JPH05325280A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JPH05325280A
JPH05325280A JP15453492A JP15453492A JPH05325280A JP H05325280 A JPH05325280 A JP H05325280A JP 15453492 A JP15453492 A JP 15453492A JP 15453492 A JP15453492 A JP 15453492A JP H05325280 A JPH05325280 A JP H05325280A
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JP
Japan
Prior art keywords
layer
magneto
dielectric layer
recording medium
optical recording
Prior art date
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Pending
Application number
JP15453492A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Masuzawa
正弘 升澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP15453492A priority Critical patent/JPH05325280A/ja
Publication of JPH05325280A publication Critical patent/JPH05325280A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現在の光磁気記録媒体(半導体レーザ波長78
0〜830nm)と次世代のドライブ〔短波長半導体レーザ(6
80nm)を使用し、大容量化されているドライブ〕との互
換性をスムースにすることを目的とし、レーザ波長が68
0〜830nmに対してエンハンス効果が大きくなるような光
磁気記録媒体を得ること。 【構成】 希土類金属〜遷移金属の合金からなる記録層
と誘電体層を有し、基板と記録層の間に誘電体層があ
り、カー効果により記録再生を行う光磁気記録媒体にお
いて、基板の屈折率が1.45〜1.6、誘電体層の屈折
率が1.9〜2.1の範囲にあること。また、層構成が異
なる場合、各層の膜厚を特定ることにより、680nmと830
nmでのカー回転角の差が更に小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光磁気記録媒体に関し、
更に詳しくは、レーザ長が680〜830nmに対してエンハン
ス効果が大きくなる光磁気記録媒体である。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている光磁気気記録媒体
は、ガラスあるいは透明プラスチックスのディスク状基
板に、ZnSやSi24等による保護膜で全面が覆われ
ているものである。このような光磁気記録媒体は、一定
の条件下で作られる希土類金属と遷移金属との合金のア
モルファス層を有する光磁気記録媒体を、焦点を合わせ
たレーザービームによりアモルファス層物質のキューリ
温度及び、補償温度付近の温度で局部的に加熱すると、
熱的効果により一方向に磁化された膜面内に逆向きの小
さなスポットを形成することができることが知られてい
る。
【0003】これに、偏光光線を入射してファラデー効
果、または、カー効果による偏光楕円体の主軸の回転
と、楕円率の変化から反転磁区の有無を信号として検出
することが知られている。さらに、この効果を増大する
ために、基板と垂直磁化膜との間のエンハンス膜として
ZnSやSi24などの層を設けることも知られ、信号
の有無を“1”、“0”に対応させることにより光磁気
記録媒体として用いられている。
【0004】光磁気記録媒体における再生特性の一つで
あるC/Nは媒体の反射率R、カー回転角をθkとした
場合、(√R)・θkに比例する。そこでC/Nを大きく
するためには、反射率よりもカー回転角を大きくする方
が効果的であり、多層化によりエンハンス効果を大きく
し、見かけ上のカー回転角を大きくする検討がされてい
る。具体的には、基板と磁性層の間に基板の屈折率より
も大きい屈折率の誘電体層を入れることにより、見かけ
上のカー回転角を大きくすることができる。このため多
くの高屈折率材料が検討されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで光磁気記録媒
体のC/Nの増大化とともに記録容量の増大化は大きな
課題である。記憶容量の増大化のため、今後短波長の半
導体レーザの使用が予想される。従って、現在使用され
ている光磁気記録媒体は780〜830nmの半導体レーザに対
してエンハンス効果が大きくなるように設計されている
ため、短波長レーザに対してエンハンス効果が小さくな
ることが予想される。このことは現在の光磁気記録媒体
を次世代のドライブ〔短波長半導体レーザ(680nm)を
使用し、大容量化されているドライブ〕で使用する場合
の互換性が問題となることを意味する。本発明の目的は
レーザ波長が680〜830nmに対してエンハンス効果が大き
くなるような光磁気記録媒体を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、希土類金属−
遷移金属の合金からなる記録層と、基板と記録層の間に
誘電体層有し、カー効果により情報の記録再生を行なう
光磁気記録媒体において、基板の屈折率が1.45〜1.
6、誘電体層の屈折率が1.9〜2.1の範囲にあること
を特徴とする光磁気記録媒体により課題を解決すること
を提案する。
【0007】本発明はまた、基板上に誘電体層、記録
層、保護層の順に積層した光磁気記録媒体において、誘
電体層、記録層の膜厚が基板側からそれぞれ600〜800
Å、900Å以上の範囲にあることを特徴とする光磁気記
録媒体を提案する。
【0008】本発明はまた、基板上に誘電体層、記録
層、誘電体層、保護層の順に積層した光磁気記録媒体に
おいて、誘電体層、記録層、誘電体層の膜厚が基板側か
らそれぞれ750〜900Å、750〜900Å、600Å以上の範囲
にあることを特徴とする光磁気記録媒体を提案する。
【0009】本発明はまた、基板上に誘電体層、記録
層、反射層、保護層の順に積層した光磁気記録媒体にお
いて、誘電体層、記録層、反射層の膜厚が基板側からそ
れぞれ750〜900Å、300〜400Å、300Å以上の範囲にあ
ることを特徴とする光磁気記録媒体を提案する。
【0010】本発明はまた、基板上に誘電体層、記録
層、誘電体層、反射層、保護層の順に積層した光磁気記
録媒体において、誘電体層、記録層、誘電体層、反射層
の膜厚が基板側からそれぞれ600〜800Å、150〜250Å、
150〜300Å、300Å以上の範囲にあることを特徴とする
光磁気記録媒体を提案する。
【0011】即ち、本発明において、基板の屈折率を
1.45〜1.6、誘電体層の屈折率を1.9〜2.1の範
囲内にすることにより、波長が680nmと830nmにおけるカ
ー回転角の差を小さくすることができる。誘電体層の屈
折率が1.9よりも小さい場合は、エンハンス効果があ
まり起こらず、カー回転角が小さくなってしまう。ま
た、誘電体層の屈折率が2.1よりも大きい場合は、波
長が680nmと830nmにおけるカー回転角の差が大きくなっ
てしまう。基板としてガラス基板、ポリカーボネート
(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)など
が用いられる。表1にこれらの基板の屈折率を示す。
【0012】
【表1】
【0013】また、層構成が異なる場合、課題を解決す
るための手段の中で述べたように各層の膜厚を限定する
ことにより、680nmと830nmでのカー回転角の差が更に小
さくなる。
【0014】
【実施例】以下実施例について述べるが、本発明は下の
実施例により限定されるものではない。
【0015】〔実施例1〕基板上に誘電体層、記録層を
設ける構成の場合、誘電体層の膜厚を0〜2000Å、記録
層の膜厚を900Åとしたときのカー回転角の計算結果を
図1に示す。基板はガラス(屈折率n=1.52)、誘電体
層はSiN(n=2.0)、記録層はTbFeCo〔複素屈折
率N=(3.55−i 3.63)±(0.043−i 0.035)、λ=830nm
/N=(3.16−i 3.37)±(0.03−i 0.035)、λ=830n
m〕を使用している。基板、誘電体層、記録層の場合、
誘電体層の膜厚0〜2000Åの範囲で680nmと830nmのカー
回転角の差が小さく、値が大きいことがわかる。
【0016】〔実施例2〕基板上に誘電体層、記録層、
誘電体層を設ける構成の場合、基板側から各層の膜厚を
0〜2000Å、800Å、600Åとしたときのカー回転角の計
算結果を図2に示す。実施例1と同じ材料を使用してい
る。基板と記録層の間の誘電体層の膜厚0〜2000Åの範
囲で680nmと830nmのカー回転角の差が小さく、値が大き
いことがわかる。
【0017】〔実施例3〕基板上に誘電体層、記録層、
反射層を設ける構成の場合、基板側から各層の膜厚を0
〜2000Å、350Å、350Åとしたときのカー回転角の計算
結果を図3に示す。反射層にAl(N=2.0−i 7.0、λ
=830nm/N=1.426−i 6.84、λ=680nm)を使用し、
その他は実施例1と同じである。誘電体層の膜厚0〜20
00Åの範囲で680nmと830nmのカー回転角の差が小さく、
値が大きいことがわかる。
【0018】〔実施例4〕基板上に誘電体層、記録層、
誘電体層、反射層を設ける構成の場合、基板側から各層
の膜厚を0〜2000Å、200Å、200Å、450Åとしたとき
のカー回転角の計算結果を図4に示す。実施例3と同じ
材料を使用している。基板と記録層の間の誘電体層の膜
厚0〜2000Åの範囲で680nmと830nmのカー回転角の差が
小さく、値が大きいことがわかる。
【0019】
【発明の効果】誘電体層の屈折率を1.9〜2.1の範囲
にしているので、680nmと830nmでのカー回転角の差を小
さくすることができる。また、記録媒体の各層の膜厚を
限定することにより、680nmと830nmでのカー回転角の差
を更に小さくし、カー回転角そのものの値も小さくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例1に述べた、基板上に誘電体層、
記録層の2層を設けた場合のカー回転角の計算結果を示
す。
【図2】図2は実施例2に述べた、基板上に誘電体層、
記録層、誘電体層の3層を設けた場合のカー回転角の計
算結果を示す。
【図3】図3は実施例3に述べた、基板上に誘電体層、
記録層、反射層の3層を設けた場合のカー回転角の計算
結果を示す。
【図4】図4は実施例4に述べた、基板上に誘電体層、
記録層、誘電体層、反射層の4層を設けた場合のカー回
転角の計算結果を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希土類金属〜遷移金属の合金からなる記
    録層と、基板と記録層の間に誘電体層有し、カー効果に
    より情報の記録再生を行なう光磁気記録媒体において、
    基板の屈折率が1.45〜1.6、誘電体層の屈折率が
    1.9〜2.1の範囲にあることを特徴とする光磁気記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 基板上に誘電体層、記録層、保護層の順
    に積層した光磁気記録媒体において、誘電体層、記録層
    の膜厚が基板側からそれぞれ600〜800Å、900Å以上の
    範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の光磁気記
    録媒体。
  3. 【請求項3】 基板上に誘電体層、記録層、誘電体層、
    保護層の順に積層した光磁気記録媒体において、誘電体
    層、記録層、誘電体層の膜厚が基板側からそれぞれ750
    〜900Å、750〜900Å、600Å以上の範囲にあることを特
    徴とする請求項1に記載の光磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 基板上に誘電体層、記録層、反射層、保
    護層の順に積層した光磁気記録媒体において、誘電体
    層、記録層、反射層の膜厚が基板側からそれぞれ750〜9
    00Å、300〜400Å、300Å以上の範囲にあることを特徴
    とする請求項1に記載の光磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 基板上に誘電体層、記録層、誘電体層、
    反射層、保護層の順に積層した光磁気記録媒体におい
    て、誘電体層、記録層、誘電体層、反射層の膜厚が基板
    側からそれぞれ600〜800Å、150〜250Å、150〜300Å、
    300Å以上の範囲にあることを特徴とする請求項1に記
    載の光磁気記録媒体。
JP15453492A 1992-05-21 1992-05-21 光磁気記録媒体 Pending JPH05325280A (ja)

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JP15453492A JPH05325280A (ja) 1992-05-21 1992-05-21 光磁気記録媒体

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Publications (1)

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JPH05325280A true JPH05325280A (ja) 1993-12-10

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ID=15586363

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JP (1) JPH05325280A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2729381A1 (fr) * 1995-01-13 1996-07-19 Jose Morales Procede et installation d'epuration d'un effluent contenant des dechets organiques
WO2000030087A1 (fr) * 1998-11-13 2000-05-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Support d'enregistrement magneto-optique

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FR2729381A1 (fr) * 1995-01-13 1996-07-19 Jose Morales Procede et installation d'epuration d'un effluent contenant des dechets organiques
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