JPH0532111A - 車両の揺動減衰装置 - Google Patents
車両の揺動減衰装置Info
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- JPH0532111A JPH0532111A JP3189797A JP18979791A JPH0532111A JP H0532111 A JPH0532111 A JP H0532111A JP 3189797 A JP3189797 A JP 3189797A JP 18979791 A JP18979791 A JP 18979791A JP H0532111 A JPH0532111 A JP H0532111A
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Abstract
を確保しながら、制振効果を発揮させる。 【構成】 左右の車輪と車体との間に油圧シリンダ22
L,22Rを介挿し、両シリンダの上側シリンダ室Uを
他方の下側シリンダ室Lに油圧配管26A,26Bを介
して連通すると共に、各油圧配管26A,26Bを油圧
配管28A,28Bを介してリザーバタンク29に接続
し、油圧配管28A,28Bと油圧配管26A,26B
の上シリンダ室U側及び下シリンダ室L側の夫々とにバ
ウンド時の減衰力がリバウンド時の減衰力より小さい固
定絞り30A,30B、31L,31R及び32L,3
2Rを設け、左右の油圧シリンダのストロークが同相と
なり、且つバウンド時に低減衰力として乗心地を確保
し、リバウンド時に中減衰力として制振効果を発揮さ
せ、さらにロール時に高減衰力としてロールを抑制す
る。
Description
チ,バウンス等の揺動に対して減衰力を発生させる車両
の揺動減衰装置に係り、特に、車輪ストロークが2輪間
で相対変位を伴うロール,ピッチか又は相対変位を伴わ
ないバウンスかに応じて減衰力の大きさを変えるように
した揺動減衰装置に関する。
ては、例えば実開昭60−76506号記載のもの(考
案の名称は「油圧式スタビライザ」)が知られている。
この従来装置は、サスペンション装置に併置されるもの
であって、車両左右のサスペンションアーム及び車体間
の上下方向に各々介装させた片ロッド・複動形の油圧シ
リンダを有し、この左右の油圧シリンダ間で一方の上側
シリンダ室と他方の下側シリンダ室とを油圧配管を介し
て交差状態で連通させ、この油圧配管の途中には夫々オ
リフィスを挿入するとともに、各油圧シリンダの上側シ
リンダ室とオリフィスとの間の油圧配管部分に、作動油
を弾撥的に付勢するばね機構を連通させている。
は、クロスした管路途中にオリフィスが夫々挿入され、
バウンス時,ロール時共に作動油がオリフィスを通過す
るようになっていたため、ロール時のみならず、バウン
ス時にも減衰力が発生し、特にバウンスを伴う不整路走
行時における減衰力が大きくなってしまい、ゴツゴツ感
が増し、乗心地が悪化するという問題があった。
願平2−123723号で、車体と所望の2輪との間に
個別に介挿した流体圧シリンダと、この各流体圧シリン
ダのシリンダ室を相互に接続する管路とを含むアクチュ
エータを備えるとともに、前記管路及びシリンダ室を流
路とする系に連結又は介挿され流体の通過に伴って減衰
力を発生する減衰力発生機構を備え、前記アクチュエー
タを減衰力発生機構に対する流体の出入り量が、前記2
輪間での相対変位を伴わない車輪ストロークよりも当該
相対変位を伴う車輪ストロークの方が大きくなるように
構成して、両輪同相のバウンド、リバウンド時には低い
減衰力で乗心地を向上させ、逆相のロール又はピッチ時
には高い減衰力で揺動を的確に抑制することが可能な車
両の揺動減衰装置を提案している。
来の車両揺動減衰装置にあっては、図5に示すように、
両輪同相のバウンド、リバウンド時には低い減衰力で乗
心地を向上させ、逆相のロール又はピッチ時には高い減
衰力で揺動を的確に抑制することができるものの、バウ
ンド時とリバウンド時とで発生する減衰力を同一の低減
衰力に設定しているので、路面突起などを通過する場合
の突き上げ時の乗心地をよくするために、バウンド/リ
バウンド時の減衰力を低下させると、制振効果が下が
り、制振効果を上げるために減衰力を高めると突き上げ
時の乗心地が悪くなり、乗心地と制振効果との双方を満
足させることはできず、この結果、両者の中庸をとる
か、何れかを重視して、減衰力を設定しなければならな
いという未解決の課題がある。
題に着目してなされたものであり、バウンド時とリバウ
ンド時とで発生する減衰力を異ならせることにより、路
面突き上げによるバウンド時には乗心地を重視し、リバ
ウンド時には制振効果を発揮させて、乗心地及び制振効
果の双方を同時に満足することができる車両の揺動減衰
装置を提供することを目的としている。
に、本発明に係る車両の揺動減衰装置は、車体の路面に
対する揺動に応じて減衰力を発生させる車両の揺動減衰
装置において、車体と所望の2輪との間に個別に介挿し
た流体圧シリンダ及び各流体圧シリンダのシリンダ室を
相互に接続する管路を含むアクチュエータと、前記管路
及びシリンダ室を流路とする系に連結又は介挿され、前
記2輪間での相対変位を伴わない車輪ストロークよりも
当該相対変位を伴う車輪ストロークの方が発生減衰力が
大きくなるように構成した減衰力発生機構とを備え、前
記減衰力発生機構は、車輪のバウンドストローク時の発
生減衰力よりもリバウンドストローク時の発生減衰力の
方が大きくなるように構成されていることを特徴してい
る。
じた場合、アクチュエータに連結された左右,前後の2
輪の各ストロークは逆位相となって相対変位を生じる。
このため、減衰力発生機構で発生する減衰力も大きくな
る。そこで、この揺動減衰装置で発生する減衰力とサス
ペンション装置で発生する減衰力とが共働し、車体のロ
ール,ピッチ変化が的確に抑制される。一方、車両がバ
ウンスした場合、アクチュエータに連結された2輪の各
ストロークは同位相であって相対変位を生じないから、
減衰力発生機構で発生する減衰力は小さく、サスペンシ
ョン装置によるものが主となり、バウンスを伴う悪路走
行時の乗心地を特に悪化させることはない。しかも、バ
ウンドストローク時の発生減衰力に対してリバウンドス
トローク時の発生減衰力が大きく設定されているので、
路面突起通過時の突き上げによるバウンドストローク時
には、低減衰力により良好な乗心地を確保することがで
きると共に、リバウンドストローク時には、低減衰力よ
りは高いがロール,ピッチ時の減衰力よりは小さい減衰
力によって制振効果を発揮することができ、乗心地と制
振効果との双方を同時に満足することができる。
する。図1は本発明をロール抑制装置に適用した場合の
一実施例を示す構成図である。図中、2L,2Rは車両
の左輪,右輪を、4は車輪支持部材を、6は車体を夫々
示す。車輪支持部材4と車体6との間には、ショックア
ブソーバ8がその軸方向にストローク可能に取り付けら
れ、このショックアブソーバ8のバネ上,バネ下相当位
置にはコイルスプリング10が装備されている。また、
車輪支持部材4と車体6との間にはサスペンションリン
クとしてのロアアーム12が取り付けられ、このロアア
ーム12が車輪支持部材4の上下動に伴って揺動軸回り
に揺動可能になっている。
ねる揺動減衰装置14を装備している。この揺動減衰装
置14は、左右のロアアーム12及び車体6間に設けら
れたアクチュエータ16を備えている。このアクチュエ
ータ16は、流体圧シリンダとしての油圧シリンダ22
L,22Rを有し、両油圧シリンダ22L,22Rが第
1の油圧配管26A,26Bによって相互に接続されて
いる。
リンダチューブ22aと、このシリンダチューブ22a
内を2つのシリンダ室U,Lに画成し且つ摺動可能なピ
ストン22bと、このピストン22bに固設されたピス
トンロッド22cとを有した複動片ロッド形に構成され
ている。ここで、油圧シリンダ22L,22Rのピスト
ンロッド22cの端部がロアアーム12に揺動可能に取
り付けられ、シリンダチューブ20aが車体6に揺動可
能に支持され、これにより、油圧シリンダ22L,22
Rが左右のバネ上,バネ下間にショックアブソーバ8と
並列に介挿されている。
シリンダ室Uが第1の油圧配管26Aを介して右輪側油
圧シリンダ22Rの下側シリンダ室Lに接続され、左輪
側油圧シリンダ22Lの下側シリンダ室Lが第1の油圧
配管26Bを介して右輪側油圧シリンダ22Rの上側シ
リンダ室Uに接続されてクロス接続とされている。ま
た、第1の油圧配管26A,26Bの途中位置には、夫
々、第2の油圧配管28A,28Bが接続されている。
この第2の油圧配管28A,28Bの自由端はリザーバ
タンク29に各々接続されている。
の途中及び第1の油圧配管26A,26Bの油圧シリン
ダ22L及び22Rとの接続端には、夫々減衰力発生機
構を構成する固定絞り30A,30B及び31L,32
R、32L,31Rが介挿されている。これら固定絞り
30A,30B、31L,31R及び32L,32Rの
夫々は、図2に示すように、バウンド時の作動油出入り
方向を矢示Aで表すと、作動油の入力側及び出力側間
に、大流路抵抗即ち減衰力特性が大きいオリフィスで構
成される固定絞り部33と、小流路抵抗即ち減衰力特性
が小さい同様にオリフィスで構成される固定絞り部34
とが並列に接続され、固定絞り部34の出力側にこれと
直列に矢示Aとは反対方向の流れを遮断するチェック弁
35が介挿された構成とされ、矢示A方向の流れに対し
ては減衰力特性が小さい固定絞り部34を作動油が通過
することにより低減衰力特性となり、逆に矢示Aとは反
対方向の流れに対しては固定絞り部34への流れがチェ
ック弁35で阻止されることにより、作動油が減衰力特
性が大きい固定絞り部33を通過することにより高減衰
力特性となるように設定されている。
効果の原理を説明する。図1の等価油圧回路は図3に示
すようになり、この図3において、油圧シリンダ22
L,22Rのシリンダストロークをxl ,xr 、各固定
絞り30A,30B、31L,31R及び32L,32
Rの減衰係数(各油圧配管28A,28B,26A,2
6Bを含む)をC1l,C1r、C2l,C2r及びC3l, C3r
(但しC1l=C1r,C2l=C2r,C3l=C3rであり、矢
示Aの流れに対する減衰力をC1+, C2+, C3+、逆方向
の流れに対する減衰力をC1-,C2-,C3-とする)、各
固定絞り30A,30B、31L,31R及び32L,
32Rを通過する油量をQ1l,Q1r、Q2l,Q2r及びQ
3l,Q3r、ピストンロッド断面積をa0,シリンダチュー
ブ断面積をa1 、シリンダストロークがΔx変化したと
きの油圧シリンダシリンダ室U,Lの容積変化をΔx・
a1 =A1,Δx(a1 −a0 )=A0 とすると、バウン
ド時即ち左右の油圧シリンダ22L,22Rのピストン
ロッド22cが共に上方にΔx移動する時(xl =xr
=+Δx)の総減衰力CBOU は、下記(1) 式で表すこと
ができる。
圧シリンダ22L,22Rのピストンロッド22cが共
に下方にΔx移動する時(xl =xr =−Δx)の総減
衰力CREB は、下記(2) 式で表すことができる。
2Rのピストンロッド22cが逆方向に夫々Δx移動す
る時(xl =−xr =Δx)の総減衰力CROLLは、下記
(3) 式で表すことができる。 CROLL=A1(C2++C2-)+A0(C3++C3-)+(A1 −A0)(C1++C1-) …………(3) したがって、上記(3) 式からロール減衰力は、流れの方
向で減衰力を異ならせても両方向の減衰力の和が一定で
あれば、変化しないことになる。
時の減衰力を低下させるには、バウンド時減衰力CBOU
をリバウンド時減衰力CREB より小さくする(CBOU <
CRE B )必要があるので、 CREB −CBOU =2{A1(C2--C2+)+A0(C3--C3+)+(A1-A0)(C1- -C1+)}>0 …………(4) を満足しなければならない。
3->C3+に設定することにより、上記(4) 式の不等式を
確実に満足することができる。したがって、先ず所望と
するロール時減衰力CROLLを得るように、各減衰力C
1l, C1r、C2l, C2r及びC3l, C3rを設定し、次い
で、各減衰力C1l, C1r、C2l, C2r及びC3l, C
3rを、乗心地を決定するバウンド時減衰力C1+, C2+,
C3+と制振効果を決定するリバウンド時減衰力C1-, C
2-, C3-とに、バウンド時減衰力がリバウンド時減衰力
に対して小さくなるように振り分けて設定される。この
結果、ロール減衰力CROLLが高減衰力、リバウンド時減
衰力CREB が中減衰力、バウンド時減衰力CBOU が低減
衰力の3段階に設定される。
が良路を定速で直進しているものとすると、この走行状
態では、車輪2L,2Rにバウンド,リバウンドが生じ
ないので、左右の油圧シリンダ22L,22Rのストロ
ーク変化も発生せず、配管26A,26B,28A,2
8B内に作動油の流れが生じない。したがって、固定絞
り30A,30B、31L,31R及び32L,32R
及び配管26A,26B,28A,28Bの流路抵抗に
より減衰力が発生することも無く、所定のサスペンショ
ン特性が保持される。
時に通過するによって車体にバウンスが生じたとする。
このとき、凸部通過によって車輪2L,2Rが共にバウ
ンドし、油圧シリンダ22L,22Rのピストン22b
及びピストンロッド22cが共に車体上方に移動しよう
とすると、上側シリンダ室Uが共に同時に圧縮されると
ともに、下側シリンダ室Lが共に同時に負圧状態に移行
する。これにより、図3で矢示Aで示すように、上側シ
リンダ室U内の作動油は互いに第1の油圧配管26A
(26B)を通って反対側シリンダの下側シリンダ室L
に流れ込む。このとき、下側シリンダ室Lの断面積は上
側シリンダ室Uの断面積よりピストンロッド22cの断
面積分小さいので、このピストンロッド22cの断面積
に対応した比較的少ない油量が固定絞り30A,30B
を介してリザーバタンク29に流れ込む。このとき、各
固定絞り30A,30B、31L,31R及び32L,
32Rでは矢示A側の流れに対してチェック弁35が開
状態となるので、主に流路抵抗の小さい固定絞り部34
を通ることにより、このときのバウンド時減衰力C1+,
C2+,C3+がこれとは逆方向のリバウンド時減衰力
C1-,C2-,C3-に対して小さく且つ各固定絞り30
A,30Bを通過する作動油量が少ないので、全体減衰
力が小さくなって、路面からの突き上げ力を的確に吸収
して良好な乗心地を確保することができる。
となると、各油圧シリンダ22L,22Rのピストン2
2b及びピストンロッド22cが下方に移動することに
なるため、上記バウンド状態とは逆に両油圧シリンダ2
2L,22Rの下側シリンダ室L内の作動油は互いに油
圧配管26B,26Aを介して上側シリンダ室Uに流れ
込むことになる。このとき、上側シリンダ室Uが下側シ
リンダ室Lから供給される油量が少ないことにより負圧
状態となるので、この油量不足分がリザーバタンク29
から固定絞り30A,30Bを介して供給される。した
がって、各固定絞り30A,30B、31L,31R及
び32L,32Rでは作動油流れ方向が矢示Aとは反対
方向となるので、チェック弁35が閉状態となって流路
抵抗の大きい固定絞り34を通ることになり、このとき
のリバウンド時減衰力C1-,C2-,C3-が逆方向のバウ
ンド時減衰力C1+,C2+,C3+に対して大きく設定され
ているので、中程度の減衰力を発揮することができるの
で大きな制振効果を発揮することができる。
移行したとする。この旋回が例えば右旋回であると、車
両後方側からみて左輪2L側が沈み込み、右輪2R側が
浮き上がる方向のロールが発生する。したがって、左輪
側油圧シリンダ22Lのストロークがロール速度に比例
して縮小し且つ右輪側油圧シリンダ22Rのストローク
がロール速度に比例して伸長しようとする。このため、
左輪側油圧シリンダ22Lの上側シリンダ室U及び右輪
側油圧シリンダ22Rの下側シリンダ室Lが同時に収縮
され、且つ、左輪側油圧シリンダ22Lの下側シリンダ
室L及び右輪側油圧シリンダ22Rの上側シリンダ室U
が同時に膨張する。そこで、左輪側油圧シリンダ22L
の上側シリンダ室U及び右輪側油圧シリンダ22Rの下
側シリンダ室Lの作動油は固定絞り30Aを介してリザ
ーバタンク29に大量に吸収され、且つ、リザーバタン
ク29内の作動油は固定絞り30Bを介して左輪側油圧
シリンダ22Lの下側シリンダ室L及び右輪側油圧シリ
ンダ22Rの上側シリンダ室Uに大量に流れ込む。これ
により、固定絞り30A,30Bは通過する大きな作動
油量に比例した絞り効果を生じるから、油圧シリンダ2
2L,22Rのストローク速度に比例した高減衰力を発
生する。
応じて減衰力を発生させており、これらによって、左輪
側では車体の沈み込みが抑制され且つ右輪側では車体の
浮き上がりが抑制されて、車体のロール角が小さな範囲
に抑制される。左旋回の場合には、上述した動作が左右
反対になることを除いては同一の動作となる。
示すように、横軸に右輪ストローク速度を、縦軸に左輪
ストローク速度をとると、左右輪が相対変位を伴わない
バウンド時には、図4の第I象限に示すように、小さい
バウンド減衰力CBOU を発生させて乗心地を確保するこ
とができ、逆に左右輪が相対変位を伴わないリバウンド
時には、図4の第III 象限に示すように、中程度のリバ
ウンド減衰力CREB を発生させて大きな制振効果を発揮
させ、さらに、左右輪が相対変位して左輪がバウンド方
向で右輪がリバウント方向となる左ロール時及び左輪が
リバウンド方向で右輪がバウンド方向となる右ロール時
には、図4の第II象限及び第IV象限に示すように、高減
衰力のロール減衰力CROLLを発生させて大きなロール抑
制効果を発揮することができる。
ビライザを兼ねる揺動減衰装置14を左右輪に設置する
としたが、これに限定されるものではなく、その設置対
象を例えば前後2輪としてもよいし、対角2輪(前左,
後右輪、前右,後左輪)としてもよく、この場合にもバ
ウンド時の減衰力をリバウンド時の減衰力に比較して小
さくすればよい。これにより、乗員が比較的違和感を感
じないバウンス時における路面からの突き上げ力による
バウンド時に低減衰力とし、リバウンド時に中減衰力と
して、乗心地と制振効果との双方を満足させることがで
きると共に、前後輪の場合には的確にピッチ減衰を得る
ことができ、対角輪の場合には的確にロール減衰,ピッ
チ減衰を併せて得ることができる。
6A,26Bにも固定絞り31L,31R及び32L,
32Rを設けた場合について説明したが、これらはショ
ックアブソーバ8と同様の減衰効果を発揮するので、固
定絞り31L,31R、32L,32R及びショックア
ブソーバ8の何れか一方を省略することができる。さら
に、上記実施例においては、固定絞り30A,30B、
31L,31R及び32L,32Rの全てに正逆流に対
して異なる減衰力を発生するように構成した場合につい
て説明したが、これに限らず何れか1組の固定絞りのみ
を正逆流に対して異なる減衰力に設定するようにしても
よい。
定絞りの減衰力をチェック弁35によって切換える場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
2位置電磁方向切換弁を設けると共に、この電磁方向切
換弁を、車輪の上下動を上下加速度センサ等で検出し、
この上下動検出値に応じて切換制御するようにしてもよ
い。
して作動油を適用した場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、水等の他の流体或いは非圧縮
性の気体を作動流体として適用することもできる。
の揺動減衰装置によれば、車体と所望の2輪との間に個
別に介挿した流体圧シリンダ及び各流体圧シリンダのシ
リンダ室を相互に接続する管路を含むアクチュエータ
と、前記管路及びシリンダ室を流路とする系に連結又は
介挿され、前記2輪間での相対変位を伴わない車輪スト
ロークよりも当該相対変位を伴う車輪ストロークの方が
発生減衰力が大きくなるように構成した減衰力発生機構
とを備え、前記減衰力発生機構は、車輪のバウンドスト
ローク時の発生減衰力よりもリバウンドストローク時の
発生減衰力の方が大きくなるように構成したので、ロー
ル又はピッチ等の車体の揺動に対しては非常に高い減衰
力を発生してフラットな車体姿勢を保つことができると
共に、路面不整による突き上げによるバウンド時には、
低い減衰力で乗心地を確保しながら、リバウンド時には
比較的高い減衰力を発生して十分な制振効果を発揮させ
ることができる効果が得られる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 車体の路面に対する揺動に応じて減衰力
を発生させる車両の揺動減衰装置において、車体と所望
の2輪との間に個別に介挿した流体圧シリンダ及び各流
体圧シリンダのシリンダ室を相互に接続する管路を含む
アクチュエータと、前記管路及びシリンダ室を流路とす
る系に連結又は介挿され、前記2輪間での相対変位を伴
わない車輪ストロークよりも当該相対変位を伴う車輪ス
トロークの方が発生減衰力が大きくなるように構成した
減衰力発生機構とを備え、前記減衰力発生機構は、車輪
のバウンドストローク時の発生減衰力よりもリバウンド
ストローク時の発生減衰力の方が大きくなるように構成
されていることを特徴とする車両の揺動減衰装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3189797A JPH0532111A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 車両の揺動減衰装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3189797A JPH0532111A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 車両の揺動減衰装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532111A true JPH0532111A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16247373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3189797A Pending JPH0532111A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 車両の揺動減衰装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0532111A (ja) |
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