JPH05111916A - 積層板の製造方法 - Google Patents
積層板の製造方法Info
- Publication number
- JPH05111916A JPH05111916A JP3275880A JP27588091A JPH05111916A JP H05111916 A JPH05111916 A JP H05111916A JP 3275880 A JP3275880 A JP 3275880A JP 27588091 A JP27588091 A JP 27588091A JP H05111916 A JPH05111916 A JP H05111916A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prepregs
- glass fiber
- laminate
- fiber woven
- prepreg
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 片側又は両側の表面のプリプレグとして、
(1)樹脂分が38重量%以下であり、(2)ガラス繊
維織布が通気度15ml/cm2/sec以上で、かつ(3)同
じ打込み本数で同じ目曲がりのものを同じ向きで2枚以
上使用することを特徴とする積層板の製造方法。 【効果】 表面平滑性にすぐれ、厚み方向の熱膨張率が
小さく、メッキ密着性もよい。
(1)樹脂分が38重量%以下であり、(2)ガラス繊
維織布が通気度15ml/cm2/sec以上で、かつ(3)同
じ打込み本数で同じ目曲がりのものを同じ向きで2枚以
上使用することを特徴とする積層板の製造方法。 【効果】 表面平滑性にすぐれ、厚み方向の熱膨張率が
小さく、メッキ密着性もよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面平滑性、メッキ密
着性にすぐれ、厚さ方向の熱膨張率の小さい積層板を得
ることができる製造方法に関する。
着性にすぐれ、厚さ方向の熱膨張率の小さい積層板を得
ることができる製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面平滑性のすぐれた積層板を製
造するためには、プリプレグの樹脂分を高くする方法が
主であり、高樹脂分のプリプレグを低フローになるよう
成形し、積層板表面の樹脂分を高していた。しかし、樹
脂を高くすると、スルホールの穴あけ時のスミア発生や
座ぐりメッキの精度の低下によるメッキ不良、あるいは
積層板の厚み不良の原因となることが多くあった。ま
た、厚み方向の熱膨張率が大きくなり、スルホールの信
頼性が低下するものであった。
造するためには、プリプレグの樹脂分を高くする方法が
主であり、高樹脂分のプリプレグを低フローになるよう
成形し、積層板表面の樹脂分を高していた。しかし、樹
脂を高くすると、スルホールの穴あけ時のスミア発生や
座ぐりメッキの精度の低下によるメッキ不良、あるいは
積層板の厚み不良の原因となることが多くあった。ま
た、厚み方向の熱膨張率が大きくなり、スルホールの信
頼性が低下するものであった。
【0003】一方、ガラス繊維織布は横糸の目曲がりが
あり、この目曲がりの異なるプリプレグを表面層として
2枚以上使用と表面平滑性の低下の問題が発生した。
あり、この目曲がりの異なるプリプレグを表面層として
2枚以上使用と表面平滑性の低下の問題が発生した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、スルホールメッキや座ぐりメッキの密着性やス
ルーホールの信頼性を低下させることなく、表面平滑性
のよい積層板を提供することにある。
ころは、スルホールメッキや座ぐりメッキの密着性やス
ルーホールの信頼性を低下させることなく、表面平滑性
のよい積層板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱硬化性樹脂
をガラス繊維織布に含浸して得たプリプレグの複数枚
を、またはこれらの片面又は両面に金属箔を配して金属
鏡面板間に挟み、加熱加圧する積層板の製造方法におい
て、片側又は両側の表面のプリプレグとして、(1)樹
脂分が38重量%以下であり、(2)ガラス繊維織布が
通気度15ml/cm2/sec以上で、かつ(3)同じ打込み
本数で同じ目曲がりのものを同じ向きで2枚以上使用す
ることを特徴とする積層板の製造方法である。
をガラス繊維織布に含浸して得たプリプレグの複数枚
を、またはこれらの片面又は両面に金属箔を配して金属
鏡面板間に挟み、加熱加圧する積層板の製造方法におい
て、片側又は両側の表面のプリプレグとして、(1)樹
脂分が38重量%以下であり、(2)ガラス繊維織布が
通気度15ml/cm2/sec以上で、かつ(3)同じ打込み
本数で同じ目曲がりのものを同じ向きで2枚以上使用す
ることを特徴とする積層板の製造方法である。
【0006】本発明に用いられるプリプレグは、通常よ
り凹凸が大きく、かつその複数枚を上下の凹凸が重なる
ように重ね合わせたものを加熱加圧することで表面精度
を向上させている。
り凹凸が大きく、かつその複数枚を上下の凹凸が重なる
ように重ね合わせたものを加熱加圧することで表面精度
を向上させている。
【0007】これに用いるガラス繊維織布は凹凸をある
程度大きくするため、打込み本数は少ない方がよく、縦
糸20〜34本/25mm、横糸18〜26本/25mmが
好ましい。また開繊処理をせず、重量の大きいものが好
ましい。
程度大きくするため、打込み本数は少ない方がよく、縦
糸20〜34本/25mm、横糸18〜26本/25mmが
好ましい。また開繊処理をせず、重量の大きいものが好
ましい。
【0008】かかるガラス繊維織布を積層板の少なくと
も片側の表面層として2枚以上使用する。この際、織布
の凹凸が重なり合うように、同じ向きに重ねる。
も片側の表面層として2枚以上使用する。この際、織布
の凹凸が重なり合うように、同じ向きに重ねる。
【0009】ガラス繊維織布は通常横糸の目曲がりが生
じているので、複数枚を重ね合わせる時、同じ向きに行
うことが重要であり、これにより積層板表面の凹凸を少
なくし、表面平滑性を向上させることができる。
じているので、複数枚を重ね合わせる時、同じ向きに行
うことが重要であり、これにより積層板表面の凹凸を少
なくし、表面平滑性を向上させることができる。
【0010】積層板表面に金属箔を積層する場合、金属
箔のプリプレグ側面に接着剤を塗布することにより、更
に表面平滑状を向上させることができる。接着剤の塗布
量は銅箔粗化深さの0.5〜1.5倍が好ましい。 0.5
倍より少ないとその効果が小さく、1.5倍より多くても
効果の向上は期待できず、成形時に周辺から接着剤が浸
み出し、積層板の外観及び厚み精度等を低下させ、接着
剤の硬化粉による積層板の外観ピット不良が多くなる傾
向が生じる。
箔のプリプレグ側面に接着剤を塗布することにより、更
に表面平滑状を向上させることができる。接着剤の塗布
量は銅箔粗化深さの0.5〜1.5倍が好ましい。 0.5
倍より少ないとその効果が小さく、1.5倍より多くても
効果の向上は期待できず、成形時に周辺から接着剤が浸
み出し、積層板の外観及び厚み精度等を低下させ、接着
剤の硬化粉による積層板の外観ピット不良が多くなる傾
向が生じる。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。
【0012】ガラス繊維織布にエポキシ樹脂ワニスを含
浸し、乾燥してプリプレグを得た。かかるプリプレグを
所定の構成にて8枚重ね合わせ、その両面に銅箔を重ね
合わせ、常法により加熱加圧成形して両面銅張積層板を
得た。
浸し、乾燥してプリプレグを得た。かかるプリプレグを
所定の構成にて8枚重ね合わせ、その両面に銅箔を重ね
合わせ、常法により加熱加圧成形して両面銅張積層板を
得た。
【0013】表1に各例におけるプリプレグの構成及び
その特徴、銅箔面への接着剤塗布の有無を示す。
その特徴、銅箔面への接着剤塗布の有無を示す。
【0014】
【表1】
【0015】ガラス繊維織布は、開繊処理しないものと
して通気度16ml/cm2/secのものを使用。同じ打込み
本数のものは同じ目曲がりであり、これを同じ向きに重
ね合わせた(比較例3を除く)。表面平滑性を測定した
結果を以下に示す。
して通気度16ml/cm2/secのものを使用。同じ打込み
本数のものは同じ目曲がりであり、これを同じ向きに重
ね合わせた(比較例3を除く)。表面平滑性を測定した
結果を以下に示す。
【0016】
【0017】以上の例から明らかなように、通気度の大
きなガラス繊維織布にエポキシ樹脂を樹脂分が38%に
なるよう含浸したプリプレグを同じ向きで重ね合わせて
積層成形して得た積層板は、表面平滑性が優れている。
なお、厚み方向の熱膨張率及びスルーホールメッキの密
着性は比較例と同等であった。
きなガラス繊維織布にエポキシ樹脂を樹脂分が38%に
なるよう含浸したプリプレグを同じ向きで重ね合わせて
積層成形して得た積層板は、表面平滑性が優れている。
なお、厚み方向の熱膨張率及びスルーホールメッキの密
着性は比較例と同等であった。
【0018】
【発明の効果】本発明で得られた積層板は、表面平滑性
にすぐれ、厚み方向の熱膨張率が小さく、メッキ密着性
もよい。従って、これにより、配線の高密度化、スルホ
ールメッキや座ぐりメッキの信頼性向上、スルホールの
温度サイクルの信頼性の向上など、すぐれた特性の印刷
配線板を得ることができる。
にすぐれ、厚み方向の熱膨張率が小さく、メッキ密着性
もよい。従って、これにより、配線の高密度化、スルホ
ールメッキや座ぐりメッキの信頼性向上、スルホールの
温度サイクルの信頼性の向上など、すぐれた特性の印刷
配線板を得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 熱硬化性樹脂をガラス繊維織布に含浸し
て得たプリプレグの複数枚を、またはこれらの片面又は
両面に金属箔を配して金属鏡面板間に挟み、加熱加圧す
る積層板の製造方法において、片側又は両側の表面のプ
リプレグとして、(1)樹脂分が38重量%以下であ
り、(2)ガラス繊維織布が通気度15ml/cm2/sec以
上で、かつ(3)同じ打込み本数で同じ目曲がりのもの
を同じ向きで2枚以上使用することを特徴とする積層板
の製造方法。 - 【請求項2】 金属箔のプリプレグ側に接着剤が塗布さ
れている請求項1記載の積層板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3275880A JPH05111916A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 積層板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3275880A JPH05111916A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 積層板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05111916A true JPH05111916A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17561723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3275880A Pending JPH05111916A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 積層板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05111916A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5120267B2 (ja) * | 2007-02-08 | 2013-01-16 | 住友ベークライト株式会社 | 積層体、積層体を含む回路基板、半導体パッケージおよび積層体の製造方法 |
-
1991
- 1991-10-24 JP JP3275880A patent/JPH05111916A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5120267B2 (ja) * | 2007-02-08 | 2013-01-16 | 住友ベークライト株式会社 | 積層体、積層体を含む回路基板、半導体パッケージおよび積層体の製造方法 |
US8871660B2 (en) | 2007-02-08 | 2014-10-28 | Sumitomo Bakelite Co., Ltd. | Laminated body, circuit board including laminated body, semiconductor package and process for manufacturing laminated body |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05111916A (ja) | 積層板の製造方法 | |
JPH05318640A (ja) | 積層板 | |
JP2001113527A (ja) | 熱硬化性樹脂含浸プリプレグ及びその製造方法 | |
JPH10272733A (ja) | 金属張積層板の製造方法 | |
JPS5857935A (ja) | 積層板 | |
JPS6169409A (ja) | プリプレグの製法 | |
JPS63318196A (ja) | ガラス繊維織物補強印刷配線板 | |
JPH04223113A (ja) | 積層板の製造方法 | |
JP3275496B2 (ja) | 金属箔張り積層板の製造方法 | |
JPS62292428A (ja) | 銅張積層板 | |
JPH0414875B2 (ja) | ||
JPS6319246A (ja) | 多層銅張積層板 | |
JP2004050755A (ja) | 積層板及びその製造方法 | |
JPS63207830A (ja) | 積層板の製造法 | |
JPH07314607A (ja) | 積層板 | |
JPH0760903A (ja) | 積層板 | |
JPH0771839B2 (ja) | 積層板の製造方法 | |
JPH047110A (ja) | 積層板の製造方法 | |
JPS5849238A (ja) | 積層板の製造法 | |
JPH0757494B2 (ja) | 積層板の製造法 | |
JPS5985751A (ja) | 銅張積層板 | |
JPS60203641A (ja) | コンポジツト積層板の製造法 | |
JPH08174769A (ja) | 積層板及びその製造方法 | |
JPS62152745A (ja) | 積層板 | |
JPH0462154A (ja) | 電気用積層板の製造方法 |