JP2635490B2 - ダブルモール糸 - Google Patents

ダブルモール糸

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JP2635490B2 JP4262754A JP26275492A JP2635490B2 JP 2635490 B2 JP2635490 B2 JP 2635490B2 JP 4262754 A JP4262754 A JP 4262754A JP 26275492 A JP26275492 A JP 26275492A JP 2635490 B2 JP2635490 B2 JP 2635490B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な構造を有するモー
ル糸とその製造方法に関する。より詳しくはモール糸の
毛羽が羽根状に拡がって配置され且つ毛羽の脱落が防止
されたモール糸とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からモール糸はその佳麗な外観から
婦人用セータ、装飾品として広く用いられている。モー
ル糸は図1に示す如く、2本の糸2,3を撚合わせて芯
糸とし、その芯糸に垂直方向で毛羽糸4を挿入して撚に
よって固定して形成され、毛羽糸4としては通常マルチ
フィラメントが用いられて芯糸の両側から所定の距離で
切断されている。図1に例示する形態を有する従来のモ
ール糸1は毛羽糸4の素材、芯糸2,3及び毛羽糸4の
色、ならびに毛羽糸4の挿入のピッチを変えることによ
り種々の外観や風合いを提供することができる。しかし
ファッションの高度化に伴い、やゝ単純であり、さらに
高度且つ新規な外観を有するモール糸の出現が望まれて
いるが、現在それを満たす意匠糸は提供されていない。
【0003】一方モール糸には所定長に切断された毛羽
糸が芯糸から脱落するという問題点を有する。この問題
点を解決するために、例えば特開平1−97229号公
報に開示されているように芯糸2,3に例えばエルダー
(商標名)の如きナイロン低温融着糸を混合して使用
し、毛羽糸を挿入後熱処理することによって芯糸の長さ
方向全長に沿って毛羽糸4の芯糸2,3による固定を強
化することが提案されている。但しナイロン低温融着糸
の芯糸への使用量を多くすると熱処理後のモール糸の風
合いが硬くなるという問題点を有する。一方特開昭61
−288814号公報にはクリスマスツリーに用いられ
る天然モミの木に模した模造樹の製造方法が開示されて
いる。この模造樹の製造方法は、一つの針葉となる糸状
片もしくは複数の糸状片を有する葉材を2以上の線状芯
材間に挾んで撚り合わせ結束し、前記線状芯材を中心と
して放射状に延びる無数の針葉を形成してなる複数個の
枝材を主要構成要素とし、該各枝材を幹用芯材に、該幹
用芯材の長さ方向に間隔をおいてかつ幹用芯材に交差す
る形態となるよう結束する工程と、前記各枝材を目的と
する長さ寸法に切断する工程と、前記各枝材の向きを調
整する工程を有することを特徴とする模造樹の製造方法
である。ただしこの模造樹の製造方法で用いられる枝材
用の線状芯材は枝材の枝振りを保持させるのに必要な例
えば針金の如き腰のある素材、すなわち塑性変形可能な
素材である。したがって線状芯材に撚によって結束され
る針葉は線状芯材が撚加工時に塑性変形して針葉を把持
するので枝材を切断した後においても枝材から針葉が脱
落することがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来のモール
糸等の意匠糸に比べて格段に優れた新規な外観を有する
と共に毛羽糸の脱落が防止されたモール糸とその製造方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは従来のモー
ル糸を製造するモール機を用いてさらに新規なモール糸
を得るべく鋭意研究の結果、従来のモール糸を毛羽糸と
して用いて再度モール糸を作ること、いわばダブルモー
ル糸にすることに着想し本発明に到達した。すなわち本
発明によるダブルモール糸は、モール要素(6)を撚合
わされた2本の第1芯糸(7,8)と、繊維、糸又はル
ープよりなる毛羽糸とから構成し、前記毛羽糸は前記2
の第1芯糸(7,8)の長手方向で所定の間隔毎に実
質的に垂直方向に前記2本の第1芯糸(7,8)の間に
挿入されて前記第1芯糸(7,8)に撚構造又は編織構
造によって固定されると共に2本の第1芯糸(7,8)
の両側にそれぞれ所定長だけ突出しており、新たな毛羽
糸とするため前記モール要素(6)の第1芯糸(7,
8)を撚合わされた2本の第2芯糸(11,12)の長
手方向に所定の間隔毎に実質的に垂直方向で前記2本の
第2芯糸(11,12)間に挿入して、前記第2芯糸
(11,12)の撚によって固定し、且つ前記モール要
素(6)は2本の第2芯糸(11,12)の両側にそれ
ぞれ所定長だけ突出しているダブルモール糸であって、
前記モール要素の第1芯糸(7,8)が少なくとも1本
の熱可塑性合成繊維を含む合成繊維、再生繊維の如き衣
料用繊維で構成し、且つ前記モール要素(6)の両端に
おいて2本の第1芯糸(7,8)が互いに溶着している
ことを特徴とする。本発明のダブルモール糸は、合成繊
維、再生繊維の如き衣料用繊維、すなわち弾性回復力を
有し、したがって塑性変形しない繊維を用いて形成され
るものである。前記モール要素として複数の繊維又は糸
が撚によって2本の第1芯糸に固定されているモール糸
を用いることができる。又モール要素としてループヤー
ン、編織によって作られた他の意匠糸を用いてもよい。
【0006】本発明のダブルモール糸を製造するための
好ましい製造方法は毛羽糸を構成する繊維、糸又はルー
プを2本の第1芯糸(7,8)に所定の間隔毎に固定す
ると共に前記毛羽糸を第1芯糸(7,8)から実質的垂
直方向に突出させることによりモール要素(6)を製造
し、得られたモール要素(6)と2本の第2芯糸(1
1,12)をモール機に供給して、モール要素の第1芯
糸(7,8)を2本の第2芯糸(11,12)間に挿入
しながら2本の第2芯糸(11,12)を撚合わせて
ール要素(6)を固定し、その際モール要素を第2芯糸
(11,12)の両側で所定長に切断するダブルモール
糸の製造方法において、前記第1芯糸(7,8)に少な
くとも1本の熱可塑性合成繊維糸条を含む合成繊維、再
生繊維の如き衣料用繊維を用い、且つモール要素(6)
の切断を加熱溶断によって行うことを特徴とする。
【0007】以下本発明のダブルモール糸とダブルモー
ル糸の製造に用いられるモール機の一例を示す添付図面
を参照して本発明を詳述する。図2は本発明のダブルモ
ール糸5の一例を示す平面図である。ダブルモール糸5
は通常のモール糸に相当するモール要素6が撚合わされ
た第2芯糸11,12に対して垂直方向に間隔をあけて
挿入され撚によって固定されている。モール要素6では
撚合わされた第1芯糸7,8に対して垂直方向に間隔を
あけて複数の繊維9が挿入されて撚によって固定されて
いる。第1芯糸7,8の先端10は互いに溶着してい
る。この溶着は後で説明するダブルモール糸の製造方法
で明らかにされるようにモール要素6を所定の長さに切
断する際に従来のモール機のカッタに代えてニクロム線
を用いた熱溶断をすることによって得られる。
【0008】図3にモール要素6の切断をカッタで行っ
た場合に得られるダブルモール糸の例を示す。図3に示
すダブルモール糸5aではモール要素6aの第1芯糸
7,8の先端は拘束されて居らず、単に撚によって捩ら
れているにすぎない。したがってダブルモール糸を製造
後製品化する過程(編織、染色仕上げを含む)及び製品
化後の使用時や洗濯時において第1芯糸7,8の先端が
容易に分離して複数の繊維9aがダブルモール糸5aか
ら脱落することになり、実用に耐えない。本発明のダブ
ルモール糸5では第1芯糸7,8の先端が一体に溶着部
10を形成しているので毛羽を形成する複数の繊維9a
が脱落することがなく、製品化過程および使用時におい
てその優れた外観を保つことができる。
【0009】本発明のダブルモール糸の重要な特徴は第
1芯糸の先端が溶着し、その結果毛羽となる繊維、糸又
はループの脱落が防止されていることである。その効果
を明らかにするために第1芯糸の先端近傍の20倍の顕
微鏡写真である図4および図5を示す。図4は本発明の
ダブルモール糸であって第1芯糸の先端が溶着してお
り、図4(A) は溶断後のもの、図4(B)は洗濯機で20
分処理したものを示す。図5は本発明のダブルモール糸
の形態は有するが第1芯糸の先端がカッタで切断された
ものであり、図5(A) は切断後のもの、図5(B)は洗濯
機で20分処理したものである。図4(B)と図5(B)を
比較すれば容易に判るように、カッタによる切断では第
1芯糸の先端から毛羽となる繊維、糸又はループが多数
脱落するが、本発明のダブルモール糸では毛羽となる繊
維の脱落は見られない。
【0010】次に本発明のダブルモール糸の製造方法を
説明する。図6は本発明のダブルモール糸の製造装置の
一例を示す斜視図である。図6に示すダブルモール糸の
製造装置、すなわちモール機20は前述のモール要素6
が連続しているモール糸13と芯糸11,12から本発
明のダブルモール糸5を製造するために用いられる。た
ゞしモール糸13自体を製造するために用いてもよい。
モール機20の上方に矢印のように回転するフライヤ2
1が配置され、フライヤ21の半径方向外周近傍にモー
ル糸13を供給するガイド孔24が設けられている。モ
ール糸13はフライヤ21の中空ボス22の内側から中
空ボス22の周面に設けた開口部13及び前述のガイド
孔24を経て供給される。
【0011】フライヤ21の下方に中空で先端が接合し
ている2枚のばち形板から成るモール糸巻付部材25が
配置され、このモール糸巻付部材25の両側ばち形板に
接触して回転するようにニップローラ27a,27bが
設けられる。図中26は2枚のばち形板支持部材であ
る。モール糸巻付部材25の中空部25bにニクロム線
31が挿入されており、このニクロム線31の一端はL
形状の支持フレーム(導電性)30に支持され、ニクロ
ム線31の他端および支持フレーム30の他端は支持部
材29に固定され、それぞれの接点32a,32bには
導線33a,33bが接続されている。モール糸巻付部
材25の両側の斜め下方には撚糸装置がそれぞれ配置さ
れ、形成された2本のダブルモール糸5はそれぞれスネ
ルワイヤ34a,34bを経てリング36a,36b上
のドラベラ37a,37bを経てスピンドル35a上の
ボビン(図示せず)に巻き取られることになる。
【0012】モール糸巻付部材25の上方端はばち形
状、すなわち先端が幅広に形成されており、したがって
回転するフライヤ21から供給されるモール糸13はモ
ール糸巻付部材25の上方端から順次巻き付けられ、そ
の巻付張力が緩められるように順次下方に下がって行
く。芯糸11は軸28aに支承されたニップローラ27
aの周面に沿ってモール糸巻付部材25のばち形板の外
側に接触するように供給され、他方の芯糸12は中空部
25b側からばち形板の孔25cを通って供給される。
したがってニップローラ27aがモール糸巻付部材25
に接触する時点では芯糸11,12がモール糸13をは
さみ込むことになる。この時点の直前にモール糸巻付部
材25は中空部25bに挿入されているニクロム線31
によって溶断されるので2本の芯糸11,12にはさま
れたモール糸13はモール要素6となり、ニップローラ
27aとモール糸巻付部材25の接触点の下流において
それぞれの撚糸装置によって与えられる芯糸11,12
の撚掛作用によってそれぞれのモール要素6が芯糸1
1,12に実質的垂直方向に配置されて撚で固定される
ことになる。
【0013】図6から容易に判るように連続しているモ
ール糸13はニクロム線31に2つに分断されるのでニ
ップロール及び撚糸装置はそれぞれ2個設けられ、した
がって1台のモール機で2本のダブルモール糸が得られ
ることになる。モール要素6の芯糸11,12に対する
配置のピッチはニップロールの回転速度及びフライヤ2
1の回転速度で定められるモール糸13のモール糸巻付
部材25上の巻付回数を適切に調節することによって任
意に選定することができる。
【0014】図6に示したモール機ではモール糸13を
溶断するためにニクロム線を用いているが、これに限定
するものではなく、モール糸13の芯糸を溶断すること
ができるものであればどのような手段を用いてもよい。
本願発明において第1芯糸および第2芯糸をそれぞれ2
本としている。しかしこれは毛羽糸を固定するためには
最低2本の糸が必要であるという意味に解すべきもので
あり、片方の芯糸に2本以上の糸を引揃えて用いるか、
撚糸として用いる場合も他方の芯糸と併せて2本の芯糸
の範疇に入るものであるので本願発明の範囲と解すべき
である。特に毛羽となる繊維のそれぞれの芯糸との固定
をより確実にするためにそれぞれの芯糸にナイロンエル
ダ(商標名)のような低温融着糸を用いる場合には他の
熱可塑性合成繊維マルチフィラメントと引揃えて用いる
が、この場合も本願発明の範囲に入る。
【0015】以下実施例による本発明を詳述する。実施例1 ポリエステルマルチフィラメント100dとナイロンエ
ルダー糸50dを引揃えて芯糸とし、この芯糸2本と、
毛羽糸としてのビスコースレーヨン糸150dを用いて
従来のモール機で片側の毛羽長2mmのモール要素を製造
した。次にポリエステルマルチフィラメント撚糸100
d/2 とナイロンエルダ糸100dを引揃えて芯糸とし、
この芯糸2本と前記モール要素を用いて図6に示すモー
ル機で850T/m の撚をかけて、片側の切断長15mm、
且つモール要素の配置ピッチ7mmのダブルモール糸を製
造した。得られたダブルモール糸中のナイロンエルダー
糸を溶かすために、ダブルモール糸を綛にして熱処理し
た。得られたダブルモール糸は鳥の羽根のように、芯と
なる骨とこれから派生する小骨、小骨に配置された毛羽
から成る外観優美で且つ軽い意匠糸であった(図4
(A)参照)。このダブルモール糸を洗濯機で20分処
理したが毛羽糸のモール要素の先端からの脱落は無かっ
た(図4(B)参照)。
【0016】実施例2 アクリル繊維65%、レーヨンステープル35%の1/52
番手の紡績糸とナイロンエルダ糸50dを引揃えて芯糸
とし、この芯糸2本と、毛羽糸としてのアクリル紡績糸
1/120 2本引揃え糸を用いて従来のモール機で片側の毛
羽長2mmのモール要素を製造した。次にポリエステルマ
ルチフィラメント撚糸100d/2 とナイロンエルダー糸
100dを引揃えて芯糸とし、この芯糸2本と前記モー
ル要素を用いて図6に示すモール機で850T/m の撚を
かけて片側の切断長20mm、且つモール要素の配置ピッ
チ4mmのダブルモール糸を製造した。得られたダブルモ
ール糸中のナイロンエルダー糸を溶かすために、ダブル
モール糸を綛にして熱処理した。得られたダブルモール
糸は外観優美であり、且つ実施例1と同様な洗濯試験に
充分耐えるものであった。
【0017】実施例3 ポリエステルマルチフィラメント撚糸100d/2 を芯糸
とし、ポリエステルマルチフィラメント撚糸75d/2 を
毛羽糸とし、ポリエステルマルチフィラメント撚糸10
0d を押え糸としてループヤーンを製造した。次にポリ
エステルマルチフィラメント撚糸100d/3 とナイロン
エルダ糸100dを引揃えて芯糸とし、この芯糸2本と
前記ループヤーン(モール要素)を用いて図6に示すモ
ール機で700T/m の撚をかけて片側の切断長15mm、
且つモール要素の配置ピッチ7mmのダブルモール糸を製
造した。得られたダブルモール糸は外観優美であり、且
つ実施例1と同様な洗濯試験に充分耐えるものであっ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明のダブルモール糸は前述のように
従来公知のモール糸の構造が2重に配置されているの
で、あたかも鳥の羽根の如き外観を呈し、従来にない新
規な且つ軽い意匠糸であり、且つ従来この種の意匠糸で
問題となった毛羽糸脱落、特にモール要素の両先端から
の毛羽糸脱落が防がれており、その結果ファッション性
の高い製品に有用に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来公知のモール糸の一例を示す平面図であ
る。
【図2】本発明のダブルモール糸の一例を示す平面図で
ある。
【図3】モール要素の先端がカッタで切断されているダ
ブルモール糸の一例を示す平面図である。
【図4】本発明のダブルモール糸のモール要素の先端に
おける繊維の形状を示す顕微鏡写真であり、 (A)は洗濯
試験前、 (B)は20分の洗濯試験後を示す。
【図5】カッタで切断されているモール要素の先端にお
ける繊維の形状を示す顕微鏡写真であり、 (A)は洗濯試
験前、 (B)は20分の洗濯試験後を示す。
【図6】本発明のダブルモール糸の製造に用いられるモ
ール機の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
5…ダブルモール糸 6…モール要素 7,8…第1芯糸 9…毛羽となる繊維 11,12…第2芯糸 20…モール機 21…フライヤ 25…モール糸巻付部材 27a,27b…ニップローラ 31…ニクロム線 35a,35b…撚糸スピンドル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モール要素(6)を撚合わされた2本の
    第1芯糸(7,8)と、繊維、糸又はループよりなる毛
    羽糸とから構成し、前記毛羽糸は前記2本の第1芯糸
    (7,8)の長手方向で所定の間隔毎に実質的に垂直方
    向に前記2本の第1芯糸(7,8)の間に挿入されて
    記第1芯糸(7,8)に撚構造又は編織構造によって固
    定されると共に2本の第1芯糸(7,8)の両側にそれ
    ぞれ所定長だけ突出しており、新たな毛羽糸とするため
    前記モール要素(6)の第1芯糸(7,8)を撚合わさ
    れた2本の第2芯糸(11,12)の長手方向に所定の
    間隔毎に実質的に垂直方向で前記2本の第2芯糸(1
    1,12)間に挿入して、前記第2芯糸(11,12)
    撚によって固定し、且つ前記モール要素(6)は2本
    の第2芯糸(11,12)の両側にそれぞれ所定長だけ
    突出しているダブルモール糸において、前記モール要素
    の第1芯糸(7,8)が少なくとも1本の熱可塑性合成
    繊維を含む合成繊維、再生繊維の如き衣料用繊維で構成
    し、且つ前記モール要素(6)の両端において2本の第
    1芯糸(7,8)が互いに溶着していることを特徴とす
    るダブルモール糸。
  2. 【請求項2】 前記モール要素(6)が複数の繊維又は
    糸が撚りによって2本の第1芯糸(7,8)に固定され
    ているモール糸であることを特徴とする請求項1記載の
    ダブルモール糸。
  3. 【請求項3】 毛羽糸を構成する繊維、糸又はループを
    2本の第1芯糸(7,8)に所定の間隔毎に固定すると
    共に前記毛羽糸を第1芯糸(7,8)から実質的垂直方
    向に突出させることによりモール要素(6)を製造し、
    得られたモール要素(6)と2本の第2芯糸(11,1
    2)をモール機に供給して、モール要素の第1芯糸
    (7,8)を2本の第2芯糸(11,12)間に挿入し
    ながら2本の第2芯糸(11,12)を撚合わせてモー
    ル要素(6)を固定し、その際モール要素を第2芯糸
    (11,12)の両側で所定長に切断するダブルモール
    糸の製造方法において、前記第1芯糸(7,8)に少な
    くとも1本の熱可塑性合成繊維糸条を含む合成繊維、再
    生繊維の如き衣料用繊維を用い、且つモール要素(6)
    の切断を加熱溶断によって行うことを特徴とするダブル
    モール糸の製造方法。
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