JPH05325879A - 電子増倍管 - Google Patents

電子増倍管

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JPH05325879A
JPH05325879A JP4127702A JP12770292A JPH05325879A JP H05325879 A JPH05325879 A JP H05325879A JP 4127702 A JP4127702 A JP 4127702A JP 12770292 A JP12770292 A JP 12770292A JP H05325879 A JPH05325879 A JP H05325879A
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electron multiplier
energy ray
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四郎 酒井
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誠 中村
Takehisa Okamoto
武久 岡本
Haruhisa Yamaguchi
晴久 山口
Akiie Morita
哲家 森田
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J43/00Secondary-emission tubes; Electron-multiplier tubes
    • H01J43/04Electron multipliers
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    • H01J43/00Secondary-emission tubes; Electron-multiplier tubes
    • H01J43/04Electron multipliers
    • H01J43/28Vessels, e.g. wall of the tube; Windows; Screens; Suppressing undesired discharges or currents

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、十分な強度を持ち、取扱い
が容易な電子増倍管であって、測定に不用なエネルギ線
の侵入を防止することのできるものを提供することであ
る。 【構成】 本発明による電子増倍管は、その基本構成部
材であるダイノードDY、収集電極A及び電圧分割回路
の抵抗Rを支持している支持部材10a,10bを、十
分な剛性を有する剛性の台座13に固定すると共に、こ
れらを収納すべく、エネルギ線取入れ用の開口26を有
するケース16を前記台座13に取り付けたことを特徴
としている。このケース16の存在により、ダイノード
DY等は外部からの影響から保護される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子、イオン、荷電粒
子、真空紫外線、軟X線等のエネルギ線を検出若しくは
測定するための電子増倍管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子増倍管は、図6に概略的に示すよう
に、電子等のエネルギ線を電子倍増部のダイノードDY
に衝突させ、そこで二次電子を増倍しつつ放出させ、そ
の二次電子を最終的に収集電極(陽極)Aで捕らえて検
出するというものである。
【0003】電子増倍部の構成には種々の形式がある
が、通常、四半円筒形のダイノードをエネルギ線の入射
方向に沿って概ね交互に配列して構成される。図5に示
す配列はその代表的なものであり、一般にボックス型と
呼ばれる配列である。
【0004】また、隣合うダイノードDY間にはそれぞ
れ抵抗が接続され、第1段のダイノードDY1と最終段
のダイノードDY16との間に印加された電圧を等分し
ている。
【0005】電子増倍管の基本的構成は上記の通りであ
るが、実際の組立構造は図7及び図8に示すものが一般
的である。
【0006】図7及び図8の電子増倍管においては、各
ダイノードDYは支持枠1によって囲まれ支持されてい
る。支持枠1は導電材料から形成され、支持しているダ
イノードDYと電気的に接続されている。また、この電
子増倍管は、薄鋼板から成るホルダ2に固定された2本
の平行な支持棒3を有しており、これらの支持棒3をダ
イノードDYの支持枠1の穴4に挿入することで、ダイ
ノードDYが支持棒3により保持されるようになってい
る。隣合う支持枠1の間隔は、支持棒3に嵌挿されたス
ペーサ5により一定に保たれている。
【0007】更に、この従来の電子増倍管では、抵抗R
はダイノード列の一方の側に1列に配置され、隣合う上
下の支持枠1の適所に抵抗の各リード線Lが溶接されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したような電子増
倍管は、イオン等のエネルギ線を測定する場合、エネル
ギ線源が置かれた真空容器内に配置される。しかしなが
ら、真空容器に取り付ける場合、ホルダが薄鋼板から作
られているため、取付強度が不十分となるという問題点
があった。また、ダイノード等は露出しているため、取
扱いに注意しなければならない。
【0009】また、電子増倍管を取り付けた後に、真空
容器内から空気を抜く必要があるが、ダイノード等は真
空容器内で露出しているため、空気抜きの際の空気の流
れを受けることになる。この空気中には塵埃が含まれて
いることがあるので、ダイノードの表面にその塵埃が付
着し、測定誤差の原因となる恐れがある。この問題は、
測定後に真空容器を解放する際に外部から空気が真空容
器内に流入する場合にも生ずる。また、真空動作時にお
いても、真空オイルや試料溶媒がバックディフュージョ
ンによりダイノード表面に付着し、ゲイン劣化を起こ
す。
【0010】更に、測定対象ではないエネルギ線、例え
ば、乱反射して電子増倍管の側方から入射するエネルギ
線が、露出しているダイノードに侵入する場合もある。
また、ある種のイオン分析にはプラズマが使用される
が、このプラズマからの紫外光がダイノードに侵入する
こともある。このようなエネルギ線はノイズの原因とな
る。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、十分な強度を持ち、取扱いが容易な電子増倍
管であって、測定に不用なエネルギ線の侵入を防止する
ことのできるものを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による電子増倍管は、剛性の台
座と、この台座に固定された支持部材と、エネルギ線が
入射された場合に二次電子を漸次増倍しつつ放出するよ
う多段に配列され、前記支持部材により支持されたダイ
ノードと、最終段のダイノードから放出された電子を受
ける収集電極と、前記ダイノード間に接続された抵抗
と、前記支持部材、前記ダイノード、前記収集電極及び
前記抵抗を収納すると共に、前記台座に取り付けられる
ケースであって、第1段のダイノードのエネルギ線取入
れ面に対向する位置にエネルギ線取入れ用開口が設けら
れているケースとを備えていることを特徴とする。
【0013】ケースは磁性体金属から形成されているこ
とが好ましい。
【0014】また、ケースに少なくとも2つの位置決め
用の穴を形成し、このケースが台座の所定の取付位置に
配置された場合に前記穴に挿入される突起を、支持部材
に形成することが好適である。
【0015】更に、請求項4に記載の発明によれば、ケ
ースにおけるエネルギ線取入れ用開口を囲む部分と第1
段のダイノードとの間に、エネルギ線取入れ用開口と整
列される開口を有するインシュレータを介設したことを
特徴としている。
【0016】また、請求項5に記載したように、ケース
は、エネルギ線取入れ用開口からエネルギ線の入射方向
とは反対側の方向に所定の距離離れた位置に配置された
バッフルを有するのが好ましい。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、ダイノード、
収集電極及び抵抗、並びにこれらを支持する支持部材が
ケース内に収容されるため、周囲の空気の流れや真空オ
イルのバックディフュージョン又はエネルギ線等の外部
からの影響を殆ど受けない。
【0018】また、ダイノード等がケースに収容されて
いることに加え、支持部材が剛性のある台座に固定され
るため、電子増倍管の取扱いが容易となる。
【0019】ケースが磁性体金属から形成された場合に
は、当該ケースが電磁気的なシールドとなり、入射され
るエネルギ線が磁場や電界の影響を受けない。
【0020】更に、ケースを台座に取り付けた場合に、
互いに嵌合する穴と突起をそれぞれケースと支持部材に
形成することで、ケースの位置決めが容易となる。
【0021】ケースにはエネルギ線取入れ用の開口が形
成されているため、この開口の回りの隙間から空気等が
出入りする可能性があるが、請求項4に記載のインシュ
レータを配置することで、開口周囲の隙間を塞ぎ、ケー
スの内外が実質的に仕切られる。
【0022】また、請求項5に係る発明のように、ケー
スにバッフルを設けることで、例えば側方からの不用な
エネルギ線を吸収ないしは反射し、開口からケース内に
侵入するのを防止することができる。
【0023】
【実施例】以下、図1〜図3に沿って本発明の好適な実
施例について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相
当部分には同一符号を付し、説明において、「上下左
右」については図面の「上下左右」によることとする。
【0024】図1〜図3に示すように、本発明による電
子増倍管は、先に説明した従来構成と同様に、エネルギ
線を捕らえ増倍された二次電子を放出する複数段(この
実施例では16段)のダイノードDYと、最終段のダイ
ノードDY16から放出された電子を捕らえるための収
集電極(陽極)Aとを備えている。また、各ダイノード
DYは隣接の下段のダイノードDYに向けて二次電子を
放出するために、隣合うダイノードDY間には電位差が
与えられる。そのために、電子増倍管においては、図5
に示すような電圧分割回路が用いられ、ダイノードDY
間ごとに抵抗Rが接続され、最終段のダイノードDY1
6とアースとの間にも抵抗Rが接続されている。
【0025】この実施例によれば、これらの抵抗R、ダ
イノードDY及び収集電極Aは、2枚の平行に配置され
たセラミックから成る支持板(支持部材)10a,10
bの間に取り付けられている。この支持板10a,10
bは略矩形形状であり、その長手方向の一方の端部(図
面では下端部)の間にはブロック11がボルト及びナッ
ト12により固定されている。このブロック11は略正
方形の台座13の中央部にねじ止めされ、これにより支
持板10a,10bは互いに平行を保った状態で台座1
3に固定される。
【0026】台座13は、ステンレス鋼板から形成され
た比較的に厚いものであり、十分な剛性を有し、通常の
取扱いでは変形しない。また、台座13の各コーナー部
には3つの穴14,15が形成されており、そのうち最
もコーナーに近い穴14は電子増倍管を真空容器等(図
示しない)に取り付けるためのものであり、その他の穴
15は、後述のケース16を台座13に取り付けるため
のものである。
【0027】ダイノードDYは、図3に明示するよう
に、支持板10a,10bの長手方向に沿って概ね交互
に配列され、第1段から第3段までの比較的大きなダイ
ノードDY1〜DY3はいわゆるボックス型配列とさ
れ、残りの小さなダイノードDY4〜DY16はいわゆ
るラインフォーカス型若しくはリニアフォーカス型配列
とされている。このような配列においては、エネルギ線
が支持板10a,10bの長手方向軸線Cに沿って入射
し、第1段のダイノードDY1の凹面に衝突すると、二
次電子放出を起こして電子を倍増させ、その二次電子は
第2段のダイノードDY2の凹面に導かれる。このよう
にして、二次電子は次段のダイノードDYに順次導か
れ、最終的には、台座13に最も近い最終段のダイノー
ドDY16に達する。
【0028】収集電極Aは、最終段のダイノードDY1
6から放出される電子を受ける位置に配置されている。
【0029】支持板10a,10bの長手方向に沿う各
縁部には、一定の間隔で複数本の切込み17が形成され
ており、電圧分割回路における抵抗Rは、この切込み1
7により支持板10a,10b間に取り付けられてい
る。即ち、抵抗Rを同一高さにある1対の切込み17間
に配置し、リード線Lを対応の切込み17に挿入するこ
とで、所定位置に配置される。更に、リード線Lを支持
板10a,10bの中心側に折り曲げ、その先端を所定
のダイノードDYの突起片の先端に溶接することで、抵
抗Rは固定される。この実施例では、一方の側には9本
の抵抗Rが配置され、他方の側には7本の抵抗Rが配置
されている。
【0030】第1段のダイノードDY1、収集電極A及
び最終段のダイノードDY16は、台座13に取り付け
られたハーメチック端子18にセラミックパイプ付き導
線19により接続されている。
【0031】支持板10a,10bの上端部の間には金
属板20が取り付けられている。この金属板20には、
第1段のダイノードDY1のエネルギ線取入れ面に対向
する位置に開口21が設けられている。この金属板20
は、第1段のダイノードDY1と接続されて同電位とさ
れるため、シールド機能を有すると共に、電子増倍管の
組立体の補強材としても機能する。
【0032】更に、本発明による電子増倍管は、ダイノ
ードDY等を収容し保護するためのケース16を備えて
いる。このケース16は倒置カップ状であり、台座13
に取り付けられた支持板10a,10b及びハーメチッ
ク端子18を取り囲む円筒形部分16aと、円筒形部分
16aの下端に一体的に形成された外向きフランジ16
bと、円筒形部分16aの上端を閉じる上面部分16c
とから構成されている。また、磁場の影響を受けないよ
うに、このケース16はパーマロイ等の磁性体金属から
形成されるのが好適である。
【0033】フランジ16bの外形は台座13と同形の
略正方形であり、その各コーナー部には3つの穴22,
23が形成されている。ケース16を台座13の所定の
取付位置に配置した場合、フランジ16bと台座13の
各コーナー部は一致して穴22,23もそれぞれ台座1
3の穴14,15と整列する。従って、整列された内側
の穴15,23にビス24を通してナット25で締め付
けることで、ケース16を台座13に固定することがで
きる。
【0034】また、ケース16の上面部分16cには開
口26が形成されている。この開口26はエネルギ線取
入れ用であり、ケース16を所定位置に配置したときに
は、金属板20の開口21及び第1段のダイノードDY
1のエネルギ線取入れ面と整列する。
【0035】この実施例では、ケース16の上面部分1
6cには、エネルギ線取入れ用開口26の他に4つの穴
27が形成されている。これらの穴27は、ケース16
を台座13に対して所定位置に配置した場合に、支持板
10a,10bの上端に形成した上向きの突起28が挿
入されるようになっており、この穴27と突起28の組
合わせにより、ケース16の位置決め、開口21,26
の位置合せが極めて容易となる。
【0036】このような構成の電子増倍管においては、
台座13及びケース16のフランジ16bの穴14,2
2を用いて、真空フランジ等の取付箇所にボルト止めさ
れる。台座13が十分な剛性を有しているため、電子増
倍管を所定位置にしっかりと固定することができ、ま
た、ダイノードDY等はケース16内に収容されている
ため、他の部材との干渉にあまり注意せずに作業を進め
ることができる。
【0037】電子増倍管が真空容器内に取り付けられた
場合、測定に先立ち真空容器内の空気抜きが行われる
が、ダイノードDY等はケース16内に収容されている
ので、空気の流れにさらされず、塵埃がダイノードDY
に付着する恐れも大幅に低減される。勿論、大気中に放
置しておいても、ダイノードDYの汚染は、ケース16
がないものに比して著しく少ない。また、真空動作中に
真空オイルや試料溶媒等のバックディフュージョンによ
る電子増倍管のゲイン劣化も大幅に低減される。
【0038】また、このケース16の存在により、乱反
射して側方から入射する可能性のあるエネルギ線やイオ
ン分析の際のバックグラウンド紫外光がシールドされ、
ダイノードDYへの侵入が防止される。
【0039】更に、ケース16がパーマロイ等の磁性体
金属から形成したので、このケース16が電磁気的なシ
ールドとなり、入射したエネルギ線の磁場や電界による
影響が防止され、電子が曲がって所期の経路から外れる
ことも少なくなる。
【0040】尚、図1及び図3において、符号30はセ
ラミック板から形成されたインシュレータであり、金属
板20とケース16の上面部分16cとの間に配置され
ている。ケース16の上面部分16cと金属板20との
間には隙間が形成されるため、開口26から入った塵埃
や不用なエネルギ線がこの隙間からケース16の内部に
侵入する可能性が僅かながらもあるが、このインシュレ
ータ30を設置することで、塵埃等の侵入をほぼ完全に
防止することができる。
【0041】インシュレータ30の形態としては種々考
えられるが、図示するように、ケース16の内径とほぼ
同じ外径を有する円形とするのが、隙間閉塞のためには
好ましい。このような円形形状とした場合、位置決め用
の穴31をケース16の穴27と同様に設け、支持板1
0a,10bの突起27を挿入することで、インシュレ
ータ30のエネルギ線取入れ用の開口32をケース16
及び金属板20の開口26,21ならびに第1段のダイ
ノードDY1のエネルギ線取入れ面と整列させるのが良
い。
【0042】図4はケース16の別の実施例を示す断面
図であり、ケース16の円筒形部分16aの上端部が上
面部分16cを越えて更に上方に延びている点で、先の
実施例のものとは異なっている。この円筒形部分16a
の延長部16dの内周面には、複数枚のリング状のバッ
フル35が上下方向に一定の間隔で取り付けられてい
る。かかるバッフル35は、測定対象とはならない側方
からのエネルギ線を吸収し、あるいは反射して、ケース
16の開口26からダイノードDYに入らないようにす
るためのものである。従って、バッフル35は光を吸収
しやすい黒色金属等から形成するのが好ましい。このよ
うにバッフル35を付けることで、特に、質量分析で問
題となるバックグラウンド紫外光を軽減することができ
ので、有効である。
【0043】上記実施例では、ケース16内に収容され
るダイノードDY等は2枚の支持板10a,10bで支
持されているが、本発明は、例えば図7に示すような構
造に対しても適用可能である。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ケース
を設けたことで、ダイノードや抵抗等の電子増倍管の基
本的構成部材を、測定対象とならない不用なエネルギ線
や塵埃、真空オイル又は試料溶媒のバックディフュージ
ン等から保護することができる。不用なエネルギ線はノ
イズ源となるので、これをシールドすることは、電子増
倍管の性能を向上させることになる。また、塵埃や真空
オイル等がダイノードに付着するのを防止することで、
電子増倍管のゲインの劣化を防止できる。
【0045】更に、ケースを設けたことで、衝撃等の外
力からダイノード等を保護することができ、また、台座
が十分な剛性を有しているので、取扱いが極めて良好と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により電子増倍管を示す分解斜視図であ
る。
【図2】図2の電子増倍管の完成状態を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の電子増倍管の縦断面図である。
【図4】図1の電子増倍管に用いられるケースの変形例
を示す図3と同様な断面図である。
【図5】電子増倍管に用いられる電子分割回路の回路図
である。
【図6】電子増倍管の原理を示す概略説明図である。
【図7】従来一般の電子増倍管を構成を示す側面図。
【図8】図7の電子増倍管の組立中の状態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
10a,10b…支持板(支持部材)、13…台座、1
6…ケース、26…エネルギ線取入れ用開口、27…位
置決め用の穴、28…突起、30…インシュレータ、3
5…バッフル、DY1〜DY16…ダイノード、A…収
集電極、R…抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 晴久 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 (72)発明者 森田 哲家 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性の台座と、 この台座に固定された支持部材と、 エネルギ線が入射された場合に二次電子を漸次増倍しつ
    つ放出するよう多段に配列され、前記支持部材により支
    持されたダイノードと、 最終段の前記ダイノードから放出された電子を受ける収
    集電極と、 前記ダイノード間に接続された抵抗と、 前記支持部材、前記ダイノード、前記収集電極及び前記
    抵抗を収納すると共に、前記台座に取り付けられるケー
    スであって、第1段の前記ダイノードのエネルギ線取入
    れ面に対向する位置にエネルギ線取入れ用開口が設けら
    れているケースと、を備える電子増倍管。
  2. 【請求項2】 前記ケースが磁性体金属から形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の電子増倍管。
  3. 【請求項3】 前記ケースには少なくとも2つの位置決
    め用の穴が形成されており、このケースが前記台座の所
    定の取付位置に配置された場合に前記穴に挿入される突
    起を、前記支持部材が有していることを特徴とする請求
    項1又は2記載の電子増倍管。
  4. 【請求項4】 前記ケースにおける前記エネルギ線取入
    れ用開口を囲む部分と前記第1段のダイノードとの間
    に、前記エネルギ線取入れ用開口と整列される開口を有
    するインシュレータを介設したことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の電子増倍管。
  5. 【請求項5】 前記ケースが、前記エネルギ線取入れ用
    開口からエネルギ線の入射方向とは反対側の方向に所定
    の距離離れた位置に配置されたバッフルを有しているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電
    子増倍管。
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