JPH09106572A - 光記録媒体 - Google Patents
光記録媒体Info
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- JPH09106572A JPH09106572A JP8274602A JP27460296A JPH09106572A JP H09106572 A JPH09106572 A JP H09106572A JP 8274602 A JP8274602 A JP 8274602A JP 27460296 A JP27460296 A JP 27460296A JP H09106572 A JPH09106572 A JP H09106572A
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- JP
- Japan
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- layer
- tracking
- film
- substrate
- optical recording
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カー効果のエンハンスメントが大きく優れた
Ｓ／Ｎを示すと共に、トラッキング用反射膜の反射率の
低下が小さくなり、安定なトラッキング特性が得られ、
高品位な光記録媒体を提供すること。 【解決手段】 基板１２上にトラッキング用反射膜１５
と、その反射膜を覆う被覆層１６と、その被覆層上に設
けられた記録層１７を備えた光磁気記録媒体１０であっ
て、基板１２とトラッキング用反射膜１５との間に干渉
層１４が設けられ、前記被覆層１６と前記干渉層１４が
基板１２よりも屈折率の高い透光性の材料で形成されて
いると共に、その干渉層１４及び被覆層１６の膜厚が夫
々再生光の各層での波長λの略８分の１、即ちλ／８或
は、それにλ／２の整数倍を加えた厚さ（λ／８＋ｍλ
／２；ｍ＝自然数）である。
Ｓ／Ｎを示すと共に、トラッキング用反射膜の反射率の
低下が小さくなり、安定なトラッキング特性が得られ、
高品位な光記録媒体を提供すること。 【解決手段】 基板１２上にトラッキング用反射膜１５
と、その反射膜を覆う被覆層１６と、その被覆層上に設
けられた記録層１７を備えた光磁気記録媒体１０であっ
て、基板１２とトラッキング用反射膜１５との間に干渉
層１４が設けられ、前記被覆層１６と前記干渉層１４が
基板１２よりも屈折率の高い透光性の材料で形成されて
いると共に、その干渉層１４及び被覆層１６の膜厚が夫
々再生光の各層での波長λの略８分の１、即ちλ／８或
は、それにλ／２の整数倍を加えた厚さ（λ／８＋ｍλ
／２；ｍ＝自然数）である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光により情
報の記録・再生を行う光ディスクメモリに用いられる光
記録媒体に関するものである。
報の記録・再生を行う光ディスクメモリに用いられる光
記録媒体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、光磁気記録媒体４０は図４に示す
ように、トラッキング用案内溝４１の設けられたアクリ
ル，ポリカーボネイト，ガラス等の透明基板４２上にＳ
ｉＯ，ＡｌＮ等の保護層４４，ＧｄＴｂＦｅ，ＴｂＦｅ
Ｃｏ等の光磁気記録層４７，ＳｉＯ，ＡｌＮ等の保護層
４８、Ａｌ等の反射層５０から順次積層されて構成され
ている。このような光磁気記録媒体４０において、情報
の記録は、光磁気記録層４７にレーザ光を照射し、キュ
リー温度或は補償温度以上に加熱すると同時に外部から
磁界を印加し、磁化を反転させることにより行われる。
ように、トラッキング用案内溝４１の設けられたアクリ
ル，ポリカーボネイト，ガラス等の透明基板４２上にＳ
ｉＯ，ＡｌＮ等の保護層４４，ＧｄＴｂＦｅ，ＴｂＦｅ
Ｃｏ等の光磁気記録層４７，ＳｉＯ，ＡｌＮ等の保護層
４８、Ａｌ等の反射層５０から順次積層されて構成され
ている。このような光磁気記録媒体４０において、情報
の記録は、光磁気記録層４７にレーザ光を照射し、キュ
リー温度或は補償温度以上に加熱すると同時に外部から
磁界を印加し、磁化を反転させることにより行われる。
【０００３】また、再生は光磁気記録層に直線偏光のレ
ーザ光を照射した時、反射光に偏光面の回転が磁化の方
向により反転するというカー効果を利用して行われる。
更に、カー効果エンハンスメントによりみかけ上の回転
角を増大させ、Ｓ／Ｎを向上させるため、保護層４４，
光磁気記録層４７，反射層５０における干渉効果を利用
している。
ーザ光を照射した時、反射光に偏光面の回転が磁化の方
向により反転するというカー効果を利用して行われる。
更に、カー効果エンハンスメントによりみかけ上の回転
角を増大させ、Ｓ／Ｎを向上させるため、保護層４４，
光磁気記録層４７，反射層５０における干渉効果を利用
している。
【０００４】また、基板４２には、一般に渦巻き状若し
くは、同心円上にトラッキング用の案内溝４１が形成さ
れ、光磁気記録層４７，保護層４４，４８及び反射層５
０も案内溝の凹凸に倣った凹凸形状を成している。
くは、同心円上にトラッキング用の案内溝４１が形成さ
れ、光磁気記録層４７，保護層４４，４８及び反射層５
０も案内溝の凹凸に倣った凹凸形状を成している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光磁気ディスクでは、保護層、光磁気記録層、反射層に
おける干渉効果によるカー効果エンハンスメントを大き
くするため、保護層４４の膜厚を略λ／４とし、光磁気
記録層の膜厚も反射率が略最小となるようにしているた
め、トラッキングに必要な溝４１における反射率も非常
に小さくなる。これによりトラッキングサーボが不安定
となり、安定した再生出力が得られないという問題があ
った。
光磁気ディスクでは、保護層、光磁気記録層、反射層に
おける干渉効果によるカー効果エンハンスメントを大き
くするため、保護層４４の膜厚を略λ／４とし、光磁気
記録層の膜厚も反射率が略最小となるようにしているた
め、トラッキングに必要な溝４１における反射率も非常
に小さくなる。これによりトラッキングサーボが不安定
となり、安定した再生出力が得られないという問題があ
った。
【０００６】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的とるところは、干渉層
及び被覆層を基板よりも屈折率の高い透光性材料で形成
するこによりカー効果のエンハンスメントが大きく優れ
たＳ／Ｎを示すと共に、トラッキング用反射膜の反射率
の低下が小さくなり、これにより安定なトラッキング特
性が得られ、高品位な光記録媒体を提供することにあ
る。
になされたものであり、その目的とるところは、干渉層
及び被覆層を基板よりも屈折率の高い透光性材料で形成
するこによりカー効果のエンハンスメントが大きく優れ
たＳ／Ｎを示すと共に、トラッキング用反射膜の反射率
の低下が小さくなり、これにより安定なトラッキング特
性が得られ、高品位な光記録媒体を提供することにあ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の光記録媒体では、透明な基板上に干渉層、
トラッキング用反射膜、被覆層及び記録層が順次積層さ
れ、前記干渉層及び前記被覆層の屈折率が前記基板の屈
折率よりも高くなっていると共に、干渉層及び被覆層の
膜厚が夫々再生光の各層における波長の略８分の１或は
それに半波長の整数倍を加えた厚さとなっている。
に、本発明の光記録媒体では、透明な基板上に干渉層、
トラッキング用反射膜、被覆層及び記録層が順次積層さ
れ、前記干渉層及び前記被覆層の屈折率が前記基板の屈
折率よりも高くなっていると共に、干渉層及び被覆層の
膜厚が夫々再生光の各層における波長の略８分の１或は
それに半波長の整数倍を加えた厚さとなっている。
【０００８】上記の構成を有する本発明の光記録媒体で
は、被覆層及び干渉層が基板よりも屈性率の高い透光性
材料で形成されており、干渉層及び被覆層の膜厚を夫々
各層におけるレーザ波長の約８分の１、即ち８分の１波
長にすることにより干渉層と被覆層において多重干渉が
生じる。即ち、基板と記録層との間にある干渉層と被覆
層を合わせた膜厚が約四分の一波長となるため、記録層
における反射率が低下すると共にカー効果エンハンスメ
ントが最大となりみかけのカー回転角が増大するためＳ
／Ｎが向上する。また、トラッキング用反射膜と基板と
の間にある干渉層の厚さは、８分の１波長であるため、
トラッキング用反射膜における反射率の低下は、比較的
小さくなり安定したトラッキング特性が得られる。また
（λ／８＋ｍλ／２）でも同様である。
は、被覆層及び干渉層が基板よりも屈性率の高い透光性
材料で形成されており、干渉層及び被覆層の膜厚を夫々
各層におけるレーザ波長の約８分の１、即ち８分の１波
長にすることにより干渉層と被覆層において多重干渉が
生じる。即ち、基板と記録層との間にある干渉層と被覆
層を合わせた膜厚が約四分の一波長となるため、記録層
における反射率が低下すると共にカー効果エンハンスメ
ントが最大となりみかけのカー回転角が増大するためＳ
／Ｎが向上する。また、トラッキング用反射膜と基板と
の間にある干渉層の厚さは、８分の１波長であるため、
トラッキング用反射膜における反射率の低下は、比較的
小さくなり安定したトラッキング特性が得られる。また
（λ／８＋ｍλ／２）でも同様である。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【００１０】図１は、本発明の一実施形態である光記録
媒体１０の要部断面図であり、この光記録媒体１０は、
ガラス等の透明な基板１２上（図では下側）に干渉層１
４、トラッキング用反射膜１５、被覆層としての平坦化
層１６、記録層１７及び保護層１８が順次積層すること
により構成されている。
媒体１０の要部断面図であり、この光記録媒体１０は、
ガラス等の透明な基板１２上（図では下側）に干渉層１
４、トラッキング用反射膜１５、被覆層としての平坦化
層１６、記録層１７及び保護層１８が順次積層すること
により構成されている。
【００１１】干渉層１４は、ＳｉＯ，ＴｉＯ2，ＺｒＯ2
等の酸化膜から成り、よく知られているスパッタ法或は
真空蒸着法で形成される。その膜厚は記録再生に用いら
れるレーザ光の各媒質中での波長をλとすると約λ／８
とする。
等の酸化膜から成り、よく知られているスパッタ法或は
真空蒸着法で形成される。その膜厚は記録再生に用いら
れるレーザ光の各媒質中での波長をλとすると約λ／８
とする。
【００１２】トラッキング用反射膜１５は、Ａｌ、Ｔａ
等の金属等で作成されており、干渉層１４上に渦巻状若
しくは、同心円上に固着されている。このトラッキング
用反射膜１５は、よく知られているフォトリソグラフィ
ーにより作製される。即ち、干渉層１４の一面にＡｌ、
Ｔａ等の金属膜を真空蒸着或はスパッタリング等の手段
で形成し、その上にレジストをスピンコート法等で塗布
する。次に、レーザ露光法等によりレジストを渦巻状若
しくは同心円上に取り除く。更に、酸、アルカリ溶液を
用いたエッチング或は、プラズマエッチングなどにより
金属膜のレジストが取り除かれた部分をエッチングす
る。最後に、レジストを有機溶剤等で除去することによ
りトラッキング用反射膜１５が形成される。
等の金属等で作成されており、干渉層１４上に渦巻状若
しくは、同心円上に固着されている。このトラッキング
用反射膜１５は、よく知られているフォトリソグラフィ
ーにより作製される。即ち、干渉層１４の一面にＡｌ、
Ｔａ等の金属膜を真空蒸着或はスパッタリング等の手段
で形成し、その上にレジストをスピンコート法等で塗布
する。次に、レーザ露光法等によりレジストを渦巻状若
しくは同心円上に取り除く。更に、酸、アルカリ溶液を
用いたエッチング或は、プラズマエッチングなどにより
金属膜のレジストが取り除かれた部分をエッチングす
る。最後に、レジストを有機溶剤等で除去することによ
りトラッキング用反射膜１５が形成される。
【００１３】被覆層としての平坦化層１６は回転塗布法
により干渉層１４及びトラッキング用反射膜１５の形成
された基板１２を回転させつつ液状のＴｉ，Ｚｒ等の金
属アルコキシドを供給して塗布し、これを高温ベークを
用いて固化させて形成さたＴｉＯ2，ＺｒＯ2等の金属酸
化膜である。これによりトラッキング用反射膜１５の隙
間が埋められ、平坦化層１６の基板１２と反対の面はト
ラッキング用反射膜１５の凹凸に拘らず、略平坦とな
る。前記干渉層１４及びトラッキング用反射膜１５を被
覆する平坦化層１６の膜厚、即ち、干渉層１４と記録層
１７との距離も約λ／８である。また、干渉層及び平坦
化層の屈折率は、例えば酸化ジルコニウムＺｒＯ2を用
いたときは、２．０、酸化チタンＴｉＯ2を用いた時に
は、２．７となり共に基いてであるガラスの屈折率１．
４６よりも大きくなる。
により干渉層１４及びトラッキング用反射膜１５の形成
された基板１２を回転させつつ液状のＴｉ，Ｚｒ等の金
属アルコキシドを供給して塗布し、これを高温ベークを
用いて固化させて形成さたＴｉＯ2，ＺｒＯ2等の金属酸
化膜である。これによりトラッキング用反射膜１５の隙
間が埋められ、平坦化層１６の基板１２と反対の面はト
ラッキング用反射膜１５の凹凸に拘らず、略平坦とな
る。前記干渉層１４及びトラッキング用反射膜１５を被
覆する平坦化層１６の膜厚、即ち、干渉層１４と記録層
１７との距離も約λ／８である。また、干渉層及び平坦
化層の屈折率は、例えば酸化ジルコニウムＺｒＯ2を用
いたときは、２．０、酸化チタンＴｉＯ2を用いた時に
は、２．７となり共に基いてであるガラスの屈折率１．
４６よりも大きくなる。
【００１４】記録層１７は例えば希土類と遷移金属とを
主成分とするアモルファス合金である光磁気材料、即ち
ＴｂＦｅＣｏ（テルビウム鉄コバルト合金）等を用い
て、スパッタリングや真空蒸着などにより形成されたア
モルファス薄膜から成る。そして、本実施形態では、表
面が略平坦な平坦化層１６の上に略均一な厚さで平坦に
設けられる。これにより、従来の溝基板を用いた光磁気
ディスクにおいて、記録層の段差部分に生じていた記録
感度の変動、ビット形状の乱れによるＳ／Ｎの低下、段
差部分からの膜劣化による信頼性の低下等が生じず、す
ぐれた記録特性及び信頼性が得られる。
主成分とするアモルファス合金である光磁気材料、即ち
ＴｂＦｅＣｏ（テルビウム鉄コバルト合金）等を用い
て、スパッタリングや真空蒸着などにより形成されたア
モルファス薄膜から成る。そして、本実施形態では、表
面が略平坦な平坦化層１６の上に略均一な厚さで平坦に
設けられる。これにより、従来の溝基板を用いた光磁気
ディスクにおいて、記録層の段差部分に生じていた記録
感度の変動、ビット形状の乱れによるＳ／Ｎの低下、段
差部分からの膜劣化による信頼性の低下等が生じず、す
ぐれた記録特性及び信頼性が得られる。
【００１５】保護膜１８は、記録層１７を化学変化から
保護するためのものでＳｉＯ2，ＡｌＮ等から成り、真
空蒸着或はスパッタリングにより形成される。またこの
保護膜１８を平坦化層１６と同じ材料により形成しても
よい。そして、かかる光記録媒体１０は、その基板１２
を通して、レーザ光が記録層１７に照射されると、磁気
光学効果により、記録層１７における局部磁化方向に関
連して反射光のカー回転角が変化させられ、この反射光
のカー回転角に基づいて情報が読み出される。また、情
報の書き込みに際しては、レーザ光の照射に基づいて、
キュリー点或は補償温度まで局部加熱し、この局部の冷
却時に外部磁界の方向を所望する方向へ制御することに
より磁化方向に対応した情報を記録する。
保護するためのものでＳｉＯ2，ＡｌＮ等から成り、真
空蒸着或はスパッタリングにより形成される。またこの
保護膜１８を平坦化層１６と同じ材料により形成しても
よい。そして、かかる光記録媒体１０は、その基板１２
を通して、レーザ光が記録層１７に照射されると、磁気
光学効果により、記録層１７における局部磁化方向に関
連して反射光のカー回転角が変化させられ、この反射光
のカー回転角に基づいて情報が読み出される。また、情
報の書き込みに際しては、レーザ光の照射に基づいて、
キュリー点或は補償温度まで局部加熱し、この局部の冷
却時に外部磁界の方向を所望する方向へ制御することに
より磁化方向に対応した情報を記録する。
【００１６】ここで平坦化層１６の薄膜がλ／８即ち、
トラッキング用反射膜１５の干渉層表面と記録層１７の
平坦化層１６側表面との間隔がλ／８であるためよく知
られたプッシュプル法によるトラッキングサーボ信号は
最大となる。また、干渉層１４の膜層はλ／８であり、
反射率が小さくなるλ／４とは異なるため、トラッキン
グ用反射膜１５における反射率の低下が小さいため十分
大きなトラッキングサーボ信号が得られる。
トラッキング用反射膜１５の干渉層表面と記録層１７の
平坦化層１６側表面との間隔がλ／８であるためよく知
られたプッシュプル法によるトラッキングサーボ信号は
最大となる。また、干渉層１４の膜層はλ／８であり、
反射率が小さくなるλ／４とは異なるため、トラッキン
グ用反射膜１５における反射率の低下が小さいため十分
大きなトラッキングサーボ信号が得られる。
【００１７】一方、干渉層１４と平坦化層１６を合わせ
た膜厚が約λ／４となるため、基板１２と記録層１７と
の間で多重干渉が生じ、反射率が低下する半面カー効果
エンハンスメントによりみかけのカー回転が大きくなる
ため信号出力が増大し、Ｓ／Ｎが向上する。このとき、
トラッキング用反射膜１５は干渉層１４の上に設けられ
ていたため、その反射率は先に述べたように極端には低
下せず、これにより、従来の溝付基板を用いた光磁気デ
ィスクにおいてカー効果エンハンスメントにより生じる
反射率の低下が、本発明の光記録媒体１０におけるトラ
ッキング用反射膜１５では小さくなる。このため大きな
トラッキングサーボ信号が得られ、安定したトラッキン
グ特性が得られるのである。
た膜厚が約λ／４となるため、基板１２と記録層１７と
の間で多重干渉が生じ、反射率が低下する半面カー効果
エンハンスメントによりみかけのカー回転が大きくなる
ため信号出力が増大し、Ｓ／Ｎが向上する。このとき、
トラッキング用反射膜１５は干渉層１４の上に設けられ
ていたため、その反射率は先に述べたように極端には低
下せず、これにより、従来の溝付基板を用いた光磁気デ
ィスクにおいてカー効果エンハンスメントにより生じる
反射率の低下が、本発明の光記録媒体１０におけるトラ
ッキング用反射膜１５では小さくなる。このため大きな
トラッキングサーボ信号が得られ、安定したトラッキン
グ特性が得られるのである。
【００１８】以上、本発明の一実施形態を図面に基づい
て詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施すること
もできる。
て詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施すること
もできる。
【００１９】例えば図２に示すように記録層１７を薄く
し、保護層１８の上に反射層２０を設けてもよい。即
ち、基板１２側から入射した光は、磁性薄膜を透過した
後、反射層によって反射され、再び磁性薄膜を透過す
る。これにより、カー効果だけでなく、ファラデー効果
も加わるため、更に大きなカー効果エンハンスメントが
生じる。この場合も、トラッキング用反射膜１５の反射
率はあまり低下しないため、安定したトラッキング特性
が得られる。
し、保護層１８の上に反射層２０を設けてもよい。即
ち、基板１２側から入射した光は、磁性薄膜を透過した
後、反射層によって反射され、再び磁性薄膜を透過す
る。これにより、カー効果だけでなく、ファラデー効果
も加わるため、更に大きなカー効果エンハンスメントが
生じる。この場合も、トラッキング用反射膜１５の反射
率はあまり低下しないため、安定したトラッキング特性
が得られる。
【００２０】また、前記実施形態では平坦化層１６，保
護層１８は夫々１層で構成されているが、夫々複数の膜
で構成されてもよく、例えば図３に示すように、平坦化
層の第１層１６ａを回転塗布法により作製し、その上に
第２層１６ｂをスパッタリング、真空蒸着の手段で形成
し、更に保護層の第１層１８ａをスパッタリング、真空
蒸着等の手段で形成し第２層１８ａを回転塗布法などに
より作製してもよい。これにより、平坦化層第２層１６
ｂ、記録層１７及び保護層第１層１８ａを真空中で連続
して作製できるため、記録層１７の酸化等の化学変化が
良好に防止されると共に、光記録媒体３０を効率的に製
造できる利点がある。尚、保護層１８ｂは省略してもよ
い。
護層１８は夫々１層で構成されているが、夫々複数の膜
で構成されてもよく、例えば図３に示すように、平坦化
層の第１層１６ａを回転塗布法により作製し、その上に
第２層１６ｂをスパッタリング、真空蒸着の手段で形成
し、更に保護層の第１層１８ａをスパッタリング、真空
蒸着等の手段で形成し第２層１８ａを回転塗布法などに
より作製してもよい。これにより、平坦化層第２層１６
ｂ、記録層１７及び保護層第１層１８ａを真空中で連続
して作製できるため、記録層１７の酸化等の化学変化が
良好に防止されると共に、光記録媒体３０を効率的に製
造できる利点がある。尚、保護層１８ｂは省略してもよ
い。
【００２１】基板材料としてガラスの代わりに、アクリ
ル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリオレフィン樹脂、
エポキシ樹脂等の合成樹脂等を用いることも可能であ
る。
ル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリオレフィン樹脂、
エポキシ樹脂等の合成樹脂等を用いることも可能であ
る。
【００２２】また、記録層も光磁気記録材料だけでな
く、Ｔｅ，Ｂｉ等の穴開け型やＴｅＯｘ等の相変化型材
料を用いることができる。この場合は干渉層及び平坦化
層の屈折率を基板より大きくすることより、記録層に対
する反射率が低下し、記録感度が向上する。
く、Ｔｅ，Ｂｉ等の穴開け型やＴｅＯｘ等の相変化型材
料を用いることができる。この場合は干渉層及び平坦化
層の屈折率を基板より大きくすることより、記録層に対
する反射率が低下し、記録感度が向上する。
【００２３】また、干渉層、トラッキング用反射膜、平
坦化層、保護層の材質及び膜厚は、必要に応じて適宜変
更され得る。即ち、干渉層と平坦化層は同じ材料である
必要はなく、夫々異なった材料を用いてもよい。このと
き各膜厚をλ／８とすれば先に説明した第１の実施形態
と同様の効果が得られる。但し。波長λは各媒質中での
波長であり、真空中の波長をλ0とするとλ＝λ0／ｎで
ある。即ち、材料が異なり、屈折率ｎが異なる場合は、
波長λが異なるため膜厚λ／８も異なる。また膜厚はλ
／８にλ／２の整倍数を加えた厚さとしても同様の効果
が得られる。また、干渉層及び平坦化層の各膜厚は厳密
にλ／８である必要はなく、その値とは異なっていても
よい。即ち、平坦化層の膜厚がλ／８とは異なってもト
ラッキング信号の変調度が低下するだけで、トラッキン
グを取ることができる。また、平坦化層及び干渉層を合
わせた膜厚がλ／４とは異るときは、カー効果エンハン
スメントが小さくなるが、反射率が大きくなるため、感
度の低い光検出器を用いることができる。また、トラッ
キング用反射膜に金属薄膜の他に金属化合物、低反射率
材料を用いてもよい。
坦化層、保護層の材質及び膜厚は、必要に応じて適宜変
更され得る。即ち、干渉層と平坦化層は同じ材料である
必要はなく、夫々異なった材料を用いてもよい。このと
き各膜厚をλ／８とすれば先に説明した第１の実施形態
と同様の効果が得られる。但し。波長λは各媒質中での
波長であり、真空中の波長をλ0とするとλ＝λ0／ｎで
ある。即ち、材料が異なり、屈折率ｎが異なる場合は、
波長λが異なるため膜厚λ／８も異なる。また膜厚はλ
／８にλ／２の整倍数を加えた厚さとしても同様の効果
が得られる。また、干渉層及び平坦化層の各膜厚は厳密
にλ／８である必要はなく、その値とは異なっていても
よい。即ち、平坦化層の膜厚がλ／８とは異なってもト
ラッキング信号の変調度が低下するだけで、トラッキン
グを取ることができる。また、平坦化層及び干渉層を合
わせた膜厚がλ／４とは異るときは、カー効果エンハン
スメントが小さくなるが、反射率が大きくなるため、感
度の低い光検出器を用いることができる。また、トラッ
キング用反射膜に金属薄膜の他に金属化合物、低反射率
材料を用いてもよい。
【００２４】また、トラッキング法は、プッシュプル法
に限定されず、３ビーム法によっても同様に良好に行う
ことができる。
に限定されず、３ビーム法によっても同様に良好に行う
ことができる。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項１記載の光記録媒体は、干渉層及び被覆層が基板よ
りも屈折率の高い透光性材料で形成されているため、干
渉層及び被覆層において多重干渉が生じ、カー効果エン
ハンスメントにより記録層のみかけのカー回転角が増大
するためＳ／Ｎが向上する。このとき、トラッキング用
反射膜における反射率の低下は小さいため安定したトラ
ッキング特性が得られる。
求項１記載の光記録媒体は、干渉層及び被覆層が基板よ
りも屈折率の高い透光性材料で形成されているため、干
渉層及び被覆層において多重干渉が生じ、カー効果エン
ハンスメントにより記録層のみかけのカー回転角が増大
するためＳ／Ｎが向上する。このとき、トラッキング用
反射膜における反射率の低下は小さいため安定したトラ
ッキング特性が得られる。
【図１】本発明の一実施形態である光記録媒体の要部断
面図である。
面図である。
【図２】本発明の他の実施形態を示す要部断面図であ
る。
る。
【図３】本発明の更に他の実施形態を示す要部断面図で
ある。
ある。
【図４】従来の光磁気記録媒体の一例を示す要部断面図
である。
である。
１０ 光記録媒体 １２ 基板 １４ 干渉層 １５ トラッキング要反射膜 １６ 平坦化層 １７ 記録層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 弓子 名古屋市瑞穂区苗代町15番１号ブラザー工 業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 基板と、トラッキング用反射膜と前記ト
ラッキング用反射膜を覆う被覆層と、前記被覆層上に形
成された記録層を備えた光記録媒体において、前記基板
と、前記トラッキング用反射膜との間に干渉層を有し、
前記被覆層と前記干渉層が基板よりも屈折率の高い透光
性の材料で形成されていると共に、その干渉層及び被覆
層の膜厚が夫々再生光の各層での波長λの略８分の１、
即ちλ／８或は、それにλ／２の整数倍を加えた厚さ
（λ／８＋ｍλ／２；ｍ＝自然数）であることを特徴と
する光記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8274602A JPH09106572A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8274602A JPH09106572A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 光記録媒体 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1275393A Division JP2722723B2 (ja) | 1989-10-23 | 1989-10-23 | 光記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09106572A true JPH09106572A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17544026
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8274602A Pending JPH09106572A (ja) | 1996-10-17 | 1996-10-17 | 光記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09106572A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006070900A1 (en) * | 2004-12-27 | 2006-07-06 | Fujifilm Corporation | Optical recording medium, optical recording method and optical reproducing method |
| WO2006109894A1 (en) * | 2005-04-13 | 2006-10-19 | Fujifilm Corporation | Optical recording medium, optical recording method and optical reproduction method |
| JP2007140303A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fuji Xerox Co Ltd | ホログラム記録媒体およびこれを用いたホログラム記録方法 |
-
1996
- 1996-10-17 JP JP8274602A patent/JPH09106572A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006070900A1 (en) * | 2004-12-27 | 2006-07-06 | Fujifilm Corporation | Optical recording medium, optical recording method and optical reproducing method |
| WO2006109894A1 (en) * | 2005-04-13 | 2006-10-19 | Fujifilm Corporation | Optical recording medium, optical recording method and optical reproduction method |
| JP2007140303A (ja) * | 2005-11-21 | 2007-06-07 | Fuji Xerox Co Ltd | ホログラム記録媒体およびこれを用いたホログラム記録方法 |
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