JPH0531153U - グロメツト付コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はグロメット付コネクタにおいて、相
手方コネクタとのロック結合をグロメットの外部から容
易に確認し得るようにしたものである。 【構成】 相手方コネクタに係合する可撓ロック腕１を
有するコネクタＡをグロメットＢにより被覆し、該可撓
ロック腕に付設したロック結合検知片３の操作杆部３ｄ
を該グロメットＢのシール孔４より外部に突出させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車ワイヤハーネスの接続に関し、特にドア部分に配索されるワイ ヤハーネスの接続等に用いられるグロメット付コネクタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図５は自動車の車体ａに対するドアｂのヒンジ取付部分において車体ａとドア ｂ間に配索されるドア用ワイヤハーネスｃを示しており、該ドア用ワイヤハーネ スｃは図６に示される如くに端部に設けたコネクタｄを介して車体側コネクタｅ に接続される（図７参照）。

【０００３】 コネクタｄは相手方コネクタに対する可撓ロック腕ｆを有し、可撓ロック腕ｆ の内側において、該可撓ロック腕ｆのロック用突起ｆ₁ が相手方コネクタの係合 部ｇに完全にロック結合したか否かを確認するためのロック結合検知片ｈを有し ている。ロック結合検知片ｈは可撓ロック腕ｆのロック結合完了時において前方 へ押し進めることができる。

【０００４】 ところで、上記コネクタｄの外部には防水保護用グロメットｉが被せられてお り、コネクタｄを車体側コネクタｅと結合した際において、前記ロック結合検知 片ｈをグロメットｉの外側から該グロメットｉを介して操作するものであって、 ロック結合検知片ｈを完全に作動させたか否かを目視により確認できない欠点が ある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記した点に着目して為されたものであり、グロメット付コネクタに おけるロック結合検知片の動作位置を外部から容易に確認し得るようにしたもの である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、本考案においては、相手方コネクタに係合する可 撓ロック腕を有するコネクタをグロメットで被覆し、該可撓ロック腕に付設した ロック結合検知片の操作杆部を該グロメットのシール孔より外部に突出させて成 ることを特徴とする。

【０００７】

【作用】

操作杆部を介してロック結合検知片を押し進め、操作杆部のシール孔に対する 没入状態によりロック結合を確認することができる。

【０００８】

【実施例】

図１において、Ａは前記した如くに自動車のドア用ワイヤハーネスＷの車体接 続端に設けられるコネクタであり、軟質ゴム製のグロメットＢにより被覆されて いる。

【０００９】 コネクタＡの外部にはロック用突起１ａを有する可撓ロック腕１が前端の立上 り基部１ｂから後方へ延長して片持ち状態で設けられ、後端には操作用膨出片１ ｃが形成されている（図２参照）。 可撓ロック腕１とコネクタハウジング２の外面との間にはロック結合検知片３ が前後方向へ移動するように設けられる。即ち、ロック結合検知片３は下部にお いて両側へ張り出した結合突条３ａを有すると共に上部において可撓ロック腕１ に対する衝合突起３ｂを有し、中間部において前方へ延長する可撓阻止片３ｃを 有していて、上記係合突条３ａをコネクタハウジング２の支持溝２ａに係合させ て組み合わされ、後方へ延設された操作杆部３ｄがグロメットＢのシール孔４内 に位置し、シール孔４内面の環状リブ４ａが操作杆部３ｄに密接する（図４参照 ）。

【００１０】 コネクタＡと相手方コネクタとの非結合時においては、ロック結合検知片３の 可撓阻止片３ｃがコネクタハウジング２における係止突起１８と衝合するので前 進させることが不可能であるが、相手方コネクタとの結合時において相手方コネ クタにおける係合解除部材１３の駆動突起１３ａが該可撓阻止片３ｃと上記係止 突起１８との係合を解除するので、操作杆部３ｄを介してロック結合検知片３を 押し進めることができる。しかし、可撓ロック腕１のロック結合が完全でないと 、該可撓ロック腕１は相手方コネクタの係合部を通過していないので下方へ変位 させられたままとなっていて、衝合突起３ｂが可撓ロック腕１の後端の操作用膨 出部１ｃに衝合するので前進させることが出来ない。なお、ロック結合検知片３ の構成に関する詳細については、本出願人の先願にかかる実開平１−１６５５８ ２号において開示されている。

【００１１】 可撓ロック腕１の完全なロック結合状態においては、前進したロック結合検知 片３の操作杆部３ｄはグロメットＢのシール孔４内にほぼ没入するので、これに よって完全なロック結合を確認することが可能である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は上記した如くに、相手方コネクタに係合する可撓ロック腕を有するコ ネクタをグロメットで被覆し、該可撓ロック腕に付設したロック結合検知片の操 作杆部を該グロメットのシール孔より外部に突出させて成るものであるから、グ ロメット内におけるコネクタの相手方との完全なロック結合状態をロック結合検 知片の操作杆部を介して確認することができ、この場合において該操作杆部はグ ロメットのシール孔と密接しているのでグロメットの防水機能を損うことがない ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるグロメット付コネクタの斜視図
である。

【図２】同上のロック結合状態の斜視図である。

【図３】本考案のグロメット付コネクタの分解斜視図で
ある。

【図４】図１における要部の破断拡大図である。

【図５】従来におけるドア用ワイヤハーネスの車体側と
の接続部を示す斜視図である。

【図６】同上のグロメット付きコネクタの斜視図であ
る。

【図７】同上の車体側コネクタと結合した状態の断面図
である。

【符号の説明】

Ａ コネクタ Ｂ グロメット １ 可撓ロック腕 ３ ロック結合検知片 ３ｄ 操作杆部 ４ シール孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 相手方コネクタに係合する可撓ロック腕
   を有するコネクタをグロメットで被覆し、該可撓ロック
   腕に付設したロック結合検知片の操作杆部を該グロメッ
   トのシール孔より外部に突出させて成ることを特徴とす
   るグロメット付コネクタ。