JPH05307867A - ビデオテープレコーダ - Google Patents

ビデオテープレコーダ

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JPH05307867A
JPH05307867A JP4111078A JP11107892A JPH05307867A JP H05307867 A JPH05307867 A JP H05307867A JP 4111078 A JP4111078 A JP 4111078A JP 11107892 A JP11107892 A JP 11107892A JP H05307867 A JPH05307867 A JP H05307867A
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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来からVTRの最大の課題であったランダ
ムアクセス性の欠点を飛躍的に改善するだけでなく、V
TRの新たなアプリケーションを実現させることを目的
とする。 【構成】 記録媒体を格納するカセット1に取り付けら
れたカセットメモリ9と、制御端子によりプログラムが
格納された複数のメモリの読み出し先を切り換えられる
マイクロコンピュータ11と、マイクロコンピュータ1
1の電源投入時に起動される第1のメモリに格納された
プログラムによりカセット1が装填された時に記憶素子
の内容が第2のメモリに書き込まれる手段と、そのメモ
リに書き込まれたデータあるいはカセットに設定された
検出孔の有無に基づいて制御端子によりプログラムの読
み出し先の切り換えを行う手段と、カセット1の排出時
には第1のメモリに格納されたプログラムに切り換える
手段とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(以下、VTRと称す)に関するものであって、特にそ
の操作性を飛躍的に改善すると共に磁気テープに記録し
た情報を管理、検索する場合に有効なものであり、また
磁気テープに記録された情報に連動してVTRを自動制
御したり、あるいは磁気テープ毎にVTR本体の操作キ
ーの定義を変更したりする場合に有効なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録した情報を検索する第1の手
段として、磁気テープ中の取り出したい情報の冒頭にサ
ーボのコントロール信号をデューティ変調させて頭出し
信号を記録する方法がある。いわゆる家庭用1/2イン
チVTRの主流であるVHS規格のVISSサーチ機能
と呼ばれるもので、早送り/巻戻し(以下、FF/RE
Wと称す)状態において前記頭出し信号(VISS信
号)を検出して停止状態あるいは再生状態に移行させる
ものである。第2の手段として、サーボのコントロール
信号の計数値を表示するリニアタイムカウンタ機能を用
いたカウンタサーチ機能なるもので、FF/REW状態
において磁気テープ中の取り出したい情報の冒頭に対応
したカウント値になれば停止あるいは再生状態に移行さ
せるものである。
【0003】また、記録した情報の再生する手段として
はVTRの操作キーあるいはリモートコントローラ等に
より通常再生や可変速再生等の再生モードを手動で指定
して楽しむ方法しかない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上の手
法で磁気テープに記録した情報を検索する場合の問題と
して、第1に、いずれの場合も磁気テープの現在の絶対
位置が不明であるためにサーチする前に必ず磁気テープ
を巻始めまで巻き戻す必要があり検索したい情報を迅速
に得られないという問題がある。第2に、磁気テープに
何を記録したかを忘れないためにタイトル等のインデッ
クス情報と、カウンタサーチ機能の場合にはカウント値
を記憶する、あるいはラベル等に記載して磁気テープを
格納しているカセットに貼付けておく必要がある。さら
には、以上の理由により記録した情報の見忘れや誤消去
を避けるため一本のテープには1つの情報のみを記録す
ることが多く、テープの使用効率を低下させていた。
【0005】また、磁気テープに記録した情報を再生す
る場合の問題として、従来のVTRでは映像や音声に連
動して再生モード等のVTR動作モードを自動制御する
ことが難しく、最初から最後まで通常再生モードで見る
映画やドラマのような場合は問題ないが、映像や音声に
連動して対話型に操作して楽しむゲームや簡単な学習用
テープを実現するには問題があった。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、テープに記録した情報の管理及び検索において、ラ
ンダムアクセス性の欠点を飛躍的に改善し、かつビデオ
ゲームや学習ビデオといった新たなアプリケーションを
楽しむことができるビデオテープレコーダを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために本発明のVTRは、記録媒体を格納するカセッ
トに取り付けられた記憶素子と、制御端子によりプログ
ラムが格納された複数のメモリの読み出し先を切り換え
られるマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータ
の電源投入時に起動される第1のメモリに格納されたプ
ログラムによりカセットが装填された時に記憶素子の内
容が第2のメモリに書き込まれる手段と、そのメモリに
書き込まれたデータあるいはカセットに設定された検出
孔の有無に基づいて制御端子によりプログラムの読み出
し先の切り換えを行う手段と、カセットの排出時には第
1のメモリに格納されたプログラムに切り換える手段と
を具備している。
【0008】また、第1のメモリに格納されたプログラ
ムは記録する情報に関するインデックス情報を入力また
は収集する情報獲得手段と、カセットに収納されている
記録媒体の絶対位置を検出する位置検出手段と、記録媒
体に頭出し信号の記録再生を行う頭出し検出手段と、記
録時においてインデックス情報や記録位置情報を第2の
メモリに書き込む第1の書き込み手段と、第2のメモリ
の内容を記憶素子に書き込む第2の書き込み手段と、第
2のメモリからインデックス情報と記録位置情報を読み
出す読み出し手段と、読み出し手段により読み出された
インデックス情報と記録位置情報を映像信号化してモニ
タに出力するための信号処理手段と、モニタに表示され
たインデックス情報から再生する情報を選択する手段
と、選択手段により選択された情報に対応した記録位置
情報と位置検出手段と頭出し検出手段により選択された
情報の自動頭出し再生を行わせる検索手段とを具備して
いる。
【0009】さらに、記憶素子に格納され第2のメモリ
に転送されるプログラムは記録媒体上の記録情報に連動
してVTRの自動制御を行うシステム制御手段を具備し
ている。
【0010】
【作用】本発明では上述した構成によって、磁気テープ
に記録した情報の管理および検索において従来からVT
Rの最大の課題であったランダムアクセス性の欠点を改
善するために、記録する情報に関するインデックス情報
と記録位置情報をカセットに取り付けられた記憶素子に
記憶させ、必要に応じてそれらの情報を映像信号化して
画面表示し、選択された情報を自動頭出し再生させるこ
とができる。
【0011】また同一の構成によって、VTRを新たな
アプリケーションの実現のために、記憶素子にアプリケ
ーションのソフトウェアプログラムを格納し、磁気テー
プに記録された映像や音声に連動してVTRの自動制御
したりすることができる。
【0012】以上の切り換えについては記憶素子上の特
定アドレスのデータあるいはカセットの検出孔の有無に
よって実現できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0014】図1は本発明のビデオテープレコーダの一
実施例の構成を示すブロック図であって、磁気テープ2
を格納するカセット1と、磁気テープ2に情報を記録再
生する回転ヘッド(図示せず)を駆動する回転ドラム3
と、再生時や早送り時には磁気テープ2を送り出す供給
側リール(以下、Sリールと称す)4と、再生時や早送
り時には磁気テープ2を巻き取る巻取側リール(以下、
Tリールと称す)5と、Sリール4の回転速度を検出す
る供給側リール回転速度検出器(以下、Sリール回転速
度検出器と称す)6と、Tリール5の回転速度を検出す
る巻取側リール回転速度検出器(以下、Tリール回転速
度検出器と称す)7と、サーボ用のコントロール信号を
記録再生するコントロールヘッド8と、カセット1に取
り付けられ、記録時において記録する情報に関するイン
デックス情報とテープ残量情報を記憶する、あるいは後
述するマイクロコンピュータのソフトウェアプログラム
を記憶する不揮発性半導体メモリ(以下、カセットメモ
リと称す)9と、そのカセットメモリ9の入出力端子と
接触するコネクタ10と、コントロールヘッド8を介し
て磁気テープに頭出し信号を書込み読出しを行なうコン
トロール信号記録再生回路12と、タイマ予約やVTR
操作等のキー入力装置またはリモコン装置14と、その
キー入力装置またはリモコン装置からの入力に応じてV
TRの動作モード等を決定するシステムコントローラ1
9と、そのシステムコントローラ19の指令によりVT
Rの動作モードに応じて磁気テープ2を移送させるため
にキャプスタンモータ(図示せず)あるいはリールモー
タ(図示せず)等を駆動するためのテープ駆動回路13
と、カセット1がVTRに挿入された時にカセットメモ
リ9に記憶された全情報を取り込み、停電時に電池(図
示せず)によりバックアップされるスタティック型ラン
ダムアクセスメモリ(以下、SRAMと称す)15と、
必要時にSRAM15に記憶されているインデックス情
報等を表示するためのオンスクリーンディスプレイ回路
(以下、OSD回路と称す)16とビデオ信号処理回路
17とモニタ18と、以上のシステムを制御するマイク
ロコンピュータ11とによって全体が構成されている。
【0015】以上のように構成されたVTRについて以
下その動作を詳しく説明する。まずはカセットメモリ9
に格納された内容が磁気テープの記録情報に関するイン
デックス情報や記録位置情報である場合、つまりテープ
に記録した情報に関するインデックス情報や記録位置情
報である場合、つまりテープに記録した情報に関するイ
ンデックス情報を必要に応じてモニタ画面上に表示さ
せ、ユーザーが指定した記録情報を記録位置情報により
自動的に頭出し再生するテープインデックスシステム
(以下、単にインデックスシステムと称す)について説
明する。
【0016】ここでインデックス情報とは、記録年月
日、記録開始終了時刻、チューナのチャンネル番号、タ
イトル名と言った記憶する情報の内容が後で認識できる
ものである。記録位置情報とは記録する情報をそのテー
プのどこに記録したかを記憶しておくためのものであっ
て、例えばSリール4の回転周期とTリール5の回転周
期を測定することにより、記録開始位置からテープ終端
までのテープ残量時間であったり、またはテープ始端か
らのタイムカウント値等である。
【0017】図2はカセットメモリ9の中に記憶されて
いる内容がインデックスシステムに対応したデータであ
る場合のマップ図であり、横軸(列)を下位アドレス
(4ビット)で、縦軸(行)を上位アドレスでその空間
を表現しており、本実施例では上位アドレスは0から9
番地までであるが、上位アドレスの最終値はメモリ容量
に応じて変化する。上位アドレス0番地の最上行の16
バイトのデータはフォーマットチェック用の初期化デー
タであり、これによりカセットメモリが新規なのか使用
中のものか、使用中であればその内容はインデックスシ
ステムに対応したデータなのかあるいはソフトウェアプ
ログラムであるかを判断することができる。図2の場合
はインデックスシステムの場合であり、第2行にはパス
ワード、ユーザーネーム、現在のテープ位置が、第3行
にはカセットタイトル、本カセットメモリの容量が格納
される。各行の第1列はメインID、第2列はサブID
であり、メインIDはその行が何のデータなのかを識別
するためのもので、サブIDはそのデータのコード形式
が何かを識別するためのものである。第4行から第8行
まではインデックスデータ領域(図2のb部分)であ
り、第1列のメインIDが「02」であれば、その行は
月日、曜日、記録開始時刻、記録終了時刻、チャンネ
ル、ジャンル、記録開始位置、記録終了位置が、第1列
のメインIDが「03」であれば、その行は一行前の番
組のタイトルが記憶され、第2列のサブIDによりその
タイトルのコード形式が例えばASCIIコードかシフ
トJISコードかを判別できるようになっている。第9
行、第10行はメーカーアプリケーション領域(図2の
c部分)であり、第1列のメインIDのメーカーコード
に示されたメーカー独自のアプリケーションデータが格
納されており、メーカーコードの一致しないVTRはこ
のデータを変更しなくてはいけないのである。
【0018】そこでカセット1がVTRに挿入される
と、マイクロコンピュータ11はカセットメモリ9の全
データをコネクタ10を介して読み取り、SRAM15
に書き込む。そして上述したフォーマットチェックデー
タによりカセットメモリ15がインデックスシステム用
であることを確認する。もしカセットメモリ9が新規で
あれば改めてフォーマットチェックデータを初期化す
る。その後はカセット1がVTRからイジェクトされる
まではSRAM15上のデータのみを編集する。つま
り、1つの番組が記録開始される毎にその番組に関する
インデックス情報と記録位置情報をSRAM15に追加
すると共に、磁気テープ2には頭出し信号を記録する。
記録終了時には記録位置情報に基づいて重ね記録の有無
のチェックを行ない、もし重ね記録があれば元のインデ
ックス情報と記録位置情報をSRAM15上から消去す
る。そしてカセット1がイジェクトされる時に初めてS
RAM15のデータをカセットメモリ9に書き込むもの
とする。これはマイクロコンピュータ11とカセットメ
モリ9はパラレル接続ではなくシリアル接続であり、ま
たコネクタ10を介して接続されており、常にカセット
メモリ9に対して直接読み書きをするとデータの信頼性
を確保するためにも二度読みや比較チェック等が必要で
あり、またデータを並び変えたりする時のソーティング
処理が煩雑になるからである。
【0019】次に上述した記録位置情報の一検出法につ
いて説明する。図3は図1のカセット1の部分を拡大し
た図であって、これによりマイクロコンピュータ11の
テープ残量時間検出方法について詳細に説明する。図3
において、Vtは磁気テープ2の走行速度[m/s]、
rはSリールおよびTリールのハブ径[m]、RsとR
tはそれぞれSリールおよびTリールに巻付けられた磁
気テープ外周までの半径[m]、SsとStはそれぞれ
SリールおよびTリールに巻付けられた磁気テープとリ
ールハブを含めた面積[m2]、ωsとωtはそれぞれS
リールおよびTリールの回転角速度[rad/s]であ
る。
【0020】ところで角速度ωsとωtは、Sリール回
転速度検出器6とTリール回転速度検出器7より検出さ
れる回転速度検出信号の周期を測定することにより得る
ことができる。従って、SリールおよびTリールに巻付
けられた磁気テープ外周までの半径RsとRtは次式に
よって求められる。
【0021】
【数1】
【0022】
【数2】
【0023】よって、このカセットに巻かれている磁気
テープの長さに相当する、リールハブを含めたテープ全
面積Sは次式となる。
【0024】
【数3】
【0025】ところで、カセット1に巻かれている磁気
テープの長さには数種類存在するが、例えば上述したV
HS規格では120分テープ,90分テープ,60分テ
ープ,30分テープ等がある。そこで、それぞれのテー
プについて事前にテープ全面積S120,S90,S60,S
30を求めておけば今VTRに挿入されているカセット1
が何分テープであるかを検出できる。その結果に基づい
て、再度Sリール側のリールハブを含めたテープ面積S
soを求めるが、例えば検出結果が120分テープであ
ったとするとSsoは次式で表される。
【0026】
【数4】
【0027】そしてリールハブの面積を除いた正味のテ
ープ面積をテープ厚τ[m]で割ることによりテープ残
量L[m]が、これをテープ速度で割ることにより残量
時間T[s]が算出できる。つまり、
【0028】
【数5】
【0029】
【数6】
【0030】を計算することによりテープ残量情報が求
められるのである。さらに、マイクロコンピュータ11
は記録開始時において図1の前記コントロール信号記録
再生回路12によりコントロール信号をデューティ変調
させた頭出し信号いわゆるVISS信号を磁気テープ2
に記録させる。
【0031】図4はコントロール信号をデューティ変調
させて頭出しを行なうVISSサーチ機能について説明
するためのコントロール信号の記録波形と再生波形と頭
出し信号の記録フォーマットを示したものであり、コン
トロール信号の1周期を100%とした場合に高レベル
(以下、Hレベルと称す)期間が略60%の信号(図4
(A))を「0」パルスとし、Hレベル期間が略27.
5%の信号(図4(B))を「1」パルスとし、前述の
記録開始時つまり記録するプログラムの冒頭に図4
(C)に示すような頭出しコードを記録させておく。そ
してVISSサーチ時において、早送りあるいは巻戻し
時に再生コントロール信号のデューティを計測すること
によりこの頭出しコードを検出し、再生モードに移行さ
せるものである。
【0032】ところで、VTRの記録には大別して通常
記録とタイマ記録があるが、特にタイマ記録の場合には
タイマ予約された時点ではなくタイプアップして実際に
記録が開始される際にタイマ用マイクロコンピュータ
(図示せず)に格納されているインデックス情報をマイ
クロコンピュータ11が受信してSRAM15に書き込
むものとする。つまり、タイマ予約はされたが何らかの
理由により記録されなかった場合の誤動作防止のためで
ある。
【0033】以上のように記録したテープを再生する場
合について以下説明する。まずカセットをVTRに挿入
すると、記録時のときと同様にマイクロコンピュータ1
1はコネクタ10を介してカセットメモリ9の内容を全
て読み出しSRAM15に転送する。そして上述したフ
ォーマットチェックデータによりカセットメモリ15が
インデックスシステム用であることを確認した後、イン
デックス情報をSRAM15より読み出し、OSD回路
16を介してビデオ信号処理回路17によりモニタ画面
上に表示させる。図5はその表示例であって、この場合
VTRに挿入されたカセットは、カセットタイトルが
「テレビ録画」で、ユーザーネームが「パパ」であり、
このテープには全部で5つの番組(プログラム)が現在
記録されており、例えばプログラム番号1の番組は10
月20日午後9時に記録した6チャンネルの洋画劇場で
あり、プログラム番号2の番号は10月25日の午後7
時に記録した10チャンネルのドラマであることを示し
ている。そして操作キー14によりモニタ画面上のプロ
グラム番号を選択した後、VTRを再生モードにする
と、マイクロコンピュータ11に組み込まれたソフトウ
ェアプログラムにより選択されたプログラムの頭出しを
行なった後、自動的に再生状態となる。以上の動作を図
6に示すマイクロコンピュータ11に組み込まれたソフ
トウェアプログラムのフローチャートと、図7に示すV
TRの走行状態を表す磁気テープの模式図を使って詳細
に説明する。
【0034】まず初めに図6の処理ブロック201にお
いて、登録のときに説明したのと同様にテープ残量検出
を行ない現在のテープ位置(図7のd点)を検出する。
つぎにブランチ202において選択された番組の記録時
に検出したSRAM15に格納されているテープ残量時
間と処理ブロック201で検出した現在テープ残量時間
との大小比較を行ない、その結果により現在位置が目標
点(図7のf点)に対して10分以上手前(図7のe点
より左側)であれば処理ブロック203に移行しVTR
を早送り(FF)状態とし、現在位置が目標位置に対し
て10分以上後方(図7のg点より右側)であれば処理
ブロック204に移行しVTRを巻戻し(REW)状態
とし、それぞれ処理ブロック201に帰還する。また現
在位置が目標位置に対して10分以内であれば処理ブロ
ック205に移行しVTRを前述したVISSサーチ状
態とし、選択された番組の頭出しコードを検出すると処
理ブロック206においてVTRを再生モードにし一連
の検索動作は完了する。つまり番組の記録された位置を
テープ残量検出機能により概略検出し、その後VISS
サーチ機能により高精度に検出するものである。
【0035】ところで、本実施例ではテープ位置検出手
段をテープ残量検出機能とVISSサーチ機能により実
現しているが、たとえばタイムコード等をコントロール
信号や映像信号に重畳して記録して再生時にそのタイム
コードを検出することにより、あるいはコントロール信
号をテープ巻初めから計数することによりテープ位置を
検出してもよい。
【0036】次にカセットメモリ9に格納された内容が
ソフトウェアプログラムである場合、つまり図1の構成
のままで上述したインデックスシステムとは異なる新た
なアプリケーションであって、映像や音声に連動して再
生モード等のVTR動作モードを自動制御したり、映像
や音声に連動して対話型に操作して楽しむゲームや簡単
な学習用ビデオを実現するプログラムカセットシステム
(以下、単にプログラムシステムと称す)について説明
する。
【0037】図8はカセットメモリ9の中に記憶されて
いる内容がプログラムシステムに対応したデータである
場合のマップ図であり、横軸(列)を下位アドレス(4
ビット)で、縦軸(行)を上記アドレスでその空間を表
現しており、本実施例では上位アドレスは0から9番地
までであるが、上位アドレスの最終値はメモリ容量に応
じて変化する。上位アドレス0番地の最上行の16バイ
トのデータはフォーマットチェック用の初期化データで
あり、これによりカセットメモリ9の内容がソフトウェ
アプログラムであることを判断できる。
【0038】図9は図1のマイクロコンピュータ11の
内部にあるリードオンリーメモリ(以下、内部ROMと
称す)20に搭載されているソフトウェアプログラムの
メインフローチャートであって、ブランチ207におい
てカセット1がVTRに挿入されたか否かをチェック
し、カセット1がスロットインされれば処理ブロック2
08に移行し、カセットメモリ9の内容を全てSRAM
15に転送する。転送後ブランチ209で図2,図8の
メモリマップ図の最上行の16バイトから成るフォーマ
ットチェックデータによりこのカセットメモリ9がイン
デックスシステム用かプログラムシステム用かを判別
し、インデックスシステム用であれば処理ブロック21
0に移行し、図2から図7で説明したインデックスシス
テムのソフトウェアプログラムが起動される。一方、カ
セットメモリ9がプログラムシステム用であれば処理ブ
ロック211に移行し図1のシステムコントローラ19
に外部ROMモードのリセットを要求し、ウェイト状態
になる。つまり、マイクロコンピュータ11は内部RO
Mで動作する内部ROMモードと、外部ROMで動作す
る外部ROMモードを有し、SRAM15が外部ROM
に相当するように構成されており、システムコントロー
ラ19は先ほどの要求を受けてマイクロコンピュータ1
1に対してROMモード制御端子を内部から外部に切り
換え、リセットスタートさせる。するとマイクロコンピ
ュータ11はSRAM15に格納されたプログラム、つ
まりカセットメモリ9に格納されていたプログラムによ
って起動される。そしてマイクロコンピュータ11とシ
ステムコントローラ19とは通信バスで繋がっており、
この通信バスによりマイクロコンピュータ11はVTR
を自由に制御することができる。これによりカセット毎
に異なるプログラムをVTRにインストールすることが
でき、映像や音声に連動したアプリケーションを実現す
ることができる。
【0039】図10はプログラムシステム用のカセット
メモリ9に書き込まれたアプリケーションプログラムの
一実施例のフローチャートであって、VTRが磁気テー
プを特定の位置まで再生すると自動的にスチル再生状態
になり、ユーザとの対話により次の再生位置の頭出しを
行うものである。図11は図10のフローチャートを説
明するためにVTRの再生状態を表すための磁気テープ
の模式図である。
【0040】まず、図10の処理ブロック90において
VTRを巻戻し(REW)モードにし、ブランチ91で
磁気テープ2が始端まで巻き戻ったか否かをチェック
し、巻き取りが完了すると処理ブロック92でVTRの
テープカウンタ(図示せず)をリセットし、処理ブロッ
ク93でVTR通常再生(PLAY)モードに移行さ
せ、ブランチ94でテープカウンタの計数値が「i」に
なるのをチェックし、テープカウンタの計数値が「i」
になると処理ブロック95においてVTRをポーズ(ス
チル再生)状態し、ブランチ96でキー入力待ちの状態
になる。これを図11で説明すると、テープ始端つまり
テープカウンタ値0(ゼロ)から再生してテープカウン
タ値が「i」となる点で自動的に再生ポーズ状態とな
り、その際の再生映像は例えば図11に示すようになっ
ており、ユーザーに対してキー入力の応答を要求してい
る。ここでユーザーが「チャンネルDOWN」キーを押
せば処理ブロック99に移行し、ポーズ状態を解除し通
常再生に移行させる。またユーザーが「チャンネルU
P」キーを押せば処理ブロック97に移行し、ポーズ状
態を解除し早送り(CUE)モードに移行させる。そし
てブランチ98においてテープカウンタの計数値が
「j」になると処理ブロック99においてVTRを通常
再生に移行させる。これを図11で説明すると、テープ
カウンタ値「i」での再生画面の指示に従って応答した
ユーザーの動作に対して次の再生開始位置を制御してい
ることになる。例えば、このシステムが学習用に応用さ
れたならば、テープカウンタ値が「i」にまでに設問事
項が「i」から「j」までにその解答説明が記録されて
おり、テープカウンタ値「i」でのユーザーのキー入力
が正解ならば次の設問事項が記録されているテープカウ
ンタ値「j」の点に早送りされ、誤解ならばその解答が
自動的に再生されることになる。
【0041】図10,図11は非常に基本的な実施例で
あって、VTRの制御についてもマイクロコンピュータ
11とシステムコントローラ19との通信バスにより自
由に制御することができ、基本的にはカセットメモリ9
に内蔵されたプログラムにより前記システムコントロー
ラ19と同様の処理が可能である。
【0042】また、前期初期化データにメーカコードや
マイクロコンピュータ11の品種指定等を設定すること
よりカセットメモリ9に格納されたプログラムが動作す
るVTRを指定させることも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明のビデオテープレコ
ーダは、カセットメモリが取り付けられたカセットを使
用することにより、テープに記録した情報の管理および
検索において従来のVTRの最大の課題であったランダ
ムアクセス性の欠点を飛躍的に改善するだけでなく、同
一の構成でソフトテープのように記録された映像や音声
に連動したプログラムをカセットメモリに組み込んで各
々異なったVTRの制御がカセット毎に実現することが
でき、従来のVTRでは実現困難であったビデオゲーム
や学習ビデオといった新たなアプリケーションを楽しむ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビデオテープレコーダの一実施例の構
成を示すブロック図
【図2】同実施例のカセットメモリの中に記憶されてい
る内容がインデックスシステムに対応したデータである
場合のマップ図
【図3】同実施例のカセット部分の拡大図
【図4】同実施例のVISSサーチ機能についての説明
するためのコントロール信号の記録波形と再生波形と頭
出し信号の記録フォーマット図
【図5】同実施例のモニタ画面表示例
【図6】同実施例のマイクロコンピュータに組み込まれ
たソフトウェアプログラムのフローチャート
【図7】同実施例のVTRの走行状態を表す磁気テープ
の模式図
【図8】同実施例のカセットメモリの中に記憶されてい
る内容がプログラムシステムに対応したデータである場
合のマップ図
【図9】同実施例のマイクロコンピュータの内部ROM
に搭載されているソフトウェアプログラムのメインフロ
ーチャート
【図10】同実施例のプログラムシステム用のカセット
メモリに書き込まれたアプリケーションプログラムの一
実施例のフローチャート
【図11】同実施例のVTRの再生状態を表すための磁
気テープの模式図
【符号の説明】
1 カセット 2 磁気テープ 3 回転ドラム 4 供給側リール 5 巻取側リール 6 供給側リール回転速度検出器 7 巻取側リール回転速度検出器 8 コントロールヘッド 9 カセットメモリ 10 コネクタ 11 マイクロコンピュータ 12 コントロール信号記録再生装置 13 テープ駆動回路 14 キー入力装置 15 SRAM 16 オンスクリーンディスプレイ回路 17 ビデオ信号処理回路 18 モニタ 19 システムコントローラ 20 内部ROM 21 内部RAM

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を格納するカセットに取り付け
    られた記憶素子と、制御端子によりプログラムが格納さ
    れた複数のメモリの読み出し先を切り換えられるマイク
    ロコンピュータと、前記カセットが装填された時に前記
    記憶素子の内容が少なくとも前記メモリの1つに書き込
    まれる手段とを具備したことを特徴とするビデオテープ
    レコーダ。
  2. 【請求項2】 マイクロコンピュータの電源投入時に起
    動される第1のメモリに格納されたプログラムにより、
    カセットの装填時に記憶素子の内容を第2のメモリに書
    き込み、前記第2のメモリに書き込まれたデータあるい
    は前記カセットに設定された検出孔の有無に基づいて制
    御端子によりプログラムの読み出し先の切り換えを行う
    手段と、前記カセットの排出時には前記第1のメモリに
    格納されたプログラムに切り換える手段とを具備したこ
    とを特徴とするビデオテープレコーダ。
  3. 【請求項3】 第1のメモリに格納されたプログラムは
    記録する情報に関するインデックス情報を入力または収
    集する情報獲得手段と、カセットに収納されている記録
    媒体の絶対位置を検出する位置検出手段と、前記記録媒
    体に頭出し信号の記録再生を行う頭出し検出手段と、記
    録時において前記インデックス情報や記録位置情報を第
    2のメモリに書き込む第1の書き込み手段と、前記第2
    のメモリの内容を記憶素子に書き込む第2の書き込み手
    段と、前記第2のメモリからインデックス情報と記録位
    置情報を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段に
    より読み出されたインデックス情報と記録位置情報を映
    像信号化してモニタに出力するための信号処理手段と、
    前記モニタに表示されたインデックス情報から再生する
    情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択さ
    れた情報に対応した記録位置情報と前記位置検出手段と
    前記頭出し検出手段により選択された情報の自動頭出し
    再生を行わせる検索手段とを具備したことを特徴とする
    請求項2記載のビデオテープレコーダ。
  4. 【請求項4】 記憶素子に格納され、第2のメモリに転
    送されるプログラムは記録媒体上の記録情報に連動した
    システム制御手段を具備したことを特徴とする請求項2
    記載のビデオテープレコーダ。
  5. 【請求項5】 マイクロコンピュータはシステム制御を
    行うコントローラとシリアル通信で接続され、このシリ
    アル通信を通じて前記コントローラにシステム制御の指
    示を行なうとともに、制御端子も前記コントローラに接
    続されていることを特徴とする請求項2記載のビデオテ
    ープレコーダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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