JPH05311018A - 自動車内装部品用ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents

自動車内装部品用ポリオレフィン樹脂組成物

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JPH05311018A
JPH05311018A JP14480692A JP14480692A JPH05311018A JP H05311018 A JPH05311018 A JP H05311018A JP 14480692 A JP14480692 A JP 14480692A JP 14480692 A JP14480692 A JP 14480692A JP H05311018 A JPH05311018 A JP H05311018A
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weight
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resin composition
fibrous
amount
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JP14480692A
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Manabu Nomura
学 野村
Kaoru Wada
薫 和田
Tadao Tsuda
忠雄 津田
Kazunori Aozuka
和憲 青塚
Masaji Iwakiri
正司 岩切
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車内装部品用のフィラー充填樹脂組成物
を軽量化する。 【構成】 下記成分(A)、(B)及び(C)からなる
ポリオレフィン樹脂組成物とする。また、(B)成分の
配合量(重量%)と(C)成分の配合量(重量%)が関
係式[3−C≦B≦10−C]を満たすようにする。 (A)特定のメルトインデックス、エチレン含有量、沸
騰キシレン可溶分量、沸騰キシレン可溶分中のエチレン
含有量及びペンタッド分率を有する結晶性プロピレン−
エチレン共重合体90〜97重量% (B)平均繊維径が0.1〜2μm、平均繊維長が5〜
60μm、吸油量が350〜800ml/100gの繊
維状無機フィラー1〜7重量% (C)遠心沈降法を用いた光式粒度分布測定による平均
粒子径が0.5〜2.0μmのタルク0〜7重量%

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車内装部品の成形
材料として使用されるフィラー充填ポリオレフィン樹脂
組成物に関し、さらに詳述すると、フィラー充填ポリオ
レフィンが有する剛性,耐熱性,線膨張率等の特性を保
持しつつ軽量化を実現した自動車内装部品用ポリオレフ
ィン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
自動車産業においては、地球環境の保全のため、二酸化
炭素の削減を目的として、燃費向上のための車体の軽量
化が検討されている。その具体策の一つとして、内装部
品用材料として多用されているフィラー充填ポリオレフ
ィンの軽量化がある。しかし、フィラー(タルク、マイ
カ、各種ファイバー等)を充填する目的は製品として必
要な剛性、耐熱性を保持することにあり、したがって単
にフィラーの配合量を減らして軽量化を図った場合、剛
性、耐熱性の低下、線膨張率の増大を来たし、使用上問
題が生じる。このため、フィラー量の削減による軽量化
は困難であった。
【0003】そこで、自動車内装部品用フィラー充填ポ
リオレフィンの軽量化のため、従来幾つかの方法が考え
られている。例えば、タルク充填ポリプロピレン(タル
ク充填量15〜25重量%)の軽量化のため、タルクよ
りも剛性改良効果の高いマイカを充填する方法が考えら
れている。しかし、この方法は、それでも剛性改良効果
が十分でなく、かつ軽量化の効果も少ないばかりか、逆
に衝撃強度や外観の低下が著しいという欠点がある。ま
た、繊維状フィラーとしてグラスファイバーを配合する
ことも考えられているが、この方法による自動車用内装
部品は外観低下、反り変形が大きいという問題がある。
繊維状フィラーとして繊維長さの短いミルドファイバー
やウォラストナイトを配合することも考えられるが、こ
れらはタルクよりも剛性改良効果が小さい。さらに、ウ
イスカー状フィラーとしてチタン酸カリウイスカーを配
合することが考えられるが、この方法による樹脂組成物
は着色、調色が困難で、様々な色相が望まれる自動車用
内装部品には使用しにくい。
【0004】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、剛性、耐熱性、線膨張率などの物性値を維持し
つつ軽量化を実現した自動車内装部品用ポリオレフィン
樹脂組成物の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、高流動性、高結
晶性、高衝撃性を有する特定の結晶性プロピレンーエチ
レン共重合体と、特定の繊維径及び繊維長を有する繊維
状無機フィラーと、特定の粒子径を有するタルクとを特
定比率で配合した場合、フィラー充填ポリオレフィンの
特性である剛性、耐熱性や、線膨張係数を維持しつつ、
大幅な低比重化及び外観向上を実現でき、軽量かつ高品
質な樹脂組成物が得られることを見い出し、本発明を完
成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、下記成分(A)、
(B)及び(C)からなり、かつ(B)成分の配合量と
(C)成分の配合量が下記関係式 3重量%−C≦B≦10重量%−C B:(B)成分の配合量(重量%) C:(C)成分の配合量(重量%) を満たすことを特徴とする自動車内装部品用ポリオレフ
ィン樹脂組成物を提供する。 (A)下記特性、、及びを有する結晶性プロピ
レン−エチレン共重合体90〜97重量% メルトインデックスが15g/10分以上 エチレン含有量が3〜12重量% 沸騰キシレン可溶分量が5〜20重量%で沸騰キシレ
ン可溶分中のエチレン含有量が30〜60重量%13 C−NMRで測定したペンタッド分率においてmm
mm分率が97%以上 (B)平均繊維径が0.1〜2μmで平均繊維長が5〜
60μmかつ吸油量が350〜800ml/100gで
ある繊維状無機フィラー1〜7重量% (C)遠心沈降法を用いた光式粒度分布測定による平均
粒子径が0.5〜2.0μmであるタルク0〜7重量%
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
まず、各成分の特性、種類及び配合量について述べる。(A)成分 本発明の樹脂組成物において、(A)成分として用いる
結晶性プロピレン−エチレン共重合体は、下記、、
及びの特性を有する。 メルトインデックス(MI)が15g/10分以上、
好ましくは20〜50g/10分であること。MIが1
5g/10分未満であると、組成物の流動性が不足す
る。 エチレン含有量が3〜12重量%、好ましくは5〜1
0重量%であること。エチレン含有量が3重量%未満で
あると衝撃強度が低下し、12重量%を超えると剛性、
耐熱性が低下する。 沸騰キシレン可溶分量(EP量)が5〜20重量%、
好ましくは8〜15重量%で、かつこの沸騰キシレン可
溶分中のエチレン含有量(C2/EP)が30〜60重
量%、好ましくは35〜55重量%であること。EP量
が5重量%未満であると衝撃強度が低下し、20重量%
を超えると剛性、耐熱性が低下する。C2/EPが30
重量%未満であると衝撃強度が低下し、60重量%を超
えると剛性、耐熱性が低下する。13 C−NMRで測定したペンタッド分率においてmm
mm分率が97%以上、好ましくは98%以上であるこ
と。mmmm分率が97%未満であると剛性、耐熱性が
低下する。
【0008】(B)成分 (B)成分として用いる繊維状無機フィラーは、平均繊
維径が0.1〜2μm、好ましくは0.2〜1μmで、
平均繊維長が5〜60μm、好ましくは10〜50μm
のものである。平均繊維径が0.1μm未満であると繊
維状無機フィラーの分散性が悪く、衝撃強度が低下する
ことがあり、2μm以上であると衝撃強度、剛性、耐熱
性の低下が生じるとともに、外観が悪くなる。平均繊維
長が5μm未満であると剛性、耐熱性の改良効果が小さ
く、60μm以上であると衝撃強度の低下が起こる。
(B)成分として用いる繊維状無機フィラーの種類に特
に限定はないが、繊維が破断しにくくかつ調色が容易で
ある点で、繊維状の塩基性マグネシウムオキシサルフェ
ート、水酸化マグネシウム及び硼酸マグネシウムから選
ばれる一種以上を特に好適に使用することができる。ま
た、(B)成分である繊維状無機フィラーの繊維表面
は、脂肪酸金属塩、中でもステアリン酸マグネシウム又
はステアリン酸ナトリウムで表面処理されていることが
分散性を向上させる点で好ましい。なお、(B)成分で
ある繊維状無機フィラーは、吸油量が350〜800m
l/100g、特に400〜700ml/100gであ
ることが繊維のからまり合いが少なく成形品外観が良好
な点で望ましい
【0009】(C)成分 (C)成分として用いるタルクは、遠心沈降法による光
式粒度分布測定において、平均粒子径が0.5〜2.0
μm、好ましくは0.8〜1.8μmのものである。上
記平均粒子径が0.5μm未満であるとタルクの分散性
が悪くなり、衝撃強度が低下する場合が生じ、2.0μ
mを超えると剛性の改良効果が小さいばかりか、衝撃強
度の低下が起こる。
【0010】配合量 (A)成分の配合量は、(A)、(B)、(C)成分の
合計量の90〜97重量%、好ましくは92〜96重量
%である。(A)成分の配合量が90重量%未満である
と、組成物の比重が大きくなるとともに、衝撃強度が低
下したり、外観不良、反り変形が発生したりすることが
ある。(A)成分の配合量が97重量%を超えると、剛
性、耐熱性が低下するとともに、線膨張係数が大きくな
りすぎる。
【0011】また、(B)成分の配合量と(C)成分の
配合量は、下記(1)〜(3)の関係式を全て満たすこ
とが必要である。 1重量%≦B≦7重量% …(1) 0重量%≦C≦7重量% …(2) 3重量%−C≦B≦10重量%−C …(3) [ただし、Bは(B)成分の配合量(重量%)、Cは
(C)成分の配合量(重量%)を示す。] (B)成分の配合量が1重量%未満であると、剛性、耐
熱性の改良効果が小さくなるとともに、線膨張係数が大
きくなる。(B)成分の配合量が7重量%を超えると、
衝撃強度が低下するとともに、反り変形が発生する場合
がある。 (C)成分の配合量が7重量%を超えると、衝撃強度が
低下するとともに、フローマーク等が発生して外観が悪
くなることがある。また、(B)成分の配合量が[3重
量%−C]未満であると、剛性及び耐熱性の改良効果が
小さく、かつ線膨張係数が大きくなる。(B)成分の配
合量が[10重量%−C]を超えると、比重が大きくな
るとともに、衝撃強度の低下、外観の低下、反り変形が
生じることがある。なお、(B)成分のより好ましい配
合量は2〜4重量%、(C)成分のより好ましい配合量
は1〜5重量%である。
【0012】本発明の樹脂組成物においては、オレフィ
ン系エラストマー又はスチレン系エラストマーを、上記
(A)、(B)、(C)成分の合計量100重量部に対
し1〜10重量部、好ましくは2〜8重量%配合するこ
とでき、これによって衝撃強度をより向上させることが
できる。この場合、エラストマーの添加量が1重量部未
満であると衝撃強度の改良効果が小さく、10重量部を
超えると剛性、耐熱性が低下する。
【0013】ここで、オレフィン系エラストマーとして
は、特に限定されないが、例えばエチレン・プロピレン
共重合体ゴム(EPR)、エチレン・プロピレン・ジエ
ン共重合体ゴム、エチレン−ブテン−1共重合体、エチ
レン−プロピレン−ブテン−1共重合体等が挙げられ
る。これら中では、エチレン・プロピレン共重合体ゴム
(EPR)が特に好適に用いられる。また、スチレン系
エラストマーとしては、特に制限はないが、例えばスチ
レン−エチレン・ブタジエン−スチレン共重合体(SE
BS)、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(S
BS)、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(S
IS)、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)等が
挙げられる。これら中では、スチレン−エチレン・ブタ
ジエン−スチレン共重合体(SEBS)が特に好適に用
いられる。
【0014】さらに、本発明の樹脂組成物には、必要に
応じ、顔料、熱安定剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、分散
剤、帯電防止剤、離型剤、銅害防止剤等の各種添加剤を
加えることができる。
【0015】本発明樹脂組成物の製造方法は特に限定さ
れず、公知の方法を採用することができるが、繊維の破
断を防止することが重要である。特に、二軸押出機を使
用し、(A)(C)成分をホッパーへ定量供給し、
(A)(C)成分を溶融混練した後、二軸押出機の下流
部に(B)成分を定量供給し、再度混練する方法等が好
ましい。なお、混練は180〜240℃程度の温度で行
なうことが好ましい。また、本発明樹脂組成物の成形加
工法に制限はなく、射出成形、押出成形、中空成形、シ
ート成形、熱成形、回転成形、積層成形などの任意の成
形加工法を採用することができるが、射出成形が特に好
適である。
【0016】
【実施例、比較例】次に、実施例及び比較例により本発
明を具体的に示すが、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。表1に示す成分を用いて実施例1〜7、
比較例1〜9の樹脂組成物を製造した。その後、得られ
た樹脂組成物を用いて試験片を作製し、物性試験を行な
った。結果を表2に示す。
【0017】この場合、表1に示す成分としては下記の
ものを用いた。 A−1:MI=30g/10分、エチレン含有量=4.
2重量%、EP量=14重量%、C2/EP=52重量
%、mmmm分率=98.4%の結晶性プロピレン−エ
チレン共重合体。 A−2:MI=25g/10分、エチレン含有量=6.
4重量%、EP量=16重量%、C2/EP=58重量
%、mmmm分率=98.2%の結晶性プロピレン−エ
チレン共重合体。 A−3:MI=30g/10分、エチレン含有量=2.
7重量%、EP量=10重量%、C2/EP=32重量
%、mmmm分率=98.4%の結晶性プロピレン−エ
チレン共重合体。 A−4:MI=25g/10分、エチレン含有量=1
6.6重量%、EP量=22重量%、C2/EP=38
重量%、mmmm分率=96.3%の結晶性プロピレン
−エチレン共重合体。
【0018】ここで、(A)成分である結晶性プロピレ
ン−エチレン共重合体のMI、エチレン含有量、EP
量、C2/EP及びペンタッド分率の測定は次のように
行なった。MI ASTM D−1238に準拠して測定した。エチレン含有量 13 C−NMRスペクトルより求めた。EP量 パラキシレンを用いた結晶化分別により求めた。2/EP 13 C−NMRを用いて測定した。ペンタッド分率 測定機器として日本電子社製のJNM−EX400(13
C核共鳴周波数100MHz)を用い、次の条件で測定
した。 測定モード : スカラーデカップリング法 パルス幅 : 9.0μs(45°) パルス繰り返し時間: 4s 積算回数 : 10000回 溶媒 : 1,2,4−トリクロロベンゼ
ン/重ベンゼンの混合溶媒(90/10容量%) 試料濃度 : 200mg/3.0ml溶媒 測定温度 : 130℃ この場合、ペンタッド分率は13C−NMRスペクトルの
メチル基領域における分裂ピークの測定により求めた。
また、メチル基領域のピークの帰属は、「Macr-omolecul
es,13(2),267(1980)(A.Zambelliら)」によった。
【0019】B−1:平均繊維径0.4μm、平均繊維
長21μm、吸油量460ml/100gの繊維状塩基
性マグネシウムオキシサルフェートであって、ステアリ
ン酸マグネシウムによる表面処理をしてあるもの。 B−2:平均繊維径0.6μm、平均繊維長40μm、
吸油量430ml/100gの繊維状硼酸マグネシウム
であって、ステアリン酸マグネシウムによる表面処理を
してあるもの。 B−3:平均繊維径5.2μm、平均繊維長80μm、
吸油量230ml/100gの繊維状珪酸カルシウムで
あって、ステアリン酸による表面処理をしてあるもの。 B−4:平均繊維径0.4μm、平均繊維長18μm、
吸油量310ml/100gの繊維状塩基性マグネシウ
ムオキシサルフェートであって、表面処理をしていない
もの。
【0020】C−1:遠心沈降法を用いた光式粒度分布
測定による平均粒子径が0.9μmであるタルク C−2:同平均粒子径が1.4μmであるタルク C−3:同平均粒子径が8.9μmであるタルク ここで、(C)成分であるタルクの平均粒子径の測定
は、具体的には次のように行なった。平均粒子径の測定 遠心沈降法を利用した光透過式粒度分布測定器により粒
度分布を求め、D50の値を平均粒子径とした。
【0021】各樹脂組成物の製造及び試験片の作製は下
記のようにして行なった。樹脂組成物の製造 所定量の結晶性プロピレン−エチレン共重合体(A)及
びタルク(C)をドライブレンドした後、二軸混練機
(東芝機械社製TEM−35)のホッパーに定量供給
し、200℃で混練した。一方、繊維状無機フィラー
(B)は二軸混練機の途中部分(樹脂溶融部より下流
部)に所定量を供給した。これによりペレットを得た。試験片の作製 得られたペレットを射出成形して試験片を成形した。
【0022】また、物性試験は次のように行なった。密度 ASTM D−792に準拠して測定した。引張強さ ASTM D−638に準拠して測定した。曲げ弾性率 ASTM D−790に準拠して測定した。IZOD衝撃強さ(ノッチ付) ASTM D−256に準拠して測定した。HDT(高荷重) ASTM D−648に準拠して測定した。表面外観 420mm×100mm×3mmの平板を成形し、その
表面外観を目視にて判定した。反り変形 直径150mm、厚さ2mmの円板を成形し、両端の反
り量d1、d2を測定し、下記式により求めた。 反り変形量(%)=[(d1+d2)/(2×15
0)]×100
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】[製品の評価]上記実施例1、2及び比較
例1〜3で得られたペレットを用いて図1に示す形状、
寸法の自動車内装部品(厚さ2.5mmのフロントピラ
ー)を成形し、製品評価を実施した。結果を表3に示
す。
【0026】ここで、製品評価試験は次のように行なっ
た。落球衝撃試験 535gの鋼球を製品上に落下させ、製品が破壊したと
きの高さで評価した。試験温度は0℃及び−30℃とし
た。なお、製品には、各温度で535g×500mm以
上の衝撃に耐える性能が基本的に要求される。耐熱変形試験 製品を80℃の雰囲気中に24時間放置してから取り出
し、常温で24時間状態調整を行なった後、片側を固定
し、反対側の端面の平面からの浮き上がり量を測定する
ことにより変形量を求めた。なお、製品には、変形量が
1.00mm以下であることが基本的に要求される。熱膨張係数の測定 製品より試験片を切り出し、ASTM D−696に準
拠して測定した。
【0027】
【表3】
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動車内
装部品用ポリオレフィン樹脂組成物は、フィラー充填ポ
リオレフィンが有する剛性、耐熱性、線膨張率等の物性
を保持しつつ、軽量化及び外観向上を達成したものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】製品評価試験に使用したフロントピラーの寸
法、形状を示す平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23:00) (C08L 23/16 25:04) (72)発明者 津田 忠雄 愛知県名古屋市中区栄2丁目1番1号 出 光石油化学株式会社内 (72)発明者 青塚 和憲 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岩切 正司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分(A)、(B)及び(C) (A)下記特性、、及びを有する結晶性プロピ
    レン−エチレン共重合体90〜97重量% メルトインデックスが15g/10分以上 エチレン含有量が3〜12重量% 沸騰キシレン可溶分量が5〜20重量%で沸騰キシレ
    ン可溶分中のエチレン含有量が30〜60重量%13 C−NMRで測定したペンタッド分率においてmm
    mm分率が97%以上 (B)平均繊維径が0.1〜2μmで平均繊維長が5〜
    60μmかつ吸油量が350〜800ml/100gで
    ある繊維状無機フィラー1〜7重量% (C)遠心沈降法を用いた光式粒度分布測定による平均
    粒子径が0.5〜2.0μmであるタルク0〜7重量%
    からなり、かつ(B)成分の配合量と(C)成分の配合
    量が下記関係式 3重量%−C≦B≦10重量%−C B:(B)成分の配合量(重量%) C:(C)成分の配合量(重量%) を満たすことを特徴とする自動車内装部品用ポリオレフ
    ィン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分の繊維状無機フィラーが、繊
    維状塩基性マグネシウムオキシサルフェート、繊維状水
    酸化マグネシウム及び繊維状硼酸マグネシウムから選ば
    れる一種以上である請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分の繊維状無機フィラーが、繊
    維表面が脂肪酸金属塩で表面処理されたものである請求
    項1又は2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 脂肪酸金属塩が、ステアリン酸マグネシ
    ウム又はステアリン酸ナトリウムである請求項3記載の
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 オレフィン系エラストマー又はスチレン
    系エラストマーを、(A)、(B)、(C)成分の合計
    量100重量部に対して1〜10重量部添加してなる請
    求項1、2、3又は4記載の樹脂組成物。
JP14480692A 1992-05-11 1992-05-11 自動車内装部品用ポリオレフィン樹脂組成物 Pending JPH05311018A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG96699A1 (en) * 2001-09-03 2003-06-16 Sumitomo Chemical Co Basic magnesium sulfate fiber-reinforced polypropylene resin composition and injection molded article using the resin composition
JP2020122102A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 白石カルシウム株式会社 樹脂組成物及び射出成形品

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