JPH05319635A - 給紙装置の給紙トレイ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者に用紙サイズを認識させる。 【構成】 トレイ本体１０に貼るサイズラベル１６と、
補助トレイ１１に貼る補助サイズラベル１６とを用い、
サイズラベル１６は長尺の用紙用、補助サイズラベル１
６は短尺の用紙用とする。補助トレイ１１を折り畳んだ
時、サイズラベル１６は指示線１７を残して隠れる。補
助サイズラベル１６だけが見え、長手方向に短いサイズ
の表示が表われる。補助トレイ１１を広げた時、補助ト
レイ１１の補助サイズラベル２２を貼った側が裏になっ
て隠れ、トレイ本体１０に貼ってあるサイズラベル１６
が表われる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機等に用紙を供給
するための給紙装置において、各種サイズの用紙を載置
することができる手差し給紙トレイに関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機等に用いられる手差し給紙用の給
紙トレイでは、図６に示すように、複写機等に装着され
たトレイ本体１の給紙方向下流側には、用紙の幅方向を
規制する一対のガイド板２が移動自在に設けられてい
る。そして、ガイド板２の移動位置により用紙の幅方向
のサイズが検知される。

【０００３】また、トレイ本体１の上流側には、用紙の
長手方向のサイズを検出するための紙サイズ検知センサ
用アクチュエータ３が出没自在に設けられている。

【０００４】上記給紙トレイは、複写機から張り出した
状態になっているため、スペースがとられるという欠点
がある。そこで、省スペース化を図った給紙トレイとし
て、図７に示すようなトレイ本体５に折り畳み自在に補
助トレイ６を取り付け、さらに補助トレイ６に折り畳み
自在に第二補助トレイ７を取り付けている。

【０００５】トレイ本体５には、一対のガイド板８が移
動自在に取り付けられ、ガイド板８の移動位置により用
紙の幅サイズを検知する用紙幅検知センサ９が装着され
ているとともに、補助トレイ６の開閉を検知する開閉セ
ンサも装着されている。

【０００６】そして、トレイ本体５のガイド板８近傍に
は、用紙のサイズを表示したラベルが貼着されている。

【０００７】このラベルには、用紙の長手方向のサイズ
にかかわりなく、ガイド板８の位置に応じた用紙の幅方
向のサイズが併記されている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】従来の折り畳み式給紙
トレイでは、補助トレイを開けて長尺の用紙、例えばＡ
３用紙を載置できる状態になっているとき、使用者が誤
って幅が同じＡ４用紙を使用すると、複写機はセンサに
よりＡ３用紙であると判断して、Ａ３用紙に対する動作
を行なうにもかかわらず、実際はＡ４用紙であるといっ
たことが生じる。また、この逆の場合として、Ａ３用紙
を使うにもかかわらず、複写機がＡ４用紙に対する動作
を行なうことがある。

【０００９】すなわち、給紙トレイに用紙を載置したと
き、用紙の幅に応じてガイド板を移動させるが、このと
きラベルに表示された用紙サイズは用紙の長さに応じて
併記されているので、同じ幅の長さの違う用紙の区別を
明確に使用者に伝えることができない。そのため、用紙
を間違えたまま誤った操作が行われてしまう。

【００１０】本発明は、上記に鑑み、使用者に用紙サイ
ズを認識させて、誤った用紙の使用を防止できるような
給紙装置の給紙トレイを提供しようとするものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図１，４の如く、用紙の幅方向を規制するガイド
板１３が設けられた手差し給紙用トレイ本体１０と、ト
レイ本体１０に折り畳み自在に装着された補助トレイ１
１とを備え、トレイ本体１０に第一表示部１６が形成さ
れ、補助トレイ１１の折り畳み時に表側になる面にガイ
ド板１３の位置に応じた用紙サイズを表示する第二表示
部２２が形成され、第一表示部１６は、補助トレイ１１
の折り畳み時に補助トレイ１１により隠蔽される位置に
配されている。

【００１２】そして、第一表示部１６は長尺の用紙サイ
ズが表示され、第二表示部２２は短尺の用紙サイズが表
示されている。

【００１３】

【作用】上記課題解決手段において、Ａ３サイズの用紙
を給紙する場合、用紙が長尺であるため、補助トレイ１
１を広げた状態にして、ガイド板１３を用紙幅に合わせ
て移動させる。

【００１４】このとき、第一表示部１６のみが見えてお
り、ガイド板１３の位置によってＡ３の表示がされる。

【００１５】次に、Ａ４サイズの用紙を給紙する場合、
補助トレイ１１を折り畳んだ状態にして、ガイド板１３
を用紙幅に合わせて移動させる。

【００１６】このとき、トレイ本体１０の第一表示部１
６は、補助トレイ１１によって隠され、補助トレイ１１
の第二表示部２２のみが表れている。そして、ガイド板
１３の位置によってＡ４横の表示がされる。

【００１７】このことにより、サイズラベルには用紙幅
に対して一種類の用紙サイズしか表示されていないの
で、使用者に明確に使用する用紙のサイズを伝えること
ができる。

【００１８】

【実施例】図１は本発明の実施例を示す給紙トレイの平
面図、図２は給紙トレイの正面図、図３はサイズラベル
の拡大図、図４は折り畳んだ状態の給紙トレイの平面
図、図５は折り畳んだ状態の給紙トレイの正面図であ
る。

【００１９】本実施例の給紙トレイは、複写機の給紙装
置として、特に手差し給紙を行なうために使用され、複
写機に張り出して取り付けられたトレイ本体１０と、ト
レイ本体１０に折り畳み自在に装着された補助トレイ１
１と、補助トレイ１１に折り畳み自在に装着された第二
補助トレイ１２とからなる。

【００２０】トレイ本体１０には、用紙の幅方向を規制
する一対のガイド板１３が溝１４に摺動自在に設けられ
ている。

【００２１】各ガイド板１３は、ラックピニオンを介し
て連動して移動可能とされ、複数個のリードスイッチ等
からなる用紙幅検知センサ１５がトレイ本体１０内に装
着され、このセンサ１５は、ガイド板１３の位置に応じ
て用紙の幅を検知する。

【００２２】トレイ本体１０の表側のガイド板１３より
も上流側に、用紙サイズを表示する第一表示部１６とし
てサイズラベルが貼着されている。

【００２３】サイズラベル１６には、図３の如く、Ａ３
〜Ａ６サイズの７種類の用紙に対応して引かれた指示線
１７と、指示線１７に対応した用紙のサイズおよび向き
を示した図形部１８とが描かれている。

【００２４】補助トレイ１１は、トレイ本体１０の上流
側端部に軸２０を介して回動自在に支持され、トレイ本
体１０より幅狭とされている。

【００２５】第二補助トレイ１２も同様に補助トレイ１
１の上流側端部に軸２１を介して回動自在に支持され、
補助トレイ１１よりも幅狭とされている。

【００２６】第二補助トレイ１２の長さは補助トレイ１
１よりも短く、補助トレイ１１の長さは、トレイ本体１
０の上流側端部からサイズラベル１６の図形部１８が隠
れるところまでの長さとされている。

【００２７】補助トレイ１１の裏側の上流側端部に、用
紙サイズを表示する第二表示部２２として補助サイズラ
ベル１６が貼着されている。

【００２８】補助サイズラベル２２は、図４に示す如
く、補助トレイ１１を折り畳んだ状態において、サイズ
ラベル１６の指示線１７に対応するように用紙のサイズ
および向きを示した図形部２３が描かれている。

【００２９】補助サイズラベル２２には、６種類の用紙
に対応した表示があり、サイズラベル１６と比べて長尺
の用紙に対応した用紙サイズは表示されていない。

【００３０】すなわち、サイズラベル１６におけるＡ３
サイズの用紙の代りに短尺のＡ４横サイズの用紙、Ｂ４
サイズの用紙の代りにＢ５横サイズの用紙に対応した表
示がされ、Ｂ５サイズの用紙の表示が削除されている。

【００３１】また、トレイ本体１０には、補助トレイ１
１が折り畳まれた状態にあるかどうかを検知する開閉セ
ンサ２４が内装されており、用紙幅検知センサ１５およ
び開閉センサ２４からの出力信号により複写機内のマイ
クロコンピュータは、用紙のサイズと向きを判別して用
紙に応じたコピー動作を行なうよう指令信号を出力して
いる。

【００３２】上記構成において、Ａ３サイズの用紙を給
紙する場合、用紙が長尺であるため、図１の如く、補助
トレイ１１および第二補助トレイ１２と広げた状態にし
て、ガイド板１３を用紙幅に合わせて移動させる。

【００３３】このとき、ガイド板１３はサイズラベル１
６のＡ３サイズに対応した指示線１７の位置にあり、そ
こにはＡ３の表示がされている。

【００３４】そして、用紙幅検知センサ１５および開閉
センサ２４によってＡ３サイズの用紙を縦入れしている
と検知し、これらの出力信号によりＡ３用紙に対応した
コピー動作が実行される。

【００３５】次に、Ａ４サイズの用紙を給紙する場合、
図４の如く、補助トレイ１１および第二補助トレイ１２
を折り畳んだ状態にして、ガイド板１３を用紙幅に合わ
せて移動させる。

【００３６】このとき、トレイ本体１０のサイズラベル
１６は、補助トレイ１１によって図形部１８が隠され、
指示線１７のみが表れている。そして、ガイド板１３の
位置に対応した補助サイズラベル２２の表示は、Ａ４横
となっている。

【００３７】このように、補助トレイ１１が開閉する
際、トレイ本体１０に重なり合う部分があることを利用
し、表示部としてサイズラベルをトレイ本体１０と補助
トレイ１１に貼り、補助トレイ１１を閉じているときト
レイ本体１０に貼られたサイズラベル１６が隠され、補
助トレイ１１に貼られた短尺用サイズラベル２２だけが
見えるようにし、補助トレイ１１を開けると補助トレイ
１１のサイズラベル１６の貼られた側が裏になり、トレ
イ本体１０に貼られた長尺用サイズラベル１６のみが見
えるようにする。

【００３８】このことにより、サイズラベルには用紙幅
に対して一種類の用紙サイズしか表示されていないの
で、使用者に明確に使用する用紙のサイズを伝えること
ができる。

【００３９】したがって、使用者に視覚によって明確に
用紙のサイズを認識させることができ、Ａ３とＡ４横と
いったような同じ幅の用紙に対して誤った用紙の使用を
防止できる。

【００４０】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。

【００４１】

【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、手差し給紙用トレイ本体に折り畳み自在に装着
された補助トレイが開閉する際、トレイ本体に重なり合
う部分があることを利用し、表示部をトレイ本体と補助
トレイに形成し、補助トレイを閉じているときトレイ本
体の表示部が隠され、補助トレイの表示部だけが見える
ようにし、補助トレイを開けると、トレイ本体の表示部
のみが見えるようにしているので、使用者に視覚によっ
て明確に用紙のサイズを認識させることができる。

【００４２】しかも、各表示部には、長尺の用紙サイズ
あるいは短尺の用紙サイズが表示されているので、Ａ３
とＡ４横といったような同じ幅の用紙に対して誤った用
紙の使用を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す給紙トレイの平面図

【図２】給紙トレイの正面図

【図３】サイズラベルの拡大図

【図４】折り畳んだ状態の給紙トレイの平面図

【図５】折り畳んだ状態の給紙トレイの正面図

【図６】従来の手差し用給紙トレイの斜視図

【図７】従来の折り畳み式手差し給紙トレイの平面図

【符号の説明】

１０ トレイ本体 １１ 補助トレイ １３ ガイド板 １６ 第一表示部 ２２ 第二表示部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 用紙の幅方向を規制するガイド板が設け
   られた手差し給紙用トレイ本体と、トレイ本体に折り畳
   み自在に装着された補助トレイとを備え、トレイ本体に
   第一表示部が形成され、補助トレイの折り畳み時に表側
   になる面にガイド板の位置に応じた用紙サイズを表示す
   る第二表示部が形成され、第一表示部は、補助トレイの
   折り畳み時に補助トレイにより隠蔽される位置に配され
   たことを特徴とする給紙装置の給紙トレイ。
2. 【請求項２】 第一表示部は長尺の用紙サイズが表示さ
   れ、第二表示部は短尺の用紙サイズが表示されたことを
   特徴とする給紙装置の給紙トレイ。