JPH05318649A - 積層板の製造方法 - Google Patents
積層板の製造方法Info
- Publication number
- JPH05318649A JPH05318649A JP13389492A JP13389492A JPH05318649A JP H05318649 A JPH05318649 A JP H05318649A JP 13389492 A JP13389492 A JP 13389492A JP 13389492 A JP13389492 A JP 13389492A JP H05318649 A JPH05318649 A JP H05318649A
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- JP
- Japan
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- weft
- ratio
- warp
- base material
- laminated sheet
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ガラスクロスを基材とし、縦糸/横糸の打込
み本数の比が 1.0であり、縦糸/横糸の織り縮み率の
比が 1.0である積層板。 【効果】 表面粗度の良好な積層板が得られ、その上、
従来の縦と横の強度差が少なくなることから、脆化クロ
ス、積層枚数の減少あるいは板厚の減少等を行っても比
較的強度があるため材料選択の自由度が向上する。
み本数の比が 1.0であり、縦糸/横糸の織り縮み率の
比が 1.0である積層板。 【効果】 表面粗度の良好な積層板が得られ、その上、
従来の縦と横の強度差が少なくなることから、脆化クロ
ス、積層枚数の減少あるいは板厚の減少等を行っても比
較的強度があるため材料選択の自由度が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面平滑性に優れた印
刷回路用基板に関するものである。
刷回路用基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷回路の作成において、標準スルーホ
ール間 2.54mmピッチで5本以上の回路を通すような
ファインパターンの場合では、銅張積層板の表面に凹凸
が大きいとパターンにのこぎり歯状の欠陥が発生するこ
とがあり、信頼性が低下する原因となっている。従来表
面平滑性に優れた積層板用の基材としては開繊処理を施
したり、打込み本数の多い100μm程度のうすいガラ
スクロスを使用していた。また、積層プレス方法として
は、フローを小さくしたり、プリプレグの樹脂分を
上げたり、フィラー配合のワニスを使用するなどがあ
った。
ール間 2.54mmピッチで5本以上の回路を通すような
ファインパターンの場合では、銅張積層板の表面に凹凸
が大きいとパターンにのこぎり歯状の欠陥が発生するこ
とがあり、信頼性が低下する原因となっている。従来表
面平滑性に優れた積層板用の基材としては開繊処理を施
したり、打込み本数の多い100μm程度のうすいガラ
スクロスを使用していた。また、積層プレス方法として
は、フローを小さくしたり、プリプレグの樹脂分を
上げたり、フィラー配合のワニスを使用するなどがあ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、積層板の表
面平滑性を改良するためのもので、その目的は厚さの薄
い高価なガラスクロスを使ったり、フィラー含有などの
特殊なワニス等を使うことなく、表面平滑性の優れた積
層板を得ることにより、印刷回路板におけるパターン作
成の精度を向上させることを目的とする。
面平滑性を改良するためのもので、その目的は厚さの薄
い高価なガラスクロスを使ったり、フィラー含有などの
特殊なワニス等を使うことなく、表面平滑性の優れた積
層板を得ることにより、印刷回路板におけるパターン作
成の精度を向上させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂ワニスを
基材に塗布し、それを1枚又は複数枚重ね必要によりさ
らに金属箔を重ね、加熱加圧成形する積層板の製造方法
において、基材がガラスクロスであり、(1)縦糸/横
糸の打込み本数の比が0.9〜1.2であり、(2)縦糸
/横糸の織り縮み率の比が0.8〜1.4であることを特
徴とする積層板の製造方法である。
基材に塗布し、それを1枚又は複数枚重ね必要によりさ
らに金属箔を重ね、加熱加圧成形する積層板の製造方法
において、基材がガラスクロスであり、(1)縦糸/横
糸の打込み本数の比が0.9〜1.2であり、(2)縦糸
/横糸の織り縮み率の比が0.8〜1.4であることを特
徴とする積層板の製造方法である。
【0005】本発明に用いられるガラスクロスとして
は、通常厚さ180〜210μm程度のものであり、日
東紡績製では18K、19、21D等が該当するが、こ
れに限定されない。糸の打込み本数としては、縦と横の
合計が通常50〜74本程度であり、縦糸/横糸の打込
み本数の比は0.9〜1.2である。また、縦糸/横糸の
打込み本数の比が上記であると同時に織り縮み率の比も
0.8〜1.4であることが必要である。その理由は、縦
糸と横糸の打込み本数が同じであっても、図1のように
一方の糸(例えば縦糸)の織り縮みが小さい場合他方の
糸(横糸)の織り縮みは大きくなるので、表面粗度の改
良には必ず打込み本数の比と織り縮み率の比が同時に1
前後になることが要求をされる。即ち、図1のガラスク
ロスの場合、積層板を製造したときの表面の樹脂層
(3)についてみると、図2のように樹脂層の厚い部分
(B)と薄い部分(A又はC)との比率が大きいが、織
り縮み率の比を1に近ずけると、図3のように積層板の
厚い部分(B′)と薄い部分(A′又はC′)との比率が
1に近くなる。従って、樹脂の収縮により生じる積層板
表面の凹凸を小さくすることができるのである。
は、通常厚さ180〜210μm程度のものであり、日
東紡績製では18K、19、21D等が該当するが、こ
れに限定されない。糸の打込み本数としては、縦と横の
合計が通常50〜74本程度であり、縦糸/横糸の打込
み本数の比は0.9〜1.2である。また、縦糸/横糸の
打込み本数の比が上記であると同時に織り縮み率の比も
0.8〜1.4であることが必要である。その理由は、縦
糸と横糸の打込み本数が同じであっても、図1のように
一方の糸(例えば縦糸)の織り縮みが小さい場合他方の
糸(横糸)の織り縮みは大きくなるので、表面粗度の改
良には必ず打込み本数の比と織り縮み率の比が同時に1
前後になることが要求をされる。即ち、図1のガラスク
ロスの場合、積層板を製造したときの表面の樹脂層
(3)についてみると、図2のように樹脂層の厚い部分
(B)と薄い部分(A又はC)との比率が大きいが、織
り縮み率の比を1に近ずけると、図3のように積層板の
厚い部分(B′)と薄い部分(A′又はC′)との比率が
1に近くなる。従って、樹脂の収縮により生じる積層板
表面の凹凸を小さくすることができるのである。
【0006】
【実施例】以下に、実施例及び比較例として、ガラスク
ロスの縦糸及び横糸の打込み本数の比、及び縦糸及び横
糸の織り縮み率の比を種々に変えた場合について、表面
粗度を測定した。結果をまとめて表1に示す。 (表面粗さの測定方法)表面粗さ計〔(株)小坂研究所
製SE−A4〕により、経糸、緯糸から45°方向のR
zを測定して表面粗さとする。
ロスの縦糸及び横糸の打込み本数の比、及び縦糸及び横
糸の織り縮み率の比を種々に変えた場合について、表面
粗度を測定した。結果をまとめて表1に示す。 (表面粗さの測定方法)表面粗さ計〔(株)小坂研究所
製SE−A4〕により、経糸、緯糸から45°方向のR
zを測定して表面粗さとする。
【0007】
【表1】
【0008】
【発明の効果】本発明の方法に従うと、表1からも明ら
かなように、表面粗度の良好な積層板が得られる。その
上、従来の縦と横の強度差が少なくなることから脆化ク
ロス、積層枚数の減少あるいは板厚の減少等を行っても
比較的強度があるため材料選択の自由度が向上する。
かなように、表面粗度の良好な積層板が得られる。その
上、従来の縦と横の強度差が少なくなることから脆化ク
ロス、積層枚数の減少あるいは板厚の減少等を行っても
比較的強度があるため材料選択の自由度が向上する。
【図1】縦糸と横糸のおり縮み率の比が大きいガラスク
ロスの一例の斜視図
ロスの一例の斜視図
【図2】図1のガラスクロスを使用した積層板の表面部
の断面図
の断面図
【図3】織り縮み率の比が1に近いガラスクロスを使用
した積層板の表面部の断面図
した積層板の表面部の断面図
1 縦糸 2 横糸 3 表面樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 1/03 G 7011−4E
Claims (1)
- 【請求項1】 樹脂ワニスを基材に塗布し、それを1枚
又は複数枚重ね必要によりさらに金属箔を重ね、加熱加
圧成形する積層板の製造方法において、基材がガラスク
ロスであり、(1)縦糸/横糸の打込み本数の比が0.
9〜1.2であり、(2)縦糸/横糸の織り縮み率の比
が0.8〜1.4であることを特徴とする積層板の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13389492A JPH05318649A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 積層板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13389492A JPH05318649A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 積層板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05318649A true JPH05318649A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=15115596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13389492A Pending JPH05318649A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 積層板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05318649A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008085106A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Kyocera Corp | プリント配線板 |
-
1992
- 1992-05-26 JP JP13389492A patent/JPH05318649A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008085106A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Kyocera Corp | プリント配線板 |
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