JPH0532374A - ワインダーの駆動方法 - Google Patents

ワインダーの駆動方法

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JPH0532374A
JPH0532374A JP18999891A JP18999891A JPH0532374A JP H0532374 A JPH0532374 A JP H0532374A JP 18999891 A JP18999891 A JP 18999891A JP 18999891 A JP18999891 A JP 18999891A JP H0532374 A JPH0532374 A JP H0532374A
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Toshio Yamauchi
利男 山内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パッケージの使用目的応じ糸条のトラバース
のパターンが、プレシジョン巻,ランダム巻及び両者の
いずれでもない改良ランダム巻の3種類が選択ができよ
うにする。 【構成】 パッケージ1の回転速度を検出する第1セン
サ11の出力と、フリクションローラ2の回転速度を検
出する第2センサ12の出力との差を求める差動増幅器
23と、この差を適当に調整可能な電圧に減衰させて補
正値を作るディジタル設定減衰器24と、該補正値を第
2センサ12の出力から減算する差動増幅器25とを設
け、減算した結果V2を上記両モータの制御入力とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワインダーの駆動方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワインダー、即ち合糸機やワインダ等の
巻取装置は、適宜トラバースさせながら糸を巻き取るよ
うになっている。
【0003】図9に示すように、従来この種のワインダ
ーは、巻取パッケージ1に接触してこれを回転させるた
めのフリクションローラ2と、表面にカム溝3を有した
トラバースカム4と、糸Yを案内するトラバースガイド
5とを備えて構成され、糸Yを案内するトラバースガイ
ド5をカム溝3に沿って相対移動させることで、給糸パ
ッケージ6からの糸Yを、バルーンガイド7及びテンサ
8等を経由させて所定の巻取パッケージ1として巻き取
るようになっている。
【0004】そして、このようなワインダーによって糸
を巻き取る方法として、プレシジョン巻とランダム巻と
がある。
【0005】プレシジョン巻は、図10(a) 及び図10
(b) に示すように、ワインド数Wを一定にして巻き取る
方法であり、トラバースカム4の回転数Rt を巻取パッ
ケージ1の回転数Rp と同じ割合で、且つ同期させて漸
減させるようになっている。ランダム巻は、図11(a)
及び図11(b) に示すように、綾角Θを一定にして巻き
取る方法であり、トラバースカム4の回転数Rt を、巻
取パッケージ1の回転数Rp の変化とは無関係に、一定
にしてトラバースさせるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
巻取方法には、それぞれ長所と短所がある。
【0007】即ちプレシジョン巻においては、パッケー
ジの巻径Φが増大するにつれ綾角Θが小さく変化して行
くため、いわゆるリボン巻きを防止できる利点を有す
る。しかし、ワインド数Wが一定であり、綾角Θが巻径
Φが大きくなるにつれて次第に小さくなって行ため、全
体として適当な綾角Θになるようにワインド数Wを選択
しても、小径部において綾角θ1 が大きく(図10(a)
)、大径部において綾角θ2 が小さくなること(図1
0(b) )が避けられない。このため、大径部での綾はず
れが生じると共に、解舒性が不良になり、小径部では巻
幅が縮小されることによってキク巻が発生し、後工程に
多大な影響を及ぼすという欠点がある。
【0008】一方、ランダム巻においては、綾角θ3
定としたことで綾落ちがし難いものの、大径部において
ワインド数Wが少なくなるために、所定の巻密度が得ら
れず、密度の低い巻取パッケージ1となってしまう。特
にダブルツイスタへの給糸パッケージを形成する合糸機
の場合は、ダブルツイスタにおける給糸パッケージ容量
に制限があるために、密度が大きいパッケージが求めら
れる。
【0009】このランダム巻きとプレシジョン巻きをさ
らに説明する。
【0010】巻取パッケージと綾振機構の両モータを何
等の制御もせずに常に一定の速度で回転させておくと、
図7に示すようパッケージ径が大きくなるとワインド数
(パッケージ1回転で巻かれる巻数)が次第に減ってく
る。これがランダム巻き(図7の曲線A)であり、これ
に対しワインド数が常に一定になるように巻くのがプレ
シジョン巻き(図7の曲線B)である。しかし、このラ
ンダム巻きとプレシジョン巻きの中間、すなわち、モー
タの相対速度を少しずつ変えてやる、例えば綾振機構の
モータ速度を、ランダム巻きより高く(トラバースを速
く)して綾角を大きくしてやると、プレシジョン巻きで
はないが、ランダム巻きでもない、という両者の中間的
な状態(変則ランダム巻き:図7の曲線C)が作り出せ
る。このように、ランダム、プレシジョン、変則ランダ
ムの別、あるいは、ランダム巻きの綾角度が選択可能で
ある。
【0011】具体的手段としては、本発明者の提案に係
る先願(実願平2−5618)がある。これは、プレシ
ジョンモードを中心に考え、巻取パッケージ1の回転数
RpをD/A変換して得た電圧V0 を、プレシジョンモ
ードにおけるトラバースカム4のモータ(TCモータ)
の指令とするものである。即ち、図8において、パッケ
ージ回転数Rp をD/A変換して得た電圧Voを指令基
準電圧とし、プレシジョン巻きの際には、この指令電圧
Vo を元に、TCモータを制御してワインド数がパッケ
ージの径に係わりなく一定になるように制御するように
し、またランダム巻きの場合、電圧Vo を、その初期値
(パッケージの糸層が0のとき)が0Vとなるようにシ
フトさせ且つ反転させた電圧Vos*(*は反転を意味す
る)に変換し、プレシジョン巻きの指令電圧Vo に、反
転させた電圧Vos*を加算してランダム巻きの制御電圧
を作り出し、またプレシジョン巻きとランダム巻きの中
間のTCモータの回転速度制御は、このシフト・反転電
圧Vos*を分圧することにより嵩上げ用電圧Vosd *
(嵩上げ電圧)を得る。かくして得られた嵩上げ用電圧
Vosd *を、もとのD/A変換器の出力電圧Vo に加え
ることで、電圧Vo より電圧Vosd *だけ嵩上げされた
電圧V0Σの曲線を得る。従って、この電圧V0Σを、
実際にTCモータのインバータに与える指令電圧とする
と、この指令電圧V0Σは、上記嵩上げ用電圧Vos*の
大きさにより加減することができ、これにより嵩上げ用
電圧Vos*=0の状態(ランダム巻き)からVos*=V
o の状態(プレシジョン巻き)までの間で、任意の値
(巻き方)に調整設定することができる。即ち、ランダ
ム巻き、プレシジョン巻き、それらの中間の変則ランダ
ム巻きの各モードが選択できる。
【0012】しかし、上記先願の場合、定常状態に入っ
てからの運転制御は非常に円滑に行われるものの、プレ
シジョンモードを中心に考えているため、ランダムモー
ドに近付けた設定とすると、起動或いは停止時において
次のような問題がある。
【0013】今、起動時及び停止時の区間を考慮すべ
く、この区間を誇張的に図に加えて描き直すと、図6の
ようになる。図8で説明したようにランダムモードの制
御においては、両モータ(フリクションモータとTCモ
ータ)の定速回転域では、電圧Vo に、この電圧Vo を
初期値までシフトした電圧Vosを反転させた反転電圧V
os* を加算して一定の電圧Vcを作り出している。しか
し、起動区間及び停止区間では、パッケージの回転が定
速まで上昇する間の電圧Vo の立ち上がり、これを初期
値までシフトさせかつ反転させた反転電圧Vos*を加算
した場合、TCモータの制御電圧はVcと、定速運転と
何等変わらない制御電圧Vcしか得られない。このよう
に、ランダムモードに近いときは、起動時にTCモータ
に対する指令電圧(=Vo )が常に一定値Vcとなり、
起動と同時にパッケージの回転との間に大きな差を生
じ、大きな綾乱れを発生させてしまう。停止するときも
同様である。
【0014】そこで本発明の目的は、上記事情に鑑み、
糸条のトラバースのパターンに関しては、パッケージの
使用目的等により選択ができると共にフリクションモー
タとトラバースモータの回転制御に関しては、これを簡
単にできるワインダーの駆動方法を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のワインダーの駆
動方法は、巻取パッケージを載せたフリクションローラ
と綾振機構の両モータの回転数を独立に制御可能な制御
装置を備えたワインダーにおいて、パッケージの回転速
度を検出する第1センサの出力とフリクションローラの
回転速度を検出する第2センサの出力との差を求め、こ
の差を調整可能な値に減衰させて補正値を作り、該補正
値を上記第2センサの出力から減算し、その結果を上記
両モータの制御入力として複数種の巻取パターンを選択
可能としたものである。
【0016】
【作用】本発明の方法は、先願の発想法を逆にし、ラン
ダムモードを中心に考えることにより、定常時のみなら
ず起動時,停止時においても円滑な制御をなすことを可
能としたものである。この場合、起動,停止時のパッケ
ージに比例してトラバースカムのモータ(TCモータ)
が加減速できる信号源を持たない。従って、この打開策
として、例えばフリクションローラ(2)の軸に新たに
回転センサ(12)を設け、起動,停止に同期したTC
モータの信号(VFR)を得る。
【0017】また、プレシジョンモードへの移行は、第
1センサの電圧(パッケージの回転数D/A信号)を第
2センサの電圧(FRモータのD/A信号)と共に差動
増幅器(23)に加え、その差を得る。この差はその時
点でのパッケージの大きさを表しており、この差分を同
相加算器に加え演算することで目的とする電圧が得られ
る。しかも、この信号は先願の方式に比べ、より安定し
た方向へ移行する負帰還的要素を備えており、全ての点
で先願のものより優れている。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を、添付図面に従って
説明する。
【0019】図1は、パッケージ駆動用モータと綾振機
構駆動用モータを有する合糸機における制御系を示し、
図2は、ランダム巻き、変則ランダム巻き、プレシジョ
ン巻きを可能にしたモータコントロール部を示す。
【0020】図1において、パッケージ1を駆動するフ
リクションローラ2と、これを駆動するFRモータM1
と、綾振りの為の綾振機構10のトラバースカム4を駆
動するTCモータM2と、パッケージの回転を知るため
パッケージ支持機構9に設けられた回転センサ(第1セ
ンサ)11と、起動時及び停止時のフリクションローラ
2の回転速度を知るためFRモータM1の出力軸に設け
た回転センサ(第2センサ)12と、モータM1,M2
のスピードをコントロールするインバータINV1,I
NV2と、これらインバータに速度指令を与えるモータ
コントロール部13とより成る。14はスピード設定部
で、モータコントロール部13と共に制御装置15を構
成している。
【0021】スピード設定部14にて糸速設定がなされ
ると、その糸速設定に応じた回転数が得られるように、
インバータINV1に指令が与えられ、FRモータM1
が回転する。TCモータM2は、回転センサ11のパル
スを元に、モータコントロール部13にて所定のワイン
ド数が得られるよう、インバータINV2に指令を与
え、TCモータM2をコントロールする。
【0022】図2はモータコントロール部13の構成を
示す。nビットのバイナリカウンタ17,20及びラッ
チ回路18,21は、パッケージ回転センサ(第1セン
サ)11及びFR回転センサ(第2センサ)12からの
パルスを、タイミング発生器16で作り出される単位時
間幅だけ抜き取るもので、ここで単位時間当りのパルス
数に変換される。それらのパルス数は、D/A変換器1
9,22に送られ、該D/A変換器19,22によりそ
れぞれアナログ電圧VP ,VFRに変換される。D/A変
換器22から得られるアナログ電圧VFRは、フリクショ
ンローラ2の回転速度に応じたものとなり、起動時には
図3の特性曲線31における31aの如く立ち上がり、
定常時には31bの如く一定速度となり、停止時には3
1cの如く立ち下がる。一方、D/A変換器19から得
られるアナログ電圧VP は、パッケージ1の回転速度に
応じたものとなる。ここでパッケージ1の回転速度は、
起動時には紙管のみ(パッケージの糸層が0)で上記フ
リクションローラ2に同期して立ち上がり、またフリク
ションローラ2が一定速度になってからは、パッケージ
径が小から大となるに従って低くなるので、回転センサ
11からのパルス数もこれに応じて少なくなって行く。
従って電圧VP は、図3に示すように、起動時には図3
の特性曲線32における32aの如く立ち上がり、定常
時には32bの如くパッケージ径の増大と共に低くなっ
て行き、停止時には32cの如く立ち下がる。
【0023】図4は上記モータコントロール部13の一
部(差動増幅器23,23a,ディジタル設定減衰器2
4,差動増幅器25)の具体的回路を示す。
【0024】図2及び図4において、上記アナログ電圧
VP ,VFRは共に正の電圧であり、このVP とVFRの差
を求めると、図3の特性曲線33が得られる。ここで、
定常状態に入った際又はその直後の初期値(パッケージ
の糸層が0の範囲)の電圧が、パッケージの回転速度検
出系のアナログ電圧VP と、フリクションローラ2の回
転速度検出系のアナログ電圧VFRとで、同じにしてお
く。例えば、図示してない減衰器を入れて、巻取糸速が
1600m/min(パッケージの糸層が0)での初期
値がVP とVFRの双方共に同一電圧となるように調整し
ておくと、図5に示すように、糸層ゼロを経過した時点
から、差電圧ΔV(曲線33)が現れる。この差電圧Δ
Vは、その時点でのパッケージ1の大きさを表してい
る。従って、この差電圧ΔVをそのまま1倍の大きさで
電圧VFRから引き算して、その結果を綾振機構駆動用T
CモータM2のインバータINV2に与えると「プレシ
ジョン巻き」となり、差電圧ΔVを分圧した1倍より小
さい値を与えるとランダム巻方向に近付いて、他の改良
ランダムモードやランダムモードとなる。
【0025】そこで、まずどの程度減じるかという減衰
値(補正値)ΔVxを作り出すため、アナログ電圧VP
,VFRを差動増幅器23に入力して、Vp とVFRの差
ΔVを求め、これを更にディジタル設定減衰器24に入
力して例えば8段階に分けた減衰値を得る。即ち、減衰
器24を巻取モード設定器として用い、その減衰値を巻
取モード設定のための補正値に当てる。ここでモード設
定“7”はプレシジョンモードで補正値100%(減衰
量100%)、設定“6”〜“1”は改良ランダムモー
ドで補正値80,60,50,40,30,20%、設
定“0”はランダムモードで補正値0%とする。これら
のモード設定指令は、スピード設定部14から例えば3
ビットのコードでモータコントロール部13に指示され
る。
【0026】次に、上記補正値ΔVxを差動増幅器25
に入力して、フリクションローラ2の回転速度検出系の
アナログ電圧VFRから減算し、補正差電圧V1を得る。
ここでVFRを反転入力端子に入力しているのは、単に出
力の符号を負として次段のディジタル設定減衰器26の
入力規格に適合させているにすぎない。
【0027】図2において、上記補正差電圧V1を綾角
設定器としてのディジタル設定減衰器26に入力する。
このディジタル設定減衰器26は10ビット前後のD/
Aコンバータから構成されており、上記電圧V1を綾角
との関係に直す。即ち、上記電圧V1はパッケージの回
転数(大きさ)に応じて変化するという比例関係を得た
だけであるので、この変化する電圧V1そのものを、綾
角設定値を尺度としてどれだけ変わってくるかの関係を
作る。具体的には、この電圧V1を0〜0.999(1
に近い値)倍までの間で減衰させた値を、スピード設定
部14からディジタルコード信号で与えられる綾角設定
値に割り付け、設定綾角に応じて出力電圧V2が変わる
ようにする。例えば糸速を定めるFRモータM1の周波
数が47.2Hz、綾角が「4」という設定時なら、T
CモータM1の周波数は8.18Hzで、この8.18
Hzを得るための電圧を発生するデジタルコードが8A
なら、綾角「4」に対応する綾角設定値としてのディジ
タル値が8Aとなるようにする。また電圧V1そのもの
も、同じくスピード設定部14からディジタルのコード
信号で与えられる設定モードに応じて、全体をシフト可
能とする。この出力電圧V2を出力バッファ30を経て
TCモータM2のインバータINV2に加える。
【0028】かくして、設定部14にて所望するモード
を設定しモータコントロール部13に指示すると、巻取
モード設定器たる減衰器24の補正値が決定され、その
値に応じてランダム巻、プレシジョン巻、変則ランダム
巻の各モードが得られる。
【0029】ランダム巻き実現には、パッケージ駆動用
のFRモータM1の回転数N1 と、綾振機構10の回転
数N2 (綾振機構の回転量と移動量が明確であるとす
る)とを、巻き初めの時点で所望するワインド数あるい
は綾角となるように設定すれば良い。即ち、スピード設
定部14における巻取モード設定をランダムモードに設
定し、減衰器24への指示を補正値0%(減衰量100
%)としておく。このときスピード設定部14より所望
の値が得られるよう内蔵のマイクロプロセッサにより演
算され、モータコントローラ部13を経由してインバー
タINV1,INV2に電圧V2が与えられ、「ランダ
ム巻き」となる。
【0030】プレシジョン巻の場合も、パッケージ1の
回転数N1 を上記同様にして設定する。次に、所望のプ
レシジョンモードと必要な綾角の設定値を、スピード設
定部14よりモータコントロール部13に指示する。こ
れにより、減衰器24における補正値100%(減衰量
0%)となる。従って、上述の例でVP とVFRが双方共
に同一電圧となった初期値から現れる差電圧ΔVがその
まま1倍の大きさで電圧VFRから引き算され、所望の綾
角に応じた電圧V2が綾振機構駆動用TCモータM2の
インバータINV2に与えられ「プレシジョン巻き」と
なる。
【0031】改良ランダムモードでは、減衰器24への
モード設定指示を一例として補正値20〜80%の範囲
で希望するものに設定する。このモードでは、巻き進み
と共に減少するワインド数を自然な状態(図7の曲線
A)より減少量が少なくなるように制御され(図7の曲
線C)、全体として巻き密度の高いパッケージが形成さ
れる。
【0032】図2の場合には、上記の他に他の回路が付
加されている。即ち、減衰器26の出力は直接に取り出
されてはおらず、これと出力バッファ30との間に、ヤ
ーンピックアップ信号発生器27,差動増幅器28及び
非反転加算器29から成る回路が追加されている。
【0033】ヤーンピックアップ信号発生器27は、ワ
インダーにおけるヤーンガイド(図示せず)が糸を自己
の案内位置に持ち来す糸拾い動作を行うのに必要な時
間、すなわちTCモーター駆動のINV2に適度な綾振
速度を与えるのに必要な電圧V3を作成する回路であ
り、上記FRモータM1の指令切り替えに同期してO
N,OFFされるヤーンピックアップ信号を受けたとき
から、例えば300mv(7.5Hz)の電圧を発生す
る。この電圧V3は非反転加算器29にて加算される一
方で差動増幅器28(正の電圧のみ出力)にて減算され
るため、巻糸中にはピックアップ信号である電圧V3の
影響を無視できるようにしてある。
【0034】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、ランダム
巻き、プレシジョン巻き、変則ランダム巻きの別、及び
の綾角度の初期値が任意に選択できる。しかも、ランダ
ムモードに近付いた場合を含め、起動時及び停止時にお
いても綾角の乱れを生じること無くワインダーを駆動す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワインダーの概略図
【図2】図1のモータコントロール部の構成図
【図3】本発明の動作原理の説明図
【図4】モータコントロール部の一部の具体的回路を示
す図
【図5】図4の回路の動作例を示す図
【図6】先願におけるランダムモードに近付いた場合の
動作の説明図
【図7】パッケージ径と綾角との関係図
【図8】先願における変則ランダム巻きの際の動作説明
に供する図
【図9】従来のワインダーを示した斜視図
【図10】従来公知のプレシジョン巻を説明するための
巻取パッケージの側面図
【図11】従来公知のランダム巻を説明するための巻取
パッケージの側面図
【符号の説明】
1 パッケージ 2 フリクションローラ 6 給糸パッケージ 10 綾振機構 11 回転センサ(第1センサ) 12 回転センサ(第2センサ) 13 モータコントロール部 14 スピード設定部 15 制御装置 16 タイミング発生器 17,20 nビットのバイナリカウンタ 18,21 ラッチ回路 19,22 D/A変換器 23 差動増幅器 24 ディジタル設定減衰器 25 差動増幅器 27 ヤーンピックアップ信号発生器 28 差動増幅器 29 非反転加算器 30 出力バッファ 31,32,33 曲線 M1 FRモータ M2 TCモータ ΔVx 補正値 VP パッケージの回転速度検出系のアナログ電圧 VFR フリクションローラの回転速度検出系のアナログ
電圧 ΔV Vp とVFRの差 V1 補正差電圧 V2 出力電圧

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 巻取パッケージを載せたフリクションロ
    ーラと綾振機構の両モータの回転数を独立に制御可能な
    制御装置を備えたワインダーにおいて、パッケージの回
    転速度を検出する第1センサの出力とフリクションロー
    ラの回転速度を検出する第2センサの出力との差を求
    め、この差を調整可能な値に減衰させて補正値を作り、
    該補正値を上記第2センサの出力から減算し、その結果
    を上記両モータの制御入力として複数種の巻取パターン
    を選択可能としたことを特徴とするワインダーの駆動方
    法。
JP18999891A 1991-07-30 1991-07-30 ワインダーの駆動方法 Pending JPH0532374A (ja)

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