JPH0532505B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0532505B2 JPH0532505B2 JP58131805A JP13180583A JPH0532505B2 JP H0532505 B2 JPH0532505 B2 JP H0532505B2 JP 58131805 A JP58131805 A JP 58131805A JP 13180583 A JP13180583 A JP 13180583A JP H0532505 B2 JPH0532505 B2 JP H0532505B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- thread
- twisted
- decorative
- winding
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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- 229920002994 synthetic fiber Polymers 0.000 claims description 25
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 23
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- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims description 15
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 9
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 8
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- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
＜技術分野＞
本発明は芯糸と捲付糸を含んで構成され、前記
捲付糸に特殊形態の糸を用いると共に飾り糸上で
の捲付糸に偏平状態を与えることにより独自の外
観と風合を具備した偏平飾り糸とその製造方法に
関する。
捲付糸に特殊形態の糸を用いると共に飾り糸上で
の捲付糸に偏平状態を与えることにより独自の外
観と風合を具備した偏平飾り糸とその製造方法に
関する。
＜従来技術＞
飾り糸としては多くの種類の糸が知られてい
る。すなわち飾り糸に用いられる素材としては天
然繊維、再生繊維、合成繊維等を用いた各種の紡
績糸、フイラメント糸および加工糸が採用されて
おり、又飾り糸の製造方法としては紡績工程等の
糸の製造工程に特殊手段を用いることによつて製
造する方法、あるいは撚糸機や捲纒機を用いる方
法が採用されている。そして前記素材と前記製造
方法を適宜組合せることによつて各種の飾り糸が
製造されて用いられている。
る。すなわち飾り糸に用いられる素材としては天
然繊維、再生繊維、合成繊維等を用いた各種の紡
績糸、フイラメント糸および加工糸が採用されて
おり、又飾り糸の製造方法としては紡績工程等の
糸の製造工程に特殊手段を用いることによつて製
造する方法、あるいは撚糸機や捲纒機を用いる方
法が採用されている。そして前記素材と前記製造
方法を適宜組合せることによつて各種の飾り糸が
製造されて用いられている。
しかしながらこれら飾り糸は本質的にフアツシ
ヨン商品群に用いられるものであり、したがつて
公知の形態を有する飾り糸は使用が増大するにつ
れて相対的にフアツシヨン性が乏しくなり、その
使用価値を喪失するに至る傾向が強い。その傾向
は最近におけるフアツシヨンの急激の変化につれ
てますます激しくなり、したがつてフアツシヨン
商品に係る業界は従来にない新しい外観と風合を
有する特殊の飾り糸の出現を常に求めている。
ヨン商品群に用いられるものであり、したがつて
公知の形態を有する飾り糸は使用が増大するにつ
れて相対的にフアツシヨン性が乏しくなり、その
使用価値を喪失するに至る傾向が強い。その傾向
は最近におけるフアツシヨンの急激の変化につれ
てますます激しくなり、したがつてフアツシヨン
商品に係る業界は従来にない新しい外観と風合を
有する特殊の飾り糸の出現を常に求めている。
＜発明の目的＞
本発明は芯糸と捲付糸を含んで構成され、前記
捲付糸が複数本の合成繊維マルチフイラメントを
用いた特殊形態の糸であつて且つ飾り糸上で偏平
状態が与えられている、従来公知の飾り糸になり
独自の外観と風合が与えられた偏平飾り糸とその
偏平飾り糸の製造方法を提供することを目的とす
る。
捲付糸が複数本の合成繊維マルチフイラメントを
用いた特殊形態の糸であつて且つ飾り糸上で偏平
状態が与えられている、従来公知の飾り糸になり
独自の外観と風合が与えられた偏平飾り糸とその
偏平飾り糸の製造方法を提供することを目的とす
る。
＜発明の構成＞
本発明の目的は芯糸とその芯糸の周りに捲付け
られた捲付糸を含んで構成された偏平飾り糸であ
つて、前記捲付糸に予め単糸あるいは双糸で撚加
工された上で引揃えられて仮撚加工された複数本
の合成繊維マルチフイラメントを用い、前記飾り
糸での前記捲付糸が芯糸に捲付いた捲付部分と芯
糸から離れて芯糸の軸線から実質的に直角方向に
突出する突出部分とから成り、且つその突出部分
における前記捲付糸に捲付糸を構成する複数本の
糸が互いに間隔をあけて並行しながら絡合つてい
る部分と捲付糸を構成する複数本の糸の１本以上
あるいは全ての糸が互いに分離し且つ個々の糸中
においてスナール状の絡合部分が形成されている
部分とが混在しており、さらに前記飾り糸中の少
くとも前記突出部分が芯糸の軸線を含む一平面に
実質的に平行に偏平状態で配置されていることを
特徴とする偏平飾り糸によつて達成される。
られた捲付糸を含んで構成された偏平飾り糸であ
つて、前記捲付糸に予め単糸あるいは双糸で撚加
工された上で引揃えられて仮撚加工された複数本
の合成繊維マルチフイラメントを用い、前記飾り
糸での前記捲付糸が芯糸に捲付いた捲付部分と芯
糸から離れて芯糸の軸線から実質的に直角方向に
突出する突出部分とから成り、且つその突出部分
における前記捲付糸に捲付糸を構成する複数本の
糸が互いに間隔をあけて並行しながら絡合つてい
る部分と捲付糸を構成する複数本の糸の１本以上
あるいは全ての糸が互いに分離し且つ個々の糸中
においてスナール状の絡合部分が形成されている
部分とが混在しており、さらに前記飾り糸中の少
くとも前記突出部分が芯糸の軸線を含む一平面に
実質的に平行に偏平状態で配置されていることを
特徴とする偏平飾り糸によつて達成される。
前記捲付糸に合成繊維マルチフイラメント糸を
用い、且つ後述の本発明による偏平飾り糸の製造
方法の説明において明らかにされているように、
前記偏平状態は加熱押付装置によつて与えられる
のでその偏平状態は飾り糸の使用時における水処
理等に対して安定している。
用い、且つ後述の本発明による偏平飾り糸の製造
方法の説明において明らかにされているように、
前記偏平状態は加熱押付装置によつて与えられる
のでその偏平状態は飾り糸の使用時における水処
理等に対して安定している。
又前記偏平状態は単に飾り糸中の捲付糸の突出
部分だけでなく、捲付糸の捲付部分と芯糸、さら
に必要に応じて用いられる押え糸に対しても与え
られているとよい。この場合、芯糸および必要に
応じて用いられる押え糸に合成繊維糸を用いれ
ば、前記偏平状態はさらに安定に保たれる。
部分だけでなく、捲付糸の捲付部分と芯糸、さら
に必要に応じて用いられる押え糸に対しても与え
られているとよい。この場合、芯糸および必要に
応じて用いられる押え糸に合成繊維糸を用いれ
ば、前記偏平状態はさらに安定に保たれる。
本発明の他の目的である前記偏平飾り糸の製造
方法において、その目的は複数本の合成繊維マル
チフイラメント糸をそれぞれ加撚した後引揃えて
仮撚加工するかあるいは複数本の合成繊維マルチ
フイラメント糸をそれぞれ加撚した後引揃えさら
にその引揃え糸を加撚した後仮撚加工して捲付糸
を作つた後、その捲付糸を芯糸に対して1.8倍以
上20倍以下のフイード率で捲付撚加工して飾り糸
を作り、その飾り糸を少くとも１個の加撚押付装
置に通過させることを特徴とする偏平飾り糸の製
造方法によつて達成される。
方法において、その目的は複数本の合成繊維マル
チフイラメント糸をそれぞれ加撚した後引揃えて
仮撚加工するかあるいは複数本の合成繊維マルチ
フイラメント糸をそれぞれ加撚した後引揃えさら
にその引揃え糸を加撚した後仮撚加工して捲付糸
を作つた後、その捲付糸を芯糸に対して1.8倍以
上20倍以下のフイード率で捲付撚加工して飾り糸
を作り、その飾り糸を少くとも１個の加撚押付装
置に通過させることを特徴とする偏平飾り糸の製
造方法によつて達成される。
前記加熱押付装置として１対の加熱ローラを用
い、前記飾り糸を１対の加熱ローラの間に通過さ
せて加熱押付加工を行えば、飾り糸における少く
とも前記突出部分を偏平状態にすることができ
る。この場合２対の加熱ローラを用いて、飾り糸
を連続して２対の加熱ローラを通せば、より確実
に飾り糸における少くとも前記突出部分を偏平状
態にすることができる。又前記加熱ローラの温度
および押付力を調節することにより偏平状態を調
節することができる。すなわち使用する合成繊維
の熱的性質を考慮して許容し得る高温に加熱ロー
ラを加熱し且つ加熱ローラの押付力を高めて飾り
糸を処理すれば飾り糸の前記突出部分だけでなく
前記捲付部分、さらに芯糸迄を偏平状態にするこ
とができる。又偏平状態になつた部分で合成繊維
マルチフイラメント同志を固着させて凸凹が固定
された糸を提供することができる。
い、前記飾り糸を１対の加熱ローラの間に通過さ
せて加熱押付加工を行えば、飾り糸における少く
とも前記突出部分を偏平状態にすることができ
る。この場合２対の加熱ローラを用いて、飾り糸
を連続して２対の加熱ローラを通せば、より確実
に飾り糸における少くとも前記突出部分を偏平状
態にすることができる。又前記加熱ローラの温度
および押付力を調節することにより偏平状態を調
節することができる。すなわち使用する合成繊維
の熱的性質を考慮して許容し得る高温に加熱ロー
ラを加熱し且つ加熱ローラの押付力を高めて飾り
糸を処理すれば飾り糸の前記突出部分だけでなく
前記捲付部分、さらに芯糸迄を偏平状態にするこ
とができる。又偏平状態になつた部分で合成繊維
マルチフイラメント同志を固着させて凸凹が固定
された糸を提供することができる。
さらに又加熱押付装置に通される前の飾り糸
に、従来公知の捲付糸使いの飾り糸の製造におい
て行われるように、押え糸を捲付糸の捲付方向と
逆方向に捲付けて用いてもよい。押え糸を用いれ
ば捲付糸を芯糸の周りにより安定して固定するこ
とができる。しかし本発明による偏平飾り糸にお
いては加熱押付装置によつて捲付糸を偏平状態に
することによつて芯糸の周りに固定されるので、
押え糸を用いる必要性は前記加熱押付装置で処理
する際に前記捲付部分がガイド等によつて芯糸上
をずれることを防ぐ目的を除けば従来公知の捲付
糸に比し少い。
に、従来公知の捲付糸使いの飾り糸の製造におい
て行われるように、押え糸を捲付糸の捲付方向と
逆方向に捲付けて用いてもよい。押え糸を用いれ
ば捲付糸を芯糸の周りにより安定して固定するこ
とができる。しかし本発明による偏平飾り糸にお
いては加熱押付装置によつて捲付糸を偏平状態に
することによつて芯糸の周りに固定されるので、
押え糸を用いる必要性は前記加熱押付装置で処理
する際に前記捲付部分がガイド等によつて芯糸上
をずれることを防ぐ目的を除けば従来公知の捲付
糸に比し少い。
なお本発明の方法の実施に用いられる仮撚加工
とは広義の意味に用いられ２次セツトをも含むも
のとする。
とは広義の意味に用いられ２次セツトをも含むも
のとする。
＜実施例＞
本発明による飾り糸の一実施例を示す添付図面
を参照して本発明による偏平飾り糸およびその製
造方法を詳述する。
を参照して本発明による偏平飾り糸およびその製
造方法を詳述する。
第１図は本発明による偏平飾り糸の構成をモデ
ル的に示した斜視図である。第１図に示すよう
に、本発明による偏平飾り糸は芯糸１と総括的に
２で示された捲付糸から成る。第１図に示した実
施例では捲付糸２はＺ方向で芯糸１の周りに捲付
けられている。又必要あれば捲付糸２を捲付けた
後に押え糸（図示せず）を捲付糸２の捲付方向と
逆方向に捲付けて偏平飾り糸の安定度を高めても
よい。
ル的に示した斜視図である。第１図に示すよう
に、本発明による偏平飾り糸は芯糸１と総括的に
２で示された捲付糸から成る。第１図に示した実
施例では捲付糸２はＺ方向で芯糸１の周りに捲付
けられている。又必要あれば捲付糸２を捲付けた
後に押え糸（図示せず）を捲付糸２の捲付方向と
逆方向に捲付けて偏平飾り糸の安定度を高めても
よい。
本発明による偏平飾り糸では捲付糸は合成繊維
マルチフイラメント糸から成り、第１図に示した
実施例では３本の合成繊維マルチフイラメント糸
２１，２２，２３が用いられている。捲付糸２を
構成する合成繊維マルチフイラメントの本数は２
本以上であればその本数に制限はない。
マルチフイラメント糸から成り、第１図に示した
実施例では３本の合成繊維マルチフイラメント糸
２１，２２，２３が用いられている。捲付糸２を
構成する合成繊維マルチフイラメントの本数は２
本以上であればその本数に制限はない。
第１図に示した実施例では合成繊維マルチフイ
ラメント糸２１，２２，２３をそれぞれ単糸で加
撚して３本引揃えた上で仮撚加工して捲付糸を形
成している。この場合引揃えられた３本の合成繊
維フイラメントをさらに加撚した上で仮撚加工し
て捲付糸を形成してもよい。
ラメント糸２１，２２，２３をそれぞれ単糸で加
撚して３本引揃えた上で仮撚加工して捲付糸を形
成している。この場合引揃えられた３本の合成繊
維フイラメントをさらに加撚した上で仮撚加工し
て捲付糸を形成してもよい。
本発明による偏平飾り糸中における捲付糸２は
第１図に示すように芯糸１に捲付いた捲付部分
A1，A2と芯糸１から離れて芯糸１の軸線から実
質的に直角方向に突出する突出部分B1，B2，B3
から成る。この突出部分B1，B2，B3の突出状況
はその突出する位置、突出部分の形態および突出
部分の長さにおいてランダムである。例えばある
場合では第１図B1で示すように合成繊維マルチ
フイラメント２１，２２，２３が互いに間隔をあ
けて並行しながら絡合つている。（第１図におい
ては、本発明による偏平飾り糸の構成を簡潔に示
すために、合成繊維マルチフイラメントを太さを
有する曲線で示し、仮撚加工によるマルチフイラ
メント中の単糸フイラメントの形態は省略してあ
る。さらに個々のマルチフイラメント同志の絡合
いも簡略して示してある。）一方捲付糸の他のあ
る突出部分では、例えば第１図でB2で示すよう
に、３本の合成繊維マルチフイラメントが互いに
分離し、且つ１本１本の合成繊維フイラメント中
においてスナール状の絡合部分が形成されてい
る。この絡合部分は、仮撚加工される前に引揃え
られる個々の糸に前述の如く撚加工が与えられて
撚トルクが与えられており、その撚トルクが仮撚
加工後においても残存しているためにスナール状
に形成されたものである。
第１図に示すように芯糸１に捲付いた捲付部分
A1，A2と芯糸１から離れて芯糸１の軸線から実
質的に直角方向に突出する突出部分B1，B2，B3
から成る。この突出部分B1，B2，B3の突出状況
はその突出する位置、突出部分の形態および突出
部分の長さにおいてランダムである。例えばある
場合では第１図B1で示すように合成繊維マルチ
フイラメント２１，２２，２３が互いに間隔をあ
けて並行しながら絡合つている。（第１図におい
ては、本発明による偏平飾り糸の構成を簡潔に示
すために、合成繊維マルチフイラメントを太さを
有する曲線で示し、仮撚加工によるマルチフイラ
メント中の単糸フイラメントの形態は省略してあ
る。さらに個々のマルチフイラメント同志の絡合
いも簡略して示してある。）一方捲付糸の他のあ
る突出部分では、例えば第１図でB2で示すよう
に、３本の合成繊維マルチフイラメントが互いに
分離し、且つ１本１本の合成繊維フイラメント中
においてスナール状の絡合部分が形成されてい
る。この絡合部分は、仮撚加工される前に引揃え
られる個々の糸に前述の如く撚加工が与えられて
撚トルクが与えられており、その撚トルクが仮撚
加工後においても残存しているためにスナール状
に形成されたものである。
本発明による偏平飾り糸の捲付糸の突出部分の
形態は実際には第１図のB1あるいはB2で示され
る如く明確に２種類に分類されるものはなく、例
えば第１図のB3で示す如く両方の形態が混合し
ている。そしてさらに第１図では省略している仮
撚加工による合成繊維マルチフイラメント中にお
ける単糸フイラメントへの形態変形が加味されて
全体として従来にない複雑且つ独自な外観と風合
を呈する。
形態は実際には第１図のB1あるいはB2で示され
る如く明確に２種類に分類されるものはなく、例
えば第１図のB3で示す如く両方の形態が混合し
ている。そしてさらに第１図では省略している仮
撚加工による合成繊維マルチフイラメント中にお
ける単糸フイラメントへの形態変形が加味されて
全体として従来にない複雑且つ独自な外観と風合
を呈する。
本発明による偏平飾り糸は前記飾り糸の少くと
も突出部分が芯糸の軸線を含む一平面（第１図で
Ｃで示す）に実質的に平行に偏平状態に配置され
ていることを特徴とする。この偏平状態は前述の
合成繊維フイラメントから成る飾り糸を少くとも
１個の加熱押付装置に通過させることによつて形
成されるので、第２図に示す如く凸凹のある軸断
面を有し且つ偏平部分で合成繊維マルチフイラメ
ント同志が固着している偏平飾り糸を得ることが
できる。さらに前述のスナール部分が明確に残つ
ている状態で偏平状態になつた場合には第３図に
示す如く、スナール状の突出部分２４，２５が凸
凹のある表面から突出している偏平飾り糸を得る
ことができる。さらに又スナール部分が特に多い
場合には、第４図に示す如く芯糸１の周りに薄く
捲付糸２が絡まり多数のスナール部分２６，２７
がその部分から突出している偏平飾り糸を得るこ
とができる。
も突出部分が芯糸の軸線を含む一平面（第１図で
Ｃで示す）に実質的に平行に偏平状態に配置され
ていることを特徴とする。この偏平状態は前述の
合成繊維フイラメントから成る飾り糸を少くとも
１個の加熱押付装置に通過させることによつて形
成されるので、第２図に示す如く凸凹のある軸断
面を有し且つ偏平部分で合成繊維マルチフイラメ
ント同志が固着している偏平飾り糸を得ることが
できる。さらに前述のスナール部分が明確に残つ
ている状態で偏平状態になつた場合には第３図に
示す如く、スナール状の突出部分２４，２５が凸
凹のある表面から突出している偏平飾り糸を得る
ことができる。さらに又スナール部分が特に多い
場合には、第４図に示す如く芯糸１の周りに薄く
捲付糸２が絡まり多数のスナール部分２６，２７
がその部分から突出している偏平飾り糸を得るこ
とができる。
本発明による偏平飾り糸の外観と風合は使用す
る糸の種類、芯糸の太さ、捲付糸に用いられる合
成繊維マルチフイラメントの太さ、引揃え本数、
仮撚加工条件、捲付糸の芯糸に対するフイード率
と捲付回数、さらに加熱押付装置の温度、圧力等
の素材および製造条件を変更することにより従来
公知の飾り糸にない独自の外観と風合を有する多
種多用の偏平飾り糸を得ることができる。
る糸の種類、芯糸の太さ、捲付糸に用いられる合
成繊維マルチフイラメントの太さ、引揃え本数、
仮撚加工条件、捲付糸の芯糸に対するフイード率
と捲付回数、さらに加熱押付装置の温度、圧力等
の素材および製造条件を変更することにより従来
公知の飾り糸にない独自の外観と風合を有する多
種多用の偏平飾り糸を得ることができる。
以下本発明の偏平飾り糸の製造方法についての
数例の具体的実施例を示す。
数例の具体的実施例を示す。
実施例 １
ポリエステルマルチフイラメント糸75d1本を
Ｚ撚1500T／Ｍの加撚を行い、その糸を２本引揃
えてＳ撚850T／Ｍの加撚を行う。その加撚され
た糸をＺ撚2800T／Ｍ、温度210℃で仮撚加工し
て捲付糸を作る。この捲付糸を中空スピンドル捲
纒機を用いてポリエステルマルチフイラメント糸
150d1本の芯糸に対してフイード率1.8倍、Ｓ撚
1200T／Ｍで捲付撚加工し、次いでポリエステル
マルチフイラメント150d1本を押え糸としてＺ撚
800T／Ｍの捲付撚加工をして飾り糸を得る。こ
の飾り糸を温度205℃加圧10Kg／cmの１対の加熱
ローラの間に通過走行させて本発明による偏平飾
り糸を得る。得られた偏平飾り糸は第２図に示す
外観を有する。
Ｚ撚1500T／Ｍの加撚を行い、その糸を２本引揃
えてＳ撚850T／Ｍの加撚を行う。その加撚され
た糸をＺ撚2800T／Ｍ、温度210℃で仮撚加工し
て捲付糸を作る。この捲付糸を中空スピンドル捲
纒機を用いてポリエステルマルチフイラメント糸
150d1本の芯糸に対してフイード率1.8倍、Ｓ撚
1200T／Ｍで捲付撚加工し、次いでポリエステル
マルチフイラメント150d1本を押え糸としてＺ撚
800T／Ｍの捲付撚加工をして飾り糸を得る。こ
の飾り糸を温度205℃加圧10Kg／cmの１対の加熱
ローラの間に通過走行させて本発明による偏平飾
り糸を得る。得られた偏平飾り糸は第２図に示す
外観を有する。
実施例 ２
ポリエステルマルチフイラメント糸50d1本に
Ｚ撚1000T／Ｍの加撚を行い、その加撚糸３本引
揃えてＳ撚2200T／Ｍ、温度205℃で仮撚加工し
て捲付糸を作る。この捲付糸を中空スピンドル捲
纒機を用いてポリエステルマルチフイラメント糸
150d1本の芯糸に対してフイード率13.5倍、Ｓ撚
800T／Ｍで捲付撚加工し、次いでポリエステル
マルチフイラメント糸150d1本を押え糸としてＺ
撚700T／Ｍの捲付撚加工をして飾り糸を得る。
この飾り糸を温度205℃加圧10Kg／cmの１対の加
熱ローラを２対有する加熱押付装置に通過走行さ
せて本発明による偏平飾り糸を得る。
Ｚ撚1000T／Ｍの加撚を行い、その加撚糸３本引
揃えてＳ撚2200T／Ｍ、温度205℃で仮撚加工し
て捲付糸を作る。この捲付糸を中空スピンドル捲
纒機を用いてポリエステルマルチフイラメント糸
150d1本の芯糸に対してフイード率13.5倍、Ｓ撚
800T／Ｍで捲付撚加工し、次いでポリエステル
マルチフイラメント糸150d1本を押え糸としてＺ
撚700T／Ｍの捲付撚加工をして飾り糸を得る。
この飾り糸を温度205℃加圧10Kg／cmの１対の加
熱ローラを２対有する加熱押付装置に通過走行さ
せて本発明による偏平飾り糸を得る。
実施例 ３
ポリエステルマルチフイラメント糸50d1本に
Ｚ撚1500T／Ｍの加撚を行い、その加撚糸３本引
揃えてＳ撚2300T／Ｍ、温度205℃で仮撚加工し
て捲付糸を作る。この捲付糸を中空スピンドル捲
纒機を用いてポリエステルマルチフイラメント糸
75d1本の芯糸に対してフイード率10.5倍、Ｓ撚
600T／Ｍで捲付撚加工して飾り糸を得る。この
飾り糸を温度205℃、圧力８Kg／cmの１対の加熱
ローラを２対有する加熱押付装置に通過走行させ
て本発明による偏平飾り糸を得る。得られた偏平
飾り糸は第４図に示す外観を有する。
Ｚ撚1500T／Ｍの加撚を行い、その加撚糸３本引
揃えてＳ撚2300T／Ｍ、温度205℃で仮撚加工し
て捲付糸を作る。この捲付糸を中空スピンドル捲
纒機を用いてポリエステルマルチフイラメント糸
75d1本の芯糸に対してフイード率10.5倍、Ｓ撚
600T／Ｍで捲付撚加工して飾り糸を得る。この
飾り糸を温度205℃、圧力８Kg／cmの１対の加熱
ローラを２対有する加熱押付装置に通過走行させ
て本発明による偏平飾り糸を得る。得られた偏平
飾り糸は第４図に示す外観を有する。
＜発明の効果＞
本発明による偏平飾り糸は前述のように構成さ
れているので、従来の飾り糸にない偏平であつて
且つ独自の外観および風合を有する飾り糸が得ら
れる。その結果本発明による偏平飾り糸を用いて
作られた編織物、さらにそれら編織物から作られ
た製品はきわめて新規性に富んだフアツシヨン性
の高いものになる。又本発明による偏平飾り糸で
は捲付糸に合成繊維を用いているので偏平状態が
安定であり、前記編織物又は製品が工程中あるい
は使用中において作用される外力によつて前記偏
平状態ががくずれることが少い。
れているので、従来の飾り糸にない偏平であつて
且つ独自の外観および風合を有する飾り糸が得ら
れる。その結果本発明による偏平飾り糸を用いて
作られた編織物、さらにそれら編織物から作られ
た製品はきわめて新規性に富んだフアツシヨン性
の高いものになる。又本発明による偏平飾り糸で
は捲付糸に合成繊維を用いているので偏平状態が
安定であり、前記編織物又は製品が工程中あるい
は使用中において作用される外力によつて前記偏
平状態ががくずれることが少い。
さらに又本発明による偏平飾り糸はその構成要
件、すなわち使用する糸の種類や太さ、加工条件
等を変えることによつて、その独自の外観および
風合を広範囲にわたつて変化させることができる
という特徴を有する。したがつて本発明による偏
平飾り糸を用いた製品は製品毎にフアツシヨンの
変動に対応してその外観又は風合を変更して行く
ことが可能である。
件、すなわち使用する糸の種類や太さ、加工条件
等を変えることによつて、その独自の外観および
風合を広範囲にわたつて変化させることができる
という特徴を有する。したがつて本発明による偏
平飾り糸を用いた製品は製品毎にフアツシヨンの
変動に対応してその外観又は風合を変更して行く
ことが可能である。
第１図は本発明による偏平飾り糸の構成をモデ
ル的に示した斜視図である。第２図、第３図およ
び４図は本発明による偏平飾り糸の各実施例の外
観を略示する平面図である。 １……芯糸、２……捲付糸、２１，２２，２３
……捲付糸を構成する個々の合成繊維フイラメン
ト糸、２４，２５，２６……スナール状の突出部
分、A1，A2……捲付糸の捲付部分、B1，B2，B3
……捲付糸の突出部分、Ｃ……芯糸の軸線を含む
平面。
ル的に示した斜視図である。第２図、第３図およ
び４図は本発明による偏平飾り糸の各実施例の外
観を略示する平面図である。 １……芯糸、２……捲付糸、２１，２２，２３
……捲付糸を構成する個々の合成繊維フイラメン
ト糸、２４，２５，２６……スナール状の突出部
分、A1，A2……捲付糸の捲付部分、B1，B2，B3
……捲付糸の突出部分、Ｃ……芯糸の軸線を含む
平面。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 芯糸とその芯糸の周りに捲付けられた捲付糸
を含んで構成された偏平飾り糸であつて、前記捲
付糸に予め単糸あるいは双糸で撚加工された上で
引揃えられて仮撚加工された複数本の合成繊維マ
ルチフイラメントを用い、前記飾り糸上での前記
捲付糸が芯糸に捲付いた捲付部分と芯糸から離れ
て芯糸の軸線から実質的に直角方向に突出する突
出部分とから成り、且つ該突出部分における前記
捲付糸に捲付糸を構成する複数本の糸が互いに、
間隔をあけて並行しながら絡合つている部分と捲
付糸を構成する複数本の糸の１本以上あるいは全
ての糸が互いに分離し且つ個々の糸中においてス
ナール状の絡合部分が形成させている部分とが混
在しており、さらに前記飾り糸中に少くとも前記
突出部分が芯糸の軸線を含む一平面に実質的に平
行に偏平状態で配置されていることを特徴とする
偏平飾り糸。 ２ 複数本の合成繊維マルチフイラメント糸をそ
れぞれ加撚した後引揃えて仮撚加工するかあるい
は複数本の合成繊維マルチフイラメント糸をそれ
ぞれ加撚した後引揃えさらにその引揃え糸を加撚
した後仮撚加工して捲付糸を作つた後、該捲付糸
を芯糸に対して1.8以上20倍以下のフイード率で
捲付撚加工して飾り糸を作り、該飾り糸を少くと
も１個の加熱押付装置に通過させることを特徴と
する偏平飾り糸の製造方法。 ３ 前記飾り糸を少くとも１対の加熱ローラに通
過させる特許請求の範囲第２項記載の製造方法。 ４ 前記飾り糸を２対の加熱ローラに連続して通
過させる特許請求の範囲第３項記載の製造方法。 ５ 前記飾り糸が前記捲付糸を芯糸に対して２倍
以上20倍以下のフイード率で捲付撚加工した後に
その捲付撚加工の撚方向と逆方向に押え糸が捲付
撚加工されて形成される特許請求の範囲第２項記
載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13180583A JPS6028536A (ja) | 1983-07-21 | 1983-07-21 | 合成繊維糸使い偏平飾り糸とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13180583A JPS6028536A (ja) | 1983-07-21 | 1983-07-21 | 合成繊維糸使い偏平飾り糸とその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6028536A JPS6028536A (ja) | 1985-02-13 |
| JPH0532505B2 true JPH0532505B2 (ja) | 1993-05-17 |
Family
ID=15066517
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13180583A Granted JPS6028536A (ja) | 1983-07-21 | 1983-07-21 | 合成繊維糸使い偏平飾り糸とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6028536A (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5237855A (en) * | 1975-09-19 | 1977-03-24 | Hanjirou Fujii | Method of producing fancy yarn |
-
1983
- 1983-07-21 JP JP13180583A patent/JPS6028536A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5237855A (en) * | 1975-09-19 | 1977-03-24 | Hanjirou Fujii | Method of producing fancy yarn |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6028536A (ja) | 1985-02-13 |
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