JPH05320873A - 透明で耐レトルト性に優れたガスバリアフイルム - Google Patents

透明で耐レトルト性に優れたガスバリアフイルム

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JPH05320873A
JPH05320873A JP14846392A JP14846392A JPH05320873A JP H05320873 A JPH05320873 A JP H05320873A JP 14846392 A JP14846392 A JP 14846392A JP 14846392 A JP14846392 A JP 14846392A JP H05320873 A JPH05320873 A JP H05320873A
Authority
JP
Japan
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film
gas barrier
vapor deposition
transparent
barrier film
Prior art date
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Pending
Application number
JP14846392A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Inamori
忠広 稲守
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oike and Co Ltd
Original Assignee
Oike and Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 透明プラスチックフイルムの少なくとも片面
に、Siを蒸発源として用い、減圧下の酸素雰囲気中で
高周波励起イオンプレーティングによる反応性蒸着によ
り、SiOXX=1.8〜2)で表される薄膜を設け
たこと。 【効果】 極めて酸素透過度並びに透湿度が小さく、し
かも密着度が大きく、さらに透明性に優れたガスバリア
フイルムとして極めて優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、透明性、耐レトルト性
に優れた包装材料として有用なガスバリアフイルムに関
する。
【0003】
【従来の技術】近年、透明ガスバリアフイルムが包装分
野又は、ITO分野その他各産業分野に使用されるよう
になってきた。透明ガスバリアフイルムは、プラスチッ
クフイルムの少なくとも片面に一酸化珪素を蒸着したも
のが耐レトルト性、ガスバリア性要求には適している。
一酸化珪素を蒸着する方法としては、蒸着法やスパッタ
法が一般的によく知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一酸化珪素を
形成する場合は次の様な問題点があった。すなわち、一
酸化珪素は昇華性の物質である為、通常の蒸着法で行う
場合、蒸着速度を安定させることが非常に難しく、また
スプラッシュが多発してピンホールの原因となりガスバ
リア性の劣化が生じる。また包装材料として使用する場
合に一酸化珪素は、その色目から内容物の変色の確認性
や美観性に劣るという問題点があった。
【0005】一方、二酸化珪素を蒸着したものは、透明
性は良いもののガスバリア性およびレトルト後の密着性
に問題があり、包装材料に使用する場合に問題があっ
た。
【0006】本発明の目的は、透明であり、かつハイバ
リア性およびレトルト後の密着力も強く包装用途に適し
たSiOXX=1.8〜2)の薄膜を設けた透明ガス
バリアフイルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の透明で耐レトル
ト性に優れたガスバリアフイルムは、透明プラスチック
フイルムの少なくとも片面に、Siを蒸発源として用
い、減圧下の酸素雰囲気中で高周波励起イオンプレーテ
ィング(RFIP法)よる反応性蒸着を行うことによ
り、SiOXX=1.8〜2)で表される薄膜を設け
ることを特徴とする。
【0008】本発明において透明プラスチックフイルム
には、特に制限はなく従来から透明ガスバリアフイルム
の製造方法に使用されてきたものが使用できる。たとえ
ばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエ
チレンなどの合成樹脂フイルムもしくはシート状物が、
あるいはこれらの共重合体や、他の有機重合体を含有す
るもののフイルムもしくはシート状物であっても良い。
さらに、公知の添加剤が添加されていても良い。
【0009】さらに、これらの透明プラスチックフイル
ムには、本発明のSiOX の薄膜の形成に先立ち公知の
表面処理を行っても良い。
【0010】透明プラスチックフイルムの厚さとしては
特に制限はなく、3μm〜400μmの範囲のものが包
装材料として使用する場合には好ましく、また皺などの
ない透明で耐レトルト性に優れたガスバリアフイルムの
製造が容易にできる点から好ましい。
【0011】本発明においてSiOXX=1.8〜
2)で表される薄膜は、前記透明プラスチックフイルム
の少なくとも片面にSiを蒸発源として、2×10-4To
rr〜5×10-3Torrの範囲の圧力下の酸素雰囲気中でR
FIP法よる反応性蒸着で形成する。
【0012】SiOX の薄膜の厚さとしては特に制限は
ないが、たとえば50Å〜4000Åの範囲が好まし
く、さらに好ましくは100Å〜1000Åの範囲もの
を用いるのが、蒸着膜のクラックや色目むらなどのない
透明で耐レトルト性に優れたガスバリアフイルムの製造
が容易にできる点から好ましい。
【0013】SiOX の薄膜の形成中の酸素ガス圧は低
い方がガスバリア特性の優れた膜が得られるが、あまり
酸素ガス圧が低いと透明な薄膜とならず好ましくない。
好ましい範囲としては内容物の視認性と美観の為に光線
透過率が重要であることから、白色光線での全光線透過
率が80%以上になる2×10-4Torr以上が好ましく、
良好な膜質を得る為には5×10-3Torr以下の酸素雰囲
気中での蒸着が好ましい。
【0014】すなわち、本発明においては蒸発源材料と
してSiを用いて2×10-4Torr以上、5×10-3Torr
以下の酸素分圧下でRFIP法よる反応性蒸着で形成す
ることにより、透明で耐レトルト性に優れたガスバリア
フイルムを提供する。
【0015】
【作用】本発明の透明で耐レトルト性に優れたガスバリ
アフイルムは、ガスバリア性が良く、レトルト処理後も
薄膜と基材の密着力が低下することなく、また透明性に
も優れているので美観性に優れ、しかも包装された内容
物の変色の確認も容易にできるなどの優れた作用効果を
有する。
【0016】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
尚、表1に実施例1〜3と比較例1について10人のモ
ニターが目視にて発色性、立体感を10段階評価したデ
ータをデータをまとめた。数値が大きいほど優れてい
る。
【0017】
【実施例】
実施例1、2、比較例1および2 透明プラスチックフイルムとして厚さ12μmの二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフイルム(東洋紡績株式
会社製、E5101)を使用し、このフイルムの片面
に、蒸発源材料としては純度99.5%以上のSiを用
いて、表1に示す種々の酸素分圧下でRFIP法よる反
応性蒸着で酸化珪素の薄膜を形成して、ガスバリアフイ
ルムを得た。
【0018】比較例3および4 透明プラスチックフイルムとして厚さ12μmの二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフイルム(東洋紡績株式
会社製、E5101)を使用し、このフイルムの片面
に、蒸発源材料として二酸化珪素および一酸化珪素をを
用いて、表1に示す酸素分圧零(若干の残留酸素は含ま
れているものと思われる)でRFIP法により蒸着して
酸化珪素の薄膜を形成して、ガスバリアフイルムを得
た。
【0019】実施例1、2、比較例1、2、3および4
の特性試験は次の方法によった。 (イ) 酸素透過率 JIS K 7126 (ロ) 透湿度 JIS Z 0208 (ハ) 全光線透過率 日本電色工業株式会社製、NDH−1001DPを使用
して、全光線透過率を測定。 (ニ) 二酸化珪素の膜厚 エリプソメータ(溝尻光学工業株式会社製、DVA−B
6L)を使用して、Hc−Neレーザー光(波長632
8Å)にて測定。 (ホ) 密着力 蒸着したフイルムの蒸着薄膜面と60μmの無延伸ポリ
プロピレンフイルム(昭和電工アロマU)をポリエステ
ル系ドライラミ剤(東洋モートンAD810)にて貼り
合わせ、2日間40℃乾熱にてエージングしたものを、
125℃・30分のレトルト処理し、15mm幅にて密
着力を引っ張り試験機(株式会社島津製作所製、AG−
100A)にて測定。その結果を表2に示す。 (ヘ) SiOXX の測定 ESCA 850(株式会社島津製作所製)を使用し
た。値は、光線透過率の所に( )書きした。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】表1および表2から実施例1および2のも
のは比較例1〜4のものに比べて、特性全体としてバラ
ンスの良い測定結果を示している。すなわち、酸素透過
度並びに透湿度が小さく、しかも密着度が大きく、さら
に透明性に優れていることを示している。したがって本
発明の透明で耐レトルト性に優れたガスバリアフイルム
が極めて優れていることが認められる。
【0023】
【発明の効果】本発明による透明で耐レトルト性に優れ
たガスバリアフイルムで得られた製品は、極めて酸素透
過度並びに透湿度が小さく、しかも密着度が大きく、さ
らに透明性に優れているので、透明で耐レトルト性に優
れたガスバリアフイルムとして極めて優れた効果を有す
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明プラスチックフイルムの少なくとも
    片面に、Siを蒸発源として用い、減圧下の酸素雰囲気
    中で高周波励起イオンプレーティングによる反応性蒸着
    法により、SiOXX=1.8〜2)で表される薄膜
    を設けた透明で耐レトルト性に優れたガスバリアフイル
    ム。 【0001】
JP14846392A 1992-05-15 1992-05-15 透明で耐レトルト性に優れたガスバリアフイルム Pending JPH05320873A (ja)

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JP14846392A JPH05320873A (ja) 1992-05-15 1992-05-15 透明で耐レトルト性に優れたガスバリアフイルム

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JP14846392A JPH05320873A (ja) 1992-05-15 1992-05-15 透明で耐レトルト性に優れたガスバリアフイルム

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Publication Number Publication Date
JPH05320873A true JPH05320873A (ja) 1993-12-07

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ID=15453316

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JP14846392A Pending JPH05320873A (ja) 1992-05-15 1992-05-15 透明で耐レトルト性に優れたガスバリアフイルム

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JP (1) JPH05320873A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6045916A (en) * 1996-02-09 2000-04-04 Kirin Beer Kabushiki Kaisha Coating film and preparation method thereof
JP2013233744A (ja) * 2012-05-09 2013-11-21 Mitsubishi Plastics Inc ガスバリア性フィルム及びガスバリア性フィルムの製造方法

Cited By (2)

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US6045916A (en) * 1996-02-09 2000-04-04 Kirin Beer Kabushiki Kaisha Coating film and preparation method thereof
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