JPH0532306U - ラツク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽くて傾斜した物品搬送面を滑り降りること
が出来ないような物品をストック出来るラック装置を提
供する。 【構成】 ラック装置１は、搬送方向を同一とするよう
にして上下・左右に並べられた多数の駆動コンベア３か
ら構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はラック装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種のラック装置として以下の如きものは知られている。即ち、物品 搬送面が物品搬入口から物品搬出口に向かって下り傾斜となされた、多数のフリ ーローラーからなる傾斜コンベアを上下・左右に多数有するものは知られている 。 上記ラック装置においては、物品搬入口から供給された物品は、傾斜した物品 搬送面を滑り降りて物品搬出口に設けられたストッパーに当たって、又はストッ パーに当たって停止している先行の物品に当たって、停止して、一旦傾斜コンベ ア上にストックされ、必要時に切り出し装置によって傾斜コンベアの物品搬出口 から搬出されるものである。

【０００３】

【従来技術の欠点】

前記従来のラック装置には以下の如き欠点があった。即ち、傾斜コンベアの傾 斜した物品搬送面を物品が滑り降りるようにしたものであったため、滑り降りる に十分な重さを有する物品のストックには使用することが出来るが、軽くて傾斜 した物品搬送面を滑り降りることが出来ないような物品のストックには使用出来 ないという欠点があった。

【０００４】

【前記欠点を解消するための手段】

この考案は前記欠点を解消するために以下の如き手段を採用した。 この考案は、搬送方向を同一とするようにして上下・左右に並べられた多数の 駆動コンベアからなるものである。

【０００５】

【考案の作用】 この考案は以下の如き作用をなすものである。 ラック装置が多数の駆動コンベアからなるものであるから、たとえ軽量の物品 であっても、駆動コンベアを駆動することによって、物品搬入口から物品搬出口 に向かって確実に搬送することが出来る。

【０００６】

【実施例】

以下にこの考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。なお、この明細書に おいて、前とは図１右側を、後とは同図左側をいい、左とは図１紙面裏側を、右 とは同表側をいう。

【０００７】 ラック装置１は、基枠２と、この基枠２に搬送方向を同一とするようにして上 下・左右に並んで設けられた多数の駆動コンベア３（例えば、チェーン駆動コン ベア、ローラー駆動コンベアやベルト駆動コンベア等が使用される。）とを有し ている。 左右方向に並ぶ同一段の駆動コンベア３の物品搬入口４の後方に位置するよう にして、搬送方向を左右方向に向けた物品搬入駆動コンベア８が設けられている 。なお、物品搬入駆動コンベア８の基枠の、物品搬入口４側に対向する側壁は、 物品搬入駆動コンベア８の搬送面より上方には突出していない。 前記各物品搬入駆動コンベア８に対応してその後方にガイドレール９が設けら れ、このガイドレール９に沿って左右動台１０が左右動自在に設けられ、この左 右動台１０に、物品搬入駆動コンベア８上の物品Ｗを駆動コンベア３に向けて押 し出す、平面形状Ｌ字状のプッシャー１１が流体圧シリンダ１２等によって前後 動自在に設けられている。なお、プッシャー１１は完全に退入した状態では物品 搬入駆動コンベア８上の物品Ｗに衝突しないようになされている。 前記駆動コンベア３の後部、即ち、物品搬入口４から物品Ｗの前後長さだけ前 方に位置するようにして、物品Ｗの後端を検知する光電スイッチ１３が設けられ ている。

【０００８】 左右方向に並ぶ同一段の駆動コンベア３の物品搬出口５の前方に、前方に向か って下り傾斜のシュート１６が設けられ、このシュート１６の前方に、搬送方向 を左右方向に向けた物品搬出駆動コンベア１７が設けられている。この物品搬出 駆動コンベア１７は幅方向に傾斜していて、搬送面がシュート１６の傾斜と同一 となるようになされている。なお、物品搬出駆動コンベア１７の基枠の、シュー ト１６側に対向する側壁は、物品搬出駆動コンベア１７の搬送面より上方には突 出していない。 前記駆動コンベア３の前端部に物品Ｗがシュート１６に搬出されたことを検知 する光電スイッチ１９が設けられている。

【０００９】

【実施例の作用】

次に実施例装置の作用を説明する。 なお、以下の作用は、コンピューターや光電スイッチ１３、１９等によって自 動的に行なわれる。 先ず、駆動コンベア３に物品Ｗを搬入する場合について説明する。 物品Ｗを搬入すべき駆動コンベア３の物品搬入口４に、プッシャー１１の押し 込み部１１ａを対向させるようにして、左右動台１０が停止する。その後、完全 退入状態であったプッシャー１１は、押し込み部１１ａが物品Ｗに当たらないが 、ストッパー部１１ｂが物品Ｗに当たる位置までやや突出する。その後、物品搬 入駆動コンベア８に供給された物品Ｗがプッシャー１１の位置まで搬送されて来 てストッパー部１１ｂに当たると、プッシャー１１が完全突出して物品Ｗを駆動 コンベア３に押し込む。その後、プッシャー１１は前記の位置まで後退し、次の 物品Ｗがストッパー部１１ｂに当たるのを待つ。プッシャー１１が完全突出する と駆動コンベア３が駆動し、物品Ｗの後端が光電スイッチ１３を通過すると駆動 コンベア３は停止する。このような作用を繰り返して駆動コンベア３へ所要個の 物品Ｗが供給される。その後、光電スイッチ１９が最先端の物品Ｗを検知するま で駆動コンベア３は駆動し、光電スイッチ１９が最先端の物品Ｗを検知すると、 駆動コンベア３は停止し、搬出開始可能状態となる。 １つの駆動コンベア３への物品Ｗの供給が完了すると、左右動台１０は次の駆 動コンベア３に物品Ｗを供給すべく、移動して、そこで駆動コンベア３へ物品Ｗ が供給される。 以下同様の作用を繰り返して空の駆動コンベア３への物品Ｗの供給が行なわれ る。

【００１０】 次に、物品Ｗの搬出について説明する。 コンピューターからの指示によって、所定の駆動コンベア３が駆動されて、１ つの物品Ｗがシュート１６に搬出されると、シュート１６に載って傾斜した最前 端の物品Ｗと後続の物品Ｗとの間に間隙が発生し、それを光電スイッチ１９が検 知するので、その光電スイッチ１９の信号に基づいて駆動コンベア３を停止させ る。更に、当該駆動コンベア３の物品Ｗの搬出が要求されていれば、同様の操作 を繰り返して、所定個の物品Ｗの搬出が行なわれる。駆動コンベア３から搬出さ れた物品Ｗは物品搬出駆動コンベア１７によって搬出される。 １つの駆動コンベア３からの物品Ｗの搬出が終わると、次に別の駆動コンベア ３からの物品Ｗの搬出が行なわれる。

【００１１】

【考案の効果】

この考案は、前記した如き構成によって、以下の如き効果を奏するものである 。 ラック装置が多数の駆動コンベアからなるものであるから、たとえ軽量の物品 であっても、駆動コンベアを駆動することによって、物品搬入口から物品搬出口 に向かって、確実に搬送することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例を示す簡略平面図である。

【図２】図１のＡ部分拡大図である。

【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図である。

【図４】図１のＢ部分拡大図である。

【図５】図４のＶ−Ｖ線断面図である。

【符号の説明】

１ ラック装置 ３ 駆動コンベア

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送方向を同一とするようにして上下・
   左右に並べられた多数の駆動コンベアからなるラック装
   置。