JPH0531963Y2 - - Google Patents

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JPH0531963Y2
JPH0531963Y2 JP13317988U JP13317988U JPH0531963Y2 JP H0531963 Y2 JPH0531963 Y2 JP H0531963Y2 JP 13317988 U JP13317988 U JP 13317988U JP 13317988 U JP13317988 U JP 13317988U JP H0531963 Y2 JPH0531963 Y2 JP H0531963Y2
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torsion coil
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] この考案は、自動車用シートにおけるシートバ
ツクのシートボトムに対する傾斜角度を調整する
角度調整装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、自動車用シートの角度調整装置としては
例えば特開昭60−193411号公報で開示されたもの
が知られている。これは、偏心シヤフトと遊星歯
車機構とを用いた角度調整装置において、シート
バツクの回転中心となる偏心シヤフトとこの偏心
シヤフトを支持するブラケツトとの間、および遊
星歯車などとの間に軸受け部材を介在させること
により両者間に発生する摩擦力を低減させるよう
にしたものである。ところが、この摩擦力低減に
伴いシートバツクの保持力が低下してシートバツ
クが着座者からの動荷重により後方へしだいに傾
動してしまうという問題が発生する。そこでこれ
を防止するために、ベルトを介して上記偏心シヤ
フトにその回転が伝達されるようにノブ軸をブラ
ケツトに設け、このノブ軸とブラケツトとの間に
逆転防止手段を設けている。
この逆転防止手段は、ノブ軸に回転可能に外挿
した従動部材と、上記ノブ軸に巻き付けられたね
じりコイルスプリングと、ノブ軸に固定したノブ
とからなり、これらはシートバツクの後方へ倒れ
る方向への回転、もしくは前方へ倒れる方向への
回転とこのいずれの方向に従動部材が回転して
も、この従動部材とねじりコイルスプリングの端
部とが衝突してこの端部をコイル直径が小さくな
る方向に移動させ、これによりねじりコイルスプ
リングとノブ軸との間に摩擦力が発生して従動部
材の回転が停止され、シートバツクの倒れが防止
されるように構成されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の角度調整装置においては、上記シー
トバツクを倒そうとする力によつて偏心シヤフト
には衝撃的な回転力が発生し、この回転力が従動
部材に伝達される。したがつて上記従動部材とね
じりコイルスプリングの係止端とには比較的大き
な衝突力が作用するとともに、従動部材はこの衝
突力を上記端部との極めて小さい接触面積で支持
することになる。このため上記従動部材をこの衝
突力に対応する比較的硬い高級な素材、例えば焼
結金属などにより形成する必要が生じ、これによ
りコスト高の要因となつている。
また、着座者の体重は、通常、シートバツクを
後方へ倒す方向に作用し、このシートバツクを前
方へ倒す方向には作用しない。このためシートバ
ツクの傾動防止としては、後方への傾動が確実に
防止することができれば十分である。
この考案は、このような従来の問題を解決する
ためになされたものであり、比較的低級な素材に
より従動部材を形成することができ、これにより
コストの低減を図ることができ、しかも確実にシ
ートバツクの後方への傾動を防止することができ
る自動車用シートの角度調整装置を提供すること
を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案では、シ
ートバツクに取付けられるアツパーブラケツト
と、シートボトムに取付けられるロアーブラケツ
トと、これら一対のブラケツトの一方に設けられ
た内歯ギアと、他方のブラケツトに設けられると
ともに上記内歯ギアより少なくとも1歯少ない歯
数の外歯ギアと、正心軸部および偏心軸部を有
し、この正心軸部が上記一対のギアのいずれか一
方を軸支し、上記偏心軸部が他方のギアを軸支し
た状態で両者のギアを互いに噛合わせる偏心シヤ
フトと、上記一対のブラケツトの一方に設けられ
たハンドル手段と、このハンドル手段の回転操作
力を上記偏心シヤフトに伝達する回転伝達手段と
を有し、このハンドル手段の正逆回転操作により
シートバツクがシートボトムに対して前後方向に
傾動するように構成された自動車用シートの角度
調整装置において、上記ハンドル手段は、上記ブ
ラケツトに突出形成された軸体と、この軸体にそ
の軸体回りに回転可能に外挿され、その周囲に上
記回転伝達手段が係合された円筒状の従動部材
と、上記軸体にその周囲を締付けるように外装さ
れたねじりコイルスプリングと、上記軸体にその
軸体回りに回転可能に外挿された操作ハンドルと
を有し、上記操作ハンドルには軸体を中心とする
円弧状の作動片が突出形成され、上記従動部材に
は軸体を中心とする円弧状の被作動片が突出形成
され、この作動片と被作動片との間には軸体回り
の回転方向に〓間が形成されるとともに、上記作
動片と被作動片とは軸体回りに相対回転すること
により互いの端面が接触するように配置され、上
記ねじりコイルスプリングはその基端部がねじり
コイルスプリングの軸方向に突出するように折曲
形成されるとともに、上記ねじりコイルスプリン
グの先端部が半径方向外側に突出するように折曲
形成され、従動部材には上記ねじりコイルスプリ
ングの基端部が嵌入する係止部が形成され、上記
基端部は上記係止部に嵌入されるとともに、上記
ねじりコイルスプリングの先端部は、このねじり
コイルスプリングが軸体に外挿された状態で、上
記作動片と被作動片との間の上記〓間内におい
て、その被作動片とは接触していないように配置
され、上記ねじりコイルスプリングは、シートバ
ツクをシートの後方へ倒す方向への力によつてね
じりコイルスプリングのコイル直径が小さくなる
向きに軸体に巻回されているように構成した。
〔作用〕
上記構成によれば、シートバツクを倒そうとす
る力が作用した場合には、ねじりコイルスプリン
グの基端部が従動部材とともにコイル直径を縮径
する方向に回転付勢されるために、即座にブレー
キ力が発生する。この際、上記基端部と従動部材
とはこの基端部が従動部材に形成された係止部に
嵌入されているために、上記基端部と従動部材と
の接触面積を従来装置よりも大きくすることがで
き、これにより上記基端部と従動部材との互いの
接触面に発生する面圧力を従来装置よりも低減す
ることができる。このため上記従動部材の素材を
従来のものより低級、すなわち硬度の低いものに
することができる。
またハンドル手段により回転操作する場合に
は、従動部材の回転作動によつてねじりコイルス
プリングは拡径される方向に付勢されるために、
摩擦によるブレーキ力は発生せず、また回転操作
により回転力であるためにねじりコイルスプリン
グの先端部と、従動部材との間に過大な衝突力は
作用しない。
〔実施例〕
第2図において、自動車用シートはシートバツ
ク11とシートボトム12とからなり、両者間に
は角度調整装置Lが設けられ、この角度調整装置
Lはハンドル手段2のハンドル部31を回転操作
することによつてシートバツク11が偏心シヤフ
ト4を中心として傾動することができるようにさ
れている。
上記シートバツク11にはアツパーブラケツト
111が取付けられ、このアツパーブラケツト1
11には第1図に示すように内歯部材5がボルト
51によつて固定されている。また上記シートボ
トム12にはロアーブラケツト121が取付けら
れ、このロアーブラケツト121には外歯部材6
がボルト61によつて固定されている。この外歯
部材6には、内歯部材5に形成された内歯ギア5
2よりも少なくとも1歯少ない歯数を有し、上記
内歯ギア52と互いに噛合うような外歯ギア62
が突出形成されている。
上記アツパーブラケツト111と内歯部材5と
には偏心シヤフト4の正心軸部41がアツパーブ
ラケツト111の支持穴112と内歯部材5の軸
穴53とに挿通され、その偏心軸部42が上記外
歯部材6の軸穴63に挿通された状態で、上記内
歯ギア52と外歯ギア62とが互いに噛み合わさ
れている。そして上記偏心シヤフト4にはその先
端部にスプロケツト7が一体的に取付けられてい
る。
ロアーブラケツト121の前側部には、軸体1
22が上記偏心シヤフト4と互いに平行に突出形
成され、この軸体122には従動部材8と、ねじ
りコイルスプリング9と、操作部材3と、ハンド
ル部31とがこの順で外装され、これらによつて
ハンドル手段2が構成されている。
従動部材8は、円筒状の本体部81と、この本
体部81の周囲に突出形成されたスプロケツト部
82と、外側端面に突出形成された被作動片83
とから構成されている。上記被作動片83は本体
部81の軸穴84を中心とした円弧状に形成さ
れ、その両側端には当り面831が形成され、こ
の当り面831の頂端にはねじりコイルスプリン
グ9の線径より大きい逃がし部832が切欠き形
成されている。また上記本体部81の軸穴84に
はその内周面にねじりコイルスプリング9の線径
とほぼ同じ大きさの凹溝(係止部)841が軸方
向に形成されている。
そして上記従動部材8のスプロケツト部82
と、偏心シヤフト4側のスプロケツト7とに、チ
エーン78(回転伝達手段)がかけわたされ、こ
れにより両者が互いにその回転を伝達することが
できるようにされている。
操作部材3はほぼ円筒状に形成され、上記被作
動片83を内部に収容する円周部32と、その円
周部32の内側に形成された作動片33と、上記
円周部32の外側端部に形成されたハンドル取付
部34とから構成されている。上記作動片33は
従動部材8の被作動片83とほぼ同じ半径を有す
る円弧状に形成され、その円周方向の両側端には
被作動片83の当り面831と互いに接触する当
り面331が形成されている。
またハンドル取付部34はその円周面の一部が
切欠かれることによりハンドル部31と互いに嵌
合するように形成されている。そしてハンドル部
31を操作部材3と嵌合させた状態でビス311
を軸体122にねじこむことにより、上記従動部
材8などが軸体122から外れないようにしてい
る。上記ハンドル部31と操作部材3とによつて
操作ハンドルが構成される。
ねじりコイルスプリング9にはその基端側に直
線起こしタイプの係止端(基端部)91がねじり
コイルスプリング9の軸方向に比較的長く突出す
るように折曲形成され、先端側にはシヨートフツ
クタイプの突出端(先端部)92が半径方向外側
に上記被作動片83の外周面から突出しないよう
に比較的短く折曲形成されている。
このねじりコイルスプリング9の係止端91は
第1図および第3図に示すように従動部材8の凹
溝841内に嵌入され、上記突出端92は第3図
に示すように被作動片83の当り面831の逃が
し部832に臨み、かつ第4図に示すように作動
片33と被作動片83との双方の当り面331,
831との間に形成された〓間に、被作動片83
の当り面831からわずかに離れていように配置
されている。そしてこのねじりコイルスプリング
9は、シートバツク11がシートの後方へ傾動す
るときの従動部材8の回転方向に上記係止端91
が押圧されることにより、コイル直径が小さくな
る向きで、かつ軸体122をわずかに締付けた状
態に巻き付けられている。
上記構成の自動車用シートの角度調整装置にお
いて、第5図に示すようにある傾斜角度に保持さ
れたシートバツク11に例えば着座者がその背中
をシートバツク11に勢いよくぶつけた場合に、
このシートバツク11にはこのシートバツク11
を偏心シヤフト4を中心として後方(第5図の1
点鎖線の矢印参照)に倒そうとする力が作用す
る。
この場合、上記力によつてスプロケツト7に
は、第5図に1点鎖線の矢印で示すように反時計
方向の回転力が作用し、この回転力がチエーン7
8を介してスプロケツト部82に伝達されて従動
部材8が反時計方向に回転付勢される。この回転
付勢力によつてねじりコイルスプリング9の係止
端91はねじりコイルスプリング9をそのコイル
径が縮径される方向(第5図に1点鎖線の矢印で
示す方向)に押圧され、ねじりコイルスプリング
9は軸体122をますます締付ける。
これによつて上記ねじりコイルスプリング9は
軸体122との間に発生する摩擦力によつて軸体
122に対して位置固定され、その係止端91が
嵌入している従動部材8に対してブレーキ力を発
生させる。このためシートバツク11は倒れるこ
となく、その位置は確実に保持される。
上記回転付勢力が従動部材8に作用した際、ね
じりコイルスプリング9の係止端91は比較的長
く形成されるとともに、従動部材8とは凹溝84
1(第1図参照)内に嵌入された状態で凹溝84
1の内周面と接触しているために、その接触面積
を従来装置の場合に比べて大きくすることがで
き、これにより係止端91と従動部材8との間に
発生する面圧力も従来装置よりも小さくすること
ができる。この面圧力が小さくなる分だけ、従来
装置よりも従動部材などを硬度の低い、例えば通
常の合成樹脂などによつて形成することができ、
これにより製造コストを低減させることができ
る。
なおシートバツク11を前方に倒そうとする力
がこのシートバツク11に作用した場合には、第
5図に実線の矢印で示すようにスプロケツト7を
時計方向に回転させようとする回転力がチエーン
78を介して従動部材8に伝達され、これによつ
てねじりコイルスプリング9の係止端91はその
コイル直径を拡径する方向に回転付勢される。こ
のためねじりコイルスプリング9と軸体122と
の間に摩擦力は発生せず、上記従動部材8はわず
かに回転することにより、第1図に示す内歯ギア
52と外歯ギア62との摩擦制動力によつてシー
トバツク11は位置固定される。
第6図には、ハンドル部31(第1図参照)を
回転操作することにより、シートバツク11の傾
動角度を調整する場合が示されている。ハンドル
部31を例えば反時計方向(第6図の太い実線の
矢印参照)に回転操作した場合、操作部材3の作
動片33の当り面331がねじりコイルスプリン
グ9の突出端92に接触し、さらに操作部材3が
回転作動されると、上記突出端92はコイル直径
が拡径される方向に移動されてねじりコイルスプ
リング9と軸体122との間の摩擦力は消失する
ことになる。
そして作動片33の当り面331が被作動片8
3の当り面831と接触することにより、ハンド
ル部31の回転操作力が従動部材8に伝達され
(第6図の細線の1点鎖線の矢印参照)、それがチ
エーン78を介してスプロケツト7に伝達され、
これによりシートバツク11が傾動される。
この際、上記突出端92は被作動片83の逃が
し部832に入り込むために、回転操作力は上記
突出端92を介在させるのではなく両者の当り面
331,831同士の直接的な接触によつて伝達
される。したがつてこの構造では、ねじりコイル
スプリング9の突出端92を回転移動させること
による摩擦力の解除と、回転操作力の伝達とを分
離して行うことができ、これにより両者の当り面
331,831が使用により凹んだり破損したり
することなく、両者の部材の耐久性を向上させる
ことができる。
また逆にハンドル部31を時計方向(第6図の
太線の1点鎖線の矢印参照)に回転操作した場
合、まず操作部材3の作動片33の当り面331
が従動部材8の被作動片83の当り面831と接
触し(第6図に1点鎖線で示す状態参照)、これ
により従動部材8が時計方向に回転作動(同図の
細線の2点鎖線の矢印参照)され、上記被作動片
83の当り面831とは反対側の当り面831が
ねじりコイルスプリング9の突出端92(1点鎖
線で示す突出端92)と接触する。この当り面8
31と突出端92とが接触するまでのわずかな回
転移動の間に、上記ねじりコイルスプリング9の
係止端91がそのねじりコイルスプリング9を拡
径する方向に移動されるために、ねじりコイルス
プリング9と軸体122との間の摩擦力が消失さ
れ、これにより上記回転操作力によつて従動部材
8が回転され、この回転がチエーン78を介して
スプロケツト7に伝達され、シートバツク11が
傾動される。
この場合においてもねじりコイルスプリング9
の突出端92は被作動片83の逃がし部832に
入り込むために、回転操作力を直接的に従動部材
8に伝達することができる。したがつてこの実施
例においては、従来装置におけるねじりコイルス
プリングの端部を介在させた状態での伝達に比べ
て従動部材8と操作部材3との耐久性を向上させ
ることができる。
なおハンドル部31を回転操作する場合には、
作動片33の当り面331と、ねじりコイルスプ
リング9の突出端92とが互いに衝突するが、こ
の場合の衝突力はシートバツク11を後方に倒そ
うとする場合に発生する衝撃的な力と比べると極
めて小さく、このため上記従動部材8や操作部材
3が通常の合成樹脂によつて形成されていても破
損などのおそれはない。
なお上記実施例において、従動部材8にはその
軸穴84に一対の凹溝841、被作動片83の両
側当り面831に逃がし部832がそれぞれ形成
されているが、これは運転席と助手席とではこの
角度調整装置を取付ける位置が左右逆転し、この
ため取付けるねじりコイルスプリング9のねじり
力の付与方向が異なるためであり、上記1種類の
従動部材8によつて双方の座席に兼用させるため
である。
なお上記実施例における他の態様を以下に説明
する。
A 内歯部材5と外歯部材6とをアツパーブラケ
ツトとロアーブラケツトとで互いに逆に取付け
られるようにしてもよい。
B 偏心シヤフト4の偏心軸部は、外歯部材と内
歯部材とのいずれか一方に挿通されていればよ
い。
C 操作部材3とハンドル部31とは一体的に形
成されていてもよい。
D 従動部材8の被作動片83に逃がし部832
が形成されていなくても、ねじりコイルスプリ
ング9の突出端92を介して力の伝達が行われ
るのは、作用する回転力が比較的小さなハンド
ル部31側での回転操作時であるので、従動部
材8などを第1図に示す実施例と同様に比較的
低級な素材によつて形成することができる。
E 回転伝達手段としては、チエーン78の他に
穴開きベルトなどを採用してもよい。
F ハンドル手段2はアツパーブラケツト111
側に取付けられていてもよい。
G 凹溝841の代りに本体部81の肉厚部分に
ねじりコイルスプリング9の線径に対応する円
形断面の穴を明け、この穴をコイルスプリング
9の係止端91の係止部としてもよい。
〔考案の効果〕
この考案の自動車用シートの角度調整装置によ
れば、シートバツクを倒そうとする力が作用した
場合には、ねじりコイルスプリングの基端部が従
動部材によつてコイル径を縮径する方向に押圧さ
れるために、即座にブレーキ力が発生して確実に
シートバツクの後方への倒れを防止することがで
きる。しかも上記基端部と従動部材とはこの基端
部が従動部材に形成された係止部に嵌入されてい
るために、上記基端部と従動部材との接触面積を
従来装置よりも大きくすることができ、これによ
り上記基端部と従動部材との互いの接触面に発生
する面圧力を従来装置よりも低減することができ
る。このため上記従動部材の素材を従来のものよ
り低級、すなわち硬度の低いものにすることがで
きる。これにより製造コストの低減を図ることが
できる。
またハンドル手段により回転操作する場合に
は、従動部材の回転作動によつてねじりコイルス
プリングの基端部もしくは先端部がねじりコイル
スプリングを拡径する方向に移動されるために、
ブレーキ力は発生せず、シートバツクの傾動調整
を確実に行うことができ、しかも先端部と従動部
材との間に過大な衝突力は作用しない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す分解斜視図、
第2図は上記実施例が取付けられた自動車用シー
トを示す側面説明図、第3図は第2図の−線
拡大断面説明図、第4図は第3図の−線断面
説明図、第5図はシートバツク側からの回転力が
作用した場合を示す説明図、第6図はハンドル部
側からの回転操作力が作用した場合を示す説明図
である。 2……ハンドル手段、3……操作部材、4……
偏心シヤフト、5……内歯部材、6……外歯部
材、8……従動部材、9……ねじりコイルスプリ
ング、11……シートバツク、12……シートボ
トム、31……ハンドル部、33……作動片、7
8……チエーン、83……被作動片、91……係
止端、92……突出端、111……アツパーブラ
ケツト、121……ロアーブラケツト、122…
…軸体、331……作動片の当り面、831……
被作動片の当り面、841……凹溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シートバツクに取付けられるアツパーブラケツ
    トと、シートボトムに取付けられるロアーブラケ
    ツトと、これら一対のブラケツトの一方に設けら
    れた内歯ギアと、他方のブラケツトに設けられる
    とともに上位内歯ギアより少なくとも1歯少ない
    歯数の外歯ギアと、正心軸部および偏心軸部を有
    し、この正心軸部が上記一対のギアのいずれか一
    方を軸支し、上記偏心軸部が他方のギアを軸支し
    た状態で両者のギアを互いに噛合わせる偏心シヤ
    フトと、上記一対のブラケツトの一方に設けられ
    たハンドル手段と、このハンドル手段の回転操作
    力を上記偏心シヤフトに伝達する回転伝達手段と
    を有し、このハンドル手段の正逆回転操作により
    シートバツクがシートボトムに対して前後方向に
    傾動するように構成された自動車用シートの角度
    調整装置において、上記ハンドル手段は、上記ブ
    ラケツトに突出形成された軸体と、この軸体にそ
    の軸体回りに回転可能に外挿され、その周囲に上
    記回転伝達手段が係合された円筒状の従動部材
    と、上記軸体にその周囲を締付けるように外装さ
    れたねじりコイルスプリングと、上記軸体にその
    軸体回りに回転可能に外挿された操作ハンドルと
    を有し、上記操作ハンドルには軸体を中心とする
    円弧状の作動片が突出形成され、上記従動部材に
    は軸体を中心とする円弧状の被作動片が突出形成
    され、この作動片と被作動片との間には軸体回り
    の回転方向に〓間が形成されるとともに、上記作
    動片と被作動片とは軸体回りに相対回転すること
    により互いの端面が接触するように配置され、上
    記ねじりコイルスプリングはその基端部がねじり
    コイルスプリングの軸方向に突出するように折曲
    形成されるとともに、上記ねじりコイルスプリン
    グの先端部が半径方向外側に突出するように折曲
    形成され、従動部材には上記ねじりコイルスプリ
    ングの基端部が嵌入する係止部が形成され、上記
    基端部は上記係止部に嵌入されるとともに、上記
    ねじりコイルスプリングの先端部は、このねじり
    コイルスプリングが軸体に外挿された状態で、上
    記作動片と被作動片との間の上記〓間内におい
    て、その被作動片とは接触していないように配置
    され、上記ねじりコイルスプリングは、シートバ
    ツクをシートの後方へ倒す方向への力によつてね
    じりコイルスプリングのコイル直径が小さくなる
    向きに軸体に巻回されていることを特徴とする自
    動車用シートの角度調整装置。
JP13317988U 1988-10-11 1988-10-11 Expired - Lifetime JPH0531963Y2 (ja)

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JPH0531963Y2 true JPH0531963Y2 (ja) 1993-08-17

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