JPH08315440A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH08315440A
JPH08315440A JP14265596A JP14265596A JPH08315440A JP H08315440 A JPH08315440 A JP H08315440A JP 14265596 A JP14265596 A JP 14265596A JP 14265596 A JP14265596 A JP 14265596A JP H08315440 A JPH08315440 A JP H08315440A
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JP
Japan
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layer
tracking
optical recording
recording medium
substrate
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Pending
Application number
JP14265596A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Taki
和也 滝
Riki Matsuda
理樹 松田
Hideo Maruyama
英雄 丸山
Yumiko Ohashi
弓子 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08315440A publication Critical patent/JPH08315440A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カー効果のエンハンスメントが大きく、優れ
たS/Nを示すと共に、トラッキング用反射膜の反射率
が低下せず安定なトラッキング特性が得られる光記録媒
体を提供すること 【解決手段】 透明性の基板12上にトラッキング反射
膜14が形成され、その上に平坦化層16を介して記録
層20が形成され、さらにその上に保護層20が形成さ
れている。ここで、平坦化層16が基板12よりも屈折
率の高い透光性材料で形成されているため、平坦化層1
6において多重干渉が生じ、カー効果エンハンスメント
により記録層の見かけのカー回転角が増大するため、S
/Nが向上する。このとき、トラッキング用反射膜にお
ける反射率は低下しないため安定したトラッキング特性
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光により情
報の記録再生を行う光ディスクメモリ装置に用いられる
光記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気記録媒体50は図5に示す
ように、トラッキング用案内溝51の設けられたアクリ
ル、ポリカーボネート、ガラス等の透明基板52上にS
iO、AlN等の保護層53、GdTbFe、TbFe
Co等の光磁気記録層54、SiO、AlN等の保護層
55、Al等の反射層56が順次積層されて構成されて
いる。このような光磁気記録媒体50における記録は、
光磁気記録層54にレーザ光を照射し、キュリー温度或
いは、補償温度以上に加熱すると同時に外部から磁界を
印加し、磁化を反転させることにより行われる。
【0003】また、再生は、光磁気記録層54に直線偏
光のレーザ光を照射したとき、反射光の偏光面の回転が
磁化の方向により反転するというカー効果を利用して行
われる。更に、カー効果エンハンスメントにより見掛け
のカー回転角を増大させ、S/Nを向上させるため、保
護層53,55、光磁気記録層54、反射層56におけ
る干渉効果を利用している。
【0004】また基板52には、一般に渦巻状若しくは
同心円状にトラッキング用の案内溝51が形成され、光
磁気記録層54、保護層53,55及び反射層56も案
内溝51の凹凸に倣った凹凸形状を成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光磁気ディスク50では保護層53,55、光磁気記録
層54、反射層56における干渉効果によるカー効果エ
ンハンスメントを大きくするため、保護層53の膜厚を
略λ/4(λ:媒質中での光の波長)とし、光磁気記録
層54の膜厚も反射率が略最少となるようにしているた
め、トラッキングに必要な溝51からの回折光強度も非
常に小さくなる。これにより、トラッキングサーボが不
安定となり安定した再生出力が得られないという問題が
あった。
【0006】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、カー効
果のエンハンスメントが大きく、優れたS/Nを示すと
共に、トラッキング用反射膜の反射率が低下せず安定な
トラッキング特性が得られる光記録媒体を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の光記録媒体では、光透過性の基板、トラッキ
ング用反射膜、光透過性の中間層、記録層の順に積層形
成された光記録媒体であって、前記中間層が前記基板よ
りも屈折率の高い透光性材料から構成されている。
【0008】上記の構成を有する本発明の光記録媒体で
は、前記中間層が前記基板よりも屈折率の高い透光性材
料から構成されているため、中間層において多重干渉が
生じ、記録層における反射率が低下すると共にカー効果
エンハンスメントにより見かけのカー回転角が増大する
ためS/Nが向上する。また、トラッキング用反射膜に
おける反射率は、中間層の屈折率には依存せず、トラッ
キング用反射膜の反射率は低下しないため、安定したト
ラッキング特性が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実
施形態である光記録媒体10の要部断面図であり、この
光記録媒体10は、ガラス等の透明な基板12上(図で
は下側)に、トラッキング用反射膜14、中間層として
の平坦化層16、記録層18及び保護層20を順次積層
することにより構成されている。
【0010】トラッキング用反射膜14は、Al,Ta
等の金属等で作成されており、基板12上に渦巻状若し
くは、同心円状に固着されている。このトラッキング用
反射膜14は、よく知られているフォトリソグラフィー
により作成される。即ち、基板12の一面に、Al,T
a等の金属膜を真空蒸着或いはスパッタリング等の手段
で形成し、その上にレジストをスピンコート法等で塗布
する。次に、レーザ露光法等により、レジストを渦巻状
若しくは同心円状に取り除く。更に、酸,アルカリ溶液
を用いたエッチング或いは、プラズマエッチング等によ
り金属膜のレジストが取り除かれた部分をエッチングす
る。最後に、レジストを有機溶剤等で除去することによ
り、トラッキング用反射膜14が形成される。
【0011】中間層としての平坦化層16は、回転塗布
法により基板12上に塗布されたものであり、即ち、ト
ラッキング用反射膜14の形成された基板12を回転さ
せつつ液状のTi,Zr等の金属アルコシドを供給して
塗布し、これを高温ベータを用いて固化させたものであ
る。これにより、トラッキング用反射膜14の隙間が埋
められ、平坦化層16の基板と反射の面は、トラッキン
グ用反射膜14の凹凸に拘わらず、略平坦となる。この
平坦化層16の屈折率は、平坦化層16に酸化ジルコニ
ウムZrO2を用いたときは、2.0酸化チタンTiO2
を用いたときには2.7となり、基板であるガラスの屈
折率1.46よりも大きくなる。
【0012】記録層18は、例えば希土類と遷移金属と
を主成分とするアモルファス合金である光磁気材料、即
ち、TbFeCo(テルビウム,鉄,コバルト合金)等
を用いて、スパッタリングや真空蒸着等により形成され
たアモルファス薄膜から成る。
【0013】保護層20は、記録層18を化学変化から
保護するものであって、SiO1,SiO2,AlN等か
ら成り、真空蒸着或いはスパッタリングにより形成され
る。また、この保護層20を平坦化層16と同じ材料に
より形成してもよい。
【0014】そして、かかる光記録媒体10は、その基
板12を通してレーザ光が記録層18に照射されると、
磁気光学効果により、記録層18における局部磁化方向
に関連して反射光のカー回転角が変化させられ、この反
射光のカー回転角に基づいて情報が読み出される。ま
た、情報の書き込みに際しては、レーザ光の照射に基づ
いて、キュリー点或いは補償温度まで局部加熱し、この
局部の冷却時に外部磁界の方向を所望する方向へ制御す
ることにより磁化方向に対応した情報を記録する。
【0015】ここで、図1に示した本実施形態の光記録
媒体の再生特性を図2に示す。これは、波長8300オ
ングストロームにおいて、基板の屈折率を1.46、記
録層の屈折率をn2=2.24ーj3.18、記録層の
誘電率テンソル[ε]を
【0016】
【数1】
【0017】とおいた時のgをg=0.016ーj0.
00114、記録層膜厚を1000オングストローム、
保護層の屈折率及び膜厚を平坦化層と等しくおき、平坦
化層の膜厚をトラッキングに最適なλ/8とした時の平
坦化層屈折率n1に対する反射率R、カー回転角θK、及
び信号出力に比例する
【0018】
【数2】
【0019】を示したものである。即ち、カー効果が大
きくても、反射率が非常に小さくなる場合には、充分な
信号出力が得られず、S/Nは低下する。従って、S/
Nを最大にするには
【0020】
【数2】
【0021】が最大となるように設計する必要がある。
【0022】平坦化層16の膜厚は、反射防止効果が最
大となるλ/4ではなく、トラッキングに最適であると
考えられているλ/8としているため、図2に示すよう
に極端な反射率の低下は生じない。このため、平坦化層
16の屈折率が大きい程、干渉効果も大きくなり、信号
出力
【0023】
【数2】
【0024】も増大する。従って、平坦化層16の屈折
率が大きい程S/Nが改善される。
【0025】また、図1に示された光記録媒体におい
て、トラッキングはトラッキング用反射膜14における
回折を利用したプッシュプル法により行われる。このと
き、トラッキング用反射膜14は、基板12の上に設け
られているため、その反射率は平坦化層16の屈折率、
膜厚の影響を受けない。これにより、従来の溝付基板を
用いた光磁気ディスクにおいてカー効果エンハンスメン
トにより生じる反射率の低下が、本発明の光記録媒体1
0におけるトラッキング用反射膜14では生じない。こ
のため、大きなトラッキングサーボ信号が得られ、安定
したトラッキング特性が得られるのである。
【0026】以上、本発明の一実施形態を図面に基づい
て詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施すること
もできる。
【0027】例えば、図3に示すように、記録層32を
薄くし、保護層34の上に反射層36を設けてもよい。
即ち、基板12側から入射した光は磁性薄膜を透過した
後、反射層によって反射され、再び磁性薄膜を透過す
る。これにより、カー効果だけでなく、ファラデー効果
も加わるため、更に大きなカー効果エンハンスメントが
生じる。この場合も、トラッキング用反射膜14の反射
率は低下しないため、安定したトラッキング特性が得ら
れる。
【0028】また、前記実施形態では、平坦化層16,
保護層20は、夫々1つの層で構成されているが、夫々
複数の膜で構成されてもよく、例えば、図4に示すよう
に、平坦化層の第1層16aを回転塗布法により作成
し、その上に第2層16bをスパッタリング,真空蒸着
等の手段で形成し、更に、保護層の第1層20aをスパ
ッタリング,真空蒸着の手段で、第2層20bを回転塗
布法等により作成してもよい。これにより、平坦化層第
2層16b、記録層18及び保護層第1層20aを真空
中で連続して作成できるため、記録層18の酸化等の化
学反応が良好に防止されると共に、光記録媒体40を能
率的に製造できる利点がある。尚、保護層20bは省略
してもよい。
【0029】基板材料としてガラスの代わりに、アクリ
ル樹脂,ポリカーボネイト樹脂,ポリオレフィン樹脂,
エポキシ樹脂等の合成樹脂等を用いることも可能であ
る。
【0030】また、記録層も光磁気記録材料だけでな
く、Te,Bi等の穴明け型やTeOx等の相変化型材
料を用いることができる。この場合は、平坦化層の屈折
率を基板より大きくすることにより反射率が低下し、記
録感度が向上する。
【0031】また、トラッキング用反射膜、平坦化層保
護層の材質及び膜厚は、必要に応じて適宜変更される。
即ち、トラッキング用反射膜に金属薄膜の他に金属化合
物、低反射率材料等を用いてもよい。また、トラッキン
グ法は、プッシュプル法に限定されず、3ビーム法によ
っても同様に良好に行うことができる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したことから明かなように、請
求項1の発明によれば、中間層が基板よりも屈折率の高
い透光性材料で形成されているため、中間層において多
重干渉が生じ、カー効果エンハンスメントにより記録層
の見かけのカー回転角が増大するため、S/Nが向上す
る。このとき、トラッキング用反射膜における反射率は
低下しないため安定したトラッキング特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である光記録媒体の要部断
面図である。
【図2】光記録媒体の再生特性を示す図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す要部断面図であ
る。
【図4】本発明の更に他の実施形態を示す要部断面図で
ある。
【図5】従来の光磁気記録媒体の一例を示す要部断面図
である。
【符号の説明】
10 光記録媒体 12 基板 14 トラッキング用反射膜 16 平坦化層 18 記録層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 弓子 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号ブラザー工 業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性の基板、トラッキング用反射
    膜、光透過性の中間層、記録層の順に積層形成された光
    記録媒体であって、 前記中間層が前記基板よりも屈折率の高い透光性材料か
    ら構成されていることを特徴とする光記録媒体。
JP14265596A 1996-06-05 1996-06-05 光記録媒体 Pending JPH08315440A (ja)

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JP14265596A JPH08315440A (ja) 1996-06-05 1996-06-05 光記録媒体

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