JPH05307304A - 電子写真装置の画質安定化装置 - Google Patents

電子写真装置の画質安定化装置

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JPH05307304A
JPH05307304A JP4112781A JP11278192A JPH05307304A JP H05307304 A JPH05307304 A JP H05307304A JP 4112781 A JP4112781 A JP 4112781A JP 11278192 A JP11278192 A JP 11278192A JP H05307304 A JPH05307304 A JP H05307304A
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JP
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toner
density
image
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controlling
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Application number
JP4112781A
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English (en)
Inventor
Jitsuo Masuda
実男 増田
Teruhiko Noguchi
輝彦 野口
Katsushi Inoue
克志 井上
Itaru Kawabata
格 川端
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 感光体ドラムに形成されたトナーパッチの濃
度を光学的に検出する光学センサ9を有し、その検出値
が予め設定された基準値となるように複写プロセスの各
部を制御して形成画像の画質を安定化させる。トナーパ
ッチの濃度検出による複写プロセスの各部の制御の後、
再度形成したトナーパッチの転写紙への転写後の、感光
体ドラムにおける残存トナー濃度の光学センサ9による
検出値が予め設定された残量基準値となるように、現像
装置内に設けられた撹拌ローラ4aの回転速度を制御す
るローラ回転制御手段としてのプロセス制御部13が設
けられている。 【効果】 トナーの劣化又は環境変化による転写効率の
変化に応じて、撹拌ローラ4aの回転速度が制御される
ので、形成画像の品質の安定化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基準トナー像の濃度に
基づいて電子写真プロセスの各部を制御することにより
安定した形成画像を得るようにした例えば複写機、レー
ザプリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置の画質安定
化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機やレーザープリンタ等の電子写真
装置においては、環境の変化によって感光体表面電位が
大きく変化する。例えば、OPC(Organic Photoconduc
tive Conductor) 感光体は、低温環境下においては光キ
ャリアの移動度の温度依存性によって常温時よりも電位
低下する。このような表面電位の変化が生じると、形成
画像の画質に濃度低下等の大きな影響を及ぼすことにな
る。
【0003】一方、現像剤であるトナーは、粉体である
ため湿度変化に対し敏感である。一般的には、湿度が低
いと現像剤の電気抵抗が高くなることにより、摩擦帯電
されたトナーの電荷保持力が高くなる。この結果、トナ
ーの帯電量が高くなり、画質に変化を来すようになる。
また、使用を重ねていくことによるトナーの劣化などで
も、大きな画質変化が生じる。
【0004】これらに対処するため、従来の電子写真装
置では、感光体上に形成された静電潜像の抵抗値を読み
取り、その結果に応じて静電潜像の形成を制御すること
により画質安定化を図っている(例えば、特公昭61−
29502号公報)。また、これ以外では、感光体上の
トナー像の光学濃度を検知する手段を備えることにより
画質変化を把握し、この検出結果に応じて電子写真プロ
セスを最適な画質が得られるように制御する手法を採用
しているものがある。この手法は、例えば、原稿台に設
けられた標準白色板に光照射して、その反射光によりト
ナーパッチと呼ばれる方形(30mm×30mm程度)
のトナー像が感光体上に形成される。そして、光学セン
サにてトナーパッチの濃度検出を行うことにより、検出
されたトナーパッチの濃度に基づいて、この検出値が予
め設定された基準値になるように、帯電電圧、トナー濃
度、現像バイアス電圧又はコピーランプの印加電圧等が
制御され、画質が補正される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
技術では、画質補正のために、転写しない状態のトナー
パッチの濃度が基準値に一致するように、帯電電圧、現
像バイアス電圧又はコピーランプの印加電圧等が制御さ
れるのみであり、トナーパッチ転写後の感光体ドラムの
残存トナー濃度、すなわち、トナーの劣化又は環境変化
による転写効率、つまり感光体に付着したトナー量に対
する転写紙へのトナー付着量の比の変化に対しての制御
まで考慮されていなかった。したがって、画質補正した
にも関わらず、上記のような転写効率の変化により画質
が不安定になるという不都合が生じていた。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、トナーの劣化又は環境変
化による転写効率の変化に応じて画質補正することがで
き、形成画像の品質の安定化を図り得る電子写真装置の
画質安定化装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電子写
真装置の画質安定化装置は、上記の課題を解決するため
に、感光体に形成された基準トナー像の濃度を光学的に
検出する濃度検出手段を有し、その検出値が予め設定さ
れた基準値となるように電子写真プロセスの各部を制御
して形成画像の画質を安定化させる電子写真装置の画質
安定化装置において、上記基準トナー像の濃度検出によ
る電子写真プロセスの各部の制御の後、再度形成した基
準トナー像の転写紙への転写後の、感光体における残存
トナー濃度の上記濃度検出手段による検出値が予め設定
された残量基準値となるように、現像装置内に設けられ
たトナー撹拌ローラの回転速度を制御するローラ回転制
御手段が設けられていることを特徴としている。
【0008】請求項2の発明の電子写真装置の画質安定
化装置は、上記の課題を解決するために、感光体に形成
された基準トナー像の濃度を光学的に検出する濃度検出
手段を有し、その検出値が予め設定された基準値となる
ように電子写真プロセスの各部を制御して形成画像の画
質を安定化させる電子写真装置の画質安定化装置におい
て、上記基準トナー像の濃度検出による電子写真プロセ
スの各部の制御の後、再度形成した基準トナー像の転写
紙への転写後の、感光体における残存トナー濃度の上記
濃度検出手段による検出値が予め設定された残量基準値
となるように、現像バイアス出力を制御する現像バイア
ス制御手段が設けられていることを特徴としている。
【0009】請求項3の発明の電子写真装置の画質安定
化装置は、上記の課題を解決するために、感光体に形成
された基準トナー像の濃度を光学的に検出する濃度検出
手段を有し、その検出値が予め設定された基準値となる
ように電子写真プロセスの各部を制御して形成画像の画
質を安定化させる電子写真装置の画質安定化装置におい
て、上記基準トナー像の濃度検出による電子写真プロセ
スの各部の制御の後、再度形成した基準トナー像の転写
紙への転写後の、感光体における残存トナー濃度の上記
濃度検出手段による検出値が予め設定された残量基準値
となるように、現像装置内に設けられたトナー濃度セン
サにてトナーとキャリアとの混合比を制御するトナー濃
度制御手段が設けられていることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1の構成によれば、ローラ回転制御手段
が、基準トナー像の濃度検出による電子写真プロセスの
各部の制御の後、再度形成した基準トナー像の転写紙へ
の転写後の、感光体における残存トナー濃度の上記濃度
検出手段による検出値が予め設定された残量基準値にな
るように、現像装置内に設けられたトナー撹拌ローラの
回転速度を制御する。
【0011】このため、トナーの劣化又は環境変化によ
る転写効率の変化に応じて、トナー撹拌ローラの回転速
度が制御され、トナーの帯電量が制御されるので、形成
画像の品質の安定化を図ることができる。
【0012】請求項2の構成によれば、現像バイアス制
御手段が、基準トナー像の濃度検出による電子写真プロ
セスの各部の制御の後、再度形成した基準トナー像の転
写紙への転写後の、感光体における残存トナー濃度の上
記濃度検出手段による検出値が予め設定された残量基準
値になるように、現像バイアス出力を制御する。
【0013】このため、トナーの劣化又は環境変化によ
る転写効率の変化に応じて、現像バイアス出力が制御さ
れるので、形成画像の品質の安定化を図ることができ
る。
【0014】請求項3の構成によれば、トナー濃度制御
手段が、基準トナー像の濃度検出による電子写真プロセ
スの各部の制御の後、再度形成した基準トナー像の転写
紙への転写後の、感光体における残存トナー濃度の上記
濃度検出手段による検出値が予め設定された残量基準値
となるように、現像装置内に設けられたトナー濃度セン
サにてトナーとキャリアとの混合比を制御する。
【0015】このため、トナーの劣化又は環境変化によ
る転写効率の変化に応じて、現像装置内に設けられたト
ナー濃度センサにてトナーとキャリアとの混合比が制御
されるので、形成画像の品質の安定化を図ることができ
る。
【0016】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の画質安定化装置は例えば複写機、
レーザプリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置に適用
されるものであり、ここでは複写機に適用した第1実施
例について図1ないし図7に基づいて以下に説明する。
【0017】本実施例に係る複写機は、図2に示すよう
に、感光体である円筒状の感光体ドラム1を備えてい
る。この感光体ドラム1は、図示しないメインモータに
よって装置内でA方向に回転可能に設けられており、B
方向から照射される光により露光されることによって原
稿に対応する静電潜像が形成されるようになっている。
【0018】感光体ドラム1の最上部近傍には、感光体
ドラム1を帯電するスコロトロン型の帯電器2が配され
ている。この帯電器2は、グリッド電極2aを有してお
り、このグリッド電極2aに印加するグリッド電圧が制
御されることにより、帯電出力が制御されるようになっ
ている。
【0019】感光体ドラム1の周囲には、他に、ブラン
クランプ3、現像装置4、転写前除電器5、転写前除電
ランプ6、転写器7、剥離器8、濃度検出手段としての
光学センサ9、クリーナーユニット10、除電ランプ1
1、及び光疲労付与ランプ12が配されている。
【0020】ブランクランプ3は、LED(Light Emitt
ing Diode)により構成されており、感光体ドラム1にお
ける、原稿の非画像領域に光を照射するようになってい
る。
【0021】現像装置4は、内部にトナー撹拌ローラと
しての撹拌ローラ4a及びマグネットローラ4bを備え
ている。撹拌ローラ4aは、トナー濃度センサ4dによ
って混合比が制御されたトナーとキャリアとからなる二
成分現像剤を撹拌することによって、トナーをキャリア
との摩擦により帯電させるようになっており、撹拌ロー
ラ4aの回転速度を増加することによって、帯電量が増
加するようになっている。マグネットローラ4bは、外
周部を形成する筒状の非磁性のスリーブを有するととも
に、その内部に磁極を有しており、上記スリーブがクラ
ッチ4cにより伝達された回転駆動力により回転するよ
うに設けられている。このマグネットローラ4bは、磁
極の磁力によりスリーブにトナーを付着させて磁気ブラ
シを形成し、スリーブが回転することで感光体ドラム1
にトナーを供給するようになっている。
【0022】転写前除電器5は、現像装置4により静電
潜像に付着したトナーを転写紙に転写する前に、帯電器
2と逆極性かつトナーと同極性のコロナ放電を静電潜像
に対して施してその電荷の一部をキャンセルし、トナー
の感光体ドラム1への付着力を弱めるようになってい
る。転写前除電ランプ6は、さらに、光を感光体ドラム
1に照射することにより静電潜像の電荷の所定値を除電
して、トナーの感光体ドラム1への付着力を弱めるよう
になっている。
【0023】転写器7は、転写紙に対し帯電器2と同極
性のコロナ放電を施すことにより、感光体ドラム1のト
ナー像を転写紙に転移させるようになっている。剥離器
8は、トナー像が転写された転写紙に対しACコロナ放
電を施すことにより、トナーの感光体ドラム1への付着
力を緩和して、転写紙を感光体ドラム1から剥離させる
ようになっている。
【0024】剥離後の画像形成工程では、トナー像の転
写された転写紙が図示しない定着装置まで搬送され、そ
の定着装置で加熱及び加圧により転写紙に対しトナー像
の溶融定着処理が施されるようになっている。
【0025】光学センサ9は、発光ダイオード9a及び
フォトトランジスタ9bにより構成されている。この光
学センサ9は、発光ダイオード9aから出射され、感光
体ドラム1にて反射された光をフォトトランジスタ9b
により受光し、その光量を感光体ドラム1に付着するト
ナーの濃度として検出し、その検出値を電気信号にて出
力するようになっている。
【0026】クリーナーユニット10は、ブレード10
aを有しており、このブレード10aにより感光体ドラ
ム1に付着しているトナーをかき落として回収すること
により、感光体ドラム1の表面に付着しているトナーを
除去するようになっている。
【0027】除電ランプ11は、感光体ドラム1に光を
照射することにより、感光体ドラム1の表面付近に残留
している電位を消去するようになっている。光疲労付与
ランプ12は、感光体ドラム1に対し除電ランプ11と
は異なる光を照射して、除電ランプ11では除電しきれ
なかった電位を消去すると共に、一定の光疲労を与える
ことにより画像形成毎に画像濃度が変動することを防止
するようになっている。
【0028】一方、本実施例の複写機は、図1に示すよ
うに、プロセス制御部13を備えている。このプロセス
制御部13は、光学センサ9と、例えばROMに格納さ
れているプロセス制御プログラム14と、光学センサ9
の検出出力等を記憶するメモリ15と、プロセス制御プ
ログラム14にしたがって複写プロセス(以下、単に
「プロセス」と称する)の各部を制御するCPU16と
を備えている。
【0029】CPU16は、画像形成の初期において、
基準トナー像としてのトナーパッチの濃度を読み取った
光学センサ9の検出出力(以下、「転写前センサ出力」
と称する)をメモリ15に記憶させると共に、この転写
前センサ出力が予め決められた基準値となるように除電
光量、帯電電圧、現像バイアス電圧、露光ランプ電圧等
のプロセス各部を制御して画質安定化処理を行う。
【0030】また、CPU16は、再度形成されたトナ
ーパッチを転写紙に転写させた後の感光体ドラム1のト
ナー濃度を示す光学センサ9の出力(以下、「転写後セ
ンサ出力」と称する)をメモリ15に記憶させると共
に、この転写後センサ出力と転写前センサ出力との比、
つまり転写効率を計算し、この転写効率が予め記憶され
た設定値に対応する光学センサ9の残量基準値に一致す
るように撹拌ローラ4aの撹拌速度を制御するようにな
っている。このように、プロセス制御部13は、CPU
16がプロセス制御プログラム14を実行することによ
り、ローラ回転制御手段としての機能を備えるようにな
っている。
【0031】ここで、転写効率の調整と撹拌ローラ4a
の撹拌速度の調整との関係について図3ないし図5に基
づいて説明する。
【0032】図3の縦軸は転写後センサ出力を示してお
り、感光体ドラム1にトナーが付着していない時のセン
サ出力に対する転写後の残留トナーのセンサ出力との比
で表している。また、横軸は感光体ドラム1の表面に残
存したトナー濃度を示している。図3において、転写後
センサ出力が残量基準値VS のときには、感光体ドラム
1の表面のトナーの付着残量(I.D.)は約0.2で
あるのに対し、トナーの劣化及び環境の変化等により、
トナーの付着残量が増加してくるので、転写後センサ出
力がVT に減少する。
【0033】これを、転写後センサ出力と画像濃度との
対比で見ると、図4に示すように、転写後センサ出力が
残量基準値VS からVT に減少すると転写紙の画像濃度
はD1からD2に薄くなる。一方、撹拌ローラ4aの回
転速度とVT /VS との間には、図5に示すような関係
があり、VT が残量基準値VS に対して小さくなればな
る程、撹拌ローラ4aの回転速度を大きくすれば、トナ
ーの帯電量が増加して、転写後センサ出力を基準値VS
に一致するように補正できることがわかる。
【0034】したがって、本複写機では、上記の一連の
関係を所定の関数を用いて、CPU16にて演算するこ
とにより、転写効率の変化による濃度変化に応じて撹拌
ローラ4aの回転速度を変化させて、転写効率の低下を
補うようになっている。
【0035】ここで、転写効率と転写器出力との関係に
ついて説明する。転写時には、図6に示すように、感光
体ドラム1に静電潜像を形成する電荷Q1 …に対し付着
するトナーT…が、転写器7のコロナ放電により転写紙
Pの裏面に発生した、電荷Q1 …と同極性の電荷Q2
により、転写紙Pに引き寄せられる。
【0036】このような転写における転写特性は、図7
に示すように、転写器出力が低いときには転写紙P裏面
の帯電量が少ないため、感光体ドラム1のトナーT…を
多く引き寄せることができないが、転写器出力が上昇す
ると、転写紙P裏面の電荷量が増加してトナーの吸引力
が増大し、トナーT…がより多く転写紙Pに引き寄せら
れる。転写器出力がさらに上昇すると、転写紙P裏面の
電荷が増加しすぎて転写紙Pの表と裏とで絶縁破壊が生
じ、転写紙P裏面の電荷Q2 …が感光体ドラム1表面に
移動するため、転写効率が低下する。このことから、転
写効率の最大値は、現状では85%程度である。
【0037】上記の構成における画質安定化のためのプ
ロセス制御の動作を説明する。
【0038】まず、図示しない原稿台に設けられた標準
白色板に光照射し、この反射光により、トナーパッチが
感光体ドラム1に形成される。次いで、光学センサ9に
よりトナーパッチの濃度検出が行われ、この転写前セン
サ出力S1がメモリ15に記憶される。次いで、この転
写前センサ出力S1と予め設定された基準値K1とが比
較される。この比較の結果により、転写前センサ出力T
1が基準値K1に一致するようにプロセス各部の帯電出
力、露光量、現像バイアス電圧その他の被制御量等が求
められ、これらに基づいてプロセス制御が行われる。
【0039】次いで、上記のトナーパッチはブレード1
0aにより除去されるので、再度同一プロセスによりト
ナーパッチが形成される。このトナーパッチが転写紙に
転写された後、感光体ドラム1に残存したトナーの濃度
を光学センサ9にて検出する。そして、このときの転写
後センサ出力S2がメモリ15に記憶される。
【0040】次いで、この転写後センサ出力S2からそ
のときの転写効率が計算され、これによって、転写効率
の変動分に対応して、転写後センサ出力S2が予め設定
された残量基準値VS に一致するように所定の演算がな
され、撹拌ローラ4aの回転速度が調整される。そし
て、この結果、トナーの帯電量が制御され、転写効率が
制御される。
【0041】このように、本実施例の複写機では、ロー
ラ回転制御手段としてのプロセス制御部13が、トナー
パッチの濃度検出による複写プロセスの各部の制御の
後、再度形成したトナーパッチの転写紙への転写後の感
光体における残存トナー濃度の上記光学センサ9による
検出値が予め設定された残量基準値VS になるように、
現像装置4の内部に設けられた撹拌ローラ4aの回転速
度を制御する。
【0042】このため、トナーの劣化又は環境変化によ
る転写効率の変化に応じて、撹拌ローラ4aの回転速度
が制御され、トナーの帯電量が制御されるので、形成画
像の品質の安定化を図ることができる。
【0043】〔実施例2〕本発明の第2の実施例につい
て、図2、図4、図8及び図9に基づいて説明すれば、
以下の通りである。
【0044】本実施例の複写機は、図2に示すように、
感光体ドラム1と、その周囲に配される現像装置4等と
によって形成されるプロセス部を備えている。
【0045】また、本複写機には、図8に示すように、
プロセス制御部17が備えられている。このプロセス制
御部17は、光学センサ9と、プロセス制御プログラム
18とメモリ15とCPU16とを有している。
【0046】CPU16は、画像形成の初期において、
基準トナー像としてのトナーパッチの濃度を読み取った
光学センサ9の検出出力(以下、「転写前センサ出力」
と称する)をメモリ15に記憶させると共に、この転写
前センサ出力が予め決められた基準値となるように除電
光量、帯電電圧、現像バイアス電圧、露光ランプ電圧等
のプロセス各部を制御して画質安定化処理を行う。
【0047】また、CPU16は、再度形成されたトナ
ーパッチを転写紙に転写させた後の感光体ドラム1のト
ナー濃度を示す光学センサ9の出力(以下、「転写後セ
ンサ出力」と称する)をメモリ15に記憶させると共
に、この転写後センサ出力と転写前センサ出力との比、
つまり転写効率を計算し、この転写効率が予め記憶され
た設定値に対応する光学センサ9の残量基準値と一致す
るように現像バイアス出力を制御するようになってい
る。このように、プロセス制御部13は、CPU16が
プロセス制御プログラム14を実行することにより、現
像バイアス制御手段としての機能を備えるようになって
いる。
【0048】ここで、転写効率と現像バイアス出力との
関係について説明する。
【0049】図4に示すように、転写後センサ出力と画
像濃度との関係から、トナーの劣化及び環境の変化等に
より、転写後センサ出力の残量基準値VS はVT に減少
する。一方、画像濃度と現像バイアス出力との間には、
図9に示すように、現像バイアス出力を減少すれば、画
像濃度が濃くなるという関係がある。したがって、現像
バイアス出力をE2からE1に減少することによって画
像濃度をD2からD1に補正することができる。
【0050】したがって、本複写機では、上記の一連の
関係を所定の関数を用いて、CPU16にて演算するこ
とにより、転写効率の変化による濃度変化に応じて現像
バイアス出力を制御して、転写効率の低下を補うように
なっている。
【0051】このように、本実施例の複写機の画質安定
化装置は、現像バイアス制御手段としてのプロセス制御
部13が、トナーパッチの濃度検出による複写プロセス
の各部の制御の後、再度形成したトナーパッチの転写紙
への転写後の感光体ドラム1における残存トナー濃度の
光学センサ9による検出値が予め設定された残量基準値
S になるように、現像バイアス出力を制御する。
【0052】このため、トナーの劣化又は環境変化によ
る転写効率の変化に応じて、現像バイアス出力が制御さ
れるので、形成画像の品質の安定化を図ることができ
る。
【0053】〔実施例3〕本発明の第3の実施例につい
て、図2、図4、図10及び図11に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。
【0054】本実施例の複写機は、図2に示すように、
感光体ドラム1と、その周囲に配される現像装置4及び
その内部に設けられたトナー濃度センサ4d等とによっ
て形成されるプロセス部を備えている。
【0055】また、本複写機には、図10に示すよう
に、プロセス制御部19が備えられている。このプロセ
ス制御部19は、光学センサ9と、プロセス制御プログ
ラム20とメモリ15とCPU16とを有している。
【0056】CPU16は、画像形成の初期において、
基準トナー像としてのトナーパッチの濃度を読み取った
光学センサ9の検出出力(以下、「転写前センサ出力」
と称する)をメモリ15に記憶させると共に、この転写
前センサ出力が予め決められた基準値となるように除電
光量、帯電電圧、現像バイアス電圧、露光ランプ電圧等
のプロセス各部を制御して画質安定化処理を行う。
【0057】また、CPU16は、再度形成されたトナ
ーパッチを転写紙に転写させた後の感光体ドラム1のト
ナー濃度を示す光学センサ9の出力(以下、「転写後セ
ンサ出力」と称する)をメモリ15に記憶させると共
に、この転写後センサ出力と転写前センサ出力との比、
つまり転写効率を計算し、この転写効率が予め記憶され
た設定値に対応する光学センサ9の残量基準値と一致す
るようにトナー濃度センサ4dにてトナーとキャリアと
の混合比を制御してトナー濃度を制御するようになって
いる。このように、プロセス制御部13は、CPU16
がプロセス制御プログラム14を実行することにより、
トナー濃度制御手段としての機能を備えるようになって
いる。
【0058】ここで、転写効率とトナー濃度センサ4d
によるトナー濃度との関係について説明する。
【0059】図4に示すように、転写後センサ出力と画
像濃度との関係から、トナーの劣化及び環境の変化等に
より、転写後センサ出力の残量基準値VS はVT に減少
する。一方、画像濃度と感光体ドラム1の表面電位とト
ナー濃度との間には図11に示す関係がある。すなわ
ち、通常のトナーとキャリアとの混合比においては、同
図において、検量線L1にて画像濃度と感光体ドラム1
の表面電位との関係が表される。したがって、トナーの
劣化及び環境の変化等により、画像濃度がD1からD2
に変化した場合には、トナー濃度センサ4dによるトナ
ー濃度の出力はE1からE2に変化すると共に、感光体
ドラム1の表面電位がV1からV2に減少することにな
る。
【0060】これを補正する方法として、トナー濃度を
低くする方法がある。すなわち、トナー濃度を低くす
る、つまり、トナーとキャリアとの混合において、トナ
ーの割合を小さくしキャリアの割合を大きくすることに
よって、画像濃度D2に対して表面電位V1に一致する
検量線L2上の点E3とすることができる。
【0061】したがって、本複写機では、上記の一連の
関係を所定の関数を用いて、CPU16にて演算するこ
とにより、転写効率の変化による画像濃度変化に応じて
トナー濃度を制御して、転写効率の低下を補うようにな
っている。
【0062】このように、本実施例の複写機の画質安定
化装置は、トナー濃度制御手段としてのプロセス制御部
19が、トナーパッチの濃度検出による複写プロセスの
各部の制御の後、再度形成したトナーパッチの転写紙へ
の転写後の感光体ドラム1における残存トナー濃度の光
学センサ9による検出値が予め設定された残量基準値に
なるように、現像装置4内に設けられたトナー濃度セン
サ4dにてトナーとキャリアとの混合比を制御する。
【0063】このため、トナーの劣化又は環境変化によ
る転写効率の変化に応じて、トナーとキャリアとの混合
比が制御されるので、形成画像の品質の安定化を図るこ
とができる。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明の電子写真装置の画質安
定化装置は、以上のように、基準トナー像の濃度検出に
よる電子写真プロセスの各部の制御の後、再度形成した
基準トナー像の転写紙への転写後の、感光体における残
存トナー濃度の上記濃度検出手段による検出値が予め設
定された残量基準値となるように、現像装置内に設けら
れたトナー撹拌ローラの回転速度を制御するローラ回転
制御手段が設けられている構成である。
【0065】これにより、トナーの劣化又は環境変化に
よる転写効率の変化に応じて、トナー撹拌ローラの回転
速度が制御され、トナーの帯電量が制御されるので、形
成画像の品質の安定化を図ることができる。
【0066】請求項2の発明の電子写真装置の画質安定
化装置は、以上のように、基準トナー像の濃度検出によ
る電子写真プロセスの各部の制御の後、再度形成した基
準トナー像の転写紙への転写後の、感光体における残存
トナー濃度の上記濃度検出手段による検出値が予め設定
された残量基準値となるように、現像バイアス出力を制
御する現像バイアス制御手段が設けられている構成であ
る。
【0067】これにより、トナーの劣化又は環境変化に
よる転写効率の変化に応じて、現像バイアス出力が制御
されるので、形成画像の品質の安定化を図ることができ
る。
【0068】請求項3の発明の電子写真装置の画質安定
化装置は、以上のように、基準トナー像の濃度検出によ
る電子写真プロセスの各部の制御の後、再度形成した基
準トナー像の転写紙への転写後の、感光体における残存
トナー濃度の上記濃度検出手段による検出値が予め設定
された残量基準値となるように、現像装置内に設けられ
たトナー濃度センサにてトナーとキャリアとの混合比を
制御するトナー濃度制御手段が設けられている構成であ
る。
【0069】これにより、トナーの劣化又は環境変化に
よる転写効率の変化に応じて、現像装置内に設けられた
トナー濃度センサにてトナーとキャリアとの混合比が制
御されるので、形成画像の品質の安定化を図ることがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の複写機の画質安定化装置に
おけるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】上記画質安定化装置を備えた複写機の複写プロ
セス部の要部を示す構成図である。
【図3】転写後センサ出力とトナーの付着残量との関係
を示すグラフである。
【図4】転写後センサ出力と画像濃度との関係を示すグ
ラフである。
【図5】撹拌ローラの回転速度とセンサ出力VT /残量
基準値VS との関係を示すグラフである。
【図6】転写原理を示す説明図である。
【図7】転写器出力と転写効率との関係を示すグラフで
ある。
【図8】本発明の他の実施例の複写機の画質安定化装置
におけるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図9】画像濃度と現像バイアス出力との関係を示すグ
ラフである。
【図10】本発明のさらに他の実施例の複写機の画質安
定化装置におけるプロセス制御部の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図11】画像濃度と感光体ドラムの表面電位とトナー
濃度センサによるトナー濃度との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(感光体) 2 帯電器 3 ブランクランプ 4 現像装置 4a 撹拌ローラ(トナー撹拌ローラ) 4d トナー濃度センサ 5 転写前除電器 6 転写前除電ランプ 7 転写器 8 剥離器 9 光学センサ(濃度検出手段) 10 クリーナーユニット 11 除電ランプ 12 光疲労付与ランプ 13 プロセス制御部(ローラ回転制御手段) 14 プロセス制御プログラム 15 メモリ 16 CPU 17 プロセス制御部(現像バイアス制御手段) 18 プロセス制御プログラム 19 プロセス制御部(トナー濃度制御手段) 20 プロセス制御プログラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 格 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体に形成された基準トナー像の濃度を
    光学的に検出する濃度検出手段を有し、その検出値が予
    め設定された基準値となるように電子写真プロセスの各
    部を制御して形成画像の画質を安定化させる電子写真装
    置の画質安定化装置において、 上記基準トナー像の濃度検出による電子写真プロセスの
    各部の制御の後、再度形成した基準トナー像の転写紙へ
    の転写後の、感光体における残存トナー濃度の上記濃度
    検出手段による検出値が予め設定された残量基準値とな
    るように、現像装置内に設けられたトナー撹拌ローラの
    回転速度を制御するローラ回転制御手段が設けられてい
    ることを特徴とする電子写真装置の画質安定化装置。
  2. 【請求項2】感光体に形成された基準トナー像の濃度を
    光学的に検出する濃度検出手段を有し、その検出値が予
    め設定された基準値となるように電子写真プロセスの各
    部を制御して形成画像の画質を安定化させる電子写真装
    置の画質安定化装置において、 上記基準トナー像の濃度検出による電子写真プロセスの
    各部の制御の後、再度形成した基準トナー像の転写紙へ
    の転写後の、感光体における残存トナー濃度の上記濃度
    検出手段による検出値が予め設定された残量基準値とな
    るように、現像バイアス出力を制御する現像バイアス制
    御手段が設けられていることを特徴とする電子写真装置
    の画質安定化装置。
  3. 【請求項3】感光体に形成された基準トナー像の濃度を
    光学的に検出する濃度検出手段を有し、その検出値が予
    め設定された基準値となるように電子写真プロセスの各
    部を制御して形成画像の画質を安定化させる電子写真装
    置の画質安定化装置において、 上記基準トナー像の濃度検出による電子写真プロセスの
    各部の制御の後、再度形成した基準トナー像の転写紙へ
    の転写後の、感光体における残存トナー濃度の上記濃度
    検出手段による検出値が予め設定された残量基準値とな
    るように、現像装置内に設けられたトナー濃度センサに
    てトナーとキャリアとの混合比を制御するトナー濃度制
    御手段が設けられていることを特徴とする電子写真装置
    の画質安定化装置。
JP4112781A 1992-05-01 1992-05-01 電子写真装置の画質安定化装置 Pending JPH05307304A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08292637A (ja) * 1995-04-24 1996-11-05 Ricoh Co Ltd 電子写真装置
US5960228A (en) * 1998-03-05 1999-09-28 Xerox Corporation Dirt level early warning system
JP2009134134A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (3)

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US5960228A (en) * 1998-03-05 1999-09-28 Xerox Corporation Dirt level early warning system
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