JPH0720799B2 - 糸の巻取方法 - Google Patents

糸の巻取方法

Info

Publication number
JPH0720799B2
JPH0720799B2 JP2070771A JP7077190A JPH0720799B2 JP H0720799 B2 JPH0720799 B2 JP H0720799B2 JP 2070771 A JP2070771 A JP 2070771A JP 7077190 A JP7077190 A JP 7077190A JP H0720799 B2 JPH0720799 B2 JP H0720799B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
traverse
wind number
wind
wnn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2070771A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03272973A (ja
Inventor
清恒 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2070771A priority Critical patent/JPH0720799B2/ja
Publication of JPH03272973A publication Critical patent/JPH03272973A/ja
Publication of JPH0720799B2 publication Critical patent/JPH0720799B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Winding Filamentary Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、糸の巻取中に発生するリボン(鬼綾とも言
う)を防止する糸の巻取方法に関する。
〔従来の技術〕
糸を高速でボビンホルダーに巻き取る過程においては、
糸の綾角を所定内とする巻取方法が採用される。この綾
角所定内の巻取方法では、ワインド数(糸が巻き幅を進
む間のボビンの回転数)がある値(代表値として整数が
ある)になると、巻かれる糸が同じ場所を通って重なる
リボンが発生する。このリボンは、タッチローラの振動
(パッケージの一部が糸の重なりにより高くなりタッチ
ローラを叩く)を誘発したり、糸の解舒(テイクオフ)
時に重なった糸が塊となって抜け出すという不具合を生
じさせる。
このリボンの発生を防止する糸の巻取方法としては、出
願人は先にリボンが発生する通常綾角付近の危険ワイン
ド数から所定ワインド数だけ離れた基準ワインド数一定
の巻取を行い、最低綾角に至ると新たな前記基準ワイン
ド数を設定してトラバースジャンプする糸の巻取方法を
提案した。まず、リボン発生条件とそれを回避する基本
の考え方を説明し、ついで、このトラバースジャンプに
より糸の巻取方法を説明する。
第6図において、長方形20はボビンの周方向展開であ
り、この展開面上に糸の軌跡21が示されている。ここ
で、Dはボビンの直径、2×Sはダブルストローク、WA
は綾角をであり、πDtanWAは糸がボビンを一回転する間
に進む距離を示す。糸が最初に一回転する軌跡を21aと
すると、二回転目の軌跡は21bとなり、軌跡21cでボビン
展開面の右上コーナーに至って反転し点線で示す軌跡21
dとなる。第6図においては、糸は同じ場所で重なる軌
跡を描き、所謂リボン発生状態となっている。このよう
なリボン発生を解析するために、ダブルストローク2×
Sの間で糸が何回折り返すかを表すワインド数WNを用い
る。
第6図の場合、WN=8となり、糸が2×S進む間にボビ
ンが8回転することを意味している。このWNが整数値X
になると、リボンが発生するが、第6図のように一往復
して重なる場合のみならず、二往復、三往復、四往復、
・・・毎に重なる場合もある。このような場合は、X/1
(一往復)、X/2(二往復)、X/3、X/4、X/5、X/6・・
・X/nと無限に存在する。しかし、X/nの分母nが大きく
なると、当然、糸の重なりの程度は少なくなっていく。
そこでn=10までを検討する。
表1には、X/nにおいて、X=1〜無限大(巻き数が多
くなる)、n=1〜10の場合の全ての組み合わせの場合
に、リボンが発生するワインド数WN(危険ワインド数小
数値WNA′)を検討したものである。
表1において、X/1は一往復でリボンが発生する場合で
あり、X=1〜無限大(巻き数が多くなる)について、
ワインド数WNの小数部分が .0になることで共通してい
る。二往復でリボンが発生するX/2については、1/2、3/
2、5/2、7/2、9/2とワインド数WNの小数部分が .5にな
ることで共通している。空白とした2/2、4/2、6/2、8/2
は、既に危険ワインド数WNとしてリストアップした小数
部分 .0とだぶるので空白としている。三往復でリボン
が発生するX/3については、1/3、4/3、7/3の小数部分が
.333・・と、2/3、5/3、8/3の小数部分が .6666・・
・の二種類のリストアップされる。なお、X=1〜9ま
でしか書いていないのは、X=10以上はX=1〜9の繰
り返しになるからである。X/4〜X/10も同様に検討し、
表1の右端の欄の合計33個の小数値が、このような危険
ワインド数小数値WNA′を全てリストアップしたものと
なる。即ち、ある巻取状態におけるワインド数WNを演算
して、その小数部分に着目して、危険ワインド数小数値
WNA′に該当するかどうかを比較すれば、リボン発生を
予測できる。
つぎに、危険ワインド数小数値WNA′を回避したワイン
ド数WNによって、トラバースカム4をどのように制御す
るかについて説明する。トラバースカム回転数Tは、 ここで、YS:糸速度、CW:トラバースカムの機械定数、で
ある。
また、糸径Dは、 ここで、B:ボビンホルダ回転数、である。
式からtanWAを計算し、式からYSを計算して、各々
を式に代入すると、 となる。したがって、ボビンホルダ回転数Bとワインド
数WNが判ると、トラバースカム回転数Tが決まる。即
ち、ワインド数WNにより制御可能となるので、ワインド
数WNに着目してリボン発生を回避することができる。
つぎに、トラバースジャンプによる糸の巻取方法の具体
的な手順について説明する。第7図は、一定数値の通常
綾角WANと最低綾角WALの間で、基準ワインド数が一定の
巻取とトラバースジャンプを組み合わせた巻取方法を示
すグラフ図である。まず、スタートに先立って、巻径D0
と通常綾角WANの交点が危険ワインド数小数値WNA′に該
当するかどうかをチェックする。その手順は第8図のフ
ローチャートに示されている。ステップ30で、必要な初
期条件を入力する。なお、危険ワインド数小数値WNA′
は、変更を要しない初期条件値として入力され記憶され
ている。ステップ31では、ステップ30で入力された初期
条件から基準ワインド数WN1を演算する。演算式は前記
式によって行う。ステップ32では、基準ワインド数WN
1の小数部分WN1′について、危険ワインド数WNA′小数
値を回避しているかどうかを判定する。(WN1′−WN
A′)の絶対値が所定ワインド数α内であると、ステッ
プ33で基準ワインド数WN1から調整ワインド数γを引い
たものを新たな基準ワインド数WN1に置き換えて、ステ
ップ32で再判定し、危険ワインド数小数値WNA′外とな
るまで繰り返す。ステップ34で、危険ワインド数小数値
WNA′外となった基準ワインド数WN1から、最初のトラバ
ースカム回転数T1が演算される。演算式は前記式によ
って行う。そして、この最初のトラバースカム回転数T1
で基準ワインド数WN1一定の巻取が始まる(第7図のス
タート点35から基準ワインド数の巻取36のラインを参
照)。つぎに、トラバースジャンプの具体的な手順を、
第9図のフローチャートに基づいて説明する。いま、基
準ワインド数WNn-1一定の巻取を行っているとする。ス
テップ37で、巻取中のボビンホルダ回転数Bを順次読み
込む。ステップ38で、この読み込まれたボビンホルダ回
転数Bからその時の綾角WAn-1を演算する。この演算式
は、式のDに式のDを代入して求められる下式によ
る。
次のステップ39で、この綾角WAn-1が最低綾角WALまで小
さくなったかどうかを判定する。判定値βは極く小さい
値が選定される。この最低綾角WALに至るまで、基準ワ
インド数WAn-1一定の巻取が続く。最低綾角WALに至る
と、次のステップ40に進む。ステップ40では、トラバー
スジャンプした後の新たな基準ワインド数WNnを演算す
る。この演算式は、式のDを式に代入して求められ
る下式による。
ステップ41では、基準ワインド数WNnの小数部分WNn′に
ついて、危険ワインド数小数値WNA′を回避しているか
どうかを判定する。(WNn′−WNA′)の絶対値が所定ワ
インド数α内であると、ステップ42で基準ワインド数WN
nから調整ワインド数γを引いたものを新たな基準ワイ
ンド数WNnに置き換えて、ステップ41で再判定し、危険
ワインド数小数値WNA′外となるまで繰り返す。この所
定ワインド数α値としては、例えば、WAN=6.5゜、WAL
=6.4゜の場合で0.01が選定される。ステップ43で、危
険ワインド数小数値WNA外となった基準ワインド数WNnか
ら、次のトラバースカム回転数Tnが演算される。演算式
は前記式によって行う。そして、この次のトラバース
カム回転数Tnで基準ワインド数WNn一定の巻取が始ま
り、ステップ44のトラバースジャンプが行われる。この
トラバースジャンプは、ステップ45における巻径Dnと最
大巻径Dmaxの比較判定によって、何回も繰り返される。
即ち、ステップ46のデータ更新を繰り返す。巻径Dnが最
大巻径Dmaxに至ると巻取は終了する。第7図により、こ
のトラバースジャンプの軌跡を説明する。基準ワインド
数一定の巻取が進むと、綾角は徐々に最低綾角WALに近
づき、点47で再生綾角WALに至る。この点47から危険ワ
インド数小数値を回避した新たなワインド数での巻取点
48までジャンプする。次に点48から点49に至る新たなワ
インド数での基準ワインド数一定の巻取が始まる。この
繰り返しによって、通常綾角WANと最低綾角WAL間でジグ
ザグの軌跡を描く。トラバースジャンプ後の点(例え
ば、点48)が通常綾角WANから少しづつはみでているの
は、危険ワインド数小数値WNA′を回避するためにずら
されており、その程度は均一ではないからである。
〔発明が解決しようとする課題〕
先に提案した糸の巻取方法では、例えば表1にリストア
ップされたリボン発生条件が回避される。しかしなが
ら、リボン発生条件は表1リストアップされたものだけ
に限らず無限に存在し、これらのリボン発生条件の全て
を回避することは現実的ではない。
そこで、本発明は先に提案した糸の巻取方法を更に発展
させようとするものであり、その目的とするところは、
リボンの影響を極力少なくすることができる糸の巻取方
法を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の糸の巻取方法は、
リボンが発生する通常綾角WAN付近の危険ワインド数WNA
から所定ワインド数αだけ離れた基準ワインド数WNn-1
一定による巻取を行い、最低綾角WALに至ると、通常綾
角WAN付近の危険ワインド数WNAから所定ワインド数αだ
け離れて小さくなった新たな前記基準ワインド数WNn一
定の巻取にトラバースジャンプする糸の巻取方法におい
て、基準ワインド数WNn-1の巻取中に(所定ワインド数
α×2)に相当するトラバース速度変動によるディスタ
ーブを行い、巻太りと共に増加する(所定ワインド数α
×2/基準ワインド数WNn)の比率に応じて前記ディスタ
ーブ巾を増加させるものである。
〔作用〕
基準ワインド数WNnによる巻取中に(所定ワインド数α
×2)に相当するトラバース速度変動によるディスター
ブを行うと、トラバースジャンプで回避できなかったよ
り細かいリボンの影響を分散させることができる。そし
て、巻太りと共に増加する(所定ワインド数α×2/基準
ワインド数WNn)の比率に応じて前記ディスターブ巾を
増加させると、ディスターブ巾が大きくなってリボンの
影響はさらに少なくなる。
〔実施例〕
実施例について、図面を参照して説明する。
第1図は本発明方法を適用した糸の巻取装置の全体構成
を示すブロック図である。ボビンホルダ1にはボビン2
が装着されている。このボビン2はボビンホルダ1と一
体となって回転し、ボビン2上に糸を巻き取っていく。
ボビン2の外周上には、タッチローラ3が所定の面圧で
当接しながら回転している。タッチローラ3の反対側に
はトラバースカム4が配置されており、このトラバース
カム4の回転によってトラバースガイド5が往復動し
て、糸を綾振りさせる。このトラバースカム4の回転数
を制御することによって、所定綾角内の巻取を行う。ボ
ビンホルダ1は、スピンドルモータ7に連結されてお
り、インバータ8の出力に応じたスピンドルモータ7の
回転によって駆動される。タッチローラ3の軸端には、
タッチローラ3の回転数を検出するパルス発生器9が設
けられている。このタッチローラ3の回転数は、コント
ロールボックス10にフィードバックされて、糸速度に応
じたスピンドルモータ7の回転となるよう制御されてい
る。トラバースカム4の軸端には、トラバースカム4の
回転数を検出するパルス発生器11が、ボビンホルダ1の
軸端には、ボビンホルダ1の回転数を検出するパルス発
生器12が設けられている。これらのトラバースカム4の
回転数とボビンホルダ1の回転数は、ホストコンピュー
タ13の入力ポートP1にトラバースカム回転信号f1及びボ
ビンホルダ回転信号f2として入力される。ホストコンピ
ュータ13の出力ポートP3からコントロールボックス16へ
トラバースジャンプとディスターブを制御するトラバー
スカム回転指令信号f3が出力され、コントロールボック
ス16からの出力電圧に基づいてインバータ15がトラバー
スカム4を駆動するインダクションモータ14へ所定周波
数を出力する。ホストコンピュータ13は、トラバースカ
ム回転信号f1、ボビンホルダ回転信号f2及び記憶されて
いるデータに基づいて所定のプログラムに従って処理を
行い、トラバースカム回転指定信号f3を出力するように
なっている。また、ホストコンピュータ13の入力ポート
P2には必要な入力データがキーボード等によって入力さ
れる。
インバータ15は例えばコントロールボックス16からの0
〜10Vの電圧出力に応じて0〜300Hzの周波数変換を行
い、所定周波数を出力してインダクションモータ14を所
定回転数で駆動する。しかし、ディスターブを行うた
め、コントールボックス16からの電圧出力は微小巾で変
動させており、その変動巾はトラバースジャンプを重ね
る毎に徐々に大きくなっている。このコントールボック
ス16の出力電圧の一例を第2図により説明する。第2図
において、→,→,→はトラバースジャン
プを示し、→,→,→は基準ワインド数WN
の巻取を示す。そして、この基準ワインド数の巻取の間
にディスターブを行うが、ディスターブ巾D1,D2,D3は一
定ではなく徐々に大きくなっている。さらに、第3図に
より、このトラバースジャンプの軌跡を説明する。スタ
ート点35から基準ワインド数の巻取が進むと、綾角は徐
々に最低綾角WALに近づき、点47で最低綾角WALに至る。
この点47から危険ワインド数小数値を回避した新たな基
準ワインド数での巻取点48までジャンプする。次に点48
から点49に至る新たなワインド数による基準ワインド数
の巻取が始まる。この繰り返しによって、通常綾角WAN
と最低綾角WAL間でジグザグの軌跡を描く。この基準ワ
インド数の巻取の間中ディスターブがなされており、こ
の基準ワインド数によって発生するかもしれないより細
かいリボンを分散させている。
ところで、ディスターブ巾D1,D2,D3は、トラバースジャ
ンプ後の新たな基準ワインド数でもって変動させること
になるが、危険ワインド数に重ならない程度の変動でな
ければならない。そこで、そのようなディスターブ巾の
決定方法を以下に説明する。危険ワインド数から所定ワ
インド数として0.01離れた基準ワインド数で巻取を行う
とすると、この所定ワインド数0.01×2内の変動であれ
ば、危険ワインド数から離れた状態を確保できる。すな
わち、基準ワインド数WNに対して、所定ワインド数×2
(2α)に相当する分はディスターブさせることができ
る。前述した式において、トラバースカム回転数Tは
ボビンホルダ回転数Bとワインド数WNで決まることか
ら、トラバースカム回転数Tに対するディスターブ巾TD
は、 まで変動させることができる。結局、第1図のコントロ
ールボックス16の出力電圧を2α/WNだけ変動させたデ
ィスターブを付加することができる。
ところで、通常綾角WANと最低綾角WAL間の巻取であるの
で、トラバースジャンプを繰り返すと、巻太りと共に基
準ワインド数WNは小さくなっていく。例えば、巻始めの
基準ワインド数WNが5であったものが巻終わりには基準
ワインド数WNが2となる。また、所定ワインド数αを0.
01とすると、巻始めのディスターブ巾は0.01×2/5=2/5
00(0.4%)であるが、巻終わりのディスターブ巾は0.0
1×2/2=1/100(1.0%)まで許されることになり、ディ
スターブ巾を巻太りと共に大きくすることができる。こ
のように、許容範囲一杯でディスターブさせることによ
り、リボンの影響はより少なくなる。第1図において、
インバータ15の出力周波数を変動させるとその変動巾は
一定となるが、コントロールボックス16からの出力電圧
を変動させることによって任意の変動巾とすることがで
きる。
つぎに、ホストコンピュータにおけるトラバースジャン
プとディスターブ制御の手順を第4図及び第5図のフロ
ーチャートで説明する。先に説明した第8図及び第9図
のフローチャートと異なる点は、第4図において、ステ
ップ34の後にディスターブ巾TD1の演算ステップ50が追
加された点と、第5図において、ステップ43の後にディ
スターブ巾TDnの演算ステップ51が追加された点であ
る。第4図におけるディスターブ巾TD1は、ステップ34
のトラバースカム回転数T1と前述した式により演算さ
れる。同様に、第5図におけるディスターブ巾TDnは、
ステップ43のトラバースカム回転数Tnと前述した式に
より演算される。
なお、第1図において、糸速度に応じた巻取速度を制御
するコントールボックス10及びトラバースジャンプとデ
ィスターブを制御するコントールボックス16を別機器と
せず、全てホストコンピュータ13で処理することもでき
る。さらに、ボビンホルダ1を駆動するスピンドルモー
タ7によって正確に巻取速度を制御するスピンドルドラ
イブタイプの巻取装置に限らず、フリクションローラが
正確に一定巻取速度を維持するフリクションドライブタ
イプの巻取装置であってもよい。また、通常綾角WANと
最低綾角WALは一定ではなく、巻径Dに対する関数とす
ることもできる。例えば、巻き始めと巻き終わりの綾角
を略等しくし、中程で綾角を大きくするものである。こ
のように、綾角を変更すると、パッケージの中程で糸が
膨出する所謂バルジ現象を解消させる効果がある。
〔発明の効果〕
本発明の糸の巻取方法は、リボンが発生する通常綾角WA
N付近の危険ワインド数WNAから所定ワインド数αだけ離
れた基準ワインド数WNn-1一定による巻取を行い、最低
綾角WALに至ると、通常綾角WAN付近の危険ワインド数WN
Aから所定ワインド数αだけ離れて小さくなった新たな
基準ワインド数WNn一定の巻取にトラバースジャンプす
る糸の巻取方法において、基準ワインド数WNn-1の巻取
中に(所定ワインド数α×2)に相当するトラバース速
度変動によるディスターブを行い、巻太りと共に増加す
る(所定ワインド数α×2/基準ワインド数WNn)の比率
に応じて前記ディスターブ巾を増加させるものであり、
理論上無数に存在する細かいリボンをディスターブで消
し、大きなリボンをトラバースジャンプで回避し、巻形
状の優れたパッケージを得ることができる。さらに、巻
太りと共に増加する(所定ワインド数α×2/基準ワイン
ド数WNn)の比率に応じてディスターブ巾を増加させ、
ディスターブ巾が大きくなっているので、リボンの影響
を極力少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の巻取方法に使用される巻取装置の機器
ブロック図、第2図はコントロールボックスからの出力
波形を示すグラフ図、第3図は本発明の巻取方法を示す
グラフ図、第4図は巻取スタートの手順を示すフローチ
ャート図、第5図はトラバースジャンプ及びディスター
ブの巻取手順を示すフローチャート図、第6図はリボン
発生を示すボビンの展開図、第7図は従来の巻取方法を
示すグラフ図、第8図は従来の巻取スタートの手順を示
すフローチャート図、第9図は従来のトラバースジャン
プの巻取手順を示すフローチャート図である。 WN1,WNn-1,WNn……基準ワインド数、WAN……通常綾角、
WAL……最低綾角、WNA……危険ワインド数、α……所定
ワインド数、T……トラバースカム回転数、TD……ディ
スターブ巾。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リボンが発生する通常綾角WAN付近の危険
    ワインド数WNAから所定ワインド数αだけ離れた基準ワ
    インド数WNn-1一定による巻取を行い、最低綾角WALに至
    ると、通常綾角WAN付近の危険ワインド数WNAから所定ワ
    インド数αだけ離れて小さくなった新たな前記基準ワイ
    ンド数WNn一定の巻取にトラバースジャンプする糸の巻
    取方法において、 基準ワインド数WNn-1の巻取中に(所定ワインド数α×
    2)に相当するトラバース速度変動によるディスターブ
    を行い、巻太りと共に増加する(所定ワインド数α×2/
    基準ワインド数WNn)の比率に応じて前記ディスターブ
    巾を増加させることを特徴とする糸の巻取方法。
JP2070771A 1990-03-20 1990-03-20 糸の巻取方法 Expired - Fee Related JPH0720799B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2070771A JPH0720799B2 (ja) 1990-03-20 1990-03-20 糸の巻取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2070771A JPH0720799B2 (ja) 1990-03-20 1990-03-20 糸の巻取方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03272973A JPH03272973A (ja) 1991-12-04
JPH0720799B2 true JPH0720799B2 (ja) 1995-03-08

Family

ID=13441118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2070771A Expired - Fee Related JPH0720799B2 (ja) 1990-03-20 1990-03-20 糸の巻取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0720799B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2853011B2 (ja) * 1994-07-18 1999-02-03 東レエンジニアリング株式会社 巻取機のトラバース速度制御方法
DE19619706A1 (de) * 1995-05-29 1996-12-05 Barmag Barmer Maschf Verfahren zur Erzielung einer Spiegelstörung

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3210244A1 (de) * 1982-03-20 1983-09-22 Barmag Barmer Maschinenfabrik Ag, 5630 Remscheid Verfahren zur spiegelstoerung beim aufwickeln eines fadens in wilder wicklung
JPH0248368A (ja) * 1988-08-08 1990-02-19 Murata Mach Ltd 糸の巻取方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03272973A (ja) 1991-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR900006649B1 (ko) 필라멘트사 권취방법
JP4711103B2 (ja) 糸の巻き取り方法とその装置
CN1978300A (zh) 具有高速卷绕功能的伺服驱动专用机
JPH0369822B2 (ja)
US4779813A (en) Method of winding yarn on bobbin and machine therefor
JPH0720799B2 (ja) 糸の巻取方法
JP3269317B2 (ja) 糸の巻取方法
JPH0570038A (ja) 自動ワインダの巻取速度制御方法
JPH0566307B2 (ja)
JPH06200428A (ja) ワインダーに導入される糸状の巻取品を段付き精密チーズ巻にして一定速度で連続的に巻き取る方法とこの方法を実行するワインダー
JP2717809B2 (ja) 整経巻取装置における糸のトラバース速度制御方法と装置
JP2646727B2 (ja) 糸条の巻取装置
JPH0532374A (ja) ワインダーの駆動方法
JPH0241498B2 (ja)
JPH04112168A (ja) 糸の巻取方法
EP0534519A1 (en) Method for controlling the position of the inversion point of the yarn for spooling machines, and corresponding equipment
JPH0971368A (ja) 糸の巻取制御方法
JPH07502961A (ja) 糸を巻き取るための方法と装置
JP3238347B2 (ja) 二重撚糸機用給糸パーンの形成方法
JP2002284445A (ja) 糸条巻取装置
JP2001302091A (ja) 撚り戻し装置及び撚り戻し方法
JPH05299284A (ja) 分割巻きトロイダルコイル巻線機とその制御方法
JPH1083927A (ja) 巻線機
JPH09194133A (ja) 綾巻ボビンを巻き上げる際にリボン巻を避けるための方法
CN114277469A (zh) 卷装端面形状的调节方法、装置和存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees