JPH05162674A - 自転車用識別灯 - Google Patents

自転車用識別灯

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JPH05162674A
JPH05162674A JP3351863A JP35186391A JPH05162674A JP H05162674 A JPH05162674 A JP H05162674A JP 3351863 A JP3351863 A JP 3351863A JP 35186391 A JP35186391 A JP 35186391A JP H05162674 A JPH05162674 A JP H05162674A
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JP
Japan
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bicycle
magnet
coil
circuit
light emitting
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JP3351863A
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English (en)
Inventor
Toshio Hori
敏夫 堀
Kenji Furuhashi
憲治 古橋
Kazuo Ueda
一夫 植田
Kazuro Goto
和朗 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前照灯とは別に、自転車の後部または前部に
装着して、夜間、走行中の自転車の識別を容易にする。 【構成】 一体として車体構造に取つけた鉄心入りコイ
ルと磁石と、車輪のスポ−クとで磁気回路を形成させて
発電し、発光ダイオ−ドを点灯させる。該電力を二次電
池に蓄えて、点灯回路を通じて点灯させれば、自転車の
停止時にも点灯させ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は夜間に走行中の自転車用
の識別を容易にすることを目的とした自転車用の識別灯
に関する。特に、前照灯とは別に自転車の後部または前
部に装着して走行や一時停止を周囲に知らせることを目
的とした自転車用の識別灯に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車の交通安全、特に夜間の事故防止
のためには前照灯の他に自転車の走行や一時停止を周囲
に知らせる手段が必要であり、従来から再帰反射器が用
いられている。しかし、これは反射器であるから外から
照明光の照射がなければ機能しない。従って、自ら発光
する識別灯を装備するならば視認性が大幅に向上するの
で交通安全上極めて好ましいことは明らかである。即
ち、この識別灯を尾灯として後方に向けて発光させれば
極めて効果的であり、さらに車体の前部に向けて取り付
ければ、より一層の安全効果が期待できる。尾灯を点灯
させる方法に関しては、前照灯用の発電機あるいは一次
電池からの給電によって点灯させる方式がすでに実用さ
れており、さらに、太陽電池と組み合わせる技術等を含
んで次のような先行技術が開示されている。
【0003】発電方法の中で、車輪との機械的結合なし
に電力を取り出す技術に関して、実開昭60−6287
2、実開昭63−89889、特開昭63−10744
6、及び特開昭63−279982が開示されており、
これらは車輪側に磁石を、車体側にコイルを取つけ、車
輪が回転して磁石がコイルの近傍を横切る時にコイルに
発生する電力を利用するものである。これらによれば、
発電に際して摩擦損失はなくしうるが、車輪のスポ−ク
やリムに何等かの方法で磁石を取つけねばならない。磁
束変化増強のため、ウイガンドワイヤ−をスポ−クに取
つけた特開平3−45479および特開平3−4548
0もある。点灯制御に関して、特開平2−293228
では前記の発電方法を用いて、昼夜識別を光検出器で、
走行、停止の識別をスタンドの上げ、下げの検知スイッ
チで行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前照灯とは別系統とし
て、夜間における自転車の視認性を高めるための識別灯
については次の課題の解決が必要である。本識別灯は、
自転車の前方を照明する必要はないが、周囲から自転車
の走行や一次停止を充分識別できるだけの輝度をもって
点灯させねばならない。また、自転車の運行時には運転
者の操作なしに、自動点灯および消灯できることが望ま
しい。さらに、運用中の保守が不要なことも重要であ
り、電源は一次電池以外として電池切れを防ぐ必要があ
る。本識別灯の自転車への装着に関しても自転車本体の
改造が不要なこと、及び装着が容易なことも重要な課題
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに本発明では次のようにする。発電部は磁石と鉄心入
りコイルの結合体で構成し、これをフォークなどの車体
構造にとりつけ、かつ、車輪のスポークと接触しない程
度の空隙をもって磁石がスポークに対向するように配置
する。このような構成によれば車輪が回転してスポーク
が磁石の磁場を横切る度にコイルにパルス電流が発生す
るから、その電力でランプを点灯させる。通常のスポー
クは磁性体なので磁石と対向した時、磁気回路が形成さ
れる。プラスチック製のスポークの場合は鉄片を取付け
ればよい。磁石とスポークの間の空隙は発生電圧を高め
るには極力小さいほうがよいが、一方、車輪の振れなど
での接触を防ぐためには大きくした方が安全である。し
かしそうすると、低速走行時に発生電圧が下がってラン
プの点灯や電池の充電が難しくなる。これを解決するた
めに、コンデンサを用いた逓倍電圧整流回路を利用す
る。この回路によって結果的にコイルから取り出し得る
電圧を逓倍増できるから空隙を安全値まで広げても所要
の電力を取り出すことが可能になる。前記の先行技術の
内、車輪側に磁石を、車体側にコイルを取付けた回転磁
石方式では一つの磁石が一回転あたり一回しか発電しな
い。これに対してスポークを利用する本発明の発電方式
では一回転あたり磁石の近傍を横切るスポークの数だけ
発電が行なわれる。また、自転車の構成部品を発電に活
用できるから、発電部の取付けが簡単になると共にコス
トも下がる。ランプの光源は発光ダイオードを用いる。
本灯具の目的は照明ではなく識別であるから高輝度発光
ダイオードを発光させることで充分目的を達することが
できる。
【0006】本識別灯は、一時停止の場合にもしばらく
点灯を続けることが必要であるが、それには以下のよう
にする。まず、車輪の回転でコイルに発生する電力の一
部を使って走行中に二次電池を充電する。自転車が停止
すると、前記のパルス電圧はなくなるので、パルス電圧
がなくなったことを集積回路利用の停止検知回路により
検知して、二次電池の電力を発光ダイオ−ドに供給する
ようにする。その結果、停止中には二次電池から電力が
供給されるから発光ダイオ−ドの点灯を続けることがで
きる。付加回路としてタイマ回路と点滅回路を加えれば
停止中の消費電力を節減することができる。自転車が走
行を再開すれば、車輪の回転による前記のパルス電圧に
より再び発光ダイオ−ドが点灯する。また、停止中に消
費された二次電池の電力は自転車の走行によって充電さ
れる。
【0007】本発明の別の構成では、コイルに発生した
電力の全てで二次電池を充電し、発光ダイオ−ドへの給
電は常に、二次電池から行なう。本構成では、発光ダイ
オ−ドの点滅を走行、停止とも、同じサイクルで行なう
ことができるから、消費電力を減らし、かつ視認性を向
上させることができる。
【0008】
【作用】本識別灯を装着した自転車が走行すると、車輪
の回転によって車体に取り付けたコイルにパルス電圧が
発生し、これに接続された発光ダイオードが間欠的に発
光する。自転車が止まれば車輪による発電は止まるが停
止検知回路がそれを検知して二次電池からの電力供給を
発動させるので、発光ダイオードの発光が継続する。タ
イマ回路と点滅回路によって、タイマの設定時間内は発
光ダイオードを点滅させることができる。自転車が走り
出せば再び車輪による発電が始まり、発光ダイオードが
点灯すると共に二次電池への充電が行なわれる。
【0009】
【実施例 1:基本型】図1は実施例1の識別灯(2)
を尾灯として装着した自転車(1)の側面図である。識
別灯(2)の機能的構成は発電部と、ランプ部よりな
る。構造的にはこれらがすべて一体となって、ケース
(15)に収納され、リアフォーク(4)に取りつけら
れている。
【0010】図2は識別灯(2)を自転車(1)の後方
から見た正面図であり、図3は側面図である。発電部は
鉄心入りコイル(6)と磁石(9)とからなる。ランプ
部は発光ダイオード(5)と反射鏡(7)とカバー(1
1)からなる。
【0011】鉄心入りコイル(6)と磁石(9)は、ケ
ース(15)内に取付けられるが、さらに、車輪が回転
するとき、スポーク(12)と接触しない程度の空隙を
もって磁石面をスポーク(12)に対向せしめる。従っ
て、スポーク(12)は車輪の回転に伴って、磁石
(9)の磁力線を横切る。
【0012】図4は図3のA−A線断面図である。鉄心
入りコイル(6)はE型積層鋼板やフェライトコア等の
鉄心の中央部にコイルが巻いてある。鉄心の中央部分に
磁石(9)が組み込んである。車輪が回転して鋼製のス
ポーク(12)が磁石(9)に接近すると磁石(9)と
スポーク(12)の間に磁気回路が形成され、スポーク
(12)が遠ざかると消滅する。従って、スポーク(1
2)が磁石(9)に接近、通過する毎に鉄心を通る磁束
密度が変化し、それに応じてコイルには誘起電圧(1
7)が発生する。
【0013】図5は実施例1の回路図である。鉄心入り
コイル(6)の両端に発光ダイオード(5)を接続す
る。鉄心入りコイル(6)の誘起電圧(17)はスポー
ク(12)が接近する度に、正負各1のパルス電圧が発
生する。図5の点線で示されるように2個の発光ダイオ
ード(5)を互いに逆極性になるように接続することも
できる。発光ダイオード(5)が1個の場合には正また
は負のパルス電圧によって点灯されるが、逆極性並列に
2個接続した時には、一方の発光ダイオード(5)が正
のパルス電圧により、他の発光ダイオード(5)が負の
パルス電圧により点灯されるので誘起電圧を有効に利用
して、1個の場合より発光量が増加できる。
【0014】図4では鉄心の形状はE形とした。また、
磁石(9)はE形鉄心の中央部分に組み込む形状とし
た。鉄心の形状は必ずしもE形に限られるものではな
く、コ形やI形等、他の形状としてもよい。また、磁石
(9)の取付位置も鉄心の反対側の底面や、その他の位
置としてもよい。
【0015】
【実施例 2:複数磁石型】図6は実施例2の構成を示
す図であり、図3におけるA−A線断面図である。鉄心
入りコイル(6)と一体となった磁石(9)に対して、
スポーク(12)を挟んで対向する位置に、スポーク
(12)に接触することなく近接して、別の磁石(9
A)を取付けける。磁石(9A)は磁石取付具(22)
を用いて、フォーク(4)等の自転車(1)の車体に固
定する。磁石(9)と(9A)とは対向する面が逆極
性、即ち吸引するような極性とする。このように、実施
例1に比べて磁石(9A)を増設することにより起磁力
が増加されるので、スポ−ク(12)が接近して、鉄心
入りコイル(6)と磁石(9)と(9A)とスポ−ク
(12)の間に磁気回路が形成された時の、鉄心入りコ
イル(6)に誘起する電力を実施例1より高めることが
できる。磁石(9A)の増設以外は実施例1と同じであ
る。
【0016】
【実施例3:点灯制御】実施例3は点灯回路を追加し
て、自転車(1)の停止時にも点灯できるようにするも
のである。構造的には、ケ−ス(15)の内部に点灯回
路(10)を組み込む。図7は基本的な点灯回路(1
0)のブロック図である。鉄心入りコイル(6)の誘起
電圧(17)を発光ダイオ−ド(5)に加えて、走行時
点灯させると共に、誘起電圧(17)を整流して二次電
池(14)に貯える。停止検知回路(16)は、誘起電
圧(17)の消滅を利用して自転車(1)の停止を検知
し、二次電池(14)の電力を発光ダイオ−ド(5)に
加えて点灯させる。
【0017】図8は図7に点滅回路(18)を追加した
点灯回路(10A)のブロック図である。点滅回路(1
8)はある定められたデューティサイクルでオン、オフ
する回路である。例えば、0.1秒オン、0.4秒オフ
とする。この場合、連続点灯に比べ電力が5分の1に節
減でき、かつ、点滅により周囲からの視認性が高められ
る。
【0018】図9は図8にさらに、タイマ回路(19)
を追加した点灯回路(10B)のブロック図である。タ
イマ回路(19)は停止検知信号を受けた後、タイマ設
定時間経過後に出力をオフする。従って、発光ダイオー
ド(5)は自転車(1)が停止してから、タイマ設定時
間後に消灯する。タイマ設定時間は、例えば、30秒と
する。
【0019】図11は図9のブロック図を実現するため
の回路例の図である。図11では、鉄心入りコイル(6
A)に2つのコイルが巻いてある。コイル(L1)の誘
起電圧(17)によって自転車(1)の走行中、発光ダ
イオ−ト゛が点灯される。他のコイル(L2)の誘起電圧
(17)は整流されて二次電池(14)を充電する。鉄
心に2つのコイルを巻く構造については下層と上層に巻
いてもよいし、横に仕切って巻いてもよい。
【0020】NOR素子(IC1)はタイマ回路として
機能し、他の3つの素子(IC2)、(IC3)、(I
C4)はコンデンサ(C3)と抵抗(R4)、(R5)
と共に、CR発振器を形成して点滅機能を果たす。ま
た、NOR素子(IC2)は停止検知回路の一部として
も機能する。停止検知回路とタイマ回路の構成は基本的
に同じである。時定数を短くしたものを停止検知回路用
とし、長くしたものをタイマ回路用として使う。タイマ
回路と停止検知回路への入力は,走行中はコイル(L
1)から整流後の誘起電圧が加えられ、コンデンサ(C
1)と(C2)とが充電される。車輪が停止すると各コ
ンデンサはそれぞれの時定数にしたがって放電し、例え
ばコンデンサ(C2)は停止1秒後に、コンデンサ(C
1)は30秒後に放電を終了する。一方、NOR素子は
2つの入力が共にローレベルになった時にのみ出力がハ
イレベルに変わりそれ以外はローレベルに保たれる。ま
た、前記のCR発振器はNOR素子(IC2)の上、下
入力がローレベルになった時にのみ発振し他の場合は発
振しない。
【0021】自転車(1)が停止すると間もなく、コン
デンサ(C2)の放電が終わるから(IC2)下方入力
がロ−レベルになり、CR発振器が発振する。次に、タ
イマ設定時間後、即ち、コンデンサ(C1)の放電が終
わると、(IC1)の上方入力がロ−レベルになり、出
力がハイレベルに切りかわるから発振器の発振が停止す
る。タイマ設定時間中は、発光ダイオ−ド(5)が点滅
し、その後、自動的に消灯する。
【0022】図12は明るさ検知器(20)を利用し
て、周囲が暗くなった時だけ、発光ダイオ−ド(5)を
点灯させる回路例の部分図である。図12は明るさ検知
器にカドミウムセルを利用した場合の例を示す。カドミ
ウムセルは明るさによって抵抗値が変わり、昼間は数百
オ−ム程度であるが夜間は数メク゛オ−ムとなる。NO
R素子(IC1)の上方入力は、コンデンサ(C1)の
電圧がカドミウムセルと抵抗(R1)によって分圧され
た値となるので、昼間の走行中とタイマ設定時間内はハ
イレベルとなって前記のCR発振器は発振せず、従って
発光ダイオ−ドは点灯しない。夜間、暗い時にははカド
ミウムセルを接続しない場合と同等になるので前記回路
と同じように動作する。
【0023】図13は図10を実現するための回路例の
図である。鉄心入りコイル(6)の出力は整流されて、
二次電池(14)に蓄えられる。NOR素子(IC1)
の部分は、停止検知とタイマの機能を兼ねる。自転車
(1)の走行中は(IC1)の上方入力がハイレベルで
あるので点滅回路(18)は点滅出力を出す。自転車
(1)の停止後、タイマ設定時間が終了すると(IC
1)の上方入力がローレベルになるので、点滅回路(1
8)は出力が停止する。
【0024】
【実施例 4:逓倍電圧整流型】実施例4は低速走行時
に二次電池(14)への充電効率を高めるため、整流回
路(13A)を逓倍電圧整流回路とする場合のものであ
る。低速走行時には、高速時に比べて誘起電圧が低下す
る。従って、低速走行を続けると二次電池(14)への
充電が不十分になる場合が起こりうる。然し、逓倍電圧
整流回路を利用すれば、以下のように充電が効果的に行
なわれるので、鉄心入りコイル(6)に誘起する電力を
より有効に利用することができる。図14は倍電圧整流
回路の説明図である。実線の波形は誘起電圧(17)の
波形であり、電池電圧より低いのでこの場合には、全波
整流回路では二次電池(14)を充電することができな
い。然し、倍電圧整流を行なった場合には誘起電圧(1
7)を等価的に鎖線の波形の如く2倍に高めることがで
きるので電池電圧を上回る部分において充電が可能にな
る。
【0025】図15は倍電圧整流回路(13A)の回路
図である。鉄心入りコイル(6)の誘起電圧(17)の
正負のパルス電圧が2つのダイオードによって整流さ
れ、2つのコンデンサによって加算されて2倍の電圧と
なり、二次電池(14)を充電する。
【0026】次に実験例について説明する。鉄心入りコ
イル(6)は35*30(mm)で厚み10(mm)の
E形積層珪素鋼板の鉄心に約4000回の巻線を巻いた
もの、磁石(9)は直径15(mm)、厚み5(mm)
のサマリウムコバルト磁石を図4のように組み込み用い
た。図16は約15km/hの速度において、(a)図
は倍電圧整流回路を経て、(b)図は全波整流回路を経
て、それぞれ二次電池(14)を充電した時の充電電流
の波形図である。(a)図の方が(b)図より電流が多
く、鉄心入りコイル(6)の誘起する電力をより有効に
利用できることが示されている。また、図13の回路に
おいて、整流回路を図15の倍電圧整流回路に変更した
回路によって、超高輝度発光ダイオ−ドを用いて、1.
2mAで0.1秒の点灯、0.4秒休止のデュ−テイサ
イクルで点滅させた結果、夜間、約100mの距離にお
いて視認できた。さらに、5分走行、30秒停止の自転
車走行サイクルとしたとき、二次電池はほぼ、充電と消
費の電力収支が平衡状態であった。
【0027】
【実施例5:スポ−クへの鉄片取付型】スポ−クがプラ
スチック製の自転車が見受けられる。本実施例はこのよ
うな自転車に本発明を適用する例に関するものである。
図17はプラスチックスポーク(12A)に本発明を適
用する場合の図4に相当する図である。また、図18は
図17のB−B線断面図である。プラスチックスポーク
(12A)上の鉄心入りコイル(6)に対向する部分
に、鉄片(21)を接着などの手段で取付ける。このよ
うにすれば、車輪の回転毎に、磁石(9)と、鉄片(2
1)と、鉄心入りコイル(6)の間に磁気回路が形成さ
れて誘起電圧(17)が生じるから、プラスチックスポ
ークの場合でも、本発明を適用することができる。な
お、鉄製のスポーク(12)の自転車に対してもスポー
ク(12)に鉄片(21)を取付ければ磁気回路の磁束
数が増加できるので、鉄片がない場合よりも鉄心入りコ
イル(6)に誘起する電力を増加することができる。
【0028】
【実施例 6:コンデンサ蓄電型】実施例3ないし実施
例5の各例において、二次電池(14)はコンデンサに
置き換えることができる。小型で大容量のコンデンサと
して、電気二重層コンデンサやポリアセンキャパシタが
市販されており、10ファラッド程度までの容量のもの
がある。3.6ファラッドのコンデンサは大略1mAH
の二次電池に相当する電力を蓄えることができる。自転
車(1)の高速走行時、コンデンサの耐圧を上まわる誘
起電圧が発生する場合には、コンデンサに並列に定電圧
ダイオードを接続して高電圧を吸収するようにする。
【0029】
【実施例の一般的事項】実施例1では本発明の識別灯
(2)を尾灯として用いた。識別灯(2)は自転車
(1)の前方に装備して前方灯として用いることもでき
る。照明効果は期待できないが、前方からの視認効果は
大いに期待できる。また、実施例1では識別灯(2)を
一体としたが、ランプ部を取り出して別体とすることも
できる。別体としたランプ部を自転車の最前部または最
後部に取付けるようにすれば、より周囲からの視認性が
向上する。
【0030】
【効果】鉄心入りコイル(6)と磁石(9)を一体と
し、車輪のスポーク(12)と共に磁気回路を形成させ
て、鉄心入りコイル(6)に誘起する電力を利用し、小
電力で発光ダイオード(5)を点灯するようにしたので
回転する車輪(3)には装着すべき部品を必要とせず、
構造が簡単である。スポーク(12)を挟んで磁石
(9)に対向して、磁石(9A)を増設すれば鉄心入り
コイル(6)に誘起する電力を増加させることができ
る。鉄心入りコイル(6)に誘起する電力を二次電池
(14)に蓄えて点灯回路(10、10A、10B、1
0C)を通じて発光ダイオード(5)を点灯させるよう
にすれば、自転車(1)の走行中も、停止後も、発光ダ
イオード(5)を点灯させることができる。点滅回路
(18)や、タイマー回路(19)によって点滅点灯と
したり、停止後の点灯時間を制限することができ、電力
を節約して視認性を向上することができる。明るさ検知
器(20)を加えれば、点灯を自転車(1)の周囲が暗
い時のみとすることができるので、電力が節約できる。
逓倍電圧整流回路の利用によって、自転車の低速走行時
における発電力が有効に利用できるようになる。プラス
チック製スポークの自転車(1)に対しても鉄片(2
1)をスポ−ク(12A)に取りつければ本発明が適用
できる。鋼製のスポ−ク(12)に鉄片(21)を取り
つければ、鉄心入りコイル(6)に誘起する電力を増加
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】識別灯(2)を装備した自転車(1)の側面図
である。
【図2】識別灯(2)の正面図である。
【図3】識別灯(2)の側面図である。
【図4】図3のA−A線における断面図である。
【図5】実施例1の回路図である。
【図6】実施例2の図3のA−A線における断面図であ
る。
【図7】基本的な点灯回路(10)のブロック図であ
る。
【図8】図7に点滅回路を追加した点灯回路(10A)
のブロック図である。
【図9】図8にタイマ回路を追加した点灯回路(10
B)のブロック図である。
【図10】鉄心入りコイル(6)に生じた電力をすべて
二次電池(14)に蓄電する方式のブロック図である。
【図11】図9のブロック図を実現するための回路例の
図である。
【図12】明るさ検知器(20)を利用する回路例の部
分図である。
【図13】図10を実現するための回路例の図である。
【図14】倍電圧整流回路の説明図である。
【図15】倍電圧整流回路の回路図である。
【図16】充電電流の実験例の波形図である。
【図17】プラスチックスポーク(12A)に鉄片(2
1)を取りつける図である。
【図18】図17のB−B線における断面図である。
【符号の説明】
1 自転車 2 識別灯 3 車輪 4 リアフォーク 5 発光ダイオード 6 鉄心入りコイル 7 反射鏡 8 取付け金具 9、9A 磁石 10、10A、10B、10C 点灯回路 11 カバー 12、12A スポーク 13、13A 整流回路 14 二次電池 15 ケース 16 停止検知回路 17 誘起電圧 18 点滅回路 19 タイマ回路 20 明るさ検知器 21 鉄片 22 磁石取付け具 C1,C2,C3 コンデンサ D1,D2,D3,D4 ダイオ−ド R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7 抵抗 IC1,IC2,IC3,IC4 NOR回路素子 L,L1,L2 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 一夫 岐阜県各務原市蘇原清住町4丁目89番地 (72)発明者 後藤 和朗 岐阜県安八郡神戸町柳瀬993の1番地

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心入りコイル(6)と、磁石(9)
    と、単数または複数の発光ダイオ−ド(5)からなり、
    鉄心入りコイル(6)と磁石(9)は一体化されて車体
    構造に取付けられ、かつ、スポ−ク(12)との相対位
    置は磁石(9)の磁力線をスポ−ク(12)が切るよう
    に配置されており、鉄心入りコイル(6)に誘起される
    電力によって、発光ダイオ−ド(5)を発光させるよう
    にした自転車用識別灯。
  2. 【請求項2】 鉄心入りコイル(6)と、磁石(9)
    と、磁石(9A)と、単数または複数の発光ダイオ−ド
    (5)からなり、鉄心入りコイル(6)と磁石(9)は
    一体化され、磁石(9A)はスポ−ク(12)を挟んで
    磁石(9)に対向して、各々車体構造に取付けられ、か
    つ、スポ−ク(12)との相対位置は磁石(9)と磁石
    (9A)の磁力線をスポ−ク(12)が切るように配置
    されており、鉄心入りコイル(6)に誘起される電力に
    よって、発光ダイオ−ド(5)を発光させるようにした
    自転車用識別灯。
  3. 【請求項3】 鉄心入りコイル(6)と、磁石(9)
    と、単数または複数の発光ダイオ−ド(5)と、二次電
    池(14)と、整流回路(13)と、停止検知回路(1
    6)からなり、鉄心入りコイル(6)と磁石(9)は一
    体化されて車体構造に取付けられ、かつ、スポ−ク(1
    2)との相対位置は磁石(9)の磁力線をスポ−ク(1
    2)が切るように配置されており、鉄心入りコイル
    (6)に誘起される電力によって、自転車(1)の走行
    中に発光ダイオ−ド(5)を点灯させると同時に、整流
    回路(13)を通じて二次電池(14)を充電し、自転
    車(1)の停止時には、鉄心入りコイル(6)の誘起電
    圧の消滅を利用して停止を検知する停止検知回路(1
    6)によって、二次電池(14)の電力を発光ダイオ−
    ド(5)に供給して点灯させるようにした自転車用識別
    灯。
  4. 【請求項4】 請求項3において、タイマ回路(19)
    を追加して、自転車(1)の停止時、タイマ回路(1
    9)の設定時間後に発光ダイオ−ド(5)を消灯させる
    ようにした自転車用識別灯。
  5. 【請求項5】 請求項3において、点滅回路(18)を
    追加して、自転車(1)の停止時、発光ダイオ−ド
    (5)を点滅させるようにした自転車用識別灯。
  6. 【請求項6】 請求項3において、タイマ回路(19)
    と、点滅回路(18)を追加して、自転車(1)の停止
    時、発光ダイオ−ド(5)を点滅させ、かつ、タイマ回
    路(19)の設定時間後に発光ダイオ−ド(5)を消灯
    させるようにした自転車用識別灯。
  7. 【請求項7】 鉄心入りコイル(6)と、磁石(9)
    と、単数または複数の発光ダイオ−ド(5)と、二次電
    池(14)と、整流回路(13)と、鉄心入りコイル
    (6)の誘起電圧(17)の消滅を利用して自転車
    (1)の停止を検知する停止検知回路(16)と、タイ
    マ回路(19)からなり、鉄心入りコイル(6)と磁石
    (9)は一体化されて車体構造に取付けられ、かつ、ス
    ポ−ク(12)との相対位置は磁石(9)の磁力線をス
    ポ−ク(12)が切るように配置されており、鉄心入り
    コイル(6)に誘起される電力によって、自転車(1)
    の走行中および停止後、タイマ回路(19)の設定時間
    の間、二次電池(14)の電力を発光ダイオ−ド(5)
    に供給して点灯させるようにした自転車用識別灯。
  8. 【請求項8】 請求項7において、点滅回路(18)を
    追加して、自転車(1)の走行中および停止後、タイマ
    回路(19)の設定時間の間、発光ダイオ−ド(5)を
    点滅させ、かつ、タイマ回路(19)の設定時間後に発
    光ダイオ−ド(5)を消灯させるようにした自転車用識
    別灯。
  9. 【請求項9】 請求項3ないし請求項8のいずれかにお
    いて、整流回路(13)を、逓倍電圧整流回路とした自
    転車用識別灯。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし請求項9のいずれかに
    おいて、明るさ検知器(20)を追加して、発光ダイオ
    −ド(5)の点灯を自転車(1)の周囲が暗い時のみと
    するようにした自転車用識別灯。
  11. 【請求項11】 請求項3ないし請求項10のいずれか
    において、二次電池(14)をコンデンサに置き換えた
    自転車用識別灯。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    において、自転車(1)がプラスチック製スポ−クであ
    る場合に、スポ−ク(12A)に、鉄片(21)を取つ
    け、磁気回路の一部として利用するようにした自転車用
    識別灯。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    において、スポ−ク(12)に鉄片(21)を取つけ、
    磁気回路の一部として利用するようにした自転車用識別
    灯。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5590946A (en) * 1995-02-28 1997-01-07 Jung; Ruey-Feng Generator for bicycle and a light system using the same
US7145256B2 (en) 2004-10-05 2006-12-05 Alan William Koharcheck Lighting system for a bicycle
JP2009516923A (ja) * 2005-11-22 2009-04-23 オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング Ledセルを駆動するための装置
CN104443144A (zh) * 2014-12-24 2015-03-25 陈畅 一种自发光自行车车轮

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