JPH05320134A - β′型銅オキシネートの安定化した水性組成物 - Google Patents

β′型銅オキシネートの安定化した水性組成物

Info

Publication number
JPH05320134A
JPH05320134A JP4158456A JP15845692A JPH05320134A JP H05320134 A JPH05320134 A JP H05320134A JP 4158456 A JP4158456 A JP 4158456A JP 15845692 A JP15845692 A JP 15845692A JP H05320134 A JPH05320134 A JP H05320134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxynate
copper
salts
type
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4158456A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0764685B2 (ja
Inventor
Bernard Muller
ムユーラー ベルナール
Rene Piat
ピアー ルネ
Cornelis Rensing
レンシン コルネイユ
Jean-Paul Trajin
− ポール トラジン ジヤン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ciba Geigy AG filed Critical Ciba Geigy AG
Publication of JPH05320134A publication Critical patent/JPH05320134A/ja
Publication of JPH0764685B2 publication Critical patent/JPH0764685B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/34Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • A01N43/40Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom six-membered rings
    • A01N43/42Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom six-membered rings condensed with carbocyclic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D215/00Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems
    • C07D215/02Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D215/16Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D215/20Oxygen atoms
    • C07D215/24Oxygen atoms attached in position 8
    • C07D215/26Alcohols; Ethers thereof
    • C07D215/30Metal salts; Chelates

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】β′型の銅オキシネートの水和を阻害する試薬
(たとえばアルキルナフチレンスルホン酸とホルムアル
デヒドとのポリ縮合物,ポリアクリル酸(またはそれら
の同族体)の塩,リグノスルホン酸,等の水和阻害剤)
の少くとも1種類を含有する,β′型銅オキシネートの
安定化した組成物。 【効果】β′型銅オキシネートを植物保護剤(特に穀物
種子の殺かび処理剤)として便利に用いるため,水和性
粉末または水和性懸独組成物の形に製剤化され,用時水
で希釈される。上記安定化組成物は,β′型銅オキシネ
ートが水の存在下でβ型に変換するのを押さえてβ′型
銅オキシネートの保存性を向上させ,β′型本来の高い
活性と植物保護効果を安定に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、β′型の銅オキシネー
トを含有する安定化した水性組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】銅オキシネート、つまりCu(II)と
8−ヒドロキシキノリンとのキレートは、殺生物活性を
有することが以前から知られていた。この生成物は、特
に、穀物の種子の処理における殺かび剤に用いられる。
この生成物の利点として、非刺激性で、それの調製は、
生態学の点で問題をおこさず、さらに、この生成物は、
毒性は非常に低く、揮発性はほとんどなく、高度に安定
である。それで植物の保護に用いるのに特に適当な生成
物である。
【0003】これまで市販されていた銅オキシネート
は、フザリウム病、葉斑病(leafspot)および
黒穂病(bunt)に有用な活性を有するけれども、n
etblotchに対する活性はむしろ低いようであ
る。本発明の目的のひとつは、銅オキシネートの有用な
性質のすべてを有し、しかも、高い効力でしかも広い活
性スペクトルを有する化合物を発見したことである。
【0004】このような化合物は、それ自体銅オキシネ
ートの誘導体のあいだには存在せず、銅オキシネート自
体のうちに存在することが分った。ところで、PALE
NIK,Acta.Cryst.,1964,17
(6),687−95およびSUITO,ARAKAW
A,KOBAYASHI−KOlloid−Z.Z.P
olym.,1966,212(2),155−161
より、銅オキシネートは多形性の化合物であること、つ
まり、種々の結晶形で存在することが知られている。こ
れまで、7種、つまり、α、α′、β、β′、β″、γ
およびγ′の型の結晶形が報告されている。α、α′、
γおよびγ′型は実験室的興味ある物質であるが、β型
が、施用にもっとも一般的なふつうの状態でもっとも安
定である。それでこの型として、銅オキシネートがこれ
まで用いられそして効果を示した来た。
【0005】
【発明の開示】ところが、驚くべきことに、ここに、
β′型がβ型よりもより広い活性スペクトルを有しそし
て抗かび剤として強力な効果を有することが見出された
のである。ところで、このβ′型は、正常な条件で安定
なβ型と、高温で安定なβ″型のあいだの転移型として
みなされ、不安定と考えられていたものなのである。も
ちろん、β′型は、湿気の存在で、さらには水性媒体中
でβ型に変わってしまうので、β′型の銅オキシネート
の製造法ならびに安定化された組成物の製造法を開発す
ることも必要となる。
【0006】この理由から、本発明は、β′型の銅オキ
シネートの製造方法を提案する。この方法は、つぎの特
徴を有する。 a) 8−ヒドロキシキノリン塩とCu(II)塩とを
水中で反応させる。 b) 2から9までのあいだのpH、なるべくは2から
3.5までのあいだのpHとなるように塩基を添加す
る; c) 沈殿を採取する;そして d) 得られた沈殿を、40から220℃までのあいだ
の温度で乾燥する。
【0007】β′型の銅オキシネートは、フィラメント
状の微細構造を有する、静電性の強い、オリーブグリー
ンの固体の形状を有する式(CON)Cuの化
合物である。主要なX線迴折像は、10進法で度を表現
してつぎのラインを示す:(2θ)=7.15;11.
95;13;14.7。
【0008】留意すべきこととして、物理的精製法によ
り純粋な種の得られている大多数の有機生成物と対照的
に、オキシンキレート、そして特に銅(II)キレート
の物理化学的特徴は、用いる出発材料のそれぞれの品
質、反応剤の組成および洗浄および乾燥を含めた、反応
の条件で決まってしまう。段階a)で水相で反応がおこ
るが、化学量論的にやや過剰(たとえば5モル%より少
ない程度の過剰量)のオキシンスルフェートの水溶液と
硫酸銅(II)の水溶液とを反応さすのが有利である。
【0009】オキシンスルフェートが望ましいオキシン
塩であるが、オキシンの他の酸付加塩、たとえば硝酸塩
またはリン酸塩も用いうる。同様に、硫酸銅(II)は
望ましい銅塩であるが、他の銅(II)塩たとえば硝酸
銅およびリン酸銅も用いうる。反応はなるべくは40℃
以下、特に20℃以下、そして0℃以上たとえば10℃
で実施するのが有利である。この反応で生ずる酸性はそ
の場で塩基で中和するが、それは同じ温度で実施する。
その場合アンモニヤを用いるのが有利であるが、他の塩
基たとえば、アルカリ金属またはアルカリ土金属の水酸
化物または有機塩基を用いうる。
【0010】反応の終了時のpHは決定的に重要であ
る。その理由として、pHを2.0から3.5の範囲、
特に2.5から2.8の範囲に調整することにより反応
混合物より、過剰の8−ヒドロキシ−キノリン塩の中和
に由来するオキシンのみならず、反応剤に必然的に存在
する他の金属(Fe、Ni、CaおよびMg)のオキシ
ネートの大部分をも除去しうるからである。
【0011】乾燥段階d)は、なるべくは60から16
0℃までのあいだの温度で120分から0.5秒のあい
だ、特に80から140℃で20分から0.5秒のあい
だ実施する。もちろん、温度が高ければそれだけ、反応
は短かくてすむ。実際、あまり長時間β′型を高温に保
つと、それは、β″型に変わり、それは、常温で安定な
β型に再変換する。実際、30℃で275時間のうち
に、β″多形型は、水の存在でβ型となる。このように
得られるβ′型の銅オキシネートは、不純物含量1%よ
り少なく、その結果、作物保護の点から特に有用な生成
物となる。
【0012】すでに述べたように、β′型の銅オキシネ
ートは水の存在でβ型になる。現在、大部分の用途にお
いて、銅オキシネートは水性媒体、特に、濃いかまたは
希釈された水性噴霧用混合物中で用いている。その結
果、β型に非常にすみやかに変わってしまう。β′型の
銅オキシネートを便利に用いるためには、水和性粉末ま
たは水性懸濁液型の、使用に供しうる安定化された組成
物を用いる必要がある。それらは、問題をおこさないで
貯蔵できそして、少なくとも24時間前に水で希釈で
き、活性の低下はない。
【0013】本発明の水性組成物は、活性成分として少
なくともβ′型の銅オキシネートおよびβ′型の銅オキ
シネートの水和を阻害する薬剤を含有する安定化された
組成物である。β′型の銅オキシネートの水和を阻害す
る薬剤には、クレゾールとホルムアルデヒドとの低分子
量フェノプラスト型ポリ縮合物、一般的にポリアルキル
ナフチルメタンスルホニクスと称されるアルキルナフタ
レンスルホン酸とホルムアルデヒドとのポリ縮合物およ
びそれらの塩、アレンスルホン酸(ベンゼンスルホン
酸、ナフタレンスルホン酸および類似のもの)およびそ
れらの塩、ポリアクリル酸およびそれらの同族体および
塩、安定化する性質のある分散用表面活性剤であるリグ
ノスルホン酸およびリグノスルホネートがある。
【0014】安定化する試剤の特徴として、それぞれに
固有の物理化学的性質に加えて、一方においてそれらが
溶液に付与しうる緩衝能力、および、他方において、低
エネルギー結合であるにしても、銅原子と結合を形成し
うる管能基特にOHおよび(または)NHおよび(ま
たは)SOH基が分子中に存在している。それでつぎ
の物質を特に有効な水和阻害剤として分類しうる。スル
ホキシンつまり8−ヒドロキシキノリン−5−スルホン
酸およびその塩、ハロゲノスルホキシン特に7−ヨード
−8−ヒドロキシキノリン−5−スルホン酸およびその
塩である。
【0015】さらに、スプレー用の混合物に粘着性を付
与する、ポリビニルアルコール、アルキルセルロースお
よびヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキ
ルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルア
ミド、カーボハイドレートたとえば殿粉、ヘミセルロー
スおよびガムおよびポリペプチド、特に粉末ミルクをも
含めて、カゼインおよびカゼイネートもまた顕著な安定
化作用を有し、β′型の水和を部分的に阻害する。安定
化剤の濃度は、安定化剤の性質で変化し、また、組成物
の性質によっても変化する。一般的に0.1から20重
量%の安定化剤を使用する。
【0016】
【実施例】つぎの処方物により本発明によるいいつかの
組成物を説明する。 例1 希水性スプレー用混合物として用いうる、植物の茎葉部
を処理する処方物はつぎのようである。 β′型銅オキシネート 50% ポリナフチルメタンスルホン酸ナトリウム 2% リグノスルホン酸ナトリウム 3% スルホキシン(8−ヒドロキシキノリン− 5−スルホン酸) 1% チョーク 19% カオリン 25%
【0017】例2 種子を処理するための3倍濃厚液で、濃厚水性スプレー
用混合物として用いうる処方物はつぎのようである。 β′型銅オキシネート 15% リンダン 25% アンスラキノン 25% ポリナフチルメタンスルホン酸ナトリウム 1% スルホキシン 0.2% カオリン 14.8% チョーク 10% ポリビニルアルコール 5% red 53−1 4%
【0018】例3 希水性スプレー用混合物として用いうる植物の茎葉部を
処理するための処方物はつぎのようである。 β′型銅オキシネート 400g ポリナフチルメタンスルホン酸ナトリウム 15g リグノスルホン酸ナトリウム 25g スルホキシン 10g エチレングリコール 50g コロイド状シリカ 25g シリコン消泡剤 2g 多糖類 2g 水 加えて1リットルとする
【0019】指摘すべきこととして、銅オキシネート
は、もろくそして砕けやすい。それで材料を細分化する
のに衝突および摩擦の方法を用いると、光学顕微鏡での
検出限界である、10−4から10−5cmに至る粒子
を均一にそして適切な速度でうることができる。この目
的では超微細化を達成しうる任意の型のグラインダー、
特にジエットミクロナイザー(空気または蒸気ジェッ
ト)を用いうる。これらの結果をうるには、水平軸また
は垂直軸に沿って動くボールグラインダーまたはビード
ミルを用いうる。この操作は、1から80%まで、そし
てなるべくは20から50%まででありうるオキシネー
ト濃度の水平懸濁液について実施する。たとえば粉砕体
として1.5mm直径のビーズを用い、コロイド溶液と
いう表現が適切な生成物をうる。もちろん、粉砕操作中
に、対象とするアロトロープ(allotrope)に
安定性を付与し、微細化を容易にし、または、目的とす
る応用にもっとも適当な特徴を懸濁液に付与するため
に、すべての必要な助剤を加えうる。
【0020】本発明に係る、不純物含量がなるべくは1
%より少ない、β′型の銅オキシネートは、抗かびおよ
び抗細菌剤として、作物、特に種子を保護するために施
用することができる。この生成物は、また、動物の飼料
および皮革、セルローズ材料たとえば紙パルプ、木材、
ペンキ、のりおよび布、さらに炭化水素の保護に用いう
る。
【0021】製造例1 β多形(CON)Cu・2(OH)の製造 142g(0.5688モル)の硫酸銅・5水和物と1
200mlの水とより成立つ溶液を10℃に保っておい
てこの溶液を激しくかきまぜておき、232.11g
(0.5688モル+0.5%)のオキシンスルフェー
トおよび1000mlの水より調製した溶液を添加す
る。美しい緑色の銅オキシネートは、反応剤を1滴加え
るだけで現われる。α→γ→βの多形変換は、顕微鏡観
察で追跡する。反応剤が混合しても発熱しない。最初の
温度を保ちながら、理論量の85%のアンモニヤ(17
0ml、d20/4=0.924)を滴加し、pHを測
定しつつ、2.5≦pH≧2.8(約10ml)まで中
和する。静かにかくはん放置して温度を室温に戻す。6
角形状で20μラメラの形状のキレートを濾取し水(3
50ml)で洗い、水を切り、そして開放大気中かまた
は適当に調整した流動床装置中に放置乾燥する。湿重量
で250gそして乾重量で219.12g(収率0.9
94)の生成物をうる。つぎの特性を有する。(C
ON)Cuの%=90.45;HOの%=9.4
5;不純物(他の金属オキシネート、硫酸アンモニウ
ム、オキシンおよび水);≦0.80%;X線廻折によ
る多形純度:100%;主要なX線廻折ラインの位置、
10進法度単位で:(2θ)=6.95;15.75;
16,00。すてる前に、母液と洗液との混合物(3
L)を中和してpH7−8(約50ml追加)とし、1
2時間放置する。約0.450gの、鉄オキシネートよ
り主として成立つ沈殿は、濾過で除きにくいが、遠心す
れば除きやすい。
【0022】製造例2 β′多形(CON)CUの製造 銅オキシネートのβ多形の湿生成物を乾燥する方法はつ
ぎの2つの引続く段階を包含する。 (I)湿β−オキシネート→β−オキシネート+水分 (II)β−オキシネート→β′−オキシネート+2
(OH) すでに述べたように、乾燥操作(I)は開放大気中でも
すぐれた結果を与える。流動床乾燥器で空気導入温度を
40℃に調整すると、水分は10分で完全に除かれる。
しかも、第2段階での変換の程度は無視しうる。実際、
10分程度の時間で第2段階の変換を実施しようとする
場合、85℃の温度を要する。第2段階の操作は、β型
の乾燥銅オキシネートを熱空気流中に連続的にスプレー
し、オキシネートを1秒程度135から145℃の温度
に加熱することによっても達成しうる。多形純度につい
ては、ふつうに得られる結果として、βは検出されず
β″≦1%である。強い静電性を有する、オリーブグリ
ーンの固型物は、走査電子顕微鏡で観察してフィラメン
ト様微細構造を示す。10進法度で表わした主要X−線
廻折ラインはつぎのようである。(2θ)=7.15;
11.95;13;14.7
【0023】例4 β′型の銅オキシネートの保存に対する安定剤の影響を
示すために、つぎの組成物を試験した。 組成物A:1重量%のスルホキシンを含有するβ′型の
銅オキシネート。(スルホキシンは遊離型またはNa塩
型のオキシン−5−スルホン酸である). 組成物B:10重量%のリグノスルホン酸ナトリウムを
含有するβ′型の銅オキシネート. 組成物C:5重量%のトリデシルアルコールのポリオキ
シエーテルを含有するβ′型の銅オキシネート(未安定
化組成物).組成物は、β′型の銅オキシネートの5重
量%を含有する水性懸濁液の形で使用する。
【0024】
【表1】
【表2】
【0025】上記の結果から、安定剤を加えるときわめ
て著しく水性懸濁液中のβ′型の銅オキシネートの保存
性を増加するが、従来から水和性を与える薬剤をふつう
に添加するだけでは、β型への変換を加速することが分
る。
【0026】参考例1〜3 つぎの実験は、種子の保護におけるβ′型の銅オキシネ
ートの活性を証明するためのものである。実験および結
果は、Commission des Essais
Biologigues de la Socie′t
e′Francaise dePhytiatrie
et Phytopharmacieの規定に準じてい
る。 参考例1 用いた処方物は市販の型でつぎの組成を有する。組成物D 重量% 銅オキシネート、β型 16.60 トリデシルアルコールのポリエトキシエーテル 0.75 チョーク 29.20 カオリン 53.45組成物E 重量% β′型銅オキシネート 15.00 トリデシルアルコールのポリエトキシエーテル 0.75 チョーク 29.20 カオリン 55.05 使用する投与量は、(CNO)Cuとしての銅
オキシネートを、30g/キンタルとなるようにする。
【0027】スプレー用混合物を調製してすぐに種子を
処理する。フザリウム病、葉斑病、黒穂病に対するβお
よびβ′多形の効果の比較これらの病気に対して種子を
保護する効果を表1に示す。
【表3】 (1)Fusarium nivaleが32%まで汚
染したライ麦 (2)Septoria nodorumが81%まで
汚染したクレメント(Clement)小麦 (3)黒穂病菌を30%まで人工的に汚染させたCle
ment小麦。 β′型の活性はβ型よりずつと大きいことか分った。
【0028】参考例2 用いた処方物はつぎの組成を有する。 組成物G 水中5.55%重量/容量にβ型の銅オキシネート含
有。 組成物H 水中5%重量/容量にβ′型の銅オキシネート含有。 組成物I β′型銅オキシネート 5g リグノスルホン酸ナトリウム 0.
5g 水 100mlと
する量 (CNOCuとして30g/キンタル投与
量の組成物を使用する。特に断わらぬ限り、スプレー用
の混合物を用意してすぐに種子を処理する。この結果か
ら、β多形体に比してβ′多形体の効果がすぐれている
ことが分っているので、β′多形の24時間の安定性お
よび水存在下での安定性を示す。
【0029】フザリウム病、葉斑病、黒穂病およびne
t blotchに対するβおよびβ′多形の効果の比
較安定化剤の効果 上記の病気に対して種子を保護する結果を次表2に示
す。
【表4】 (1)26%までFusarium nivaleで汚
染されたライ麦。 (2)75%までSeptoria nodorum
で汚染されたTblent小麦。 (3)30%まで黒穂病菌で人工的に汚染されたCle
ment小麦。 (4)Helmintosporium gramin
eumで56%まで汚染されたAstrix 冬大麦。 表2から明らかなように、β′型の銅オキシネートを含
有する未安定化水性組成物は24時間後に大きな割合の
活性を失うが、安定化組成物は、見掛け上未変化のまま
に活性を持続する。
【0030】参考例3 用いる処方物はつぎの組成を有する。組成物D 重量パーセント β型銅オキシネート 16.60 トリデシルアルコールのポリエトキシエーテル 0.75 チョーク 29.20 カオリン 53.45組成物E 重量パーセント 銅オキシネート、β′型 15.00 トリデシルアルコールのポリエトキシエーテル 0.75 チョーク 29.20 カオリン 55.05組成物J 重量パーセント β′型銅オキシネート 15.00 ポリナフチルメタンスルホン酸ナトリウム 1.00 スルホキシン 0.2 チョーク 29.2 カオリン 54.6
【0031】組成物K グラム/リットル β型銅オキシネート 133.3 リンダン 200 アンスラキノン 200 トリデシルアルコールのポリエトキシエーテル 10 ノニルフェノールのポリエトキシエーテル 15 Red53−1 35 エチレングリコール 50 水 加えて1リットルとする組成物L グラム/リットル β′型銅オキシネート 120 リンダン 200 アンスラキノン 200 Red53−1 35 スルホキシン 10 ポリナフチルメタンスルホン酸ナトリウム 20 ポリビニルアルコール 50 エチレングリコール 50 水 加えて1リットルとする
【0032】(CNO)Cuとして、銅オキシ
ネート30g/キンタル相当施用量で用いた。特に断わ
らぬ限り、スプレー混合物を調製して直後に種子を処理
した。他の活性成分を含有しうる市販型処方物中での安
定化剤存在または非存在でのβ′型銅オキシネートの効
果 葉斑病に対して種子を保護した結果を表3に示す。
【表5】 (1)Septoria nodorumで90%まで
汚染されたTalent小麦
【0033】表3の結果は、β′多形に対する安定剤の
効果を証明する。他の活性の成分の存在でも変わらな
い。この実験は、また、β型に比較して、β′型の著し
く改良された効果を示す。これらの実験はあわせて、
β′型の著しい価値および穀物種子により伝播される病
気に対する活性を証明する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルネ ピアー フランス国ボワ ー グイローム,シユマ ン ドウ クレール 204 (72)発明者 コルネイユ レンシン フランス国オワセル,リユツト ドウ エ サール 21 (72)発明者 ジヤン − ポール トラジン フランス国ルーアン,リユ ドウ フレー ル ニコル35 ビス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 β′型の銅オキシネートの水和を阻害す
    るための試薬の少なくとも1種類を含有することを特徴
    とする、β′型の銅オキシネートの安定化した組成物。
  2. 【請求項2】 クレゾールとホルムアルデヒドとの低分
    子量フェノプラスト型ポリ縮合物、通常ポリアルキルナ
    フチルメタンスルホニクスと称されるアルキルナフチレ
    ンスルホン酸とホルムアルデヒドとのポリ縮合物、およ
    びそれらの塩、アレン(arene)スルホン酸および
    それらの塩、ポリアクリル酸それらの同族体およびそれ
    らの塩、リグノスルホン酸およびリグノスルホネートよ
    り水和阻害剤を選択することを特徴とする、請求項1に
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 スルホキシン、または8−ヒドロキシキ
    ノリン−5−スルホン酸およびその塩、およびハロゲノ
    スルホキシン、特に、7−ヨード−8−ヒドロキシキノ
    リン−5−スルホン酸およびその塩より水和阻害剤を選
    択することを特徴とする、請求項1または2のいずれか
    一つに記載の組成物。
  4. 【請求項4】 ポリビニルアルコール、アルキルセルロ
    ーズ、およびヒドロキシアルキルセルローズ、カルボキ
    シアルキルセルローズ、ポリビニルピロリドン、ポリア
    クリルアミド、炭水化物たとえばでんぷん、ヘミセルロ
    ーズおよびガム、そしてポリペプチド特にカゼインおよ
    びカゼイネートより水和阻害剤を選択することを特徴と
    する、請求項1〜3のいずれか一つに記載の組成物。
JP4158456A 1981-07-06 1992-05-06 β′型銅オキシネートの安定化した水性組成物 Expired - Lifetime JPH0764685B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR8113249A FR2508903B1 (ja) 1981-07-06 1981-07-06
FR8113249 1981-07-06

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57116695A Division JPH0660162B2 (ja) 1981-07-06 1982-07-05 B′型銅オキシネートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05320134A true JPH05320134A (ja) 1993-12-03
JPH0764685B2 JPH0764685B2 (ja) 1995-07-12

Family

ID=9260250

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57116695A Expired - Lifetime JPH0660162B2 (ja) 1981-07-06 1982-07-05 B′型銅オキシネートの製造方法
JP4158456A Expired - Lifetime JPH0764685B2 (ja) 1981-07-06 1992-05-06 β′型銅オキシネートの安定化した水性組成物

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57116695A Expired - Lifetime JPH0660162B2 (ja) 1981-07-06 1982-07-05 B′型銅オキシネートの製造方法

Country Status (11)

Country Link
US (2) US4517362A (ja)
EP (1) EP0069310B1 (ja)
JP (2) JPH0660162B2 (ja)
CS (1) CS245774B2 (ja)
DE (1) DE3266377D1 (ja)
DZ (1) DZ436A1 (ja)
ES (1) ES8308853A1 (ja)
FR (1) FR2508903B1 (ja)
GR (1) GR76311B (ja)
HU (1) HU187735B (ja)
MA (1) MA19520A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006001850A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Permachem Asia Ltd 水性防腐剤

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2132482A (en) * 1982-11-12 1984-07-11 Showa Electric Wire & Cable Co Anti-termitic composition
FR2550919B1 (fr) * 1983-08-22 1986-03-21 Quinoleine Derives Sa Composition fongicide contenant de l'oxinate de cuivre et le procede pour sa mise en oeuvre
US6139879A (en) * 1997-06-25 2000-10-31 Foliar Nutrients, Inc. Fungicidal and bactericidal compositions for plants containing compounds in the form of heavy metal chelates
NZ529870A (en) * 2003-11-27 2006-10-27 Osmose New Zealand Biocidal compositions, their preparation and uses thereof
CN111109275A (zh) * 2019-11-28 2020-05-08 山东中新科农生物科技有限公司 一种含有中生菌素的杀菌组合物

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2689838A (en) * 1951-03-02 1954-09-21 Monsanto Chemicals Fungi and bacteria resistant polyvinyl halide compositions
US2756175A (en) * 1952-07-02 1956-07-24 Sun Chemical Corp Fungicidal compositions comprising copper-8-quinolinolate solubilized with heavy metal salts of alkyl phosphoric acid esters
JPS4943983A (ja) * 1972-09-02 1974-04-25

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006001850A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Permachem Asia Ltd 水性防腐剤

Also Published As

Publication number Publication date
CS245774B2 (en) 1986-10-16
US4608372A (en) 1986-08-26
EP0069310A1 (de) 1983-01-12
FR2508903B1 (ja) 1984-01-13
DZ436A1 (fr) 2004-09-13
US4517362A (en) 1985-05-14
EP0069310B1 (de) 1985-09-18
JPS5815958A (ja) 1983-01-29
ES513725A0 (es) 1983-10-01
FR2508903A1 (ja) 1983-01-07
HU187735B (en) 1986-02-28
ES8308853A1 (es) 1983-10-01
MA19520A1 (fr) 1983-04-01
GR76311B (ja) 1984-08-04
DE3266377D1 (en) 1985-10-24
JPH0660162B2 (ja) 1994-08-10
JPH0764685B2 (ja) 1995-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100525146B1 (ko) Cdch의신규결정성변형체,그의제조방법및이변형체를함유하는 항균 조성물
JPH03236380A (ja) 殺生物用水溶性3―イソチアゾロン組成物の製造方法
JPS62190106A (ja) 抗菌剤組成物
JPH05320134A (ja) β′型銅オキシネートの安定化した水性組成物
HU229398B1 (en) Pymetrozine solvates
US5399296A (en) Solid compositions containing amine oxide-maleic acid salts
US5389306A (en) Process for making solid formulations containing amine oxide surfactants
DE2105174C3 (de) 8-Oxychinolin- und 8-Oxychinaldinacrylate, Verfahren zu ihrer Herstellung und Mittel zur Bekämpfung von Mikroorganismen
DE2247508A1 (de) Chelate zur bekaempfung von metallmangelerscheinungen bei pflanzen
US3966893A (en) Precipitating α alumina monohydrate
WO1995013700A2 (en) Use of copper (ii) methioninate as fungicide in viticulture
CA1159834A (en) Chlorhexidine salts and compositions of same
US3293126A (en) Water-dispersible lignosulfonate formulations of metal ethylene bis-dithiocarbamates
CH569405A5 (en) Combatting metal deficiency in biological systems - with metal chelates of ethylene diamine tetraacetic acid diamide derivs
US4286092A (en) 5-Amino-4-chloro-2-phenyl-3(2H)-pyridazinone free from 5-chloro-4-amino-2-phenyl-3(2H)-pyridazinone, as a selective weed-killer
US3251875A (en) N-nitroso derivatives
JP2895196B2 (ja) リンゴ用摘花剤
JP2001048884A (ja) 高純度銅ピリチオンおよびその製造方法
DE2602537A1 (de) Fungizide zusammensetzung
JPS5862159A (ja) ピロール誘導体並びにそれを有効成分とする抗菌,抗かび剤
JP2531195B2 (ja) インタ―ゾ―ル誘導体およびそれを有効成分とする除草剤
DE825264C (de) Verfahren zur Herstellung von diquartaeren Salzen von Pyrimidylaminochinolinen
AT266844B (de) Verfahren zur Herstellung neuer 5-Sulfonyl-1,2-dithiol-3-one
US850111A (en) Bromin derivative of fatty acids.
DE2314664A1 (de) 2,6-dichlor-3-chlormethyl-5-nitropyridin