JPH0531735A - 光学素子の成形装置 - Google Patents

光学素子の成形装置

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JPH0531735A
JPH0531735A JP19392791A JP19392791A JPH0531735A JP H0531735 A JPH0531735 A JP H0531735A JP 19392791 A JP19392791 A JP 19392791A JP 19392791 A JP19392791 A JP 19392791A JP H0531735 A JPH0531735 A JP H0531735A
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mold
glass member
molding
optical element
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JP19392791A
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Yukio Umetsu
幸夫 梅津
Takashi Arai
隆 新井
Yukihisa Baba
幸久 馬場
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】生産性を確実に向上させられる光学素子の成形
装置を提供する。 【構成】複数の型手段10A〜10Lと、これらの型手
段を、閉曲線を描くラインに沿って搬送し、複数の停止
位置に夫々位置決めするための搬送位置決め手段21
と、型手段10A〜10Lに活性エネルギー線硬化型の
樹脂を供給する第1のロボット32と、型手段10A〜
10Lに硝子部材100を供給する第2のロボット42
と、樹脂に活性エネルギー線を照射する複数の照射手段
72A〜72Fと、型手段10A〜10Lから成形完了
後の光学素子を取り出す第3のロボット62と、搬送手
段21と、第1のロボット32と、第2のロボット42
と、第3のロボット62とを関連させて制御するための
制御手段76とを具備する。複数の型手段に対して、そ
れぞれの作業工程を並列に行うことが可能となり、ま
た、最も時間のかかる樹脂材料の硬化の工程を複数の活
性エネルギー線の照射装置で分割して行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硝子部材の表面に樹脂
層を一体的に形成するための光学素子の成形装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、所定の表面形状を有する型部材を
用いて、硝子部材の表面にこの型部材の表面形状を転写
した樹脂層を形成することにより、硝子材料と樹脂材料
を一体化した光学素子を成形するレプリカ成形と呼ばれ
る光学素子の製造方法が開発されている。この様なレプ
リカ成形により光学素子を製造する場合、硝子部材の表
面の一部もしくは全面に活性エネルギー線硬化型の樹脂
層を形成して、光学機能面とすることがなされている。
そのため、通常、樹脂層の成形加工に際しては、成形用
の型部材の表面に液体状の活性エネルギー線硬化型の樹
脂材料を供給した後、型部材を型締めし、活性エネルギ
ー線を照射して、樹脂材料を硬化させるという方法が取
られている。そして、この様なレプリカ成形を行うため
の従来の成形装置としては、例えば、特開昭62−22
7711号公報、あるいは特開昭62−288030号
公報に開示されている成形装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た2種類の従来の成形装置は、共に1個のみの成形用型
部材と、これに対応した1個のみの活性エネルギー線源
とを備える構成であるため、生産性の面で以下の様な2
つの問題点があった。 (1)成形用型部材の開閉、樹脂材料の型部材への供
給、成形品母材である硝子部材の型部材への供給、活性
エネルギー線の照射、成形完了後の光学素子の型部材か
らの取り出し等の成形工程が順番にシリーズで行われる
ため、1個の光学素子を成形するのに長い時間が必要で
あり、また、同時に複数個の光学素子の成形加工を行う
ことができず、生産性が上がらない。
【0004】(2)一般に、活性エネルギー線硬化型の
樹脂材料を硬化させる場合、弱い出力のエネルギー線源
を用いて、長い時間をかけて硬化させないと、樹脂材料
の硬化に伴う内部応力歪みが増大し、所望の成形精度が
得られなくなる。そのため、樹脂材料を硬化させるため
の時間の全体の成形時間に占める割合が多く、生産性が
上がらない。従って、本発明は上述の課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、生産性を確
実に向上させることができる様な光学素子の成形装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の光学素子の成形装置は、
硝子部材の表面に、所定の表面形状を有する活性エネル
ギー線硬化型の樹脂から成る樹脂層を、成形加工によっ
て形成することにより、硝子材料と樹脂材料とを一体化
した光学素子を形成するための光学素子の成形装置にお
いて、前記樹脂層の表面に前記所定の表面形状を転写す
るための複数の型手段と、前記複数の型手段を、閉曲線
を描くラインに沿って搬送し、該ライン上に所定の間隔
をおいて設定された複数の停止位置に夫々位置決めする
ための搬送位置決め手段と、前記複数の停止位置のうち
の1か所に対応した位置に配置され、前記型手段に前記
活性エネルギー線硬化型の樹脂を供給する第1のロボッ
トと、前記第1のロボットよりも前記搬送位置決め手段
の搬送方向下流側に位置する前記複数の停止位置のうち
の1か所に対応して配置され、前記型手段に前記硝子部
材を供給する第2のロボットと、前記第2のロボットよ
りも前記搬送位置決め手段の搬送方向下流側に位置する
前記複数の停止位置のうちの複数か所に夫々対応して配
置され、前記樹脂に活性エネルギー線を照射する複数の
照射手段と、前記複数の照射手段と前記第1のロボット
との間に位置し、前記複数の照射手段よりも前記搬送位
置決め手段の搬送方向下流側に位置する前記停止位置に
対応して配置され、前記型手段から成形完了後の前記光
学素子を取り出す第3のロボットと、前記搬送手段と、
前記第1のロボットと、前記第2のロボットと、前記第
3のロボットとを関連させて制御するための制御手段と
を具備することを特徴としている。
【0006】
【作用】以上の様に、この発明に係わる光学素子の成形
装置は構成されているので、複数の型手段に対して、そ
れぞれの作業工程を並列に行うことが可能となり、ま
た、最も時間のかかる樹脂材料の硬化の工程を複数の活
性エネルギー線の照射装置で分割して行うことにより、
型をライン上で停滞させることなく他の作業工程にかか
る時間に合わせて移動させることができるので、生産性
を確実に向上させることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例について、添
付図面を参照して詳細に説明する。図1は、レプリカ成
形により非球面レンズを成形するための型の構造を示し
た図である。まず、型の構造について説明する前に、レ
プリカ成形により光学素子を成形する方法の概略内容に
ついて説明する。このレプリカ成形による光学素子の成
形方法は、ガラス材料の表面に、ガラス材料では、加工
しにくいような形状を形成するためのものであり、比較
的加工し易い形状に加工したガラス部材の表面に、樹脂
材料から成る所望の複雑な表面形状の樹脂層を形成する
ものである。例としては、球面形状に加工した硝子部材
の表面に、非球面形状の樹脂の膜を成形し、ガラス材料
と樹脂材料とを組み合わせた非球面レンズを作成するこ
とがあげられる。すなわち、単レンズで収差を補正した
レンズを提供するためには、レンズの表面形状を非球面
形状にする必要があるが、ガラス材料を非球面形状に加
工することは容易ではなく、また、非球面形状に成形し
易い樹脂を用いたレンズでは、レンズのパワーを稼ぎに
くいため、この両者を組み合わせることにより、この両
者の長所のみを生かそうとするものである。このように
して製造されたレンズをレプリカレンズと呼ぶ。
【0008】具体的には、図1に示す様に、表面を球面
状に加工された硝子部材100の片面である接合面10
0aに、活性エネルギー線硬化型樹脂の薄い膜から成る
樹脂層102を形成するものである。硝子部材100
は、その外周部に胴付き部100bを有しており、この
胴付き部100bが、支持部材14の上端部14aに当
接した状態で、支持部材14上に支持される。この上端
部14aは、樹脂材料の表面形状を形成するための、型
部材12の成形面12aのエッジ部から、高さhだけ突
出している。この突出量hにより、樹脂層の厚みが最も
薄くなる部位においても所定の厚み(例えば30μm程
度)を有する様に規定される(成形面12bが非球面形
状であるため、樹脂層の厚みは場所により異なる)。そ
して、型部材12の成形面12aと、接合面100aと
により規定される空間内に充填された液体状の樹脂材料
に、活性エネルギー線を照射することにより、この樹脂
材料を硬化させ、レプリカレンズ105を完成させる。
【0009】以下、図1に基づいて、レプリカレンズを
成形加工するための型10の構成について説明する。図
1において、略円柱状の型部材12は、この型部材12
(型10)を、工場の床面上に固定されたフリーフロー
コンベア本体22に沿って紙面に垂直な方向に搬送する
ための搬送用プレート24の上面に載置されている。そ
して、型部材12の上端面には、前述した様に、樹脂層
の表面に所定の形状を転写するための成形面12aが形
成されている。型部材12の外周面には、この型部材1
2の外径に嵌合する内径を有する円筒状の支持部材14
が装着されており、この支持部材14の上端部14a
は、型部材12のエッジ部から前述した様に高さhだけ
突出している。この支持部材14の上端部14a上に硝
子部材100を載置し、硝子部材100の接合面100
aと型部材12の成形面12aとの間に規定される空間
に充填された樹脂材料を硬化させることにより、レプリ
カレンズ105を成形することができる。
【0010】型部材12と支持部材14の間の円周上の
一か所には、成形が完了したレプリカレンズ105を型
部材12から離型させるための押上ピン18が上下方向
にスライド可能に挿入されている。そして、後述する搬
送基台22には、ピン駆動装置23が配設されており、
このピン駆動装置23を動作させて、矢印で示した様
に、その押し上げロッド23aを図中上方に移動させる
ことにより、押上ピン18を鉛直上方にスライドさせる
ことができるので、レプリカレンズ105を型部材12
から離型させることができる。
【0011】また、支持部材14の外周面には、支持部
材14の外径よりも僅かに大きい内径を有し、上端を封
止された円筒状の蓋体16が装着されており、この蓋体
16は、支持部材14の外径にその内径を嵌合させた状
態で、支持部材14の中心軸線に沿う方向にスライド可
能にされている。蓋体16の上面には、成形面12a上
に樹脂材料を供給するための穴部16aが形成されてお
り、この穴部16aを介して、後述する液体定量供給装
置36の先端部を型10の内部に進入させることによ
り、蓋体16を支持部材14から完全に取りはずさなく
とも、成形面12a上に樹脂材料を供給することができ
るようにされている。また、この穴部16aを介して、
樹脂材料に活性エネルギー線が照射されるものである。
【0012】また、この穴部16aの内周下部のエッジ
部16bで、硝子部材100の上面を押さえることによ
り、硝子部材100の接合面100aを、支持部材14
の上端部14aに密着させた状態に保持することができ
ると共に、求芯作用により成形面12aの中心に対して
硝子部材100の中心を一致させることができる。さら
に、蓋体16の上部側面には、穴部16cが形成されて
おり、蓋体16を支持部材14に対して上方にスライド
させた状態で、この穴部16cを介して後述するハンド
46(図5参照)により、レプリカレンズ105の母材
である硝子部材100を型10の内部に挿入することに
より、蓋体16を支持部材14から完全に取りはずさな
くとも型10の内部に硝子部材100を供給することが
できる様にされている。
【0013】図2は、蓋体16の形状を示す斜視図であ
り、図示した様に、蓋体16の上面には、穴部16aが
形成されており、外周面上方には、略長方形状の穴部1
6cが形成されている。また、蓋体16の外周面下方に
は、切欠部16dが形成されており、この切欠部16d
には、後述する第1及び第2の開閉装置78,80の爪
体78e,80eが夫々進入し、この爪体78e,80
eの上下方向の動きにより、蓋体16の支持部材14に
対する開閉動作が行われる。
【0014】図3は、型10を複数個並べて、レプリカ
レンズ105を複数個能率的に成形するための成形装置
20の構成を示した図である。そして、図3は、一例と
して12個の型10A〜10Lを並べた時の状態を示し
ており、また、成形装置20の運転開始時の初期状態を
示している。なお、この実施例においては、活性エネル
ギー線硬化型の樹脂として紫外線硬化型の樹脂を用いる
ものとする。
【0015】図3において、工場内の床面上には略長方
形状の閉曲線を描く様にフリーフローコンベア21のラ
インが配設されている。フリーフローコンベア21の上
面には、12個の搬送用プレート24A〜24Lが、夫
々独立にフリーフローコンベア本体22に対して移動可
能に配設されている。そして、このフリーフローコンベ
ア21は不図示の駆動装置により駆動され、搬送用プレ
ート24A〜24Lは、このフリーフローコンベア21
の長方形状のループに沿って、図中に矢印で示した様に
反時計回転方向に移動される様に構成されている。
【0016】ここで、これらの搬送用プレート24A〜
24Lの夫々の上面には、前述したレプリカレンズ10
5を成形加工するための型10A〜10Lが夫々配設さ
れている。そして、フリーフローコンベア本体22に
は、このフリーフローコンベア21の長方形状のループ
の2つの長辺上において、搬送用プレート24A〜24
Lが夫々隣り合う搬送用プレートとの間に距離d1を離
間した状態(中心間距離がd1となった状態)で位置決
めされる様に不図示のストッパーが設けられている。従
って、これらの搬送用プレート24A〜24L上に載置
されている型10A〜10Lも、同様に、ループに沿っ
て搬送され、夫々距離d1を離間した状態で停止位置決
めされる。そして、このフリーフローコンベア21の搬
送用プレート24A〜24Lの搬送動作、及び停止位置
決め動作は、後述する制御装置76により制御される。
【0017】一方、フリーフローコンベア21の長方形
状のループの外側には、型10A〜10Lに対して複数
の加工工程を施すための第1〜第10の作業ステーショ
ン30,40,74A〜74F,75,60が配置され
ている。すなわち、この長方形状のループの図中下側の
長辺に沿った位置には、右側から順に第2の作業ステー
ション40、第1の作業ステーション30、第10の作
業ステーション60、第9の作業ステーション75が配
置されている。また、図中上側の長辺に沿った位置に
は、右側から順に第3〜第8の作業ステーション74A
〜74Fが配置されている。
【0018】これらの作業ステーションの構成について
さらに詳しく述べると、まず、第1の作業ステーション
30は、床面上に固定された架台38と、その上面に載
置され、型10に樹脂材料を供給する液体定量供給装置
36を備える第1のロボット32とを備えている。ま
た、第2の作業ステーション40は、床面上に固定され
た架台48と、その上面に載置され、型10に硝子部材
100を供給するための移動アーム44とハンド46と
を備える第2のロボットとを備えている。また、第10
の作業ステーション60は、床面上に固定された架台6
8と、その上面に載置され、型10から完成したレプリ
カレンズ105を取り出すための移動アーム64とハン
ド66とを備える第3のロボットとを備えている。ま
た、第9の作業ステーション75は、図1に示した様
に、フリーフローコンベア本体22に設けられたピン駆
動装置23を備えており、この第9の作業ステーション
75では、完成したレプリカレンズ105の離型動作が
行われる。
【0019】また、第3〜第8の作業ステーション74
A〜74Fは、夫々型10A〜10Lに紫外線を照射す
るための第1〜第6の照射装置72A〜72Fを備えて
おり、型10A〜10Lが、この第3〜第8の作業ステ
ーション74A〜74Fを通過することにより、樹脂材
料は紫外線を照射され硬化される。ここで、これらの作
業ステーションのうち、第2の作業ステーション40、
第1の作業ステーション30、第10の作業ステーショ
ン60は、フリーフローコンベア21のループの図中下
側の長辺に沿って、夫々距離d2(=2d1)だけ離間
した状態で配置されている。すなわち、第1〜第3の作
業ステーション30,40,60は、位置決めされた型
10A〜10Lの1つおきの位置に対応して配置されて
いる。また、第9の作業ステーション75は、第10の
作業ステーション60に対して、フリーフローコンベア
21のループに沿って距離d1だけ離間した位置に配置
されている。また、第3〜第8の作業ステーション74
A〜74Fは、フリーフローコンベア21のループの図
中上側の長辺に沿って、夫々距離d1だけ離間した状態
(中心間距離がd1にされた状態)で配置されている。
【0020】なお、第1の作業ステーション30におい
て、型10A〜10Lに樹脂材料を供給する第1のロボ
ット32が配設されている架台38の上面には、型10
A〜10Lに供給するための樹脂材料を収容したシャー
レ39が配置されている。そして、第1のロボット32
は、液体定量供給装置36により、このシャーレ39か
ら樹脂材料を所定量吸い込んでから、型10A〜10L
に、この吸い込んだ樹脂材料を供給する。
【0021】また、第2の作業ステーション40におい
て、型10A〜10Lに硝子部材100を供給するため
の第2のロボット42が配設されている架台48に隣接
した位置には、パレット供給装置50が床面上に配置さ
れている。このパレット供給装置50には、所定個数の
硝子部材100を並べたパレット52が多数収納されて
おり、第2のロボット42は、これらのパレット52か
ら順次1個づつ硝子部材100を取り出して、型10A
〜10Lに供給するものである。また、フリーフローコ
ンベア21を挟んで第2のロボット42と対向する位置
には、この第2のロボット42により型10A〜10L
に硝子部材100を供給する時に、型10A〜10Lの
蓋体16を開閉して硝子部材100を型10A〜10L
の内部に挿入可能とするための第1の開閉装置78が配
設されている。
【0022】また、第10の作業ステーション60にお
いて、型10A〜10Lから成形の完了したレプリカレ
ンズ105を取り出すための第3のロボット62が配設
されている架台68に隣接した位置にも同様にパレット
供給装置70が床面上に配置されており、第3のロボッ
ト42は、型10A〜10Lから取り出したレプリカレ
ンズ105をこのパレット供給装置70に収容されてい
るパレット63上に載置する。また、フリーフローコン
ベア21を挟んで、第3のロボット62に対向する位置
には、この第3のロボット62により型10A〜10L
からレプリカレンズ105を取り出す時に、型10A〜
10Lの蓋体16を開閉してレプリカレンズ105を型
10A〜10Lから取り出し可能とするための第2の開
閉装置80が配設されている。
【0023】また、架台68の側方には、フリーフロー
コンベア21の動作と、第1〜第10の作業ステーショ
ン30,40,74A〜74F,75,60の動作とを
並列的に管理するための制御装置76が配設されてい
る。上述の構成から、レプリカレンズ105の成形動作
の流れを型10Aの動きに着目して概略説明する。ま
ず、図中下側の長辺の中央部に位置する第1の作業ステ
ーション30において、第1のロボット32により樹脂
材料を供給された型10Aは、搬送用プレート24Aの
移動により第2の作業ステーション40に対応した位置
に搬送位置決めされ、第2のロボット42により、硝子
部材100を供給される。次に、搬送用プレート24A
は、第3の作業ステーション74Aに対応した位置に搬
送位置決めされ、型10A(樹脂材料)は、第1の照射
装置72Aにより、所定時間の紫外線の照射をうける。
その後、型10Aは第4〜第8の作業ステーション74
B〜74Fに夫々対応する位置に順次搬送位置決めさ
れ、第2〜第6の照射装置72B〜72Fにより、第1
の照射装置72Aと同様に、夫々所定時間の紫外線を照
射される。そして、第6の照射装置72Fの紫外線照射
が終了した時点では、型10A内の樹脂層は、略完全に
硬化した状態となっている。ここから、型10Aは、さ
らに第9の作業ステーション75に対応した位置に搬送
位置決めされ、成形の完了したレプリカレンズ105が
型10Aから離型される。そして、最後に第10の作業
ステーション60に対応した位置に搬送位置決めされ、
第3のロボット62によりレプリカレンズ105が型1
0Aから取り出され、パレット63上に載置される。
【0024】次に、図4〜図7は、第1のロボット32
と第2のロボット42による、型10に対する紫外線硬
化型樹脂及び硝子部材100の供給動作を説明するため
の図である。まず、型10に対する紫外線硬化型樹脂及
び硝子部材100の供給動作について説明する前に、第
1の作業ステーション30の部分側面図である図4に基
づいて、第1のロボット32の、液体定量供給装置36
の構成について説明する。液体定量供給装置36は、第
1のロボット32の移動アーム34に取り付けられてい
る。そして、この液体定量供給装置36は、樹脂材料の
吸引と吐出を行うためのシリンジ36aと、このシリン
ジ36aのピストンを上下に駆動するための駆動装置3
6bとを備えている。移動アーム34は、第1のロボッ
ト32の本体に対して、図中上下左右方向及び紙面に垂
直な方向に移動自在にされているので、この移動アーム
34により、シリンジ36aの先端部をシャーレ39
(図3参照)の位置に持っていき、樹脂材料を吸引した
後に、型10の位置に移動して、この吸引した樹脂材料
を所定量型部材12上に吐出することにより、型10に
樹脂材料を供給することができる。
【0025】次に、第2の作業ステーション40の部分
側面図である図5に基づいて、第2のロボット42の構
造について説明する。図5において、第2のロボット4
2の移動アーム44の先端部には、硝子部材100を型
10内に供給するためのハンド46が水平方向に延出し
た状態で取りつけられている。
【0026】そしてこのハンド46は、その先端部の下
面に硝子部材100を吸着するための吸着部46aを有
しており、硝子部材100はこの吸着部46aに光軸を
鉛直線に沿わせた状態で保持される。この吸着部46a
は、パイプにより第2のロボット42の外部に設けられ
た不図示のポンプと接続されており、このポンプで空気
を吸い出すことにより、硝子部材100が吸着部46a
に吸着されるものである。
【0027】また、移動アーム44は、第2のロボット
42の本体に対して図中左右方向と、上下方向と、紙面
に垂直な方向とに3次元的に移動自在にされている。従
って、この移動アーム44により、ハンド46をパレッ
ト52(図3参照)上の硝子部材100を吸着可能な位
置に移動させ、硝子部材100を吸着部46aに吸着さ
せた後、型10の位置までこの硝子部材100を移動さ
せることにより、硝子部材100を型10に供給するこ
とができる。
【0028】なお、第3のロボット62も、この第2の
ロボット42と全く同様の構成であり、型10の内部で
レプリカレンズ105をハンド66(図3参照)で吸着
し、パレット63の位置までレプリカレンズ105を移
動させることにより、レプリカレンズ105をパレット
63上に載置することができる。次に、同じく第2の作
業ステーションの部分側面図である図7に基づいて第1
の開閉装置78の構成について説明する。なお、第1の
開閉装置78と第2の開閉装置80の構成及び動作は、
全く同様であるので、これら2つの開閉装置の代表とし
て第1の開閉装置78について説明し、第2の開閉装置
80についての説明は省略するものとする。
【0029】床面上に配設された架台78fの上面に
は、第1のエアシリンダ78aが、そのシリンダロッド
78bを鉛直線に沿わせた状態で取りつけられている。
また、この第1のエアシリンダ78aのシリンダロッド
78bの先端部には、第2のエアシリンダ78cが、そ
のシリンダロッド78dを水平線に沿わせた状態で取り
つけられている。そして、第2のエアシリンダ78cの
シリンダロッド78dの先端部には、爪体78eが水平
方向に延出した状態で取りつけられている。すなわち、
第1及び第2のエアシリンダ78a,78cの動作によ
り、爪体78eは、架台78fに対して、図中矢印で示
した様に、上下方向及び水平方向に沿って移動可能にさ
れている。従って、第2のエアシリンダ78cを動作さ
せて、図2に示した蓋体16の切欠部16dに爪体78
eの先端部を挿入させた後、第1のエアシリンダ78a
を動作させて爪体78eを上方に移動させることによ
り、蓋体16を支持部材14に対して開動作させること
ができる。なお、上記と逆の動作を行うことにより、蓋
体16を支持部材14に対して閉動作させることができ
る。
【0030】次に、図4〜図7に基づいて、第1のロボ
ット32と第2のロボット42による、型10に対する
紫外線硬化型樹脂及び硝子部材100の供給動作につい
て説明する。まず、第1のロボット32の液体定量供給
装置36のシリンジ36aの先端部を樹脂材料が収容さ
れているシャーレ39の中に浸し、樹脂材料を所定量供
給する。次に第1のロボット32の移動アーム34を動
作させて、図4に示した様にシリンジ36aの先端部を
型10の内部に進入させ、樹脂材料を型部材12の成形
面12a上に所定量供給する。
【0031】次に、シリンジ36aの先端部を型10の
外部に逃がした後、フリーフローコンベア21を動作さ
せて、搬送用プレート24(型10)を第2のステーシ
ョン40に対応する位置に搬送位置決めする。そして、
この状態で図5に示した様に、第1の開閉装置78の第
2のエアシリンダ78cを動作させて、爪体78eを蓋
体16の切欠部16dに挿入した後、第1のエアシリン
ダ78aを動作させて、支持部材14に対して蓋体16
を上方向にスライドさせる。この間に、第2のロボット
42は、ハンド46により、パレット52から硝子部材
100を1個吸着する。
【0032】次に、第2のロボット42のハンド46を
蓋体16に形成された穴部16cから型10の内部に進
入させ、第2のロボット42の移動アーム44を下側に
移動させる。この様にすることにより、硝子部材100
は、支持部材14の上端部14aに接近していくわけで
あるが、このときの硝子部材100の下側に移動する動
作に伴って、図6に示した様に、樹脂材料が、成形面1
2a上で押し広げられ、成形面12aと接合面100a
との間に規定される空間内にまんべんなく広がる。その
後、硝子部材100は支持部材14に確実に密着した状
態で、保持される。
【0033】この状態で、ハンド46の吸着状態を解除
し、第2のロボット42の移動アーム44を上方に移動
させ、ハンド46の先端を硝子部材100から離間させ
た状態で、このハンド46を型10の内部から退避させ
る。この後、第1のエアシリンダ78aを再び動作させ
て蓋体16を支持部材14に対して下側にスライドさ
せ、硝子部材100をこの蓋体16により挟み込んで支
持部材14上に固定する。この状態を示した図が図7で
ある。
【0034】次に、上述した様に構成された各作業ステ
ーションの動作を、図8〜図12に示したフローチャー
トに基づいてさらに詳しく説明する。図8は、第1の作
業ステーション30の動作を説明するフローチャートで
ある。まず、ステツプS2において、制御装置76は、
型10を載置した搬送用プレート24が第1の作業ステ
ーション30に対応した位置に到着したか否かを判断す
る。ステツプS2において、もし搬送用プレート24が
第1の作業ステーション30に対応した位置に到着して
いなければ、制御装置76は第1のロボット32をその
まま停止した状態で待機させる。また、ステツプS2に
おいて、搬送用プレート24が到着したと判断された場
合には、ステツプS4に進み、制御装置76は、搬送用
プレート24を第1のロボット32に対応した位置に位
置決めさせ、ストッパーによりその位置にロックさせ
る。ステツプS6においては、フリーフローコンベア2
1から搬送用プレート24が正規の位置に位置決めされ
たことを知らせる信号が出力される。そして、ステツプ
S8に進み、制御装置76は、第1のロボット32によ
る型10への樹脂材料の供給動作が終了したことが確認
されるまでフリーフローコンベア21の動作を停止させ
る。
【0035】一方、第1のロボット32に関しては、制
御装置76はステツプS12において、搬送用プレート
24が到着する前に、液体定量供給装置36のシリンジ
36aに、シャーレ39から樹脂材料の補給を行わせ、
ステツプS14に進む。ステツプS14では、制御装置
76は、ステツプS6において搬送用プレート24の位
置決め終了の信号が出力されるまで第1のロボットを待
機させる。そして、ステツプS14において、搬送用プ
レート24が第1の作業ステーション30に対応する位
置に位置決めロックされたことが確認されると、ステツ
プS16に進み、型10に液体定量供給装置36のシリ
ンジ36aの先端部を進入させて、樹脂材料を所定量供
給させる。次にステツプS18では、この樹脂材料の供
給動作の終了を知らせる信号が第1のロボットから出力
される。そして、スタートに戻る。
【0036】制御装置76は、ステツプS8において、
ステツプS18で出力された樹脂材料の供給動作が終了
した信号を受けると、ステツプS10に進み、搬送用プ
レート24のストッパーを解除させる。そして、搬送用
プレート24を1つ隣りの作業ステーションである第2
の作業ステーション40へと送り出し、スタートに戻っ
て、次の搬送用プレート24が到着するまで待機する。
【0037】次に、図9は、第2の作業ステーション4
0の動作を説明するフローチャートである。まず、制御
装置76は、ステツプS30において上述した樹脂材料
の供給動作の場合と同様に、第2の作業ステーション4
0に対応する位置に、搬送用プレート24、すなわち型
10が到着したか否かを判断する。もし、ステツプS3
0で搬送用プレート24が到着していなければ、到着す
るまで待ち、搬送用プレート24が到着した場合にはス
テツプS32に進み、ストッパーをロック状態にさせ
て、搬送用プレート24を固定させる。そして、ステツ
プS34では、フリーフローコンベア21から搬送用プ
レート24の位置決め終了を知らせる信号が出力され
る。
【0038】一方、第1の開閉装置78に関しては、制
御装置76は、ステツプS40において、フリーフロー
コンベア21から搬送用プレート24の位置決め終了信
号が出力されたか否かを判断する。そして、もし、位置
決め終了信号が出力されていなければ、位置決め終了信
号が出力されるまで待機する。ステツプS40で位置決
め終了信号が出力されていた場合には、ステツプS41
に進み、第1の開閉装置78の爪体78eを蓋体16の
切欠部16dに挿入させる。そして、ステツプS42で
は、第1の開閉装置78に型10の蓋体16を開状態と
させる動作を行わせる。ステツプS46では、この蓋体
16の開動作が終了したことを知らせる信号が第1の開
閉装置78から出力される。そして、ステツプS48に
進み、第2のロボット42から、硝子部材100の供給
終了信号が出力されるまで、第1の開閉装置78を待機
させる。
【0039】第2のロボット42に関しては、制御装置
76は、ステツプS58でフリーフローコンベア21か
らの位置決め終了信号を受け取ると、ステツプS62に
進んで、第1の開閉装置78からの蓋体上昇終了信号が
出力されるまで第2のロボット42を待機させる。そし
て、ステツプS62で第1の開閉装置78からの蓋体上
昇終了信号を受け取ると、ステツプS64に進み、既に
吸着している硝子部材100を型10に供給させる。ス
テツプS68では、この硝子部材100の供給動作の終
了を知らせる信号が第2のロボット42から出力され
る。そして、ステツプS69に進み、次の型への硝子部
材100の供給動作に備えて、ハンド46によりパレッ
ト52から硝子部材100を1個吸着し、スタートに戻
る。
【0040】制御装置76は、ステツプS48で、ステ
ツプS68で第2のロボット42から硝子部材100の
供給終了信号を受けると、ステツプS50に進み、第1
の開閉装置78により蓋体16を下降させて、蓋体16
を閉状態とさせた後、ステツプS52に進み、爪体78
eを型10から退避させる。ステツプS54では、第1
の開閉装置78から、爪体78eの退避が終了したこと
を知らせる信号が出力される。そして、スタートに戻
る。
【0041】そして、再びフリーフローコンベア21に
戻ると、制御装置76は、ステツプS36で爪体退避信
号を受け取ると、ステツプS38に進み、搬送用プレー
ト24のストッパーを解除させ、この搬送用プレート2
4を1つ隣のステーションである第3のステーション7
4Aに送り出し、次の搬送用プレート24が到着するま
で待機する。
【0042】次に、図10は、照射装置72A〜72F
が配置されている第3〜第8のステーション74A〜7
4Fの動作を説明するフローチャートである。まず、制
御装置76は、ステツプS70において第1及び第2の
作業ステーション30,40の場合と同様に、第3〜第
8の作業ステーション74A〜74Fに夫々対応する位
置に、搬送用プレート24すなわち型10が到着したか
否かを判断する。もし、ステツプS70で搬送用プレー
トが到着していなければ、到着するまで待ち、搬送用プ
レート24が到着した場合にはステツプS71に進み、
ストッパーをロックして、搬送用プレート24を固定す
る。そして、ステツプS72では、フリーフローコンベ
ア21から搬送用プレート24の位置決め終了信号が出
力され、ステツプS74に進み、制御装置76は照射装
置74A〜74Fから照射終了信号が出力されるまで、
フリーフローコンベア21を待機させる。
【0043】一方、照射装置に関しては、制御装置76
はステツプS78で位置決め終了信号を受け取ると、ス
テツプS80に進み、所定強度、所定時間の紫外線の照
射を行わせる。そして、所定時間の紫外線の照射が終了
すると、ステツプS84では、照射装置72A〜72F
から照射終了信号が出力される。制御装置76は、ステ
ツプS74で照射装置72A〜72Fからの照射終了信
号を受け取ると、ステツプS76に進み、搬送用プレー
ト24のストッパーを解除させ、搬送用プレート24を
次のステーションに送り出し、スタートに戻って、次の
搬送用プレート24が到着するまで待機する。
【0044】次に、図11は、完成したレプリカレンズ
を型から離型するための第9のステーションの動作を説
明するためのフローチャートである。まず、制御装置7
6は、ステツプS100で、第1〜第8の作業ステーシ
ョンの場合と同様に、ピン駆動装置23が配置された第
9の作業ステーション75に対応する位置に、搬送用プ
レート24すなわち型10が到着したか否かを判断す
る。もし、ステツプS100で搬送用プレート24が到
着していなければ、到着するまで待ち、搬送用プレート
24が到着した場合にはステツプS101に進み、スト
ッパーをロックさせて、搬送用プレート24を固定させ
る。そして、ステツプS102では、フリーフローコン
ベア21から搬送用プレート24の位置決め終了信号が
出力され、ステツプS104に進んで、制御装置76は
ピン駆動装置23から出力される離型終了信号を受ける
まで、フリーフローコンベア21を待機させる。
【0045】一方、ピン駆動装置23に関しては、制御
装置76はステツプS108で搬送用プレート24の位
置決め終了信号を受け取るとステツプS110に進み、
完成したレプリカレンズ105の離型動作を行わせる。
そして、ステツプS114では、この離型動作が終了し
たことを知らせる離型終了信号が、ピン駆動装置23か
ら出力される。その後スタートに戻る。
【0046】制御装置76は、ステツプS104でピン
駆動装置23からの離型終了信号を受け取ると、ステツ
プS106に進み、搬送用プレート24のストッパーを
解除させ、搬送用プレート24を次の作業ステーション
に送り出し、スタートに戻って、次の搬送用プレート2
4が到着するまで待機する。次に、図12は、第10の
作業ステーション60における型10からのレプリカレ
ンズ105の取り出し動作を説明するフローチャートで
ある。
【0047】まず、ステツプS120において、制御装
置76は、第1〜第9の作業ステーションの場合と同様
に、第10の作業ステーション60に対応する位置に、
搬送用プレート24すなわち型10が到着したか否かを
判断する。もし、ステツプS120で搬送用プレート2
4が到着していなければ、到着するまで待ち、搬送用プ
レート24が到着した場合にはステツプS122に進
み、ストッパーをロックさせて、搬送用プレート24を
固定させる。そして、ステツプS124では、フリーフ
ローコンベア21から搬送用プレート24の位置決め終
了信号が出力され、ステツプS126に進んで、制御装
置76は、第2の開閉装置80から爪体退避信号が出力
されるまで、フリーフローコンベア21を待機させる。
【0048】一方、第2の開閉装置80に関しては、制
御装置76はステツプS130において、フリーフロー
コンベア21から搬送用プレート24の位置決め終了信
号が出力されたか否かを判断する。そして、もし、位置
決め終了信号が出力されていなければ、位置決め終了信
号が出力されるまで待機する。ステツプS130で位置
決め終了信号が出力されている場合には、ステツプS1
31に進み、第2の開閉装置80の爪体80eを蓋体1
6の切欠部16bに挿入させる。ステツプS132で
は、制御装置76は、第2の開閉装置80により型10
の蓋体16を開状態にする動作を行わせる。そして、ス
テツプS136では、この蓋体16の開動作が終了した
ことを知らせる信号が第2の開閉装置80から出力さ
れ、ステツプS138に進み、制御装置76は、第3の
ロボット62から取り出し完了信号が出力されるまで、
第2の開閉装置80を待機させる。
【0049】一方、第3のロボット62に関しては、制
御装置76は、ステツプS148において第2の開閉装
置80から出力される蓋体16の上昇終了信号を受ける
と、すぐにステツプS150に進み、ハンド66によ
り、型10から完成したレプリカレンズ105を吸着し
て取り出させる。そして、ステツプS154では、第3
のロボット62からレプリカレンズ105の取り出し動
作が終了したことを知らせる信号が出力される。その後
ステツプS156に進み、完成品であるレプリカレンズ
105をパレット63に載置させ、スタートに戻る。
【0050】制御装置76は、ステツプS138におい
て、第3のロボット62からの取り出し終了信号を受け
取ると、ステツプS140に進み、第2の開閉装置80
により蓋体16を下降させて、蓋体16を閉状態とさせ
た後、ステツプS142に進み、爪体80eを型10か
ら退避させる。ステツプS146では、爪体80eの退
避動作が終了したことを知らせる信号が第2の開閉装置
80から出力され、スタートに戻る。
【0051】制御装置76は、ステツプS126で第2
の開閉装置80から出力される爪体退避信号を受け取る
と、ステツプS128に進み、搬送用プレート24のス
トッパーを解除させ、この搬送用プレート24を1つ隣
のステーションに送り出してスタートに戻り、次の搬送
用プレートが到着するまで待機する。以上で、レプリカ
レンズ105の成形動作を終了するわけであるが、上記
の動作を複数の型に対して連続的に行わせることによ
り、レプリカレンズ105を大量に生産することができ
る。
【0052】なお、本発明は、その主旨を逸脱しない範
囲で、上記実施例を修正また変形したものに適用可能で
ある。例えば、上記実施例では、活性エネルギー線硬化
型の樹脂として、紫外線硬化型の樹脂を用いる場合につ
いて説明したが、これに限定されることなく、X線硬化
型の樹脂や、赤外線硬化型の樹脂あるいは熱線硬化型や
可視光線硬化型の樹脂等を使用しても良い。
【0053】また、レプリカレンズを形成する場合につ
いて説明したが、本発明は、例えば硝子平面板に多数の
溝を形成した回折格子などの様に、硝子材料の表面に樹
脂層を形成するものであれば、他の種類の光学素子にも
同様に適用可能である。また、硝子部材の片面に樹脂層
を形成する様に説明したが、樹脂層を硝子部材の両面に
形成する場合にも適用可能である。
【0054】また、凸面を有する硝子部材を用いる場合
について説明したが、凹面を有するものにも適用可能で
ある。また、フリーフローコンベアのループを長方形状
として説明したが、閉じた曲線であれば、長方形状でな
くてもよいことは言うまでもない。また、フリーフロー
コンベアは、同一平面上を移動する水平循環タイプとし
て説明したが、一連の成形動作の終了後、搬送プレート
を下段のコンベアで最初の作業を行う工程に戻す様な、
垂直循環タイプを採用してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の光学素子の
成形装置によれば、複数の型手段に対して、それぞれの
作業工程を並列に行うことが可能となり、また、最も時
間のかかる樹脂材料の硬化の工程を複数の活性エネルギ
ー線の照射装置で分割して行うことにより、型をライン
上で停滞させることなく他の作業工程にかかる時間に合
わせて移動させることができるので、生産性を確実に向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の成形装置に使用される型の構造を示
した図である。
【図2】型における蓋体の形状を示した斜視図である。
【図3】一実施例の成形装置の構成を示す平面図であ
る。
【図4】型への樹脂材料の供給状態を示した図である。
【図5】型への硝子部材の供給状態を示した図である。
【図6】支持部材に硝子部材を載置した状態を示した図
である。
【図7】型内に硝子部材が固定された状態を示した図で
ある。
【図8】第1のステーションの動作を示すフローチャー
トである。
【図9】第2のステーションの動作を示すフローチャー
トである。
【図10】第3〜第8のステーションの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】第9のステーションの動作を示すフローチャ
ートである。
【図12】第10のステーションの動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 型 12 型部材 14 支持部材 16 蓋体 18 押上ピン 19 ピン駆動装置 20 成形装置 21 フリーフローコンベア 22 フリーフローコンベア本体 24A〜24L 搬送用プレート 30 第1の作業ステーション 32 第1のロボット 34 移動アーム 36 液体定量供給装置 38 架台 39 シャーレ 40 第2の作業ステーション 42 第2のロボット 44 移動アーム 46 ハンド 48 架台 50 パレット供給装置 52 パレット 60 第10の作業ステーション 62 第3のロボット 63 パレット 64 移動アーム 66 ハンド 68 架台 70 パレット供給装置 72 照射装置 74A〜74F 第3〜第8の作業ステーション 75 第9の作業ステーション 76 制御装置 78 第1の開閉装置 80 第2の開閉装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:32 B29L 11:00 4F

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 硝子部材の表面に、所定の表面形状を有
    する活性エネルギー線硬化型の樹脂から成る樹脂層を、
    成形加工によって形成することにより、硝子材料と樹脂
    材料とを一体化した光学素子を形成するための光学素子
    の成形装置において、 前記樹脂層の表面に前記所定の表面形状を転写するため
    の複数の型手段と、 前記複数の型手段を、閉曲線を描くラインに沿って搬送
    し、該ライン上に所定の間隔をおいて設定された複数の
    停止位置に夫々位置決めするための搬送位置決め手段
    と、 前記複数の停止位置のうちの1か所に対応した位置に配
    置され、前記型手段に前記活性エネルギー線硬化型の樹
    脂を供給する第1のロボットと、 前記第1のロボットよりも前記搬送位置決め手段の搬送
    方向下流側に位置する前記複数の停止位置のうちの1か
    所に対応して配置され、前記型手段に前記硝子部材を供
    給する第2のロボットと、 前記第2のロボットよりも前記搬送位置決め手段の搬送
    方向下流側に位置する前記複数の停止位置のうちの複数
    か所に夫々対応して配置され、前記樹脂に活性エネルギ
    ー線を照射する複数の照射手段と、 前記複数の照射手段と前記第1のロボットとの間に位置
    し、前記複数の照射手段よりも前記搬送位置決め手段の
    搬送方向下流側に位置する前記停止位置に対応して配置
    され、前記型手段から成形完了後の前記光学素子を取り
    出す第3のロボットと、 前記搬送手段と、前記第1のロボットと、前記第2のロ
    ボットと、前記第3のロボットとを関連させて制御する
    ための制御手段とを具備することを特徴とする光学素子
    の成形装置。
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