JPH0531139A - 救急自動車におけるストレツチヤーの防振装置 - Google Patents
救急自動車におけるストレツチヤーの防振装置Info
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- JPH0531139A JPH0531139A JP3210293A JP21029391A JPH0531139A JP H0531139 A JPH0531139 A JP H0531139A JP 3210293 A JP3210293 A JP 3210293A JP 21029391 A JP21029391 A JP 21029391A JP H0531139 A JPH0531139 A JP H0531139A
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- arm
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- arms
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 救急車に搭載されるストレッチャーを昇降さ
せるとともに所要角度に傾斜して保持し、かつ車輛の振
動を吸収するようにする。 【構成】 車両に載置されるベース上に2本のアーム
3,4をV字形に組み合わせ、かつアーム3,4下端を
ベース1に、上端を昇降フレームにそれぞれ支持し、ア
ーム3,4のベース1の上の支軸6を中心とする揺動に
より昇降フレーム2を昇降自在とする。そしてこの昇降
フレーム2にて救急車内に搭載されるストレッチャーの
下部を支持及び係止せしめる。前記各アーム3,4の中
間部とベース1との間にアーム3,4の俯仰と振動を吸
収するための圧縮ばね7と油圧シリンダ8とを一対とし
たものをそれぞれ設蹴る。この圧縮ばね7、油圧シリン
ダ8のベース1側を可動ブラケット10,11の本体に
て支持し、この可動ブラケット10,11の本体をシリ
ンダにて移動調整可能とし、昇降フレーム2の昇降と傾
動とを行う。
せるとともに所要角度に傾斜して保持し、かつ車輛の振
動を吸収するようにする。 【構成】 車両に載置されるベース上に2本のアーム
3,4をV字形に組み合わせ、かつアーム3,4下端を
ベース1に、上端を昇降フレームにそれぞれ支持し、ア
ーム3,4のベース1の上の支軸6を中心とする揺動に
より昇降フレーム2を昇降自在とする。そしてこの昇降
フレーム2にて救急車内に搭載されるストレッチャーの
下部を支持及び係止せしめる。前記各アーム3,4の中
間部とベース1との間にアーム3,4の俯仰と振動を吸
収するための圧縮ばね7と油圧シリンダ8とを一対とし
たものをそれぞれ設蹴る。この圧縮ばね7、油圧シリン
ダ8のベース1側を可動ブラケット10,11の本体に
て支持し、この可動ブラケット10,11の本体をシリ
ンダにて移動調整可能とし、昇降フレーム2の昇降と傾
動とを行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は救急車に搭載されるスト
レッチャーを昇降させるとともに所要角度に傾斜して保
持し、かつ車輛の振動を吸収するようになした防振装置
に関するものである。
レッチャーを昇降させるとともに所要角度に傾斜して保
持し、かつ車輛の振動を吸収するようになした防振装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平1−192353号にスト
レッチャーの防振装置が開示されている。この防振装置
はベース中央上部に2本のく字形アームの屈曲部を水平
軸支してX形に回動自在に設け、その上端部に軸支した
ローラによりストレッチャー搭載用のフレームを支持す
るとともに、該フレーム中央と一方のアームの中間部と
の間に中間リンクを軸支して前記フレームを昇降可能に
構成している。しかも各アームの下端部とベース前後端
との間には圧縮ばね、及び油圧シリンダを軸支するとと
もにベースと各アーム中間部との間にはダンパを軸支し
て、駆動系及び防振構造を構成している。そしてフレー
ムを下限位置に降下させたいときは両油圧シリンダをば
ね力に抗して収縮させるべく、また前後傾斜させたいと
きには一方の油圧シリンダを収縮、他方の油圧シリンダ
を伸長させるべく、さらにはフローティング状態、すな
わち防振機能を発揮できる状態にしたいときには各油圧
シリンダのピストン側、及びロッド側の室を連通させる
べく、それぞれ切換弁を切り換えるべくしている。
レッチャーの防振装置が開示されている。この防振装置
はベース中央上部に2本のく字形アームの屈曲部を水平
軸支してX形に回動自在に設け、その上端部に軸支した
ローラによりストレッチャー搭載用のフレームを支持す
るとともに、該フレーム中央と一方のアームの中間部と
の間に中間リンクを軸支して前記フレームを昇降可能に
構成している。しかも各アームの下端部とベース前後端
との間には圧縮ばね、及び油圧シリンダを軸支するとと
もにベースと各アーム中間部との間にはダンパを軸支し
て、駆動系及び防振構造を構成している。そしてフレー
ムを下限位置に降下させたいときは両油圧シリンダをば
ね力に抗して収縮させるべく、また前後傾斜させたいと
きには一方の油圧シリンダを収縮、他方の油圧シリンダ
を伸長させるべく、さらにはフローティング状態、すな
わち防振機能を発揮できる状態にしたいときには各油圧
シリンダのピストン側、及びロッド側の室を連通させる
べく、それぞれ切換弁を切り換えるべくしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし昇降台上に載置
したストレッチャーは昇降させるとともに患者によって
は傾斜させて臥するのが適する場合がある。上記構成で
は一方の油圧シリンダの操作にて昇降フレームを傾動さ
せることができるが、この傾斜角を保持するには昇降フ
レームを傾斜させた側の油圧シリンダはロックする必要
がある。この油圧シリンダのロック状態では昇降フレー
ムをフローティング状態を保持、すなわち振動を吸収す
ることができない。
したストレッチャーは昇降させるとともに患者によって
は傾斜させて臥するのが適する場合がある。上記構成で
は一方の油圧シリンダの操作にて昇降フレームを傾動さ
せることができるが、この傾斜角を保持するには昇降フ
レームを傾斜させた側の油圧シリンダはロックする必要
がある。この油圧シリンダのロック状態では昇降フレー
ムをフローティング状態を保持、すなわち振動を吸収す
ることができない。
【0004】本発明ではアームの俯仰と振動吸収を行う
油圧シリンダ、圧縮ばねのベース側支持部を各アーム毎
に移動可能とすることにより昇降フレーム上のストレッ
チャーを所望の傾斜した状態でフローティング状態とす
ることを目的とする。
油圧シリンダ、圧縮ばねのベース側支持部を各アーム毎
に移動可能とすることにより昇降フレーム上のストレッ
チャーを所望の傾斜した状態でフローティング状態とす
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、車両に載置されるベース上に
2本のアームをV字形に組み合わせ、かつアーム下端を
ベースに、上端を昇降フレームにそれぞれ支持し、アー
ムのベース上の支軸を中心とする揺動により昇降フレー
ムを昇降自在とし、かつこの昇降フレームにて救急車内
に搭載されるストレッチャーの下部を支持及び係止せし
める防振装置において、前記各アームの中間部とベース
との間にアームの俯仰と振動を吸収するための圧縮ばね
と油圧シリンダとを一対としたものをそれぞれ設けると
ともに、この圧縮ばね、油圧シリンダのベース側を可動
ブラケット本体にて支持し、この可動ブラケット本体を
シリンダにて移動調整可能とし、昇降フレームの昇降と
傾動とを行うようになしたことを要旨とする。
するためになしたもので、車両に載置されるベース上に
2本のアームをV字形に組み合わせ、かつアーム下端を
ベースに、上端を昇降フレームにそれぞれ支持し、アー
ムのベース上の支軸を中心とする揺動により昇降フレー
ムを昇降自在とし、かつこの昇降フレームにて救急車内
に搭載されるストレッチャーの下部を支持及び係止せし
める防振装置において、前記各アームの中間部とベース
との間にアームの俯仰と振動を吸収するための圧縮ばね
と油圧シリンダとを一対としたものをそれぞれ設けると
ともに、この圧縮ばね、油圧シリンダのベース側を可動
ブラケット本体にて支持し、この可動ブラケット本体を
シリンダにて移動調整可能とし、昇降フレームの昇降と
傾動とを行うようになしたことを要旨とする。
【0006】
【作用】救急車内に載置されるベース上に揺動する2本
のアームをV字形にして昇降フレームを昇降自在に設
け、この昇降フレームにて救急車内に搭載されるストレ
ッチャーをその下部を持ち上げるようにして支持及び係
止し、かつ各アームに振動吸収するための圧縮ばね、お
よび油圧シリンダを一対とした機構を設ける。さらにベ
ッドを昇降フレーム上にて振動を吸収し、フローティン
グ状態で支持する圧縮ばねの下部を弾力を緩和するため
に圧縮ばね、油圧シリンダのベース側支持部を移動調整
可能とした可動ブラケット本体にて支持する。これによ
り各可動ブラケット本体の移動量を異ならせてこれを移
動することにより昇降フレームを任意の方向に、かつ所
望の角度に傾斜させることができる。この状態で各アー
ムに設けた油圧シリンダの作動油供給口を開放すること
により昇降フレームをフローティング状態として振動を
吸収することができる。
のアームをV字形にして昇降フレームを昇降自在に設
け、この昇降フレームにて救急車内に搭載されるストレ
ッチャーをその下部を持ち上げるようにして支持及び係
止し、かつ各アームに振動吸収するための圧縮ばね、お
よび油圧シリンダを一対とした機構を設ける。さらにベ
ッドを昇降フレーム上にて振動を吸収し、フローティン
グ状態で支持する圧縮ばねの下部を弾力を緩和するため
に圧縮ばね、油圧シリンダのベース側支持部を移動調整
可能とした可動ブラケット本体にて支持する。これによ
り各可動ブラケット本体の移動量を異ならせてこれを移
動することにより昇降フレームを任意の方向に、かつ所
望の角度に傾斜させることができる。この状態で各アー
ムに設けた油圧シリンダの作動油供給口を開放すること
により昇降フレームをフローティング状態として振動を
吸収することができる。
【0007】
【実施例】以下本発明ベッド(ストレッチャー)の防振
装置を図示の実施例にもとづいて説明する。図において
Vはワンボックスカー、ステーションワゴン等の救急車
C内に搭載可能としたストレッチャーへ救急車の振動を
伝えないようにして搭載されるストレッチャーを支持す
る防振装置で、このストレッチャーSは所要の大きさを
有する寝台の下部にキャスター付脚を備え、必要に応じ
てこのキャスター付脚を折り畳み式としたもので一般に
汎用されている構成を有する。
装置を図示の実施例にもとづいて説明する。図において
Vはワンボックスカー、ステーションワゴン等の救急車
C内に搭載可能としたストレッチャーへ救急車の振動を
伝えないようにして搭載されるストレッチャーを支持す
る防振装置で、このストレッチャーSは所要の大きさを
有する寝台の下部にキャスター付脚を備え、必要に応じ
てこのキャスター付脚を折り畳み式としたもので一般に
汎用されている構成を有する。
【0008】防振装置Vはその外観を図1乃至3図に示
すように、救急車の所定位置に固定されるベース1と、
このベース1上に配設され、ストレッチャーSを支持す
る昇降フレーム2と、このベース1、昇降フレーム2間
を連結するV字形をなす2本のアーム3,4及びこのア
ーム3,4を、下端のベース上の支軸6を支点としてV
字形をなす角度を変えて揺動させ、かつ振動を吸収する
ための油圧シリンダ8と圧縮ばね7とを各アーム3,4
に設けてなる。ベース1の長手方向のほぼ中央両側に配
した軸受5,5にてベース1の中央で横切るように軸支
した一本の軸6に2本のアーム3,4の基端をベアリン
グを介してそれぞれV字形になすように、かつこの軸6
を支点として各アームが相反方向に揺動自在に支持する
とともに、この2本一対のアーム3,4の先端は互いに
相反方向に斜上方にV字形に伸びるよう突出するように
なす。
すように、救急車の所定位置に固定されるベース1と、
このベース1上に配設され、ストレッチャーSを支持す
る昇降フレーム2と、このベース1、昇降フレーム2間
を連結するV字形をなす2本のアーム3,4及びこのア
ーム3,4を、下端のベース上の支軸6を支点としてV
字形をなす角度を変えて揺動させ、かつ振動を吸収する
ための油圧シリンダ8と圧縮ばね7とを各アーム3,4
に設けてなる。ベース1の長手方向のほぼ中央両側に配
した軸受5,5にてベース1の中央で横切るように軸支
した一本の軸6に2本のアーム3,4の基端をベアリン
グを介してそれぞれV字形になすように、かつこの軸6
を支点として各アームが相反方向に揺動自在に支持する
とともに、この2本一対のアーム3,4の先端は互いに
相反方向に斜上方にV字形に伸びるよう突出するように
なす。
【0009】そしてこのアーム3の中間部分の側面にこ
のアーム3とベース1間に圧縮ばね7と、この反対側の
側面には同様に油圧シリンダ8をそれぞれこの圧縮ばね
と油圧シリンダを一対として配設し、アーム3に圧縮ば
ね7の作用と油圧シリンダ8の作用とを互いに反発、も
しくは同方向に作用するようにして設ける。他方のアー
ム4にも同様にアーム中央部側面に圧縮ばね7と油圧シ
リンダ8とが互いに反発もしくは同方向に作用するよう
にして配設されるが、V字形をなす2本のアーム3,4
の油圧シリンダと圧縮ばねの配置は互いに対称するよう
に、すなわち図2に示すように配置する。従ってV字形
をなす2本のアーム3,4の先端に掛かる荷重に対し、
同時に圧縮ばね、あるいは油圧シリンダに作用するよう
にし、油圧シリンダの操作にて2本のアーム3,4は同
時に同方向に軸6を支点として揺動するようになす。
のアーム3とベース1間に圧縮ばね7と、この反対側の
側面には同様に油圧シリンダ8をそれぞれこの圧縮ばね
と油圧シリンダを一対として配設し、アーム3に圧縮ば
ね7の作用と油圧シリンダ8の作用とを互いに反発、も
しくは同方向に作用するようにして設ける。他方のアー
ム4にも同様にアーム中央部側面に圧縮ばね7と油圧シ
リンダ8とが互いに反発もしくは同方向に作用するよう
にして配設されるが、V字形をなす2本のアーム3,4
の油圧シリンダと圧縮ばねの配置は互いに対称するよう
に、すなわち図2に示すように配置する。従ってV字形
をなす2本のアーム3,4の先端に掛かる荷重に対し、
同時に圧縮ばね、あるいは油圧シリンダに作用するよう
にし、油圧シリンダの操作にて2本のアーム3,4は同
時に同方向に軸6を支点として揺動するようになす。
【0010】圧縮ばね7及び油圧シリンダ8の両端部は
アーム3,4が揺動してもアーム、ベース間所定位置に
て支持されるようにアーム3,4に貫通するように突設
した取付軸9と、ベース1側に前記取付軸9に対向して
突設したブラケット7hにて支持される。この圧縮ばね
7は取付軸9に支持されるブラケット7aとブラケット
7hに支持されるブラケット7bに、ばね受7c、7d
を設け、このばね受7cに突設するガイドロッド7e
を、他方のばね受7dに設けたガイド筒7g内に摺動可
能に嵌合し、かつこのガイドロッド7e、ガイド筒7g
の外周で対向する両ばね受7c,7d間にコイルばね7
fを、このばね圧を受けるように配設して構成される。
また圧縮ばねと対をなす油圧シリンダ8はその基端側を
ベース1に突設したブラケット8aに支持し、多端のシ
リンダロッド8bを前記取付軸9に支持せしめる。
アーム3,4が揺動してもアーム、ベース間所定位置に
て支持されるようにアーム3,4に貫通するように突設
した取付軸9と、ベース1側に前記取付軸9に対向して
突設したブラケット7hにて支持される。この圧縮ばね
7は取付軸9に支持されるブラケット7aとブラケット
7hに支持されるブラケット7bに、ばね受7c、7d
を設け、このばね受7cに突設するガイドロッド7e
を、他方のばね受7dに設けたガイド筒7g内に摺動可
能に嵌合し、かつこのガイドロッド7e、ガイド筒7g
の外周で対向する両ばね受7c,7d間にコイルばね7
fを、このばね圧を受けるように配設して構成される。
また圧縮ばねと対をなす油圧シリンダ8はその基端側を
ベース1に突設したブラケット8aに支持し、多端のシ
リンダロッド8bを前記取付軸9に支持せしめる。
【0011】圧縮ばね7及び油圧シリンダ8を支持する
ベース1側のブラケット7h,8aは可動ブラケット本
体10に突設されるとともに、この可動ブラケット本体
10にはさらにブラケット10aをも突設し、このブラ
ケット10aにブラケット移動用シリンダ11のロッド
11aを枢着せしめる。
ベース1側のブラケット7h,8aは可動ブラケット本
体10に突設されるとともに、この可動ブラケット本体
10にはさらにブラケット10aをも突設し、このブラ
ケット10aにブラケット移動用シリンダ11のロッド
11aを枢着せしめる。
【0012】また可動ブラケット本体10はベース1上
に配設したガイドレール12にて移動自在に支持され、
ベース1にブラケット13にて支持されたシリンダ11
のロッド11aを出没させることにより、この可動ブラ
ケット本体10をガイドレール12にそって移動させ、
圧縮ばね及び油圧シリンダ8の支持位置を移動調整する
ようになす。
に配設したガイドレール12にて移動自在に支持され、
ベース1にブラケット13にて支持されたシリンダ11
のロッド11aを出没させることにより、この可動ブラ
ケット本体10をガイドレール12にそって移動させ、
圧縮ばね及び油圧シリンダ8の支持位置を移動調整する
ようになす。
【0013】この可動ブラケット本体10は各アーム
3,4に夫々設け、この各アーム3,4に対をなして設
けた油圧シリンダ8、圧縮ばね7の支持位置を夫々左右
独立して任意に調整可能とし、これにより各アーム3,
4の対をなす油圧シリンダ、圧縮ばねの支持位置を夫々
異なるようになす。すなわち両可動ブラケット本体10
の定位置よりの移動量を異ならせることにより各アーム
のベースに対する角度を異にしてアーム上に支持される
昇降フレーム2を水平状態より所望の方向及び角度に傾
斜させるようになす。
3,4に夫々設け、この各アーム3,4に対をなして設
けた油圧シリンダ8、圧縮ばね7の支持位置を夫々左右
独立して任意に調整可能とし、これにより各アーム3,
4の対をなす油圧シリンダ、圧縮ばねの支持位置を夫々
異なるようになす。すなわち両可動ブラケット本体10
の定位置よりの移動量を異ならせることにより各アーム
のベースに対する角度を異にしてアーム上に支持される
昇降フレーム2を水平状態より所望の方向及び角度に傾
斜させるようになす。
【0014】昇降フレーム2はストレッチャーSを支持
するのに適当な大きさに形成した台形状のもので、その
下面部にガイドレールG,Gを設け、互いに対向するガ
イドレール間に軸13を架け渡し、軸13の端部に設け
たガイドローラR,Rをそれぞれ前記ガイドレールGに
支持させるとともに、この軸13を前記アーム3,4の
先端に係止、すなわちアーム先端に軸13を貫通支持せ
しめる。これによりアーム3,4が揺動するとき、アー
ム先端位置が軸6を中心としてアーム3,4の長さを半
径とする円弧形を描いて移動してもガイドレールに沿っ
てガイドローラが移動し、これによりアームの傾起運動
によって昇降フレーム2は円滑に昇降するようになす。
するのに適当な大きさに形成した台形状のもので、その
下面部にガイドレールG,Gを設け、互いに対向するガ
イドレール間に軸13を架け渡し、軸13の端部に設け
たガイドローラR,Rをそれぞれ前記ガイドレールGに
支持させるとともに、この軸13を前記アーム3,4の
先端に係止、すなわちアーム先端に軸13を貫通支持せ
しめる。これによりアーム3,4が揺動するとき、アー
ム先端位置が軸6を中心としてアーム3,4の長さを半
径とする円弧形を描いて移動してもガイドレールに沿っ
てガイドローラが移動し、これによりアームの傾起運動
によって昇降フレーム2は円滑に昇降するようになす。
【0015】またガイドレールGとガイドローラRとの
関係では昇降フレーム2は円滑に昇降してもガイドレー
ルに沿ってガイドローラが許容範囲内で移動する距離の
み、昇降フレーム2は前後方向(長手方向)に自由に移
動することとなる。この昇降フレームの移動を許容され
た範囲内にとどめるため、いずれか一方のアームと昇降
フレーム間に一本のリンクを架け渡す。軸6の鉛直線上
方位置でリンク14の一端を昇降フレームと軸支し、該
リンク14の他端をアームの一部と軸支する。これによ
りアーム3,4の揺動(傾起運動)によって昇降フレー
ム2が昇降運動するとき昇降フレーム2はリンク14に
規制され、同一鉛直線上を上下動するようになり、該フ
レームの長手方向への許容された以上の移動は防止でき
る。
関係では昇降フレーム2は円滑に昇降してもガイドレー
ルに沿ってガイドローラが許容範囲内で移動する距離の
み、昇降フレーム2は前後方向(長手方向)に自由に移
動することとなる。この昇降フレームの移動を許容され
た範囲内にとどめるため、いずれか一方のアームと昇降
フレーム間に一本のリンクを架け渡す。軸6の鉛直線上
方位置でリンク14の一端を昇降フレームと軸支し、該
リンク14の他端をアームの一部と軸支する。これによ
りアーム3,4の揺動(傾起運動)によって昇降フレー
ム2が昇降運動するとき昇降フレーム2はリンク14に
規制され、同一鉛直線上を上下動するようになり、該フ
レームの長手方向への許容された以上の移動は防止でき
る。
【0016】上述の如く構成した防振装置においては通
常の水平状態で昇降フレームを昇降させる場合、両アー
ム3,4の油圧シリンダ8,8を同時に等量だけそのロ
ッドを出または没することにより行う。そしてこの昇降
フレームの停止位置で振動を吸収するため昇降フレーム
をフローティング状態とするには各油圧シリンダの供給
ポートを開放することにより行う。
常の水平状態で昇降フレームを昇降させる場合、両アー
ム3,4の油圧シリンダ8,8を同時に等量だけそのロ
ッドを出または没することにより行う。そしてこの昇降
フレームの停止位置で振動を吸収するため昇降フレーム
をフローティング状態とするには各油圧シリンダの供給
ポートを開放することにより行う。
【0017】またストレッチャーを傾斜する場合は所望
の一方のアームの油圧シリンダ、圧縮ばねを支持した可
動ブラケット本体10をシリンダ11の操作にて移動さ
せる。これにより両アーム3,4の俯仰角が異なるよう
になって昇降フレームは傾斜する。この時、左右いずれ
の可動ブラケット本体を移動させるか、またその移動量
によって昇降フレームの傾斜方向と角度が定まる。この
状態でフローティング状態とするには双方の油圧シリン
ダ8のポートを開放する。
の一方のアームの油圧シリンダ、圧縮ばねを支持した可
動ブラケット本体10をシリンダ11の操作にて移動さ
せる。これにより両アーム3,4の俯仰角が異なるよう
になって昇降フレームは傾斜する。この時、左右いずれ
の可動ブラケット本体を移動させるか、またその移動量
によって昇降フレームの傾斜方向と角度が定まる。この
状態でフローティング状態とするには双方の油圧シリン
ダ8のポートを開放する。
【0018】
【発明の効果】本発明によるときはストレッチャーを載
置する昇降フレームを設けたV字形にしたる2本のアー
ムに夫々一対として設けた圧縮ばねと油圧シリンダのベ
ース側を可動ブラケット本体を介してベースに移動可能
にして夫々独立して設けているため、V字形をなす2本
のアームの俯仰角度を夫々任意に設定できるので、昇降
フレームを任意方向にまた角度に傾斜させることができ
るとともに昇降フレームの水平時と同様にフローティン
グ状態を保持させることができ、ストレッチャーの姿勢
に関係なく振動を吸収することができる。
置する昇降フレームを設けたV字形にしたる2本のアー
ムに夫々一対として設けた圧縮ばねと油圧シリンダのベ
ース側を可動ブラケット本体を介してベースに移動可能
にして夫々独立して設けているため、V字形をなす2本
のアームの俯仰角度を夫々任意に設定できるので、昇降
フレームを任意方向にまた角度に傾斜させることができ
るとともに昇降フレームの水平時と同様にフローティン
グ状態を保持させることができ、ストレッチャーの姿勢
に関係なく振動を吸収することができる。
【図1】本発明救急自動車におけるストレッチャーの防
振装置の一実施例を示す正面図である。
振装置の一実施例を示す正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同昇降フレームを取り除いた状態の平面図であ
る。
る。
【図4】同側面図である。
【図5】昇降フレームの傾動状態を示す説明図である。
V 防振装置
1 ベース
2 昇降フレーム
3 アーム
4 アーム
6 軸
7 圧縮ばね
8 油圧シリンダ
10 可動ブラケット
11 油圧シリンダ
G ガイドレール
R ガイドローラ
Claims (3)
- 【請求項1】 車両に載置されるベース上に2本のアー
ムをV字形に組み合わせ、かつアーム下端をベースに、
上端を昇降フレームにそれぞれ支持し、アームのベース
上の支軸を中心とする揺動により昇降フレームを昇降自
在とし、かつこの昇降フレームにて救急車内に搭載され
るストレッチャーの下部を支持及び係止せしめる防振装
置において、前記各アームの中間部とベースとの間にア
ームの俯仰と振動を吸収するための圧縮ばねと油圧シリ
ンダとを一対としたものをそれぞれ設けるとともに、こ
の圧縮ばね、油圧シリンダのベース側を可動ブラケット
本体にて支持し、この可動ブラケット本体をシリンダに
て移動調整可能とし、昇降フレームの昇降と傾動とを行
うようになしたことを特徴とする救急自動車におけるス
トレッチャーの防振装置。 - 【請求項2】 圧縮ばねと、ダンパを一対とした振動吸
収機構を備えた請求項1記載の救急自動車におけるスト
レッチャーの防振装置。 - 【請求項3】 ベース上にアームを介して昇降フレーム
を支持し、かつアームを揺動させ、かつ昇降フレームの
振動を吸収し、昇降させる圧縮ばねと油圧シリンダを対
となして前記アームとベース間上に移動自在にした移動
ブラケット本体に設けるとともにこの油圧シリンダに該
シリンダ操作用の油圧回路を設け、油圧回路内の電磁弁
の操作にて昇降フレーム上のストレッチャーを所要角及
び方向への傾斜並びに昇降を行うようになした請求項1
または2記載の救急自動車におけるストレッチャーの防
振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3210293A JPH0624559B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 救急自動車におけるストレッチャーの防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3210293A JPH0624559B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 救急自動車におけるストレッチャーの防振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0531139A true JPH0531139A (ja) | 1993-02-09 |
JPH0624559B2 JPH0624559B2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=16587003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3210293A Expired - Fee Related JPH0624559B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 救急自動車におけるストレッチャーの防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0624559B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6653037B2 (en) | 2000-11-20 | 2003-11-25 | Ricoh Company, Ltd. | Toner for developing latent electrostatic images, and image forming method and device |
KR100721998B1 (ko) * | 2006-01-23 | 2007-05-28 | 오근제 | 하지 거상수단이 구비된 구급차용 스트레쳐 |
US8696372B2 (en) | 2011-08-18 | 2014-04-15 | Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. | Terminal having first and second contact parts of different lengths and widths connected to two sides of a printed circuit board |
US8998629B2 (en) | 2013-05-31 | 2015-04-07 | Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. | Terminal and connector including the same |
CN114432050A (zh) * | 2022-01-24 | 2022-05-06 | 李迎红 | 一种急救科可方便运输的担架 |
WO2023129136A1 (en) * | 2021-12-28 | 2023-07-06 | Jelka, Llc | Ambulance shock-absorbing platform for stretcher |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP3210293A patent/JPH0624559B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6653037B2 (en) | 2000-11-20 | 2003-11-25 | Ricoh Company, Ltd. | Toner for developing latent electrostatic images, and image forming method and device |
KR100721998B1 (ko) * | 2006-01-23 | 2007-05-28 | 오근제 | 하지 거상수단이 구비된 구급차용 스트레쳐 |
US8696372B2 (en) | 2011-08-18 | 2014-04-15 | Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. | Terminal having first and second contact parts of different lengths and widths connected to two sides of a printed circuit board |
US8998629B2 (en) | 2013-05-31 | 2015-04-07 | Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. | Terminal and connector including the same |
WO2023129136A1 (en) * | 2021-12-28 | 2023-07-06 | Jelka, Llc | Ambulance shock-absorbing platform for stretcher |
CN114432050A (zh) * | 2022-01-24 | 2022-05-06 | 李迎红 | 一种急救科可方便运输的担架 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0624559B2 (ja) | 1994-04-06 |
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