JPH05324167A - 表示一体型タブレット装置 - Google Patents

表示一体型タブレット装置

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JPH05324167A
JPH05324167A JP12725592A JP12725592A JPH05324167A JP H05324167 A JPH05324167 A JP H05324167A JP 12725592 A JP12725592 A JP 12725592A JP 12725592 A JP12725592 A JP 12725592A JP H05324167 A JPH05324167 A JP H05324167A
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Kosei Tagawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タブレット機能を有しない液晶表示パネル用
の表示制御回路を用いて駆動可能な表示一体型タブレッ
ト装置を提供する。 【構成】 表示制御回路5はタブレット機能を有しない
液晶表示パネル用の表示制御回路である。新クロック発
生器22はクロックcp2の周波数より数%高い周波数の
新クロック信号cp2nを生成する。F/F25は新シフト
データ発生器24からの新シフトデータsnに同期して、
各SW28,29,30,31を切り替え制御する。そし
て、第1RAM26あるいは第2RAM27のいずれか
一方にはクロック信号cp2に同期して表示データD0〜D
3を書き込むと同時に、いずれか他方からは新クロック
信号cp2nに同期して表示データD0〜D3を読み出して新
表示データD0n〜D3nとして出力する。こうして、1表
示フレーム期間中に空期間を設定し、この空時間を利用
して検出ペンの先端座標を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パーソナルコンピュ
ータやワードプロセッサなどに使用される表示一体型タ
ブレット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手書き文字や図形をコンピュータやワー
ドプロセッサなどに入力する手段として、例えば、液晶
ディスプレイと静電誘導型タブレットを積層して、我々
が紙に筆記用具で書く感覚で文字や図形を静電誘導型タ
ブレットに入力できるようにした表示部一体型タブレッ
ト装置が実用化されている。しかしながら、この表示部
一体型タブレット装置は、電極のある部分とない部分と
では反射率や透過率が異なるために表示画面上で格子状
に電極が見え、液晶表示の質を落とす原因となってい
る。
【0003】そこで、本発明者は、このような欠点をな
くしたタブレットとして、最近、図8に示すような表示
一体型タブレット装置を提案した(特願平3−4675
1号公報)。この表示一体型タブレット装置は、液晶デ
ィスプレイの表示電極と静電容量型タブレット装置の座
標検出電極を兼ねたものである。そして、図9に示すよ
うに1フレーム期間中にタブレット上の指示座標を検出
する座標検出期間と画像を表示する表示期間とを設け
て、座標検出と画像表示とを時分割で行うようにしてい
る。
【0004】図8において、液晶パネル1は互いに直交
して配列されたコモン電極Y1〜Yn(以下、任意のコモ
ン電極をYと記載する)とセグメント電極X1〜Xm(以
下、任意のセグメント電極をXと記載する)との間に液
晶を挟入して構成されており、各コモン電極Yとセグメ
ント電極Xとが交差する領域で各画素を構成している。
つまり、上記液晶パネル1にはn×mドットの画素がマ
トリクス状に配列されていることになる。
【0005】この表示一体型タブレット装置は、上述の
液晶ディスプレイ上に静電容量型タブレットを積層した
ものに比べて、格子状の電極パターンがなくなり見易く
なるといった利点の他に、液晶ディスプレイと静電容量
型タブレットとの電極や駆動回路を兼用しているためコ
ストダウンや小型軽量化が容易になるといった利点があ
る。
【0006】上記表示一体型タブレット装置は次のよう
に動作する。すなわち、上記コモン電極Yを駆動するた
めのコモン駆動回路2と、上記セグメント電極Xを駆動
するためのセグメント駆動回路3とは、切り替え回路4
を介して表示制御回路5と検出制御回路6に接続されて
いる。この切り替え回路4は、制御回路7によって制御
されて、表示期間には表示制御回路5からの出力信号を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る一方、座標検出期間には検出制御回路6からの出力を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る。尚、図8においては、上記切り替え回路4,表示制
御回路5,検出制御回路6および制御回路7を各ブロッ
クに分割して表現している。ところが、実際の回路にお
いては上記各回路はLSI(大規模集積回路)化されてお
り、上記のようなブロックには形態上厳密に区分できな
い。
【0007】上記表示期間においては、上記表示制御回
路5のシフトデータ出力端子Sからシフトデータsが出
力され、反転信号出力端子FRから反転信号frが出力さ
れ、クロック出力端子CP1からクロック信号cp1が出
力され、クロック出力端子CP2からクロック信号cp2
が出力され、データ出力端子D0〜D3から表示データ
0〜D3が出力される。
【0008】上記クロック信号cp1は1行分の画素を表
示する期間を周期とするクロック信号であり、切り替え
回路4の出力端子CP1Oを介してクロック信号cp1oと
してコモン駆動回路2のクロック入力端子YCKとセグ
メント駆動回路3のラッチパルス入力端子XLPに入力
される。また、特定のコモン電極Yを選択するためのパ
ルス信号であるシフトデータsは、切り替え回路4の出
力端子SOを介してシフトデータsoとしてコモン駆動回
路2のシフトデータ入力端子DIO1に上記クロック信
号cp1oと同期して入力される。
【0009】上記コモン駆動回路2にシフトデータsoが
入力されるとこのシフトデータsoのパルス位置がシフト
レジスタによってクロック信号cp1oに同期してシフトさ
れ、そのシフト位置に対応するコモン駆動回路2の出力
端子O1〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極駆
動信号の駆動パルスが印加される。このコモン電極駆動
信号は直流電源回路12から供給されるバイアス電源V
0〜V5に基づいて生成される。
【0010】上記クロック信号cp2は1行分の画素を表
示する期間を数分割した期間を周期とするクロック信号
であり、上記切り替え回路4の出力端子CP2Oを介し
てクロック信号cp2oとしてセグメント駆動回路3のクロ
ック入力端子XCKに入力される。
【0011】上記表示データD0〜D3は切り替え回路4
の出力端子D0O〜D3Oを介して表示データD0o〜D
3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜XD
3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタにク
ロック信号cp2oに同期して順次取り込まれる。そして、
1行分の画素に対応する表示データが総て取り込まれる
と、この取り込まれた表示データが上記ラッチパルス入
力端子XLPに入力されるクロック信号cp1oのタイミン
グでラッチされ、各表示データに対応するセグメント電
極駆動信号の駆動パルスがセグメント駆動回路3の出力
端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに印加され
る。このセグメント駆動信号も直流電源回路12から供
給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて作成される。
【0012】尚、上記反転信号frは、表示期間において
液晶に印加する電圧の印加方向を周期的に反転させて液
晶の電気分解による劣化を防止するための信号であり、
切り替え回路4の反転信号出力端子FROを介して反転
信号froとしてコモン駆動回路2の反転信号入力端子Y
FRとセグメント駆動回路3の反転信号入力端子XFR
とに入力される。
【0013】こうして、上記コモン駆動回路2およびセ
グメント駆動回路3の動作によって液晶パネル1の画素
マトリックスがその行順序に従って駆動されて、表示デ
ータD0〜D3に応じた画像が液晶パネル1に表示される
のである。
【0014】一方、上記座標検出期間においては、検出
制御回路6のシフトデータ出力端子Sdからシフトデー
タsdが出力され、反転信号出力端子FRdから反転信号f
rdが出力され、クロック出力端子CP1dからクロック
信号cp1dが出力され、クロック出力端子CP2dからク
ロック信号cp2dが出力され、データ出力端子D0d〜D
3dから駆動データD0d〜D3dが出力される。
【0015】上記クロック信号cp1dは1本のコモン電極
Yを走査する走査期間を周期とするクロック信号であ
り、切り替え回路4の出力端子CP1Oを介してクロッ
ク信号cp1oとしてコモン駆動回路2のクロック入力端子
YCKとセグメント駆動回路3のラッチパルス入力端子
XLPに入力される。また、特定のコモン電極Yを選択
するためのパルス信号であるシフトデータsdは、切り替
え回路4の出力端子SOを介してシフトデータsoとして
コモン駆動回路2のシフトデータ入力端子DIO1に上
記クロック信号cp1dと同期して入力される。
【0016】そうすると、上述の表示期間の場合と同様
に、上記シフトデータsoのパルス位置がコモン駆動回路
2のシフトレジスタによってクロック信号cp1oに同期し
てシフトされ、そのシフト位置に対応する出力端子O1
〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極走査信号y
1〜yn(以下、任意のコモン電極走査信号をyと記載す
る)の走査パルスが順次印加される。このコモン電極走
査信号yは直流電源回路12から供給されるバイアス電
源V0〜V5に基づいて生成される。上記クロック信号cp
2dはセグメント電極Xを走査する走査期間を周期とする
クロック信号であり、上記切り替え回路4の出力端子C
P2Oを介してクロック信号cp2oとしてセグメント駆動
回路3のクロック入力端子XCKに入力される。
【0017】上記駆動データD0d〜D3dは切り替え回路
4の出力端子D0O〜D3Oを介して駆動データD0o〜
3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜X
D3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタに
クロック信号cp2oと同期して順次取り込まれる。そし
て、上記駆動データに対応するセグメント電極走査信号
1〜xm(以下、任意のセグメント電極走査信号をxと
記載する)の走査パルスがセグメント駆動回路3の出力
端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに出力され
る。このセグメント電極走査信号xも直流電源回路12
から供給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて作成さ
れる。
【0018】図10は上記表示一体型タブレット装置の
座標検出期間における各走査信号のタイミングチャート
である。座標検出期間はx座標検出期間とそれに続くy
座標検出期間に分かれており、x座標検出期間にはセグ
メント電極Xにパルス電圧信号であるセグメント電極走
査信号xを順次印加する一方、y座標検出期間にはコモ
ン電極Yにパルス電圧信号であるコモン電極走査信号y
を順次印加する。
【0019】上記パルス電圧信号の印加により、セグメ
ント電極Xあるいはコモン電極Yと指示座標検出ペン
(以下、単に検出ペンという)8の先端電極との間の浮遊
容量によって検出ペン8に電圧が誘起される。この検出
ペン8に生じた誘起電圧はアンプ9で増幅され、x座標
検出回路10およびy座標検出回路11に入力される。
このx座標検出回路10およびy座標検出回路11は、
上記アンプ9からの出力信号と制御回路7からのタイミ
ング信号とに基づいて、上記パルス電圧信号が印加され
てから誘起電圧が最高値になる迄の時間を検出すること
により、夫々上記検出ペン8が指示する位置のx座標あ
るいはy座標を検出する。
【0020】尚、上記表示期間の時間長をできるだけ長
く確保するために座標検出期間の時間長はできるだけ短
くする必要がある。そこで、座標検出期間におけるセグ
メント電極走査速度およびコモン電極走査速度を、表示
期間における各電極駆動速度よりも高速に実施する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記表示
一体型タブレット装置においては上述のような種々の利
点を有する。一方、未だ以下に述べるような幾つかの問
題点をも有している。
【0022】〔第1の問題点〕上記表示一体型タブレッ
ト装置においては、図9に示すように、N番目フレーム
の表示期間と(N+1)番目フレームの表示期間との間に
は、液晶パネル1上における検出ペン8の先端座標を検
出するための座標検出期間を設けている。これに対し
て、タブレット機能を有しない通常の液晶パネルにおい
ては、当然のことながら各フレームには座標検出期間が
存在せず、表示期間が連続するようになっている。した
がって、上記表示一体型タブレット装置をパーソナルコ
ンピュータやワードプロセッサ等に採用する際には、従
来の座標検出期間を設定できない表示制御回路に替わる
座標検出期間を設定できる表示制御回路を新たに開発す
る必要がある。
【0023】このことは、上記表示一体型タブレット装
置を用いた装置がタブレットを応用した全く新規な装置
であって、かなりの生産量が望める場合には問題とはな
らない。しかしながら、従来から生産しているタブレッ
ト機能のないパーソナルコンピュータ等にマイナーチェ
ンジの形式で上記表示一体型タブレット装置を搭載する
場合であって需要が少ない場合には、上述のように表示
制御回路から新たに開発することはコストや表示制御回
路の信頼性の実績等の面から問題がある。
【0024】そこで、後者のような場合には、従来から
生産されているタブレット機能のない液晶表示パネル用
の表示制御回路をそのまま用い、単に検出ペン,検出制
御回路,切り替え回路,x/y座標検出回路および制御回
路等を追加するだけで上記液晶表示パネルを上記表示一
体型タブレット装置として機能させることが望ましいの
である。
【0025】〔第2の問題点〕上記表示一体型タブレッ
ト装置においては、上述のように、N番目フレームの表
示期間と(N+1)番目フレームの表示期間との間に座標
検出期間を設け、この座標検出期間中に検出ペンの先端
座標を検出するようにしている。したがって、上記表示
一体型タブレット装置における1秒間における座標検出
回数(以下、座標検出周波数と言う)は表示のフレーム周
波数と同じである。
【0026】ところで、通常、パーソナルコンピュータ
やワードプロセッサ等における表示のフレーム周波数は
以下のように設定されている。すなわち、省エネルギー
機種として設計されたバックライト用光源を持たない反
射タイプの液晶表示パネルの場合には、室内照明の蛍光
灯によるフリッカを避けるために、50Hz地区におけ
るフレーム周波数は50フレーム/秒に設定し、60Hz
地区においては60フレーム/秒に設定し、両地区共用
におけるフレーム周波数は約72フレーム/秒に設定し
ている。また、室内照明として高周波点灯の蛍光灯を使
用する場合やバックライト用光源を有する液晶表示パネ
ルの場合には、フリッカを考慮する必要が無いので液晶
表示パネルの消費電力をできるだけ低くできるように、
また、それまで採用していたディスプレイ(例えば、C
RT(カソード・レイ・チューブ)等)との互換性により、
60フレーム/秒あるいはそれ以下に設定している。
【0027】上述のように、上記表示一体型タブレット
装置における座標検出周波数は表示のフレーム数と同じ
である。したがって、パーソナルコンピュータやワード
プロセッサ等に上記表示一体型タブレット装置を採用し
た場合における座標検出周波数は、最大で72回/秒で
あり、殆どは60回/秒以下となる。勿論、フレーム周
波数をもっと高くすることも原理的には可能であるが、
既存機種との互換性や消費電力が増大すること等から、
72フレーム/秒が実用機器における上限であると考え
てよい。
【0028】上記検出ペンの座標検出周波数の値(最大
72回/秒、通常60回/秒以下)は、アイコンによるメ
ニュー選択時に検出ペンによって液晶パネル上の位置を
指定する場合やごく普通の筆記速度で手書き文字を入力
して確認する場合には十分である。ところが、高速度筆
記パターンを入力して認識する場合や何回かの検出結果
の平均値によって一つの座標を求める場合には、上記の
座標検出周波数値より更に高い値であることが望まれ
る。例えば、高速で書いた文字や記号をより高い認識率
で検出したい場合には、100回/秒の座標検出周波数
が必要な場合もある。
【0029】〔第3の問題点〕上記表示一体型タブレッ
ト装置においては、表示品位を高く保つにはなるべく座
標検出期間を短くして表示期間を長く取ることが望まし
い。例えば、表示のフレーム周波数が60フレーム/秒
である場合の座標検出期間の時間長は0.4mS〜0.8m
S程度となる。ところが、このように座標検出時間が短
くともこの間に図9に示すようなセグメント電極走査お
よびコモン電極走査は確実に実施しなければならない。
したがって、上記各電極の走査速度が非常に高くなり、
上記クロック信号cp1oの周波数が3MHzにも達するの
である。
【0030】ところで、図8に示すような表示一体型タ
ブレット装置のセグメント電極Xあるいはコモン電極Y
はセグメント駆動回路3あるいはコモン駆動回路2側か
ら見ると、図11に示すように、コデンサCと抵抗Rと
から成る回路で等価的に表すことができる。上記コデン
サCは、液晶を挟んで交差するセグメント電極Xとコモ
ン電極Yとの間の静電容量であり、0.33mm角の画素
の場合には1画素当たり1pFにも達する。また、抵抗
Rは、セグメント電極Xおよびコモン電極Yの抵抗であ
り、通常の液晶表示パネルにおいては1画素当たり数十
Ωに達する。
【0031】上記座標検出期間において、上記コモン駆
動回路2によってコモン電極Yに電圧V5の走査パルス
を印加することは、図11に示すCR回路に電圧V5
走査パルスを印加することと等価である。ここで、図1
1に示すCR回路はローパスフィルタの一種であり、C
R回路の左端に印加された走査パルスの波形が右方へ伝
達されるに連れて歪むと共にその伝達時間が遅延してし
まう。この場合、コモン駆動回路2における走査速度が
遅いために、この遅延時間が座標検出時間に比べて小さ
いときには問題にはならない。ところが、上記表示一体
型タブレット装置の場合には表示品位を高く保つために
座標検出時間は0.4mS〜0.8mS程度と短いために、
CR回路による走査パルスの伝達遅延が無視できなくな
るのである。
【0032】すなわち、上記コモン駆動回路2に入力さ
れるクロック信号cp1oの周波数が3MHzであり、検出
ペン8の先端電極に電圧が誘起されてからy座標検出回
路11によって上記誘起電圧が検出されるまでの時間が
無視できるとする。そうした場合、CR回路による走査
パルスの遅延が“0"の場合には、コモン電極Y1に走査
パルスを印加し始めてから検出ペン8に電圧が誘起され
るまでの時間をT秒とすると、検出ペン先端のy座標は T×(3×106)×L …(1) 但し、L:コモン電極間の距離 となる。
【0033】ところが、上記コモン電極Yの左端に印加
した走査パルスが右端に達する時間は、電極材料,液晶
材料および交差するセグメント電極間距離等によって異
なるが、通常のデューティータイプの液晶表示パネルの
場合には数μSにも達するのである。この場合、検出ペ
ン8の位置がコモン電極Yの左端にある場合のy座標は
式(1)で表せるので問題はない。ところが、同じコモン
電極Yにおける右端にある場合には、式(1)における時
間Tは左端にある場合より数μSだけ長くなってしまう
のである。その結果、検出ペン8の位置が同じコモン電
極Y上に在るにも拘わらずy座標の値が大きくなること
になる。
【0034】更に厄介なことに、液晶は表示部と非表示
部とでは誘電率が3倍ほど異なるという性質を有する。
したがって、図11における表示画素に対応するコンデ
ンサCと非表示画素に対応するコンデンサCとの静電容
量が異なり、検出ペン8の位置が同じであっても表示内
容によってCR回路の遅延時間が異なることになる。つ
まり、検出ペン8を同じ位置に固定していても、表示内
容が変化すると検出ペン先端のy座標の検出値が変化す
るのである。
【0035】このようなセグメント電極Xおよびコモン
電極Yにおける走査パルスの伝達遅延があると、例えば
検出ペン8によってコモン電極Yに平行な直線を引いて
も直線は歪んでしまうことになる。通常は、上記CR回
路の遅延時間による座標検出位置の歪みはソフトウェア
的に補正可能であるが、上述のような表示内容の変化に
よる座標検出位置の歪みの補正は難しいという問題があ
る。
【0036】そこで、この発明の第1の目的は、タブレ
ット機能を有しない液晶表示パネル用の表示制御回路を
用いて駆動可能な表示一体型タブレット装置を提供する
ことにある。さらに、この発明の第2に目的は、フレー
ム周波数を上げることなく高い周波数で座標検出が可能
な表示一体型タブレット装置を提供することにある。さ
らに、この発明の第3に目的は、セグメント電極および
コモン電極における走査パルスの伝達遅延時間を短くし
て、検出ペン先端の検出座標の歪みをなくすことができ
る表示一体型タブレット装置を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の表示一体型タブレット装置は、直交す
るセグメント電極群およびコモン電極群の間に表示用材
料を挟入してデューティタイプの駆動方法によって駆動
される表示パネルと、上記表示パネルのセグメント電極
群およびコモン電極群と静電的に結合された電極を先端
に有する検出ペンと、上記セグメント電極群を駆動する
セグメント駆動回路と、上記コモン電極群を駆動するコ
モン駆動回路と、上記セグメント駆動回路およびコモン
駆動回路を制御して上記表示パネル上に画像を表示する
表示制御回路と、上記セグメント駆動回路を制御して上
記表示パネルのセグメント電極群を順次走査する一方上
記コモン駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走
査する検出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の
発生タイミングと上記セグメント電極群の走査タイミン
グとから上記検出ペン先端によって指示された表示パネ
ル上のx座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペ
ンからの出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群
の走査タイミングとから上記検出ペン先端によって指示
された表示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路
を有する表示一体型タブレット装置において、上記表示
制御回路から出力される第1クロック信号の周波数より
も高い周波数を有する第2クロック信号を生成するクロ
ック生成部と、入力された同期信号に同期して1表示フ
レーム分の表示データが書き込まれる一方上記書き込ま
れた1表示フレーム分の表示データが入力された同期信
号に同期して読み出される表示データ格納部と、上記表
示制御回路によって設定される表示フレームに同期して
上記表示データ格納部に入力する同期信号の経路を切り
替えて、上記表示データ格納部に表示データを書き込む
際には上記同期信号として上記第1クロック信号を表示
データ格納部に入力する一方、上記表示データ格納部か
ら表示データを読み出す際には上記同期信号として上記
第2クロック信号を表示データ格納部に入力する経路切
り替え部を備えて、上記表示データ格納部に1表示フレ
ーム分の表示データを書き込む時間よりも読み出す時間
を短くして1表示フレーム期間中に表示データ読み出し
期間と空き期間とを設け、この空き期間中に上記検出制
御回路を動作させることを特徴としている。
【0038】また、第2の発明の表示一体型タブレット
装置は、直交するセグメント電極群とコモン電極群との
間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆動方法
によって駆動される表示パネルと、上記表示パネルのセ
グメント電極群およびコモン電極群と静電的に結合され
た電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメント電極
群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン電極群
を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セグメン
ト駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記表示パ
ネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検出期間
に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パネルの
セグメント電極群を順次走査する一方上記コモン駆動回
路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検出制御
回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミング
と上記セグメント電極群の走査タイミングとから上記検
出ペン先端によって指示された表示パネル上のx座標を
検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの出力信
号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タイミン
グとから上記検出ペン先端によって指示された表示パネ
ル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する表示一
体型タブレット装置において、上記表示パネルは複数の
ブロックに区分され、上記セグメント駆動回路あるいは
コモン駆動回路は上記各ブロックに属するセグメント電
極群あるいはコモン電極群を独立して駆動可能なように
分割され、上記表示制御回路は上記表示パネルの各ブロ
ック単位に画像を表示するように上記セグメント駆動回
路およびコモン駆動回路を制御可能に成し、上記検出制
御回路は上記表示パネルの各ブロック毎の表示期間の間
に上記座標検出期間を設定するように上記セグメント駆
動回路およびコモン駆動回路を制御可能に成して、1表
示フレーム期間中に上記検出ペン先端の座標検出を複数
回実施するように成したことを特徴としている。
【0039】また、第3の発明の表示一体型タブレット
装置は、第2の発明の表示一体型タブレット装置におい
て、上記セグメント駆動回路およびコモン駆動回路は上
記各分割単位毎にシフトレジスタ,シフトデータ入力端
子およびシフトデータ出力端子を有すると共に、上記表
示期間には、上記表示パネルにおける画像が表示されよ
うとするブロックに属する電極群を駆動するセグメント
駆動回路の上記分割単位あるいはコモン駆動回路の上記
分割単位の上記シフトデータ入力端子に上記表示制御回
路からのシフトデータを入力する一方、上記座標検出期
間には、上記表示パネルにおける一端のブロックに属す
る電極群を駆動するセグメント駆動回路の上記分割単位
あるいはコモン駆動回路の上記分割単位のシフトデータ
入力端子に上記シフトデータを入力し、他の分割単位の
シフトデータ入力端子には隣接した分割単位のシフトデ
ータ出力端子からのシフトデータを入力するように、シ
フトデータ供給路を切り替えるシフトデータ供給路切替
回路を備えて、上記表示期間においては上記表示パネル
の各ブロック単位に画像を表示する一方、上記座標検出
期間においては上記表示パネルのセグメント電極群およ
びコモン電極群を一端に在る電極から他端に在る電極に
向かって順次連続して走査するように成したことを特徴
としている。
【0040】また、第4の発明の表示一体型タブレット
装置は、第2の発明あるいは第3の発明の表示一体型タ
ブレット装置において、表示画面を複数の上記表示パネ
ルで構成し、上記セグメント駆動回路およびコモン駆動
回路は上記各表示パネル毎に設け、上記表示制御回路は
上記各表示パネルを構成する各ブロック単位に画像を表
示するように上記各セグメント駆動回路および各コモン
駆動回路を制御可能に成し、上記検出制御回路は、上記
複数の表示パネルによって構成される表示画面のセグメ
ント電極群およびコモン電極群を上記表示画面の一端に
位置する電極から他端に位置する電極に向かって順次連
続して走査するように上記セグメント駆動回路およびコ
モン駆動回路を制御可能に成したことを特徴としてい
る。
【0041】また、第5の発明の表示一体型タブレット
装置は、直交するセグメント電極群とコモン電極群との
間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆動方法
によって駆動される表示パネルと、上記表示パネルのセ
グメント電極群およびコモン電極群と静電的に結合され
た電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメント電極
群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン電極群
を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セグメン
ト駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記表示パ
ネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検出期間
に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パネルの
セグメント電極群を順次走査する一方上記コモン駆動回
路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検出制御
回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミング
と上記セグメント電極群の走査タイミングとから上記検
出ペン先端によって指示された表示パネル上のx座標を
検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの出力信
号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タイミン
グとから上記検出ペン先端によって指示された表示パネ
ル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する表示一
体型タブレット装置において、上記セグメント電極およ
びコモン電極の電気抵抗が15Ω/□以下であることを
特徴としている。
【0042】また、第6の発明の表示一体型タブレット
装置は、直交するセグメント電極群とコモン電極群との
間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆動方法
によって駆動される表示パネルと、上記表示パネルのセ
グメント電極群およびコモン電極群と静電的に結合され
た電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメント電極
群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン電極群
を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セグメン
ト駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記表示パ
ネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検出期間
に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パネルの
セグメント電極群を順次走査する一方上記コモン駆動回
路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検出制御
回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミング
と上記セグメント電極群の走査タイミングとから上記検
出ペン先端によって指示された表示パネル上のx座標を
検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの出力信
号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タイミン
グとから上記検出ペン先端によって指示された表示パネ
ル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する表示一
体型タブレット装置において、上記検出制御回路は、上
記セグメント電極あるいはコモン電極のうち長い方の電
極の走査速度が短い方の電極の走査速度よりも遅くなる
と共に上記セグメント電極とコモン電極との走査周波数
比が整数比となるように、上記セグメント駆動回路およ
びコモン駆動回路を制御可能になしたことを特徴として
いる。
【0043】また、第7の発明の表示一体型タブレット
装置は、直交するセグメント電極群とコモン電極群との
間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆動方法
によって駆動される表示パネルと、上記表示パネルのセ
グメント電極群およびコモン電極群と静電的に結合され
た電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメント電極
群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン電極群
を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セグメン
ト駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記表示パ
ネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検出期間
に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パネルの
セグメント電極群を順次走査する一方上記コモン駆動回
路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検出制御
回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミング
と上記セグメント電極群の走査タイミングとから上記検
出ペン先端によって指示された表示パネル上のx座標を
検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの出力信
号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タイミン
グとから上記検出ペン先端によって指示された表示パネ
ル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する表示一
体型タブレット装置において、表示画面を複数の上記表
示パネルで構成し、上記セグメント駆動回路およびコモ
ン駆動回路は上記各表示パネル毎に設け、上記表示制御
回路は上記複数の表示パネルによって構成される上記表
示画面に1つの画像を表示するように上記各セグメント
駆動回路および各コモン駆動回路を制御可能に成し、上
記検出制御回路は、上記各表示パネルのセグメント電極
群およびコモン電極群を上記表示画面の一端に位置する
電極から他端に位置する電極に向かって順次連続して走
査するように上記セグメント駆動回路およびコモン駆動
回路を制御可能に成したことを特徴としている。
【0044】また、第8の発明の表示一体型タブレット
装置は、直交するセグメント電極群とコモン電極群との
間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆動方法
によって駆動される表示パネルと、上記表示パネルのセ
グメント電極群およびコモン電極群と静電的に結合され
た電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメント電極
群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン電極群
を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セグメン
ト駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記表示パ
ネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検出期間
に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パネルの
セグメント電極群を順次走査する一方上記コモン駆動回
路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検出制御
回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミング
と上記セグメント電極群の走査タイミングとから上記検
出ペン先端によって指示された表示パネル上のx座標を
検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの出力信
号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タイミン
グとから上記検出ペン先端によって指示された表示パネ
ル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する表示一
体型タブレット装置において、上記セグメント駆動回路
を第1セグメント駆動回路及び第2セグメント駆動回路
の2つのセグメント駆動回路で構成すると共に上記第1
セグメント駆動回路と第2セグメント駆動回路とを上記
表示パネルを挟んで対向して配置し、上記コモン駆動回
路を第1コモン駆動回路および第2コモン駆動回路の2
つのコモン駆動回路で構成すると共に上記第1コモン駆
動回路と第2コモン駆動回路とを上記表示パネルを挟ん
で対向して配置し、上記第1セグメント駆動回路によっ
て駆動されるセグメント電極と上記第2セグメント駆動
回路によって駆動されるセグメント電極とを交互に配列
する一方、上記第1コモン駆動回路によって駆動される
コモン電極と上記第2コモン駆動回路によって駆動され
るコモン電極とを交互に配列し、上記表示制御回路は、
上記第1セグメント駆動回路,第2セグメント駆動回路,
第1コモン駆動回路および第2コモン駆動回路によって
駆動されるセグメント電極群とコモン電極群を有する表
示パネルに1つの画像を表示するように上記各駆動回路
を制御可能に成し、上記検出制御回路は、上記表示パネ
ルの一端に在る電極から他端に在る電極に向かって順次
連続して走査するように上記第1セグメント駆動回路,
第2セグメント駆動回路,第1コモン駆動回路および第
2コモン駆動回路を制御可能に成したことを特徴として
いる。
【0045】
【作用】第1の発明では、表示パネルに画像を表示する
際に、表示制御回路で設定される表示フレームに同期し
て同期信号の経路が経路切り替え部によって切り替えら
れ、上記表示制御回路から出力される第1クロック信号
が同期信号として表示データ格納部に入力される。そし
て、この入力された同期信号(第1クロック信号)に同期
して1表示フレーム分の表示データが表示データ格納部
に書き込まれる。
【0046】次に、上記表示制御回路で設定される次の
表示フレームに同期して同期信号の経路が経路切り替え
部によって切り替えられ、クロック生成部によって生成
された上記第1クロック信号よりも高い周波数の第2ク
ロック信号が同期信号として表示データ格納部に入力さ
れる。そして、この入力された同期信号(第2クロック
信号)に同期して1表示フレーム分の表示データが表示
データ格納部から読み出される。そして、この読み出さ
れた1表示フレーム分の表示データに基づいて、セグメ
ント駆動回路およびコモン駆動回路によって上記表示パ
ネルに1表示フレーム分の画像が表示される。
【0047】その際に、上述のように、上記表示データ
格納部に1表示フレーム分の表示データを書き込む時間
よりも読み出す時間の方が短いので、1表示フレーム期
間中に表示データ読み出し期間と空き期間とが設けられ
ることになる。したがって、この空き期間期間中に上記
検出制御回路を動作させることによって、検出ペン先端
で指示された上記表示パネル上の座標が次のようにして
検出される。
【0048】すなわち、上記検出制御回路の制御に基づ
いて、上記セグメント駆動回路によって上記セグメント
電極が順次走査される。そして、その際に、上記セグメ
ント電極と静電的に結合された検出ペンの先端の電極に
誘起される誘起電圧信号の発生タイミングと上記セグメ
ント電極の走査タイミングとに基づいて、x座標検出回
路によって上記検出ペン先端で指示された表示パネル上
の位置のx座標が検出される。同様にして、上記コモン
駆動回路によって上記コモン電極が順次走査される。そ
して、上記検出ペンからの誘起電圧信号の発生タイミン
グと上記コモン電極の走査タイミングとに基づいて、y
座標検出回路によって上記検出ペン先端で指示された表
示パネル上の位置のy座標が検出される。
【0049】このように、画像表示を実施するに際して
上記表示制御回路で設定される1表示フレーム期間中に
空き期間を設けることによって、タブレット機能の無い
液晶パネル用の表示制御回路を用いた場合にも、上記検
出制御回路の制御に基づいて上記検出ペンの先端で指示
された表示パネル上の座標が検出される。
【0050】また、第2の発明では、表示期間において
は、表示制御回路によって、表示パネルの各ブロックに
属するセグメント電極群あるいはコモン電極群を独立し
て駆動可能なように分割されているセグメント駆動回路
あるいはコモン駆動回路が分割単位で制御され、上記表
示パネルの各ブロックに属するセグメント電極群あるい
はコモン電極群が独立して駆動される。こうして、上記
表示パネルを形成する複数のブロックの総てに画像が表
示されて、1表示フレームの画像が表示される。
【0051】その際に、検出制御回路によって、上記表
示パネルの各ブロック毎の表示期間の間に座標検出期間
が設定されて、上記各ブロック毎の画像表示の間に検出
ペンの先端で指示された表示パネル上の座標が検出され
る。したがって、1表示フレーム期間中に複数回座標検
出が実施されて、座標検出周波数がフレーム周波数より
も高めるられる。
【0052】また、第3の発明では、上記表示期間に
は、シフトデータ供給路切替回路によってシフトデータ
供給路が切り替えられて、上記表示パネルにおける画像
が表示されようとするブロックに属する電極群を駆動す
るセグメント駆動回路の上記分割単位あるいはコモン駆
動回路の上記分割単位のシフトデータ入力端子に表示制
御回路からのシフトデータが入力される。そして、上記
表示パネルの画像を表示すべきブロックに画像が表示さ
れる。
【0053】こうして、上記表示パネルの上記画像を表
示すべきブロックに画像が表示された後に、座標検出期
間に入り、上記シフトデータ供給路切替回路によってシ
フトデータ供給路が切り替えられて、上記表示パネルに
おける一端のブロックに属する電極群を駆動するセグメ
ント駆動回路の上記分割単位あるいはコモン駆動回路の
上記分割単位のシフトデータ入力端子に上記シフトデー
タが入力される。さらに、他の分割単位のシフトデータ
入力端子には隣接した分割単位のシフトデータ出力端子
からのシフトデータが入力される。そして、上記表示パ
ネルのセグメント電極群およびコモン電極群が、一端に
在る電極から他端に在る電極に向かって順次連続して走
査される。
【0054】こうして、1表示フレームを複数のブロッ
クに分けて画像を表示し、各ブロック毎の表示の間に座
標検出を実施することによって1表示フレーム期間中に
複数回座標検出が実施され、座標検出周波数がフレーム
周波数よりも高められる。
【0055】また、第4の発明では、表示期間において
は、表示制御回路によって、表示画面を構成する各表示
パネル毎に設けられたセグメント駆動回路およびコモン
駆動回路が制御されて、上記表示パネルを構成する各ブ
ロック単位に画像が表示される。一方、上記各ブロック
の表示期間の間に設定される座標検出期間においては、
上記検出制御回路によって、上記セグメント駆動回路お
よびコモン駆動回路が制御されて、上記複数の表示パネ
ルによって構成される表示画面のセグメント電極群およ
びコモン電極群が上記表示画面の一端に位置する電極か
ら他端に位置する電極に向かって順次連続して走査され
る。
【0056】こうして、1表示フレーム期間中に複数回
座標検出が実施され、座標検出周波数がフレーム周波数
よりも高めるられる。
【0057】また、第5の発明では、表示パネルを構成
するセクメント電極およびコモン電極の電気抵抗が15
Ω/□以下に設定されている。そのために、上記セグメ
ント電極あるいはコモン電極に印加された走査パルスの
伝達遅延時間は短く、検出ペン先端の検出座標の歪み量
も小さい。
【0058】また、第6の発明では、座標検出期間にお
いては、検出制御回路によってセグメント駆動回路およ
びコモン駆動回路が制御されて、セグメント電極あるい
はコモン電極のうち長い方の電極が短い方の電極の走査
速度よりも遅い走査速度で走査される。その結果、上記
長い方の電極に印加された走査パルスの伝達遅延時間が
相対的に短くなり、検出ペン先端の検出座標の歪みが小
さくなる。
【0059】その際に、上記検出制御回路は、上記セグ
メント電極とコモン電極との走査周波数比が整数比にな
るように上記セグメント駆動回路およびコモン駆動回路
を制御するので、検出ペンに誘起された電圧に基づいて
容易に検出ペン先端の座標が算出される。
【0060】また、第7の発明では、表示画面が複数の
表示パネルによって構成されているので各表示パネルを
構成する各電極の長さは短く、電気抵抗も小さい。した
がって、上記各電極に印加された走査パルスの伝達遅延
時間は短く、検出ペン先端の検出座標の歪み量も小さ
い。
【0061】また、第8の発明では、表示パネルにおけ
る隣接する電極を駆動する第1セグメント駆動回路およ
び第2セグメント駆動回路又は第1コモン駆動回路およ
び第2コモン駆動回路は表示パネルを挟んで対向して配
置されている。したがって、全電極の長さ方向に見た遅
延の度合は平均化されて、検出ペン先端の検出座標の歪
み量も小さくなる。
【0062】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。 <第1例>本例における表示一体型タブレット装置は、
タブレット機能を有しない通常の液晶表示パネル用の表
示制御回路によって液晶パネルをタブレットとして動作
させて、液晶表示および検出ペン先端の座標検出を実施
するものである。
【0063】[第1実施例]図1は本実施例における表
示一体型タブレット装置における液晶パネル駆動部のブ
ロック図を示す。尚、図1においては、液晶パネル,コ
モン駆動回路,セグメント駆動回路,検出制御回路,切り
替え回路,制御回路,検出ペン,アンプ,x座標検出回路お
よびy座標検出回路等は省略している。表示制御回路5
は、図8に示す従来の表示一体型タブレット装置におけ
る表示制御回路5と同じ動作をし、通常のタブレット機
能を有しない液晶表示パネル用の表示制御回路である。
【0064】上記表示制御回路5のシフトデータ出力端
子Sからは、駆動するコモン電極Yを選択するためのパ
ルス信号であるシフトデータsが出力される。また、ク
ロック出力端子CP1からは、1行分の画素を表示する
期間を周期とするクロック信号cp1が出力される。ま
た、クロック出力端子CP2からは、1行分の画素を表
示する期間を数分割した期間を周期とするクロック信号
cp2が出力される。さらに、データ出力端子D0〜D3
からは表示データD0〜D3が出力される。
【0065】この表示データD0〜D3は、上記クロック
信号cp2に同期してセグメント駆動回路内のレジスタに
順次取り込まれ、こうして1行分の画素に対応する表示
データが総て取り込まれると、クロック信号cp1のタイ
ミングでラッチされて対応するセグメント電極駆動信号
の駆動パルスが各セグメント電極に印加される。それと
同時に、上記1行に対応する1本のコモン電極にコモン
電極駆動信号の駆動パルスが印加される。こうして、コ
モン電極駆動信号の駆動パルスが印加されたコモン電極
とセグメント電極駆動信号の駆動パルスが印加されたセ
グメント電極との交差位置にある画素が表示されるので
ある。
【0066】上述のような表示制御回路5からのシフト
データs,クロック信号cp1,クロック信号cp2および表示
データD0〜D3の出力は、図2(b)に示すタイミングに
よって実施される。つまり、本実施例においては各表示
期間の間に座標検出期間がないのである。
【0067】本実施例においては、上述のように座標検
出期間を設定しない表示制御回路5を用いて検出ペンの
先端座標を検出することを可能にするために、制御部2
1を設けている。この制御部21は、新クロック発生器
22,分周器23,新シフトデータ発生器24,フリップ
フロップ(以下、F/Fと略称する)25,第1RAM(ラ
ンラム・アクセス・メモリ)26,第2RAM27,第1ス
イッチ(以下、SWと略称する)28,第2SW29,第3
SW30および第4SW31から概略構成される。
【0068】上記新クロック発生器22は新クロック信
号cp2nを生成する回路である。この新クロック信号cp2n
は、表示制御回路5から出力されるクロック信号cp2よ
り周波数が数%高いクロック信号である。また、分周器
23は、新クロック信号cp2nを分周して新クロック信号
cp1nを生成する。その際における分周器23による分周
は、例えばセグメント電極数が640本であり、表示デ
ータD0〜D3が4ビットづつ取り込まれる場合には、4
/640=1/160である。こうすることによって、例
えば上記クロック信号cp2nが160回立ち上がって(あ
るいは立ち下がって)640ビットの(すなわち、1行分
の)表示データが取り込まれると、新クロック信号cp1n
が立ち上がって(あるいは立ち下がって)1行分の表示デ
ータがラッチされて640本のセグメント電極に夫々出
力されるのである。
【0069】上記新シフトデータ発生器24は、表示制
御回路5からのシフトデータsと分周器23からの新ク
ロック信号cp1nとから新シフトデータsnを生成する。こ
の新シフトデータsnは、周期はシフトデータsと同じで
あり、パルス幅は新クロック信号cp1nのパルス幅がクロ
ック信号cp1より狭くなったのに伴って新クロック信号c
p1nのパルス幅に同期したパルス幅に修正された信号で
ある。
【0070】上記第1RAM26および第2RAM27
には、入力端子R/Wに入力されるF/F25からの制御
信号に基づいて、クロック入力端子CKに入力されるク
ロック信号に同期して表示データD0〜D3のリード/ラ
イトが行われる。上記第1SW28および第4SW31
は、F/F25からの制御信号に基づいて第1RAM2
6および第2RAM27に対する表示データD0〜D3
書き込み動作と読み出し動作とを切り替える。一方、上
記第2SW29および第3SW30は、F/F25から
の制御信号に基づいて第1RAM26および第2RAM
27のクロック入力端子CKに入力されるクロック信号
を切り替える。
【0071】上記構成の制御部21は次のように動作す
る。図1に示す状態においては、F/F25における出
力端子Qからのレベル“H"の制御信号に基づいて、第
3SW30が新クロック信号cp2n側に切り替えられ、第
4SW31が第2RAM27側に切り替えられている。
一方、F/F25における出力端子Q(反転)からのレベ
ル“L"の制御信号に基づいて、第1SW28が第1R
AM26側に切り替えられ、第2SW29がクロック信
号cp2側に切り替えられている。また、上記F/F25に
おける出力端子Qからのレベル“H"の制御信号が第2
RAM27の入力端子R/Wに入力されて、第2RAM
27はリード側にセットされている。一方、F/F25
における出力端子Q(反転)からのレベル“L"の制御信
号が第1RAM26の入力端子R/Wに入力されて、第
1RAM26はライト側にセットされている。
【0072】その結果、上記第1RAM26には、クロ
ック入力端子CKに入力されるクロック信号cp2に同期
して、表示制御回路5からの表示データD0〜D3が順次
書き込まれる。一方、第2RAM27からは、クロック
入力端子CKに入力される新クロック信号cp2nに同期し
て、書き込まれている表示データD0〜D3が順次読み出
され、新表示データD0n〜D3nとして出力される。
【0073】その後、上記F/F25に新シフトデータ
発生器24からの新シフトデータsnのパルスが入力され
ると、出力端子Qから出力される制御信号のレベルと出
力端子Q(反転)から出力される制御信号のレベルとが反
転する。そして、第1SW28が第2RAM27側に切
り替えられ、第2SW29が新クロック信号cp2n側に切
り替えられ、第3SW30がクロック信号cp2側に切り
替えられ、第4SW31が第1RAM26側に切り替え
られるのである。
【0074】その結果、上述の場合とは逆に、第1RA
M26からは、書き込まれている表示データD0〜D3
入力される新クロック信号cp2nに同期して順次読み出さ
れ、新表示データD0n〜D3nとして出力される。一方、
第2RAM27には、表示制御回路5からの表示データ
0〜D3が入力されるクロック信号cp2に同期して順次
書き込まれるのである。
【0075】ここで、上述のように、新シフトデータsn
の周期は表示制御回路5からのシフトデータsの周期と
同じである。したがって、各表示フレームの切り替わり
時に新シフトデータsnのパルスが立ち上がる(立ち下が
る)ことになる。すなわち、第1RAM26と第2RA
M27とは、各フレーム毎に、1フレーム分の表示デー
タD0〜D3の書き込み動作と読み出し動作とを交互に繰
り返すことになる。
【0076】また、上記新クロック信号cp2nは、上述の
ようにクロック信号cp2の周波数より数%高い周波数を
有するクロック信号である。したがって、クロック信号
cp2に同期して1フレーム分の表示データD0〜D3が書
き込まれた第1RAM26あるいは第2RAM27か
ら、クロック信号cp2の周波数より数%高い周波数の新
クロック信号cp2nに同期して1フレーム分の表示データ
0〜D3を順次読み出すことになり、図2(c)および図
2(d)に示すように、書き込み時間よりも読み出し時間
の方が短く、読み出し時間の後に空時間Tdが生ずるこ
とになる。
【0077】その結果、上記第4SW31による新表示
データD0n〜D3nの出力タイミングも、図2(e)に示す
ように、各フレーム期間内に表示データの出力期間と空
期間とを有するような出力タイミングになる。そこで、
このようにして各フレーム期間中に設けられた空期間を
座標検出期間として使用することによって、タブレット
機能を有しない液晶表示パネル用の表示制御回路5を用
いて表示一体型タブレットを駆動することが可能になる
のである。
【0078】但し、上記表示制御回路5から出力される
表示データD0〜D3を一旦第1RAM26あるいは第2
RAM27に格納してから、新表示データD0n〜D3n
し出力する関係上、同一フレーム期間に上記制御部21
から出力される新表示データD0n〜D3nのフレーム番号
と表示制御回路5から出力される表示データD0〜D3
フレーム番号とには1フレーム分のずれが生ずることに
なる。
【0079】上述のように液晶パネルをタブレットとし
て動作させるには、例えば次のようにすればよい。すな
わち、図8に示す検出ペンに接続されたx座標検出回路
およびy座標検出回路,検出制御回路,切り替え回路,制
御回路等を一つのパッケージに収め、図1に示す制御部
21から出力される新シフトデータsn,新クロック信号c
p1n,新クロック信号cp2nおよび新表示データD0n〜D3n
を上記切り替え回路に入力するようにするのである。
【0080】そして、各フレームにおける上記出力期間
においては、上記切り替え回路は制御部側21に切り替
わり、この制御部21からの新シフトデータsn,新クロ
ック信号cp1nおよび新クロック信号cp2n等によってセグ
メント駆動回路およびコモン駆動回路を駆動して、新表
示データD0n〜D3nに基づいて液晶パネルに画像を表示
する。一方、各フレームにおける上記空期間において
は、上記切り替え回路は上記検出制御回路側に切り替わ
り、この検出制御回路からのシフトデータ,クロック信
号等によってセグメント駆動回路およびコモン駆動回路
を駆動して液晶表示パネルのセグメント電極とコモン電
極を走査し、x座標検出回路およびy座標検出回路によ
って検出ペンの先端座標を検出するのである。
【0081】上述のように、本実施例においては、タブ
レット機能を有しない通常の液晶表示パネル用の表示制
御回路5に、新クロック発生器22,分周器23,新シフ
トデータ発生器24,第1RAM26,第2RAM27,
各SW28・29・30・31およびF/F25を有する制
御部21を接続する。
【0082】そして、上記制御部21によって、表示制
御回路5からのクロック信号cp2の周波数より数%高い
周波数の新クロック信号cp2nと、この新クロック信号cp
2nを分周した新クロック信号cp1nと、表示制御回路5か
らのシフトデータsと同じ周期で新クロック信号cp1n
同じパルス幅を有する新シフトデータsnを生成して出力
する。
【0083】そして更に、上記新シフトデータsnで駆動
されるF/F25によって上記各SW28,29,30,3
1を切り替え制御することによって、第1RAM26あ
るいは第2RAM27のいずれか一方に表示制御回路5
からのクロック信号cp2に同期して1フレーム分の表示
データD0〜D3を書き込むと同時に、いずれか他方から
新クロック信号cp2nに同期して1フレーム分の表示デー
タD0〜D3を読み出して新表示データD0n〜D3nとして
出力するようにしている。こうして、上記第1/第2R
AM26,27に対する表示データ書き込み動作よりも
読み出し動作を数%早くすることによって、1フレーム
内に空期間を設定するのである。
【0084】その結果、上記設定された1フレーム内の
空時間を座標検出時間として使用することができ、タブ
レット機能を有しない液晶表示パネル用の表示制御回路
5をそのまま用いて、上記液晶パネルをタブレットとし
て動作させることが可能となるのである。
【0085】上記実施例においては、第1RAM26お
よび第2RAM27の2つのRAMを用いることによっ
て、同一フレーム期間中においてクロック信号cp2に同
期した表示データD0〜D3の書き込みと新クロック信号
cp2nに同期した読み出しとを実現している。しかしなが
ら、この発明はこれに限定されるものではなく、異なる
クロック信号に同期して入出力を独立して実施できるデ
ュアルポートRAMを用いることによって、構成および
動作をより簡素化することが可能である。 <第2例>本例における表示一体型タブレット装置は、
表示のフレーム周波数を変更することなく座標検出周波
数を72回/秒より高くするものである。
【0086】[第2実施例]図3は本実施例における表
示一体型タブレット装置の液晶パネル駆動部のブロック
図であり、図8に示す従来の表示一体型タブレット装置
の場合と同じ動作をする部材には同じ番号を付して説明
は省略する。また、図3においては、表示制御回路5,
検出制御回路6,制御回路7および直流電源回路12は
省略している。
【0087】表示パネル1はn本のコモン電極Yを有し
ており、そのうちのコモン電極Y1〜Yn/2が属する領域
を表示パネル1の第1ブロックB1とする一方、コモン
電極Yn/2+1〜Ynが属する領域を表示パネル1の第2ブ
ロックB2とする。
【0088】コモン駆動回路2は、上記第1ブロックB
1に存在するコモン電極Yを駆動する第1コモン駆動回
路21と第2ブロックB2に存在するコモン電極Yを駆動
する第2コモン駆動回路22とから成る。これに対して
セグメント駆動回路3は、図8におけるセグメント駆動
回路3と同じように総てのセグメント電極Xを駆動す
る。
【0089】上記第1コモン駆動回路21および第2コ
モン駆動回路22には夫々シフトレジスタを備えてい
る。そして、第1コモン駆動回路21のシフトレジスタ
におけるシフトデータ入力端子DI1および第2コモン
駆動回路22のシフトレジスタにおけるシフトデータ入
力端子DI2には、切り替え回路4からのシフトデータs
oを入力する。その際に、マルチプレクサ41およびマ
ルチプレクサ42によって、シフトデータsoの入力経路
を上記第1コモン駆動回路21側あるいは第2コモン駆
動回路22側に切り替える。
【0090】上記構成の表示一体型タブレット装置は、
図4に示すような表示/座標検出タイミングチャートに
したがって動作する。この表示/座標検出タイミングチ
ャートにおいては、各フレームにおける表示期間を第1
ブロックB1に画像を表示する第1ブロック表示期間と
第2ブロックB2に画像を表示する第2ブロック表示期
間とに分割し、座標検出期間を上記第1ブロック表示期
間と第2ブロック表示期間との間および第2ブロック表
示期間の後の2つの区間に設ける。このように、1フレ
ーム中に座標検出期間を2回設定することによって、6
0フレーム/秒のフレーム周波数において120回/秒の
座標検出周波数を得ることができるのである。
【0091】上記表示一体型タブレット装置は、例えば
上記制御回路7(図8参照)によってマルチプレクサ41
およびマルチプレクサ42を表1に示すように切り替え
制御して、液晶パネル1の表示および検出ペン8の先端
座標検出を実施する。
【表1】
【0092】すなわち、先ず第1ブロック表示期間にお
いては、マルチプレクサ41は出力端子A側を切り替え
選択する一方、マルチプレクサ42は入力端子D側を選
択するようにする。そして、切り替え回路4を表示制御
回路5からの出力信号を選択するように切り替える。そ
して、上記切り替え回路4からの表示用のクロック信号
cp2oに同期してセグメント駆動回路3のシフトレジスタ
に表示データD0o〜D3oを順次取り込む。こうして1行
分の表示データが取り込まれると、切り替え回路4から
の表示用のクロック信号cp1oに同期してセグメント駆動
回路3はシフトレジスタに取り込まれた各表示データに
応じたセグメント電極駆動信号の駆動パルスを対応する
セグメント電極Xに印加する。
【0093】それと同時に、上記切り替え回路4からの
表示用のシフトデータsoのパルスをマルチプレクサ41
を介して第1コモン駆動回路21のシフトデータ入力端
子DI1に入力して、シフトレジスタに取り込む。そし
て、先ず出力端子01を選択してコモン電極Y1にコモ
ン電極駆動信号の駆動パルスを印加して1ライン目の画
素を表示する。上記コモン電極Y1に係る1ライン目の
表示が終了すると、第1コモン駆動回路21のシフトレ
ジスタをクロック信号cp1oに同期して順次シフトすると
共に、セグメント駆動回路3が上述の動作を繰り返し
て、順次2ライン目以降の表示を実施する。
【0094】こうして上記コモン電極Yn/2に係るn/2
ライン目の表示が終了して第1ブロック表示期間が終了
すると、第1/第2コモン駆動回路21,22およびセグメ
ント駆動回路3内の各シフトレジスタの内容を消去して
座標検出期間に入る。
【0095】座標検出期間においては、マルチプレクサ
41は出力端子A側を切り替え選択する一方、マルチプ
レクサ42は入力端子C側を選択するようにする。さら
に、切り替え回路4を検出制御回路6からの出力信号を
選択するように切り替える。そして、上記切り替え回路
4からの座標検出用のクロック信号cp2oに同期してセグ
メント駆動回路3によって各セグメント電極Xにセグメ
ント電極走査信号の走査パルスを順次印加し、セグメン
ト電極Xを走査する。
【0096】こうしてx座標検出期間が終了すると、次
に切り替え回路4からの座標検出用のクロック信号cp1o
に同期して、第1コモン駆動回路21のシフトデータ入
力端子DI1に入力されたシフトデータsoのパルスを順
次シフトしてコモン電極走査信号の走査パルスを印加
し、第1ブロックB1に属するコモン電極Y1〜Yn/2
走査する。
【0097】やがて、コモン電極Yn/2に走査パルスが
印加されて第1ブロックB1に属するコモン電極Y1〜Y
n/2の走査が終了すると、上記座標検出用のシフトデー
タsoのパルスは第1コモン駆動回路21のシフトデータ
出力端子DO1からマルチプレクサ42の入力端子Cに
出力される。そして、マルチプレクサ42の出力端子Z
を介して第2コモン駆動回路22のシフトデータ入力端
子DI2に入力される。その後は、上記第1コモン駆動
回路21の場合と同様にして、第2コモン駆動回路22
よって、座標検出用のクロック信号cp1oに同期して第2
ブロックB2に属するコモン電極Yn/2+1〜Ynを走査し
てy座標検出期間を終了する。
【0098】この場合、座標検出用の各クロック信号cp
1o,cp2oの周波数は、少なくとも120回/秒の座標検出
周波数を実現可能な周波数を有する必要があることは言
うまでもない。
【0099】こうして上記x座標検出期間およびy座標
検出期間が終了して座標検出期間が終了すると、第1/
第2コモン駆動回路21,22およびセグメント駆動回路
3内の各シフトレジスタの内容を消去して第2ブロック
表示期間に入る。
【0100】上記第2ブロック表示期間においては、マ
ルチプレクサ41は出力端子B側を切り替え選択する一
方、マルチプレクサ42は入力端子C側を選択するよう
にする。そして、切り替え回路4を表示制御回路5から
の出力信号を選択するように切り替える。その結果、上
記切り替え回路4からの表示用のシフトデータsoのパル
スはマルチプレクサ41およびマルチプレクサ42を介
して第2コモン駆動回路22のシフトデータ入力端子D
I2に入力されることになる。
【0101】以後、上記第2コモン駆動回路22は上述
の第1ブロック表示期間の際における第1コモン駆動回
路21と同様に動作して、第2ブロックB2に属するコモ
ン電極Yn/2+1に係る(n/2+1)ライン目からコモン電
極Ynに係るnライン目までの表示を実施するのであ
る。
【0102】上述のように、コモン駆動回路2を第1ブ
ロックB1駆動用の第1コモン駆動回路21および第2ブ
ロックB2駆動用の第2コモン駆動回路22に分割するこ
とによって、第2ブロック表示期間においては表示用の
シフトデータsoを第2コモン駆動回路22のシフトデー
タ入力端子DI2に直接入力することができる。このこ
とによって、第2ブロック表示期間に入ると直ぐにコモ
ン電極Yn/2+1から駆動パルスを印加し始めることがで
き、一つのコモン駆動回路でブロックB2に属するコモ
ン電極Yを駆動する場合における表示用のシフトデータ
soのパルスの出力端子O1から出力端子On/2までの
シフト時間を“0"にできる。こうして、表示のデュー
ティ比が低下して画質が低下することを防止すると共
に、第2ブロック表示期間におけるデータシフト時に第
1ブロックB1に属するコモン電極が駆動されることに
よるコントラストの低下を防止するのである。
【0103】上述のように液晶パネル1を第1ブロック
B1および第2ブロックB2に区分けして、各ブロック毎
に表示を行った後に座標検出を行う際における液晶パネ
ル駆動回路の一例について述べる。尚、以下に述べる例
は、第1例の場合と同様に、タブレット機能を有しない
通常の液晶表示パネル用の表示制御回路5を利用する例
であり、図1に従って説明する。
【0104】上述の説明から分かるように、第1ブロッ
ク表示期間の開始には表示用のシフトデータsoのパルス
を第1コモン駆動回路21のシフトデータ入力端子DI1
に入力し、第2ブロック表示期間の開始には第2コモン
駆動回路22のシフトデータ入力端子DI2に入力する必
要がある。つまり、本例におけるシフトデータsoには1
フレーム期間の最初と中間とにパルスを挿入する必要が
ある。そこで、本例における新シフトデータ発生器24
は、表示制御回路5からのシフトデータsのパルスを検
知したときに新シフトデータsnの1つ目のパスルを発
生させる。そうした後、入力される新クロック信号cp1n
のパルス数をカウントし、カウント数が“総コモン電極
数/2"になったときに2つ目のパスルを発生させるので
ある。尚、本実施例における液晶パネル駆動回路はこれ
に限定するものではなく、要は1フレーム期間中におけ
るシフトデータsoに2つのパルスを挿入できる回路であ
ればよい。
【0105】このように、本実施例においては、上記液
晶パネル1を第1ブロックB1と第2ブロックB2とに区
分し、第1ブロックB1に属するコモン電極Yを第1コ
モン駆動回路21によって駆動する一方、第2ブロック
B2に属するコモン電極Yを第2コモン駆動回路22によ
って駆動ようにする。また、上記切り替え回路4からコ
モン駆動回路2への表示用のシフトデータsoの経路を2
つのマルチプレクサ41,42によって切り替えるよう
にする。
【0106】そして、先ず表示用のシフトデータsoの経
路をマルチプレクサ41→シフトデータ入力端子DI1
にして第1ブロックB1の表示を行う。次に、表示用の
シフトデータsoの経路をマルチプレクサ41→シフトデ
ータ入力端子DI1→シフトデータ出力端子DO1→マル
チプレクサ42→シフトデータ入力端子DI2にして液
晶パネル1の走査を行う。次に、表示用のシフトデータ
soの経路をマルチプレクサ41→マルチプレクサ42→
シフトデータ入力端子DI2にして第2ブロックB2の表
示を行う。次に、表示用のシフトデータsoの経路をマル
チプレクサ41→シフトデータ入力端子DI1→シフト
データ出力端子DO1→マルチプレクサ42→シフトデ
ータ入力端子DI2にして液晶パネル1の走査を行う。
【0107】したがって、1フレーム期間中に座標検出
期間を2回設定することができ、表示のフレーム周波数
を60フレーム/秒に設定してフリッカが生じない安定
した画像表示を実施しつつ、72回/秒よりも高い座標
検出周波数を得ることができる。その結果、高速で書い
た文字や記号の筆跡を複数回の座標検出の平均値によっ
てより高い精度で求めることが可能になるのである。
【0108】尚、上記第1コモン駆動回路21および第
2コモン駆動回路22は、LSIを単位として構成すれ
ばよい。例えば、液晶パネル1の第1ブロックB1およ
び第2ブロックB2が夫々200本の出力端子を有して
いる場合には(すなわち、液晶パネル1のコモン電極数
が400本の場合には)、100チャンネルのシフトレ
ジスタを持つ表示駆動用LSI2個で各ブロックB1,B
2を構成する。しかしながら、必ずしもこれに限定され
るものではなく、例えば1チップに50チャンネルのシ
フトレジスタが4本組み込まれており、恰も第1コモン
駆動回路21と第2コモン駆動回路22とが1チップに形
成されているようなものであってもよい。
【0109】上記実施例においては、1フレーム期間中
に座標検出期間を2回設定するようにしている。しかし
ながら、この発明では整数回に限定されるものではな
く、単にカーソル表示やメニュー等を指定する場合には
数フレームに1回であってもよい。また、上記マルチプ
レクサ41あるいはマルチプレクサ42はアナログスイ
ッチであってもよい。
【0110】〔第3実施例〕上記第2実施例においては
1表示画面を1枚の液晶パネルで構成し、この1枚の液
晶パネルを2ブロックに区分して各ブロック別に駆動し
ている(所謂、1画面方式)。ところが、電極数の多い大
表示画面の場合や高解像度表示画面の場合には、1表示
画面を複数枚の液晶パネルで構成して夫々を異なる駆動
回路で駆動する(所謂、2画面方式,4画面方式,…等)。
本実施例は、上述のような複数画面方式において高い座
標検出周波数を可能にする実施例である。
【0111】図5は、2画面方式における液晶パネル駆
動部の部分ブロック図である。液晶パネル1は2つの液
晶パネルを図中上下方向に連ねて構成している。そのう
ち図中上側に位置する液晶パネルを上側液晶パネル1U
と称する一方、下側に位置する液晶パネルを下側液晶パ
ネル1Lと称する。上記上側液晶パネル1Uおよび下側
液晶パネル1Lは、第2実施例の場合と同様に、第1上
側ブロックBUIと第2上側ブロックBU2または第1下
側ブロックBL1と第2下側ブロックBL2に夫々区分す
る。
【0112】上記上側液晶パネル1Uは第1上側コモン
駆動回路2U1,第2上側コモン駆動回路2U2および上
側セグメント駆動回路3Uによって駆動する。一方、下
側液晶パネル1Lは第1下側コモン駆動回路2L1,第2
下側コモン駆動回路2L2および下側セグメント駆動回
路3Lによって駆動する。その際における第1上側コモ
ン駆動回路2U1および第2上側コモン駆動回路2U2
のシフトデータsoの入力は、図3に示す1画面方式の場
合と同様に、マルチプレクサ43(マルチプレクサ41
に相当)あるいはマルチプレクサ44(マルチプレクサ4
2に相当)を介して行う。また、第1下側コモン駆動回
路2L1および第2下側コモン駆動回路2L2へのシフト
データsoの入力も同様に、マルチプレクサ43あるいは
マルチプレクサ44を介して行う。
【0113】さらに、本実施例においてはマルチプレク
サ45を設け、その入力端子Eには第2上側コモン駆動
回路2U2のシフトデータ出力端子DOU2を接続する一
方、入力端子Fには切り替え回路(図示せず)からのシフ
トデータsoを入力する。
【0114】本実施例における表示一体型タブレット装
置は、次のようなタイミングによって表示/座標検出を
実施する。すなわち、先ず第1上側ブロックBUIと第
1下側ブロックBL1とを平行して表示する(第1ブロッ
ク平行表示)。続いて、液晶パネル1全体を走査して座
標検出を実施する。続いて、第2上側ブロックBU2と
第2下側ブロックBL2とを平行して表示する(第2ブロ
ック平行表示)。続いて、液晶パネル1全体を走査して
座標検出を実施するのである。
【0115】その際における各マルチプレクサの切り替
え制御は表2に従って行う。
【表2】
【0116】尚、上記各ブロックBUI,BU2,BL1お
よびBL2の駆動方法は、第2実施例において述べた通
りであるからその説明は省略する。但し、本実施例にお
ける上側液晶パネル1Uを構成するセグメント電極と下
側液晶パネル1Lを構成するセグメント電極とは不連続
である。ところが、座標検出期間においては上側液晶パ
ネル1Uと下側液晶パネル1Lとは恰も1枚の液晶パネ
ル1のごとく動作しなければならない。したがって、x
座標検出期間においては、上側セグメント駆動回路3U
と下側セグメント駆動回路3Lとは、全く同じタイミン
グで同時に動作する必要がある。
【0117】〔第4実施例〕本実施例は、4画面方式に
おいて高い座標検出周波数を可能にする実施例である。
図6は、4画面方式を実現する液晶パネル1の構成の説
明図である。この液晶パネル1は点線a−a'および点線b
−b'の箇所で4つの領域に分割し、各領域を夫々独立し
た液晶パネルによって構成する。そして、右上側液晶パ
ネル1URは右上側コモン駆動回路2URおよび右上側
セグメント駆動回路3URによって駆動する。同様に、
左上側液晶パネル1ULは左上側コモン駆動回路2UL
および左上側セグメント駆動回路3ULによって駆動
し、右下側液晶パネル1LRは右下側コモン駆動回路2
LRおよび右下側セグメント駆動回路3LRによって駆
動し、左下側液晶パネル1LLは左下側コモン駆動回路
2LLおよび左下側セグメント駆動回路3LLによって
駆動する。
【0118】さらに、上記各液晶パネル1UR,1UL,
1LR,1LLは、夫々第1ブロックと第2ブロックと
に区分されている(図6においては省略しているが図5
と同様の区分の仕方である)。そして、各第1ブロック
は夫々対応する第1のコモン駆動回路2UR1,2UL1,
2LR1,2LL1によって駆動する。また、各第2ブロ
ックは夫々対応する第2のコモン駆動回路2UR2,2U
2,2LR2,2LL2によって駆動する。
【0119】本実施例における表示一体型タブレット装
置の表示/座標検出タイミングは、基本的には第3実施
例と同じであり、各液晶パネル1UR,1UL,1LR,
1LLにおける各第1ブロックの平行表示、液晶パネル
1全体の走査、各液晶パネル1UR,1UL,1LR,1
LLにおける各第2ブロックの平行表示、液晶パネル1
全体の走査を順次実施する。尚、図6における点線b−
b'から左側は図5と同じ構成であり、点線b−b'から右
側は図5と対称の構成である。したがって、本実施例の
表示一体型タブレット装置は第3実施例の表示一体型タ
ブレット装置と基本的には同様にして駆動できる。
【0120】但し、本実施例における表示一体型タブレ
ット装置の場合にも、座標検出期間においては総ての液
晶パネル1UR,1UL,1LR,1LLが恰も1枚の液
晶パネル1のごとく動作しなければならない。そのため
には、x座標検出期間においては、左上側セグメント駆
動回路3ULと左下側セグメント駆動回路3LLとが全
く同じタイミングで同時に動作して、液晶パネル1UL
に属するセグメント電極と液晶パネル1LLに属するセ
グメント電極とが恰も1本のセグメント電極を形成して
いるがごとく図中左端から右端に向かって走査する。続
いて、右上側セグメント駆動回路3URと右下側セグメ
ント駆動回路3LRとが全く同じタイミングで図中左端
から右端に向かって同時に走査するのである。
【0121】こうして、x座標検出期間が終了するとy
座標検出期間に入る。そして、左上側コモン駆動回路2
ULと右上側コモン駆動回路2URとが全く同じタイミ
ングで図中上端から下端に向かって同時に走査し、続い
て、左下側コモン駆動回路2LLと右下側コモン駆動回
路2LRとが全く同じタイミングで図中上端から下端に
向かって同時に走査する。
【0122】[第5実施例]図7に示す表示一体型タブ
レット装置は、図6に示す表示一体型タブレット装置の
変形例である。この表示一体型タブレット装置は、各セ
グメント電極Xおよび各コモン電極Yの長さは図3に示
す表示一体型タブレット装置の場合と同様に液晶パネル
1の端から端までを覆うだけの長さを有している。そし
て、互いに向かい合うセグメント駆動回路3UR,3L
Rあるいはセグメント駆動回路3UL,3LLからのセ
グメント電極Xを交互に配列する。同様に、互いに向か
い合うコモン駆動回路2UR,2ULあるいはコモン駆
動回路2LR,2LLからのコモン電極Yを交互に配列
する。
【0123】上記表示一体型タブレット装置における液
晶パネル1を駆動する際には、以下の点に注意すれば図
6に示す表示一体型タブレット装置と同様に駆動でき
る。第1点は、隣接するセグメント電極Xを駆動するセ
グメント駆動回路は異なるため、各セグメント駆動回路
に取り込む表示データD0〜D3は1つ置きの画素に対応
したデータであること。第2点は、隣接するセグメント
電極Xを駆動するセグメント駆動回路および隣接するコ
モン電極Yを駆動するコモン駆動回路は互いに向かい合
っているため、セグメント電極Xあるいはコモン電極Y
を順次駆動/走査する際には、互いに向かい合っている
セグメント駆動回路あるいはコモン駆動回路の駆動/走
査タイミングを同時にではなくクロック信号半周期分だ
けずらすことである。
【0124】上記表示一体型タブレット装置の場合に
は、図6に示す表示一体型タブレット装置に比して、同
一電極密度の液晶パネルを得る場合には各駆動回路が駆
動する電極本数を少なくできる。したがって、高電極密
度の液晶パネルを比較的ゆっくりした速度で駆動/走査
できる。
【0125】図6および図7に示す実施例の場合には、
セグメント電極Xおよびコモン電極Yの総本数および密
度を容易に大きくできる。したがって、液晶パネル表示
の高精細化および大画面化に非常に有効である。 <第3例>本例における表示一体型タブレット装置は、
上述のようにセグメント電極あるいはコモン電極に印加
された走査パルスの伝達遅延を小さくして、検出ペン先
端の検出座標の歪みをなくすものである。
【0126】[第6実施例]上記各表示一体型タブレッ
ト装置における液晶パネルを座標検出機能から見た場合
には、印加された走査パルスの遅延時間が短いほどよ
い。ところが一方、液晶を挟んで交差するセグメント電
極Xとコモン電極Yとの間の静電容量を低下させるため
に液晶の誘電率を下げることは表示の精度との兼合いが
あるために容易ではなく、得策ではない。
【0127】通常、液晶パネルは、先ず板ガラス上に酸
化インジウムおよび酸化錫から成る透明電極膜を一様に
形成したものをエッチングしてセグメント電極群あるい
はコモン電極群を形成する。こうして形成された液晶パ
ネルを表示機能だけ動作させた場合には、板ガラス上の
上記透明電極膜の抵抗は20Ω/□〜30Ω/□程度の値
で十分であり、殆どこのレベルのものが使用されてい
る。ところが、その液晶パネルにタブレット機能を持た
せた場合には、上記抵抗レベルでは著しく検出座標が歪
んでしまうのである。
【0128】そこで、本発明者は、上記透明電極膜の抵
抗を種々検討した結果、15Ω/□以下にすることによ
って印加走査パルスの遅延特性が著しく改善されること
を明らかにした。このように、液晶パネルの電極抵抗を
15Ω/□以下にすることは遅延特性の向上に加えて表
示の際における尾びき特性をも著しく改善でき、表示特
性も向上する。尚、上記透明電極膜の抵抗を低くするこ
とによってコストがやや上がる。しかしながら、このコ
ストアップは、従来のように液晶ディスプレイと静電誘
導型タブレットを積層した表示部一体型タブレット装置
のコストく比べた場合に無視できる程度のコストアップ
である。
【0129】[第7実施例]本実施例における表示一体
型タブレット装置は、電極走査速度を下げることによっ
て相対的に印加走査パルスの遅延時間を短くするもので
ある。その際に、上記セグメント電極走査速度およびコ
モン電極走査速度の両者を下げてしまうと座標検出期間
が長くなって表示品位が著しく低下してしまう。そこ
で、本実施例においては一方の電極走査速度のみを下げ
るのである。
【0130】通常、液晶パネルの表示画面は長方形を成
し、コモン電極の長さとセグメント電極の長さとは異な
る。特に最も一般的な上記2画面方式の液晶パネル(図
5参照)ではセグメント電極が上側液晶パネルと下側液
晶パネルとで分離されているために、セグメント電極の
長さがコモン電極の長さの1/3以下になる(但し、図5
においては、簡略化して記載してあるために1/3以下
になってはいない)。したがって、セグメント電極にお
ける走査パルスの伝達遅延は実用上無視できる。これに
対してコモン電極における走査パルスの伝達遅延は無視
できなく、その遅延の度合は上述のように表示の内容に
よって変化する。したがって、コモン電極における遅延
時間はできるだけ短いことが望まれる。
【0131】本発明者は、種々実験した結果、コモン電
極の走査速度を1.5MHz程度にすることによって検出
座標のy方向への歪みを実用上殆ど無視できるレベルに
達することを見い出した。その際に、表示内容の変化に
よる検出座標のy方向への歪みの度合の変化も無視でき
る。こうして、電極長が長く、且つ本数の少ないコモン
電極の電極走査速度を1.5MHzに下げることによっ
て、座標検出期間の長さを大幅に広げることなく、検出
ペン先端座標の検出精度を高めることができるのであ
る。
【0132】上記コモン電極の電極走査速度の低下は、
上記コモン駆動回路のシフトレジスタのシフト周波数を
制御するクロック信号の周波数低下によって実施するの
であるが、その際に、セグメント駆動回路用のクロック
信号の周波数とコモン駆動回路用のクロック信号の周波
数を独立して設定するのではなく両周波数の比が整数比
になるようにする。こうすることによって、x座標検出
期間あるいはy座標検出期間に検出ペンに誘導電圧が発
生するまでの時間と走査パルス印加タイミングとから検
出ペンの先端座標を算出する際に好都合なのである。
【0133】また、上述のようにセグメント駆動回路の
クロック信号の周波数とコモン駆動回路のクロック信号
の周波数とが異なっても、両電極1本当たりの走査時間
(すなわち、シフトデータsoのパルス幅)が同じであれ
ば、両電極間の直流電圧平均値を“0"Vにして、液晶
の電気分解による劣化を防止できるのである。
【0134】[第8実施例]本実施例における表示一体
型タブレット装置は、液晶パネルの構造を最適にするこ
とによって電極における走査パルス伝達の遅延時間を短
くするものである。
【0135】図6に示す4画面方式による表示一体型タ
ブレット装置の場合には、1表示画面が4つの液晶パネ
ルによって構成されている。そのために、セグメント電
極Xおよびコモン電極Yの長さが短くて抵抗が少ないの
である。しががって、走査パルスの伝達遅延の度合が少
なくなり、検出座標の直線性が改善されるのである。そ
れでも、上記表示画面の中央部では検出座標の歪みが生
ずるが、その程度はごく僅かであり無視できる。
【0136】また、図7に示す表示一体型タブレット装
置の場合には、各セグメント電極Xおよび各コモン電極
Yは半数ずつ逆の端が駆動回路に接続されている。した
がって、全電極の長さ方向に見た遅延の度合は平均化さ
れることになり、検出座標の直線性が改善されるのであ
る。尚、表示画面の上下および左右において検出座標が
僅かに歪むが、ごく簡単なソフトウェアによって補正が
可能である。
【0137】また、図6に示す表示一体型タブレット装
置あるいは図7に示す表示一体型タブレット装置に上記
第6実施例あるいは第7実施例を併用すれば、一層効果
的に検出座標の歪みを小さくできる。
【0138】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
表示一体型タブレット装置は、表示制御回路から出力さ
れる第1クロック信号の周波数よりも高い周波数を有す
る第2クロック信号をクロック生成部によって生成し、
表示制御回路で設定される表示フレームに同期して経路
切り替え部によって同期信号の経路を切り替えて、表示
データ格納部に表示データを書き込む際には上記同期信
号として上記第1クロック信号を表示データ格納部に入
力する一方、表示データを読み出す際には上記同期信号
として上記第2クロック信号を表示データ格納部に入力
するので、上記表示データ格納部に1表示フレーム分の
表示データを書き込む時間よりも読み出す時間が短くな
り、1表示フレーム期間中に表示データ読み出し期間と
空き期間とを設けることができる。したがって、この空
き期間中に検出制御回路を動作させることによって、検
出ペン先端によって指示された表示パネル上の座標を検
出できる。すなわち、この発明によれば、タブレット機
能を有しない液晶表示パネル用の表示制御回路を用いて
駆動可能な表示一体型タブレット装置を提供できる。
【0139】また、第2の発明の表示一体型タブレット
装置は、表示パネルを複数のブロックに区分し、各ブロ
ックに属するセグメント電極群あるいはコモン電極群を
独立して駆動可能なようにセグメント駆動回路またはコ
モン駆動回路を分割し、表示制御回路の制御に基づいて
上記表示パネルの各ブロック単位に画像を表示し、検出
制御回路の制御に基づいて上記表示パネルの各ブロック
毎の表示期間の間に座標検出期間を設定するので、1表
示フレーム期間中に上記検出ペン先端の座標検出を複数
回実施できる。したがって、この発明によれば表示のフ
レーム周波数を上げることなく高い周波数で精度良い座
標検出が可能な表示一体型タブレット装置を提供でき
る。
【0140】また、第3の発明の表示一体型タブレット
装置は、シフトデータ供給路切替回路によってシフトデ
ータ供給路を切り替えて、表示期間には、表示パネルに
おける画像が表示されようとするブロックに属する電極
群を駆動するセグメント駆動回路の分割単位又はコモン
駆動回路の上記分割単位の上記シフトデータ入力端子に
上記表示制御回路からのシフトデータを入力する一方、
座標検出期間には、上記表示パネルにおける一端のブロ
ックに属する電極群を駆動するセグメント駆動回路の上
記分割単位又はコモン駆動回路の上記分割単位のシフト
データ入力端子に上記シフトデータを入力し、他の分割
単位のシフトデータ入力端子には隣接した分割単位のシ
フトデータ出力端子からのシフトデータを入力するの
で、上記表示期間においては上記表示パネルの各ブロッ
ク単位に画像を表示できる一方、上記表示パネルの各ブ
ロック毎の表示期間の間に設定される上記座標検出期間
においては上記表示パネルのセグメント電極群およびコ
モン電極群を一端に在る電極から他端に在る電極に向か
って順次連続して走査できる。したがって、この発明に
よれば、表示のフレーム周波数を上げることなく高い周
波数で精度良い座標検出を実施可能な表示一体型タブレ
ット装置を容易に実現できる。
【0141】また、第4の発明の表示一体型タブレット
装置は、表示画面を複数の表示パネルで構成し、セグメ
ント駆動回路およびコモン駆動回路を上記各表示パネル
毎に設け、表示制御回路の制御に基づいて上記各表示パ
ネルを構成する各ブロック単位に画像を表示し、検出制
御回路の制御に基づいて、上記表示パネルの各ブロック
毎の表示期間の間に、上記複数の表示パネルによって構
成される表示画面のセグメント電極群およびコモン電極
群を上記表示画面の一端に位置する電極から他端に位置
する電極に向かって順次連続して走査するので、1表示
フレーム期間中に複数回座標検出を実施できる。したが
って、この発明によれば、表示のフレーム周波数を上げ
ることなく高い周波数で座標検出ができ、且つ大表示画
面あるいは高解像度表示画面を有する表示一体型タブレ
ット装置を提供できる。
【0142】また、第5の発明の表示一体型タブレット
装置は、セグメント電極およびコモン電極の電気抵抗を
15Ω/□以下に低くしたので、上記セグメント電極お
よびコモン電極における走査パルスの伝達遅延時間を短
くできる。したがって、この発明によれば、検出ペン先
端の検出座標の歪みを無くすことができる表示一体型タ
ブレット装置を提供できる。
【0143】また、第6の発明の表示一体型タブレット
装置は、検出制御回路の制御に基づいて、セグメント電
極あるいはコモン電極のうち長い方の電極の走査速度を
短い方の電極の走査速度よりも遅くしたので、上記長い
方の電極における走査パルスの伝達遅延時間を相対的に
短くできる。したがって、この発明によれば、検出ペン
先端の検出座標の歪みを無くすことができる表示一体型
タブレット装置を提供できる。その際に、上記セグメン
ト電極とコモン電極との走査周波数比が整数比となるよ
うにしているので、検出ペン先端によって指示された上
記表示パネル上の座標を容易に算出できる。
【0144】また、第7の発明の表示一体型タブレット
装置は、表示画面を複数の表示パネルで構成し、セグメ
ント駆動回路およびコモン駆動回路を上記各表示パネル
毎に設け、表示制御回路の制御に基づいて上記複数の表
示パネルによって構成される上記表示画面に1つの画像
を表示し、検出制御回路の制御に基づいて、上記各表示
パネルのセグメント電極群およびコモン電極群を上記表
示画面の一端に位置する電極から他端に位置する電極に
向かって順次連続して走査するので、上記各表示パネル
のセグメント電極およびコモン電極の長さを短くして電
気抵抗を小さくし、走査パルスの伝達遅延時間を短くで
きる。したがって、この発明によれば、検出ペン先端の
検出座標の歪みを無くし、且つ大表示画面あるいは高解
像度表示画面を有する表示一体型タブレット装置を提供
できる。
【0145】また、第8の発明の表示一体型タブレット
装置は、第1セグメント駆動回路によって駆動されるセ
グメント電極と上記第1セグメント駆動回路に対向して
配置された第2セグメント駆動回路によって駆動される
セグメント電極とを交互に配列する一方、第1コモン駆
動回路によって駆動されるコモン電極と上記第1コモン
駆動回路に対向して配置された第2コモン駆動回路によ
って駆動されるコモン電極とを交互に配列し、表示制御
回路の制御に基づいて上記各駆動回路によって駆動され
るセグメント電極群とコモン電極群を有する表示パネル
に1つの画像を表示し、検出制御回路の制御に基づいて
上記表示パネルの一端に在る電極から他端に在る電極に
向かって順次連続して走査するので、全電極の長さ方向
に見た遅延の度合が平均化される。したがって、この発
明によれば、検出ペン先端の検出座標の歪みを無くし、
且つ大表示画面あるいは高解像度表示画面を有する表示
一体型タブレット装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の表示一体型タブレット装置における
一実施例の液晶パネル駆動部のブロック図である。
【図2】図1に示す液晶パネル駆動部における動作タイ
ミングチャートの一例を示す図である。
【図3】図1とは異なる実施例の液晶パネル駆動部のブ
ロック図である。
【図4】図3に示す液晶パネル駆動部における表示/座
標検出タイミングチャートの一例を示す図である。
【図5】図1および図3とは異なる2画面方式における
液晶パネル駆動部の部分ブロック図である。
【図6】4画面方式を実現する液晶パネルの構成の一例
を示す説明図である。
【図7】図6とは異なる液晶パネルの構成を示す説明図
である。
【図8】従来の表示一体型タブレット装置のブロック図
である。
【図9】図8に示す従来の表示一体型タブレット装置に
おける表示期間および座標検出期間の一例を示す図であ
る。
【図10】図8に示す従来の表示一体型タブレット装置
におけるセグメント電極走査信号およびコモン電極走査
信号のタイミングチャートである。
【図11】コモン電極の等価CR回路図である。
【符号の説明】
1…表示パネル、 1U…上側液晶
パネル、1L…下側液晶パネル、 2…コ
モン駆動回路、21…第1コモン駆動回路、
2U1…第1上側コモン駆動回路、2L1…第1下側コモ
ン駆動回路、 22…第2コモン駆動回路、2U2
第2上側コモン駆動回路、 2L2…第2下側コモン
駆動回路、3…セグメント駆動回路、 4…
切り替え回路、5…表示制御回路、 2
1…制御部、22…新クロック発生器、 2
3…分周器、24…新シフトデータ発生器、 2
5…F/F、26,27…RAM、 2
8〜31…SW、41〜45…マルチプレクサ、
B1…第1ブロック、BU1…第1上側ブロック、
BL1…第1下側ブロック、B2…第2ブロッ
ク、 BU2…第2上側ブロック、BL
2…第2下側ブロック。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群およびコモン電極群と静電的に結
    合された電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメン
    ト電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン
    電極群を駆動するコモン駆動回路と、上記セグメント駆
    動回路およびコモン駆動回路を制御して上記表示パネル
    上に画像を表示する表示制御回路と、上記セグメント駆
    動回路を制御して上記表示パネルのセグメント電極群を
    順次走査する一方上記コモン駆動回路を制御して上記コ
    モン電極群を順次走査する検出制御回路と、上記検出ペ
    ンからの出力信号の発生タイミングと上記セグメント電
    極群の走査タイミングとから上記検出ペン先端によって
    指示された表示パネル上のx座標を検出するx座標検出
    回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミング
    と上記コモン電極群の走査タイミングとから上記検出ペ
    ン先端によって指示された表示パネル上のy座標を検出
    するy座標検出回路を有する表示一体型タブレット装置
    において、 上記表示制御回路から出力される第1クロック信号の周
    波数よりも高い周波数を有する第2クロック信号を生成
    するクロック生成部と、 入力された同期信号に同期して1表示フレーム分の表示
    データが書き込まれる一方、上記書き込まれた1表示フ
    レーム分の表示データが入力された同期信号に同期して
    読み出される表示データ格納部と、 上記表示制御回路によって設定される表示フレームに同
    期して上記表示データ格納部に入力する同期信号の経路
    を切り替えて、上記表示データ格納部に表示データを書
    き込む際には上記同期信号として上記第1クロック信号
    を表示データ格納部に入力する一方、上記表示データ格
    納部から表示データを読み出す際には上記同期信号とし
    て上記第2クロック信号を表示データ格納部に入力する
    経路切り替え部を備えて、 上記表示データ格納部に1表示フレーム分の表示データ
    を書き込む時間よりも読み出す時間を短くして、1表示
    フレーム期間中に表示データ読み出し期間と空き期間と
    を設け、この空き期間中に上記検出制御回路を動作させ
    ることを特徴とする表示一体型タブレット装置。
  2. 【請求項2】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群およびコモン電極群と静電的に結
    合された電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメン
    ト電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン
    電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セ
    グメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記
    表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検
    出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パ
    ネルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン
    駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検
    出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイ
    ミングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから
    上記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx
    座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの
    出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タ
    イミングとから上記検出ペン先端によって指示された表
    示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する
    表示一体型タブレット装置において、 上記表示パネルは複数のブロックに区分され、 上記セグメント駆動回路あるいはコモン駆動回路は、上
    記各ブロックに属するセグメント電極群あるいはコモン
    電極群を独立して駆動可能なように分割され、 上記表示制御回路は、上記表示パネルの各ブロック単位
    に画像を表示するように上記セグメント駆動回路および
    コモン駆動回路を制御可能に成し、 上記検出制御回路は、上記表示パネルの各ブロック毎の
    表示期間の間に上記座標検出期間を設定するように上記
    セグメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御可能に
    成して、 1表示フレーム期間中に上記検出ペン先端の座標検出を
    複数回実施するように成したことを特徴とする表示一体
    型タブレット装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の表示一体型タブレット
    装置において、 上記セグメント駆動回路およびコモン駆動回路は、上記
    各分割単位毎にシフトレジスタ,シフトデータ入力端子
    およびシフトデータ出力端子を有すると共に、 上記表示期間には、上記表示パネルにおける画像が表示
    されようとするブロックに属する電極群を駆動するセグ
    メント駆動回路の上記分割単位あるいはコモン駆動回路
    の上記分割単位の上記シフトデータ入力端子に上記表示
    制御回路からのシフトデータを入力する一方、上記座標
    検出期間には、上記表示パネルにおける一端のブロック
    に属する電極群を駆動するセグメント駆動回路の上記分
    割単位あるいはコモン駆動回路の上記分割単位のシフト
    データ入力端子に上記シフトデータを入力し、他の分割
    単位のシフトデータ入力端子には隣接した分割単位のシ
    フトデータ出力端子からのシフトデータを入力するよう
    に、シフトデータ供給路を切り替えるシフトデータ供給
    路切替回路を備えて、 上記表示期間においては上記表示パネルの各ブロック単
    位に画像を表示する一方、上記座標検出期間においては
    上記表示パネルのセグメント電極群およびコモン電極群
    を一端に在る電極から他端に在る電極に向かって順次連
    続して走査するように成したことを特徴とする表示一体
    型タブレット装置。
  4. 【請求項4】 請求項2あるいは請求項3に記載の表示
    一体型タブレット装置において、 表示画面を複数の上記表示パネルで構成し、 上記セグメント駆動回路およびコモン駆動回路は上記各
    表示パネル毎に設け、 上記表示制御回路は、上記各表示パネルを構成する各ブ
    ロック単位に画像を表示するように上記各セグメント駆
    動回路および各コモン駆動回路を制御可能に成し、 上記検出制御回路は、上記複数の表示パネルによって構
    成される表示画面のセグメント電極群およびコモン電極
    群を上記表示画面の一端に位置する電極から他端に位置
    する電極に向かって順次連続して走査するように、上記
    セグメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御可能に
    成したことを特徴とする表示一体型タブレット装置。
  5. 【請求項5】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群およびコモン電極群と静電的に結
    合された電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメン
    ト電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン
    電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セ
    グメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記
    表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検
    出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パ
    ネルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン
    駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検
    出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイ
    ミングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから
    上記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx
    座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの
    出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タ
    イミングとから上記検出ペン先端によって指示された表
    示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する
    表示一体型タブレット装置において、 上記セグメント電極およびコモン電極の電気抵抗が15
    Ω/□以下であることを特徴とする表示一体型タブレッ
    ト装置。
  6. 【請求項6】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群およびコモン電極群と静電的に結
    合された電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメン
    ト電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン
    電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セ
    グメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記
    表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検
    出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パ
    ネルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン
    駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検
    出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイ
    ミングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから
    上記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx
    座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの
    出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タ
    イミングとから上記検出ペン先端によって指示された表
    示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する
    表示一体型タブレット装置において、 上記検出制御回路は、上記セグメント電極あるいはコモ
    ン電極のうち長い方の電極の走査速度が短い方の電極の
    走査速度よりも遅くなると共に、上記セグメント電極と
    コモン電極との走査周波数比が整数比となるように、上
    記セグメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御可能
    に成したことを特徴とする表示一体型タブレット装置。
  7. 【請求項7】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群およびコモン電極群と静電的に結
    合された電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメン
    ト電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン
    電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セ
    グメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記
    表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検
    出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パ
    ネルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン
    駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検
    出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイ
    ミングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから
    上記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx
    座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの
    出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タ
    イミングとから上記検出ペン先端によって指示された表
    示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する
    表示一体型タブレット装置において、 表示画面を複数の上記表示パネルで構成し、 上記セグメント駆動回路およびコモン駆動回路は上記各
    表示パネル毎に設け、 上記表示制御回路は、上記複数の表示パネルによって構
    成される上記表示画面に1つの画像を表示するように上
    記各セグメント駆動回路および各コモン駆動回路を制御
    可能に成し、 上記検出制御回路は、上記各表示パネルのセグメント電
    極群およびコモン電極群を上記表示画面の一端に位置す
    る電極から他端に位置する電極に向かって順次連続して
    走査するように、上記セグメント駆動回路およびコモン
    駆動回路を制御可能に成したことを特徴とする表示一体
    型タブレット装置。
  8. 【請求項8】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群およびコモン電極群と静電的に結
    合された電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメン
    ト電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン
    電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セ
    グメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記
    表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検
    出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パ
    ネルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン
    駆動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検
    出制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイ
    ミングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから
    上記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx
    座標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの
    出力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タ
    イミングとから上記検出ペン先端によって指示された表
    示パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する
    表示一体型タブレット装置において、 上記セグメント駆動回路を第1セグメント駆動回路およ
    び第2セグメント駆動回路の2つのセグメント駆動回路
    で構成すると共に、上記第1セグメント駆動回路と第2
    セグメント駆動回路とを上記表示パネルを挟んで対向し
    て配置し、 上記コモン駆動回路を第1コモン駆動回路および第2コ
    モン駆動回路の2つのコモン駆動回路で構成すると共
    に、上記第1コモン駆動回路と第2コモン駆動回路とを
    上記表示パネルを挟んで対向して配置し、 上記第1セグメント駆動回路によって駆動されるセグメ
    ント電極と上記第2セグメント駆動回路によって駆動さ
    れるセグメント電極とを交互に配列する一方、上記第1
    コモン駆動回路によって駆動されるコモン電極と上記第
    2コモン駆動回路によって駆動されるコモン電極とを交
    互に配列し、 上記表示制御回路は、上記第1セグメント駆動回路,第
    2セグメント駆動回路,第1コモン駆動回路および第2
    コモン駆動回路によって駆動されるセグメント電極群と
    コモン電極群を有する表示パネルに1つの画像を表示す
    るように、上記各駆動回路を制御可能に成し、 上記検出制御回路は、上記表示パネルの一端に在る電極
    から他端に在る電極に向かって順次連続して走査するよ
    うに、上記第1セグメント駆動回路,第2セグメント駆
    動回路,第1コモン駆動回路および第2コモン駆動回路
    を制御可能に成したことを特徴とする表示一体型タブレ
    ット装置。
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