JPH0530807A - 播種プラントの土供給構造 - Google Patents

播種プラントの土供給構造

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JPH0530807A
JPH0530807A JP3187139A JP18713991A JPH0530807A JP H0530807 A JPH0530807 A JP H0530807A JP 3187139 A JP3187139 A JP 3187139A JP 18713991 A JP18713991 A JP 18713991A JP H0530807 A JPH0530807 A JP H0530807A
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弘 藤本
Retsu Fujioka
烈 藤岡
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久仁雄 川上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床土又は覆土用の土を一時貯留するタンク
と、搬送コンベア上を送られる育苗箱内にタンク内の土
を入れていく土供給装置とを備えると共に、土貯留部か
らの土をタンクに対し横方向から搬送して来て、タンク
上面の開放口よりこのタンク内に土を放出する搬送装置
を備えた播種プラントの土供給構造において搬送装置か
ら放出される土によりタンク内に一つの大きな山が形成
されて、大径の土が山を転がってタンクの外枠部に集中
することを防止する。 【構成】 搬送装置14の出口から放出された土を、こ
の搬送装置14の搬送方向と略直交する一方の方向に案
内する姿勢と、略直交する反対の方向に案内する姿勢と
に繰り返して切換操作される案内部材17を備える。こ
れにより、搬送装置14からタンク7内に落下する土の
落下位置を常時移動させて、山が形成されないようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作物の植え付け用の苗
を成育させる育苗箱内に土及び種を連続的に入れて行く
播種プラントにおいて、床土又は覆土用の土を一時貯留
するタンクへの土の供給構造に関する。
【0002】
【従来の技術】以上のような播種プラントの一例が特開
平2−104206号公報に開示されている。この播種
プラントにおいては搬送コンベア(前記公報の図4の
5)により育苗箱(前記公報の図4の1)を連続的に送
りながら、先ず床土用の土供給装置(前記公報の図4の
6)から育苗箱内に床土が供給される。次に播種装置
(前記公報の図4の8)により育苗箱の床土上に種が播
かれると共に、覆土用の土供給装置(前記公報の図4の
9)により覆土が育苗箱の種の上に被せられて行く構成
である。そして、土貯留部からの土が搬送装置(前記公
報の図4の21)によって、床土及び覆土用の土供給装
置の各々のタンク内にその上面の開放口より放出される
ように構成されている。この場合、床土又は覆土におい
ては適度の通気性及び水分を適度に保持する保水性が必
要なことから果粒状の土を使用しており、さらに粒径の
異なる複数種類の土を一定の割合で均一に混合したもの
が床土又は覆土用の土として使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、果粒状
の土を搬送装置から単純にタンク内に放出するように供
給して行くと、粉粒体としての土の性質からタンク内に
て土が一つの大きな山状になる。このような山がタンク
内に形成されてしまうと、特に大径の土がこの山の上面
を転がり落ちてタンクの外枠部に集まるおそれがある。
これではタンク内にて土が均一な状態では無くなり、育
苗箱内に供給される床土又は覆土に大径の土が多い部分
や小径の土が多い部分が生じてしまう。本発明は以上の
ような床土又は覆土用のタンク内にて、土が均一ではな
い状態になるのを極力防止できるような構造を得ること
を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな播種プラントの土供給構造において、次のように構
成することにある。つまり、搬送装置の出口から放出さ
れた土を、この搬送装置の搬送方向と略直交する一方の
方向に案内する姿勢と、略直交する反対の方向に案内す
る姿勢とに繰り返して切換操作される案内部材を備えて
ある。
【0005】
【作用】従来構造においては、搬送装置からタンク内の
一定位置に土が常時落下するような状態なので、タンク
内に一つの大きな山が形成されてしまう。これに対して
本発明のように駆動される案内部材17を備えれば、例
えば図2の実線に示すように案内部材17の下部が最も
紙面左方(搬送装置14の搬送方向に略直交する一方の
方向に相当)に位置している状態において、搬送装置1
4からの土はタンク7の紙面左方に案内供給される。そ
して、この状態から案内部材17が紙面右方に移動して
行くと、これに伴って搬送装置14からの土の落下位置
も紙面右方に移動して行き、図2の二点鎖線に示すよう
に案内部材17の下部が最も紙面右方(搬送装置14の
搬送方向に略直交する反対の方向に相当)に移動すれ
ば、搬送装置14からの土もタンク7の紙面右方に案内
供給される。そして、このような状態が案内部材17の
移動に伴って繰り返され、土の落下する位置が繰り返し
て移動して行くので、一定位置に土が落下してタンク内
に山が形成されるような状態は生じない。
【0006】
【発明の効果】以上のように、搬送装置からの土がタン
ク内にて落下する位置を案内部材により移動させること
により、タンク内に山が形成されることを防止すること
ができた。これにより、タンクから育苗箱内に均一な土
を円滑に供給することが可能となり、育苗不良を未然に
防止して播種プラント全体の能率の向上を図ることがで
きた。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に稲用の播種プラントの全体が示されてお
り、搬送コンベア1上を空の育苗箱2が紙面左方から紙
面右方に送られて来る。そして、先ず床土用の土供給装
置3から空の育苗箱2内に土が供給され敷き詰められて
育苗箱2内に床土が形成され、余分な床土が回転式のブ
ラシ4により掻き落とされて行く。次に、播種装置5か
ら育苗箱2内の床土上に種籾が播かれて行き、覆土用の
土供給装置6から育苗箱2内の種籾上に土が供給されて
覆土が形成されて行く。このようにして、播種の終了し
た育苗箱2はさらに紙面右方に送られ複数段に積み重ね
られて、発芽室(図外)に送られる。
【0008】前述の床土用及び覆土用の土供給装置3,
6には各々、土を一時貯留しておくタンク7,8が設け
られており、タンク7,8の下部から土供給装置3,6
が土を順次取り出して行く。次に、このタンク7,8に
土を補給して行く構成について説明する。
【0009】図1に示すように、土の貯留用として第1
土貯留部9が設けられており、この第1土貯留部9の土
がベルトコンベア型式の第1搬送装置10により第2土
貯留部11に送り込まれる。又、床土用の土供給装置3
からの土供給時、ブラシ4による掻き取り時及び覆土用
の土供給装置6からの土供給時において、育苗箱2から
こぼれた土がベルトコンベア型式の第2搬送装置12に
より回収され搬送されて、第2土貯留部11に送り込ま
れる。
【0010】第2土貯留部11の土はバケット型式の送
り込み装置13により掻き取られて持ち上げられて行
く。この送り込み装置13は無端の布ベルト13aに多
数のバケット13bをボルト連結した構造をしており、
送り込み装置13により持ち上げられた土は、正逆に繰
り返し駆動されるベルトコンベア型式の第3搬送装置1
4(タンク7,8への搬送装置に相当)によりタンク
7,8に振り分けられて、第3搬送装置14の左右の出
口からタンク7,8の上面の開放口7a,8a(図2参
照)に放出されて行く。
【0011】図2に示すように、タンク7,8内には土
が満杯になったことを検出する接触式のセンサー15
a,16a、及びタンク7,8内の土が所定量まで減少
したことを検出する接触式のセンサー15b,16bが
設けられており、以上のような通常の作業時においてタ
ンク7又は8が満杯になると、送り込み装置13、第
1,2,3搬送装置10,12,14が自動的に停止す
るように構成されている。そして、タンク7又は8内の
土が所定量まで少なくなると、送り込み装置13、第
1,2,3搬送装置10,12,14が自動的に作動す
るように構成されている。
【0012】図1,2,3に示すように第3搬送装置1
4の左右の出口に平板状の案内部材17が、この第3搬
送装置14の搬送方向に沿う軸芯P1周りに揺動自在に
支持されており、この案内部材17を軸芯P1周りに左
右に往復して揺動駆動する駆動機構18が備えられてい
る。
【0013】以上の構造により、図2の実線に示すよう
に案内部材17の下部が最も紙面左方に位置している状
態において、第3搬送装置14からの土は図2において
タンク7,8の紙面左方に案内供給される。そして、こ
の状態から案内部材17が紙面右方に揺動操作されて行
くと、これに伴って第3搬送装置14からの土の落下位
置も紙面右方に移動して行き、案内部材17の下部が最
も紙面右方に移動すれば(図2の二点鎖線の状態)、第
3搬送装置14からの土もタンク7,8の紙面右方に案
内供給される。そして、このような状態が案内部材17
の揺動に伴って繰り返されるのである。
【0014】〔別実施例〕前述の図1に示す構造では床
土用及び覆土用のタンク7,8が離れて配置されている
が、図4に示すように床土用及び覆土用のタンク7,8
を並べて配置した播種プラントにも本発明を適用しても
よい。この場合には、図4に示すようにバケット搬送型
式の1組の搬送装置14から両タンク7,8に土が放出
供給されているので、この搬送装置14の出口に本発明
の案内部材17を設ける。そして、タンク7内の土はそ
のまま床土用の土供給装置3に送り込まれるのであり、
タンク8内の土はベルト型式の搬送装置19により覆土
用の土供給装置6に送り込まれる。
【0015】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】播種プラントにおける搬送コンベア、タンク及
び土供給装置付近の側面図
【図2】床土及び覆土用のタンクの縦断正面図
【図3】床土及び覆土用のタンクの平面図
【図4】別実施例における床土及び覆土用のタンク付近
の縦断側面図
【符号の説明】
1 搬送コンベア 2 育苗箱 3,6 土供給装置 7,8 タンク 7a,8a タンクの開放口 11 土貯留部 14 搬送装置 17 案内部材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 床土又は覆土用の土を一時貯留するタン
    ク(7),(8)と、搬送コンベア(1)上を送られる
    育苗箱(2)内に前記タンク(7),(8)内の土を入
    れていく土供給装置(3),(6)とを備えると共に、
    土貯留部(11)からの土を前記タンク(7),(8)
    に対し横方向から搬送して来て、前記タンク(7),
    (8)上面の開放口(7a),(8a)よりこのタンク
    (7),(8)内に土を放出する搬送装置(14)を備
    えた播種プラントの土供給構造であって、 前記搬送装置(14)の出口から放出された土を、この
    搬送装置(14)の搬送方向と略直交する一方の方向に
    案内する姿勢と、略直交する反対の方向に案内する姿勢
    とに繰り返して切換操作される案内部材(17)を備え
    てある播種プラントの土供給構造。
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