JPH0370703B2 - - Google Patents

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JPH0370703B2
JPH0370703B2 JP58152842A JP15284283A JPH0370703B2 JP H0370703 B2 JPH0370703 B2 JP H0370703B2 JP 58152842 A JP58152842 A JP 58152842A JP 15284283 A JP15284283 A JP 15284283A JP H0370703 B2 JPH0370703 B2 JP H0370703B2
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JP
Japan
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thromboxane
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production
mixture
residue
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JP58152842A
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JPS6045565A (ja
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Soji Kanao
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は一般式() で示されるトリアゾール誘導体及びその塩に関す
るものである。 上式でAは式() で表わされる基 または式() (式中R1は水素原子、低級アルキル基を、R2
水素原子又は低級アルキル基を、nは1〜3の整
数を意味する。)で表わされる基を意味する。又
塩としては塩酸、硫酸のような無機酸、フマール
酸、マレイン酸等の有機酸およびメタンスルホン
酸、パラトルエンスルホン酸等の塩を、またR1
がカルボキシル基であるときにはアルカリ金属又
はアルカリ土類金属塩であつてもよい。 本発明化合物は1−H−1,2,4−トリアゾ
ールを原料として以下に述べる製造法にて製造す
ることができる。 式()および式()でR1が低級アルキル
基である式()の化合物は1−H−1,2,4
−トリアゾールをアルコール中当モルのナトリウ
ムアルコキシドの存在下に次の式() (式中Xはハロゲン原子を、またR3は低級アル
キル基を意味する。)の化合物又は次の式() (式中Xはハロゲン原子を、R2は水素原子もし
くは低級アルキル基を、またR3は低級アルキル
基を意味する。)で表わされる化合物と室温より
溶媒の沸点までの温度にて反応させて製造するこ
とができる。 また、式()および式()でR1が水素原
子である式()の化合物は上記で述べた製造法
にて製した式()および式()でR1が低級
アルキル基である式()の化合物をアルカリ性
又は酸性にて加水分解することにより製造するこ
とができる。 また、式()および式()でR1がナトリ
ウム原子である式()の化合物は上記で述べた
製造法にて製した式()および式()でR1
が水素原子である式()の化合物を当モルの水
酸化ナトリウムにて処理して塩とすることにより
製造することができる。 この様にして製造した本発明の目的物である一
般式()の化合物はトロンボキサンA2合成酵
素阻害作用を有しており、トロンボキサンA2
関与する疾患すなわち狭心症、心筋梗塞等のよう
な虚血性心疾患または、脳血管障害による疾患お
よび血栓症の治療、予防に有用である。 なお、トロンボキサンA2はアラキドン酸より
生合成される生理活性物質で、その生理作用は血
小板凝集作用と血管収縮作用が知られている。狭
心症等の心疾患患者でトロンボキサンA2の産生
が亢進している患者が知られ、トロンボキサン
A2の産生亢進が虚血性心疾患の一要因と考えら
れている。 本発明の化合物のトロンボキサンA2(TXA2
合成阻害作用はラツト血液より得られる多血小板
血漿(PRP)にアラキドン酸を添加して産生さ
れるトロンボキサンA2の安定代謝物のトロンボ
キサンB2の産生量を特異的放射免疫分析法(ラ
ジオイムノアツセイ法、RIA法)にて測定してコ
ントロールに比して化合物のトロンボキサンA2
合成に対する50%阻止濃度(IC50、単位モル濃
度)を求めた。またこの際に、インドメタシンの
様にアラキドン酸からプロスタグランデインH2
の産生酵素であるシクロオキシゲナーゼの作用を
抑制する薬物によつてもトロンボキサンA2の産
生は抑制されるがこの時は他のプロスタグランデ
イン例えばプロスタグランデインE2(PGE2)、プ
ロスタグランデインF2〓、プロスタサイクリン
(PGI2)の産生も抑制する。PGI2は血管拡張作
用、血小板凝集阻害作用を有しており、シクロオ
キシゲナーゼの様にPGI2の産生を抑制する化合
物は虚血性心疾患等の予防・治療には好ましくな
く選択性のあるトロンボキサンA2合成酵素阻害
作用を有する薬物が望まれる。一方トロンボキサ
ンA2合成酵素の阻害によつてはプロスタグラン
デインE2やプロスタグランデインF2〓、プロスタ
サイクリン(PGI2)の産生量は不変又は増加す
ることが知られている。そこで本発明化合物のト
ロンボキサンA2合成酵素阻害作用の選択性を次
に述べる方法にて調べた。 先のトロンボキサンB2産生量を測定すると同
時にプロスタグランデインE2の産生量をRIA法
により測定してプロスタグランデインE2産生増
加量とトロンボキサンB2産生抑制量の比により
トロンボキサンA2合成抑制の選択性指標を求め
た。 以上の生物試験により本発明化合物は選択性あ
るトロンボキサン合成酵素阻害作用が有ることを
見出した。またその活性の強さは既知のトロンボ
キサン合成酵素阻害作用が知られているp−〔2
−(1−イミダゾリル)エトキシ〕安息香酸塩酸
塩(ダゾキシベン)より高活性であることを見出
した。 以下本発明を実施例及び試験例にて説明する。 実施例 1 ナトリウム0.17gを無水エタノール40mlに溶か
し4−(2−ヨウ化エトキシ)安息香酸エチルエ
ステル2.24gおよび1H−1,2,4−トリアゾ
ール0.49gを加え5時間加熱還流する。冷後、減
圧濃縮し残渣をクロロホルムにて抽出する。抽出
液は水洗し、無水硫酸ナトリウム上乾燥した後、
減圧下に濃縮する。残渣をシリカゲル30gを用い
てカラムクロマトにて精製する。クロロホルムと
メタノールの98:2の混液より得られる結晶を酢
酸エチル、石油エーテルの混液にて再結晶して4
−〔2−(1H1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)エトキシ〕安息香酸エチルエステルを融点92
〜93℃の無色針状晶として得た。収量1.01g。 元素分析値 C13H15N3O3として 計算値(%) C59.75、H5.79、N16.08 実験値(%) C59.91、H5.91、N16.01 得られた結晶200mgをエタノール少量に溶かし
23%塩化水素エタノール溶液1mlを加え減圧濃縮
して得られる残渣をエタノール、エーテル混液よ
り再結晶して4−〔2−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)エトキシ〕安息香酸エチル
エステルモノ塩酸塩の無色粉末を得。融点118〜
131℃。 元素分析値 C13H15N3O3・HClとして 計算値(%) C52.44、H5.42、N14.11 実験値(%) C52.14、H5.18、N14.03 実施例 2 実施例1で得られた4−〔2−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)エトキシ〕安息香
酸エチルエステル770mgを苛性ソーダ140mg、メタ
ノール5ml、水5mlと混合して室温にて8時間撹
拌した後、減圧乾固する。残渣を水15mlに溶かし
1N塩酸を加えてPHを約6とし析出する結晶を濾
集し、水洗、乾燥して4−〔2−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)エトキシ〕安息香
酸の無色針状晶を312mgを得た。融点198〜200℃。 この結晶を水5mlにけん濁し、5%苛性ソーダ
水溶液1.1mlを加えかきまぜ不溶物を濾去し、濾
液を減圧下に濃縮乾固する。残渣をエタノール、
エーテルの混液より再結晶し4−〔2−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)エトキシ〕安
息香酸ナトリウムの無色針状晶291mgを得た。融
点270℃以上。 赤外線吸収スペクトル:ν〓〓〓cm-1:3425、
1600、1545、1395 元素分析値 C11H10N3NaO3として 計算値(%)C51.77、H3.95、N16.47 実験値(%)C51.74、H3.97、N16.37 実施例 3 ナトリウム0.23gをエタノール20mlに溶かしこ
れに1H−1,2,4−トリアゾール0.68gを加
え室温にて10分間撹拌する。次にE−2−メチル
−p−(クロロメチル)ケイヒ酸エチル2.34gを
加え14時間加熱還流する。冷後反応液を減圧濃縮
し、残渣をベンゼンにて抽出する。抽出液を水洗
し無水硫酸ナトリウム上乾燥し減圧濃縮する。得
られる油状物をシリカゲル20gを用いてカラムク
ロマトにて精製する。クロロホルム溶出液よりE
−2−メチル−p−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イルメチル)ケイヒ酸エチルの無色油
状物1.65gを得。 この様にして得られた油状物を少量のエタノー
ルに溶かし20%塩化水素エタノール溶液を加えて
減圧乾固する。残渣をエタノール、エーテル混液
より再結晶してE−2−メチル−p−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ケイヒ
酸エチルの塩酸塩の無色結晶309mgを得た。融点
135〜147℃。 元素分析値 C15H17N3O2・HClとして 計算値(%)C58.54、H5.89、N13.65 実験値(%)C58.69、H5.91、N13.81 実施例 4 実施例3にて製した(E)−2−メチル−p−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
ケイヒ酸エチル塩酸塩1.29gをメタノール25mlに
溶かす。これに10%苛性ソーダ水溶液5mlを加え
2時間加熱還流する。ついで反応液を減圧下に濃
縮し、残渣に水15mlを加えかきまぜ、不溶物を濾
去し、濾液を2N−塩酸を加え中和する。析出す
る粉末を濾集し(E)−2−メチル−p−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ケイヒ
酸の無色粉末0.95gを得る。融点185〜187℃。 得られた粉末を水にけん濁し、計算量の5%苛
性ソーダ水溶液を加え減圧下に濃縮乾固する。残
渣をエタノール、エーテル混液より再結晶して(E)
−2−メチル−p−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イルメチル)ケイヒ酸ナトリウムの無
色粉末を得る。融点280℃以上。 実施例 5 1H−1,2,4−トリアゾール1.56gをナト
リウム0.52gをエタノール40mlに溶かした溶液中
に加える。15分間室温にて撹拌した後p−(プロ
モメチル)ケイヒ酸エチル6gを加え14時間加熱
還流する。反応液を減圧濃縮し残渣をクロロホル
ムにて抽出し、抽出液は水洗し、無水硫酸ナトリ
ウム上乾燥後、減圧濃縮する。残渣をシリカゲル
カラムクロマトにて精製する。クロロホルムの溶
出液より(E)−p−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イルメチル)ケイヒ酸エチルの油状物を
得る。これを少量のエタノールに溶かし20%塩化
水素エタノール溶液を加え減圧乾固し残渣をエタ
ノール、エーテル混液より再結晶して(E)−p−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチ
ル)ケイヒ酸エチル塩酸塩の無色針状晶を得た。
融点139〜145℃。 元素分析値 C14H15N3O2・HClとして 計算値(%)C57.24、H5.49、N14.30 実験値(%)C56.83、H5.42、N14.30 試験例 in vitro血小板TXA2生成抑制試験 PRP(多血小板血漿)の調製 体重280〜320gの雄性ウイスター今道系ラツト
よりペントバルビタール麻酔下に心臓穿刺にてク
エン酸加血(血液9容に対して3.13%クエン酸ナ
トリウム1容を添加)を採取し室温、230×gで
7分間遠心した。 得られた上清(PRP)をPPP(乏血小板血漿)
で希釈して、血小板数を5×108個/mlに調整し
た。PPPはPRP分離後の残渣を1500×gで10分
間遠心して調製した。 TXA2およびPGE2生成反応とその測定 検体溶液10μに上記のPRP90μを加え1分
間振とうしたのち、この混合液90μをとつて5
mMのアラキドン酸Na溶液10μと合一し、室温
で振とうした。5分間振とうしたのちこの混液の
10μをとつて100μMのフルルビプロフエン溶液
90μ中に加え反応を停止した。反応液を1000×
gで5分間遠心し、得られた上清中のTXB2
(TXA2の安定分解物)とPGE2濃度をMorrisら
のラジオイムノアツセイ法(Prostaglandins21
771、1981)に従つて測定した。各検体および試
薬は生食液またはメタノールに濃厚溶液となるよ
うに溶解し、生食液で適当な濃度まで希釈して用
いた。 TXA2合成抑制率を下記式にて算出し、TXA2
合成抑制活性を、50%の阻害率を示す検体の濃度
(IC50)で表わした。 抑制率 =100−(検体添加時のTXB2濃度/対照のTXB2濃度
×100) 血小板では、シクロオキシゲナーゼの抑制によ
り、TXB2のみならず、PGE2およびPGF2〓の生
成が抑制されること(Hambergら、Proc.Nat
Acad.Sci.USA、71、3824、1974)。逆に、TXA2
合成酵素の欠乏または抑制によりPGE2、PGF2
およびPGD2の生成が増加すること(Defreynら、
Brot.J.Haematol.49、29、1981)が知られてい
る。そこで、下記式にて、TXA2合成抑制の選択
性指標を算出し、TXA2合成酵素とシクロオキシ
ゲナーゼの両酵素に対する作用の関係を示した。 TXA2合成抑制の選択性指標=検体添加時
のPGE2生成量−対照のPGE2生成量/対照のTXB2生成量−
検体のTXB2生成量 この数値が大きいほど、TXA2合成抑制作用が
強く、シクロオキシゲナーゼ抑制作用が弱いこと
を意味する。 試験例にて測定したTXA2合成抑制活性を下表
に示した。物質番号は実施例番号によりえられた
化合物を示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 〔式中Aは一般式 または (式中R1は水素原子、低級アルキル基を、R2
    水素原子または低級アルキル基を、nは1〜3の
    整数を示す)を示す〕の1−置換−1,2,4−
    トリアゾール誘導体及びその塩。
JP58152842A 1983-08-22 1983-08-22 トリアゾ−ル誘導体 Granted JPS6045565A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58152842A JPS6045565A (ja) 1983-08-22 1983-08-22 トリアゾ−ル誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58152842A JPS6045565A (ja) 1983-08-22 1983-08-22 トリアゾ−ル誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6045565A JPS6045565A (ja) 1985-03-12
JPH0370703B2 true JPH0370703B2 (ja) 1991-11-08

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ID=15549318

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58152842A Granted JPS6045565A (ja) 1983-08-22 1983-08-22 トリアゾ−ル誘導体

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