JP3157250B2 - 電子写真装置の画質安定化装置 - Google Patents
電子写真装置の画質安定化装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基準トナー像の濃度に
基づいて電子写真プロセスの各部を制御することにより
安定した形成画像を得るようにした電子写真装置の画質
安定化装置に関するものである。
基づいて電子写真プロセスの各部を制御することにより
安定した形成画像を得るようにした電子写真装置の画質
安定化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機やレーザープリンタ等の電子写真
装置においては、環境の変化によって感光体表面電位が
大きく変化する。また、感光体は、画像形成を繰り返す
につれてクリーニングブレードによる研磨等の機械的な
ストレスが蓄積することにより、膜べりが生じて感光層
の膜厚が減少し、表面電位が徐々に低下する傾向があっ
た。このような表面電位の変化が生じると、形成画像の
画質に濃度低下等の大きな影響を及ぼすことになる。
装置においては、環境の変化によって感光体表面電位が
大きく変化する。また、感光体は、画像形成を繰り返す
につれてクリーニングブレードによる研磨等の機械的な
ストレスが蓄積することにより、膜べりが生じて感光層
の膜厚が減少し、表面電位が徐々に低下する傾向があっ
た。このような表面電位の変化が生じると、形成画像の
画質に濃度低下等の大きな影響を及ぼすことになる。
【0003】これに対し、例えば、特公昭61−295
02号公報に係る装置では、感光体上に形成された静電
潜像を読み取り、その結果に応じて静電潜像の形成を制
御することにより画質安定化を図っている。また、これ
以外では、感光体上のトナー像の光学濃度を検出する手
段を備え、この検出結果に応じて電子写真プロセスを最
適な画質が得られるように制御する手法を採用している
ものがある。
02号公報に係る装置では、感光体上に形成された静電
潜像を読み取り、その結果に応じて静電潜像の形成を制
御することにより画質安定化を図っている。また、これ
以外では、感光体上のトナー像の光学濃度を検出する手
段を備え、この検出結果に応じて電子写真プロセスを最
適な画質が得られるように制御する手法を採用している
ものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、複写機等に
おいては、帯電、露光から現像に至るまでのプロセス制
御により画質補正が行われていただけで、現像剤の劣化
や環境変化等に伴う転写効率の変化に対しての制御まで
考慮されていなかった。このため、画質補正を行ったに
も関わらず、上記のような転写効率の変化により画質が
不安定になるという不都合が生じていた。
おいては、帯電、露光から現像に至るまでのプロセス制
御により画質補正が行われていただけで、現像剤の劣化
や環境変化等に伴う転写効率の変化に対しての制御まで
考慮されていなかった。このため、画質補正を行ったに
も関わらず、上記のような転写効率の変化により画質が
不安定になるという不都合が生じていた。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、転写効率を画質補正の一要素として加える
ことにより、転写効率の変化に対しても安定した画質を
得ることを目的としている。
のであって、転写効率を画質補正の一要素として加える
ことにより、転写効率の変化に対しても安定した画質を
得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真装置の
画質安定化装置は、感光体に形成された転写前の基準ト
ナー像のトナー量S1を光学的に検出する光学検出手段
を有し、その検出値が予め設定された前記トナー量S1
の基準値T1となるように電子写真プロセスの各部を制
御して形成画像の画質を安定化させる電子写真装置の画
質安定化装置において、上記の課題を解決するために、
以下に示す手段を備えていることを特徴としている。
画質安定化装置は、感光体に形成された転写前の基準ト
ナー像のトナー量S1を光学的に検出する光学検出手段
を有し、その検出値が予め設定された前記トナー量S1
の基準値T1となるように電子写真プロセスの各部を制
御して形成画像の画質を安定化させる電子写真装置の画
質安定化装置において、上記の課題を解決するために、
以下に示す手段を備えていることを特徴としている。
【0007】すなわち、本発明の電子写真装置の画質安
定化装置は、画質安定化制御の後に形成された基準トナ
ー像を転写紙に転写させる基準トナー像転写手段と、基
準トナー像転写後の感光体におけるトナー付着量の上記
光学検出手段による検出値S2と上記トナー量S1とか
ら算出される転写効率、および上記基準値T1に基づい
て、新たな補正基準値T2を設定し、上記基準値T1を
上記補正基準値T2に更新する基準値補正手段とを備え
ている。
定化装置は、画質安定化制御の後に形成された基準トナ
ー像を転写紙に転写させる基準トナー像転写手段と、基
準トナー像転写後の感光体におけるトナー付着量の上記
光学検出手段による検出値S2と上記トナー量S1とか
ら算出される転写効率、および上記基準値T1に基づい
て、新たな補正基準値T2を設定し、上記基準値T1を
上記補正基準値T2に更新する基準値補正手段とを備え
ている。
【0008】
【作用】上記の電子写真装置の画質安定化装置(以降、
適宜、画質安定化装置と称する)では、光学検出手段に
より検出された基準トナー像のトナー量が基準値となる
ように電子写真プロセスの各部が制御された後、再び感
光体に作成された基準トナー像が、基準トナー像転写手
段により転写紙に転写される。
適宜、画質安定化装置と称する)では、光学検出手段に
より検出された基準トナー像のトナー量が基準値となる
ように電子写真プロセスの各部が制御された後、再び感
光体に作成された基準トナー像が、基準トナー像転写手
段により転写紙に転写される。
【0009】次いで、転写後の感光体におけるトナー付
着量が光学検出手段により検出されるが、その検出値S
2に基づいて、基準値補正手段により基準値T1が補正
される。画像形成を重ねることにより転写効率が低下し
て転写された形成画像の濃度が低くなると、転写後のト
ナー付着量が多くなるが、この場合、基準トナー像のト
ナーの量が増すように基準値T1が補正される。また、
逆に転写後のトナー付着量が少ない場合は、上記の場合
と逆に基準値T1が補正される。
着量が光学検出手段により検出されるが、その検出値S
2に基づいて、基準値補正手段により基準値T1が補正
される。画像形成を重ねることにより転写効率が低下し
て転写された形成画像の濃度が低くなると、転写後のト
ナー付着量が多くなるが、この場合、基準トナー像のト
ナーの量が増すように基準値T1が補正される。また、
逆に転写後のトナー付着量が少ない場合は、上記の場合
と逆に基準値T1が補正される。
【0010】このように、上記の画質安定化装置によれ
ば、転写後の感光体におけるトナー付着量により補正さ
れた基準値T1に基づいてプロセス制御が行われるよう
になるので、転写効率が変化しても適切に画質補正を行
うことができ、常に安定した形成画像を得ることができ
る。しかも、画質安定制御後に、基準値を更新するの
で、転写効率が低下しても、補正された基準値に対する
変化分だけプロセス条件を変化させることにより、各プ
ロセス部の制御量が少なくて済み、装置構成部品の劣化
や用紙・トナー等の消耗品の消費を最小限に抑えること
ができる。
ば、転写後の感光体におけるトナー付着量により補正さ
れた基準値T1に基づいてプロセス制御が行われるよう
になるので、転写効率が変化しても適切に画質補正を行
うことができ、常に安定した形成画像を得ることができ
る。しかも、画質安定制御後に、基準値を更新するの
で、転写効率が低下しても、補正された基準値に対する
変化分だけプロセス条件を変化させることにより、各プ
ロセス部の制御量が少なくて済み、装置構成部品の劣化
や用紙・トナー等の消耗品の消費を最小限に抑えること
ができる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例について図1ないし図3に基
づいて説明すれば、以下の通りである。
づいて説明すれば、以下の通りである。
【0012】本実施例に係る電子写真装置は、図2に示
すように、感光体である円筒状の感光体ドラム1を備え
ている。この感光体ドラム1は、装置内でA方向に回転
可能に設けられており、B方向から照射される光により
原稿像が露光されることにより静電潜像が形成されるよ
うになっている。
すように、感光体である円筒状の感光体ドラム1を備え
ている。この感光体ドラム1は、装置内でA方向に回転
可能に設けられており、B方向から照射される光により
原稿像が露光されることにより静電潜像が形成されるよ
うになっている。
【0013】感光体ドラム1の最上端部近傍には、感光
体ドラム1を帯電するスコロトロン型の帯電器2が配さ
れている。この帯電器2は、グリッド電極2aを有して
おり、このグリッド電極2aに印加するグリッド電圧が
制御されることにより、帯電出力が制御されるようにな
っている。
体ドラム1を帯電するスコロトロン型の帯電器2が配さ
れている。この帯電器2は、グリッド電極2aを有して
おり、このグリッド電極2aに印加するグリッド電圧が
制御されることにより、帯電出力が制御されるようにな
っている。
【0014】感光体ドラム1の周囲には、他に、ブラン
クランプ3、現像装置4、転写前除電器5、転写前除電
ランプ6、転写器7、剥離器8、光学センサ9、クリー
ナーユニット10、除電ランプ11および光疲労付与ラ
ンプ12が配されている。
クランプ3、現像装置4、転写前除電器5、転写前除電
ランプ6、転写器7、剥離器8、光学センサ9、クリー
ナーユニット10、除電ランプ11および光疲労付与ラ
ンプ12が配されている。
【0015】ブランクランプ3は、感光体ドラム1にお
ける原稿に対向しない非画像領域に光を照射するように
なっており、LEDにより構成されている。
ける原稿に対向しない非画像領域に光を照射するように
なっており、LEDにより構成されている。
【0016】現像装置4は、内部に撹拌ローラ4aおよ
びマグネットローラ4bを備えている。撹拌ローラ4a
は、二成分現像剤を撹拌してトナーとキャリアとを摩擦
帯電させるようになっている。マグネットローラ4a
は、外周部を形成する筒状の非磁性のスリーブを有する
とともに、その内部に磁極を有しており、上記スリーブ
がクラッチ4cにより伝達された回転駆動力により回転
するように設けられている。このマグネットローラ4a
は、磁極の磁力によりスリーブに現像剤を付着させて磁
気ブラシを形成し、スリーブが回転することで感光体ド
ラム1に現像剤を供給するようになっている。
びマグネットローラ4bを備えている。撹拌ローラ4a
は、二成分現像剤を撹拌してトナーとキャリアとを摩擦
帯電させるようになっている。マグネットローラ4a
は、外周部を形成する筒状の非磁性のスリーブを有する
とともに、その内部に磁極を有しており、上記スリーブ
がクラッチ4cにより伝達された回転駆動力により回転
するように設けられている。このマグネットローラ4a
は、磁極の磁力によりスリーブに現像剤を付着させて磁
気ブラシを形成し、スリーブが回転することで感光体ド
ラム1に現像剤を供給するようになっている。
【0017】転写前除電器5は、現像装置4により静電
潜像に吸着したトナーを転写紙に転写する前に、帯電器
2と逆極性かつトナーと同極性のコロナ放電を静電潜像
に対し施してその電荷をキャンセルし、トナーの感光体
ドラム1への吸着力を弱めるようになっている。転写前
除電ランプ6は、さらに、光除電により静電潜像の電荷
をキャンセルして、トナーの感光体ドラム1への吸着力
を弱めるようになっている。
潜像に吸着したトナーを転写紙に転写する前に、帯電器
2と逆極性かつトナーと同極性のコロナ放電を静電潜像
に対し施してその電荷をキャンセルし、トナーの感光体
ドラム1への吸着力を弱めるようになっている。転写前
除電ランプ6は、さらに、光除電により静電潜像の電荷
をキャンセルして、トナーの感光体ドラム1への吸着力
を弱めるようになっている。
【0018】転写器7は、転写紙に対し帯電器2と同極
性のコロナ放電を施すことにより、感光体ドラム1のト
ナー像を転写紙に転移させるようになっている。剥離器
8は、トナー像が転写された転写紙に対しACコロナ放
電を施すことにより、トナーの感光体ドラム1への吸着
力を緩和して、転写紙を感光体ドラム1から剥離させる
ようになっている。
性のコロナ放電を施すことにより、感光体ドラム1のト
ナー像を転写紙に転移させるようになっている。剥離器
8は、トナー像が転写された転写紙に対しACコロナ放
電を施すことにより、トナーの感光体ドラム1への吸着
力を緩和して、転写紙を感光体ドラム1から剥離させる
ようになっている。
【0019】剥離後の画像形成工程では、トナー像の転
写された転写紙が図示しない定着装置まで搬送され、そ
の定着装置で加熱および加圧により転写紙に対しトナー
像の溶融定着処理が施されるようになっている。
写された転写紙が図示しない定着装置まで搬送され、そ
の定着装置で加熱および加圧により転写紙に対しトナー
像の溶融定着処理が施されるようになっている。
【0020】光学センサ9は、発光ダイオード9aおよ
びフォトトランジスタ9bにより構成されている。この
光学センサ9は、発光ダイオード9aから出射されて感
光体ドラム1に反射した光をフォトトランジスタ9bに
より受光し、その光量を感光体ドラム1に付着するトナ
ーの量として検出し、その検出値を電気信号にて出力す
るようになっている。
びフォトトランジスタ9bにより構成されている。この
光学センサ9は、発光ダイオード9aから出射されて感
光体ドラム1に反射した光をフォトトランジスタ9bに
より受光し、その光量を感光体ドラム1に付着するトナ
ーの量として検出し、その検出値を電気信号にて出力す
るようになっている。
【0021】クリーナーユニット10は、ブレード10
aを有しており、このブレード10aにより感光体ドラ
ム1に付着しているトナーをかき落として回収すること
により、感光体ドラム1の表面に付着しているトナーを
除去するようになっている。
aを有しており、このブレード10aにより感光体ドラ
ム1に付着しているトナーをかき落として回収すること
により、感光体ドラム1の表面に付着しているトナーを
除去するようになっている。
【0022】除電ランプ11は、感光体ドラム1に光を
照射することにより、感光体ドラム1に残留している電
位を消去するようになっている。光疲労付与ランプ12
は、感光体ドラム1に対し除電ランプ11とは異なる光
を照射して、除電ランプ11により除電しきれなかった
電位を消去するとともに、一定の光疲労を与えることに
より画像形成毎に画像濃度が変動することを防止するよ
うになっている。
照射することにより、感光体ドラム1に残留している電
位を消去するようになっている。光疲労付与ランプ12
は、感光体ドラム1に対し除電ランプ11とは異なる光
を照射して、除電ランプ11により除電しきれなかった
電位を消去するとともに、一定の光疲労を与えることに
より画像形成毎に画像濃度が変動することを防止するよ
うになっている。
【0023】本電子写真装置は、図1に示すように、プ
ロセス制御部13を備えている。このプロセス制御部1
3は、光学検出手段としての光学センサ9と、例えばR
OMに格納されているプロセス制御プログラム14と、
光学センサ9の検出出力等を記憶するメモリ15と、プ
ロセス制御プログラム14にしたがって電子写真プロセ
ス(以降、単に、プロセスと称する)の各部を制御する
CPU16とを備えている。
ロセス制御部13を備えている。このプロセス制御部1
3は、光学検出手段としての光学センサ9と、例えばR
OMに格納されているプロセス制御プログラム14と、
光学センサ9の検出出力等を記憶するメモリ15と、プ
ロセス制御プログラム14にしたがって電子写真プロセ
ス(以降、単に、プロセスと称する)の各部を制御する
CPU16とを備えている。
【0024】CPU16は、画像形成の初期において、
基準トナー像としてのトナーパッチを読み取った光学セ
ンサ9の検出出力(以降、転写前センサ出力と称する)
を基準値として予めメモリ15に記憶させた後、トナー
パッチを転写紙に転写させて、そのときの感光体ドラム
1のトナー付着量を示す光学センサ9の出力(以降、転
写後センサ出力と称する)を残量基準値としてメモリ1
5に記憶させるようになっている。また、CPU16
は、一定数の画像形成毎に、画質安定化制御において、
トナーパッチより得られた転写前センサ出力が上記基準
値となるようにプロセス各部を制御して画質安定化処理
を行うとともに、この処理の終了後に再び作成されたト
ナーパッチを転写紙に転写させて、そのときの転写後セ
ンサ出力と上記残量基準値との比および上記基準値に基
づいて所定の演算を施すことにより、基準値の補正値を
算出するようになっている。
基準トナー像としてのトナーパッチを読み取った光学セ
ンサ9の検出出力(以降、転写前センサ出力と称する)
を基準値として予めメモリ15に記憶させた後、トナー
パッチを転写紙に転写させて、そのときの感光体ドラム
1のトナー付着量を示す光学センサ9の出力(以降、転
写後センサ出力と称する)を残量基準値としてメモリ1
5に記憶させるようになっている。また、CPU16
は、一定数の画像形成毎に、画質安定化制御において、
トナーパッチより得られた転写前センサ出力が上記基準
値となるようにプロセス各部を制御して画質安定化処理
を行うとともに、この処理の終了後に再び作成されたト
ナーパッチを転写紙に転写させて、そのときの転写後セ
ンサ出力と上記残量基準値との比および上記基準値に基
づいて所定の演算を施すことにより、基準値の補正値を
算出するようになっている。
【0025】このように、プロセス制御部13は、CP
U16がプロセス制御プログラム14を実行することに
より、基準トナー像転写手段および基準値補正手段とし
ての機能を兼ね備えるようになっている。
U16がプロセス制御プログラム14を実行することに
より、基準トナー像転写手段および基準値補正手段とし
ての機能を兼ね備えるようになっている。
【0026】上記の構成における画質安定化のためのプ
ロセス制御の動作を説明する。
ロセス制御の動作を説明する。
【0027】まず、トナーパッチが感光体ドラム1に形
成されると、そのときに光学センサ9により得られた転
写前センサ出力が、基準値T1 としてメモリ15に記憶
される。次いで、トナーパッチが転写紙に転写される
と、光学センサ9により得られた転写後センサ出力が、
残量基準値S1 としてメモリ15に記憶される。
成されると、そのときに光学センサ9により得られた転
写前センサ出力が、基準値T1 としてメモリ15に記憶
される。次いで、トナーパッチが転写紙に転写される
と、光学センサ9により得られた転写後センサ出力が、
残量基準値S1 としてメモリ15に記憶される。
【0028】その後、一定数の画像形成毎にトナーパッ
チが作成され、そのときに得られた転写前センサ出力と
基準値T1 とが比較される。この比較の結果により、転
写前センサ出力が基準値T1 になるようにプロセス各部
の被制御量、露光量、帯電出力、現像バイアス電圧等が
求められ、これらに基づいてプロセス制御が行われる。
チが作成され、そのときに得られた転写前センサ出力と
基準値T1 とが比較される。この比較の結果により、転
写前センサ出力が基準値T1 になるようにプロセス各部
の被制御量、露光量、帯電出力、現像バイアス電圧等が
求められ、これらに基づいてプロセス制御が行われる。
【0029】また、上記の制御後にトナーパッチが転写
紙に転写され、そのときに得られた転写後センサ出力が
残量比較値S2 としてメモリ15に記憶される。する
と、次式による演算により、プロセス制御に用いる補正
基準値T2 が求められる。T2 =T1 ×S2 /S1そし
て、基準値T1 が、上記のようにして得られた補正基準
値T2 に更新され、以降は、この補正基準値T2 に基づ
いてプロセス制御が行われ、トナーパッチの濃度が補正
される。
紙に転写され、そのときに得られた転写後センサ出力が
残量比較値S2 としてメモリ15に記憶される。する
と、次式による演算により、プロセス制御に用いる補正
基準値T2 が求められる。T2 =T1 ×S2 /S1そし
て、基準値T1 が、上記のようにして得られた補正基準
値T2 に更新され、以降は、この補正基準値T2 に基づ
いてプロセス制御が行われ、トナーパッチの濃度が補正
される。
【0030】ところで、電子写真装置において、転写効
率を考慮しないプロセス制御では、環境の変化がない場
合、図3に実線で示すように、画像形成の初期において
は、画像濃度が最も高いため画質が安定しており、画像
形成を重ねるにしたがって転写効率の変化により画像濃
度が低下する傾向にある。これに対し本電子写真装置の
プロセス制御では、トナーパッチ濃度補正後に得られた
転写後センサ出力に基づいて転写前センサ出力の基準値
を補正するようになっているので、現像剤の変化等によ
り転写効率が変化しても、同図に破線で示すように、画
像濃度の低下を抑制することができる。
率を考慮しないプロセス制御では、環境の変化がない場
合、図3に実線で示すように、画像形成の初期において
は、画像濃度が最も高いため画質が安定しており、画像
形成を重ねるにしたがって転写効率の変化により画像濃
度が低下する傾向にある。これに対し本電子写真装置の
プロセス制御では、トナーパッチ濃度補正後に得られた
転写後センサ出力に基づいて転写前センサ出力の基準値
を補正するようになっているので、現像剤の変化等によ
り転写効率が変化しても、同図に破線で示すように、画
像濃度の低下を抑制することができる。
【0031】続いて、本発明の第1の参考例について図
2、図4ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通り
である。
2、図4ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通り
である。
【0032】本参考例に係る電子写真装置は、図2に示
すように、感光体ドラム1と、その周囲に配される転写
器7等とによって形成されるプロセス部を備えている。
すように、感光体ドラム1と、その周囲に配される転写
器7等とによって形成されるプロセス部を備えている。
【0033】また、本電子写真装置には、図4に示すよ
うに、プロセス制御部17を備えている。このプロセス
制御部17は、光学センサ9と、プロセス制御プログラ
ム18と、メモリ15と、CPU16とを有している。
うに、プロセス制御部17を備えている。このプロセス
制御部17は、光学センサ9と、プロセス制御プログラ
ム18と、メモリ15と、CPU16とを有している。
【0034】CPU16は、画像形成の初期において得
た転写前センサ出力と転写後センサ出力との比を基準の
転写効率としてメモリ15に記憶させ、画質安定化処理
を行う際に同様にして得た転写効率が上記の基準の転写
効率となるように転写器7の出力を制御するようになっ
ている。このように、プロセス制御部17は、CPU1
6がプロセス制御プログラム18を実行することによ
り、転写出力制御手段としての機能を備えるとともに、
基準トナー転写手段としての機能を備えるようになって
いる。
た転写前センサ出力と転写後センサ出力との比を基準の
転写効率としてメモリ15に記憶させ、画質安定化処理
を行う際に同様にして得た転写効率が上記の基準の転写
効率となるように転写器7の出力を制御するようになっ
ている。このように、プロセス制御部17は、CPU1
6がプロセス制御プログラム18を実行することによ
り、転写出力制御手段としての機能を備えるとともに、
基準トナー転写手段としての機能を備えるようになって
いる。
【0035】ここで、転写効率と転写出力との関係につ
いて説明する。
いて説明する。
【0036】転写時には、図5に示すように、感光体ド
ラム1に静電潜像を形成する電荷Q1 …に対し付着する
トナーT…が、転写器7のコロナ放電により転写紙Pの
裏面に発生した電荷Q1 …と同極性の電荷Q2 …によ
り、転写紙Pに引き寄せられる。
ラム1に静電潜像を形成する電荷Q1 …に対し付着する
トナーT…が、転写器7のコロナ放電により転写紙Pの
裏面に発生した電荷Q1 …と同極性の電荷Q2 …によ
り、転写紙Pに引き寄せられる。
【0037】このような転写において、図6に破線で示
す通常の転写特性では、転写出力が低いとき、転写紙P
裏面の帯電量が少ないため、感光体ドラム1のトナーT
…を多く引き寄せることができないが、転写出力が上昇
すると、転写紙P裏面の電荷量が増加してトナーの吸引
力が増大し、トナーT…がより多く転写紙Pに引き寄せ
られる。さらに、転写出力が上昇すると、転写紙P裏面
の電荷が増加しすぎて転写紙Pの表と裏とで絶縁破壊が
生じ、転写紙P裏面の電荷Q2 …が感光体ドラム1表面
に移動するため、転写効率が低下する。なお、転写効率
の最大値は、現状で85%程度である。
す通常の転写特性では、転写出力が低いとき、転写紙P
裏面の帯電量が少ないため、感光体ドラム1のトナーT
…を多く引き寄せることができないが、転写出力が上昇
すると、転写紙P裏面の電荷量が増加してトナーの吸引
力が増大し、トナーT…がより多く転写紙Pに引き寄せ
られる。さらに、転写出力が上昇すると、転写紙P裏面
の電荷が増加しすぎて転写紙Pの表と裏とで絶縁破壊が
生じ、転写紙P裏面の電荷Q2 …が感光体ドラム1表面
に移動するため、転写効率が低下する。なお、転写効率
の最大値は、現状で85%程度である。
【0038】本電子写真装置では、転写効率の低下量と
転写出力の補正量とを対応付けてルックアップテーブル
を作成し、このルックアップテーブルにより求めた補正
量により、同図に実線にて示すように転写効率の変化に
応じて転写出力を変化させて、転写効率の低下を補うよ
うになっている。
転写出力の補正量とを対応付けてルックアップテーブル
を作成し、このルックアップテーブルにより求めた補正
量により、同図に実線にて示すように転写効率の変化に
応じて転写出力を変化させて、転写効率の低下を補うよ
うになっている。
【0039】上記の構成における画質安定化のためのプ
ロセス制御の動作を説明する。
ロセス制御の動作を説明する。
【0040】まず、感光体ドラム1にトナーパッチが形
成されると、光学センサ9により得られた転写前センサ
出力がメモリ15に記憶される。次いで、トナーパッチ
が転写紙に転写され、光学センサ9により得られた転写
後センサ出力がメモリ15に記憶される。このとき、転
写前後のセンサ出力により決まる転写効率が基準の転写
効率としてメモリ15に記憶される。その後、一定数の
画像形成毎にトナーパッチが形成され、そのときに上記
と同様にして得られた転写効率が基準の転写効率となる
ように転写器7の出力が制御されて、転写効率が補正さ
れる。
成されると、光学センサ9により得られた転写前センサ
出力がメモリ15に記憶される。次いで、トナーパッチ
が転写紙に転写され、光学センサ9により得られた転写
後センサ出力がメモリ15に記憶される。このとき、転
写前後のセンサ出力により決まる転写効率が基準の転写
効率としてメモリ15に記憶される。その後、一定数の
画像形成毎にトナーパッチが形成され、そのときに上記
と同様にして得られた転写効率が基準の転写効率となる
ように転写器7の出力が制御されて、転写効率が補正さ
れる。
【0041】以上述べたように、本参考例に係る電子写
真装置では、転写効率の低下に応じて転写出力を制御す
るようになっているので、現像剤の変化等により転写効
率が変化しても、画像濃度の低下を抑制することができ
る。
真装置では、転写効率の低下に応じて転写出力を制御す
るようになっているので、現像剤の変化等により転写効
率が変化しても、画像濃度の低下を抑制することができ
る。
【0042】また、本発明の第2の参考例について図
2、図5、図7ないし図9に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
2、図5、図7ないし図9に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
【0043】本参考例に係る電子写真装置は、図2に示
すように、感光体ドラム1と、その周囲に配される転写
器7および剥離器8等とによって形成されるプロセス部
を備えている。また、本電子写真装置は、図7に示すよ
うに、プロセス制御部19を備えている。このプロセス
制御部19は、光学センサ9と、プロセス制御プログラ
ム20と、メモリ15と、CPU16とを有している。
すように、感光体ドラム1と、その周囲に配される転写
器7および剥離器8等とによって形成されるプロセス部
を備えている。また、本電子写真装置は、図7に示すよ
うに、プロセス制御部19を備えている。このプロセス
制御部19は、光学センサ9と、プロセス制御プログラ
ム20と、メモリ15と、CPU16とを有している。
【0044】CPU16は、前記第1の参考例における
電子写真装置と同様、転写器7の出力を制御するように
なっている。また、CPU16は、画質安定化処理を行
う際に、補正される転写効率と最適の剥離器7の出力を
対応付けて作成されたルックアップテーブルにより、剥
離出力の補正を行うようになっている。このように、プ
ロセス制御部19は、CPU16がプロセス制御プログ
ラム20を実行することにより、転写出力制御手段およ
び剥離出力制御手段としての機能を兼ね備えるととも
に、基準トナー像転写手段としての機能を備えるように
なっている。
電子写真装置と同様、転写器7の出力を制御するように
なっている。また、CPU16は、画質安定化処理を行
う際に、補正される転写効率と最適の剥離器7の出力を
対応付けて作成されたルックアップテーブルにより、剥
離出力の補正を行うようになっている。このように、プ
ロセス制御部19は、CPU16がプロセス制御プログ
ラム20を実行することにより、転写出力制御手段およ
び剥離出力制御手段としての機能を兼ね備えるととも
に、基準トナー像転写手段としての機能を備えるように
なっている。
【0045】ここで、転写効率と剥離出力との関係につ
いて説明する。
いて説明する。
【0046】剥離時には、図5において、転写後に剥離
器8のACコロナ放電により転写紙P裏面の余分な電荷
Q2 …がキャンセルされると、転写紙Pと感光体ドラム
1との間に作用するクーロン力が弱まり、転写紙Pがそ
の剛性や自重により感光体ドラム1から剥離される。
器8のACコロナ放電により転写紙P裏面の余分な電荷
Q2 …がキャンセルされると、転写紙Pと感光体ドラム
1との間に作用するクーロン力が弱まり、転写紙Pがそ
の剛性や自重により感光体ドラム1から剥離される。
【0047】図8に転写出力に対する感光体ドラム1と
転写紙Pとの密着力(以降、ドラム・転写紙密着力と称
する)の変化を示す。この図において、転写出力が低い
範囲では、転写出力の上昇とともにドラム・転写紙密着
力が増大していくが、転写出力がある値以上になると、
転写紙Pの帯電圧異常が生じて転写紙P裏面から感光体
ドラム1への電荷Q2 …のリークが発生し、ドラム・転
写紙密着力が飽和してしまう。逆に、転写出力が低下し
過ぎると、転写紙PとトナーT…との密着力が弱まり、
トナーT…の転写不良が発生する。したがって、トナー
T…の転写不良を生じさせることなく転写紙Pを剥離す
るには、ドラム・転写紙密着力をR付近に設定する必要
がある。
転写紙Pとの密着力(以降、ドラム・転写紙密着力と称
する)の変化を示す。この図において、転写出力が低い
範囲では、転写出力の上昇とともにドラム・転写紙密着
力が増大していくが、転写出力がある値以上になると、
転写紙Pの帯電圧異常が生じて転写紙P裏面から感光体
ドラム1への電荷Q2 …のリークが発生し、ドラム・転
写紙密着力が飽和してしまう。逆に、転写出力が低下し
過ぎると、転写紙PとトナーT…との密着力が弱まり、
トナーT…の転写不良が発生する。したがって、トナー
T…の転写不良を生じさせることなく転写紙Pを剥離す
るには、ドラム・転写紙密着力をR付近に設定する必要
がある。
【0048】本電子写真装置では、ドラム・転写紙密着
力をR付近に維持するために、図9に示すように、転写
出力と剥離出力とが比例関係となるように剥離出力を制
御するようになっている。
力をR付近に維持するために、図9に示すように、転写
出力と剥離出力とが比例関係となるように剥離出力を制
御するようになっている。
【0049】上記の構成においては、画質安定化処理を
行う際、前記第1の参考例と同様、転写前後のセンサ出
力により得られた転写効率により転写器7の出力が制御
される。このとき、転写出力の変化に伴って剥離器8の
出力も制御される。このように、転写器7および剥離器
8の出力が制御されることにより、転写効率が補正され
る。
行う際、前記第1の参考例と同様、転写前後のセンサ出
力により得られた転写効率により転写器7の出力が制御
される。このとき、転写出力の変化に伴って剥離器8の
出力も制御される。このように、転写器7および剥離器
8の出力が制御されることにより、転写効率が補正され
る。
【0050】以上述べたように、本参考例に係る電子写
真装置では、転写効率の低下に応じて転写出力および剥
離出力を制御するようになっているので、現像剤の変化
等により転写効率が変化しても、画像濃度の低下を抑制
することができるとともに、転写を損なうことなく良好
に剥離を行うことができる。
真装置では、転写効率の低下に応じて転写出力および剥
離出力を制御するようになっているので、現像剤の変化
等により転写効率が変化しても、画像濃度の低下を抑制
することができるとともに、転写を損なうことなく良好
に剥離を行うことができる。
【0051】本発明の第3の参考例について図2、図1
0ないし図12に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
0ないし図12に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0052】本参考例に係る電子写真装置は、図2に示
すように、感光体ドラム1と、その周囲に配される帯電
器2等とによって形成されるプロセス部を備えている。
また、本電子写真装置は、図10に示すように、プロセ
ス制御部21を備えている。このプロセス制御部21
は、光学センサ9と、プロセス制御プログラム22と、
メモリ15と、CPU16とを有している。
すように、感光体ドラム1と、その周囲に配される帯電
器2等とによって形成されるプロセス部を備えている。
また、本電子写真装置は、図10に示すように、プロセ
ス制御部21を備えている。このプロセス制御部21
は、光学センサ9と、プロセス制御プログラム22と、
メモリ15と、CPU16とを有している。
【0053】CPU16は、画像形成の初期における転
写後センサ出力を残量基準値としてメモリ15に記憶さ
せ、画質安定化処理を行う際の転写後センサ出力と上記
残量基準値との差を算出し、この差に応じた帯電出力の
補正量を転写後センサ出力の変化と帯電出力の変化との
関係から求めて、その補正量により帯電器7のグリッド
電圧を制御するようになっている。このように、プロセ
ス制御部21は、CPU16がプロセス制御プログラム
22を実行することにより、帯電出力制御手段としての
機能を備えるとともに、基準トナー像転写手段としての
機能を備えるようになっている。
写後センサ出力を残量基準値としてメモリ15に記憶さ
せ、画質安定化処理を行う際の転写後センサ出力と上記
残量基準値との差を算出し、この差に応じた帯電出力の
補正量を転写後センサ出力の変化と帯電出力の変化との
関係から求めて、その補正量により帯電器7のグリッド
電圧を制御するようになっている。このように、プロセ
ス制御部21は、CPU16がプロセス制御プログラム
22を実行することにより、帯電出力制御手段としての
機能を備えるとともに、基準トナー像転写手段としての
機能を備えるようになっている。
【0054】ここで、転写後センサ出力と帯電出力との
関係について説明する。
関係について説明する。
【0055】図11は、転写後センサ出力と形成画像の
画像濃度との関係を示すものであり、画像濃度の上昇に
したがって転写後センサ出力が曲線的に緩やかに上昇す
る特性となっている。この図において、転写後センサ出
力がSからS’に低下した場合、すなわち、転写後の感
光体ドラム1におけるトナー残量が多くなった場合、画
像濃度もそれに伴いDからD’に低下する。
画像濃度との関係を示すものであり、画像濃度の上昇に
したがって転写後センサ出力が曲線的に緩やかに上昇す
る特性となっている。この図において、転写後センサ出
力がSからS’に低下した場合、すなわち、転写後の感
光体ドラム1におけるトナー残量が多くなった場合、画
像濃度もそれに伴いDからD’に低下する。
【0056】一方、図12は、帯電出力と形成画像の画
像濃度との関係を示すものであり、帯電出力がある値以
下では直線的に変化する特性となっている。この図にお
いて、画像濃度のDからD’への変化に対し、帯電出力
はEからE’に変化する。したがって、転写後センサ出
力のSからS’への低下に対し、帯電出力をEからE’
への変化分だけ上昇させることにより、画像濃度のDか
らD’への低下分が補正されることになる。
像濃度との関係を示すものであり、帯電出力がある値以
下では直線的に変化する特性となっている。この図にお
いて、画像濃度のDからD’への変化に対し、帯電出力
はEからE’に変化する。したがって、転写後センサ出
力のSからS’への低下に対し、帯電出力をEからE’
への変化分だけ上昇させることにより、画像濃度のDか
らD’への低下分が補正されることになる。
【0057】本電子写真装置では、転写後センサ出力の
変化と帯電出力の補正量とを上記の関係に基づいて対応
付けたルックアップテーブルを作成し、このルックアッ
プテーブルにより求めた補正量により帯電器7の放電出
力を変化させて、転写効率の低下を補うようになってい
る。
変化と帯電出力の補正量とを上記の関係に基づいて対応
付けたルックアップテーブルを作成し、このルックアッ
プテーブルにより求めた補正量により帯電器7の放電出
力を変化させて、転写効率の低下を補うようになってい
る。
【0058】上記の構成における画質安定化のためのプ
ロセス制御の動作を説明する。
ロセス制御の動作を説明する。
【0059】まず、トナーパッチにより転写前センサ出
力(基準値)が補正された後に感光体ドラム1にトナー
パッチが作成されると、このトナーパッチが転写紙に転
写される。すると、光学センサ9により得られた転写後
センサ出力が残量比較値としてメモリ15に記憶され、
その残量比較値と予め記憶された残量基準値との差が算
出され、その差に応じた帯電出力の補正量が求められ
る。そして、この補正量により帯電器2に印加するグリ
ッド電圧が制御され、転写後の感光体ドラム1における
トナーの付着量が補正される。
力(基準値)が補正された後に感光体ドラム1にトナー
パッチが作成されると、このトナーパッチが転写紙に転
写される。すると、光学センサ9により得られた転写後
センサ出力が残量比較値としてメモリ15に記憶され、
その残量比較値と予め記憶された残量基準値との差が算
出され、その差に応じた帯電出力の補正量が求められ
る。そして、この補正量により帯電器2に印加するグリ
ッド電圧が制御され、転写後の感光体ドラム1における
トナーの付着量が補正される。
【0060】以上述べたように、本参考例に係る電子写
真装置では、転写後センサ出力の変化に応じて帯電出力
を制御するようになっているので、現像剤の変化等によ
り転写効率が変化しても、画像濃度の低下を抑制するこ
とができる。
真装置では、転写後センサ出力の変化に応じて帯電出力
を制御するようになっているので、現像剤の変化等によ
り転写効率が変化しても、画像濃度の低下を抑制するこ
とができる。
【0061】本発明の第4の参考例について図2、図1
1、図13および図14に基づいて説明すれば、以下の
通りである。
1、図13および図14に基づいて説明すれば、以下の
通りである。
【0062】本参考例に係る電子写真装置は、図2に示
すように、感光体ドラム1と、その周囲に配される転写
前除電器5等とによって形成されるプロセス部を備えて
いる。また、本電子写真装置は、図13に示すように、
プロセス制御部23を備えている。このプロセス制御部
23は、光学センサ9と、プロセス制御プログラム24
と、メモリ15と、CPU16とを有している。
すように、感光体ドラム1と、その周囲に配される転写
前除電器5等とによって形成されるプロセス部を備えて
いる。また、本電子写真装置は、図13に示すように、
プロセス制御部23を備えている。このプロセス制御部
23は、光学センサ9と、プロセス制御プログラム24
と、メモリ15と、CPU16とを有している。
【0063】CPU16は、画像形成の初期における転
写後センサ出力を残量基準値としてメモリ15に記憶さ
せるとともに、予めこの残量基準値と画質安定化処理を
行う際の転写後センサ出力の予想値(実験値)とから転
写後センサ出力の変化率を求め、この変化率に対する適
正な転写前除電出力を設定するようになっている。ま
た、CPU16は、画質安定化処理を行う際に、実際の
転写後センサ出力と上記残量基準値とから転写後センサ
出力の変化率を求め、この変化率から上記の設定に基づ
いて得られた転写前除電出力により転写前除電器5のト
ータル電流を制御するようになっている。このように、
プロセス制御部23は、CPU16がプロセス制御プロ
グラム24を実行することにより、転写前除電出力制御
手段としての機能を備えるとともに、基準トナー像転写
手段としての機能を備えるようになっている。
写後センサ出力を残量基準値としてメモリ15に記憶さ
せるとともに、予めこの残量基準値と画質安定化処理を
行う際の転写後センサ出力の予想値(実験値)とから転
写後センサ出力の変化率を求め、この変化率に対する適
正な転写前除電出力を設定するようになっている。ま
た、CPU16は、画質安定化処理を行う際に、実際の
転写後センサ出力と上記残量基準値とから転写後センサ
出力の変化率を求め、この変化率から上記の設定に基づ
いて得られた転写前除電出力により転写前除電器5のト
ータル電流を制御するようになっている。このように、
プロセス制御部23は、CPU16がプロセス制御プロ
グラム24を実行することにより、転写前除電出力制御
手段としての機能を備えるとともに、基準トナー像転写
手段としての機能を備えるようになっている。
【0064】ここで、転写後センサ出力の変化率と転写
前除電出力との関係について説明する。
前除電出力との関係について説明する。
【0065】図11に示す特性から画像濃度の変化率を
転写後センサの変化率S’/Sとして求めると、感光体
ドラム1への転写後のトナー付着量を一定に保つには、
図14に示すように、S’がSに近いほど感光体ドラム
1におけるトナー残量が少なくなるので転写前除電出力
を低くし、転写後センサ出力S’がSに比べて小さいほ
ど上記トナー残量が多くなるので転写前除電出力を高く
する必要がある。
転写後センサの変化率S’/Sとして求めると、感光体
ドラム1への転写後のトナー付着量を一定に保つには、
図14に示すように、S’がSに近いほど感光体ドラム
1におけるトナー残量が少なくなるので転写前除電出力
を低くし、転写後センサ出力S’がSに比べて小さいほ
ど上記トナー残量が多くなるので転写前除電出力を高く
する必要がある。
【0066】本電子写真装置では、転写後センサ出力の
変化率と転写前除電出力とを上記の関係に基づいて対応
付けたルックアップテーブルを作成し、このルックアッ
プテーブルにより求めた転写前除電出力により、転写前
除電器5の放電出力を制御して転写効率の低下を補うよ
うになっている。
変化率と転写前除電出力とを上記の関係に基づいて対応
付けたルックアップテーブルを作成し、このルックアッ
プテーブルにより求めた転写前除電出力により、転写前
除電器5の放電出力を制御して転写効率の低下を補うよ
うになっている。
【0067】上記の構成における画質安定化のためのプ
ロセス制御の動作を説明する。
ロセス制御の動作を説明する。
【0068】まず、トナーパッチにより転写前センサ出
力が補正された後に感光体ドラム1にトナーパッチが作
成されると、このトナーパッチが転写紙に転写される。
すると、光学センサ9により転写後センサ出力S’が得
られ、この転写後センサ出力S’より転写後センサ出力
の変化率S’/Sが算出される。この変化率S’/Sよ
り前記の関係から転写前除電出力が求められ、これに基
づいて転写前除電器5の放電出力が制御されて、転写後
の感光体ドラム1におけるトナーの付着量が補正され
る。
力が補正された後に感光体ドラム1にトナーパッチが作
成されると、このトナーパッチが転写紙に転写される。
すると、光学センサ9により転写後センサ出力S’が得
られ、この転写後センサ出力S’より転写後センサ出力
の変化率S’/Sが算出される。この変化率S’/Sよ
り前記の関係から転写前除電出力が求められ、これに基
づいて転写前除電器5の放電出力が制御されて、転写後
の感光体ドラム1におけるトナーの付着量が補正され
る。
【0069】以上述べたように、本参考例に係る電子写
真装置では、転写後センサ出力に応じて転写前除電出力
を制御するようになっているので、現像剤の変化等によ
り転写効率が変化しても、画像濃度の低下を抑制するこ
とができる。
真装置では、転写後センサ出力に応じて転写前除電出力
を制御するようになっているので、現像剤の変化等によ
り転写効率が変化しても、画像濃度の低下を抑制するこ
とができる。
【0070】本発明の第5の参考例について図2、図1
5ないし図17に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
5ないし図17に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0071】本参考例に係る電子写真装置は、図2に示
すように、感光体ドラム1とその周囲に配される転写前
除電ランプ6等とによって形成されるプロセス部を備え
ている。また、本電子写真装置は、図15に示すよう
に、プロセス制御部25を備えている。このプロセス制
御部25は、光学センサ9と、プロセス制御プログラム
26と、メモリ15と、CPU16とを有している。
すように、感光体ドラム1とその周囲に配される転写前
除電ランプ6等とによって形成されるプロセス部を備え
ている。また、本電子写真装置は、図15に示すよう
に、プロセス制御部25を備えている。このプロセス制
御部25は、光学センサ9と、プロセス制御プログラム
26と、メモリ15と、CPU16とを有している。
【0072】CPU16は、画像形成の初期における転
写前後の光学センサ9の出力の比を基準の転写効率とし
てメモリ15に記憶させ、画質安定化処理を行う際の転
写効率が基準の転写効率となるように転写前除電ランプ
6の光量(以降、PTL光量と称する)を制御するよう
になっている。このように、プロセス制御部25は、C
PU16がプロセス制御プログラム26を実行すること
により、転写前除電光量制御手段としての機能を備える
とともに、基準トナー像転写手段としての機能を備える
ようになっている。
写前後の光学センサ9の出力の比を基準の転写効率とし
てメモリ15に記憶させ、画質安定化処理を行う際の転
写効率が基準の転写効率となるように転写前除電ランプ
6の光量(以降、PTL光量と称する)を制御するよう
になっている。このように、プロセス制御部25は、C
PU16がプロセス制御プログラム26を実行すること
により、転写前除電光量制御手段としての機能を備える
とともに、基準トナー像転写手段としての機能を備える
ようになっている。
【0073】ここで、転写効率とPTL光量との関係に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0074】転写前除電ランプ6は、図16に示すよう
に、感光体ドラム1に光を照射することにより、静電潜
像を形成する電荷Q1 …をキャンセルするようになって
いる。このため、クーロン力によるトナーT…の感光体
ドラム1への付着力が弱められ、転写効率が向上する。
に、感光体ドラム1に光を照射することにより、静電潜
像を形成する電荷Q1 …をキャンセルするようになって
いる。このため、クーロン力によるトナーT…の感光体
ドラム1への付着力が弱められ、転写効率が向上する。
【0075】図17に、上記のような光除電におけるP
TL光量に対する転写効率の変化を示す。この図におい
て、破線で示す画像形成の初期における場合、転写効率
は、PTL光量の少ない範囲でPTL光量の上昇ととも
に増大していくが、PTL光量がある値以上になるとほ
ぼ飽和する。
TL光量に対する転写効率の変化を示す。この図におい
て、破線で示す画像形成の初期における場合、転写効率
は、PTL光量の少ない範囲でPTL光量の上昇ととも
に増大していくが、PTL光量がある値以上になるとほ
ぼ飽和する。
【0076】本電子写真装置では、転写効率の低下量と
PTL光量の補正量とを対応付けてルックアップテーブ
ルを作成し、このルックアップテーブルにより求めた補
正量により、同図に実線にて示すように転写効率の変化
に応じてPTL光量を変化させて、転写効率の低下を補
うようになっている。ただし、PTL光量を上げ過ぎる
と、感光体ドラム1の疲労に影響を与えるため、転写効
率が最大、かつ感光体ドラム1の疲労への影響が最小と
なるような光量を選択する必要がある。
PTL光量の補正量とを対応付けてルックアップテーブ
ルを作成し、このルックアップテーブルにより求めた補
正量により、同図に実線にて示すように転写効率の変化
に応じてPTL光量を変化させて、転写効率の低下を補
うようになっている。ただし、PTL光量を上げ過ぎる
と、感光体ドラム1の疲労に影響を与えるため、転写効
率が最大、かつ感光体ドラム1の疲労への影響が最小と
なるような光量を選択する必要がある。
【0077】上記の構成における画質安定化のためのプ
ロセス制御の動作を説明する。
ロセス制御の動作を説明する。
【0078】まず、画像形成の初期において作成された
トナーパッチが光学センサ9により読み取られる。この
とき、転写前後のセンサ出力により決まる転写効率が基
準の転写効率としてメモリ15に記憶される。その後、
一定数の画像形成毎にトナーパッチが形成され、そのと
きに上記と同様にして得られた転写効率が基準の転写効
率となるようにPTL光量が制御されて、転写後の感光
体ドラム1におけるトナーの付着量が補正される。
トナーパッチが光学センサ9により読み取られる。この
とき、転写前後のセンサ出力により決まる転写効率が基
準の転写効率としてメモリ15に記憶される。その後、
一定数の画像形成毎にトナーパッチが形成され、そのと
きに上記と同様にして得られた転写効率が基準の転写効
率となるようにPTL光量が制御されて、転写後の感光
体ドラム1におけるトナーの付着量が補正される。
【0079】以上述べたように、本参考例に係る電子写
真装置では、現像剤の劣化や環境の変化等により複雑に
変化するPTL光量と転写効率との関係を考慮して、P
TL光量を各状況において最適に補正するようになって
いるので、画像濃度の低下を抑制することができる。
真装置では、現像剤の劣化や環境の変化等により複雑に
変化するPTL光量と転写効率との関係を考慮して、P
TL光量を各状況において最適に補正するようになって
いるので、画像濃度の低下を抑制することができる。
【0080】本発明の第6の参考例について図2、図1
1、図18および図19に基づいて説明すれば、以下の
通りである。
1、図18および図19に基づいて説明すれば、以下の
通りである。
【0081】本参考例に係る電子写真装置は、図2に示
すように、感光体ドラム1と、その周囲に配される現像
装置4等とによって形成されるプロセス部を備えてい
る。また、本電子写真装置は、図18に示すように、プ
ロセス制御部27を備えている。このプロセス制御部2
7は、光学センサ9と、プロセス制御プログラム28
と、メモリ15と、CPU16とを有している。
すように、感光体ドラム1と、その周囲に配される現像
装置4等とによって形成されるプロセス部を備えてい
る。また、本電子写真装置は、図18に示すように、プ
ロセス制御部27を備えている。このプロセス制御部2
7は、光学センサ9と、プロセス制御プログラム28
と、メモリ15と、CPU16とを有している。
【0082】CPU16は、画像形成の初期における転
写後センサ出力を残量基準値としてメモリ15に記憶さ
せるとともに、予めこの残量基準値と画質安定化処理を
行う際の転写後センサ出力の予想値(実験値)とから転
写後センサ出力の変化率を求め、この変化率に対しマグ
ネットローラ4bのスリーブを回転させるスリーブ回転
用モータ29の回転速度を適性に制御して現像剤の供給
量を制御するようになっている。このように、プロセス
制御部27は、CPU16がプロセス制御プログラム2
8を実行することにより、現像剤供給量制御手段として
の機能を備えるとともに、基準トナー像転写手段として
の機能を備えるようになっている。
写後センサ出力を残量基準値としてメモリ15に記憶さ
せるとともに、予めこの残量基準値と画質安定化処理を
行う際の転写後センサ出力の予想値(実験値)とから転
写後センサ出力の変化率を求め、この変化率に対しマグ
ネットローラ4bのスリーブを回転させるスリーブ回転
用モータ29の回転速度を適性に制御して現像剤の供給
量を制御するようになっている。このように、プロセス
制御部27は、CPU16がプロセス制御プログラム2
8を実行することにより、現像剤供給量制御手段として
の機能を備えるとともに、基準トナー像転写手段として
の機能を備えるようになっている。
【0083】ここで、付着残量とスリーブ回転速度との
関係について説明する。なお、ここでいう回転速度は、
スリーブ上の一点の速度(mm/sec)である。図1
1に示す特性を基に転写後センサ出力の変化率S’/S
に対し最適な供給量で現像剤を搬送できるスリーブ回転
速度を求めると図19に示すようになる。感光体ドラム
1への転写後のトナー付着量を一定に保つには、上記の
特性から、S’がSに近いほど感光体ドラム1における
トナー残量が少なくなるのでスリーブ回転速度を低く
し、転写後センサ出力S’がSに比べて小さいほど上記
トナー残量が多くなるのでスリーブ回転速度を高くする
必要がある。
関係について説明する。なお、ここでいう回転速度は、
スリーブ上の一点の速度(mm/sec)である。図1
1に示す特性を基に転写後センサ出力の変化率S’/S
に対し最適な供給量で現像剤を搬送できるスリーブ回転
速度を求めると図19に示すようになる。感光体ドラム
1への転写後のトナー付着量を一定に保つには、上記の
特性から、S’がSに近いほど感光体ドラム1における
トナー残量が少なくなるのでスリーブ回転速度を低く
し、転写後センサ出力S’がSに比べて小さいほど上記
トナー残量が多くなるのでスリーブ回転速度を高くする
必要がある。
【0084】本電子写真装置では、転写後センサ出力の
変化率とスリーブ回転速度とを上記の関係に基づいて対
応付けたルックアップテーブルを作成し、このルックア
ップテーブルにより求めたスリーブ回転速度となるよう
にスリーブ回転速度を制御することで現像剤の供給量を
制御して転写効率の低下を補うようになっている。
変化率とスリーブ回転速度とを上記の関係に基づいて対
応付けたルックアップテーブルを作成し、このルックア
ップテーブルにより求めたスリーブ回転速度となるよう
にスリーブ回転速度を制御することで現像剤の供給量を
制御して転写効率の低下を補うようになっている。
【0085】上記の構成における画質安定化のためのプ
ロセス制御の動作を説明する。
ロセス制御の動作を説明する。
【0086】まず、トナーパッチにより転写前センサ出
力が補正された後に感光体ドラム1にトナーパッチが作
成されると、このトナーパッチが転写紙に転写される。
すると、光学センサ9により転写後センサ出力S’が得
られ、この転写後センサ出力S’より転写後センサ出力
の変化率S’/Sが算出される。この変化率S’/Sよ
り前記の関係からスリーブ回転速度が求められ、これに
基づいてスリーブ回転速度が制御される。これにより、
現像剤が変化率S’/Sに応じた量だけ供給されるよう
になり、転写後の感光体ドラム1におけるトナーの付着
量が補正される。
力が補正された後に感光体ドラム1にトナーパッチが作
成されると、このトナーパッチが転写紙に転写される。
すると、光学センサ9により転写後センサ出力S’が得
られ、この転写後センサ出力S’より転写後センサ出力
の変化率S’/Sが算出される。この変化率S’/Sよ
り前記の関係からスリーブ回転速度が求められ、これに
基づいてスリーブ回転速度が制御される。これにより、
現像剤が変化率S’/Sに応じた量だけ供給されるよう
になり、転写後の感光体ドラム1におけるトナーの付着
量が補正される。
【0087】以上述べたように、本参考例に係る電子写
真装置では、転写後センサ出力に応じてスリーブ回転速
度の制御により現像剤供給量を制御するようになってい
るので、現像剤の変化等により転写効率が変化しても、
画像濃度の低下を抑制することができる。
真装置では、転写後センサ出力に応じてスリーブ回転速
度の制御により現像剤供給量を制御するようになってい
るので、現像剤の変化等により転写効率が変化しても、
画像濃度の低下を抑制することができる。
【0088】
【発明の効果】本発明に係る電子写真装置の画質安定化
装置は、以上のように、感光体に形成された転写前の基
準トナー像のトナー量S1を光学的に検出する光学検出
手段を有し、その検出値が予め設定された前記トナー量
S1の基準値T1となるように電子写真プロセスの各部
を制御して形成画像の画質を安定化させる電子写真装置
の画質安定化装置において、以下の手段を備えている。
装置は、以上のように、感光体に形成された転写前の基
準トナー像のトナー量S1を光学的に検出する光学検出
手段を有し、その検出値が予め設定された前記トナー量
S1の基準値T1となるように電子写真プロセスの各部
を制御して形成画像の画質を安定化させる電子写真装置
の画質安定化装置において、以下の手段を備えている。
【0089】上記の電子写真装置の画質安定化装置は、
画質安定化制御の後に形成された基準トナー像を転写紙
に転写させる基準トナー像転写手段と、基準トナー像転
写後の感光体におけるトナー付着量の上記光学検出手段
による検出値S2と上記トナー量S1とから算出される
転写効率、および上記基準値T1に基づいて、新たな補
正基準値T2を設定し、上記基準値T1を上記補正基準
値T2に更新する基準値補正手段とを備えている。
画質安定化制御の後に形成された基準トナー像を転写紙
に転写させる基準トナー像転写手段と、基準トナー像転
写後の感光体におけるトナー付着量の上記光学検出手段
による検出値S2と上記トナー量S1とから算出される
転写効率、および上記基準値T1に基づいて、新たな補
正基準値T2を設定し、上記基準値T1を上記補正基準
値T2に更新する基準値補正手段とを備えている。
【0090】このように基準トナー濃度の基準値T1が
補正されると、この基準値T1によりプロセス制御が行
われるようになるので、現像剤の劣化や環境の変化等に
より転写効率が変化しても適切に画質補正を行うことが
できる。したがって、画質安定化制御の精度を向上させ
て、常に安定した形成画像を得ることができる。しか
も、画質安定制御後に、基準値を更新するので、転写効
率が低下しても、補正された基準値に対する変化分だけ
プロセス条件を変化させることにより、各プロセス部の
制御量が少なくて済み、装置構成部品の劣化や用紙・ト
ナー等の消耗品の消費を最小限に抑えることができる。
補正されると、この基準値T1によりプロセス制御が行
われるようになるので、現像剤の劣化や環境の変化等に
より転写効率が変化しても適切に画質補正を行うことが
できる。したがって、画質安定化制御の精度を向上させ
て、常に安定した形成画像を得ることができる。しか
も、画質安定制御後に、基準値を更新するので、転写効
率が低下しても、補正された基準値に対する変化分だけ
プロセス条件を変化させることにより、各プロセス部の
制御量が少なくて済み、装置構成部品の劣化や用紙・ト
ナー等の消耗品の消費を最小限に抑えることができる。
【図1】本発明の実施例に係る電子写真装置におけるプ
ロセス制御部の概略構成を示すブロック図である。
ロセス制御部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る電子写真装置の電子写真
プロセス部の要部を示す構成図である。
プロセス部の要部を示す構成図である。
【図3】図1のプロセス制御部により画質安定化処理を
行った場合の画像形成回数と画像濃度との関係を示すグ
ラフである。
行った場合の画像形成回数と画像濃度との関係を示すグ
ラフである。
【図4】本発明の第1の参考例に係る電子写真装置にお
けるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
けるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図5】転写および剥離の状態を示す説明図である。
【図6】転写出力と転写効率との関係を示すグラフであ
る。
る。
【図7】本発明の第2の参考例に係る電子写真装置にお
けるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
けるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図8】転写出力と転写紙の感光体ドラムへの密着力と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図9】転写出力と剥離出力との関係を示すグラフであ
る。
る。
【図10】本発明の第3の参考例に係る電子写真装置に
おけるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
おけるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図11】転写後センサ出力と画像濃度との関係を示す
グラフである。
グラフである。
【図12】帯電出力と画像濃度との関係を示すグラフで
ある。
ある。
【図13】本発明の第4の参考例に係る電子写真装置に
おけるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
おけるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図14】転写後センサ出力の変化率と転写前除電出力
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図15】本発明の第5の参考例に係る電子写真装置に
おけるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
おけるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図16】トナー像が形成された感光体ドラムに対し転
写前除電ランプにより光照射を行っている状態を示す説
明図である。
写前除電ランプにより光照射を行っている状態を示す説
明図である。
【図17】PTL光量と転写効率との関係を示すグラフ
である。
である。
【図18】本発明の第6の参考例に係る電子写真装置に
おけるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
おけるプロセス制御部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図19】転写後センサ出力の変化率とスリーブ回転速
度との関係を示すグラフである。
度との関係を示すグラフである。
1 感光体ドラム(感光体) 2 帯電器 2a グリッド電極 4 現像装置 4b マグネットローラ 5 転写前除電器 6 転写前除電ランプ 7 転写器 8 剥離器 9 光学センサ(光学検出手段) 13 プロセス制御部(基準トナー像転写手段、基準
値補正手段) 14 プロセス制御プログラム 15 メモリ 16 CPU
値補正手段) 14 プロセス制御プログラム 15 メモリ 16 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−43773(JP,A) 特開 昭55−122379(JP,A) 特開 平1−164981(JP,A) 特開 平1−164980(JP,A) 特開 昭64−40867(JP,A) 特開 平1−241571(JP,A) 特開 平3−231767(JP,A) 特開 昭63−43189(JP,A) 特開 平3−2068(JP,A) 特開 昭63−139481(JP,A) 特開 昭62−145266(JP,A) 特開 平5−107948(JP,A) 実開 昭61−128660(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 303 G03G 15/08 115 G03G 15/16 - 15/16 103 G03G 21/00 370 - 512
Claims (1)
- 【請求項1】感光体に形成された転写前の基準トナー像
のトナー量S1を光学的に検出する光学検出手段を有
し、その検出値が予め設定された前記トナー量S1の基
準値T1となるように電子写真プロセスの各部を制御し
て形成画像の画質を安定化させる電子写真装置の画質安
定化装置において、 画質安定化制御の後に形成された基準トナー像を転写紙
に転写させる基準トナー像転写手段と、基準トナー像転
写後の感光体におけるトナー付着量の上記光学検出手段
による検出値S2と上記トナー量S1とから算出される
転写効率、および上記基準値T1に基づいて、新たな補
正基準値T2を設定し、上記基準値T1を上記補正基準
値T2に更新する基準値補正手段とを備えていることを
特徴とする電子写真装置の画質安定化装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03978192A JP3157250B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 電子写真装置の画質安定化装置 |
US08/022,740 US5333037A (en) | 1992-02-26 | 1993-02-24 | Image-quality stabilizer for an electrophotographic apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03978192A JP3157250B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 電子写真装置の画質安定化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05241403A JPH05241403A (ja) | 1993-09-21 |
JP3157250B2 true JP3157250B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=12562478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03978192A Expired - Fee Related JP3157250B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 電子写真装置の画質安定化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3157250B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002221833A (ja) * | 2001-01-24 | 2002-08-09 | Canon Inc | 画像形成装置およびカートリッジ |
US7054568B2 (en) * | 2004-03-08 | 2006-05-30 | Xerox Corporation | Method and apparatus for controlling non-uniform banding and residual toner density using feedback control |
JP4613672B2 (ja) * | 2005-04-08 | 2011-01-19 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | カラー画像形成装置 |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP03978192A patent/JP3157250B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05241403A (ja) | 1993-09-21 |
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