JPH0530830B2 - - Google Patents

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JPH0530830B2
JPH0530830B2 JP59112438A JP11243884A JPH0530830B2 JP H0530830 B2 JPH0530830 B2 JP H0530830B2 JP 59112438 A JP59112438 A JP 59112438A JP 11243884 A JP11243884 A JP 11243884A JP H0530830 B2 JPH0530830 B2 JP H0530830B2
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hydrogen
txa
naphthalene
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under reduced
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Soji Kanao
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式 (式中、R1は水素原子あるいは低級アルキル基
を、mは0〜6の整数を、nは0〜6の整数を示
す。)で表わされる化合物及びその塩に関する。 〔産業上の利用分野〕 本発明の目的物である一般式()の化合物は
トロンボキサンA2(以下TXA2)合成阻害作用を
有しており、TXA2が関与すると考えられる疾
患、たとえば狭心症、心筋梗塞のような虚血性心
疾患、脳血管障害及び血栓症の予防ならびに治療
に有用である。 〔従来の技術と問題点〕 TAX2は生体内でアラキドン酸より生合成され
る生理活性物質である。さらに詳しく説明する
と、アラキドン酸はシクロオキシゲナーゼにより
プロスタグランデインG2(以下PGG2)、さらにプ
ロスタグランデインH2(以下PGH2)となる。こ
のPGG2とPGH2より種々の酵素によつてプロス
タサイクリン(以下PGI2)、プロスタグランデイ
ンE2(以下PGE2)、プロスタグランデインF2〓(以
下PGF2〓)、TXA2等が産出される。TXA2の生理
活性については非常に強力な血小板凝集促進作用
と血管収縮作用が知られている。一部の狭心症の
患者では発作時にTXA2の産生が亢進する例が知
られている。(M.Tadaら、Circulation、64巻、
6号、1107頁、1981年) TXA2産生を抑制する化合物としてはアセチル
サリチル酸、インドメサシン等のシクロオキシゲ
ナーゼ阻害薬及びダゾキシベン(4−〔2−(1−
イミダゾリル)エトキシ〕安息香酸塩酸塩)を代
表とするTXA2合成酵素阻害薬が挙げられる。前
者のシクロオキシゲナーゼ阻害薬はTXA2の産生
抑制以外に他のプロスタグランデイン類、例えば
PGI2、PGE2等の生成も抑制する。PGI2はTXA2
と相反する作用、すなわち血小板凝集阻害作用と
血管拡張作用を有しており、この生成抑制は狭心
症、心筋梗塞等の虚血性の疾患にとつて好ましい
とはいえない。一方、TXA2合成酵素阻害薬は
TXA2の生産量を抑制するが、他のプロスタグラ
ンデイン類、例えばPGI2、PGE2、PGF2〓等の生
産量をむしろ増加させるので、虚血性心疾患に対
してはシクロオキシゲナーゼ阻害薬より好まし
い。しかしながら、既知のTXA2合成酵素阻害薬
であるタゾキシベンは現在臨床試験が行なわれて
いるが、高濃度にするとシクロオキシゲナーゼ阻
害活性を発現する。 本発明者らは、従来のTXA2合成抑制作用を有
する加工物のかかる欠点を克服すべく鋭意検討し
た結果本発明を完成した。 即ち、本発明は一般式()の化合物及びその
塩に関するものである。 塩としては塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸及び
フマール酸、マレイン酸、酒石酸、シユウ酸、p
−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メ
タンスルホン酸等の有機酸との酸付加塩、又R1
が水素原子の場合にはカルボキシル基のナトリウ
ム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩及びカルシ
ウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩
をあげることができる。 本発明の一般式()の化合物は以下に示す方
法で製造することができる。 (式中、R2は低級アルキル基を、R3はアシル基
を、Xはハロゲンを表わし、m及びnは前記に同
じである。) 即ち、式()の化合物を無溶媒又はベンゼ
ン、トルエン等の溶媒中、ハロゲン化チオニル、
ハロゲン化リン等のハロゲン化剤と処理すると式
()の化合物が生成する。これをアセトニトリ
ル、テトラヒドロフラン等の溶媒中、1−アセチ
ルイミダゾール、1−プロピオニルイミダゾー
ル、1−ベンゾイルイミダゾール等の1−アシル
イミダゾールと、室温より溶媒の沸点までの温度
で反応させることにより式()の化合物のう
ち、R1が低級アルキル基である式(′)の化合
物を製造することができる。得られた式(′)
の化合物を水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
のアルカリ又は塩酸等の無機酸を用いて加水分解
することにより式()の化合物のうちR1が水
素である式(″)の化合物を製造することがで
きる。 〔発明の効果〕 式()の化合物は強力なTXA2合成阻害活性
を有している。その活性の強度については、ラツ
ト血液より得られる多血小板血漿(PRP)にア
ラキドン酸を添加して産生されるTXA2の安定代
謝産物であるトロンボキサンB2(以下TXB2)の
産生量を特異的放射免疫分析法(ラジオイムノア
ツセイ法〔RIA法〕)にて測定し、対照群と比較
してTXA2合成に対する50%阻止モル濃度(IC50
値)を求め、これを指標とした。 また、TXA2合成阻害の選択性については次に
述べる方法により求めた。シクロオキシゲナーゼ
を阻害するとPGE2等の他のプロスタグランデイ
ン類の産生量が低下する。そこで先のTXB2産生
量を測定する際にPGE2の生産量を測定して対照
群と比較してPGE2産生増加度を求め、次いでこ
れとTXB2産生抑制量との比を求め、これを
TXA2合成抑制の選択性指標とした。この指標が
大きい程TXA2合成合成阻害の選択性が高いこと
を意味する。 本発明の化合物は既知のTXA2合成酵素阻害薬
のダゾキシベンに比して活性の強度及び選択性に
優れていた。 以下本発明を実施例及び試験例により説明す
る。 本発明化合物の原料である一般式()の化合
物は殆んど新規化合物であり、この合成法の一例
を以下の参考例に示す。 参考例 1 6−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−テ
トラヒドロ−2−ナフタレンカルボン酸エチル (1) 6−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−2−ナフタレンカルボン酸 6−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ
−2−ナフタレンカルボン酸エチル臭化水素酸
塩15.2gを濃塩酸12ml、水10mlに溶かす。これ
を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム4.46g、水
7mlの溶液を滴下する。これを0℃で30分間撹
拌し、ジアゾニウム溶液を調整する。 亜硫酸ナトリウム0.2gを水36mlに溶かし硫
酸銅・五水和物1.28gを加え撹拌する。これに
酢酸ナトリウム33.4gを加え、次にパラホルム
2.33g、塩酸ヒドロキシルアミン5.33g及び水
35mlの溶液を加える。この溶液を10℃に冷却
し、先のジアゾニウム溶液に酢酸ナトリウム7
gを加え溶液を滴下する。滴下後1時間撹拌
し、次に濃硫酸50mlを加えて2時間加熱還流す
る。冷後、酢酸エチルにて抽出する。抽出液を
水洗、乾燥後、減圧濃縮する。残渣に40%亜硫
酸水素ナトリウム水溶液40mlを加え60〜80℃に
3時間加熱撹拌する。反応液を酢酸エチル100
mlと振とうし、水層を分取する。濃硫酸15mlを
加え、18時間室温で撹拌し、続いて30分加熱還
流する。冷後酢酸エチルで抽出し、抽出液を水
洗、乾燥後減圧乾固する。残渣を石油エーテル
で洗浄し、表題化合物の黄色粉末3.46g(収率
33%)を得る。融点205〜212℃。 (2) 6−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−2−ナフタレンカルボン酸エチル 上記で製した化合物4.4gをエタノール150ml
及び硫酸2mlの混液に加え1時間加熱還流後、
減圧濃縮する。残渣をクロロホルムに溶かし、
水洗、乾燥後減圧濃縮し、表題化合物の黄色油
状物5.0g(収率定量的)を得る。 (3) 6−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−
テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボン酸エチ
ル 上記で製した化合物5.0gをエタノール100ml
に溶かす。氷冷下水素化ホウ素ナトリウム0.4
gを少量ずつ加える。20分撹拌後2N−塩酸を
加え減圧濃縮する。残渣をクロロホルムにて抽
出する。抽出液を水洗、乾燥後、減圧濃縮して
表題化合物の黄色油状物5.03g(収率定量的)
を得る。 1H−NMRスペクトル(CDCl3)δ: 1.28(3H、t、J=Hz、−CO2CH2C 3) 1.76(1H、s、−OH) 1.6〜2.4(2H、m、ナフタレン3位水素) 2.5〜3.1(5H、m、ナフタレン1、2、4位
水素) 4.18(2H、q、J=7Hz、−CO2C 2CH3) 4.61(2H、s、−CH2OH) 7.09(3H、m、ナフタレン5、7、8位水
素) 参考例 2 2−〔6−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,
4−テトラヒドロ−1−ナフチル〕酢酸エチル (1) 2−(6−シアノ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−1−ナフチル)酢酸エチル 50%水素化ナトリウム2.75gをテトラヒドロ
フラン120mlにけん濁し、トリエチルホスホノ
アセテート14.5gを加え室温にて15分撹拌す
る。次に5−オキソ−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−2−ナフトニトリル10.2gを加え1時
間加熱還流する。冷後、水を加えた酢酸エチル
にて抽出する。抽出液を水洗、乾燥後、減圧濃
縮する。残渣をシリカゲル100gを用いてカラ
ムクロマトにて精製する。得られた油状物をエ
タノール80mlに溶かし、10%パラジウム炭1.5
gを用いて接触還元する。水素吸収が終了した
後、触媒を濾去する。濾液を減圧濃縮して表題
化合物の結晶12.1g(収率83%)を得る。融点
4.5〜4.7℃。 (2) 2−〔6−(アミノメチル)−1,2,3,4
−テトラヒドロ−1−ナフチル〕酢酸エチル 上記で製した化合物0.73gにエタノール10
ml、ラネーニツケル触媒0.5mlを加えた接触還
元する。水素の吸収終了後、触媒を濾去し、濾
液を減圧濃縮する。残渣を2N−塩酸と処理し、
次いで酢酸エチルと振とうし、水層を分取す
る。水層を水酸化ナトリウム水溶液にてPH9〜
10とし、酢酸エチルにて抽出する。抽出液を水
洗、乾燥後、減圧濃縮し、表題化合物の油状物
0.62g(収率83%)を得る。 1H−NMR(CDCl3)δ: 0.5〜2.0(2H、m、NH2) 1.26(3H、t、−CO2CH2C 3) 2.5〜3.1(6H、m、ナフタレン2、3、4位
水素) 3.3(1H、m、ナフタレン1位水素) 3.8〜4.4(2H、m、−C 2−NH2) 4.13(2H、q、−CO2C 2CH3) 6.9〜7.1(3H、m、ナフタレン5、7、8位
水素) (3) 2−〔6−(アセトアミノメチル)1,2,
3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル〕酢酸エ
チル 上記で製した化合物を0.62gをクロロホルム
5ml及びピリジン1mlの混液に溶かし、無水酢
酸0.5mlを加える。2日間放置後、水5mlを加
え1時間撹拌する。有機層を分取し、水洗、乾
燥後、減圧濃縮し、表題化合物の油状物0.71g
(収率定量的)を得る。 1H−NMRスペクトル(CDCl3)δ: 1.26(3H、t、−CO2CH2C 3) 1.85(4H、m、ナフタレン2、3位水素) 1.97(3H、s、−NH−COC 3) 2.2〜2.6(2H、m、−C 2CO2−) 2.72(2H、m、ナフタレン4位水素) 3.28(1H、m、ナフタレン1位水素) 4.28(2H、q、−CO2C 2CH3) 6.9〜7.1
(3H、m、ナフタレン5、7、8位水素) (4) 2−〔6−(アセチルオキシメチル)−1,2,
3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル〕酢酸エ
チル 上記で製した化合物2.9gを無水酢酸50ml及
び酢酸10mlの混液に溶かし氷冷下に亜硝酸ナト
リウム7.5gを2時間要して加える。氷冷下更
に1時間撹拌した後、減圧濃縮する。残渣を
1N−塩酸にて処理し、クロロホルムにて抽出
する。抽出液を水及び炭酸水素ナトリウム飽和
水溶液にて順次洗浄し、乾燥後減圧濃縮する。
得られた油状の残渣をベンゼン200mlに加え24
時間加熱還流する。冷後、反応液を水洗、乾燥
後、減圧濃縮すると、表題化合物の油状物2.3
g(収率79%)を得る。 1H−NMRスペクトル(CDCl3)δ: 1.27(3H、t、CO2CH2C 3) 1.5〜2.1(4H、m、ナフタレン2、3位水素) 2.18(3H、s、C 3COO−) 2.3〜2.8(4H、m、ナフタレン4位水素、−C
2CO2−) 3.3(1H、m、ナフタレン1位水素) 4.14(2H、q、−CO2C 2CH3) 5.0(2H、s、−CH2O−) 6.9〜7.2(3H、m、ナフタレン5、7、8位
水素) (5) 2−〔6−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,
4−ヒトラヒドロ−1−ナフチル〕酢酸エチル 上記で製した化合物2.3gをエタノール100ml
及び濃硫酸1mlの混液に加え20時間加熱還流す
る。減圧濃縮し、炭酸水素ナトリウムにて中和
し、クロロホルムにて抽出する。抽出液を水
洗、乾燥後、減圧濃縮し、表題化合物の油状物
2.1gを得る。 1H−NMRスペクトル(CDLl3)δ: 1.27(3H、t、−CO2CH2C 3) 4.14(2H、q、−CO2C 2CH3) 4.57(2H、s、−C 2OH) 実施例 1 6−(1−イミダゾリルメチル)−1,2,3,
4−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボン酸
エチル塩酸塩 参考例1で製した6−(ヒドロキシメチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフタレン
カルボン酸エチル5.03gを塩化チオニル40mlと嵌
合し、1.5時間加熱還流した後、減圧濃縮する。
残渣を無水アセトニトリル100mlに溶かし、ヨウ
化ナトリウム3.22g及び1−アセチルイミダゾー
ル3.94gを加えて1.5時間加熱還流する。減圧濃
縮し、残渣にメタノール100mlを加え撹拌し、減
圧濃縮する。残渣に水を加え炭酸水素ナトリウム
にて中和し、クロロホルムで抽出する。抽出液を
水洗、乾燥後、減圧濃縮する。得られる残渣をシ
リカゲルカラムクロマトにて精製する。3%エタ
ノール含有クロロホルムにて溶出し、6−(1−
イミダゾリルメチル)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−2−ナフタレンカルボン酸エチルの油状
物を得る。これをエタノールにけん濁し、塩化水
素−エタノール溶液を加え、減圧乾固し、表題化
合物の無色結晶4.8g(収率70%)を得る。融点
170〜172℃。 1H−NMRスペクトル(DMSO−d6)δ: 1.19(3H、t、−CO2CH2C 3) 1.5〜3.0(7H、m、ナフタレン1、2、3、4
位水素) 4.1(2H、q、−CO2C 2CH3) 5.37(2H、s、−C 2−) 7.16(3H、s、ナフタレン5、7、8位水素) 7.67(1H、t、イミダゾール4位水素) 7.79(1H、t、イミダゾール5位水素) 9.37(1H、s、イミダゾール2位水素) 実施例 2 6−(1−イミダゾリルメチル)−1,2,3,
4−テトラヒドロ−2−ナフタレンカルボン酸
塩酸塩 実施例1で製した化合物4.5gを濃塩酸15ml及
びメタノール30mlの混液に加え、20時間加熱還流
する。減圧濃縮して表題化合物の無色プリズム晶
2.52g(収率61%)を得る。融点193〜223℃。 元素分析値 C15H17ClN2O2として 計算値 C61.54、H5.85、N9.57 実験値 C61.51、H5.67、N9.19 1H−NMRスペクトル(D2O)δ: 1.5〜3.1(7H、m、ナフタレン1、2、3、4
位水素) 5.30(2H、s、【式】) 7.13(3H、s、ナフタレン5、7、8位水素) 7.41(1H、s、イミダゾール4又は5位水素) 7.43(1H、s、イミダゾール5又は4位水素) 8.73(1H、s、イミダゾール2位水素) 実施例 3 2−〔6−(1−イミダゾリルメチル)−1,2,
3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル〕酢酸エ
チル (1) 2−〔6−(クロロメチル)−1,2,3,4
−テトラヒドロ−1−ナフチル酢酸エチル 参考例2で製した2−〔6−(ヒドロキシメチ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナ
フチル〕酢酸エチル1.8gをベンゼン40mlに溶
解する。これに塩化チオニル4mlを加え、1時
間加熱還流後、減圧乾固する。水を加えて撹拌
し、炭酸水素ナトリウムにて中和し、クロロホ
ルムで抽出する。抽出液を水洗、乾燥後、減圧
濃縮して表題化合物の無色油状物1.8gを得る。 1H−NMRスペクトル(CDCl3)δ: 1.27(3H、t、−CO2CH2 CH 3) 1.8(4H、m、ナフタレン2、3位水素) 2.3〜2.6(2H、m、−C 2CO2−) 2.74(2H、m、ナフタレン4位水素) 3.3(1H、m、ナフタレン1位水素) 4.15(2H、q、−CO2C 2CH3) 4.49(2H、s−、−C 2Cl) (2) 2−〔6−(1−イミダゾリルメチル)−1,
2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル〕酢
酸エチル (1)で製した化合物1.8g、1−アセチルイミ
ダゾール0.9g及びヨウ化ナトリウム1.2gをア
セトニトリル20mlに加え、1.5時間加熱還流後、
減圧濃縮する。残渣を炭酸水素ナトリウム水溶
液にて処理し、酢酸エチルにて抽出する。抽出
液を1N−塩酸と振とうし、水層を水酸化ナト
リウムで弱アルカリ性とする。クロロホルムで
抽出し、抽出液を水洗、乾燥後、減圧濃縮して
表題化合物の油状物0.68gを得る。 1H−NMRスペクトル(CDCl3)δ: 1.26(3H、t、−CO2CH2C 3) 1.8(4H、m、ナフタレン2、3位水素) 2.3〜2.6(2H、m、−CH2CO2−) 2.7(2H、m、ナフタレン4位水素) 3.3(1H、m、ナフタレン1位水素) 4.14(2H、q、−CO2C 2CH3) 5.0(2H、s、−C 2−) 6.8〜6.9(3H、m、ナフタレン5、7、8位
水素) 7.05(2H、m、イミダゾール4、5位水素) 7.47(1H、s、イミダゾール2位水素) 実施例 4 (2−〔6−(1−イミダゾリルメチル)−1,
2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフチル〕酢
酸塩酸塩 実施例3で得た化合物0.65gをエタノール7
ml、水7ml及び水酸化ナトリウム0.28gの混合物
に加え、1時間加熱還流する。反応液を減圧濃縮
し、濃塩酸を加えてPH2とし、減圧乾固する。残
渣を室温にてエタノールと処理し、不溶の無機塩
を濾去し、濾液を減圧乾固する。残渣を水及びア
セトンより晶析して表題化合物の無色結晶0.48g
(収率71%)を得る。融点189〜190℃。 元素分析値 C16H19ClN2O2として 計算値 C62.64、H6.24、N9.13 実験値 C62.74、H6.08、N8.98 1H−NMRスペクトル(D2O)δ: 1.6(4H、m、ナフタレン2、3位水素) 2.1〜2.8(4H、m、ナフタレン4位水素、−C
2CO2) 3.05(1H、m、ナフタレン1位水素) 5.28(2H、s、【式】) 7.09(3H、s、ナフタレン5、7、8位水素) 7.4(2H、d、イミダゾール4、5位水素) 8.75(1H、s、イミダゾール2位水素) 試験例 in vitro血小板TXA2生成抑制試験 PRP(多血小板血漿)の調製 体重280〜320gの雄性ウイスター今道系ラツト
よりペントバルビタール麻酔下に心臓穿刺にてク
エン酸加血(血液9容に対して3.13%クエン酸ナ
トリウム1容を添加)を採取し、室温、230×g
で7分間遠心した。得られた上清(PRP)を
PPP(乏血小板血漿)で希釈して、血小板数を5
×108個/mlに調整し、以下の試験に用いた。
PPPとしてはPRP分離後の残渣を1500×gで10
分間遠心し、得られる上清を用いた。 TXA2及びPGE2生成反応とその測定 検体溶液10μに上記のPRP90μを加え1分
間振とうしたのち、この混合液の90μをとつて
5mMのアラキドン酸ナトリウム溶液10μと合
一し、室温で振とうした。5分間振とうしたの
ち、この混液の10μをとつて100μMのフルルビ
プロフエン溶液90μ中に加え反応を停止した。
反応液を1000×gで5分間遠心し、得られた上清
中のTXB2(TXA2の安定分解物)とPGE2濃度を
Morrisらのラジオイムノアツセイ法
(Prostaglandins 21、771、1981)に従つて測定
した。各検体及び試薬は生食液またはメタノール
に濃厚溶液となるように溶解し、生食液で適当な
濃度まで希釈して用いた。 TXA2合成抑制率を下記式にて算出し、TXA2
合成抑制活性を50%の抑制率を示す検体の濃度
(IC50)で表わした。 抑制率 =100−(検体添加時のTXB2濃度/対照のTXB2濃度×1
00) 血小板では、シクロオキシゲナーゼの抑制によ
り、TXB2のみならず、PGE2及びPGF2〓の生成
が抑制されること(Hambergら、Proc.Nat.
Acad.Sci.USA、71、3824、1974)、逆に、TXA2
合成酵素の欠乏または抑制によりPGE2、PGF2
及びPGD2の生成が増加すること(Defreynら、
Brot.J.Haematol.49、29、1981)が知られてい
る。そこで、下記式にて、TXA2合成抑制の選択
性指標を算出し、TXA2合成酵素とシクロオキシ
ゲナーゼの両酵素に対する作用の関係を示した。 TXA2合成抑制の選択性指標=検体添加時のPG
E2生成量−対照のPGE2生成量/対照のTXB2生成量−検体
添加時のTXB2生成量 この数値が大きいほど、TXA2合成抑制作用が
強く、シクロオキシゲナーゼ抑制作用が弱いこと
を意味する。 以上の試験例にて得られた本発明化合物の活性
を下表に示す。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は水素原子あるいは低級アルキル基
    を、mは0〜6の整数を、nは0〜6の整数を示
    す。)で表わされる化合物及びその塩。
JP59112438A 1983-08-25 1984-06-01 テトラヒドロナフタレン誘導体 Granted JPS60255774A (ja)

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