JPH05322709A - 車両の自動運転装置 - Google Patents
車両の自動運転装置Info
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- JPH05322709A JPH05322709A JP3277998A JP27799891A JPH05322709A JP H05322709 A JPH05322709 A JP H05322709A JP 3277998 A JP3277998 A JP 3277998A JP 27799891 A JP27799891 A JP 27799891A JP H05322709 A JPH05322709 A JP H05322709A
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Abstract
化を図るとともに、キックダウンの働く低中回転域に対
するトルク−ストロークの関係を実測でなく求めること
により、キックダウンの働く自動変速機を備えた車両で
あっても、自動運転を行わせる。 【構成】 数表化手段6は、ティーチングにより車速,
その変化速度およびそのときのエンジン回転数Neを用
いてトルク−ストロークの関係を数表にして記憶する。
この関係を移動・補正手段16が、無負荷回転数−スト
ロークの関係と一般的エンジン出力特性を用いて移動・
補正して低中回転域に対するトルク−ストロークの関係
を求めると、数表化・記憶手段17がこの関係を数表に
して記憶する。一方、加速をすべきかまたは定常でよい
とき、換算手段12が必要馬力PSをエンジン出力トル
クTに換算すると、演算手段13がこの換算トルクTを
発生させるアクセルアクチュエータストロークを、その
ときの回転域に応じ前記複数のストローク−トルクの数
表のいずれかを選択して用いて演算する。
Description
タ上の車両を自動運転する装置、特にアクセルアクチュ
エータの制御に関する。
価実験のため、エアシリンダを用い小型・軽量・着脱容
易な自動運転装置が開発されている(昭和61年10月
自動車技術会発行、学術講演会前刷集862)。
示すように、試験車両41のアクセルペダル42,ブレ
ーキペダル43,クラッチペダル44およびシフトレバ
ー45を指令ストロークに応じて駆動する複動式の各エ
アシリンダ46からなるアクチュエータと、電磁弁ユニ
ット48,前記エアシリンダ46の数と同数だけ設けら
れる電磁弁駆動回路49、8ビット1チップマイクロコ
ンピュータ50からなるアクチュエータ制御部と、汎用
16ビットパーソナルコンピュータ55からなる主制御
部とから構成される。
46の現在位置(ポテンショメータ47にて検出される)
のほか外部指令の入力されるパーソナルコンピュータ5
5では、そのキーボードにより図15に示した「ティー
チング(自動計測のこと)」、「自動走行」、「手動走行」、
「終了」の各操作を選択することができ、選択された動作
をコンピュータ内のCPUが実行する。
ギアチェンジ位置と各ペダル位置の2つのティーチング
があり、前者では、試験者が手動で変速機のシフトレバ
ー45を操作してギアチェンジを行うことにより各ギア
位置がティーチングデータとしてコンピュータ内のメモ
リに記憶される。後者では装置がプログラムに基づいて
自動的に各ペダル42〜44を踏み込むことにより、ア
クセルペダル42の遊び代、ブレーキペダル43の効き
始め位置、クラッチのつながり位置などを記憶する。
モメータからの実車速とメモリから要求される指令車速
をつき合わせ、実車速が指令車速と一致するように、ア
クセルペダル42とブレーキペダル43のいずれを操作
すべきかを判別するとともに、各エアシリンダ46に指
令するタイミングと位置を決定する。エアシリンダ46
の指令位置Lsはその現在位置Liとともに、マイクロコ
ンピュータ50に出力される。
置Lsと一致するように制御を行うマイクロコンピュー
タ50では、指令位置Lsと現在位置Liの差ΔLを求
め、このΔLに応じた開弁時間をテーブルデータを参照
して決定する。かつΔLに付される正負の符号に応じ
て、エアシリンダ46を駆動させるための電磁弁(図1
6でA,A’あるいはB,B’)を選択して開かせる。
ル42を踏み増すためにエアシリンダ46のピストン4
6Aを現在位置Liより指令位置Lsに移動させるには、
電磁弁A,A’の側を選択し、これら電磁弁A,A’をΔ
Lに応じた開弁時間だけ開く。電磁弁B,B’の側は閉
じている。
1個ずつではなく、図17で示すように、5kgf/cm2の
空気圧が導入される入口58Aと大気圧に解放される出
口58Bを設けたエアギャラリ58に、2つの電磁弁が
並列に接続されたものである。これは、エアシリンダ4
6のピストン46Aに作用する負荷と空気流量が同じな
らば、電磁弁の数が増すほどピストン速度が速くなるか
らである。クラッチペダル用のエアシリンダには、変速
時間を短縮するため3つの電磁弁を対で用いている。
cm2の空気圧が電磁弁Aを経てエアシリンダ46の右室
46Bに加わる一方、左室46Cの空気が電磁弁A’を
経て大気に放出されると、ピストン46Aが指令位置L
sまで移動する。このピストン46Aの移動により、ワ
イヤ56とリンク機構57を介してアクセルペダル42
が踏み増しされる。
て、各ペダル42〜44とシフトレバー45が動作し自
動走行が行なわれる。
装置では、実車速と指令車速を比較し、実車速が指令車
速と一致するように、エアシリンダ46の位置制御を行
う構成であったため、試験車両に最適な制御ゲイン(指
令車速と実車速の偏差をエアシリンダの操作量(以下「ス
トローク」という)に変換する際の定数)を設定する必要
がある。
インの値も変わるので、試験車両ごとに制御ゲインを変
更しなければならない。このことは、シャシダイナモメ
ータの負荷条件が変更されたときも同様である。つま
り、最適な制御ゲインは車両ごとおよびメモリに記憶さ
せる指令車速のデータに応じて異なるため、その調整が
煩雑でありかつ大変な時間がかかるのである。
グによりアクセルペダル用エアシリンダ(アクセルアク
チュエータ)に指令するストロークとエンジン出力トル
クの関係やエンジン摩擦馬力とエンジン回転数の関係を
数表にしておき、自動走行に入ると、加速時や定常時に
前記ストローク−トルクの数表を用いてアクセルアクチ
ュエータに指令するストロークを決定することにより、
車両のセッティングに要する調整時間を短くすることが
でき、また減速時には上記の前記摩擦馬力−回転数の数
表を用いエンジンブレーキにて減速可能かどうかを判定
させることにより、無用なブレーキングを防止すること
ができる。
ついては、低中回転域でアクセルペダルが大きく踏み込
まれてキックダウンが働くと、キックダウンが働いた点
より高負荷側でエンジン出力トルクとアクセルアクチュ
エータストロークの関係を求めることができなくなる。
両者の関係を数表にすることができないと、車速制御が
不可能となるのである。
要する調整時間の短縮化を図るとともに、無用なブレー
キングを防止するほか、キックダウンの働く低中回転域
に対するトルク−ストロークの関係を実測でなく求める
ことにより、キックダウンの働く自動変速機を備えた車
両であっても、自動運転を行わせることを目的とする。
すように、低中回転域でキックダウン機構の働く自動変
速機を備える車両において、アクセルペダル1を指令ス
トロークに応じて駆動するアクセルアクチュエータ2
と、車速を検出するセンサ3と、この車速の変化速度を
計算する手段4と、エンジンの回転数Neを検出するセ
ンサ5と、ティーチングにより前記車速,その変化速度
およびそのときのエンジン回転数Neを用いて高回転域
に対するエンジンの出力トルクとこのトルクを発生させ
る前記アクセルアクチュエータストロークの関係を数表
にして記憶する手段6と、ティーチングにより無負荷時
の回転数とアクセルアクチュエータストロークの関係を
数表にして記憶する手段15と、この無負荷回転数−ス
トロークの関係と一般的エンジン出力特性を用いて前記
高回転域に対するトルク−ストロークの関係を移動・補
正して低中回転域に対するトルク−ストロークの関係を
求める手段16と、この関係を数表にして記憶する手段
17と、指令車速のデータをあらかじめ記憶する手段8
と、この指令車速の変化速度を計算する手段9と、これ
ら指令車速およびその変化速度で車両が走行するに必要
な馬力を演算する手段10と、この必要馬力PSから加
速しなければならないかまたは定常でよいかどうかを判
定する手段11と、この判定結果より加速しなければな
らないかまたは定常でよいとき前記必要馬力PSをその
ときのエンジン回転数Neでエンジン出力トルクTに換
算する手段12と、この換算トルクTを発生させるアク
セルアクチュエータストロークを、そのときの回転域に
応じ前記複数のストローク−トルクの数表のいずれかを
選択して用いて演算する手段13と、このストロークを
前記アクセルアクチュエータ2に指令する手段14とを
備える。
中回転域でキックダウン機構の働く自動変速機を備える
車両において、アクセルペダル1を指令ストロークに応
じて駆動するアクセルアクチュエータ2と、ブレーキペ
ダル21を指令ストロークに応じて駆動するブレーキア
クチュエータ22と、車速を検出するセンサ3と、この
車速の変化速度を計算する手段4と、エンジンの回転数
Neを検出するセンサ5と、ティーチングにより前記車
速,その変化速度およびそのときのエンジン回転数Neを
用いて高回転域に対するエンジンの出力トルクとこのト
ルクを発生させる前記アクセルアクチュエータストロー
クの関係を数表にして記憶する手段6と、ティーチング
により無負荷時の回転数とアクセルアクチュエータスト
ロークの関係を数表にして記憶する手段15と、この無
負荷回転数−ストロークの関係と一般的エンジン出力特
性を用いて前記高回転域に対するトルク−ストロークの
関係を移動・補正して低中回転域に対するトルク−スト
ロークの関係を求める手段16と、この関係を数表にし
て記憶する手段17と、ティーチングにより前記車速,
その変化速度およびそのときのエンジン回転数Neを用
いてエンジンの摩擦馬力Fとエンジン回転数Neの関係
を数表にして記憶する手段24と、そのときのエンジン
回転数Neに対する摩擦馬力Fを前記馬力−回転数の数
表を用いて演算する手段25と、指令車速のデータをあ
らかじめ記憶する手段8と、この指令車速の変化速度を
計算する手段9と、これら指令車速およびその変化速度
で車両が走行するのに必要な馬力PSを演算する手段1
0と、この必要馬力PSから減速しなければならないか
どうかを判定する手段26と、減速しなければならない
ときこの必要馬力PSと前記摩擦馬力Fの和PS+Fを
計算する手段27と、この和PS+Fの値よりエンジン
ブレーキだけで減速できる場合であるかまたはエンジン
ブレーキだけでは減速できない場合であるかを判定する
手段28と、この判定結果よりエンジンブレーキだけで
減速できる場合に前記アクセルアクチュエータ2に対す
る所定のストロークを前記複数のストローク−トルクの
数表のいずれかを選択して用いて演算する手段29と、
このストロークを前記アクセルアクチュエータ2に指令
する手段14と、エンジンブレーキでは減速できない場
合に前記ブレーキアクチュエータ22に対する所定のス
トロークを演算する手段30と、このストロークを前記
ブレーキアクチュエータ22に指令する手段31とを備
える。
試験車両を自動走行させるのに先立って、ティーチング
により車速,その変化速度およびそのときのエンジン回
転数を用いて、試験車両ごとに高回転域に対するエンジ
ン出力トルクとそのトルクを発生させるアクセルアクチ
ュエータストロークの関係が数表にされて記憶される。
ロークの関係からは、これを無負荷回転数−ストローク
の関係と一般的エンジン出力特性を用いて移動・補正す
ることで、低中回転域に対するトルク−ストロークの関
係が数表にして記憶される。
う自動走行に入ると、そのデータにより指定されている
指令車速とその変化速度にて車両が走行するのに必要な
馬力PSが求められ、この馬力PSから加速しなければ
ならないかまたは定常でよいかが判定される。
いときは前記必要馬力がそのときのエンジン回転数でエ
ンジン出力トルクTに換算され、このトルクTを発生さ
せるアクセルアクチュエータストロークがそのときの回
転域に応じ前記複数のストローク−トルクの数表のいず
れかを選択して用いて演算される。
2に指令され、その指令ストロークに応じてアクセルペ
ダル1が踏み増しされると、加速しなければならないと
か定常でよいとかいった、要求に応じたトルクが発生す
る。
クの関係を移動・補正して低中回転域に対するトルク−
ストロークの関係を数表にしていると、キックダウンの
働きにより低中回転域に対するトルク−ストロークの関
係を実測することが必要でなくなるので、キックダウン
の働く自動変速機を備える車両であっても、手動変速機
を備える車両と同様に加速時のモード走行を自動的に行
わせることができる。
ときに、エンジンブレーキだけで減速可能か、それでは
不足でブレーキペダル21により制動しなければならな
いかが区別され、エンジンブレーキだけで減速できる場
合はアクセルペダル1がもどされ、エンジンブレーキだ
けでは減速できない場合にかぎってブレーキペダル21
による制動が行われる。
クの関係が数表にされて記憶されるとともに、この関係
を移動・補正して低中回転域に対するトルク−ストロー
クの関係を数表にしていると、キックダウンの働きによ
り低中回転域に対するトルク−ストロークの関係を実測
することが必要でなくなり、キックダウンの働く自動変
速機を備える車両であっても、手動変速機を備える車両
と同様に減速時のモード走行を自動的に行わせることが
できる。
あり、パーソナルコンピュータ55には、エンジン回転
数Ne(点火信号パルスの入力またはそのパルスの電圧変
換入力より得られる)とフィードバック信号としての実
車速(タコジェネレータの電圧入力またはパルスジェネ
レータによるパルス入力から得られる)が入力されるほ
か、パーソナルコンピュータ55のメモリには指令車速
のデータ(たとえば10モード走行に必要となる経過時
間と指令車速の関係を表すテーブル)があらかじめ記憶
されている。
相違して、次の(1)〜(3)の動作を実行する。この場
合、(1)と(2)が自動走行に先立って実行する事項、
(3)が自動走行で実行する事項である。以下この順に説
明する。
ルの作成 所定の車速またはエンジン回転数(たとえば、低速、中
速、高速の3種)にある定常走行または定常状態からア
クセルアクチュエータ(アクセルペダル用のエアシリン
ダ)に異なるストロークを順次与え、その各ストローク
ごとに車速の変化速度を測定し、その変化速度と車速か
らエンジン出力トルクTを算出する。
らの指令により、図3で示すように、ストロークをB点
よりA点へと所定量だけ大きくすると、車速はV1より
若干の遅れをもってΔt秒後にΔVだけ上昇する。
で計算される。 PS=K1μrWV+K2μc{ρ/(2g×3.62)}AV3 +K3{(W+We)/g}Vα …
あり、車速およびその変化速度α(=ΔV/Δt)以外の
値は車両ごとにパーソナルコンピュータ55のメモリに
入力しておく。 PS;必要馬力[Ps] K1,K2,K3;定数 μr;タイヤのころがり抵抗係数 W;車重[kgf] V;車速[km/h] μc;空気抵抗係数 A;車両の前面投影面積[m2] ρ;空気密度[kg/m3] g;重力の加速度[m/s2] We;回転部分の慣性相当重量[kgf] α;加速度[m/s2]
行するのに必要な馬力であり、右辺の第1項はころがり
抵抗馬力、第2項は風損抵抗馬力、第3項は加速抵抗馬
力と呼ばれている。
行させるとき、ころがり抵抗馬力と風損抵抗馬力の合計
が定常走行馬力と呼ばれ、シャシダイナモメータの動力
吸収馬力に等しい。このため、シャシダイナモメータを
使用する場合には、式を用いなくとも、動力吸収馬力
を車速ごとに測定して求めたほうがより現実的である。
ナモメータ上で車両を所定の車速まで上昇させた後、ギ
ヤをニュートラルにし、図4で示すように、アクセルア
クチュエータに指令するストロークを所定量小さくした
場合の減速度を測定する。この減速度と車速を式の第
3項でWe=0とした式に入れると、動力吸収馬力が計
算される。ここで求められる動力吸収馬力には、機械損
失やタイヤ損失等の損失馬力が含まれているため、この
動力吸収馬力は定常走行馬力そのものである。こうして
求めた動力吸収馬力(定常走行馬力)と車速の関係を図5
に示す。
性が式にしたがわない場合の定常走行馬力は、図5を
内容とするテーブルを参照して補間計算により求め、こ
の値と式の第3項のみを計算した加速損失馬力との和
をこの場合の必要馬力PSとして計算すればよい。
行時の必要馬力PS[Ps]はそのときのエンジン回転数
Ne[rpm]を用いて次式 T=(716.2/Ne)PS… によりエンジン出力トルクT[kgf]に換算し、この出力
トルクTとこのトルクを発生させるアクセルアクチュエ
ータストロークの関係を数表(テーブル)にする。
ン回転数が相違すると同一ストロークでもエンジン出力
トルクが変化するため、この例では、3種類のエンジン
回転数(低回転数,中回転数および高回転数)に対してテ
ーブルを作成している。ただし、車速が相違してもエン
ジン回転数が大きく変化しない場合は、1つのエンジン
回転数に対するテーブルだけでたりる。
ル作成 これは減速時の制動力を決定するためのものであり、上
記の(1)と同様に所定のプログラムにしたがって実行
する。
アイドリング位置まで戻して、所定のギヤ位置のまま放
置し、そのときの減速度と車速から式の右辺第3項で
We=0とした式を用いて減速馬力PSG[Ps]を計算す
る。この減速馬力PSGには定常走行馬力PSR/L[Ps]
(式の第1項と第2項の和)が含まれるため、次式 F=PSG−PSR/L… によりこれを差し引いた値をエンジン摩擦馬力F[Ps]
とする。そして、この摩擦馬力Fとエンジン回転数Ne
の関係をテーブルにする。ただし、この場合の減速馬力
PSGは、減速度の符号(−)を正に置き換え、正の値と
して計算する。
ルの内容を図7に示す。なお、エンジン回転がアイドリ
ングまで達するとアイドル走行になり、この場合の馬力
が最小の値となる。この値はエンジン摩擦馬力とは符号
が反対のアイドル走行馬力でもある。式で摩擦馬力F
を計算する場合、右辺の第2項は前述した図5の特性か
ら読み取ることもできる。
を用いてのストロークの指令方法 一般に各種のモード走行(たとえば10モード走行とか
11モード走行)では、指令車速Vと経過時間の関係が
数値化されているので、そのとおり運転すればよい。
その変化速度である加速度よりその指令車速とその変化
速度で車両が走行するに必要な馬力PSを式を用いて
計算し、得られた必要馬力PSをそのときのエンジン回
転数Neから式によりエンジン出力トルクTに換算す
る。この換算トルクTから、すでにティーチングで得て
いる3種のエンジン回転数ごとのストローク−トルクの
テーブルを参照して補間計算によりストロークを求め、
このストロークをアクセルアクチュエータに指令するこ
とを基本とする。モード走行は加速,定常および減速の
各運転モードからなっており、定常および加速のモード
ではこの基本どおりアクセルアクチュエータに指令スト
ロークを与える。
と、シャシダイナモメータの同一条件で大幅な負荷変動
がない限り、アクセルアクチュエータに対して指令され
たストロークに誤差の発生することはない。わずかに発
生するとすれば、補間計算の際(3種のエンジン回転数
に対するテーブル間で補間計算する場合)に発生する誤
差だけである。
は、加速時と異なりアクセルペダルの操作だけで減速で
きるとはかぎらず、さらにブレーキペダルを踏み込まな
いと所定の減速ができないことがある。このため、減速
しなければならない場合にはアクセルペダルだけの操作
でたりるか、あるいはブレーキペダルの操作をも必要と
するかを次のようにして判断しなければならない。
必要馬力PSは負の値となり、かつ減速走行では摩擦馬
力Fがエンジンブレーキとして作用するので、この摩擦
馬力F(正の値として計算する)を必要馬力PSに加算し
た結果が正または零となる場合は、エンジンブレーキだ
けで指令車速へと減速できることを意味する。この逆に
結果が負となる場合は、アクセルペダルを戻すだけでは
減速することができず、ブレーキペダルを踏み込んで制
動しなければならない。つまり、アクセルペダルを戻す
だけで減速可能かどうかを判断するために、上記(2)で
ティーチングにより摩擦馬力Fをテーブル化したのであ
る。
域ではエンジン出力トルクは負であり、負のトルクをテ
ィーチングにより得るのは煩雑であるため、次の方法を
用いて、この領域でのアクセルアクチュエータへの指令
ストロークを決定する。
ける摩擦馬力F[Ps]を、図7を内容とするテーブルか
ら、またそのときのエンジン回転数Neを得る無負荷時
のストロークSN[mm]を、図8を内容とするテーブルか
らそれぞれ補間計算で求める。なお、無負荷時のエンジ
ン回転数とストロークの関係は、ストロークをゆっくり
増していきつつ、そのときのエンジン回転数を読み込む
ことで容易に得られる。
度から計算される必要馬力PS[Ps]が負で、かつその
絶対値(|PS|)が摩擦馬力Fより小さい場合、F−|P
S|に相当する馬力分だけアクセルペダルを戻さなけれ
ばならないので、PS=0のときストローク(このスト
ロークをSNとする)が最大となる。これに対して、F=
|PS|のときはアイドリング状態(ただし、アクセルペ
ダルとアクセルアクチュエータ間の遊び代を含まない)
つまり摩擦馬力Fが必要馬力PSとバランスしている状
態であるから、最小のストロークである。
間を直線近似し、その間にあるF−|PS|に対するスト
ロークSX[mm]を補間計算により求めるとすれば、F−|
PS|:F=SX:SNより次式でSXが計算されることにな
る。
大ストローク、点Bが最小ストロークを与える。なお、
アクセルアクチュエータを設置する際に変化するアクセ
ルペダル〜アクセルアクチュエータ間の遊び代Siは、
全体を通して差し引いて考え、アクセルアクチュエータ
に指令するときに加算する方式をとっている。この遊び
代Siは、ティーチングによりエンジンをアイドリング
状態としてストロークを徐々に増した場合に、エンジン
回転数が上昇を開始する直前のストロークの値に相当す
る。この値は遊び代Siとして記憶しておく。
にしたがって自動走行させる場合の制御動作を示すルー
チンで、パーソナルコンピュータ55のCPUに与える
ものである。
データとしての実車速のほか、メモリに入っている指令
車速のデータを参照して、モード走行に入ってからの経
過時間に応じた指令車速Vを読み込み、この指令車速V
からその変化速度(加速度または減速度)αを計算する
(ステップ1,2)。
馬力を図5を内容とする車速−定常走行馬力のテーブル
を参照して補間計算により求め、この定常走行馬力と
式の第3項から計算した加速損失馬力との和から必要馬
力PSを求める(ステップ3,4)。また、そのときの
エンジン回転数Neに対する摩擦馬力Fを図7を内容と
する馬力−回転数のテーブルを参照して補間計算により
求め、この摩擦馬力Fと必要馬力PSの和PS+Fを計
算する(ステップ5,6)。
0かつPS≧0なら加速しなければならないか定常のま
までよいと判断し、そのときの回転数Neから式を用
いて、必要馬力PSをエンジン出力トルクTに換算する
(ステップ7〜9)。同じくそのときの回転数Neと換
算トルクTから図6を内容とするストローク−トルクの
テーブルを参照して補間計算により、この換算トルクを
発生させるアクセルアクチュエータストロークを求め、
この指令ストロークをアクセルアクチュエータに出力す
る(ステップ10,11)。
セルペダルをもどすだけで減速できると判断し、無負荷
時のエンジン回転数に対するストロークSNを、図8を
内容とする回転数−ストロークのテーブルを参照して補
間計算により求め、式を用いて、減速しなければなら
ない場合の指令ストロークSXを直線近似の補間計算に
より求める(ステップ12,13)。なお、指令ストロ
ークSXを指令車速Vと実車速とのずれΔVで補正する
と、SXに直線近似に基づく若干のずれを補償すること
ができる(ステップ14)。
ーキだけでは不足でブレーキペダルをも踏み込んで制動
しなけば減速できないと判断し、ブレーキアクチュエー
タ(ブレーキペダル用のエアシリンダ)に所定のストロー
クを与えることにより減速させる(ステップ7,1
5)。この場合、同時にアクセルペダルを所定量だけ戻
すようにすることもできる。
試験車両を自動走行させるのに先立って、ティーチング
により実車速,その変化速度およびそのときのエンジン
回転数を用いて、その車速およびその変化速度で車両が
走行するのに必要なエンジン出力トルクとこのトルクを
発生させるアクセルアクチュエータストロークの関係
が、試験車両ごとにテーブルにされてメモリに記憶され
る。
定されている指令車速とその変化速度より、加速しなけ
ればならないかまたは定常走行に必要とされるエンジン
出力トルクTが求められ、その出力トルクTを発生させ
るアクセルアクチュエータストロークが前記ストローク
−トルクのテーブルを参照して求められる。
に指令され、その指令ストロークに応じてアクセルペダ
ルが踏み増しされると、加速しなければならないとか定
常でよいといった、要求に応じたトルクが発生する。
づくオープンループ制御であり、実車速に基づくフィー
ドバック制御ではない。このため、試験車両ごとに、制
御ゲインを合わせる作業は不要となる。モード走行の違
いに伴うシャシダイナモメータの条件(慣性相当重量等)
の変更についても、この条件をパーソナルコンピュータ
のキーボードで打ち込めるようにしておくことにより、
各種のモード走行に合わせてシャシダイナモメータの条
件を打ち込むだけで対応することができる。
行ごとに試験者が制御ゲインを調整しなければならない
作業を、ティーチングによるテーブル作成作業に置き換
え、このテーブル作成作業をパーソナルコンピュータに
行わせることにより、試験走行を行う際の工数を大幅に
低減したのである。
いるエンジンでは、暖機中はアクセルペダルが同じアイ
ドリング位置にあっても、回転数が所定値(たとえば1
500rpm)までアップするように出力が増加されるの
で、このシステムの作動中は、暖機後にティーチングに
より得たストローク−トルクのテーブルを用いて指令ス
トロークを求めたのでは、指令車速への追随性が悪くな
る。
にすればきわめて容易に暖機補正を行うことができる。
すなわち、暖機中のエンジン状態で走行し、そのときの
車速から図6を内容とするテーブルを用いて補間計算に
より発生馬力PSD[Ps]を求め、この発生馬力PSD
を、始動からの経過時間tとともにテーブルにする。こ
のPSDを時間tの関数としてPSD(t)とおけば、次
式により始動からt秒後の馬力のずれ分PSH[Ps]が
計算される。 PSH=PS−PSD(t)…
行モードの場合には、このずれ分PSHを図12のステ
ップ9において必要馬力PSに加算することで暖機補正
を行えばよいのである。ただ、式のPSD(t)は走行
条件によっても変わるため、個々のモードで変化させる
ほうが実用的ではある。
レーキだけで減速可能か、それでは不足でさらにブレー
キペダルにより制動しなければならないかが区別され、
エンジンブレーキだけでは減速できない場合にかぎっ
て、ブレーキペダルによる制動が行なわれる。これによ
り、無駄なブレーキングを防いで、制動機構を摩耗させ
る機会が少なくされる。
あるといっても、負の値を有する必要馬力から面倒な計
算をして負のエンジン出力トルクを求めることは応答性
を悪くしたり装置を複雑化してしまうことになるが、こ
の例のように式を用いた近似計算にて減速時の指令ス
トロークが求められると、面倒な計算が不要となり、こ
れにより装置の応答性を良好に保つとともに装置を簡素
にすることができる。
モード走行以外にも、車載状態での車両の各種動力性能
を比較することなども、これに合わせて指令車速データ
を変更することにより容易に行うことができる。
ンジで走行中に追い越しやパワー不足を生じたとき、ア
クセルペダルを強く踏み込むと、自動的にギアが1段下
がって車速が上がるキックダウンという機構が設けられ
る。この機構は各レンジで働くが、高車速域ではATF
(オートマチックトランスミッションフルード)の過熱
を避けるためキックダウンされないことが多い。
のテーブル作成時にも働くと、図11で示したように低
中回転域の高負荷側でエンジン出力トルクとアクセルア
クチュエータストロークの関係を求めることができなく
なる。つまりこの関係がわからないことには低中回転域
に対するトルク−ストロークのテーブルを作成すること
ができず、したがってキックダウンの働く自動変速機を
備える車両については、車速制御を自動的に行わせるこ
とができなくなるのである。
や2速レンジで走行させることも考えられるが、このと
きは高負荷側でトルクコンバータのすべりのためエンジ
ン回転数が大きく変化してしまうので、1速や2速で走
行させることはできない。
ない高回転域に対するトルク−ストロークのテーブル値
を外挿することによってキックダウンの働く低中回転域
に対するトルク−ストロークのテーブルを作成する。簡
単には、所定の高回転数N1に対するトルク−ストロー
クの関係を、一般的なエンジン出力特性および図8を内
容とする無負荷回転数−ストロークのテーブルを用いて
移動・補正することで所定の低回転数N2と中回転数N3
に対するトルク−ストロークの関係を求める。
と、アイドル回転数より始まって回転数が高くなるほど
出力トルクも大きくなり、所定の回転数で出力トルクが
ピークをむかえ、それ以上は回転数を上げてもかえって
トルクが低下している。
0として、最大トルク時の回転数からアイドル回転数ま
での任意の回転数に対して得られる出力トルクを1.0
以下の値に換算する。この換算した値を補正係数Kとす
る。
0rpm、低回転数N2をアイドル回転の800rpmに選
び、この2つの回転数N1,N2に対する補正係数を
K1,K2とすると、これらは図12の特性から求められ
る。
と、低回転数N2に対する出力トルクを実測できなくと
も、高回転数N1に対する出力トルクを(K2/K1)倍
した値が低回転数N2に対する出力トルクであるとほぼ
推定することができる。
数として、これらN1,N2に対するアクセルアクチュエ
ータストロークS1,S2を図8の特性から求めると、S
1,S2はエンジン出力トルクがそれぞれ0の点であるか
ら(図11参照)、図13において高回転数N1に対す
る曲線(実線で示す)を、一点鎖線で示したようにS1
−S2だけストロークの小さな方向へ平行移動してトル
ク0点を合わせる。この平行移動した曲線の値に、さら
に(K2/K1)をかけることによって補正すると、低回
転数N2に対するトルク−ストロークの特性が破線のよ
うに得られる。
数N1と低回転数N2の中間の2150rpmに選ぶと、中
回転数N3に対する補正係数K3が図12の特性から、ま
た中回転数N3に対するアクセルアクチュエータストロ
ークS3が図8の特性から求まり、高回転数N1に対する
曲線を今度はS1−S3だけストロークの小さな方向に平
行移動し、さらにK3/K1をかけて補正すると、中回転
数N3に対するトルク−ストロークの特性を図13の破
線のように求めることができる。
ンジン回転数Nの関係はテーブルにしてあらかじめ記憶
させておき、このテーブルを補間計算することで、K1
〜K3を、また図8を内容とする無負荷回転数−ストロ
ークのテーブルを補間計算してS1〜S3を求め、高回転
数N1に対するトルク−ストロークのテーブルの値に上
記の平行移動と補正に相当する操作を加えることによっ
て、低回転数N2、中回転数N3に対するトルク−ストロ
ークのテーブルを作成し記憶させる。
転域でモード走行させるときは、図13の破線を内容と
するテーブルからアクセルアクチュエータに与える指令
ストロークを決定するのである。
回転域に対するトルク−ストロークの関係を、一般的エ
ンジン出力特性および無負荷回転数−ストロークの関係
を用いて移動・補正して低中回転域に対するトルク−ス
トロークの関係を求めておくと、キックダウンの働く自
動変速機を備える車両であっても、手動変速機を備える
車両と同様にモード走行を自動的に行わせることがで
き、車速を指令車速へと追随させることができる。
数N2,N3で代表させたが、これに限定されるものでな
く、メモリ容量が許す限りさらにその数を増やすこと
で、車速制御の追随精度を高めることができる。
であれば、図12を内容とするテーブルを作成する必要
はなく、K1〜K3を直接メモリに記憶させておくか、キ
ーボードより入力させるようにすることもできる。
も、実測により求めた高回転域に対するトルク−ストロ
ークの特性を移動・補正して低中回転域に対するトルク
−ストロークの特性を求めるようにすると、この低中回
転域に対するトルク−ストロークの特性をも実測して求
める場合と比較して、トルク−ストロークのテーブルの
作成時間を大幅に短くすることができる。
ウンの働く車両について、ティーチングにより高回転域
に対するエンジン出力トルクとこのトルクを発生させる
アクセルアクチュエータストロークの関係を数表にして
おくとともに、この関係を、無負荷回転数−ストローク
の数表と一般的エンジン出力特性を用いて移動・補正し
て低中回転域に対するトルク−ストロークの関係を求め
て数表にしておき、指令車速のデータにしたがう自動走
行に入ると、加速しなければならないか定常でよいとき
そのときの回転数に応じ前記トルク−ストロークの数表
を選択して用いて指令ストロークを決定するため、試験
走行を行う際の工数が大幅に低減されるとともに、キッ
クダウンの働く自動変速機を備える車両であっても、手
動変速機を備える車両と同様にモード走行を自動的に行
わせることができ、車速を指令車速へと追随させること
ができる。
ンの働く車両について、ティーチングによりエンジンの
摩擦馬力とエンジン回転数の関係を数表にしておき、減
速しなければならないときにこの数表を用いてエンジン
ブレーキだけで減速可能かどうかを判定させることによ
り、エンジンブレーキだけでは減速できない場合に限っ
て、ブレーキペダルにより制動する一方で、ティーチン
グにより高回転域に対するエンジン出力トルクとこのト
ルクを発生させるアクセルアクチュエータストロークの
関係を数表にしておくとともに、この関係を、無負荷回
転数−ストロークの数表と一般的エンジン出力特性を用
いて移動・補正して低中回転域に対するトルク−ストロ
ークの関係を求めて数表にしておき、指令車速のデータ
にしたがう自動走行に入ると、エンジンブレーキだけで
減速できる場合にそのときの回転数に応じ前記トルク−
ストロークの数表を選択して用いて指令ストロークを決
定するため、不要なブレーキングを防ぐことができると
ともに、キックダウンの働く自動変速機を備える車両で
あっても、手動変速機を備える車両と同様にモード走行
を自動的に行わせることができ、車速を指令車速へと追
随させることができる。
させた場合の車速変化を示す波形図である。
させた場合の車速変化を示す波形図である。
す特性図である。
ンジン出力トルクのテーブル内容を示す特性図である。
容を示す特性図である。
クチュエータストロークのテーブル内容を示す特性図で
ある。
ュエータストロークを求める方法を説明するための特性
図である。
ュエータストロークに対するエンジン出力トルクの関係
を示す特性図である。
トルクの特性図である。
についてのアクセルアクチュエータストロークに対する
エンジン出力トルクのテーブル内容を示す特性図であ
る。
ための模式図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 低中回転域でキックダウン機構の働く自
動変速機を備える車両において、アクセルペダルを指令
ストロークに応じて駆動するアクセルアクチュエータ
と、車速を検出するセンサと、この車速の変化速度を計
算する手段と、エンジンの回転数を検出するセンサと、
ティーチングにより前記車速,その変化速度およびその
ときのエンジン回転数を用いて高回転域に対するエンジ
ンの出力トルクとこのトルクを発生させる前記アクセル
アクチュエータストロークの関係を数表にして記憶する
手段と、ティーチングにより無負荷時の回転数とアクセ
ルアクチュエータストロークの関係を数表にして記憶す
る手段と、この無負荷回転数−ストロークの関係と一般
的エンジン出力特性を用いて前記高回転域に対するトル
ク−ストロークの関係を移動・補正して低中回転域に対
するトルク−ストロークの関係を求める手段と、この関
係を数表にして記憶する手段と、指令車速のデータをあ
らかじめ記憶する手段と、この指令車速の変化速度を計
算する手段と、これら指令車速およびその変化速度で車
両が走行するに必要な馬力を演算する手段と、この必要
馬力から加速しなければならないかまたは定常でよいか
どうかを判定する手段と、この判定結果より加速しなけ
ればならないかまたは定常でよいとき前記必要馬力をそ
のときのエンジン回転数でエンジン出力トルクに換算す
る手段と、この換算トルクを発生させるアクセルアクチ
ュエータストロークを、そのときの回転域に応じ前記複
数のストローク−トルクの数表のいずれかを選択して用
いて演算する手段と、このストロークを前記アクセルア
クチュエータに指令する手段とを備えることを特徴とす
る車両の自動運転装置。 - 【請求項2】 低中回転域でキックダウン機構の働く自
動変速機を備える車両において、アクセルペダルを指令
ストロークに応じて駆動するアクセルアクチュエータ
と、ブレーキペダルを指令ストロークに応じて駆動する
ブレーキアクチュエータと、車速を検出するセンサと、
この車速の変化速度を計算する手段と、エンジンの回転
数を検出するセンサと、ティーチングにより前記車速,
その変化速度およびそのときのエンジン回転数を用いて
高回転域に対するエンジンの出力トルクとこのトルクを
発生させる前記アクセルアクチュエータストロークの関
係を数表にして記憶する手段と、ティーチングにより無
負荷時の回転数とアクセルアクチュエータストロークの
関係を数表にして記憶する手段と、この無負荷回転数−
ストロークの関係と一般的エンジン出力特性を用いて前
記高回転域に対するトルク−ストロークの関係を移動・
補正して低中回転域に対するトルク−ストロークの関係
を求める手段と、この関係を数表にして記憶する手段
と、ティーチングにより前記車速,その変化速度および
そのときのエンジン回転数を用いてエンジンの摩擦馬力
とエンジン回転数の関係を数表にして記憶する手段と、
そのときのエンジン回転数に対する摩擦馬力を前記馬力
−回転数の数表を用いて演算する手段と、指令車速のデ
ータをあらかじめ記憶する手段と、この指令車速の変化
速度を計算する手段と、これら指令車速およびその変化
速度で車両が走行するのに必要な馬力を演算する手段
と、この必要馬力から減速しなければならないかどうか
を判定する手段と、減速しなければならないときこの必
要馬力と前記摩擦馬力の和を計算する手段と、この和の
値よりエンジンブレーキだけで減速できる場合であるか
またはエンジンブレーキだけでは減速できない場合であ
るかを判定する手段と、この判定結果よりエンジンブレ
ーキだけで減速できる場合に前記アクセルアクチュエー
タに対する所定のストロークを前記複数のストローク−
トルクの数表のいずれかを選択して用いて演算する手段
と、このストロークを前記アクセルアクチュエータに指
令する手段と、エンジンブレーキでは減速できない場合
に前記ブレーキアクチュエータに対する所定のストロー
クを演算する手段と、このストロークを前記ブレーキア
クチュエータに指令する手段とを備えることを特徴とす
る車両の自動運転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3277998A JP2800505B2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 車両の自動運転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3277998A JP2800505B2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 車両の自動運転装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05322709A true JPH05322709A (ja) | 1993-12-07 |
JP2800505B2 JP2800505B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=17591206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3277998A Expired - Lifetime JP2800505B2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 車両の自動運転装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2800505B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-24 JP JP3277998A patent/JP2800505B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2800505B2 (ja) | 1998-09-21 |
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