JPH05319333A - 自転車用灯具 - Google Patents
自転車用灯具Info
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- JPH05319333A JPH05319333A JP3236969A JP23696991A JPH05319333A JP H05319333 A JPH05319333 A JP H05319333A JP 3236969 A JP3236969 A JP 3236969A JP 23696991 A JP23696991 A JP 23696991A JP H05319333 A JPH05319333 A JP H05319333A
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- Japan
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- coil
- magnet
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- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 54
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- 238000005401 electroluminescence Methods 0.000 description 3
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- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自転車の走行を周囲に知らせるため、車輪の
回転を利用して発光ダイオードを発光させる。 【構成】 磁石と鉄心入りコイルの一方を車輪に取り付
け、他方をフレームに取り付ける。車輪が回転して磁石
と鉄心入りコイルが相互に接近、通過する時にコイルに
誘起する電力により発光ダイオードを点灯させる。
回転を利用して発光ダイオードを発光させる。 【構成】 磁石と鉄心入りコイルの一方を車輪に取り付
け、他方をフレームに取り付ける。車輪が回転して磁石
と鉄心入りコイルが相互に接近、通過する時にコイルに
誘起する電力により発光ダイオードを点灯させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自転車用の灯具に関す
る。特に自転車の走行を周囲に知らせるため車輪の回転
を利用して発光ダイオードを発光させることを特徴とす
る自転車の灯具に関する。
る。特に自転車の走行を周囲に知らせるため車輪の回転
を利用して発光ダイオードを発光させることを特徴とす
る自転車の灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車の交通安全、特に夜間の事故防止
のためには前照灯に加えて尾灯を設けることが有効なこ
とは明らかである。その反映として自転車用の灯具に関
する発明がすでにいくつか提案されており、実用化が試
みられている。
のためには前照灯に加えて尾灯を設けることが有効なこ
とは明らかである。その反映として自転車用の灯具に関
する発明がすでにいくつか提案されており、実用化が試
みられている。
【0003】まず、電源部に関しては車輪で駆動される
発電機が従来から前照灯用の主流となっている。しか
し、最近では電池を用いるものや、さらに太陽電池によ
る充電機能を加えて電力消費を補うものも実用化されて
きた。
発電機が従来から前照灯用の主流となっている。しか
し、最近では電池を用いるものや、さらに太陽電池によ
る充電機能を加えて電力消費を補うものも実用化されて
きた。
【0004】一方尾灯については前照灯程大きい光度、
従って電力を必要としないので電源を1次電池とした
り、2次電池と太陽電池の組み合わせとしても電力の収
支が成り立つ。また、光源についても従来の小型電球の
代わりに発光ダイオードを使うことができ、高輝度発光
ダイオードの出現によって充分な視認姓を確保すること
も可能になった。
従って電力を必要としないので電源を1次電池とした
り、2次電池と太陽電池の組み合わせとしても電力の収
支が成り立つ。また、光源についても従来の小型電球の
代わりに発光ダイオードを使うことができ、高輝度発光
ダイオードの出現によって充分な視認姓を確保すること
も可能になった。
【0005】特開平1−119489では複数の発光ダ
イオードを1次電池で間欠的に発光させる尾灯が提案さ
れている。また、実開昭59−190687は発電機ま
たは電池を電源としてストロボ閃光ランプを発光させる
案である。実開昭60−170237では発電機によっ
てエレクトロルミネセンス(EL)板を光らせる案が、
実開昭62−41242でも同じくEL板を光源とする
案がそれぞれ開示されている。
イオードを1次電池で間欠的に発光させる尾灯が提案さ
れている。また、実開昭59−190687は発電機ま
たは電池を電源としてストロボ閃光ランプを発光させる
案である。実開昭60−170237では発電機によっ
てエレクトロルミネセンス(EL)板を光らせる案が、
実開昭62−41242でも同じくEL板を光源とする
案がそれぞれ開示されている。
【0006】一方、特開昭59−223532および実
開平1−90681では2次電池と太陽電池の組み合わ
せを電源とする尾灯の案が示されている。これらの提案
では上記の電源方式のほかに光センサおよび座席に感圧
スイッチが設けられ、夜間、運転者が座席に座った場合
にのみ光源が発光するようになっている。
開平1−90681では2次電池と太陽電池の組み合わ
せを電源とする尾灯の案が示されている。これらの提案
では上記の電源方式のほかに光センサおよび座席に感圧
スイッチが設けられ、夜間、運転者が座席に座った場合
にのみ光源が発光するようになっている。
【0007】特開昭61−110682および特開昭6
2−15181では電源が発電機および2次電池と太陽
電池の組み合わせの両方で構成された例である。両者を
光源に対して並列に接続することおよび点灯を制御する
スイッチ回路の工夫によって前照灯と尾灯を自転車の停
止中にも点灯できるようにし、かつ、ペダリングを軽く
することを狙っている。
2−15181では電源が発電機および2次電池と太陽
電池の組み合わせの両方で構成された例である。両者を
光源に対して並列に接続することおよび点灯を制御する
スイッチ回路の工夫によって前照灯と尾灯を自転車の停
止中にも点灯できるようにし、かつ、ペダリングを軽く
することを狙っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように前照灯用
の電源としては車輪駆動の発電機方式が主流であるがこ
の方式には発電時にペダリングが重くなること、また、
騒音が出ることなどの問題があり解決が望まれている。
しかし、電源を1次電池とする場合は定期的に電池交換
を要するという不便さが残る。これに対して電源を2次
電池と太陽電池で構成するならば2次電池での電力消費
分は昼間、太陽電池によって補われるから電池切れの心
配はなくなり、尾灯用の電源として利用できる。しか
し、その代わり、発光を夜間に限るための昼夜センサ系
統が必須となり、さらに運行時にのみ自動的に点灯する
ように運転者の乗り降り、あるいは走行状態を検知する
手段を加えることが望ましい。従って、発光の制御系統
が複雑になり、信頼性の確保とコストアップ対策を解決
せねばならない。
の電源としては車輪駆動の発電機方式が主流であるがこ
の方式には発電時にペダリングが重くなること、また、
騒音が出ることなどの問題があり解決が望まれている。
しかし、電源を1次電池とする場合は定期的に電池交換
を要するという不便さが残る。これに対して電源を2次
電池と太陽電池で構成するならば2次電池での電力消費
分は昼間、太陽電池によって補われるから電池切れの心
配はなくなり、尾灯用の電源として利用できる。しか
し、その代わり、発光を夜間に限るための昼夜センサ系
統が必須となり、さらに運行時にのみ自動的に点灯する
ように運転者の乗り降り、あるいは走行状態を検知する
手段を加えることが望ましい。従って、発光の制御系統
が複雑になり、信頼性の確保とコストアップ対策を解決
せねばならない。
【0009】一般に自転車についてはほとんど保守が行
なわれないのが普通であるから、自転車の灯火系統は十
分簡潔な方式でなければならない。その点から見ると前
記の各提案は必ずしも充分実用的でなく、改善の余地が
残されている。従って、より単純で保守が不要であり、
かつ、充分な視認効果があるような方式を求めることが
本発明の課題である。
なわれないのが普通であるから、自転車の灯火系統は十
分簡潔な方式でなければならない。その点から見ると前
記の各提案は必ずしも充分実用的でなく、改善の余地が
残されている。従って、より単純で保守が不要であり、
かつ、充分な視認効果があるような方式を求めることが
本発明の課題である。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め本発明では次のように実施する。電源部は磁石と鉄心
入りコイルで構成し、一方を車輪のスポークまたはリム
に取り付け、他方を車体のフレームに取り付ける。さら
に、両者の相対位置を車輪が回転したとき、磁石と鉄心
入りコイルとが接近、通過するようにし、前記の接近、
通過時、磁石と鉄心の間に磁束が通り、その磁束数が変
化するよう配置する。
め本発明では次のように実施する。電源部は磁石と鉄心
入りコイルで構成し、一方を車輪のスポークまたはリム
に取り付け、他方を車体のフレームに取り付ける。さら
に、両者の相対位置を車輪が回転したとき、磁石と鉄心
入りコイルとが接近、通過するようにし、前記の接近、
通過時、磁石と鉄心の間に磁束が通り、その磁束数が変
化するよう配置する。
【0011】光源には単数または複数の発光ダイオード
(LED)を用い、これをコイルの負荷として接続す
る。この構成によればコイルには車輪の回転に伴ってパ
ルス電圧が発生する。かつ、発光ダイオードは小さな電
力でも発光するので実施例で示すように磁石とコイルの
大きさを実用的な範囲にとどめても車輪の回転によって
発光ダイオードを間欠的に発光させることができる。
(LED)を用い、これをコイルの負荷として接続す
る。この構成によればコイルには車輪の回転に伴ってパ
ルス電圧が発生する。かつ、発光ダイオードは小さな電
力でも発光するので実施例で示すように磁石とコイルの
大きさを実用的な範囲にとどめても車輪の回転によって
発光ダイオードを間欠的に発光させることができる。
【0012】
【作用】前記の磁石、鉄心入りコイルおよび発光ダイオ
ードの構成と配置によって、磁石と鉄心入りコイルの接
近、通過時、コイルに電力が発生し車輪の1回転毎に発
光ダイオードを間欠的に発光させることができる。
ードの構成と配置によって、磁石と鉄心入りコイルの接
近、通過時、コイルに電力が発生し車輪の1回転毎に発
光ダイオードを間欠的に発光させることができる。
【0013】
【実施例 1:基本形】以下、本特許の実施例について
説明する。図1は実施例1の灯具を装着した自転車の側
面図である。本特許の灯具はコイル部(2)と磁石部
(3)とで構成する。コイル部(2)は自転車のフレー
ム(4)に取り付け固定する。磁石部(3)は車輪のス
ポーク(12)に取り付け、車輪の回転と共に回転す
る。図1のスポーク(12)は磁石部(3)の取り付け
部分以外は省略してある。図2は自転車の後方から見た
コイル部(2)の正面図である。コイル部(2)の正面
には、通常、自転車に装備されている再帰反射板(7)
が取り付けてある。再帰反射板(7)は自転車の後方か
ら自動車などの灯火で照らされたとき、その光を再帰反
射させて自転車の存在を自動車の運転者などに知らしめ
るためのパッシブレフレクタである。本例ではこの再帰
反射板に2個の発光ダイオードを取り付けて、これを点
灯させる。
説明する。図1は実施例1の灯具を装着した自転車の側
面図である。本特許の灯具はコイル部(2)と磁石部
(3)とで構成する。コイル部(2)は自転車のフレー
ム(4)に取り付け固定する。磁石部(3)は車輪のス
ポーク(12)に取り付け、車輪の回転と共に回転す
る。図1のスポーク(12)は磁石部(3)の取り付け
部分以外は省略してある。図2は自転車の後方から見た
コイル部(2)の正面図である。コイル部(2)の正面
には、通常、自転車に装備されている再帰反射板(7)
が取り付けてある。再帰反射板(7)は自転車の後方か
ら自動車などの灯火で照らされたとき、その光を再帰反
射させて自転車の存在を自動車の運転者などに知らしめ
るためのパッシブレフレクタである。本例ではこの再帰
反射板に2個の発光ダイオードを取り付けて、これを点
灯させる。
【0014】図3はコイル部(2)の拡大側面図であ
り、図4は磁石部(3)の拡大側面図である。図5は図
3のA−A面断面図であり、図6はコイル部(2)と磁
石部(3)とが最も接近した相互位置にある時の図4の
B−B面断面図である。また、図7は同じく図4のC−
C面断面図において、鉄心入りコイル(6)と磁石
(9)のみをを取り出して示した図である。鉄心入りコ
イル(6)は再帰反射板(7)を持つケース(15)に
固定されており、ケース(15)はフレーム(4)に取
付金具(8)により固定されている。磁石(9)は磁石
取付具(14)に接着などの手段で固定されており、磁
石取付具(14)はスポーク押え(21)によって車輪
のスポーク(12)に固定されている。従って磁石
(9)は車輪の回転と共に回転する。鉄心入りコイル
(6)では、E型をした鉄心(17)の中央部に同心に
コイル(16)が巻かれている。鉄心(17)と磁石
(9)とは車輪の回転によって相互に接触しない間隔を
保って取り付けられており、車輪の回転に伴って磁石
(9)が矢印(18)の方向に移動する。図7において
磁石(9)と鉄心(17)には磁気回路が形成され、空
隙(20)を縦断するように磁束が通る。さらに磁石
(9)が移動すると磁束数が変化するから、フレミンク
゛の右手の法則により、
り、図4は磁石部(3)の拡大側面図である。図5は図
3のA−A面断面図であり、図6はコイル部(2)と磁
石部(3)とが最も接近した相互位置にある時の図4の
B−B面断面図である。また、図7は同じく図4のC−
C面断面図において、鉄心入りコイル(6)と磁石
(9)のみをを取り出して示した図である。鉄心入りコ
イル(6)は再帰反射板(7)を持つケース(15)に
固定されており、ケース(15)はフレーム(4)に取
付金具(8)により固定されている。磁石(9)は磁石
取付具(14)に接着などの手段で固定されており、磁
石取付具(14)はスポーク押え(21)によって車輪
のスポーク(12)に固定されている。従って磁石
(9)は車輪の回転と共に回転する。鉄心入りコイル
(6)では、E型をした鉄心(17)の中央部に同心に
コイル(16)が巻かれている。鉄心(17)と磁石
(9)とは車輪の回転によって相互に接触しない間隔を
保って取り付けられており、車輪の回転に伴って磁石
(9)が矢印(18)の方向に移動する。図7において
磁石(9)と鉄心(17)には磁気回路が形成され、空
隙(20)を縦断するように磁束が通る。さらに磁石
(9)が移動すると磁束数が変化するから、フレミンク
゛の右手の法則により、
【数1】 に示される電圧がコイル(16)の両端に誘起される。
【0015】図8は回路接続図である。鉄心入りコイル
(6)の両端に2個の発光ダイオード(5)を極性を逆
にして並列に接続する。2個の発光ダイオード(5)は
磁石(9)が鉄心入りコイル(6)を通過する度に短時
間点灯し、かつ、若干、時刻がずれて1個づつ点灯す
る。即ち、磁石(9)が鉄心入りコイル(6)に接近す
る時1個が点灯し、遠ざかる時、他の1個が点灯する。
ただし、通常、発光ダイオードは
(6)の両端に2個の発光ダイオード(5)を極性を逆
にして並列に接続する。2個の発光ダイオード(5)は
磁石(9)が鉄心入りコイル(6)を通過する度に短時
間点灯し、かつ、若干、時刻がずれて1個づつ点灯す
る。即ち、磁石(9)が鉄心入りコイル(6)に接近す
る時1個が点灯し、遠ざかる時、他の1個が点灯する。
ただし、通常、発光ダイオードは
【数1】に示される電圧が1.5ボルト程度を超えない
と点灯しない。
と点灯しない。
【数1】に示される電圧は、磁束密度が高い程、コイル
の巻き数が多い程、また磁石(9)が鉄心入りコイル
(6)を通過する時の相対速度が大きい程、高くなる。
の巻き数が多い程、また磁石(9)が鉄心入りコイル
(6)を通過する時の相対速度が大きい程、高くなる。
【0016】次に実験結果のデータについて説明する。
図9は鉄心入りコイル(6)の両端の電圧波形を示す。
図中の点線の波形は2個の発光ダイオードを接続しない
場合の波形である。図10は発光ダイオードに流れる電
流波形である。波形の負側および正側のそれぞれが各々
の発光ダイオードに流れる電流である。これらの実験
は、28*20(mm)で厚さ10(mm)の積層珪素
鋼坂のE型鉄心に約2000回の巻き線をした鉄心入り
コイル(6)に、20*10(mm)で厚さ5(mm)
のアルニコ磁石を約3mmの空隙を保って、約80cm
/Sの相対速度で通過させた時に得られたものである。
前記相対速度はコイル部(6)を車輪中心から25cm
の位置でフレーム(4)に取り付けた場合、車速約8K
m/hに相当する。高輝度型発光ダイオードは1mA程
度の電流で明るく点灯する。本実験結果では約12mA
の電流が得られているので前記速度よりもっと低速域ま
で発光ダイオード(5)を点灯させることができる。逆
に、自転車の高速走行時、発光ダイオ−ドに電流が流れ
過ぎるかもしれないとの心配については、本特許の場合
は点灯時間が瞬時、即ち、デューティレイトが小さいの
でその心配はほとんどない。もし、高速走行時の過大電
流が懸念される場合には鉄心入りコイル(6)のコイル
の巻き数を減ずるか、空隙(20)を増加すればよい。
また、図8の点線で示されるようにコンデンサ(22)
を発光ダイオード(5)に並列に接続することによっ
て、発光ダイオードに流れる電流のピーク値を低下させ
ると共に点灯時間を長引かせることができる。
図9は鉄心入りコイル(6)の両端の電圧波形を示す。
図中の点線の波形は2個の発光ダイオードを接続しない
場合の波形である。図10は発光ダイオードに流れる電
流波形である。波形の負側および正側のそれぞれが各々
の発光ダイオードに流れる電流である。これらの実験
は、28*20(mm)で厚さ10(mm)の積層珪素
鋼坂のE型鉄心に約2000回の巻き線をした鉄心入り
コイル(6)に、20*10(mm)で厚さ5(mm)
のアルニコ磁石を約3mmの空隙を保って、約80cm
/Sの相対速度で通過させた時に得られたものである。
前記相対速度はコイル部(6)を車輪中心から25cm
の位置でフレーム(4)に取り付けた場合、車速約8K
m/hに相当する。高輝度型発光ダイオードは1mA程
度の電流で明るく点灯する。本実験結果では約12mA
の電流が得られているので前記速度よりもっと低速域ま
で発光ダイオード(5)を点灯させることができる。逆
に、自転車の高速走行時、発光ダイオ−ドに電流が流れ
過ぎるかもしれないとの心配については、本特許の場合
は点灯時間が瞬時、即ち、デューティレイトが小さいの
でその心配はほとんどない。もし、高速走行時の過大電
流が懸念される場合には鉄心入りコイル(6)のコイル
の巻き数を減ずるか、空隙(20)を増加すればよい。
また、図8の点線で示されるようにコンデンサ(22)
を発光ダイオード(5)に並列に接続することによっ
て、発光ダイオードに流れる電流のピーク値を低下させ
ると共に点灯時間を長引かせることができる。
【0017】前記例では発光ダイオード(5)の数を2
個としたが、図11に示されるような回路として発光ダ
イオード(5)の数を1個とすることもできる。整流用
ダイオード(23)は発光ダイオード(5)に加わる逆
電圧を避けるために使用する。鉄心入りコイル(6)の
発生電圧が発光ダイオ−ド(5)の逆耐圧値より低い時
には、整流用ダイオ−ド(23)は省略することができ
る。
個としたが、図11に示されるような回路として発光ダ
イオード(5)の数を1個とすることもできる。整流用
ダイオード(23)は発光ダイオード(5)に加わる逆
電圧を避けるために使用する。鉄心入りコイル(6)の
発生電圧が発光ダイオ−ド(5)の逆耐圧値より低い時
には、整流用ダイオ−ド(23)は省略することができ
る。
【0018】また前記例では磁石部(3)は1個であっ
たがこの数を複数個とし、車輪の1回転中に発光ダイオ
ードを複数回点灯させることもできる。
たがこの数を複数個とし、車輪の1回転中に発光ダイオ
ードを複数回点灯させることもできる。
【0019】さらに、前記例では自転車(1)の後輪に
装備して尾灯として利用したが、これを前輪に装備して
前照灯とすることもできる。照明効果は期待できない
が、自転車の存在を知らしめるには効果がある。なお、
この場合には赤色は尾灯との通念があるので発光ダイオ
ードの色は黄色または緑色などにするのがよい。
装備して尾灯として利用したが、これを前輪に装備して
前照灯とすることもできる。照明効果は期待できない
が、自転車の存在を知らしめるには効果がある。なお、
この場合には赤色は尾灯との通念があるので発光ダイオ
ードの色は黄色または緑色などにするのがよい。
【0020】前記例では鉄心の形状はE形としたが、前
記の如く磁気回路が形成されさえすればどのような形状
の鉄心を使用してもよいことは勿論である。鉄心入りコ
イル(6)に接続する発光ダイオード(5)の数は前記
例では1ないし2個であったがコイルに誘起される電力
に余裕があれば3個以上に増加させてもよい。
記の如く磁気回路が形成されさえすればどのような形状
の鉄心を使用してもよいことは勿論である。鉄心入りコ
イル(6)に接続する発光ダイオード(5)の数は前記
例では1ないし2個であったがコイルに誘起される電力
に余裕があれば3個以上に増加させてもよい。
【0021】
【実施例 2:コイル回転型】図12は実施例2の灯具
を装着した自転車(1)の側面図である。実施例2では
磁石部(3A)がフレーム(4)に取り付けて固定され
ており、コイル部(2A)が車輪のスポークに取り付け
られて車輪と共に回転する。実施例1にくらべて磁石部
とコイル部の取付の位置関係が逆であること以外は同様
である。図13は磁石部(3A)の拡大側面図であり、
図14はコイル部(2A)の拡大側面図である。また、
図15はコイル部(2A)と磁石部(3A)とが最も接
近した相互位置にある時の図14のD−D面断面図であ
る。磁石部(3A)には再帰反射板(7)が自転車
(1)の後方に向けて取り付けてあり、磁石部(3A)
はフレーム(4)に取り付け固定されている。コイル部
(2A)には鉄心入りコイル(6)と2個の発光ダイオ
ード(5)が内蔵されている。2個の発光ダイオード
(5)は自転車(1)の側方に発光するように取り付け
てあり、コイル部(2A)が磁石部(3A)に接近した
時、回転しながら発光する。勿論、発光ダイオード
(5)の発光方向は自転車(1)の側方に限られるもの
ではなく、後方や前方など、好みの方向にできる。実施
例2の回路接続図は実施例1の図8と同じである。
を装着した自転車(1)の側面図である。実施例2では
磁石部(3A)がフレーム(4)に取り付けて固定され
ており、コイル部(2A)が車輪のスポークに取り付け
られて車輪と共に回転する。実施例1にくらべて磁石部
とコイル部の取付の位置関係が逆であること以外は同様
である。図13は磁石部(3A)の拡大側面図であり、
図14はコイル部(2A)の拡大側面図である。また、
図15はコイル部(2A)と磁石部(3A)とが最も接
近した相互位置にある時の図14のD−D面断面図であ
る。磁石部(3A)には再帰反射板(7)が自転車
(1)の後方に向けて取り付けてあり、磁石部(3A)
はフレーム(4)に取り付け固定されている。コイル部
(2A)には鉄心入りコイル(6)と2個の発光ダイオ
ード(5)が内蔵されている。2個の発光ダイオード
(5)は自転車(1)の側方に発光するように取り付け
てあり、コイル部(2A)が磁石部(3A)に接近した
時、回転しながら発光する。勿論、発光ダイオード
(5)の発光方向は自転車(1)の側方に限られるもの
ではなく、後方や前方など、好みの方向にできる。実施
例2の回路接続図は実施例1の図8と同じである。
【0022】また、図11の回路によって発光ダイオー
ド(5)の数を1個とすることもできる。前記例ではコ
イル部(2)は1個であったがこの数を複数個とし、車
輪の1回転中に複数のコイル部(2)の発光ダイオード
(5)を順次点灯させることもできる。また、前記例で
は自転車(1)の後輪に本灯具を装備したが、前輪に装
備することもできる。
ド(5)の数を1個とすることもできる。前記例ではコ
イル部(2)は1個であったがこの数を複数個とし、車
輪の1回転中に複数のコイル部(2)の発光ダイオード
(5)を順次点灯させることもできる。また、前記例で
は自転車(1)の後輪に本灯具を装備したが、前輪に装
備することもできる。
【0023】
【発明の効果】磁石を車輪のスポークまたはリムに取り
付け、鉄心入りコイルとこれに接続された単数または複
数の発光ダイオードを車体のフレームに取り付け、か
つ、車輪が回転した時、磁石の磁束が鉄心入りコイルの
鉄心を通るように両者の相対位置を調整することによっ
て磁石と鉄心入りコイルの接近、通過毎に発光ダイオー
ドが間欠的に発光するので本灯具を自転車用灯具として
用いることができる。発光ダイオードの発光は間欠的で
あるが周囲からの視認性を高めるにはむしろ効果があ
る。磁石とコイルの配置を上記と反対にし、磁石をフレ
ームに、コイルをスポークに取り付けるならば発光ダイ
オードの発光を自転車の側面から見えるようにすること
もできる。発電は一対の磁石とコイルの接近、通過毎に
1回しか起こらず、その電力は微小であるから本灯具の
取付によってぺダリングが重くなることはない。
付け、鉄心入りコイルとこれに接続された単数または複
数の発光ダイオードを車体のフレームに取り付け、か
つ、車輪が回転した時、磁石の磁束が鉄心入りコイルの
鉄心を通るように両者の相対位置を調整することによっ
て磁石と鉄心入りコイルの接近、通過毎に発光ダイオー
ドが間欠的に発光するので本灯具を自転車用灯具として
用いることができる。発光ダイオードの発光は間欠的で
あるが周囲からの視認性を高めるにはむしろ効果があ
る。磁石とコイルの配置を上記と反対にし、磁石をフレ
ームに、コイルをスポークに取り付けるならば発光ダイ
オードの発光を自転車の側面から見えるようにすること
もできる。発電は一対の磁石とコイルの接近、通過毎に
1回しか起こらず、その電力は微小であるから本灯具の
取付によってぺダリングが重くなることはない。
【図1】実施例1の灯具を装着した自転車(1)の側面
図である。
図である。
【図2】自転車(1)の後方から見たコイル部(2)の
正面図である。
正面図である。
【図3】コイル部(2)の拡大側面図である。
【図4】磁石(3)の拡大側面図でおる。
【図5】図3のA−A面断面図である。
【図6】コイル部(2)と磁石部(3)とが最も接近し
た相互位置にある時の図4のB−B面断面図である。
た相互位置にある時の図4のB−B面断面図である。
【図7】コイル部(2)と磁石部(3)とが最も接近し
た相互位置にある時の図4のC−C面断面図において、
鉄心入りコイル(6)と磁石(9)のみを取り出して示
した図である。
た相互位置にある時の図4のC−C面断面図において、
鉄心入りコイル(6)と磁石(9)のみを取り出して示
した図である。
【図8】回路接続図である
【図9】実験結果のデータであり、鉄心入りコイル
(6)の両端の電圧波形を示す。
(6)の両端の電圧波形を示す。
【図10】実験結果のデータであり、発光ダイオード
(5)に流れる電流波形である。
(5)に流れる電流波形である。
【図11】鉄心入りコイル(6)に接続する発光ダイオ
ード(5)の数を1個とする場合の回路接続図である。
ード(5)の数を1個とする場合の回路接続図である。
【図12】実施例2の灯具を装着した自転車(1)の側
面図である。
面図である。
【図13】磁石部(3A)の拡大側面図である。
【図14】コイル部(2A)の拡大側面図である。
【図15】コイル部(2A)と磁石部(3A)が最も接
近した相互位置にある時の図14のD−D面断面図であ
る。
近した相互位置にある時の図14のD−D面断面図であ
る。
1 自転車 2,2A コイル部 3,3A 磁石部 4 フレーム 5 発光ダイオード 6 鉄心入りコイル 7 再帰反射板 8 取付金具 9 磁石 10 コイルケース 11 タイヤ 12 スポーク 13 リム 14 磁石取付具 15 ケース 16 コイル 17 鉄心 18 矢印 19 タイヤカバー 20 空隙 21 スポーク押え 22 コンデンサ 23 整流用ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 一夫 岐阜県各務原市蘇原清住町4丁目89番地 (72)発明者 後藤 和朗 岐阜県安八郡神戸町柳瀬993の1番地
Claims (4)
- 【請求項1】(ア)自転車(1)のフレ−ムに固定され
た鉄心入りコイル(6)と、(イ)鉄心入りコイル
(6)の両端に接続された単数または複数の発光ダイオ
ード(5)と、(ウ)自転車(1)の車輪に固定された
磁石(9)、から構成され、前記車輪の回転に伴って、
鉄心入りコイル(6)に磁石(9)が接近して通過し、
その際に、鉄心入りコイル(6)と磁石(9)との間に
磁気回路が形成される構造をもち、鉄心入りコイル
(6)と磁石(9)とが接近、通過する瞬間に、鉄心入
りコイル(6)に誘起される電力によって発光ダイオー
ド(5)を発光させることを特徴とする自転車用灯具。 - 【請求項2】 請求項1において、鉄心入りコイル
(6)と単数または複数の発光ダイオード(5)の組み
合わせは自転車(1)の車輪に固定され、磁石(9)は
自転車(1)のフレ−ムに固定された自転車用灯具。 - 【請求項3】 請求項1において、磁石(9)を複数と
し、自転車(1)の車輪の1回転中に複数の磁石(9)
が順次、鉄心入りコイル(6)に接近、通過し、前記接
近、通過の度毎に発光ダイオート゛(5)を発光させる
ようにした自転車用灯具。 - 【請求項4】 請求項2において、鉄心入りコイル
(6)と単数または複数の発光ダイオード(5)との組
み合わせを複数とし、自転車(1)の車輪の1回転中に
複数の前記組み合わせが順次、磁石(9)に接近、通過
し、前記接近、通過の度毎に発光ダイオード(5)を発
光させるようにした自転車用灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3236969A JPH05319333A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 自転車用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3236969A JPH05319333A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 自転車用灯具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05319333A true JPH05319333A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=17008452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3236969A Pending JPH05319333A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 自転車用灯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05319333A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5584561A (en) * | 1994-08-25 | 1996-12-17 | Leader Industries, Inc. | Lighting device for a bicycle |
WO2003104069A1 (ja) * | 2002-06-01 | 2003-12-18 | あき電器株式会社 | 自転車の前照灯及び前照灯電気回路 |
JP2009234574A (ja) * | 2009-07-13 | 2009-10-15 | Panasonic Corp | 自転車用照明システム |
-
1991
- 1991-08-23 JP JP3236969A patent/JPH05319333A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5584561A (en) * | 1994-08-25 | 1996-12-17 | Leader Industries, Inc. | Lighting device for a bicycle |
WO2003104069A1 (ja) * | 2002-06-01 | 2003-12-18 | あき電器株式会社 | 自転車の前照灯及び前照灯電気回路 |
US7275844B2 (en) | 2002-06-11 | 2007-10-02 | Akidenki Kabushikigaisya | Generator powered bicycle headlamp and electrical circuit |
JP2009234574A (ja) * | 2009-07-13 | 2009-10-15 | Panasonic Corp | 自転車用照明システム |
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