JPH05322444A - 穀粒乾燥機の穀粒乾燥制御方式 - Google Patents

穀粒乾燥機の穀粒乾燥制御方式

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JPH05322444A
JPH05322444A JP13043292A JP13043292A JPH05322444A JP H05322444 A JPH05322444 A JP H05322444A JP 13043292 A JP13043292 A JP 13043292A JP 13043292 A JP13043292 A JP 13043292A JP H05322444 A JPH05322444 A JP H05322444A
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JP
Japan
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grain
drying
moisture
hot air
calculated
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JP13043292A
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English (en)
Inventor
Eiji Nishino
栄治 西野
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱風乾燥を中止して休止乾燥するこの休止乾燥
時間をファジイ制御により、算出させようとするもので
ある。 【構成】水分センサ2で検出した検出穀粒水分から穀粒
水分のばらつきの縮まり量が算出され、このばらつきの
縮まり量から穀粒相互の水分移動値が予測され、又検出
穀粒水分から穀粒乾燥速度が算出され、この乾燥速度か
ら穀粒そのものの内外水分格差が予測され、これらの予
測値からファジイ制御によって熱風乾燥を中止して休止
乾燥する休止乾燥時間が算出される。 【効果】穀粒の状態により、休止乾燥時間が設定されて
休止乾燥が行われることにより、乾燥効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、穀粒乾燥機の穀粒乾
燥制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、穀粒貯留室から穀粒乾燥室へ穀
粒は、繰出し流下されて循環されながら、熱風装置から
発生する熱風は、該乾燥室を通過することにより、循環
中の穀粒は、この熱風に晒されて乾燥され、この乾燥中
の一部の穀粒は、水分センサで穀粒水分が検出され、こ
の検出穀粒水分が設定した仕上目標水分に達すると、穀
粒の乾燥が終了したとして乾燥が停止される。
【0003】この穀粒乾燥作業中は、穀粒の熱風乾燥が
開始され、設定した所定時間が経過すると、熱風乾燥が
中止され、設定した所定時間は、穀粒は循環しない停止
状態で、なお熱風も停止状態で穀粒は休止乾燥され、こ
の休止乾燥が設定された所定時間経過すると、再度熱風
乾燥が開始されて、穀粒は熱風乾燥される方式であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】穀粒乾燥機の穀粒貯留
室内へ収容された穀粒は、この貯留室から穀粒乾燥室へ
繰出し流下されて循環されながら、熱風装置から発生す
る熱風は、該乾燥室を通過することにより、該乾燥室内
を流下中の穀粒は、この熱風に晒されて乾燥され、この
乾燥中の一部の穀粒は、水分センサで穀粒水分が検出さ
れ、この検出穀粒水分が仕上目標水分に達すると、該乾
燥機が停止制御されて穀粒の乾燥が停止される。
【0005】この穀粒乾燥作業中は、穀粒の熱風乾燥が
開始され、設定された所定時間が経過すると、熱風乾燥
が中止され、設定した所定時間は、穀粒は循環しない停
止状態ど、なおかつ熱風も停止状態で穀粒は休止乾燥さ
れて、穀粒のテンパーリングが行われ、この休止乾燥が
設定された所定時間が経過すると、再度熱風乾燥が開始
されて、穀粒は熱風乾燥される。
【0006】検出されてた穀粒水分から穀粒相互の水分
移動と穀粒そのものの内外水分格差とを予測させ、これ
らの予測値から、ファジイ制御によって休止乾燥時間を
算出させて、このファジイ制御で算出させたこの休止乾
燥時間に制御させて、乾燥効率の向上及び良質な乾燥済
穀粒を得ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上部の穀粒
貯留室8から下部の穀粒乾燥室9へ穀粒を繰出し流下さ
せながら熱風装置3から発生する熱風を該乾燥室9へ通
風して乾燥すると共に、乾燥中の穀粒水分を検出する水
分センサ2を設けた穀粒乾燥機において、該水分センサ
2が検出した穀粒水分から算出される水分ばらつきの縮
まり量から穀粒相互の水分移動を予測し、又算出される
乾燥速度から穀粒そのものの内外水分格差を予測し、こ
れら予測された穀粒間の水分移動、及び内外水分格差と
によって該熱風乾燥を中止して休止乾燥するこの休止乾
燥時間を算出して穀粒を乾燥することを特徴とする穀粒
乾燥制御方式の構成とする。
【0008】
【発明の作用】穀粒乾燥機の穀粒貯留室8内へ収容され
た穀粒は、この貯留室8から穀粒乾燥室9へ繰出し流下
されて循環されながら、熱風装置3から発生する熱風
は、該乾燥室9を通過することにより、該乾燥室9内を
流下中の穀粒は、この熱風に晒されて乾燥され、この乾
燥中の一部の穀粒は、水分センサ2で穀粒水分が検出さ
れ、この検出穀粒水分から穀粒水分のばらつきの縮まり
量もが算出され、このばらつきの縮まり量から穀粒相互
の水分移動が予測され、又この検出穀粒水分から穀粒の
乾燥速度が算出され、この乾燥速度から穀粒そのものの
内外水分格差が予測され、これら予測された穀粒間の水
分移動値及び内外水分格差値から、ファジイ制御によっ
て熱風乾燥を中止して休止乾燥する休止乾燥時間が算出
される。
【0009】穀粒の熱風乾燥が開始されて、設定された
所定時間が経過すると、熱風乾燥が中止され、前段で算
出された休止乾燥時間は、穀粒は循環しない停止状態に
制御され、なおかつ該熱風装置3から発生する熱風も停
止状態に制御され、穀粒は休止乾燥されて、穀粒のテン
パリングが行われ、この休止乾燥が算出された所定時間
が経過すると、再度熱風乾燥が開始され、該水分センサ
2が検出した検出穀粒水分が仕上目標水分に達すると、
該乾燥機が停止制御されて穀粒の乾燥が停止される。
【0010】
【発明の効果】従来は、乾燥開始されて所定時間が経過
すると、所定時間休止乾燥が行われていたが、この発明
により、検出された穀粒水分から穀粒間の水分移動値及
び穀粒そのものの内外水分格差値が予測され、これらの
予測値からファジイ制御によって休止乾燥時間が算出さ
れて休止乾燥が行われることにより、従来の一律の休止
乾燥時間に比較して、穀粒の状態によって休止乾燥の時
間が算出されて、休止乾燥が行われることにより、この
ため穀粒の水分移行が確実に行われて乾燥効率は向上す
るし、又穀粒水分のばらつきが少なくなって良質な乾燥
済穀粒を得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図例は、穀粒を乾燥する循環型の穀粒乾燥機1
に穀粒の水分を検出する水分センサ2及び熱風が発生す
るバーナ4等を内装した熱風装置3を装着した状態を示
すものである。
【0012】前記乾燥機1は、前後方向に長い長方形状
で機壁5上部には、移送螺旋を回転自在に内装した移送
樋6及び天井板7を設け、この天井板7下側には穀粒を
貯留する穀粒貯留室8を形成している。穀粒乾燥室9,
9は、該貯留室8下側において、左右両側の排風室1
0,10と中央の送風室11との間に設け、これら乾燥
室9,9下部には、穀粒を繰出し流下させる繰出バルブ
12を夫々回転自在に軸支している。該送風室11内に
は熱風温度を検出する熱風温センサ11′を設けてい
る。
【0013】集穀樋13は、移送螺旋を回転自在に軸支
し、該各乾燥室9,9下側に設けて連通させている。前
記熱風装置3の前記バーナ4は、バーナケース14に内
装して設け、このバーナケース14は、前記機壁5正面
側において、前記送風室11入口側に対応すべくこの機
壁5外側面に着脱自在に設け、又このバーナ4、前記水
分センサ2及び前記乾燥機1を張込、乾燥及び排出の各
作業別に始動及び停止操作する操作装置15を前側の該
機壁5に着脱自在に設けている。
【0014】排風機16は、前記背面側の機壁5で、左
右の前記排風室10,10に連通すべく設けた排風路室
17中央後部側排風胴18に設け、又この背面側の機壁
5には、この排風機16を回転駆動する排風機モータ1
9を設けている。20は、バルブモータで前記繰出バル
ブ12,12を減速機構を介して回転駆動させている。
【0015】燃料ポンプ21は、燃料バルブを有して、
前記バーナケース14下板外側に設け、この燃料バルブ
の開閉により、この燃料ポンプ21で燃料タンク22内
の燃料を吸入して、前記バーナ4へ供給させている。送
風機23は、上板外側に設け、変速用の送風機モータ2
4で変速回転駆動させ、供給燃料量に見合った燃焼用空
気を該バーナ4へこの送風機23で送風させている。
【0016】拡散盤25は、前記移送樋6底板の前後方
向中央部で、移送穀粒を前記貯留室8へ供給する供給口
の下面に設け、該貯留室8へ穀粒を均等に拡散還元させ
ている。昇穀機26は、前記機壁5前側外部に設けら
れ、内部にはバケットコンベア27付ベルトを張設して
なり、上端部は、前記移送樋6始端部との間において投
出筒28を設けて連通させ、下端部は、前記集穀樋13
終端部との間において供給樋29を設けて連通させてい
る。
【0017】30は昇穀機モータで、該バケットコンベ
ア27付ベルト、前記移送樋6内の前記移送螺旋、前記
拡散盤25及び前記集穀樋13内の前記移送螺旋等を回
転駆動させている。前記水分センサ2は、前記昇穀機2
6の上下方向ほぼ中央部に設け、この水分センサ2は、
前記操作装置15からの電気的測定信号の発信により、
水分モータ31が回転してこの水分センサ2の各部が回
転駆動され、前記バケットコンベア27で上部へ搬送中
に落下する穀粒を受け、繰込ロール32で一粒づつ繰込
み検出ロール33,33間で、例えば32粒の穀粒を挾
圧粉砕しながら、この粉砕穀粒32粒の平均値を算出さ
せて一回の平均穀粒水分とし、この検出を3回繰返して
この3回の平均穀粒水分を算出させ、この算出の平均穀
粒水分を検出穀粒水分として表示させている。
【0018】前記操作装置15は、箱形状でこの箱体の
表面板には、前記乾燥機1、前記水分センサ2及び前記
バーナ4等を張込、乾燥及び排出の各作業別に始動操作
する各始動スイッチ34、停止操作する停止スイッチ3
5、穀粒の仕上目標水分を操作位置によって設定する水
分設定抓み36、該バーナ4から発生する熱風温度を操
作位置によって設定する穀物種類設定抓み37及び張込
量設定抓み38、各種表示項目をデジタル表示する表示
部39及びモニタ表示等を設けている。
【0019】制御装置40は、前記操作装置15内に設
けられ、前記水分センサ2及び前記熱風温センサ11′
等が検出する検出値、該各スイッチ34,35の操作及
び該各設定抓み36,37,38の操作等が入力され、
これらの入力を算術論理演算及び比較演算するCPU4
1等よりなり、該CPU41内にはファジイ制御器を有
し、又このCPU41で前記各モータ19,20,2
4,30,31、前記燃料バルブ及び前記燃料ポンプ2
1等を始動、停止及び制御等を行う構成である。該各設
定抓み36,37,38はロータリースイッチ方式と
し、操作位置によって所定の数値及び種類等が設定され
る。
【0020】前記制御装置40による穀粒乾燥制御の休
止乾燥の休止乾燥時間制御は、下記の如く行われる。即
ち、前記水分センサ2の前記検出ロール33,33間で
穀粒を1回に、例えば32粒挾圧粉砕のときの1粒ごと
の電圧値が検出されて、該CPU41へ入力されて穀粒
水分値に置換され、この入力から32粒の穀粒水分の平
均値が算出され、この検出が3回繰返し行われ、この3
回の平均穀粒水分値(MS)が算出され、この3回の平
均穀粒水分値(MS)が、1回の検出穀粒水分(MS)
として前記表示部39へ表示される。
【0021】この検出された32粒の検出穀粒水分から
穀粒水分のばらつきが算出され、この算出された穀粒水
分ばらつきから、単位時間あたりの穀粒水分ばらつきの
縮まり量(M)が算出され、この算出された縮まり量
(M)から穀粒相互の水分移動値を予測させている。こ
の検出された検出穀粒水分(MS)から乾燥速度(S)
が算出され、この算出された乾燥速度Sから穀粒そのも
のの内外水分格差値を予測させている。
【0022】これら予測された水分値及び内外水分格差
値からファジイ制御によって、熱風乾燥を中止して休止
乾燥するこの休止乾燥時間が算出される。ファジイ制御
のメンバーシップ関数として、例えば図2の如く単位時
間あたりの穀粒水分ばらつきの縮まり量(M)及び図3
の如く乾燥速度を複数のグレードに分割して前記CPU
41へ設定して記憶させている。
【0023】上記の如く、設定記憶のメンバーシップ関
数の図2、図3及び図4の如く制御ルールマップ等によ
り、休止乾燥時間の算出制御は下記のように行われる。
図6の如く上記の単位時間あたりの穀粒水分ばらつきの
縮まり量(M)からの穀粒相互の水分移動値及び乾燥速
度(S)からの穀粒そのものの内外水分格差値から、図
4のグレード別の休止乾燥時間(T)が選定されて、図
5の各グレード別の休止乾燥時間(T)が検出され、図
6のグレード別の休止乾燥時間(T)(斜視線部)が検
出され、この各グレード別の休止乾燥時間(T)(斜視
線部)が合成されて、この合成休止乾燥時間(TA)
(斜視線部)のX軸方向とY軸方向との両者の重心位置
(YA)が検出される。例えば図6の如く0(Z0)位
置からこの検出されたY軸方向の重心位置(YA)まで
の休止乾燥時間(T)が14時間であると検出され、こ
の休止乾燥時間(T)14時間の間は穀粒は休止乾燥さ
れる。
【0024】尚、図6は、MAX−MIN法によって一
番低い項目が採用されて、休止乾燥時間(T)が検出さ
れる。図6は図4のグレードの内の一部のみを記載した
図であり、縮まり量(M)および乾燥速度(S)共に、
各グレードの範囲内にないと検出されたときは、データ
なしと処理される。また乾燥終了後の放冷時間(籾すり
作業待機時間)の算出方法を示す。
【0025】休止乾燥後の再熱風乾燥開始後の前記水分
センサ2が検出した穀粒水分のばらつきの縮まり量と休
止乾燥前の該水分センサ2が検出した穀粒水分のばらつ
きの縮まり量とが比較されて、休止乾燥中における単位
時間あたりの穀粒水分ばらつきの縮まり量(M)が算出
される。ファジイ制御のメンバーシップ関数として、例
えば図7の如く休止乾燥中における単位時間あたりの穀
粒水分ばらつきの縮まり量(M)及び図3の如く乾燥速
度を複数のグレードに分割して前記CPU41へ設定し
て記憶させている。
【0026】上記の如く、設定記憶のメンバーシップ関
数の図3、図7及び図8の如く制御ルールマップ等によ
り、放冷時間の算出制御は下記のように行なわれる。図
10の如く上記の休止乾燥中における単位時間あたりの
穀粒水分ばらつきの縮まり量(M)及び乾燥速度(S)
から、図8の各グレード別の放冷時間(T)が選定され
て、図9の各グレード別の放冷時間(T)が検出され、
図10の各グレード別の放冷時間(T)(斜視線部)が
検出され、この各グレード別の放冷時間(T)(斜視線
部)が合成されて、この合成放冷時間(TA)(斜視線
部)のX軸方向とY軸方向との両者の重心位置(YA)
が検出される。例えば図10の如く0(Z0)位置から
この検出されたY軸方向の重心位置(YA)までの放冷
時間(T)が13時間であると検出され、この放冷時間
(T)13時間の間は穀粒は放冷され、この放冷時間
(T)13時間が経過後に穀粒は籾摺される。この放冷
時間(T)は乾燥終了後に前記表示部39へ表示され
る。又前記により籾摺作業開始までの総乾燥時間を短縮
することができる。
【0027】尚、図10は、MAX−MIN法によって
一番低い項目が採用されて、放冷時間(T)が検出され
る。図10は図8のグレード内の一部のみを記載した図
であり、縮まり量(M)及び乾燥速度(S)共に、各グ
レード範囲内にないと検出されたときは、データなしと
処理される。併せて、前記制御装置40は次の機能をす
る。前記各設定抓み37,38の操作で設定された設定
熱風温度、又は補正されて設定された補正設定熱風温度
と前記熱風温センサ11′が検出する検出熱風温度とが
比較され、相違しているとこれら設定熱風温度と同じ温
度になるように、前記燃料バルブの開閉回数が増減制御
され、前記燃料ポンプ21で吸入して前記バーナ4へ供
給する燃料量が増減制御される。
【0028】又前記水分センサ2が前記水分設定抓み3
6を操作して設定した仕上目標水分と同じ穀粒水分を検
出すると、穀粒の乾燥が終了したとして、前記乾燥機1
を自動停止して穀粒の乾燥が停止される。図16は、他
の実施例を示す図であり、図16の状態変数入力部42
へは入力信号の状態変数が入力され、43の条件部メン
バシップ値演算ニューロン部は、該状態変数入力部42
及び定数変数部44から各条件部シナプス荷重45を経
て入力される。この各条件部メンバーシップ値演算ニュ
ーロン部43へは、穀粒水分ばらつきの縮まり量(M)
及び乾燥速度等のメンバーシップ関数の変数を決定し、
又ルールの見直し等が行われる。又この各条件部メンバ
ーシップ値演算ニューロン部43から各条件部適合度演
算ニューロン部46へ入力される間におき、制御規則等
の適合性を演算してファジイ変数を決定し、又関数の見
直し等が行われる。又この演算値は結論部演算ニューロ
ン部47へ入力され、この結論部演算ニューロン部47
から結論部シナプス荷重48を経て制御規則及びファジ
イ変数の最終チューニングを終える。これらチューニン
グ後の演算値は、ファジイコントローラに入力されて制
御量が決定され、非ファジイ化部49へ入力される。こ
れらチューニングされた制御量をもとに、前記水分セン
サ2の作動等が行われる。
【0029】誤算変数部50へは、穀粒乾燥終了の排出
のときの前記水分センサ2が検出した穀粒水分から穀粒
水分ばらつきが算出され、この算出された穀粒水分ばら
つきが教師信号として入力され、又基準水分ばらつきと
測定水分ばらつきとの差が算出されて入力される。又該
誤算変数部55から誤差信号として、該非ファジイ化部
49及び該状態変数入力部42へ入力される。これによ
りファジイ制御の精度を向上させることができ、又実際
の仕上時のデータを基にしてファジイ制御の内容を学習
することができる。
【0030】以下、上記実施例の作用について説明す
る。操作装置15の各設定抓み36,37,38を所定
位置へ操作し、乾燥作業を開始する始動スイッチ34を
操作することにより、穀粒乾燥機1の各部、熱風装置3
のバーナ4及び水分センサ2等が始動し、該バーナ4か
ら熱風が発生し、この熱風は送風室11から各穀粒乾燥
室9,9を通過して各排風室10,10及び排風路室1
7を経て排風機16で吸引排風される。
【0031】穀粒貯留室8内へ収容された穀粒は、この
貯留室8から該各乾燥室9,9内を流下中にこの熱風に
晒されて乾燥され、各繰出バルブ12,12で下部へと
繰出されて流下して集穀樋13から供給樋29を経て昇
穀機26内へ下部の移送螺旋で移送供給され、バケット
コンベア27で上部へ搬送されて投出筒28を経て移送
樋6内へ供給され、この移送樋6から拡散盤25上へ上
部の移送螺旋で移送供給され、この拡散盤25で該貯留
室8内へ均等に拡散還元されて循環乾燥される。
【0032】この乾燥中の一部の穀粒は、前記水分セン
サ2で穀粒水分が検出され、この検出穀粒水分から穀粒
水分のばらつきの縮まり量が算出され、このばらつきの
縮まり量から穀粒相互の水分移動が予測され、又この検
出穀粒水分から穀粒の乾燥速度が算出され、この乾燥速
度から穀粒そのものの内外水分格差が予測され、これら
の予測された穀粒間の水分移動値及び内外水分格差値か
ら、ファジイ制御によって熱風乾燥を中止して休止乾燥
する休止乾燥時間が算出される。
【0033】穀粒の熱風乾燥が開始されて、設定された
所定時間が経過すると、熱風乾燥が中止され、前段で算
出された休止乾燥時間は、穀粒は循環しない停止状態に
制御され、又前記バーナ4から発生する熱風も停止状態
に制御され、穀粒は休止乾燥されて、穀粒のテンパリン
グが行われ、この休止乾燥が算出された所定時間が経過
すると、再度熱風乾燥が開始される。熱風乾燥が再開始
されたときに、穀粒水分の縮まり量と乾燥速度とからフ
ァジイ制御により算出された籾すり作業待機時間が、前
記表示部39へ表示される。
【0034】前記水分センサ2で検出される穀粒水分
が、前記水分設定抓み36を操作して設定した仕上目標
水分と同じ穀粒水分が検出されると、乾燥が終了したと
検出され、制御装置40で自動制御して前記乾燥機1が
自動停止され、穀粒の乾燥が停止される。又乾燥終了時
の測定された水分ばらつき量と設定ばらつき量の差によ
り、ニューラルネットワークシステムを用いファジイ制
御をチューニングすることで、ファジイの精度向上及び
実際の仕上り時のデータを基にファジイ制御の内容を学
習可能とした。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の一実施例を示す。
【図1】ブロック図。
【図2】単位時間あたりの穀粒水分ばらつきの縮まり量
とグレードとの関係図。
【図3】穀粒乾燥速度とグレードとの関係図。
【図4】単位時間あたりの穀粒水分ばらつきの縮まり量
と穀粒乾燥速度との関係図。
【図5】休止乾燥時間とグレードとの関係図。
【図6】縮まり量及び乾燥速度と休止乾燥時間との関係
図。
【図7】休止乾燥中における単位時間あたりの穀粒水分
ばらつきの縮まり量とグレードとの関係図。
【図8】休止乾燥中における単位時間あたりの穀粒水分
ばらつきの縮まり量と穀粒乾燥速度との関係図。
【図9】放冷時間とグレードとの関係図。
【図10】縮まり量及び乾燥速度と放冷時間との関係
図。
【図11】穀粒乾燥機の一部破断せる全体側面図。
【図12】図11のA−A拡大断面図。
【図13】穀粒乾燥機の一部の一部破断せる拡大正面
図。
【図14】水分センサの拡大側断面図。
【図15】水分センサの拡大背面図。
【図16】他の実施例を示すニューラルネットワークの
チューニング状態を示すブロック図。
【符号の説明】
2 水分センサ 3 熱風装置 8 穀粒貯留室 9 穀粒乾燥室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部の穀粒貯留室8から下部の穀粒乾燥
    室9へ穀粒を繰出し流下させながら熱風装置3から発生
    する熱風を該乾燥室9へ通風して乾燥すると共に、乾燥
    中の穀粒水分を検出する水分センサ2を設けた穀粒乾燥
    機において、該水分センサ2が検出した穀粒水分から算
    出される水分ばらつきの縮まり量から穀粒相互の水分移
    動を予測し、又算出される乾燥速度から穀粒そのものの
    内外水分格差を予測し、これら予測された穀粒間の水分
    移動、及び内外水分格差とによって該熱風乾燥を中止し
    て休止乾燥するこの休止乾燥時間を算出して穀粒を乾燥
    することを特徴とする穀粒乾燥制御方式。
JP13043292A 1992-05-22 1992-05-22 穀粒乾燥機の穀粒乾燥制御方式 Pending JPH05322444A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016070545A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 株式会社大川原製作所 乾燥設備並びにその運転方法
CN105941616A (zh) * 2016-07-14 2016-09-21 吉林省农业科学院 一种真空粮食烘干机及烘干方法
WO2022180878A1 (ja) * 2021-02-25 2022-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 予測方法、プログラム、予測システム、サーバ、及び表示装置

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