JPH05316348A - 画像読み取り装置及び画像読み取り方法 - Google Patents

画像読み取り装置及び画像読み取り方法

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JPH05316348A
JPH05316348A JP4251918A JP25191892A JPH05316348A JP H05316348 A JPH05316348 A JP H05316348A JP 4251918 A JP4251918 A JP 4251918A JP 25191892 A JP25191892 A JP 25191892A JP H05316348 A JPH05316348 A JP H05316348A
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JP
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light receiving
line
difference
circuit
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Application number
JP4251918A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Sakasai
一宏 逆井
Hiroyuki Miyake
弘之 三宅
Tsutomu Abe
勉 安部
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像処理回路を複雑にすることなく簡単な構
成で、隣接信号線間のクロストークの補正を行ない、ま
た残像の補正を行なうことで、高精度の読み取りを行な
うことができる画像読み取り装置を提供する。 【構成】 イメージセンサからの出力について、隣合う
3本の共通信号線の電位とそれらの間の結合容量、負荷
容量との関係式を基に隣接信号線間のクロストークを補
正することができ、またライン単位で前回と本回の2回
分のスキャンデータとフォトダイオード部、配線部との
容量との関係式を基に受光素子に残る残像を補正するこ
とができる画像読み取り装置としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ,イメー
ジスキャナ及びディジタルコピア等の画像読み取り装置
に係り、特に隣接信号線間のクロストークの補正又は画
素における残像の補正を行なうことで、精度の高い読み
取りができる画像読み取り装置及び画像読み取り方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリやスキャナ等の画像
入力部の小型化を図るために、密着型イメージセンサの
開発が盛んである。従来の画像読み取り装置の1つとし
て、受光素子で発生した電荷を薄膜トランジスタ(以降
TFTと記述)を使って特定のブロック単位でマトリク
ス配線部の負荷容量に転送し、その電位を順次読み出す
TFT駆動型イメージセンサがある(特開昭62−67
864号公報参照)。
【0003】また、図6の構成概略図に示すように、T
FT駆動型イメージセンサであって、同様の読み取り方
法で受光素子アレイ1の受光素子とそれに対応するスイ
ッチング素子とをブロック単位に接続し、隣接するブロ
ック内のスイッチング素子間の配線の接続を距離の近い
順に接続し、更に隣合うブロック同士を接続する配線は
アレイの主走査方向に対してアレイの両側に交互に配置
することで、信号線2同士が交差することがないように
して、信号線2が相互に影響し合うことがなく、信号線
2の配線容量に蓄積された電荷を駆動用IC3から正確
に読み出すことができるイメージセンサも提案されてい
る(特開平3−204970号公報参照)。尚、図6で
は、説明を簡単にするために受光素子とスイッチング素
子とをまとめて1つのブロックとして描いている。
【0004】上記のような配線構造のイメージセンサの
場合、信号線同士が交差することにより形成される結合
容量によって、一方の信号線の電位変化により他方の信
号線もその電位変化の影響を受けるクロストークの現象
は、信号線同士が交差しないため信号線交差によるクロ
ストークの影響はないが、上記イメージセンサでは、隣
接する信号線同士が並行で長いため配線間に結合容量が
僅かながら形成されて、並行に隣接する信号線間におい
てクロストークが発生するとの問題点があった。
【0005】そこで、このクロストークをなくす技術と
して、従来のマトリクス配線構造のTFT駆動型イメー
ジセンサでは、信号線間にシールド線を挿入する方法が
用いられており(特開昭63−44759号公報参照)
また、図6に示す配線構造のイメージセンサでは、信号
線に並行して信号線間にシールド線を挿入する方法が用
いられていた(特開平4−24965号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像読み取り装置では、並行に配列された信号線の
距離が長いために隣接する信号線間にシールド線を設け
てもクロストークを完全に除去することができず、その
ため正確な出力が得られず、イメージセンサにおける階
調の再現性が悪くなるとの問題点があった。また、シー
ルド効果を高めるシールド線を設けると、アレイの幅が
大きくなり、コストの低下及び歩留りの低下になるとの
問題点があった。
【0007】また、上記従来の画像読み取り装置では、
画素密度を高くして高解像度化しようとすると、一画素
の面積が小さくなって感度が低下するため配線部での負
荷容量を小さくする必要があり、負荷容量を小さくする
と今度は転送されずに受光素子に残る電荷が多くなって
残像が発生し、正確な画像が読み取れないと言う問題点
があった。
【0008】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、画像処理回路を複雑にすることなく簡単な構成で、
隣接信号線間のクロストークの補正を行ない、また残像
の補正を行なうことで、高精度の読み取りを行なうこと
ができる画像読み取り装置及び画像読み取り方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、各受光素子が各画
素に対応して前記受光素子を複数個配列したイメージセ
ンサを有する画像読み取り装置において、前記イメージ
センサからの出力をディジタル信号に変換するA/D変
換手段と、前記A/D変換手段の出力からオフセット分
を補正するオフセット補正手段と、前記オフセット補正
手段からの出力を画素単位に記憶する第1の記憶手段
と、前記第1の記憶手段からの出力を画素単位に記憶す
る第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段からの出力を
画素単位に記憶する第3の記憶手段と、前記第1の記憶
手段からの出力と前記第2の記憶手段からの出力との差
をとる第1の差分手段と、前記第3の記憶手段からの出
力と前記第2の記憶手段からの出力との差をとる第2の
差分手段と、前記第1の差分手段からの出力を予め設定
された係数で乗算する第1の乗算手段と、前記第2の差
分手段からの出力を予め設定された係数で乗算する第2
の乗算手段と、前記第1の乗算手段からの出力と前記第
2の乗算手段からの出力と前記第2の記憶手段からの出
力とを加算する加算手段とを設けたことを特徴としてい
る。
【0010】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、複数の受光素子をライン状に配列し
たイメージセンサを有する画像読み取り装置において、
前記イメージセンサからの出力をディジタル信号に変換
するA/D変換手段と、前記A/D変換手段の出力から
オフセット分を補正するオフセット補正手段と、前記オ
フセット補正手段からの出力をライン単位に記憶する第
1の記憶手段と、前記第1の記憶手段からの出力をライ
ン単位に記憶する第2の記憶手段と、前記第1の記憶手
段からの出力と前記第2の記憶手段からの出力との差を
とる差分手段と、前記差分手段からの出力を予め設定さ
れた係数で乗算する乗算手段と、前記乗算手段からの出
力を前記第1の記憶手段からの出力に加算する加算手段
とを設けたことを特徴としている。
【0011】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、複数の受光素子を1ブロックとし
て、複数ブロックを主走査方向にライン状に配列した受
光素子アレイと、前記受光素子にそれぞれ接続し、前記
受光素子で発生した電荷をブロック毎に転送する複数の
スイッチング素子と、前記スイッチング素子にそれぞれ
接続し、前記電荷を転送する複数の信号線から成る配線
群と、前記配線群の信号線に接続し、前記電荷を時系列
に出力する駆動用ICとを有するイメージセンサを用い
た画像読み取り装置において、前記駆動用ICからの補
正対象の信号線の出力V2'を保持する第2のラッチと、
前記信号線の両側に隣接する信号線の出力V1',V3'を
保持する第1のラッチ,第3のラッチと、{V2'−V
1'}を算出する第1の差分回路と、{V2'−V3'}を算
出する第2の差分回路と、前記配線群における信号線が
形成する負荷容量CL と隣接する信号線間の結合容量C
C との容量比α(=CC /CL )を記憶し、{α×(V
2'−V1')}を算出する第1の乗算回路と、前記容量比
αを記憶し、{α×(V2'−V3')}を算出する第2の
乗算回路と、{V2'+α(V2'−V1')+α(V2'−V
3')}を算出して補正した信号線の出力V2 を出力する
加算回路とを有することを特徴としている。
【0012】上記従来例の問題点を解決するための請求
項4記載の発明は、複数の受光素子を1ブロックとし
て、複数ブロックを主走査方向にライン状に配列した受
光素子アレイと、前記受光素子にそれぞれ接続し、前記
受光素子で発生した電荷をブロック毎に転送する複数の
スイッチング素子と、前記スイッチング素子にそれぞれ
接続し、前記電荷を転送する複数の信号線から成る配線
群と、前記配線群の信号線が接続し、前記電荷を時系列
に出力する駆動用ICとを有するイメージセンサを用い
た画像読み取り装置での画像読み取り方法において、前
記駆動用ICからの補正対象の信号線の出力をV2'と
し、前記信号線の両側に隣接する信号線の出力をV1',
V3'とすると、前記配線群における信号線が形成する負
荷容量CL と隣接する信号線間の結合容量CC との容量
比α(=CC /CL )を用いて、補正した信号線の出力
V2 をV2 =V2'+α(V2'−V1')+α(V2'−V
3')で得ることを特徴としている。
【0013】上記従来例の問題点を解決するための請求
項5記載の発明は、請求項3記載の画像読み取り装置に
おいて、配線群の両端の信号線の外側にダミー配線を設
け、前記ダミー配線を固定電位とし、補正対象の信号線
が前記配線群の端部の信号線であり、隣接する信号線の
一方が前記ダミー配線であるときに、隣接する信号線の
出力V1',V3'の内、前記ダミー配線に該当する信号線
の出力を前記固定電位とすることを特徴としている。
【0014】上記従来例の問題点を解決するための請求
項6記載の発明は、複数の受光素子を1ブロックとし
て、複数ブロックを主走査方向にライン状に配列した受
光素子アレイと、前記受光素子にそれぞれ接続し、前記
受光素子で発生した電荷をブロック毎に転送する複数の
スイッチング素子と、前記スイッチング素子にそれぞれ
接続し、前記電荷を転送する複数の信号線から成る配線
群と、前記配線群の信号線に接続し、前記電荷を時系列
に出力する駆動用ICとを有するイメージセンサを用い
た画像読み取り装置において、前記駆動用ICからの前
記受光素子アレイの1ライン分の補正対象の出力V2'を
記憶する第1のラインメモリと、前記出力V2'の1回前
に読み取られた前記受光素子アレイの1ライン分の出力
V1'を記憶する第2のラインメモリと、(V2'−V1')
を算出する差分回路と、前記スイッチング素子を境にし
て前記受光素子側の容量CP と前記各信号線側の容量C
L との容量比β(=CP /CL )を記憶し、{β×(V
2'−V1')}を算出する乗算回路と、{V2'+β(V2'
−V1')}を算出して残像補正した出力V2 を出力する
加算回路とを有することを特徴としている。
【0015】上記従来例の問題点を解決するための請求
項7記載の発明は、複数の受光素子を1ブロックとし
て、複数ブロックを主走査方向にライン状に配列した受
光素子アレイと、前記受光素子にそれぞれ接続し、前記
受光素子で発生した電荷をブロック毎に転送する複数の
スイッチング素子と、前記スイッチング素子にそれぞれ
接続し、前記電荷を転送する複数の信号線から成る配線
群と、前記配線群の信号線に接続し、前記電荷を時系列
に出力する駆動用ICとを有するイメージセンサを用い
た画像読み取り装置での画像読み取り方法において、前
記駆動用ICからの前記受光素子アレイの1ライン分の
補正対象の出力をV2'とし、前記出力V2'の1回前に読
み取られた前記受光素子アレイの1ライン分の出力V1'
とすると、前記スイッチング素子を境にして前記受光素
子側の容量CP と前記各信号線側の容量CL との容量比
β(=CP /CL )とを用い、残像補正した出力V2 を
V2=V2'+β(V2'−V1')で得ることを特徴として
いる。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明によれば、A/D変換手段
でディジタル信号に変換され、オフセット補正手段でオ
フセット補正されたイメージセンサからの出力を、画素
毎に3つの記憶手段に記憶し、3つの記憶手段の内で第
2の記憶手段からの出力と隣接する画素に関する第1、
第3の記憶手段からの出力との差をそれぞれ第1、第2
の差分手段で出力し、第1、第2の乗算手段で予め設定
された係数を乗算し、第1、第2の乗算手段からの出力
を第2の記憶手段からの出力に加算回路で加算して出力
する画像読み取り装置としているので、加算回路からの
出力は画素単位に読み取られた信号線間のクロストーク
を補正した出力値とすることができるため、正確な出力
を得ることができる。
【0017】請求項2記載の発明によれば、A/D変換
手段でディジタル信号に変換され、オフセット補正手段
でオフセット補正されたイメージセンサからの出力を走
査したライン毎に2つの記憶手段に記憶し、両方の記憶
手段からの出力の差を差分手段で出力し、乗算手段で予
め設定された係数を乗算し、乗算回路からの出力を第1
の記憶手段からの出力に加算回路で加算して出力する画
像読み取り装置としているので、加算回路からの出力は
ライン単位に残像を補正した出力値とすることができる
ため、正確な出力を得ることができる。
【0018】請求項3記載の発明によれば、補正対象の
信号線の出力V2'を第2のラッチで保持し、該信号線の
両側に隣接する信号線の出力V1',V3'を第1のラッ
チ,第3のラッチで保持し、{V2'−V1'},{V2'−
V3'}を第1の差分回路,第2の差分回路で算出し、配
線群における信号線が形成する負荷容量CL と隣接する
信号線間の結合容量CC との容量比α(=CC /CL )
を記憶し、{α×(V2'−V1')},{α×(V2'−V
3')}を第1の乗算回路,第2の乗算回路で算出し、補
正した信号線の出力V2 {V2 =V2'+α(V2'−V
1')+α(V2'−V3')}を加算回路で出力する画像読
み取り装置としているので、加算回路からの出力は画素
単位に読み取られた信号線間のクロストークを補正した
出力値とすることができるため、正確な出力を得ること
ができる。
【0019】請求項4記載の発明によれば、補正対象の
信号線の出力をV2'とし、該信号線の両側に隣接する信
号線の出力をV1',V3'とすると、配線群における信号
線が形成する負荷容量CL と隣接する信号線間の結合容
量CC との容量比α(=CC/CL )を用いて、補正し
た信号線の出力V2 をV2 =V2'+α(V2'−V1')+
α(V2'−V3')で得る画像読み取り方法としているの
で、出力V2 は画素単位に読み取られた信号線間のクロ
ストークを補正した出力値とすることができるため、正
確な出力を得ることができる。
【0020】請求項5記載の発明によれば、配線群の両
端の信号線の外側に固定電位のダミー配線を設け、補正
対象の信号線が配線群の端部の信号線であり、隣接する
信号線の一方が前記ダミー配線であるときに、隣接する
信号線の出力V1',V3'の内、ダミー配線に該当する信
号線の出力を固定電位とする請求項3記載の画像読み取
り装置としているので、配線群の端部の信号線であって
も出力V1',V3'のいずれかをダミー配線の固定電位と
して信号線間のクロストークを補正した出力V2 を得る
ことができ、正確な出力を得ることができる。
【0021】請求項6記載の発明によれば、受光素子ア
レイの1ライン分の補正対象の出力V2'を第1のライン
メモリで記憶し、出力V2'の1回前に読み取られた1ラ
イン分の出力V1'を第2のラインメモリで記憶し、(V
2'−V1')を差分回路で算出し、スイッチング素子を境
にして受光素子側の容量CP と各信号線側の容量CLと
の容量比β(=CP /CL )を用いて{β×(V2'−V
1')}を乗算回路で算出し、残像補正した出力V2 {V
2 =V2'+β(V2'−V1')}を加算回路で算出して出
力する画像読み取り装置としているので、加算回路から
の出力はライン単位に残像を補正した出力値とすること
ができるため、正確な出力を得ることができる。
【0022】請求項7記載の発明によれば、受光素子ア
レイの1ライン分の補正対象の出力をV2'とし、出力V
2'の1回前に読み取られた1ライン分の出力V1'とする
と、スイッチング素子を境にして受光素子側の容量CP
と各信号線側の容量CL との容量比β(=CP /CL )
とを用い、残像補正した出力V2 をV2 =V2'+β(V
2'−V1')で得る画像読み取り方法としているので、出
力V2 はライン単位に残像を補正した出力値とすること
ができるため、正確な出力を得ることができる。
【0023】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。本発明の一実施例に係る画像読み取り装置
のイメージセンサ部分の構成は、図6で説明したものと
ほぼ同様のものである。つまり、受光素子アレイの受光
素子とそれに対応するスイッチング素子をブロック単位
に接続し、隣接するブロック内のスイッチング素子間の
配線の接続は距離の近い順に接続し、更に隣合うブロッ
ク同士を接続する配線は主走査方向に対してアレイの両
側に交互に配置するようにしたイメージセンサであり、
信号線同士が交差することがないため、信号線が交差に
よって相互に影響し合うことがなく、信号線の配線容量
に蓄積された電荷を正確に読み出すことができるイメー
ジセンサである。尚、複数の信号線の信号線群の両端部
外側に固定電位(例えば、GNDレベル)のダミー配線
を配置することも考えられる。
【0024】図1は、本実施例(第1の実施例)の画像
読み取り装置の薄膜トランジスタ(TFT)駆動型イメ
ージセンサの1画素の等価回路図である。図1を使って
イメージセンサの一画素の構成と当該イメージセンサに
於ける電荷読み出しの動作を説明する。
【0025】イメージセンサの一画素の構成について説
明すると、フォトダイオード(PD)部4には逆バイア
ス状態となるようにバイアス電圧VB が印加され、PD
部4には容量CPDが形成されている。薄膜トランジスタ
(TFT)部5はドレイン電極、ソース電極及びゲート
電極とから構成され、ゲート・ドレイン電極間には容量
CGDが形成され、ゲート・ソース電極間には容量CGSが
形成されて、スイッチON時にゲート電極にゲート電圧
VG が与えられるようになっている。TFT部5のソー
ス電極は共通電極を介して駆動用IC3に入力されるよ
うになっており、駆動用IC3内にリセットスイッチが
設けられている。そして、PD部4とTFT部5の間に
は付加容量CADD が形成され、更に共通信号線には負荷
容量CLが形成されている。
【0026】上記イメージセンサに於ける電荷読み出し
の動作について説明すると、各PD部4で発生した電荷
はPD部側に寄生する蓄積容量CP (=CPD+CGD+C
ADD)に蓄えられる。ゲート信号の制御によりTFTが
ON状態になり、蓄積容量CP に蓄えられた電荷は共通
信号線側の負荷容量CL に転送され、平衡状態になった
ところで転送は終了する。ゲート信号がOFFになった
後、付加容量CL の電位差を駆動用IC3で検知し、検
知された電圧値を増幅して連続出力することによってイ
メージセンサの画像信号が得られるようになっている。
信号線電位の検知が終了した後、共通信号線に転送され
た電荷はリセットスイッチでリセットされ、共通信号線
電位はGND(グランド)レベルにもどり、次のブロッ
クの読み取りが始められる。
【0027】次に、本実施例のクロストークを補正する
画像読み取り装置を説明する前に、クロストークの原理
について説明する。ここでは隣り合う信号線間だけによ
るクロストークについて考えることにする。図2は隣接
配線間のクロストークを説明するための回路図である。
【0028】クロストークにより歪んだ共通信号線6,
7,8の電位をそれぞれV1',V2',V3'とし、共通信
号線7に注目して本来の電位V2 を考える。共通信号線
7に於て転送された電荷Qは、その負荷容量CL と、V
1',V3'との結合容量CC とに分配される。
【0029】隣接のクロストークが無い場合は負荷容量
CL のみに蓄えられるわけであるが、クロストークがあ
る場合もない場合も転送される電荷Qは等しいことか
ら、次のような式で表わせる。 CL ・V2 =CL ・V2'+CC ・(V2'−V1') +CC ・(V2'−V3')……(式1) ここで両辺をCLで割り、α=Cc /CL とすると次の
ような式になる。 V2=V2'+α(V2'−V1')+α(V2'−V3')……(式2)
【0030】本実施例(第1の実施例)では式1,2の
関係式に基づき、隣接信号線間のクロストークの影響で
歪んだ電位を補正し、イメージセンサから正確な出力を
得るようにしたものである。
【0031】次に、第1の実施例の画像読み取り装置の
構成について図3を使って説明する。図3は第1の実施
例の概略構成ブロック図である。第1の実施例の画像読
み取り装置は、画像信号を電圧値として読み取るイメー
ジセンサ11と、イメージセンサ11の出力をディジタ
ル信号に変換するA/Dコンバータ12と、ノイズ成分
(暗電流分)を取り除くオフセット補正回路13と、1
画素分のデータを一時記憶するラッチ回路(第1のラッ
チ15,第2のラッチ16,第3のラッチ17)と、第
1のラッチ15又は第3のラッチ17に次のブロックの
データ又は前のブロックのデータがある場合に、出力を
GND(グランド)レベルに切り替える制御を行う制御
回路14とその切り替えを行う第1のスイッチ(SW)
18及び第2のスイッチ(SW)19と、隣合うラッチ
からの出力の差を取る第1の差分回路20,第2の差分
回路21と、差分回路からの出力に予め定められた係数
を乗算する第1の乗算回路22,第2の乗算回路23
と、3つのラッチ出力のタイミングを調節するために第
2のラッチからの出力を遅延させる遅延回路24と、第
1の乗算回路22,第2の乗算回路23からの出力と遅
延回路24からの出力とを加算する加算回路25と、か
ら構成されている。
【0032】第1の実施例における動作を説明すると、
画像信号を電位値として読み取ったイメージセンサ11
からの出力は、A/Dコンバータ12でアナログ信号か
らnビットのディジタル信号に変換される。このnビッ
トの読み取りデータはオフセット補正回路13によりノ
イズ成分を取り除いた後、1画素(8ビット)単位で第
1のラッチ15に一時記憶される。
【0033】第1のラッチ15で一時記憶されたデータ
は、次のデータが送出されると第2のラッチ16へとシ
フトして一時記憶され、更に次のデータが送出されると
第3のラッチ17へとシフトして一時記憶されるという
ように順々にシフトして記憶される。そして、隣合う3
つの信号線からのデータが揃ったところで次のクロスト
ーク補正の処理に移る。
【0034】但し、第2のラッチ16に記憶されている
データが受光素子アレイの両端の信号線のデータである
場合には、第1のラッチ15には次のブロックのデータ
が入って来ており、また第3のラッチ17には前のブロ
ックのデータが残っていることになるので、制御回路1
4が動作して第1のSW18又は第2のSW19を切り
替えて、次のブロックのデータ又は前のブロックのデー
タをキャンセルして、第1のラッチ15又は第3のラッ
チ17の出力がGNDレベルになるように切り替えられ
る。ここで、図3に示すように、制御回路14は、イメ
ージセンサ11に与えられる読み取り開始信号(ST)
によりリセットされ、第1のSW18又は第2のSW1
9の切り替えを正確に制御するものである。
【0035】第1のラッチ15の出力と第2のラッチ1
6の出力は、イメージセンサ11からの画像信号(画素
単位の電圧値)がA/D変換されたデータであり、その
出力の差(V2'−V1')が第1の差分回路20でとら
れ、第1の乗算回路22で予め共通信号線間の結合容量
と負荷容量との比(CC /CL )によって定められた係
数α(α=CC /CL )が出力の差(V2'−V1')に乗
算されるようになっている。
【0036】同様に、第2のラッチ16の出力と第3の
ラッチ17の出力も第2の差分回路21でその差(V2'
−V3')がとられ、第2の乗算回路23によって係数α
が(V2'−V3')に乗算されるようになっている。
【0037】一方、第1のラッチ16の出力は、両端の
ラッチの出力が途中演算処理が為されて出力され、これ
ら出力と比較ができるように遅延回路24によりタイミ
ングが調節され、第1の乗算回路22の出力α(V2'−
V1')及び第2の乗算回路23の出力α(V2'−V3')
とV2'とが加算回路25で加算されて、V2 =V2'+α
(V2'−V1')+α(V2'−V3')が得られる。以上の
動作により、隣接信号線間のクロストークを補正した出
力V2 を得ることができる。
【0038】第1の差分回路20,第2の差分回路2
1、第1の乗算回路22,第2の乗算回路23の駆動を
イメージセンサ11の駆動に対して十分に速いクロック
周波数で行なうようにすれば、遅延回路24は不用とな
り、より高速の処理が可能となる。
【0039】また、隣接する信号線の影響だけを考慮す
るのではなく、信号線の幅、または信号線間の幅、容量
を形成する絶縁膜の誘導率等の周囲の影響も考慮して差
分回路及び乗算回路での演算を行わせて、第2のラッチ
からの出力に加算するようにすれば、より正確な出力を
得ることができる。
【0040】第1の実施例の画像読み取り装置によれ
ば、第1〜3のラッチ15,16,17を使い、第1の
差分回路20及び第1の乗算回路22でα(V2'−V
1')を計算させ、また第2の差分回路21及び第2の乗
算回路23でα(V2'−V3')を計算させ、加算回路2
5でV2'+α(V2'−V1')+α(V2'−V3')=V2
を出力(Vn )するようにしているので、隣接する信号
線間のクロストークを補正した正確な値を得ることがで
き、高精度の読み取りができる効果がある。
【0041】また、複数の信号線で構成される信号線群
の両端外側にGNDレベルのダミー配線を設けた配線構
造である場合で、クロストーク補正対象の信号線が信号
線群の端部の信号線であるときには、第1の実施例の画
像読み取り装置における第1のSW18又は第2のSW
19を切り替えて補正対象の信号線に隣接するダミー配
線の電位と同じGNDレベルにしてクロストーク補正処
理を行うことができるので、信号線群の端部の信号線で
あっても適性なクロストーク補正処理が為されることに
なり、正確な出力を得ることができ、高精度の読み取り
ができる効果がある。
【0042】次に、別の実施例(第2の実施例)の残像
の補正を行う画像読み取り装置について説明する。この
第2の実施例を説明する前に、残像が起こる原理につい
て説明する。イメージセンサのフォトダイオード(P
D)部での発生電荷を配線容量側に転送してその電位を
読みとる方式では、PD部と配線部の容量比(CP /C
L =β)によってPD側に電荷が残留してしまうことに
なる。図4はPD部と配線部の容量比(CP /CL =
β)をパラメータとして、縦軸に残像率(Ghost)
を横軸に走査(SCAN)の回数を取って、左半分はP
hoto状態(原稿の白色部分に光が照射した場合)に
ついて、右半分はDark(原稿の黒色部分に光が照射
した場合)について、その残像の発生する状況を示した
図である。
【0043】初期の残留電荷をQ0 、1回目の読み取り
での発生電荷をQ1 とすると、1回目の読み取りでのP
D部の電荷Q1'は、Q1'=Q0 +Q1 となる。
【0044】そのときに信号線側に転送される電荷Q1t
とPD側に残る電荷Q1gは、以下の式で表わすことがで
きる。 Q1t=CL /(CP +CL )×(Q0 +Q1 ) Q1g=CP /(CP +CL )×(Q0 +Q1 ) このときの出力電圧V1'は、以下の通りとなるので、 V1'=Q1t/CL =(Q0 +Q1 )/(CP +CL ) PD側に残る電荷Q1gは、Q1g=CP ・V1'となる。
【0045】同様に2回目の読み取りでの発生電荷をQ
2 とすると、2回目の読み取りでのPD部の電荷Q2'
は、Q2'=Q1g+Q2 となる。そのときに信号線側に転
送される電荷Q2tは、以下の式で表わされる。 Q2t=CL /(CP +CL )×(Q1g+Q2 ) この時の出力電圧V2'は、以下の通りとなる。 V2'=Q2t/CL =(Q1g+Q2 )/(CP +CL ) =(CP ・V1'+Q2 )/(CP +CL )
【0046】上記の式を整理すると、以下のようにな
る。 CP ・V1'+Q2 =V2'・(CP +CL ) そして、2回目の読み取りでの電荷Q2 は、以下の通り
表わすことができる。 Q2 =V2'・(CP +CL )−CP ・V1' =V2'・CL +CP ・(V2'−V1')
【0047】一方、発生電荷Q2による出力電圧V2
は、 V2 =Q2 /CL =V2'+CP /CL ×(V2'−V1') で表わせるので、β=CP /CL とすると次のような式
になる。 V2 =V2'+β(V2'−V1')……(式3)
【0048】よって、式3により発生電荷Q2 による出
力電圧V2 は、1回目の読み取りでの出力電圧V1'と2
回目の読み取りでの出力電圧V2'と、PD部と配線部と
の容量比β(β=CP /CL )によって計算することが
できる。
【0049】第2の実施例では、式3の関係式に基づ
き、イメージセンサの残像を補正してイメージセンサか
ら正確な出力を得るものである。
【0050】次に、第2の実施例の残像補正を行なう画
像読み取り装置について図5を使って説明する。図5は
別の実施例(第2の実施例)の概略構成ブロック図であ
る。第2の実施例の画像読み取り装置は、画像信号を電
位値として読み取るイメージセンサ26と、イメージセ
ンサ26からの出力をディジタル信号に変換するA/D
コンバータ27と、ノイズ成分を取り除くオフセット補
正回路28と、1スキャン(ライン)分のデータを一時
記憶する第1のラインメモリ30,第2のラインメモリ
31と、ラインメモリにm画素分のデータだけを記憶す
るように制御する制御回路29と、ラインメモリ間の差
を取る差分回路32と、差分回路32からの出力に予め
定められた係数を乗算する乗算回路33と、乗算回路3
3からの出力と第1のラインメモリ30からの出力との
タイミングを調節するため第1のラインメモリ30から
の出力を遅延させる遅延回路34と、遅延回路34の出
力と乗算回路33の出力とを加算する加算回路35とか
ら構成されている。
【0051】第2の実施例における動作を説明すると、
画像信号を電位値として読み取ったイメージセンサ26
からの出力は、A/Dコンバータ27でアナログ信号か
らnビットのディジタル信号に変換される。このnビッ
トの読み取りデータはオフセット補正回路28によりノ
イズ成分を取り除かれた後、1ライン毎に第1のライン
メモリ30に一時記憶され、次のデータが送出されると
第2のラインメモリ31にシフトして記憶される。
【0052】第1のラインメモリ30,第2のラインメ
モリ31はシフトレジスタからなり、1スキャンで読み
込まれるm画素分に対応したデータが記憶できるよう
に、イメージセンサ26に与えられる読み取り開始信号
(ST)によりリセットされる制御回路29によってm
画素分のデータだけが記憶されるよう制御されるように
なっている。
【0053】第1のラインメモリ30の出力と1スキャ
ン前のデータである第2のラインメモリ31の出力は差
分回路32でその差(V2'−V1')がとられ、乗算回路
33で予めPD側と共通信号線側の容量比(CP /CL
)によって定められた係数β(β=CP /CL )が
(V2'−V1')に乗算される。そして、乗算回路33か
らの出力を第1のラインメモリからの出力に加算するた
めに、遅延回路34で第1のラインメモリ30の出力を
遅延させ、その出力V2'と乗算回路33の出力β(V2'
−V1')とが加算回路35で加算されて、V2 =V2'+
β(V2'−V1')が得られる。以上の動作により、残像
を補正した出力V2 を得ることができる。
【0054】第2の実施例の画像読み取り装置によれ
ば、第1のラインメモリ30及び第2のラインメモリ3
1を使って、差分回路32で差(V2'−V1')を計算
し、乗算回路33でβ(V2'−V1')を算出し、加算回
路35で第1のラインメモリ30からの出力V2'にβ
(V2'−V1')を加算して、V2 =V2'+β(V2'−V
1')の出力を得ることができるので、残像の補正がで
き、高精度の読み取りができる効果がある。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、A/D変
換手段でディジタル信号に変換され、オフセット補正手
段でオフセット補正されたイメージセンサからの出力
を、画素毎に3つの記憶手段に記憶し、3つの記憶手段
の内で第2の記憶手段からの出力と隣接する画素に関す
る第1、第3の記憶手段からの出力との差をそれぞれ第
1、第2の差分手段で出力し、第1、第2の乗算手段で
予め設定された係数を乗算し、第1、第2の乗算手段か
らの出力を第2の記憶手段からの出力に加算回路で加算
して出力する画像読み取り装置としているので、加算回
路からの出力は画素単位に読み取られた信号線間のクロ
ストークを補正した出力値とすることができるため、正
確な出力を得ることができ、高精度の読み取りができる
効果がある。
【0056】請求項2記載の発明によれば、A/D変換
手段でディジタル信号に変換され、オフセット補正手段
でオフセット補正されたイメージセンサからの出力を走
査したライン毎に2つの記憶手段に記憶し、両方の記憶
手段からの出力の差を差分手段で出力し、乗算手段で予
め設定された係数を乗算し、乗算回路からの出力を第1
の記憶手段からの出力に加算回路で加算して出力する画
像読み取り装置としているので、加算回路からの出力は
ライン単位に残像を補正した出力値とすることができる
ため、正確な出力を得ることができ、高精度の読み取り
ができる効果がある。
【0057】請求項3記載の発明によれば、補正対象の
信号線の出力V2'を第2のラッチで保持し、該信号線の
両側に隣接する信号線の出力V1',V3'を第1のラッ
チ,第3のラッチで保持し、{V2'−V1'},{V2'−
V3'}を第1の差分回路,第2の差分回路で算出し、配
線群における信号線が形成する負荷容量CL と隣接する
信号線間の結合容量CC との容量比α(=CC /CL )
を記憶し、{α×(V2'−V1')},{α×(V2'−V
3')}を第1の乗算回路,第2の乗算回路で算出し、補
正した信号線の出力V2 {V2 =V2'+α(V2'−V
1')+α(V2'−V3')}を加算回路で出力する画像読
み取り装置としているので、加算回路からの出力は画素
単位に読み取られた信号線間のクロストークを補正した
出力値とすることができるため、正確な出力を得ること
ができ、高精度の読み取りができる効果がある。
【0058】請求項4記載の発明によれば、補正対象の
信号線の出力をV2'とし、該信号線の両側に隣接する信
号線の出力をV1',V3'とすると、配線群における信号
線が形成する負荷容量CL と隣接する信号線間の結合容
量CC との容量比α(=CC/CL )を用いて、補正し
た信号線の出力V2 をV2 =V2'+α(V2'−V1')+
α(V2'−V3')で得る画像読み取り方法としているの
で、出力V2 は画素単位に読み取られた信号線間のクロ
ストークを補正した出力値とすることができるため、正
確な出力を得ることができ、高精度の読み取りができる
効果がある。
【0059】請求項5記載の発明によれば、配線群の両
端の信号線の外側に固定電位のダミー配線を設け、補正
対象の信号線が配線群の端部の信号線であり、隣接する
信号線の一方が前記ダミー配線であるときに、隣接する
信号線の出力V1',V3'の内、ダミー配線に該当する信
号線の出力を固定電位とする請求項3記載の画像読み取
り装置としているので、配線群の端部の信号線であって
も出力V1',V3'のいずれかをダミー配線の固定電位と
して信号線間のクロストークを補正した出力V2 を得る
ことができ、正確な出力を得ることができ、高精度の読
み取りができる効果がある。
【0060】請求項6記載の発明によれば、受光素子ア
レイの1ライン分の補正対象の出力V2'を第1のライン
メモリで記憶し、出力V2'の1回前に読み取られた1ラ
イン分の出力V1'を第2のラインメモリで記憶し、(V
2'−V1')を差分回路で算出し、スイッチング素子を境
にして受光素子側の容量CP と各信号線側の容量CLと
の容量比β(=CP /CL )を用いて{β×(V2'−V
1')}を乗算回路で算出し、残像補正した出力V2 {V
2 =V2'+β(V2'−V1')}を加算回路で算出して出
力する画像読み取り装置としているので、加算回路から
の出力はライン単位に残像を補正した出力値とすること
ができるため、正確な出力を得ることができ、高精度の
読み取りができる効果がある。
【0061】請求項7記載の発明によれば、受光素子ア
レイの1ライン分の補正対象の出力をV2'とし、出力V
2'の1回前に読み取られた1ライン分の出力V1'とする
と、スイッチング素子を境にして受光素子側の容量CP
と各信号線側の容量CL との容量比β(=CP /CL )
とを用い、残像補正した出力V2 をV2 =V2'+β(V
2'−V1')で得る画像読み取り方法としているので、出
力V2 はライン単位に残像を補正した出力値とすること
ができるため、正確な出力を得ることができ、高精度の
読み取りができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るイメージセンサの1
画素の等価回路図である。
【図2】 隣接間のクロストークを説明するための回路
図である。
【図3】 クロストーク補正の実施例の概略構成ブロッ
ク図である。
【図4】 残像の発生状況を示した図である。
【図5】 残像補正の実施例の概略構成ブロック図であ
る。
【図6】 画像読み取り装置のイメージセンサの構成概
略図である。
【符号の説明】
1…受光素子アレイ、 2…信号線、 3…駆動IC、
4…フォトダイオード(PD)、 5…薄膜トランジ
スタ(TFT)、 6,7,8…共通信号線、11…イ
メージセンサ、 12…A/Dコンバータ、 13…オ
フセット補正回路、 14…制御回路、 15…第1の
ラッチ、 16…第2のラッチ、 17…第3のラッ
チ、 18…第1のスイッチ、 19…第2のスイッ
チ、 20…第1の差分回路、 21…第2の差分回
路、 22…第1の乗算回路、 23…第2の乗算回
路、 24…遅延回路、 25…加算回路、 26…イ
メージセンサ、 27…A/Dコンバータ、 28…オ
フセット補正回路、 29…制御回路、 30…第1の
ラインメモリ、 31…第2のラインメモリ、 32…
差分回路、 33…乗算回路、 34…遅延回路、 3
5…加算回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各受光素子が各画素に対応して前記受光
    素子を複数個配列したイメージセンサを有する画像読み
    取り装置において、前記イメージセンサからの出力をデ
    ィジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記A/D
    変換手段の出力からオフセット分を補正するオフセット
    補正手段と、前記オフセット補正手段からの出力を画素
    単位に記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段
    からの出力を画素単位に記憶する第2の記憶手段と、前
    記第2の記憶手段からの出力を画素単位に記憶する第3
    の記憶手段と、前記第1の記憶手段からの出力と前記第
    2の記憶手段からの出力との差をとる第1の差分手段
    と、前記第3の記憶手段からの出力と前記第2の記憶手
    段からの出力との差をとる第2の差分手段と、前記第1
    の差分手段からの出力を予め設定された係数で乗算する
    第1の乗算手段と、前記第2の差分手段からの出力を予
    め設定された係数で乗算する第2の乗算手段と、前記第
    1の乗算手段からの出力と前記第2の乗算手段からの出
    力と前記第2の記憶手段からの出力とを加算する加算手
    段とを設けたことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 複数の受光素子をライン状に配列したイ
    メージセンサを有する画像読み取り装置において、前記
    イメージセンサからの出力をディジタル信号に変換する
    A/D変換手段と、前記A/D変換手段の出力からオフ
    セット分を補正するオフセット補正手段と、前記オフセ
    ット補正手段からの出力をライン単位に記憶する第1の
    記憶手段と、前記第1の記憶手段からの出力をライン単
    位に記憶する第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段か
    らの出力と前記第2の記憶手段からの出力との差をとる
    差分手段と、前記差分手段からの出力を予め設定された
    係数で乗算する乗算手段と、前記乗算手段からの出力を
    前記第1の記憶手段からの出力に加算する加算手段とを
    設けたことを特徴とする画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 複数の受光素子を1ブロックとして、複
    数ブロックを主走査方向にライン状に配列した受光素子
    アレイと、前記受光素子にそれぞれ接続し、前記受光素
    子で発生した電荷をブロック毎に転送する複数のスイッ
    チング素子と、前記スイッチング素子にそれぞれ接続
    し、前記電荷を転送する複数の信号線から成る配線群
    と、前記配線群の信号線に接続し、前記電荷を時系列に
    出力する駆動用ICとを有するイメージセンサを用いた
    画像読み取り装置において、前記駆動用ICからの補正
    対象の信号線の出力V2'を保持する第2のラッチと、前
    記信号線の両側に隣接する信号線の出力V1',V3'を保
    持する第1のラッチ,第3のラッチと、{V2'−V1'}
    を算出する第1の差分回路と、{V2'−V3'}を算出す
    る第2の差分回路と、前記配線群における信号線が形成
    する負荷容量CL と隣接する信号線間の結合容量CC と
    の容量比α(=CC /CL )を記憶し、{α×(V2'−
    V1')}を算出する第1の乗算回路と、前記容量比αを
    記憶し、{α×(V2'−V3')}を算出する第2の乗算
    回路と、{V2'+α(V2'−V1')+α(V2'−V
    3')}を算出して補正した信号線の出力V2 を出力する
    加算回路とを有することを特徴とする画像読み取り装
    置。
  4. 【請求項4】 複数の受光素子を1ブロックとして、複
    数ブロックを主走査方向にライン状に配列した受光素子
    アレイと、前記受光素子にそれぞれ接続し、前記受光素
    子で発生した電荷をブロック毎に転送する複数のスイッ
    チング素子と、前記スイッチング素子にそれぞれ接続
    し、前記電荷を転送する複数の信号線から成る配線群
    と、前記配線群の信号線が接続し、前記電荷を時系列に
    出力する駆動用ICとを有するイメージセンサを用いた
    画像読み取り装置での画像読み取り方法において、前記
    駆動用ICからの補正対象の信号線の出力をV2'とし、
    前記信号線の両側に隣接する信号線の出力をV1',V3'
    とすると、前記配線群における信号線が形成する負荷容
    量CL と隣接する信号線間の結合容量CC との容量比α
    (=CC /CL )を用いて、補正した信号線の出力V2
    をV2 =V2'+α(V2'−V1')+α(V2'−V3')で
    得ることを特徴とする画像読み取り方法。
  5. 【請求項5】 配線群の両端の信号線の外側にダミー配
    線を設け、前記ダミー配線を固定電位とし、補正対象の
    信号線が前記配線群の端部の信号線であり、隣接する信
    号線の一方が前記ダミー配線であるときに、隣接する信
    号線の出力V1',V3'の内、前記ダミー配線に該当する
    信号線の出力を前記固定電位とすることを特徴とする請
    求項3記載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 複数の受光素子を1ブロックとして、複
    数ブロックを主走査方向にライン状に配列した受光素子
    アレイと、前記受光素子にそれぞれ接続し、前記受光素
    子で発生した電荷をブロック毎に転送する複数のスイッ
    チング素子と、前記スイッチング素子にそれぞれ接続
    し、前記電荷を転送する複数の信号線から成る配線群
    と、前記配線群の信号線に接続し、前記電荷を時系列に
    出力する駆動用ICとを有するイメージセンサを用いた
    画像読み取り装置において、前記駆動用ICからの前記
    受光素子アレイの1ライン分の補正対象の出力V2'を記
    憶する第1のラインメモリと、前記出力V2'の1回前に
    読み取られた前記受光素子アレイの1ライン分の出力V
    1'を記憶する第2のラインメモリと、(V2'−V1')を
    算出する差分回路と、前記スイッチング素子を境にして
    前記受光素子側の容量CP と前記各信号線側の容量CL
    との容量比β(=CP /CL )を記憶し、{β×(V2'
    −V1')}を算出する乗算回路と、{V2'+β(V2'−
    V1')}を算出して残像補正した出力V2 を出力する加
    算回路とを有することを特徴とする画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 複数の受光素子を1ブロックとして、複
    数ブロックを主走査方向にライン状に配列した受光素子
    アレイと、前記受光素子にそれぞれ接続し、前記受光素
    子で発生した電荷をブロック毎に転送する複数のスイッ
    チング素子と、前記スイッチング素子にそれぞれ接続
    し、前記電荷を転送する複数の信号線から成る配線群
    と、前記配線群の信号線に接続し、前記電荷を時系列に
    出力する駆動用ICとを有するイメージセンサを用いた
    画像読み取り装置での画像読み取り方法において、前記
    駆動用ICからの前記受光素子アレイの1ライン分の補
    正対象の出力をV2'とし、前記出力V2'の1回前に読み
    取られた前記受光素子アレイの1ライン分の出力V1'と
    すると、前記スイッチング素子を境にして前記受光素子
    側の容量CP と前記各信号線側の容量CL との容量比β
    (=CP /CL )とを用い、残像補正した出力V2 をV
    2 =V2'+β(V2'−V1')で得ることを特徴とする画
    像読み取り方法。
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