JPH05318644A - 防振性滑りシート - Google Patents

防振性滑りシート

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JPH05318644A
JPH05318644A JP4151527A JP15152792A JPH05318644A JP H05318644 A JPH05318644 A JP H05318644A JP 4151527 A JP4151527 A JP 4151527A JP 15152792 A JP15152792 A JP 15152792A JP H05318644 A JPH05318644 A JP H05318644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
metal foil
adhesive layer
oscillation
sliding sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP4151527A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Sugihara
保則 杉原
Naomitsu Tanaka
直満 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP4151527A priority Critical patent/JPH05318644A/ja
Publication of JPH05318644A publication Critical patent/JPH05318644A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Steering Controls (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 滑り性、クッション性、防振性、防音性など
の優れた防振性滑りシートであって、例えば、エアバッ
クシステムにおけるセンサー部とステアリングとの接続
部に用いられる滑りシートを提供する。 【構成】 例えば、エアバックシステムにおけるセンサ
ー部とステアリングとの接続のため、ハウジング内に渦
巻き状ケーブルが滑りシートを介して収納されてなるエ
アバックシステム用接続部に用いる滑りシートであっ
て、少なくとも低摩擦層、緩衝層、接着用粘着剤層、及
び該緩衝層と接着用粘着剤層との間に設けられた金属箔
層とからなり、かかる金属箔層が直下の粘着剤層の拘束
層として機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば乗用車SRCエ
アバックシステム(電気式伝達方式)におけるセンサー
部とステアリングとの接続部(クロックスプリング)に
用いる、滑り性、クッション性、防振性、防音性などの
優れた防振性滑りシートに関する。しかしながら、本発
明の防振性滑りシートは、上記用途に限定されるもので
はない。
【0002】
【従来の技術】従来、上記エアバックシステム(電気式
伝達方式)におけるセンサー部とステアリングとの接続
部の構造は、通常プラスチック製のハウジング内にセン
サー部とステアリングとの接続用ケーブルが滑りシート
を介して収納されてなる。 かかるケーブルは、ステア
リングの回転を可能とするため、渦巻き状にハウジング
内に収納されている。 ステアリング回転に対応するケ
ーブルの動きをスムーズにするためや、自動車の走行時
の振動で異音が発生するのを防止するために、スベリ機
能とクッション機能を有する複合滑りシートが、ハウジ
ング内面とケーブル端面の間に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
自動車の高級化に伴い、さらなる滑り性の向上や、静粛
化が要求されており、現状の複合滑りシートのみでは満
足ができなくなってきている。本発明は、かかる従来の
問題点を解決するためになされたものであって、優れた
滑り性、防振性を有し、かつ制振機能の付加により防音
性が向上できる滑りシートを提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、少なくと
も低摩擦層、緩衝層、接着用粘着剤層、及び該緩衝層と
接着用粘着剤層との間に設けられた金属箔層とからなる
ことを特徴とする防振性滑りシートに関する。
【0005】本発明の防振性滑りシートは、緩衝層と接
着用粘着剤層との間に金属箔層を設けることにより、該
粘着剤層との剪断応力を利用した制振機能を付与させる
ことができ、この金属箔層は拘束層として機能する。
【0006】以下、本発明の実例をエアバックシステム
用接続部に適用した場合について、図面にもとづいて説
明するが、本発明の滑りシートの用途はこれに何ら限定
されない。図1は、エアバックシステム用接続部の構造
を示す説明図であり、エアバックシステムにおけるセン
サー部とステアリングとの接続のためハウジング1内に
渦巻き状ケーブル2が上下の滑りシートA及びBを介し
て収納されている。
【0007】図2は、本発明の滑りシートAあるいはB
の断面図であり、低摩擦層4と緩衝層5が粘着剤層6及
び基材7を介して積層され、さらに緩衝層5とセパレー
ター9の間に粘着剤層6を介して金属箔層8が積層され
ている。 本発明においては、この金属箔層8が直下の
粘着剤層6の拘束層として機能し、制振性が付与され
る。 また、上記金属箔層8は、緩衝層5と接着用粘着
剤層6との間に積層されているため、表面の低摩擦層4
および緩衝層5に対して何ら影響せず、滑り性および緩
衝性が損なわれることはない。
【0008】また本発明においては、上記金属箔層8と
して、金属箔をエンボス形状としたり、同心円あるいは
直線的な波状形状としたもの(図示せず)を用いること
により、接着面積の増大により剪断力が働く実効面積を
増加させて、剪断変形による制振効果をさらに向上させ
ることができる。
【0009】さらに、上記金属箔層8を、粘着剤層を介
して2層以上に多層化することにより、さらに前記制振
効果をさらに向上させることができるとともに、曲げ剛
性を大きくでき、滑りシート全体の形状保持性も向上さ
せることができる。
【0010】本発明において、前記の直線的な波状形状
を有する金属箔層を用いる場合は、その波状形状の方向
が一致しないように、粘着剤層を介して多層化すること
により、金属箔との接着面積の増大による剪断力実効面
積向上のほかに、曲げ剛性を大きくでき、さらに曲げ剛
性増大効果を向上させ、等方性を付加させることができ
る。 特にその波状形状の方向が、相互に直角方向に重
なるように積層したものが好ましい。
【0011】本発明の防振性滑りシートは、ハウジング
の下面だけでなく、必要に応じて、上面や壁面にも設け
ることができる。
【0012】本発明の防振性滑りシートにおける金属箔
の材質は、特に限定されないが、高い弾性率を有するも
のほど薄肉化が容易であるという点から、例えばアルミ
箔、鉄箔、ステンレス箔、銅箔、チタン箔、あるいは各
種合金箔などを用いることができる。 またその厚み
は、被着体であるハウジングの曲げ剛性と同等になるよ
うに選択することが望ましく、例えば10〜200μm
の厚みが好ましいが、金属箔層を設けることによる重量
増と、滑りシート全体の厚みの増加の影響を考慮する
と、特に50〜100μmが好ましい。
【0013】上記滑りシートにおける低摩擦層、緩衝層
などの材質は特に限定されないが、例えば低摩擦層とし
ては、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレンなど
の低摩擦性プラスチックを、緩衝層としては、ウレタ
ン、SBR、アクリルなどの発泡体や、不織布、あるい
はそれらの積層体などを用いることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 実施例1 以下の材料を用いて、図2の如くの本発明の防振性滑り
シートを得た。 低摩擦層───PTFEシート(100μm) 粘着剤層───アクリル系粘着剤(25μm) 基材─────PETフィルム(75μm) 緩衝層────ゴム系多孔体(500μm) 金属箔層───アルミ箔(80μm)
【0015】実施例2 金属箔層としてアルミ箔(80μm)をエンボス形状に
したものを用いた以外は、実施例1と同様の材料を用い
て、図2と同様に積層し、本発明の防振性滑りシートを
得た。
【0016】実施例3 金属箔層としてアルミ箔(80μm)を同心円の波状形
状にしたものを用いた以外は、実施例1と同様の材料を
用いて、図2と同様に積層し、本発明の防振性滑りシー
トを得た。
【0017】実施例4 実施例1と同様の材料を用い、金属箔層を粘着剤層を介
して2層設け、図2と同様に積層し、本発明の防振性滑
りシートを得た。
【0018】実施例5 金属箔層としてアルミ箔(80μm)を直線的な波状形
状にしたものを用いた以外は、実施例1と同様の材料を
用いて、図2と同様に積層し、本発明の防振性滑りシー
トを得た。
【0019】実施例6 実施例5と同様の材料を用い、直線的な波状形状が直角
方向に重なるように、金属箔層を粘着剤層を介して2層
設け、図2と同様に積層し、本発明の防振性滑りシート
を得た。
【0020】比較例1 金属箔層を設けない以外は、実施例1と同様にして、滑
りシートを得た。
【0021】比較例2 金属箔層として、ポリエチレンテレフタレートフィルム
(25μm)を用いた以外は、実施例1と同様にして滑
りシートを得た。
【0022】得られた滑りシートの滑り性(摩擦力)、
制振性(防音性)、摩耗性を以下の方法で評価し、その
結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】〔滑り性〕滑りシートの各実施例のPET
に対する表面の摺動性を、以下の条件で対PET摩擦力
を測定することにより評価した。 重量 400g 測定面積 40mm×40mm 引張速度 300mm/min
【0025】〔制振性(防音性)〕滑りシートの各実施
例の防音性を、実際のハウジングを用い図1のAとして
適用し、以下の条件で振動時での騒音レベルを測定する
ことにより評価した。 加振方法 電動型加振機 加振条件 周波数 30Hz(サイン波)、加速度
1.5G 加振方向 ハウジングに対して垂直方向 騒音計 精密騒音計(FASTモード A特性) マイクロホン 無指向性、ハウジングに対して垂直方
向100mmに固定 温度 20±5℃
【0026】〔摩耗性〕滑りシートの各実施例の摩耗性
を、ヘイドン表面性試験器を用いて、以下の条件で評価
した。 測定面積 40×40mm 荷重 400g 移動速度 600cm/min 移動長さ 150cm 移動回数 1000サイクル
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振性滑
りシートは、滑り性、摩耗性を損なうことなく、制振機
能による防音性を向上でき、かつ曲げ剛性の向上による
形態の保持性などに優れるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振性滑りシートを使用したエアバッ
クシステム用接続部の構造を示す説明図である。
【図2】本発明の防振性滑りシートの実例を説明する断
面図である。
【符号の説明】
A 防振性滑りシート 1 ハウジング 2 ケーブル 4 低摩擦層 5 緩衝層 6 接着用粘着剤層 8 金属箔層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも低摩擦層、緩衝層、接着用粘
    着剤層、及び該緩衝層と接着用粘着剤層との間に設けら
    れた金属箔層とからなることを特徴とする防振性滑りシ
    ート。
  2. 【請求項2】 金属箔が、エンボス状であることを特徴
    とする請求項1記載の防振性滑りシート。
  3. 【請求項3】 金属箔が、同心円の波状形状であること
    を特徴とする請求項1記載の防振性滑りシート。
  4. 【請求項4】 金属箔層が、粘着剤層を介して2層以上
    に多層化されていることを特徴とする請求項1〜3記載
    の防振性滑りシート。
  5. 【請求項5】 金属箔が、直線的な波状形状であること
    を特徴とする請求項1記載の防振性滑りシート。
  6. 【請求項6】 金属箔層が、波状形状の方向が一致しな
    いように、粘着剤層を介して2層以上に多層化されてい
    ることを特徴とする請求項5記載の防振性滑りシート。
JP4151527A 1992-05-18 1992-05-18 防振性滑りシート Pending JPH05318644A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190046874A (ko) * 2016-09-20 2019-05-07 애버리 데니슨 코포레이션 다층 테이프
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