JPH05311652A - 引張り補強体施工装置 - Google Patents
引張り補強体施工装置Info
- Publication number
- JPH05311652A JPH05311652A JP14808492A JP14808492A JPH05311652A JP H05311652 A JPH05311652 A JP H05311652A JP 14808492 A JP14808492 A JP 14808492A JP 14808492 A JP14808492 A JP 14808492A JP H05311652 A JPH05311652 A JP H05311652A
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- JP
- Japan
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- core material
- hollow
- tip
- rotary shaft
- reinforcing body
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- Granted
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 大口径の引張り補強体７を用いて、安全に地
盤を補強することのできる引張り補強体の施工装置を提
供することにある。 【構成】 すなわち本発明は、移動可能な台車１と、台
車１に搭載した掘削攪拌装置と、芯材３とより構成し、
掘削攪拌装置は、内部を芯材３とセメントミルクなどの
通過が可能な中空回転軸６３と、その回転軸６３の周囲
に設けた掘削翼６１と攪拌翼６２とよりなり、中空回転
軸６３の先端には芯材３の直径よりも大きい直径の先端
孔６４を開口し、この先端孔６４には外側にのみ取り外
し自在の状態で蓋体６５を嵌合し、中空孔の内部は、先
端孔６４に向けて傾斜面を形成した、引張り補強体施工
装置である。
盤を補強することのできる引張り補強体の施工装置を提
供することにある。 【構成】 すなわち本発明は、移動可能な台車１と、台
車１に搭載した掘削攪拌装置と、芯材３とより構成し、
掘削攪拌装置は、内部を芯材３とセメントミルクなどの
通過が可能な中空回転軸６３と、その回転軸６３の周囲
に設けた掘削翼６１と攪拌翼６２とよりなり、中空回転
軸６３の先端には芯材３の直径よりも大きい直径の先端
孔６４を開口し、この先端孔６４には外側にのみ取り外
し自在の状態で蓋体６５を嵌合し、中空孔の内部は、先
端孔６４に向けて傾斜面を形成した、引張り補強体施工
装置である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、切土直後の地盤、ある
いは一般の地盤を補強するための引張り補強体施工装置
に関するものである。
いは一般の地盤を補強するための引張り補強体施工装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】切り取ったばかりの法面の崩壊を防止す
るため、あるいは一般の地盤を補強するための補強体を
施工する装置は各種開発されている。
るため、あるいは一般の地盤を補強するための補強体を
施工する装置は各種開発されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする問題点】しかし従来の技術で
は、たとえば利用中の鉄道のすぐ近くで工事をするよう
な場合には次のような問題点がある。 ＜イ＞従来の装置では、周囲の地盤に影響を与えずに補
強工事を行うことは困難である。 ＜ロ＞特に大きな直径で土砂を改良する装置であると、
周囲の土砂の崩壊を招きやすく危険である。 ＜ハ＞小さな直径で土砂を改良する装置であると、危険
性は少なくなるが施工に手間と時間がかかる。 ＜ニ＞都市での工事のように、狭い用地や高さが制限さ
れた用地において施工することのできる装置は少ない。
は、たとえば利用中の鉄道のすぐ近くで工事をするよう
な場合には次のような問題点がある。 ＜イ＞従来の装置では、周囲の地盤に影響を与えずに補
強工事を行うことは困難である。 ＜ロ＞特に大きな直径で土砂を改良する装置であると、
周囲の土砂の崩壊を招きやすく危険である。 ＜ハ＞小さな直径で土砂を改良する装置であると、危険
性は少なくなるが施工に手間と時間がかかる。 ＜ニ＞都市での工事のように、狭い用地や高さが制限さ
れた用地において施工することのできる装置は少ない。
【０００４】
【本発明の目的】本発明はこのような点を改善するため
になされたもので、大口径の引張り補強体を用いて、安
全に地盤を補強することのできる引張り補強体の施工装
置を提供することにある。
になされたもので、大口径の引張り補強体を用いて、安
全に地盤を補強することのできる引張り補強体の施工装
置を提供することにある。
【０００５】
【問題点を解決するための手段】すなわち本発明は、移
動可能な台車と、台車に搭載した掘削攪拌装置と、芯材
とより構成し、掘削攪拌装置は、内部を芯材とセメント
ミルクなどの通過が可能な中空回転軸と、その回転軸の
周囲に設けた掘削翼と攪拌翼とよりなり、中空回転軸の
先端には芯材の直径よりも大きい直径の先端孔を開口
し、この先端孔には外側にのみ取り外し自在の状態で蓋
体を嵌合し、中空孔の内部は、先端孔に向けて傾斜面を
形成した、引張り補強体施工装置である。
動可能な台車と、台車に搭載した掘削攪拌装置と、芯材
とより構成し、掘削攪拌装置は、内部を芯材とセメント
ミルクなどの通過が可能な中空回転軸と、その回転軸の
周囲に設けた掘削翼と攪拌翼とよりなり、中空回転軸の
先端には芯材の直径よりも大きい直径の先端孔を開口
し、この先端孔には外側にのみ取り外し自在の状態で蓋
体を嵌合し、中空孔の内部は、先端孔に向けて傾斜面を
形成した、引張り補強体施工装置である。
【０００６】
【作用】そのために本発明は、 ＜イ＞地盤を掘削しながら掘削土とセメントミルクを地
盤内で攪拌混合するので、周囲の地盤の崩落がなく構築
できる引張り補強体施工装置である。 ＜ロ＞掘削攪拌中空ロッドにより引張り補強柱を築造す
る際、該ロッドの中空を通して芯材を引張り補強柱の先
端部の地盤に挿入すると共に、芯材を中心部に配置する
ことができる引張り補強体施工装置である。 ＜ハ＞芯材の周辺はほとんど攪拌されないので、攪拌中
空ロッドの引き抜き時に吐出したモルタルで包囲され、
芯材と周囲の改良土砂とを強固に密着させることが出来
る引張り補強体施工装置である。
盤内で攪拌混合するので、周囲の地盤の崩落がなく構築
できる引張り補強体施工装置である。 ＜ロ＞掘削攪拌中空ロッドにより引張り補強柱を築造す
る際、該ロッドの中空を通して芯材を引張り補強柱の先
端部の地盤に挿入すると共に、芯材を中心部に配置する
ことができる引張り補強体施工装置である。 ＜ハ＞芯材の周辺はほとんど攪拌されないので、攪拌中
空ロッドの引き抜き時に吐出したモルタルで包囲され、
芯材と周囲の改良土砂とを強固に密着させることが出来
る引張り補強体施工装置である。
【０００７】
【実施例１】以下図面を参照しながら本発明の施工装置
の実施例について説明する。 ＜イ＞全体の構成 本発明の施工装置は、移動可能な台車１と、台車１に搭
載した掘削攪拌中空ロッド６と、芯材３とより構成す
る。台車１は通常の履帯やタイヤによって走行自在の車
体であり、その上部には角度調整自在のガイドレール４
を搭載する。このガイドレール４には、レール上を移動
可能な回転駆動装置５を搭載し、この回転駆動装置５に
は掘削と攪拌を行う、中空ロッド６を取り付ける。
の実施例について説明する。 ＜イ＞全体の構成 本発明の施工装置は、移動可能な台車１と、台車１に搭
載した掘削攪拌中空ロッド６と、芯材３とより構成す
る。台車１は通常の履帯やタイヤによって走行自在の車
体であり、その上部には角度調整自在のガイドレール４
を搭載する。このガイドレール４には、レール上を移動
可能な回転駆動装置５を搭載し、この回転駆動装置５に
は掘削と攪拌を行う、中空ロッド６を取り付ける。
【０００８】＜ロ＞掘削攪拌中空ロッド６ 台車１に搭載した掘削攪拌中空ロッド６は、中空の回転
軸の先端の周囲に、掘削翼６１、攪拌翼６２を突設した
装置である。回転軸６３は中空の長いパイプ状の筒体に
よって形成する。この回転軸６３の内部の空洞を通し
て、回転軸６３の後端からセメントミルクが供給された
り、芯材３が挿入される。そのために中空ロッド６の先
端の周囲にはセメントミルク吐出口を形成する。したが
って回転軸６３の空洞を通して供給されたセメントミル
クはこの吐出口を通って掘削土に供給される。
軸の先端の周囲に、掘削翼６１、攪拌翼６２を突設した
装置である。回転軸６３は中空の長いパイプ状の筒体に
よって形成する。この回転軸６３の内部の空洞を通し
て、回転軸６３の後端からセメントミルクが供給された
り、芯材３が挿入される。そのために中空ロッド６の先
端の周囲にはセメントミルク吐出口を形成する。したが
って回転軸６３の空洞を通して供給されたセメントミル
クはこの吐出口を通って掘削土に供給される。
【０００９】＜ハ＞蓋体 中空回転軸６３の先端部には空洞と連通している先端孔
６４を開口する。この先端孔６４の径は、後述する芯材
３が通過できる程度の大きさに形成する。 そして空洞
の先端部は先端孔６４にすり付ける状態でテーパ状に形
成する。さらに先端孔６４には外側からのみ取り外し可
能な蓋体６５を取り付け、掘削土が外部から空洞に侵入
するのを防止する。蓋体６５は外側へのみ取り外しが自
在であるから掘削攪拌の作業中には外れることがなく、
掘削が終了した後、芯材３によって内部から押し出せば
簡単に蓋体６５を押し出して先端孔６４から外すことが
できる。蓋体６５の形状は一般の皿状体であっても（図
４）よく、あるいは先端が鋭角で後方の直径が拡大して
いる三角柱、円錐体として（図５）形成することもでき
る。
６４を開口する。この先端孔６４の径は、後述する芯材
３が通過できる程度の大きさに形成する。 そして空洞
の先端部は先端孔６４にすり付ける状態でテーパ状に形
成する。さらに先端孔６４には外側からのみ取り外し可
能な蓋体６５を取り付け、掘削土が外部から空洞に侵入
するのを防止する。蓋体６５は外側へのみ取り外しが自
在であるから掘削攪拌の作業中には外れることがなく、
掘削が終了した後、芯材３によって内部から押し出せば
簡単に蓋体６５を押し出して先端孔６４から外すことが
できる。蓋体６５の形状は一般の皿状体であっても（図
４）よく、あるいは先端が鋭角で後方の直径が拡大して
いる三角柱、円錐体として（図５）形成することもでき
る。
【００１０】＜ニ＞掘削翼、攪拌翼 中空回転軸６３の先端周辺部には掘削翼６１を固定す
る。したがって回転軸６３の回転にともなって地盤を掘
削することができる。掘削翼６１の歯形はスパイラル状
になって、複数に分割されている。掘削翼６１は、掘削
だけでなく、掘削土とセメントミルクを攪拌すると共に
掘削攪拌ロッドを引き出す際、掘削土とセメントミルク
の混合物を先端方向に押し戻す役割もしている。攪拌翼
６２は、掘削翼６１の後部で、中空回転軸６３の周囲に
固定し、回転軸６３の回転にともなって土とセメントミ
ルクなどを攪拌できるように構成する。この攪拌翼６２
は複数本の翼からなり、形状はスパイラル状になってい
る。このスパイラルの形状は、掘削翼６１と同様に混合
物を押し出す役割をしている。共回り防止翼は掘削翼６
１と攪拌翼６２の中間の中空ロッド６に遊嵌されている
羽根状部材であり、土砂の中に切り込んで土砂を共回り
を阻止する機能を果たすものである。
る。したがって回転軸６３の回転にともなって地盤を掘
削することができる。掘削翼６１の歯形はスパイラル状
になって、複数に分割されている。掘削翼６１は、掘削
だけでなく、掘削土とセメントミルクを攪拌すると共に
掘削攪拌ロッドを引き出す際、掘削土とセメントミルク
の混合物を先端方向に押し戻す役割もしている。攪拌翼
６２は、掘削翼６１の後部で、中空回転軸６３の周囲に
固定し、回転軸６３の回転にともなって土とセメントミ
ルクなどを攪拌できるように構成する。この攪拌翼６２
は複数本の翼からなり、形状はスパイラル状になってい
る。このスパイラルの形状は、掘削翼６１と同様に混合
物を押し出す役割をしている。共回り防止翼は掘削翼６
１と攪拌翼６２の中間の中空ロッド６に遊嵌されている
羽根状部材であり、土砂の中に切り込んで土砂を共回り
を阻止する機能を果たすものである。
【００１１】＜ホ＞芯材 後述するように、施工に際して中空回転軸６３の内部に
その尾端から挿入する部材が芯材３である。この芯材３
は鉄筋、ＦＲＰ、カーボン、鋼管などを用いる。この芯
材３は、引っ張り強度が強く、その強度を長く持続で
き、酸化し難いものが特に望まれる。
その尾端から挿入する部材が芯材３である。この芯材３
は鉄筋、ＦＲＰ、カーボン、鋼管などを用いる。この芯
材３は、引っ張り強度が強く、その強度を長く持続で
き、酸化し難いものが特に望まれる。
【００１２】
【使用方法】次に本発明の装置の使用方法について説明
する。 ＜イ＞装置の移動 台車１を移動することによって、補強体７を構築する位
置まで接近する。
する。 ＜イ＞装置の移動 台車１を移動することによって、補強体７を構築する位
置まで接近する。
【００１３】＜ロ＞掘削攪拌と吐出 台車１に搭載した回転駆動装置５を駆動する。すると掘
削攪拌両用のロッド６の回転軸６３が回転し、攪拌翼６
１は地盤を掘削しながら前進する。この際、セメントミ
ルクを回転軸６３の先端付近の吐出口から吐出する。吐
出と同時に回転軸６３が回転しているから、掘削した土
とこのセメントミルクが攪拌翼６２で攪拌される。その
結果、土砂交じりモルタル（ソイルモルタル）によって
構成した直径の大きい補強体７ができあがる。
削攪拌両用のロッド６の回転軸６３が回転し、攪拌翼６
１は地盤を掘削しながら前進する。この際、セメントミ
ルクを回転軸６３の先端付近の吐出口から吐出する。吐
出と同時に回転軸６３が回転しているから、掘削した土
とこのセメントミルクが攪拌翼６２で攪拌される。その
結果、土砂交じりモルタル（ソイルモルタル）によって
構成した直径の大きい補強体７ができあがる。
【００１４】＜ハ＞芯材３の挿入（図２） 最深部まで掘削、攪拌が終了したら回転軸６３の回転を
とめる。そして回転軸６３の空洞を通して芯材３を回転
軸６３の後端から挿入する。その回転軸６３の先端には
先端孔６４が開口してあり、外部へのみ取り外し自在の
蓋が設けてある。かつ内部はその先端孔６４に向けてテ
ーパーが形成してある。したがって鉄筋などからなる芯
材３を挿入すると先端孔６４に向けて誘導され、蓋体６
５を押し出すことになる。蓋体６５は外側へのみ取り外
しが可能であるから、後方から芯材３によって加圧する
ことによって容易に外すことができる。蓋体６５が外れ
て開口した先端孔６４から、芯材３を外部に突出し、後
端から打撃するなどして多少の深さだけ地中に打ち込
む。
とめる。そして回転軸６３の空洞を通して芯材３を回転
軸６３の後端から挿入する。その回転軸６３の先端には
先端孔６４が開口してあり、外部へのみ取り外し自在の
蓋が設けてある。かつ内部はその先端孔６４に向けてテ
ーパーが形成してある。したがって鉄筋などからなる芯
材３を挿入すると先端孔６４に向けて誘導され、蓋体６
５を押し出すことになる。蓋体６５は外側へのみ取り外
しが可能であるから、後方から芯材３によって加圧する
ことによって容易に外すことができる。蓋体６５が外れ
て開口した先端孔６４から、芯材３を外部に突出し、後
端から打撃するなどして多少の深さだけ地中に打ち込
む。
【００１５】＜ニ＞攪拌ロッドの引き抜き 次に回転軸６３に、掘進時とは反対方向の回転を与え
る。すると中空ロッド６は徐々に後退し、芯材３を残し
た状態で外部に引き抜くことができる。この際に逆方向
への回転速度と引抜き速度を適度に調整することによ
り、改良された補強体７の土砂を先端に向けて圧縮する
状態で中空ロッド６を引抜くことができる。 この場合
に回転軸６３の中心に位置していた芯材３は、正確にそ
の中心に位置したまま中空ロッド６を引抜くことがで
き、芯材３の位置が中心から偏ることがない。
る。すると中空ロッド６は徐々に後退し、芯材３を残し
た状態で外部に引き抜くことができる。この際に逆方向
への回転速度と引抜き速度を適度に調整することによ
り、改良された補強体７の土砂を先端に向けて圧縮する
状態で中空ロッド６を引抜くことができる。 この場合
に回転軸６３の中心に位置していた芯材３は、正確にそ
の中心に位置したまま中空ロッド６を引抜くことがで
き、芯材３の位置が中心から偏ることがない。
【００１６】＜ホ＞モルタルの吐出 中空ロッド６を引抜くとその容積分だけ土砂が不足する
ことになり、空洞が生じ周囲の土砂を緩めることにな
る。そこで中空ロッド６の引抜きの際に、先端付近から
モルタルを吐出する。するとこのモルタルが不足分の容
積を補うことになる。このモルタルの吐出した中心部分
は攪拌されていないから、芯材３の周囲は土砂があまり
混じらない高品質のモルタルで包囲される。
ことになり、空洞が生じ周囲の土砂を緩めることにな
る。そこで中空ロッド６の引抜きの際に、先端付近から
モルタルを吐出する。するとこのモルタルが不足分の容
積を補うことになる。このモルタルの吐出した中心部分
は攪拌されていないから、芯材３の周囲は土砂があまり
混じらない高品質のモルタルで包囲される。
【００１７】＜ヘ＞芯材３の緊張 中空ロッド６を引抜くと、その周囲を補強された状態の
芯材３の尾端が孔外に露出する。その尾端を把持してジ
ャッキによって緊張を与え、所定の引張力を与えてアン
カーとしての作用を与える。
芯材３の尾端が孔外に露出する。その尾端を把持してジ
ャッキによって緊張を与え、所定の引張力を与えてアン
カーとしての作用を与える。
【００１８】本発明の施工装置施工は上記したようにな
るから、次のような効果を達成することができる。 ＜イ＞本発明の装置を使用すれば補強体７の製造と地盤
の改良とを同時に行うことができる。したがって従来の
ように二工程を要せず、短時間で広い範囲の地盤を改良
することができる。 ＜ロ＞従来のアンカーはその直径が小さい。そのために
周囲の摩擦抵抗を大きくとることができなかった。しか
し本発明の装置を使用すれば直径の大きな、したがって
周囲の摩擦抵抗を大きくとれる補強体７を構築すること
ができるのできわめて経済的である。 ＜ハ＞従来のアンカーに比較して直径の大きい改良され
た土砂の体を地中に構築することができる。したがって
施工の位置をひんぱんに移動して多数のアンカーを施工
する従来の装置に比較して効率のよい作業によって広い
範囲の地域の土砂の改良を行うことができる。 ＜ニ＞改良すべき土砂をまったく外部に持ち出すことな
く、作業を行うことができる。したがって鉄道や道路、
建築物に接近したような場所での作業のおいても周囲の
地盤を沈下させる危険がなく、安全に作業を行うことが
できる。 ＜ホ＞改良された補強体７は、中心部は濃度の高いモル
タルの中心補強体７、周囲は土砂とセメントミルクの混
合体、として構成することができる。したがって信頼性
の高い、高品質の補強体７を地中に構築することができ
る。 ＜ヘ＞中空のロッドを後退させるときに、その中心に芯
材３を置いてくることができる。したがって芯材３は常
に改良した土砂の中心に位置しており、緊張を与えた場
合にもその引っ張り力を確実に地盤に伝達して高い強度
を得ることができる。 ＜ト＞掘削攪拌ロッドの引抜きの際に、逆方向への回転
速度と引抜き速度を適度に調整することにより、改良さ
れた補強体７の土砂を先端に向けて圧縮する状態でロッ
ドを引抜くことができる。したがって引抜きによっても
土砂は緩むことがなく、反対に圧縮されて締め固めら
れ、強固な補強体７を形成することができる。
るから、次のような効果を達成することができる。 ＜イ＞本発明の装置を使用すれば補強体７の製造と地盤
の改良とを同時に行うことができる。したがって従来の
ように二工程を要せず、短時間で広い範囲の地盤を改良
することができる。 ＜ロ＞従来のアンカーはその直径が小さい。そのために
周囲の摩擦抵抗を大きくとることができなかった。しか
し本発明の装置を使用すれば直径の大きな、したがって
周囲の摩擦抵抗を大きくとれる補強体７を構築すること
ができるのできわめて経済的である。 ＜ハ＞従来のアンカーに比較して直径の大きい改良され
た土砂の体を地中に構築することができる。したがって
施工の位置をひんぱんに移動して多数のアンカーを施工
する従来の装置に比較して効率のよい作業によって広い
範囲の地域の土砂の改良を行うことができる。 ＜ニ＞改良すべき土砂をまったく外部に持ち出すことな
く、作業を行うことができる。したがって鉄道や道路、
建築物に接近したような場所での作業のおいても周囲の
地盤を沈下させる危険がなく、安全に作業を行うことが
できる。 ＜ホ＞改良された補強体７は、中心部は濃度の高いモル
タルの中心補強体７、周囲は土砂とセメントミルクの混
合体、として構成することができる。したがって信頼性
の高い、高品質の補強体７を地中に構築することができ
る。 ＜ヘ＞中空のロッドを後退させるときに、その中心に芯
材３を置いてくることができる。したがって芯材３は常
に改良した土砂の中心に位置しており、緊張を与えた場
合にもその引っ張り力を確実に地盤に伝達して高い強度
を得ることができる。 ＜ト＞掘削攪拌ロッドの引抜きの際に、逆方向への回転
速度と引抜き速度を適度に調整することにより、改良さ
れた補強体７の土砂を先端に向けて圧縮する状態でロッ
ドを引抜くことができる。したがって引抜きによっても
土砂は緩むことがなく、反対に圧縮されて締め固めら
れ、強固な補強体７を形成することができる。
【図１】 本発明の引張り補強体の施工装置の説明図
【図２】 その使用状態の説明図
【図３】 その使用状態の説明図
【図４】 先端孔と蓋体の説明図
【図５】 先端孔と蓋体の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 幸彦 神奈川県横浜市緑区桂台２−22−15−106 (72)発明者 福田 厚生 東京都港区赤坂二丁目４番１号 株式会社 テノックス内 (72)発明者 吉田 茂 東京都港区赤坂二丁目４番１号 株式会社 テノックス内 (72)発明者 上 周史 東京都港区赤坂二丁目４番１号 株式会社 テノックス内
Claims (5)
- 【請求項１】移動可能な台車と、 台車に搭載した掘削攪拌装置と、 芯材とより構成し、 掘削攪拌装置は、内部を芯材とセメントミルクなどの通
過が可能な中空回転軸と、その回転軸の周囲に設けた掘
削翼と攪拌翼とよりなり、 中空回転軸の先端には芯材の直径よりも大きい直径の先
端孔を開口し、 この先端孔には外側にのみ取り外し自在の状態で蓋体を
嵌合し、 中空孔の内部は、先端孔に向けて傾斜面を形成した、 引張り補強体施工装置 - 【請求項２】回転中空軸の内部に挿入する芯材を、鋼製
の棒材から構成した、 請求項１記載の引張り補強体施工装置 - 【請求項３】回転中空軸の内部に挿入する芯材を、繊維
補強プラスティックによって構成した請求項１記載の引
張り補強体施工装置 - 【請求項４】回転中空軸の内部に挿入する芯材を、カー
ボン繊維によって構成した、 請求項１記載の引張り補強体施工装置 - 【請求項５】回転中空軸の内部に挿入する芯材を、鋼管
によって構成した、 請求項１記載の引張り補強体施工装置
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4148084A JP2630709B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 引張り補強体施工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4148084A JP2630709B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 引張り補強体施工装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05311652A true JPH05311652A (ja) | 1993-11-22 |
| JP2630709B2 JP2630709B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=15444880
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4148084A Expired - Fee Related JP2630709B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 引張り補強体施工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2630709B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012021310A (ja) * | 2010-07-14 | 2012-02-02 | Sekkeishitsu Soil:Kk | ソイルセメントコラムの構築、撤去方法 |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01146014A (ja) * | 1987-12-03 | 1989-06-08 | Hirose Kk | アースアンカー等用の芯パイプ |
| JPH01146013A (ja) * | 1987-12-03 | 1989-06-08 | Shimizu Corp | 埋込み部材の定着端部構造 |
| JPH02144036U (ja) * | 1989-05-08 | 1990-12-06 | ||
| JPH045312A (ja) * | 1990-04-20 | 1992-01-09 | Mitsui Constr Co Ltd | 地盤補強法および地盤補強装置 |
| JPH045313A (ja) * | 1990-04-20 | 1992-01-09 | Mitsui Constr Co Ltd | 地盤補強法および地盤補強装置 |
| JPH0452317A (ja) * | 1990-06-19 | 1992-02-20 | Kowa:Kk | アンカー装置 |
| JP3079337U (ja) * | 2001-01-31 | 2001-08-17 | 株式会社電力テック | 電気設備格納用屋外鉄箱 |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP4148084A patent/JP2630709B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2630709B2 (ja) | 1997-07-16 |
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