JPH053146U - ケースカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、ロック板が容易にロック板収容部に
嵌入され得ることにより、組立の作業性が向上し、且つ
ロック板が変形したり、損傷するようなことのない、ケ
ースカバーを提供することを目的とする。 【構成】ケースの開口部を閉鎖すべきケース本体１１
と、該ケース本体１１の一側に設けられたロック板収容
部１２と、該ロック板収容部１２に嵌合されるロック板
１３を含んでおり、該ロック板１３が、その下面に備え
られた凸部１３ａが、該ロック板収容部１２の底面に設
けられたスロット１２ａ内に係合することにより、該ス
ロット１２ａの方向に沿って摺動可能に保持されてい
る、ケースカバーにおいて、該ロック板収容部１２の底
面に、組立の際に該ロック板１３の下面の凸部１３ａが
嵌入し得る溝１４が形成されており、該溝１４が、ロッ
ク板１３の取付け位置の側の端縁にて、斜面１４ａを備
えているように、ケースカバー１０を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば各種機器のバッテリーケース等のためのケースカバーに関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、このようなケースカバーは、例えば図４に示すように、構成されている 。即ち、図４において、ケースカバー１は、カバー本体２と、該カバー本体２の 一側に設けられたロック板収容部３に嵌合せしめられたロック板４とから構成さ れている。

【０００３】 該ロック板４は、図４に示すように、該ロック板収容部３内に収容された状態 で、その下面に設けられた凸部４ａが、該ロック板収容部３の底面に備えられた 長手方向（図面左右方向）に延びているスロット３ａ内に係合することにより、 該長手方向に沿って、摺動し得るようになっていると共に、その内側の端部４ｂ が、該ロック板収容部３の内側の縁部の下方に設けられた凹陥部３ｂ内に嵌入し 、且つ該ロック板４の外側の端部領域が、図示しない手段により係止されている ことにより、上方には外れないようになっている。

【０００４】 さらに、該ロック板４は、外側の端縁に、ロック片４ｃを有しており、図示し ないケースの端縁に係合することにより、該カバー本体２をケースに対して固定 保持し得るようになっている。

【０００５】 このように構成されたケースカバー１によれば、先づロック板４を図面にて左 方に移動させた状態で、該ケースカバー１を図示しないカバーの開放部の表面に 装着し、該ロック板４を図面にて右方に移動させることにより、該ロック板４の ロック片４ｃが，図示しないケースの端縁の内側に係合することにより、該ケー スカバー１が、ケースに対して固定保持され、かくして該ケースの開放部が、本 ケースカバー１によって閉じられるようになっている。また、この状態から、ロ ック板４を図面にて左方に移動させれば、該ロック片４ｃがケースの端縁から開 放され、かくして該ケースカバー１がケースから外され得るようになっている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように構成されたケースカバー１によれば、ロック板４を カバー本体２のロック板収容部３に対して嵌合させる組立作業において、ロック 板４を湾曲させることにより、その下面に設けられた凸部４ａを該ロック板収容 部３の底面上に載せながら、該ロック板４の内側の端部４ｂを、該ロック板収容 部３の凹陥部３ｂ内に挿入し、同時に該ロック板４の外側の端部を図示しない手 段に係止させて、該ロック板４を該ロック板収容部３内に嵌合させるようにして いるため、組立の作業性があまり良くなく、而も該ロック板４に必要以上に力が 加えられると、該ロック板４が変形したり、場合よっては損傷してしまうという 問題があった。

【０００７】 本考案は、以上の点に鑑み、ロック板が容易にロック板収容部に嵌入され得る ことにより、組立の作業性が向上し、且つロック板が変形したり、損傷するよう なことのない、ケースカバーを提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、本考案によれば、ケースの開口部を閉鎖すべきケース本体と、該 ケース本体の一側に設けられたロック板収容部と、該ロック板収容部に嵌合され るロック板を含んでおり、該ロック板が、その下面に備えられた凸部が、該ロッ ク板収容部の底面に設けられたスロット内に係合することにより、該スロットの 方向に沿って摺動可能に保持されている、ケースカバーにおいて、該ロック板収 容部の底面に、組立の際に該ロック板の下面の凸部が嵌入し得る溝が形成されて おり、該溝が、ロック板の取付け位置の側の端縁にて、斜面を備えていることを 特徴とする、ケースカバーにより、達成される。

【０００９】

【作用】

上記構成によれば、ロック板をロック板収容部に対して組み立てる際に、ロッ ク板の下面に備えられた凸部が、ロック板収容部の底面に設けられた溝内に進入 することにより、該ロック板を湾曲させることなく、該ロック板は、ロック板収 容部に対して容易に嵌入され得ると共に、適宜の手段により浮き上がらないよう に保持され得る。

【００１０】 この状態から、該ロック板をロック板収容部内の所定位置まで摺動させること により、該ロック板の下面に備えられた凸部が、該溝の端縁に備えられた斜面に 沿って摺動することにより、該溝から脱出した後、スロット内に嵌入することに より、該ロック板が、該ロック板収容部内に嵌合せしめられ得るので、該ロック 板の組立の際に、該ロック板を湾曲させる必要がない。

【００１１】 従って、組立の作業性が向上せしめられ得ると共に、該ロック板に不必要に大 きな力が加えられるようなことがないので、該ロック板が変形したり、損傷した りするようなことがない。

【００１２】

【実施例】

以下、図面に示した実施例に基づいて、本考案を詳細に説明する。 図１は、本考案によるケースカバーの一実施例を示しており、ケースカバー１ ０は、カバー本体１１と、該カバー本体１１の一側に設けられたロック板収容部 １２に嵌合せしめられるロック板１３とから構成されている。

【００１３】 該ロック板１３は、図１に示すように、該ロック板収容部１２内に収容された 状態で、その下面に設けられた凸部１３ａが、該ロック板収容部１２の底面に備 えられた長手方向（図面左右方向）に延びているスロット１２ａ内に係合するこ とにより、該長手方向に沿って、摺動し得るようになっている。

【００１４】 そして、その内側の端部１３ｂが、該ロック板収容部１２の内側の縁部の下方 に設けられた凹陥部１２ｂ内に嵌入し、且つ該ロック板１３の外側の端部領域が 、図示しない手段により係止されていることにより、浮き上がって上方に外れな いようになっている。

【００１５】 さらに、該ロック板１３は、外側の端縁に、ロック片１３ｃを有しており、図 示しないケースの端縁に係合することにより、該カバー本体１１をケースに対し て固定保持し得るようになっている。

【００１６】 以上の構成は、図４に示した従来のケースカバー１と同様の構成であるが、本 考案によるケースカバー１０においては、さらに、ロック板収容部１２の底面に 、組立の際に該ロック板１３の下面の凸部１３ａが嵌入し得る溝１４が形成され ている。該溝１４は、ロック板の取付け位置の側、即ち図面左側の端縁にて、斜 面１４ａを備えている。

【００１７】 本考案によるケースカバー１０は、以上のように構成されており、ロック板１ ３をカバー本体１１のロック板収容部１２に対して嵌合させる組立作業において 、ロック板１３をロック板収容部１２内にてその底面上に載置すると、ロック板 １３の下面に備えられた凸部１３ａが、ロック板収容部１２の底面に設けられた 溝１４内に進入するので、この状態から、該ロック板１３を図面にて左方に摺動 させれば、該ロック板１３の内側の端部１３ｂが、該ロック板収容部１２の凹陥 部１２ｂ内に挿入される。

【００１８】 同時に、該ロック板１３の外側の端部が図示しない手段に係止させることによ り、該ロック板収容部１２から浮き上がらないように保持され得ると共に、その 際、該ロック板１３の下面に備えられた凸部１３ａは、該溝１４の端縁に備えら れた斜面１４ａに沿って摺動することにより、該溝１４から脱出して、該ロック 板収容部１２の底面を摺動した後、スロット１２ａ内に嵌入する。

【００１９】 従って、該ロック板１２は、湾曲させる必要がなく、容易に且つ僅かな変形の みで組み立てられ得ることになる。

【００２０】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、ロック板が容易にロック板収容部に嵌入 され得ることにより、組立の作業性が向上し、且つロック板が変形したり、損傷 するようなことのない、極めて優れたケースカバーが提供され得ることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるケースカバーの一実施例を示す概
略断面図である。

【図２】図１のケースカバーの分解平面図である。

【図３】図１のケースカバーの分解断面図である。

【図４】従来のケースカバーの一例を示す概略断面図で
ある。

【符号の説明】

１０ ケースカバー １１ カバー本体 １２ ロック板収容部 １３ ロック板 １４ 溝

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 ケースの開口部を閉鎖すべきケース本体
   と、該ケース本体の一側に設けられたロック板収容部
   と、該ロック板収容部に嵌合されるロック板を含んでお
   り、該ロック板が、その下面に備えられた凸部が、該ロ
   ック板収容部の底面に設けられたスロット内に係合する
   ことにより、該スロットの方向に沿って摺動可能に保持
   されている、ケースカバーにおいて、該ロック板収容部
   の底面に、組立の際に該ロック板の下面の凸部が嵌入し
   得る溝が形成されており、該溝が、ロック板の取付け位
   置の側の端縁にて、斜面を備えていることを特徴とす
   る、ケースカバー。