JPH05311664A - 植生盤体と植生基盤形成方法。 - Google Patents

植生盤体と植生基盤形成方法。

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JPH05311664A
JPH05311664A JP16527092A JP16527092A JPH05311664A JP H05311664 A JPH05311664 A JP H05311664A JP 16527092 A JP16527092 A JP 16527092A JP 16527092 A JP16527092 A JP 16527092A JP H05311664 A JPH05311664 A JP H05311664A
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JP
Japan
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vegetation
container
board
shaped
base material
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JP16527092A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Yamamoto
山本  清
Takeshi Yamamoto
毅 山本
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OYO KIKAKU KK
Oyo Kikaku KK
Original Assignee
OYO KIKAKU KK
Oyo Kikaku KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 法面の植生基盤の形成方法には、種々
の方法が採用されているが、従来から安価で簡便な方法
として土嚢積み工法が多用されてきた。近時は建設現場
などで単純労働に従事する作業員を確保することが難し
く、だんだん割高になりつつある。発明者は、このよう
な現実に対処するために、特公昭63年第37208
号、発明の名称「斜面安定工法」を提案した。本発明
は、上記の提案をより効果的に、且つ、簡便に実現する
ために提供するものである。 【構成】 通水性ないし透水性があり、設置した
場合に形状を保持できる程度の剛性を有するシート状物
で形成された、複数の略直方体で上面の開口された箱体
が、互いにある程度自由に動けるような状態で、縦横に
連結されてなる盤状容器に、植生基盤材を充填した上、
上記盤状容器を法面に敷設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は法面の植生基盤形成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術と問題点】法面の植生基盤の形成方法に
は、種々の方法が採用されているが、従来から安価で簡
便な方法として土嚢積み工法が多用されてきた。しか
し、近時は建設現場などで単純労働に従事する作業員を
確保することが難しく、だんだん高価なものになりつつ
ある。発明者は、このような現実に対処するために、特
公昭63年第37208号、発明の名称「斜面安定工
法」において、周縁の少なくとも一部を剛性材料で構成
し、強度・可撓性・透水性がある素材からなる大型の容
器に、土を充填し、次いで法面に敷設する、斜面安定工
法を提案した。
【0003】
【問題点を解決する手段】この発明は、上記の提案をよ
り効果的に、且つ、簡便に実現するために提供するもの
である。そのために、通水性ないし透水性があり、且
つ、少なくとも設置した時に形状を保持できる程度の剛
性を有するシート状物で形成された、複数の略直方体で
上面の開口された箱体が、互いにある程度自由に動ける
ような状態で、若干の隙間をあけて、縦横に連結されて
なる盤状容器に、植生基盤材を充填して植生盤体を形成
するものである。
【0004】
【作用】この発明の盤状容器はこのように構成されてい
るので、容器を設置してその上から植生基盤材を入れれ
ばよいので充填が簡単で、大型化が可能なので小さな土
嚢を一々積み上げるのに比較して施工が省力化できる
し、高さが一定なので敷設するだけで植生基盤材の厚さ
を一定に保つことができる、などの作用がある。
【0005】
【実施例1】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。プラスチックネットを素材として、軟化温
度まで加熱した状態で雄雌の金型の間に押しつけて成形
する加熱プレス成形により、図2に示す盤状容器1を形
成する。隅部にはRが付いた略直方体で上面が開口され
た箱状物11が、狭い隙間12をおいて約5mm巾の上
縁13で連結された形状である。一個の箱状物の大きさ
は縦横が約20cm・高さが10cmで、このような箱
状物が縦横各5個合計25個連結され、全体として縦横
1mの大きさである。盤状容器1の周囲には5cm巾の
上縁13を設けておく。
【0006】図1に示すように、このような盤状容器1
のそれぞれの箱状物11の中に、バーク堆肥を主体と
し、緩効性肥料21などの土壌改良剤を混入した人工植
生土壌2を容器一杯に充填する。その表面には植生種子
3を撒布し、盤状容器1全体を植生物が通ることができ
る程度の粗目の柔軟な織布4でカバーして本発明の植生
盤体Aを完成する。このようにして形成した植生盤体A
を法面上の法枠5の中に敷き詰めて、植生基盤を形成す
る。
【0007】敷設する場合には、盤状容器1が屈曲でき
るので、図3に示すように、植生盤体Aの相対する二端
の上縁13を全長にわたって、巾広い丈夫なクリップ6
で挟持した上、機械で吊り上げて、所定位置に設置する
のが便利である。
【0008】尚、本発明に用いる盤状容器は、雨水が容
器に溜って抜けないと、根を腐らせたりして困るので、
通水性ないし透水性が要求される。その条件を満たして
いればその素材を限定するものではないが、実施例のプ
ラスチックネットの他、多数の小孔や切れ目を付設した
プラスチックシート、金網をプレス成形したもの、古紙
を溶解して成形した所謂「パルプモールド」を用いたも
のなどが適している。又、プラスチックシートを成形し
た後、多数の小孔を設けて形成してもよい。盤状容器に
比較的大きな通水孔を設け、植生基盤材が落ちこぼれな
いように、薄い不織布などを内貼りしたものなどでもよ
い。
【0009】個々の箱状体、並びに、盤状容器全体の大
きさは限定するものではないが、通常その高さは3〜2
0cm、箱状体の一辺は10〜30cm、盤状容器の一
辺は50cm〜2mである。多数の箱状体が必ずしも一
体に成形されていないでも、箱状物を一個づつ別個に形
成して連結しても差し支えない。
【0010】盤状容器の覆いは、運搬・施工の場合に内
容物がこぼれないようにするのが一つの目的であるが、
植生種子が発芽して植生物が通ることができる必要があ
るので、通常は植生土嚢などに用いるフラットヤーンな
どある程度目の粗い織布などが用いられるが、発芽する
頃には水に溶解してしまうような紙でもよい。盤状容器
全体を織布からなる袋体に装填しても差し支えない。
又、盤状容器を個々の箱状物を連結して形成する時など
には、丈夫な網状体を覆い用シート状物と併用すること
もできる。機械で吊り上げて施工する時などにも、引張
強度の大きい網状体などで表面を補強することが望まし
い。
【0011】本発明に用いる植生基盤材としては、品質
を安定できる人工土壌を用いるのが最も適しているが、
限定するものではなく、現地発生土などを用いても良
い。植生盤体には植生種子を添加するのが一般的である
が、添加の方法としては、植生基盤材の上に種子を撒布
するとか、植生基盤材全体に種子を混合するとか、覆い
用シート状物の裏面に種子を糊などで付着させておくと
か、植生基盤材と覆い用シート状物の間に種子シートを
敷く、などが通常用いられる方法であり、特に規定する
ものではない。
【0012】本発明の植生盤体を敷設する場所として
は、実施例に示したように、法枠の中でもよいし、枠と
併用しなくてもよい。盤状容器の周囲を剛性のある角環
状の棒状体で補強し、容易に変形しないように構成し、
棒状体に沿わせてアンカーピンを打って法面に固定する
ような方法でもよい。植生盤体を敷き詰めた上から、落
石防止用金網などで全面を覆い、金網をところどころで
法面にアンカーで固定して間接的に滑落を防止すること
もできる。
【0013】図4に示すように、ジオグリッド材71で
補強された急勾配盛土の表面を形成するため、盛土法尻
にジオグリッド材に連結されるL字状に屈折された金網
からなる表面板7の内側に本発明の植生盤体Aを当て、
その背後に盛土8を行うことも可能である。植生盤体を
良質の植生基盤材で構成すると、通常緑化の難しい急勾
配盛土の表面の緑化には最適である。盛土の勾配は垂直
ないし5分の急勾配であるが、植生盤体Aの内部は、箱
状体により細かく区切られており植生基盤材が偏ってし
まうこともなく、均一な厚みが保持できるので好都合で
ある。
【0014】
【発明の効果】この発明はこのように構成されているの
で、次のような特長を有する。 (1)盤状容器は上面が開口した箱状物から出来ている
ので、土嚢に土を詰めるのと比較すると、植生基盤材を
充填する作業が非常に楽である。 (2)植生盤体を大型化して機械で吊り上げることもで
きるので、施工に人力を要せず、施工性が極めてよい。 (3)盤状容器はそれぞれの箱状物がある程度自由に動
けるので、植生盤体は不陸のある法面に容易にな染むこ
とができる。 (4)盤状容器には、箱状物間の隙間があるが、隙間の
間隔は小さいので、実質的には盤体全体に植生基盤材が
充填され、大きな空隙ができて困ることはない。 (5)盤状容器は、箱状物に分断されたいるので、その
中の土は安定しており、勾配が急な個所に用いても内部
の植生基盤材が偏ってしまうことがない。 (6)盤状容器は厚さが均一なので、敷設するだけで均
一な厚さの植生基盤が形成でき、均らすのに特別の手間
を必要としない。 (7)バーク堆肥を主体とした人工土壌を用いると、植
生盤体は軽量になるので、運搬や施工がし易い。 (8)人工土壌を用いると、植生に適した配合にするこ
とができるので、追肥などの手間も省けるし、長期に渡
り植生物の成育に良い。 (9)植生種子を配してあると、植生盤体を設置するだ
けで植生ができるので、施工が非常に簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 植生盤体の敷設状態の一例の側断面図であ
る。
【図2】 盤状容器の一例の斜視図である。
【図3】 植生盤体の施工状況の一例を示す側面図であ
る。
【図4】 植生盤体の敷設状態の他の一例を示す側面図
である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通水性ないし透水性があり、且つ、少な
    くとも設置した場合に形状を保持できる程度の剛性を有
    するシート状物からなり、複数の略直方体で上面の開口
    された箱体が、互いにある程度自由に動けるような状態
    で、若干の隙間をあけて、縦横に連結されてなる盤状容
    器に、植生基盤材を充填し、盤状容器の上面を、植生物
    の芽が通過できるシート状被覆材で覆ったことを特徴と
    した、植生盤体。
  2. 【請求項2】 植生基盤材の少なくとも表面には、植生
    種子が添加されていることを特徴とした、請求項1記載
    の、植生盤体。
  3. 【請求項3】 シート状被覆材の下面には、種子シート
    が敷設されていることを特徴とした、請求項1ないし請
    求項2記載の、植生盤体。
  4. 【請求項4】 植生基盤材は、植物繊維の腐食物からな
    る人工土壌を主体としたことを特徴とした、請求項1な
    いし請求項3記載の、植生盤体。
  5. 【請求項5】 盤状容器の少なくとも周囲は、剛性材料
    で補強されたことを特徴とした、請求項1ないし請求項
    4記載の、植生盤体。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5記載の植生盤体
    を、法面に敷設することを特徴とした、植生基盤形成方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項5記載の植生盤体
    を、急勾配盛土用の網状体からなる表面材の裏面に添設
    することを特徴とした、植生基盤形成方法。
JP16527092A 1992-05-14 1992-05-14 植生盤体と植生基盤形成方法。 Pending JPH05311664A (ja)

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JP (1) JPH05311664A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013147791A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Geovector Co Ltd 補強土壁工法
JP2020101031A (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 ライト工業株式会社 法面安定化工法及び法面安定化構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013147791A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Geovector Co Ltd 補強土壁工法
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