に,nは計算例と同じ240rps、溝
形状も同一、安全係数=2としてロータリートランスの
許容外径Bを求めると、B=35mmとなる。従って、
溝部r>0.4とする事によって、ロータリートランス
外径=30mmの時は300rpsまで、ロータリート
ランス外径=35mmの時は240rpsまで対応で
き、VTRの高密度化の一方法である高速回転化にも十
分対応できるロータリートランスが構成される。
【0022】このような構成、即ち図1および図2のよ
うにロータリートランスの巻き線用溝の底部のrを大き
くする事で、回転時の遠心力の応力緩和が実現でき、よ
り高速な回転にも対応できるロータリートランスが提供
できる。特に前記の計算における筒型ロータリートラン
スの例においては図4の軸方向に走る縦溝4にだけ適用
しても十分効果がある。
【0023】なお、ロータリートランスを本実施例のよ
うにrを大きくして更に補強材、例えば金属パイプ等で
外側を覆ったり、ロータリートランスの厚み方向内部に
サンドイッチ状に補強材を設置するとより効果的であ
る。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ロータ
リートランスの巻き線用溝の底部rを大きくする事で回
転時の遠心力による応力の集中の緩和即ち低減が達成さ
れ、更に高速回転で使用する場合も破壊せず実用化に十
分対応できるロータリートランスの提供が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるロータリートランス
巻き線用溝部の断面図
【図2】本発明の他の実施例を示すロータリートランス
巻き線用溝部の断面図
【図3】溝部のrと最大応力σm の関係を示すグラフ
【図4】ロータリートランスの従来例を示す図
【図5】ロータリートランスの他の従来例を示す図
【図6】ロータリートランス巻き線用溝部の従来例を示
す断面図
【符号の説明】
2 巻き線 3 内周溝 4 縦溝 8 巻き線 9 外周溝 10 縦溝 14 巻き線 15 円環状溝 16 溝 19 巻き線 20 円環状溝 21 溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の巻き線が同心状に配置された対を成
    す磁性コアが面状または周状に対向配置されたロータリ
    ートランスにおいて、前記磁性コアの前記巻き線を収納
    する複数の溝の断面における底部のコーナーの曲率を
    r、溝の幅をwとすると、前記複数の溝の一部または全
    部について、 r>0.4 w≧2r を同時に満足することを特徴とするロータリートラン
    ス。
  2. 【請求項2】磁性コアの巻き線収納溝の断面の側壁は、
    互いに平行かあるいは底部より開口部が広くなるよう傾
    斜を成して構成された事を特徴とする請求項1記載のロ
    −タリ−トランス。
JP4133303A 1992-05-26 1992-05-26 ロータリートランス Pending JPH05326278A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4133303A JPH05326278A (ja) 1992-05-26 1992-05-26 ロータリートランス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4133303A JPH05326278A (ja) 1992-05-26 1992-05-26 ロータリートランス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05326278A true JPH05326278A (ja) 1993-12-10

Family

ID=15101516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4133303A Pending JPH05326278A (ja) 1992-05-26 1992-05-26 ロータリートランス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05326278A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102640235A (zh) * 2009-11-30 2012-08-15 伊斯帕诺-絮扎公司 易于安装的旋转变压器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102640235A (zh) * 2009-11-30 2012-08-15 伊斯帕诺-絮扎公司 易于安装的旋转变压器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0269347B1 (en) Wound core having cross section periphery with circular and elliptic portions
US20100013347A1 (en) Stators for Electrical machines
US4217510A (en) Vibration damping stator structure for a hydrogenerator
JPS5930028B2 (ja) 無鉄心回転電機のコイル巻回方式
JP2000083337A (ja) 車両用交流発電機の回転子
JPH05326278A (ja) ロータリートランス
JPS6285667A (ja) Pm型ステツピングモ−タ
US4574214A (en) Electric rotary device of permanent magnet type
JPH0284041A (ja) 制動巻線の多片端板
JPH05943B2 (ja)
JPS605719Y2 (ja) 回転電機の冷却装置
JPS60116114A (ja) ロ−タリ−トランスのタ−ミナル
JPH09121495A (ja) 巻線保持方法及び巻線型回転検出器
JP3860268B2 (ja) 隈取線輪型誘導電動機の固定子
JPH02250658A (ja) 超電導発電機回転子
JP2587427B2 (ja) 電動機ステータのコイルエンドレーシング方法
JP2547729Y2 (ja) コード巻き取り装置
JPH02246304A (ja) マグネットに樹脂含浸用クロスを巻付ける方法
JPH0767235A (ja) ギャップ型電線への線材巻付け方法
JPS60157209A (ja) ロ−タリ−トランスのタ−ミナル
JPS60207303A (ja) 超電導コイル装置
JPS5612258A (en) Coil winding method
JPS6020737A (ja) モ−タのロ−タ巻線方法
JPH0698492A (ja) 回転電機の巻線支持方法と巻線支持装置
JP2000078803A (ja) トロイダル巻線機