JP2981064B2 - 電子写真装置の画質安定化装置 - Google Patents

電子写真装置の画質安定化装置

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JP2981064B2
JP2981064B2 JP4309095A JP30909592A JP2981064B2 JP 2981064 B2 JP2981064 B2 JP 2981064B2 JP 4309095 A JP4309095 A JP 4309095A JP 30909592 A JP30909592 A JP 30909592A JP 2981064 B2 JP2981064 B2 JP 2981064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばアナログ複写
機、デジタル複写機、レーザビームプリンタ等の電子写
真装置に備えられる画質安定化装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複写機やレーザプリンタ等の電子写真装
置では、通常、原稿画像の露光により感光体に形成され
た静電潜像にトナーを付着させ、付着したトナーを転写
紙に転写させた後、加熱溶融して転写紙にトナーを定着
させることによって画像形成が行われるようになってい
る。このような電子写真装置においては、環境変化によ
る感光体および現像剤の特性変化、除電ランプおよび露
光光学系の汚れ等が要因となって、感光体の表面電位
や、トナー付着量が変動し、図54のグラフでaに示す
ように、画像形成動作を繰り返すにつれて、画像濃度
や、画像明度が変動し、画質が不安定になるという問題
がある。
【0003】そこで、従来では、感光体の表面電位、あ
るいは感光体上のトナーの付着量を検出し、これらの検
出値が一定となるように、帯電器、現像器、除電ラン
プ、露光光学系等の画像形成器をフィードバック制御す
る画質安定化装置が電子写真装置に備えられている。こ
の画質安定化装置による画像形成器へのフィードバック
制御は、電子写真装置の設置時、メインスイッチを入れ
た直後、画像形成動作の開始直前等に行われるようにな
っている。例えば画像形成動作開始前の感光体の前回転
で上記のようなフィードバック制御を行うと、図中bに
示すように、画像濃度および画像明度が常に適性範囲内
に保持され、安定した画質が得られるようになる。
【0004】ところが、上記のように画像形成動作の直
前にフィードバック制御を行うと、検出、計算、制御等
を行うために数秒の時間を要するため、画像形成動作を
指示してから実際に画像形成動作が開始されるまでの時
間が必要以上に長くなり、特に、高速型の電子写真装置
においては、このような制御時間が応答性の低下を招
き、大きな問題となっている。
【0005】これに対し、上記のフィードバック制御を
行うタイミングを、画像形成動作終了後とすることが考
えられる。画像形成動作終了後の感光体の後回転でフィ
ードバック制御を行うと、動作の開始指示直後に、次の
画像形成動作が迅速に行われることになり、電子写真装
置の応答性の低下を防ぐことが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、画像形成動作終了後の感光体の後回転でフィー
ドバック制御を行うと、図55のグラフにおけるcに示
すように、制御後、電子写真装置を長時間にわたり放置
した場合に、感光体がその不使用により回復し、表面電
位が上昇する等により、過補正の状態となり、画像濃度
の上昇や、画像のカブリが招来されるため、画質の変動
が生じるという問題を有している。また、このように画
像濃度や画像明度が適性範囲を超え、濃度の上昇や、画
像のカブリが生じると、図中斜線で示す領域に相当する
トナー消費量が増大するという問題が生じている。
【0007】本発明は、上記の課題に鑑みなされたもの
であって、電子写真装置における応答性の低下や、トナ
ー消費量の増大を招来することなく、精度良く画像濃度
および画像明度を補正して画質の安定化を図ることがで
きる電子写真装置の画質安定化装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1ないし請求項
の発明に係る電子写真装置の画質安定化装置は、上記課
題を解決するために、感光体を使用しての画像形成動作
が画像形成器によって行われ、感光体上に形成された基
準トナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出
手段が備えられ、その検出値が予め設定された基準値と
なるように、画像形成器(例えば帯電器、現像器、除電
ランプ、コピーランプ等)を制御して画質の安定化を図
る電子写真装置の画質安定化装置において、それぞれ下
記の特徴を有している。
【0009】請求項1の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、感光体の不使用時間を検知するタイマを
有し、トナー付着量検出手段で検出したトナー付着量に
基づく画像形成器の制御を画像形成動作終了後における
感光体の後回転で行うと共に、上記タイマにより検知し
た感光体の不使用時間に応じて、予め設定された感光体
の不使用時間と帯電出力、現像バイアス出力、除電光
量、露光量の補正値との関係に基づいて、該画像形成動
作終了後における感光体の後回転にて画像形成器を制御
したときの帯電出力、現像バイアス出力、除電光量、露
光量のうちの少なくとも一つを、次の画像形成動作開始
直前に補正する画質補正手段が設けられていることを特
徴としている。
【0010】請求項2の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、感光体の不使用時間を検知するタイマを
有し、トナー付着量検出手段で検出したトナー付着量に
基づく画像形成器の制御を画像形成動作終了後の感光体
の後回転で行うと共に、上記タイマで検知した感光体の
不使用時間に応じて、感光体の表面電位回復性能を示す
感光体の不使用時間の近似関数に基づいて、該画像形成
動作終了後における感光体の後回転にて画像形成器を制
御したときの帯電出力、現像バイアス出力、除電光量、
露光量のうちの少なくとも一つを、次の画像形成動作開
始直前に補正する画質補正手段が設けられていることを
特徴としている。
【0011】
【0012】請求項の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、感光体の使用時間および不使用時間をそ
れぞれ検知する2個のタイマを有し、使用時間用タイマ
により検知した感光体の使用時間に応じて、感光体の疲
労による表面電位低下特性に合わせた画像形成器の制御
を行うと共に、不使用時間用タイマにより検知した感光
体の不使用時間に応じて感光体の表面電位回復性能に合
わせた画像形成器の制御を行い、さらに、トナー付着量
検出手段により検出したトナー付着量に基づく画像形成
器の制御を所定の画像形成枚数又は所定の時間間隔で行
う画質補正手段が設けられていることを特徴としてい
る。
【0013】また、請求項ないし請求項の発明に係
る電子写真装置の画質安定化装置は、上記課題を解決す
るために、感光体を使用しての画像形成動作が画像形成
器によって行われ、感光体上に形成された基準潜像の表
面電荷量を検出する表面電荷量検出手段が備えられ、そ
の検出値が予め設定された基準値となるように、画像形
成器を制御して画質の安定化を図る電子写真装置の画質
安定化装置において、それぞれ下記の特徴を有してい
る。
【0014】請求項の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、感光体の不使用時間を検知するタイマを
有し、表面電荷量検出手段で検出した表面電荷量に基づ
く画像形成器の制御を画像形成動作終了後における感光
体の後回転で行うと共に、上記タイマにより検知した感
光体の不使用時間に応じて、予め設定された感光体の不
使用時間と帯電出力、現像バイアス出力、除電光量、露
光量の補正値との関係に基づいて、該画像形成動作終了
後における感光体の後回転にて画像形成器を制御したと
きの帯電出力、現像バイアス出力、除電光量、露光量の
うちの少なくとも一つを、次の画像形成動作開始直前に
補正する画質補正手段が設けられていることを特徴とし
ている。
【0015】請求項の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、感光体の不使用時間を検知するタイマを
有し、表面電荷量検出手段で検出した表面電荷量に基づ
く画像形成器の制御を画像形成動作終了後の感光体の後
回転で行うと共に、上記タイマで検知した感光体の不使
用時間に応じて、感光体の表面電位回復性能を示す感光
体の不使用時間の近似関数に基づいて、該画像形成動作
終了後における感光体の後回転にて画像形成器を制御し
たときの帯電出力、現像バイアス出力、除電光量、露光
量のうちの少なくとも一つを、次の画像形成動作開始直
前に補正する画質補正手段が設けられていることを特徴
としている。
【0016】
【0017】請求項の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、感光体の使用時間および不使用時間をそ
れぞれ検知する2個のタイマを有し、使用時間用タイマ
により検知した感光体の使用時間に応じて、感光体の疲
労による表面電位低下特性に合わせた画像形成器の制御
を行うと共に、不使用時間用タイマにより検知した感光
体の不使用時間に応じて感光体の表面電位回復性能に合
わせた画像形成器の制御を行い、さらに、表面電荷量検
出手段により検出した表面電荷量に基づく画像形成器の
制御を所定の画像形成枚数又は所定の時間間隔で行う画
質補正手段が設けられていることを特徴としている。
【0018】請求項の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、上記課題を解決するために、感光体を使
用しての画像形成動作が画像形成器によって行われ、感
光体上に形成された基準トナー像のトナー付着量を検出
するトナー付着量検出手段が備えられ、その検出値が予
め設定された基準値となるように、画像形成器を制御し
て画質の安定化を図る電子写真装置の画質安定化装置に
おいて、画像形成動作の累積時間および感光体の不使用
時間をそれぞれ検知する2個のタイマを有し、累積時間
用タイマにより検知した画像形成動作の累積時間が所定
の時間に達したときに、トナー付着量検出手段で検出し
たトナー付着量に基づいて画像形成器を制御すると共
に、不使用時間用タイマにより検知した感光体の不使用
時間が、所定の時間以上になった場合、次の画像形成動
作開始前に画像形成器を制御する画質補正手段が設けら
れていることを特徴としている。
【0019】請求項の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、上記課題を解決するために、感光体を使
用しての画像形成動作が画像形成器によって行われ、感
光体上に形成された基準潜像の表面電荷量を検出する表
面電荷量検出手段が備えられ、その検出値が予め設定さ
れた基準値となるように、画像形成器を制御して画質の
安定化を図る電子写真装置の画質安定化装置において、
画像形成動作の累積時間および感光体の不使用時間をそ
れぞれ検知する2個のタイマを有し、累積時間用タイマ
により検知した画像形成動作の累積時間が所定の時間に
達したときに、表面電荷量検出手段で検出した表面電荷
量に基づいて画像形成器を制御すると共に、不使用時間
用タイマにより検知した感光体の不使用時間が、所定の
時間以上になった場合、次の画像形成動作開始前に画像
形成器を制御する画質補正手段が設けられていることを
特徴としている。
【0020】
【作用】請求項1の構成によれば、画質補正手段は、画
像形成動作終了後の感光体の後回転でトナー付着量検出
手段の検出値に基づいて画像形成器を制御すると共に、
タイマで検知した感光体の不使用時間に応じて、予め設
定された感光体の不使用時間と帯電出力、現像バイアス
出力、除電光量、露光量の補正値との関係に基づいて、
該画像形成動作終了後における感光体の後回転にて画像
形成器を制御したときの帯電出力、現像バイアス出力、
除電光量、露光量のうちの少なくとも一つを、次の画像
形成動作開始直前に補正するようになっている。したが
って、画像形成動作終了後の制御により、電子写真装置
の連続使用による画質の変動が補正されると共に、感光
体の不使用時間に応じた制御により、電子写真装置の放
置による画質の変動が補正される。すなわち、画像形成
器の制御として、例えば帯電出力、現像バイアス出力、
あるいは除電光量を制御すれば、画像濃度の調整が行わ
れる一方、露光量を制御すれば、画像明度に対する調整
が行われる。また、これらを組み合わせて制御すること
により、画像濃度及び画像明度の両方について、画質の
安定化を図ることも可能である。
【0021】これらの結果、画像形成後の感光体の後回
転でトナー付着量に基づく制御を行う場合でも、感光体
の不使用時間に基づく制御を例えば画像形成動作の開始
前に行うことにより、過補正によるトナー消費量の増大
を招来することなく、次の画像形成動作の開始時に安定
した画質を得ることができる。また、不使用時間に応じ
て所定の関係に基づいて行う補正は、一方通行の制御で
あるので、トナー付着量に基づく制御ほど時間を要する
ものではなく、画像形成動作の開始前に上記一方通行の
制御を行っても、実際に動作が開始されるまでの時間
は、それほど延長されないので電子写真装置の応答性の
低下を回避できる。
【0022】請求項2の構成によれば、画質補正手段
は、トナー付着量に基づいて感光体の後回転で画像形成
器を制御すると共に、感光体の表面電位回復性能を示す
感光体の不使用時間の近似関数に基づいて、タイマで検
知した不使用時間から電子写真装置の放置による感光体
表面電位の回復量を算出し、この回復量を次の画像形成
動作開始直前に補正するようになっている。したがっ
て、トナー消費量の増大や、電子写真装置の応答性の低
下を招くことなく、さらに精度の良い画質補正を実施す
ることができ、画質の安定化を図ることができる。
【0023】
【0024】請求項の構成によれば、画質補正手段
は、使用時間用タイマにより検知した感光体の使用時間
に応じて、感光体の表面電位低下特性に合わせた画像形
成器の制御を行うと共に、不使用時間用タイマにより検
知した感光体の不使用時間に応じて、感光体の表面電位
回復性能に合わせた画像形成器の制御を行い、さらに、
トナー付着量に基づく画像形成器の制御をコピー枚数
あるいは時間等により定められた所定の間隔で実施する
ようになっている。
【0025】すなわち、感光体の使用が短時間であれ
ば、疲労により低下する感光体の表面電位は、使用時間
に応じて表面電位低下特性に合わせて行う制御で補正で
きるが、長期的に生じる変化は、予測が困難であるた
め、これを補正するために、所定の間隔でトナー付着量
に基づく制御を行うようになっている。この結果、トナ
ー、時間、労力等を必要以上に消費するトナー付着量に
基づく制御の実施回数を減少させると共に、電子写真装
置の応答性の低下を招来することなく、精度の良い画質
補正を実施できる。
【0026】請求項の構成によれば、画質補正手段
は、画像形成動作終了後の感光体の後回転で表面電荷量
検出手段の検出値に基づいて画像形成器を制御すると共
に、タイマで検知した感光体の不使用時間に応じて、予
め設定された感光体の不使用時間と帯電出力、現像バイ
アス出力、除電光量、露光量の補正値との関係に基づい
て、該画像形成動作終了後における感光体の後回転にて
画像形成器を制御したときの帯電出力、現像バイアス出
力、除電光量、露光量のうちの少なくとも一つを、次の
画像形成動作開始直前に補正するようになっている。し
たがって、トナー消費量の増大や、電子写真装置の応答
性の低下を招くことなく、精度良く画質の補正を行うこ
とができ、画質の安定化を図ることができる。
【0027】請求項の構成によれば、画質補正手段
は、表面電荷量に基づいて感光体の後回転で画像形成器
を制御すると共に、感光体の表面電位回復性能を示す感
光体の不使用時間の近似関数に基づいて、タイマで検知
した不使用時間から電子写真装置の放置による感光体表
面電位の回復量を算出し、この回復量を次の画像形成動
作開始直前に補正するようになっている。したがって、
トナー消費量の増大や、電子写真装置の応答性の低下を
招くことなく、さらに精度の良い画質補正を実施するこ
とができ、画質の安定化を図ることができる。
【0028】
【0029】請求項の構成によれば、画質補正手段
は、使用時間用タイマにより検知した感光体の使用時間
に応じて、感光体の表面電位低下特性に合わせた画像形
成器の制御を行うと共に、不使用時間用タイマにより検
知した感光体の不使用時間に応じて、感光体の表面電位
回復性能に合わせた画像形成器の制御を行い、さらに、
表面電荷量に基づく画像形成器の制御をコピー枚数、あ
るいは時間等により定められた所定の間隔で実施するよ
うになっている。
【0030】すなわち、感光体の使用が短時間であれ
ば、疲労により低下する感光体の表面電位を、使用時間
に応じて表面電位低下特性に合わせて行う制御で補正す
ると共に、予測が困難で長期的に生じる表面電位の変化
を、所定の間隔で表面電荷量に基づいて行う制御で補正
するようになっている。この結果、時間、労力等を必要
以上に消費する表面電荷量に基づく制御の実施回数を減
少させると共に、トナー消費量の増大や、電子写真装置
の応答性の低下を招来することなく、精度の良い画質補
正を実施できる。
【0031】請求項の構成によれば、画質補正手段
は、不使用時間用タイマにより検知した感光体の不使用
時間が、所定の時間以上になった場合、次の画像形成動
作開始前に画像形成器を制御すると共に、累積時間用タ
イマにより検知した画像形成動作の累積時間が所定の時
間に達したときに、トナー付着量検出手段の検出値に基
づいて画像形成器の制御の制御を行い、画質の安定化を
図るようになっている。
【0032】したがって、例えば連続して多数枚の画像
形成動作が行われた場合には、画像形成動作の累積時間
が所定の時間に達したときに動作中でも制御がかかり、
連続動作による画質の変動を補正することができると共
に、比較的短時間内に、画像形成動作と停止とが繰り返
し行われた場合には、画像形成動作の累積時間が所定の
時間に達するまで制御がかからないようになっているた
め、不要な制御を減らすことができる。また、長時間に
わたり電子写真装置が放置され、感光体の不使用時間が
所定の時間以上になった場合には、画像形成動作の開始
前に制御がかかり、電子写真装置の放置により生じる画
質の変動を補正できる。
【0033】この結果、トナー消費量の増大や、電子写
真装置の応答性の低下を招来することなく、画像形成動
作が行われる頻度に応じて少ない制御回数で、効率良く
画質補正を行うことができ、画質の安定化を図ることが
可能になる。
【0034】請求項の構成によれば、画質補正手段
は、不使用時間用タイマにより検知した感光体の不使用
時間が、所定の時間以上になった場合、次の画像形成動
作開始前に画像形成器を制御すると共に、累積時間用タ
イマにより検知した画像形成動作の累積時間が所定の時
間に達したときに、表面電荷量検出手段の検出値に基づ
いて画像形成器の制御を行い、画質の安定化を図るよう
になっている。
【0035】したがって、トナー消費量の増大や、電子
写真装置の応答性の低下を招来することなく、画像形成
動作が行われる頻度に応じて少ない制御回数で効率良く
画質補正を行うことができ、画質の安定化を図ることが
可能になる。
【0036】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図7
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0037】本実施例に係る画質安定化装置を備えた電
子写真装置としての複写機は、図2に示すように、円筒
状の感光体ドラム(感光体)1を備えている。感光体ド
ラム1は、複写機内でA方向に回転可能に設けられてお
り、図示しない露光光学系に備えられたコピーランプか
ら原稿(図示せず)に光を照射することにより得られた
反射光が、B方向から原稿像として照射されることによ
って露光され、静電潜像が形成されるようになってい
る。
【0038】感光体ドラム1の最上端部近傍には、感光
体ドラム1を帯電するスコロトロン型の帯電器(画像形
成器)2が配されている。この帯電器2は、グリット電
極2aを有しており、このグリット電極2aに印加する
グリット電圧が制御されることにより、帯電出力が制御
されるようになっている。
【0039】感光体ドラム1の周囲には、他の画像形成
器として、ブランクランプ3、現像器4、転写前除電器
5、転写前除電ランプ6、転写器7、剥離器8、パッチ
センサ(トナー付着量検出手段)9、クリーナー前除電
器10、クリーナーユニット11、除電ランプ12、及
び光疲労付与ランプ13が配されている。
【0040】ブランクランプ3は、感光体ドラム1にお
ける非画像領域に光を照射するもので、LED(Light E
mitting Diode)等により構成されている。
【0041】現像器4は、内部にマグネットローラ4a
を備えている。マグネットローラ4aは、外周部を形成
する筒状の非磁性スリーブを有すると共に、その内部に
磁極を有しており、上記スリーブが図示しない駆動源か
らの回転駆動力で回転するようなっている。また、この
マグネットローラ4aは、上記磁極の磁力により、スリ
ーブに現像剤を付着させて磁気ブラシを形成し、スリー
ブが回転することで、感光体ドラム1に現像剤を供給す
るようになっている。
【0042】転写前除電器5は、現像器4により感光体
ドラム1上の静電潜像に吸着したトナーを図示しない転
写紙に転写する前に、帯電器2と逆極性かつトナーと同
極性のコロナ放電を静電潜像に施してその電荷をキャン
セルし、トナーの感光体ドラム1への吸着力を弱めるよ
うになっている。転写前除電ランプ6は、光除電により
さらに静電潜像の電荷をキャンセルして、トナーの感光
体ドラム1への吸着力を弱めるようになっている。
【0043】転写器7は、転写紙に帯電器2と同極性の
コロナ放電を施すことにより、感光体ドラム1のトナー
像を転写紙に転移させるようになっている。剥離器8
は、トナー像が転写された転写紙にACコロナ放電を施
すことにより、トナーの感光体ドラム1への吸着力を緩
和して、転写紙を感光体ドラム1から剥離させるように
なっている。
【0044】剥離後の画像形成工程では、トナー像の転
写された転写紙が図示しない定着装置まで搬送され、そ
の定着装置で加熱および加圧されて転写紙に対するトナ
ー像の溶融定着処理が施されるようになっている。
【0045】パッチセンサ9は、発光ダイオードおよび
フォトトランジスタ等により構成されており、画質の安
定化を図るため、帯電出力に対する後述のフィードバッ
ク制御を行う際に、感光体ドラム1上に形成された暗部
トナーパッチに対して発光ダイオードから光を照射する
と共に、感光体ドラム1に反射した光をフォトトランジ
スタにより受光し、その光量を感光体ドラム1上のトナ
ー付着量として検出し、その検出値を電気信号にて出力
するようになっている。
【0046】クリーナー前除電器10は、帯電器2と逆
極性の電荷を感光体ドラム1に供給することにより、転
写後、感光体ドラム1に残留している電位を消去し、残
留トナーの感光体ドラム1への吸着力を弱めるようにな
っている。クリーナーユニット11は、ブレード11a
を有しており、このブレード11aにより感光体ドラム
1に付着しているトナーを掻き落として回収することに
より、感光体ドラム1の表面のトナーを除去するように
なっている。
【0047】除電ランプ12は、感光体ドラム1に光を
照射することにより、クリーニング後の感光体ドラム1
に残留している電位を消去するようになっている。光疲
労付与ランプ13は、感光体ドラム1に対し除電ランプ
12とは異なる光を照射して、除電ランプ12により消
去しきれなかった電位を消去すると共に、感光体ドラム
1に一定の光疲労を与えることにより、上記のような各
画像形成工程を有する一連のコピー動作毎にコピー濃度
が変動するのを防止するようになっている。
【0048】本複写機は、図1に示すように、感光体ド
ラム1上に後述のように形成された暗部トナーパッチの
トナー付着量を検出するパッチセンサ9の出力に基づい
て、帯電器2の帯電出力をフィードバック制御する画質
補正手段としてのCPU (Central Processing Unit)1
4を備えている。また、このCPU14には、感光体ド
ラム1を使用しない回転停止時間、すなわち複写機の放
置時間(感光体の不使用時間)をカウントする放置時間
用タイマ(以下、タイマと称する)15が接続されてお
り、CPU14は、このタイマ15からの出力に応じ
て、後述の関係に基づいて帯電出力を一方通行制御する
ようになっている。
【0049】ところで、上記構成の複写機では、主に以
下に示すような2つの要因により、コピー濃度が低下す
る等、画質に変動が生じる。
【0050】感光体ドラム1の使用、不使用に伴う疲
労、回復の変化 温度等の環境変化による感光体ドラム1や現像剤等の
各特性変化、および感光体ドラム1の表面状態の変化に
よる特性変化 上記の変化による感光体ドラム1の表面電位の推移
は、図3に示すように、感光体ドラム1の使用時に低下
し(疲労)、不使用時に上昇する(回復)というもので
ある。これは、感光体ドラム1における図示しない感光
体層中のトラップにホールおよびエレクトロンが捕獲、
あるいは開放されることにより、比較的短時間で発生す
るものである。したがって、の変化による表面電位の
変動は、ある種の関係に基づいて、容易に予測可能であ
る。
【0051】一方、上記の変化によるコピー濃度の推
移は、図4のグラフに実線で示すように、複写機の連続
使用により低下すると共に、不使用により上昇するとい
うものである。このようなコピー濃度の推移は、上記
の変化による表面電位の推移(図中破線で示す)に対し
て、その傾向は類似しているが、変化の割合が異なって
いる。また、上記コピー濃度の推移は、感光体ドラム1
の表面状態の変化、複写機の連続的な動作による機内温
度上昇、放置による機内温度下降等の種々の変動要因が
組み合わさって生じ、変化の発生に長時間を要するた
め、特に、複写機の使用によるコピー濃度の低下につい
ては予測が困難である。
【0052】そこで、本複写機では、上記、の変化
によるコピー濃度の変動を補正し、画質の安定化を図る
ため、帯電出力に対するフィードバック制御をコピー動
作終了時の感光体ドラム1の後回転で行うと共に、上記
フィードバック制御後の複写機の放置時間に応じて、次
のコピー動作が開始される直前に帯電出力を一方通行制
御するようになっている。
【0053】以下に、帯電出力に対する上記の各制御に
ついて説明する。
【0054】前記暗部トナーパッチは、コピー動作終了
後における感光体ドラム1の後回転において、帯電器2
により感光体ドラム1を所定の電位に帯電させ、現像器
4との接触域を通過させることにより、感光体ドラム1
上に所定の形状で形成される。そして、この暗部トナー
パッチのトナー付着量を上記パッチセンサ9により検出
し、CPU14において、予め設定された基準値と上記
パッチセンサ9の検出値とを比較して、この検出値が基
準値と一致するように、帯電出力をフィードバック制御
する。尚、上記基準値は、工場における組み立て完了
時、あるいは複写機の設置時等における初期状態で設定
され、CPU14に接続された図示しない記憶装置に記
憶されているものである。
【0055】帯電出力とコピー濃度とは、図5に示すよ
うに帯電出力の増加に伴いコピー濃度も上昇するという
関係を有しているので、複写機の連続使用によりコピー
濃度が低下した場合には、帯電出力を増加させる方向に
制御する。このように、パッチセンサ9で検出した感光
体ドラム1上のトナー付着量に基づいて帯電出力をフィ
ードバック制御することにより、コピー濃度の変動要因
の関係が全く分からないブラックボックスの状態のまま
で、コピー濃度を補正することができる。
【0056】ところで、上記のフィードバック制御後
に、感光体ドラム1の回転を停止して、複写機を放置
し、その状態のままで、次のコピー動作を行うと、感光
体ドラム1の回復等により過補正の状態になるため、得
られるコピーの濃度が必要以上に高くなる。このような
複写機の放置によるコピー濃度の変動は、ある種の関係
に基づいて予測が可能である。したがって、上記の記憶
装置には、図5に示す帯電出力とコピー濃度との関係に
基づいて、図6に示すように、上記フィードバック制御
時からの複写機の放置時間に応じて、帯電出力の補正値
が段階的に減少していくように予め設定されている。
【0057】つまり、CPU14は、次のコピー動作の
開始が指示されたときに、タイマ15によりカウントし
た複写機の放置時間に応じて、上記のように設定された
補正値に帯電出力を一方通行制御する。すなわち、帯電
出力を減少させる方向に制御することにより、複写機の
放置により回復し、過補正となるコピー濃度を再度補正
することができる。
【0058】これらの結果、図7に示すように、暗部ト
ナーパッチのトナー付着量に基づく帯電出力のフィード
バック制御後に、長時間複写機が放置されて過補正の状
態となり、コピー濃度が上昇した場合でも、タイマ15
によりカウントした制御後の放置時間に応じて、帯電出
力を制御することにより、適性な濃度で次のコピー動作
を開始することができ、トナー消費量の増大を回避でき
る。
【0059】また、コピー動作開始直前に上記の放置時
間に応じて行われる帯電出力の制御は、上記のように設
定された補正値に基づいて行う一方通行の制御であるの
で、フィードバック制御を行う際に必要な、トナー付着
量の検出および計算等の時間が不要になり、制御に余分
な時間を要することなく、次のコピー動作が迅速に開始
される。
【0060】したがって、コピー動作終了後の感光体ド
ラム1の後回転でトナー付着量に基づいて帯電出力に対
して行うフィードバック制御と、次のコピー動作の開始
前に放置時間に応じて行う帯電出力の一方通行の制御と
を組み合わせることにより、過補正によるトナー消費量
の増大を招来することなく、上記及びにより生じる
コピー濃度の変動を精度良く補正できると共に、コピー
動作の開始を指示してから、実際にコピーが開始される
までの時間、すなわちファーストコピー時間を短縮する
ことが可能になり、複写機の応答性が向上するため、特
に、高速型の複写機において大きな効果を奏するものと
なる。
【0061】〔実施例2〕次に、本発明の他の実施例に
ついて、図2、図8ないし図10に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施
例に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
記号を付記し、その説明を省略する。
【0062】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配される現像器4等の画像形成器
とを備えている。また、本複写機は、図8に示すよう
に、感光体ドラム1上のトナー付着量を検出するパッチ
センサ9および複写機の放置時間をカウントするタイマ
15の出力に応じて、現像器4の現像バイアス出力を制
御するCPU14を備えている。
【0063】上記CPU14は、複写機の使用および放
置に伴うコピー濃度の変動を補正し、画質の安定化を図
るために、パッチセンサ9により検出した暗部トナーパ
ッチのトナー付着量に基づいて、コピー動作終了後の感
光体ドラム1の後回転で現像バイアス出力をフィードバ
ック制御すると共に、タイマ15によりカウントした上
記フィードバック制御後の複写機の放置時間に応じて、
次のコピー動作が開始される直前に、現像バイアス出力
を一方通行制御するようになっている。
【0064】以下に、現像バイアス出力に対する上記の
各制御について説明する。
【0065】トナー付着量に基づくフィードバック制御
では、コピー動作終了後における感光体ドラム1の後回
転で、前記実施例1における複写機と同様に暗部トナー
パッチを形成し、この暗部トナーパッチのトナー付着量
をパッチセンサ9で検出する。そして、CPU14にお
いて、パッチセンサ9による検出値が予め設定された基
準値と一致するように現像バイアス出力をフィードバッ
ク制御する。すなわち、現像バイアス出力とコピー濃度
とは、図9に示すように現像バイアス出力の増加に伴っ
てコピー濃度が低下するという関係を有しているので、
複写機の連続使用によりコピー濃度が低下した場合に
は、現像バイアス出力を減少させる方向に制御すること
により、低下したコピー濃度を初期レベルに補正するこ
とができる。
【0066】また、上記CPU14に接続されている図
示しない記憶装置には、上記の現像バイアス出力とコピ
ー濃度との関係に基づいて、図10に示すように、上記
フィードバック制御後からの放置時間に応じて、現像バ
イアス出力の補正値が段階的に増加するように設定され
ている。そして、次のコピー動作の開始が指示されたと
きに、タイマ15でカウントした上記フィードバック制
御後からその時点までの放置時間に応じて、予め上記の
ように設定された補正値に現像バイアス出力を一方通行
制御する。すなわち、現像バイアス出力を増加させる方
向に制御することで、複写機の放置により過補正の状態
となったコピー濃度を補正することができ、適性な濃度
で次のコピー動作を開始することができる。
【0067】このように、現像バイアス出力に対して、
感光体ドラム1の後回転で行うトナー付着量に基づくフ
ィードバック制御と、次のコピー動作開始前に放置時間
に応じて行う一方通行の制御とを組み合わせて施すこと
により、トナー消費量の増大や、複写機の応答性の低下
を招くことなく、精度良くコピー濃度の変化を補正し、
画質の安定化を図ることが可能になる。
【0068】〔実施例3〕次に、本発明のさらに他の実
施例について、図2、図11ないし図13に基づいて説
明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記
の実施例に示した手段と同一の機能を有するの手段に
は、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0069】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配される除電ランプ12等の画像
形成器とを備えている。また、本複写機は、図11に示
すように、感光体ドラム1上のトナー付着量を検出する
パッチセンサ9と、複写機の放置時間をカウントするタ
イマ15との出力に応じて、除電ランプ12の除電光量
を制御するCPU14を備えている。
【0070】上記CPU14は、複写機の使用および放
置に伴うコピー濃度の変動を補正し、画質の安定化を図
るために、パッチセンサ9により検出した暗部トナーパ
ッチのトナー付着量に基づいて、コピー動作終了後の感
光体ドラム1の後回転で除電光量をフィードバック制御
すると共に、タイマ15によりカウントした上記フィー
ドバック制御後の複写機の放置時間に応じて、次のコピ
ー動作の開始直前に除電光量を一方通行制御するように
なっている。
【0071】以下に、除電光量に対する上記の各制御に
ついて説明する。
【0072】トナー付着量に基づくフィードバック制御
では、コピー動作終了後における感光体ドラム1の後回
転で、前記実施例1の複写機と同様に暗部トナーパッチ
を形成し、パッチセンサ9で暗部トナーパッチのトナー
付着量を検出する。そして、CPU14において、パッ
チセンサ9の検出値と予め設定された基準値とが一致す
るように、除電光量をフィードバック制御する。つま
り、除電光量とコピー濃度とは、図12に示すように、
除電光量が増加するに伴いコピー濃度が低下するという
関係を有しているので、複写機の連続使用により低下し
たコピー濃度は、除電光量を減少させる方向に制御する
ことで、初期レベルに補正される。
【0073】また、上記CPU14に接続された図示し
ない記憶装置には、上記の除電光量とコピー濃度との関
係に基づいて、図13に示すように、フィードバック制
御後の放置時間に応じて、除電光量の補正値が段階的に
増加するように設定されている。そして、次のコピー動
作の開始が指示されたときに、タイマ15によりカウン
トした複写機の放置時間に応じて、予め上記のように設
定された補正値に除電光量を一方通行制御する。つま
り、複写機の放置により過補正となるコピー濃度は、放
置時間に応じて除電光量を増加させる方向に制御するこ
とで補正することができるので、適性な濃度で次のコピ
ー動作を開始することが可能になる。
【0074】このように、除電光量に対して、感光体ド
ラム1の後回転でトナー付着量に基づいて行うフィード
バック制御と、次のコピー動作の開始前に放置時間に応
じて行う一方通行の制御とを組み合わせて施すことによ
り、トナー消費量の増大や、複写機の応答性の低下を招
くことなく、精度良くコピー濃度の変化を補正し、画質
の安定化を図ることが可能になる。
【0075】〔実施例4〕次に、本発明のさらに他の実
施例について、図2、図14ないし図19に基づいて説
明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記
の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段には、
同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0076】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図14に示すように、感光体
ドラム1上のトナー付着量を検出するパッチセンサ9
と、複写機の放置時間をカウントするタイマ15との出
力に応じて、図示しない露光光学系に備えられたコピー
ランプ19の光量を調整することにより、感光体ドラム
1に照射する露光量を制御するCPU14を備えてい
る。上記コピーランプ19は、図示しない原稿に光を照
射するもので、原稿からの反射光が、原稿像として図2
に示す感光体ドラム1にB方向から露光されるようにな
っている。
【0077】この複写機においても前記実施例1で述べ
た、が主な要因となって、感光体ドラム1における
露光領域に相当する明部の表面電位に変化が生じるた
め、コピー明度が変動し、画質が不安定になる。上記
の変化により、感光体ドラム1における明部表面電位の
推移は、図15のグラフに示すようになる。すなわち、
明部表面電位は、感光体ドラム1の使用に伴う疲労によ
り低下すると共に、感光体ドラム1の不使用に伴う回復
により上昇する。このような明部表面電位の変動は、比
較的短時間で発生するため、ある種の関係に基づいて容
易に予測できる。
【0078】一方、上記の変化により、コピー明度の
推移は、図16のグラフに実線で示すようになる。つま
り、複写機を連続使用すると、明部表面電位の低下、現
像剤の劣化、機内温度の上昇等が生じるため、感光体ド
ラム1に対するトナーの付着量が減少し、画像の明るさ
が増していくことになる一方、その使用を停止すると、
感光体ドラム1および現像剤等の疲労が回復して、トナ
ー付着量が増加し、画像カブリが生じるというものであ
る。
【0079】このようなの変化によるコピー明度の推
移は、の変化による明部表面電位の推移(図中破線で
示す)に対して、その傾向は類似している。しかしなが
ら、の変化による変動は、上記のようにあらゆる要因
が組み合わさって生じ、また変化の発生に長時間を要す
るため、の変化による変動よりもその変化量が大きく
なり、特に、複写機の連続使用によるコピー明度の変動
については予測が困難である。
【0080】そこで、上記CPU14は、上記、の
変化によるコピー明度の変動を補正し、画質の安定化を
図るため、コピー終了後の感光体ドラム1の後回転で図
14に示すパッチセンサ9で検出した明部トナーパッチ
のトナー付着量に基づいて、露光量をフィードバック制
御すると共に、タイマ15によりカウントした上記フィ
ードバック制御後の複写機の放置時間に応じて、次のコ
ピー動作が開始される直前に露光量を一方通行制御する
ようになっている。
【0081】以下に、このような露光量に対する制御に
ついて説明する。
【0082】コピー動作終了後、感光体ドラム1の後回
転で、所定の帯電出力により感光体ドラム1を帯電させ
ると共に、露光光学系に設けられた所定の濃度を有する
基準板(図示せず)に対してコピーランプ19から所定
の光量の光を照射し、基準板から得られた反射光を感光
体ドラム1上に露光して潜像を形成した後、現像器4で
この潜像にトナーを付着させることにより、感光体ドラ
ム1上に所定形状の明部トナーパッチを形成する。そし
て、パッチセンサ9により、上記明部トナーパッチのト
ナー付着量を検出し、CPU14において、予め設定さ
れた基準値と、パッチセンサ9による検出値とを比較
し、検出値と基準値とが一致するように、露光量をフィ
ードバック制御する。尚、上記基準値は、工場での組み
立て完了後、あるいは複写機の設置時等の初期状態にお
いて設定され、上記CPU14に接続された図示しない
記憶装置に記憶されているものである。
【0083】露光量とコピー明度とは、図17に示すよ
うに、露光量が増加するに伴って感光体ドラム1におけ
る露光領域にトナーが付着し難くなるため、コピーの明
るさが増すという関係を有しているので、複写機の連続
使用により変動したコピー明度は、露光量を減少する方
向に制御することで、初期レベルに補正することができ
る。
【0084】ところで、上記のフィードバック制御後、
複写機の放置により、感光体ドラム1における明部表面
電位が上昇すると、露光領域にトナーが付着し易くな
り、画像のカブリが生じるが、このようなコピー明度の
変動は、容易に予測可能である。したがって、前記の記
憶装置には、上記したような露光量とコピー明度との関
係に基づいて、図18に示すように、上記フィードバッ
ク制御後からの複写機の放置時間に応じて、露光量の補
正値が、段階的に増加するように設定されている。
【0085】そして、次のコピー動作の開始が指示され
たときに、タイマ15によりカウントされたフィードバ
ック制御後からその時点までの放置時間に応じて、予め
上記のように設定された補正値に露光量を一方通行制御
する。このように、放置により過補正となったコピー明
度は、露光量を増加させる方向に制御することで、補正
することができ、次のコピー動作を適性なコピー明度で
開始できる。
【0086】これらの結果、露光量に対して、感光体ド
ラム1上のトナー付着量に基づいて感光体ドラム1の後
回転で行うフィードバック制御と、放置時間に応じて次
のコピー動作の開始前に行う一方通行の制御とを組み合
わせて施すことにより、図19に示すように、トナー付
着量に基づく露光量のフィードバック制御後に、複写機
が放置され、コピー明度が変動した場合でも、画像のカ
ブリ等を招来することなく、適性なコピー明度で、次の
コピー動作を開始することができる。したがって、感光
体ドラム1の後回転でのみ露光量を制御する場合に生じ
ていたトナー消費量の増大や、感光体ドラム1の前回転
で露光量を制御する場合に生じていた複写機の応答性の
低下を招くことなく、精度良くコピー明度の変動を補正
し、画質の安定化を図ることが可能になる。
【0087】〔実施例5〕次に、本発明のさらに他の実
施例について、図2、図17、図18、図20ないし図
25に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説
明の便宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を
有する手段には、同一の記号を付記し、その説明を省略
する。
【0088】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2、現像器4、
除電ランプ12、コピーランプ等の画像形成器とを備え
ている。また、本複写機は、図20に示すように、感光
体ドラム1上のトナー付着量を検出するパッチセンサ9
と、複写機の放置時間をカウントするタイマ15との出
力に応じて、帯電出力、現像バイアス出力、及び除電光
量のうち少なくとも一つと、露光量とを制御するCPU
14を備えている。
【0089】上記の構成の複写機では、前記実施例1で
述べたの変化により、感光体ドラム1において露光を
行っていない暗部の表面電位と、感光体ドラム1におい
て露光を行った明部の表面電位とが、図21に示すよう
に推移する。このような明部および暗部の表面電位の推
移は、変化の時定数および変化量は異なるが、感光体ド
ラム1の使用により低下し、不使用により上昇するとい
う傾向は略同様である。また、前記実施例1で述べた
の変化が生じると、図22のグラフに実線で示すよう
に、コピー濃度及びコピー明度が推移する。によるコ
ピー濃度およびコピー明度の推移は、による暗部及び
明部の表面電位の推移(図中破線で示す)に対して、変
化の傾向は類似しているが、変化の割合が異なってい
る。
【0090】そこで、本複写機では、上記のような画質
の変動を補正するために、前記実施例1〜3で述べた図
23に示す帯電出力、現像バイアス出力、及び除電光量
とコピー濃度との関係、及び前記実施例4で述べた図1
7に示す露光量とコピー濃度との関係に基づいて、コピ
ー動作終了後における感光体ドラム1の後回転で、帯電
出力、現像バイアス出力、及び除電光量のうちの少なく
とも1つと、露光量とにそれぞれフィードバック制御を
行うと共に、上記フィードバック制御後からの複写機の
放置時間に応じて、帯電出力、現像バイアス出力、及び
除電光量のうちの少なくとも1つと、露光量とをそれぞ
れ一方通行制御するようになっている。
【0091】以下に、各画像形成器に対する上記の各制
御について説明する。
【0092】コピー動作終了後、感光体ドラム1におけ
る後回転で、前記実施例1の複写機と同様に感光体ドラ
ム1上に暗部トナーパッチを形成する。この暗部トナー
パッチにおけるトナー付着量を上記パッチセンサ9で検
出し、CPU14により予め設定された基準値とパッチ
センサ9の検出値とが一致するように、帯電出力、現像
バイアス出力、及び除電光量のうちの少なくとも1つを
フィードバック制御する。これにより、複写機の連続使
用により低下したコピー濃度を初期レベルに補正でき
る。
【0093】また、感光体ドラム1における上記の後回
転で、前記実施例4と同様に感光体ドラム1上に明部ト
ナーパッチを形成する。そして、パッチセンサ9により
明部トナーパッチのトナー付着量を検出し、CPU14
により、予め設定された基準値とパッチセンサ9の検出
値とが一致するようにコピーランプ19の光量を調整す
ることにより、感光体ドラム1に照射される露光量をフ
ィードバック制御する。これにより、複写機の連続使用
により変動したコピー明度を初期レベルに補正できる。
【0094】CPU14に接続された図示しない記憶装
置には、実施例1〜3と同様に、図24に示すように、
フィードバック制御後の放置時間に応じた帯電出力、現
像バイアス出力、および除電光量の補正値がそれぞれ設
定されていると共に、実施例4と同様に、図18に示す
ように、上記放置時間に応じた露光量の補正値が設定さ
れている。
【0095】そして、上記のフィードバック制御後、次
のコピー動作の開始が指示されると、タイマ15により
カウントしたフィードバック制御後の放置時間に応じ
て、上記のようにそれぞれ設定された補正値に帯電出
力、現像バイアス出力、および除電光量のうち少なくと
も一つと、露光量とを一方通行制御する。これにより、
放置に伴って過補正となり、上昇したコピー濃度を補正
できると共に、画像カブリの発生を防ぐことができる。
【0096】本複写機では、画像の高濃度部に相当する
暗部について、帯電出力、現像バイアス出力、および除
電光量のうち少なくとも一つを制御して、コピー濃度の
調整を図ると共に、画像の低濃度部に相当する明部につ
いて、露光量を制御してコピー明度の調整を図るため、
上記のように、帯電出力、現像バイアス出力、および除
電光量のうちの少なくとも一つと、露光量とのフィード
バック制御をコピー終了後の感光体ドラム1の後回転で
行い、さらに複写機の放置時間に応じて、帯電出力、現
像バイアス出力、及び除電光量のうちの少なくとも一つ
と、露光量とに対する一方通行の制御を行っている。
【0097】これにより、図25に示すように、トナー
消費量の増大や、複写機の応答性の低下を招来すること
なく、複写機の連続使用や、放置により生じるコピー濃
度およびコピー明度の変動をそれぞれ精度良く補正し、
画質の安定化を図ることが可能になる。
【0098】〔実施例6〕次に、本発明のさらに他の実
施例について、図1、図2、図26、及び図27に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手
段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0099】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2等の画像形成
器とを備えている。また、本複写機は、図1に示すよう
に、感光体ドラム1上のトナー付着量を検出するパッチ
センサ9と、複写機の放置時間をカウントするタイマ1
5との出力に応じて、帯電出力を制御するCPU14を
備えている。
【0100】上記CPU14は、時間と感光体ドラム1
の表面電位との関係、すなわち感光体ドラム1における
表面電位回復性能を示す複写機の放置時間の近似関数を
記憶する図示しない記憶装置に接続されており、複写機
の使用および放置に伴うコピー濃度の変動を補正し、画
質の安定化を図るため、上記表面電位回復性能を示す関
数を基に、複写機の放置時間に応じて帯電出力を一方通
行制御すると共に、前記実施例1と同様に、コピー動作
終了後の感光体ドラム1の後回転で、パッチセンサ9に
より検出したトナー付着量に応じて帯電出力をフィード
バック制御するようになっている。
【0101】以下に、帯電出力に対する上記の各制御に
ついて説明する。
【0102】複写機を連続して使用した場合、感光体ド
ラム1の表面電位の低下は、使用時間と表面電位との関
係を関数近似した疲労特性直線(図26に一点鎖線で示
す)で表すことができる。例えばコピー動作開始時にお
ける感光体ドラム1の初期電位をV0 とし、複写機をT
1 時間連続使用すると、感光体ドラム1の表面電位は点
Cで示すようにV1 まで低下し、この表面電位の低下に
伴ってコピー濃度が低下することになる。ところが、複
写機の連続使用により実際に生じるコピー濃度の低下
は、感光体ドラム1の疲労だけでなく、現像剤の特性劣
化等の要因にも影響を受けるため、上記の疲労特性直線
に応じて生じるものではなく、予測は困難である。
【0103】そこで、本複写機では、前記実施例1の複
写機と同様に、コピー動作終了後における感光体ドラム
1の後回転でトナー付着量に基づいて帯電出力をフィー
ドバック制御することにより、連続使用により低下する
コピー濃度を初期レベルに補正する。
【0104】一方、コピー動作終了後に、感光体ドラム
1の回転を停止して、複写機を放置状態にしておくと、
感光体ドラム1の疲労が徐々に回復し、感光体ドラム1
の表面電位が上昇する。このような表面電位回復性能
は、図26のグラフにおいて実線で示すように、感光体
ドラム1の表面電位を放置時間の対数の関数として近似
した回復特性直線として表すことができる。
【0105】上記の回復特性直線から、複写機をT2
間放置すると、感光体ドラム1の表面電位の回復量は、
点Dで示すようにV2 となることがわかる。このように
して、複写機の放置時間から、感光体ドラム1の表面電
位の回復量を求めることができる。また、帯電出力と表
面電位とは、図27に示すように、帯電出力の増加に伴
い表面電位が上昇するという関係を有している。
【0106】したがって、コピー動作終了後の複写機の
放置時間をタイマ15でカウントし、図26に示す回復
特性直線で表される関数に基づいて、表面電位の回復量
を求め、この回復量を補正するように、図27に示す帯
電出力と表面電位との関係に基づいて、次のコピー動作
が開始される前に帯電出力を一方通行制御する。これに
より、放置により過補正となり上昇するコピー濃度を補
正することができ、次のコピー動作が適性な濃度で開始
される。
【0107】このように、感光体ドラム1の後回転で、
トナー付着量に基づいて行う帯電出力のフィードバック
制御により、連続使用によるコピー濃度の低下を補正す
ると共に、表面電位回復性能を示す近似関数に基づき放
置時間に応じて行う帯電出力の制御で、放置によるコピ
ー濃度の上昇を補正することにより、複写機の応答性の
低下や、トナー消費量の増大を招来することなく、コピ
ー濃度を常に適性範囲内に保持できるようになる。
【0108】また、放置による感光体ドラム1の表面電
位回復性能を関数近似し、その関数に基づいて帯電出力
を制御することにより、前記実施例1のように、予め放
置時間に応じて設定された補正値に基づいて制御を行う
場合と比較して、さらに精度の良い画質補正を行うこと
が可能になる。
【0109】〔実施例7〕次に、本発明のさらに他の実
施例について、図2、図8、図26、及び図28に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手
段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0110】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された現像器4等の画像形成
器とを備えている。また、本複写機は、図8に示すよう
に、感光体ドラム1上のトナー付着量を検出するパッチ
センサ9、複写機の放置時間をカウントするタイマ1
5、及び前記実施例6で述べた感光体ドラム1の表面電
位回復性能を示す関数(図26参照)を記憶する図示し
ない記憶装置等が接続されたCPU14を備えている。
【0111】CPU14は、複写機の使用および放置に
伴うコピー濃度の変動を防ぎ、画質の安定化を図るた
め、感光体ドラム1の後回転でトナー付着量に応じて現
像器4の現像バイアス出力をフィードバック制御すると
共に、上記の関数に基づいて、タイマ15でカウントし
た複写機の放置時間に応じて上記の現像バイアス出力を
一方通行制御するようになっている。
【0112】以下に、現像バイアス出力に対する上記の
各制御について詳細に説明する。
【0113】コピー動作終了後、感光体ドラム1の後回
転で、前記実施例2と同様にトナー付着量に基づいて現
像バイアス出力をフィードバック制御する。これによ
り、複写機の連続使用により低下したコピー濃度を初期
レベルに補正することができる。
【0114】また、上記のフィードバック制御後、複写
機の放置時間をタイマ15によりカウントし、上記の関
数に基づいて、カウントした放置時間から表面電位の回
復量を求める。
【0115】コピー濃度を左右する現像電位は、 現像電位=表面電位−現像バイアス で表され、表面電位変化に伴う現像電位の変化は、現像
バイアスを制御することにより補正可能である。つま
り、現像バイアス出力と現像電位とは、図28に示すよ
うに、現像バイアス出力が増加するほど、現像電位が低
下するという関係を有している。
【0116】したがって、上記のように、表面電位回復
性能を示す関数を基に求めた感光体ドラム1の回復量を
補正するように、図28に示す現像バイアス出力と現像
電位との関係に基づいて、次のコピー動作が開始される
前に、タイマ15によりカウントした放置時間に応じて
現像バイアス出力を一方通行制御する。つまり、複写機
の放置により過補正となるコピー濃度は、現像バイアス
出力を減少させる方向に制御することで、補正すること
ができ、適性なコピー濃度で次のコピー動作を開始する
ことができる。
【0117】このように、感光体ドラム1の後回転で現
像バイアス出力をフィードバック制御すると共に、表面
電位回復性能を示す近似関数に基づいて現像バイアス出
力を一方通行制御することにより、複写機の応答性の低
下や、トナー消費量の増大を招来することなく、コピー
濃度の変動を補正し、画質の安定化を図ることができ
る。また、表面電位回復性能を近似した関数を基に、放
置によるコピー濃度の上昇を補正することにより、さら
に精度の良い画質補正を行うことができる。
【0118】〔実施例8〕次に、本発明のさらに他の実
施例について、図2、図26、図29、及び図30に基
づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手
段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0119】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2及び除電ラン
プ12等の画像形成器とを備えている。また、本複写機
は、図29に示すように、感光体ドラム1上のトナー付
着量を検出するパッチセンサ9、複写機の放置時間をカ
ウントするタイマ15、及び感光体ドラム1の表面電位
回復性能を示す関数(図26参照)が記憶された図示し
ない記憶装置等が接続されたCPU14を備えている。
【0120】上記CPU14は、複写機の使用および放
置に伴うコピー濃度の変動を補正し、画質の安定化を図
るため、感光体ドラム1のトナー付着量に基づいて帯電
出力をフィードバック制御すると共に、上記の関数を基
に、複写機の放置時間に応じて、除電ランプ12から出
射される除電光量を一方通行制御するようになってい
る。
【0121】以下に、帯電出力および除電光量に対する
上記の各制御について説明する。
【0122】コピー動作終了後における感光体ドラム1
の後回転で、前記実施例1の複写機と同様に暗部トナー
パッチを形成し、パッチセンサ9で検出したトナー付着
量に基づいて帯電出力をフィードバック制御する。これ
により、複写機の連続使用により低下したコピー濃度を
初期レベルに補正することができる。
【0123】また、除電光量と感光体ドラム1の表面電
位とは、図30に示すように、除電光量が多くなるに従
い、表面電位が低下するという関係を有している。した
がって、放置時間に応じた除電光量の一方通行制御を行
うには、まず、コピー動作終了後の複写機の放置時間を
タイマ15によりカウントし、図26に示す回復特性直
線から、表面電位の回復量を求める。そして、この回復
量を補正するように、次のコピー動作が開始される前に
図30に示す除電光量と表面電位との関係に基づいて、
除電光量を一方通行制御する。これにより、放置により
過補正となるコピー濃度を補正することができ、適性な
濃度で次のコピー動作を開始することができる。
【0124】このように、感光体ドラム1の後回転で帯
電出力をフィードバック制御すると共に、表面電位回復
性能を示す近似関数に基づいて除電光量を一方通行制御
することにより、複写機の応答性の低下や、トナー消費
量の増大を招来することなく、精度良くコピー濃度の変
動を補正し、画質の安定化を図ることができる。また、
表面電位回復性能を近似した関数を基に、放置によるコ
ピー濃度の上昇を補正することにより、さらに精度良い
補正を行うことができる。
【0125】〔実施例9〕次に、本発明のさらに他の実
施例について、図2、図14、図26、及び図31に基
づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手
段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0126】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、感光体ドラム1に対してB方向から原稿像を
露光するコピーランプ等の画像形成器とを備えている。
また、本複写機は、図14に示すように、感光体ドラム
1上のトナー付着量を検出するパッチセンサ9、複写機
の放置時間をカウントするタイマ15、及び実施例6で
述べた感光体ドラム1における表面電位回復性能を示す
関数(図26参照)を記憶する図示しない記憶装置等が
接続されたCPU14を備えている。
【0127】上記CPU14は、複写機の使用および放
置に伴うコピー明度の変動を補正し、画質の安定化を図
るため、感光体ドラム1のトナー付着量に基づいて露光
量をフィードバック制御すると共に、上記の関数を基
に、タイマ15でカウントした複写機の放置時間に応じ
て、露光量を一方通行制御するようになっている。
【0128】以下に、露光量に対する上記の各制御動作
について詳細に説明する。
【0129】コピー動作終了後、感光体ドラム1の後回
転で、前記実施例4と同様に、明部トナーパッチを形成
し、パッチセンサ9で検出したトナー付着量に基づいて
露光量をフィードバック制御する。これにより、複写機
の連続使用により変動するコピー明度を初期レベルに補
正する。
【0130】また、露光量と感光体ドラム1の表面電位
とは、図31に示すように、露光量が多くなるに伴い、
表面電位が低下するという関係を有している。複写機の
放置時間に応じて露光量の一方通行制御を行うには、タ
イマ15により検出した複写機の放置時間から、上記の
ような表面電位回復性能を示す関数(図26参照)に基
づいて表面電位の回復量を求める。そして、この回復量
を補正するように、図31に示す露光量と表面電位との
関係に基づいて、次のコピー動作を開始する前に露光量
を一方通行制御する。これにより、放置により過補正と
なるコピー明度を補正し、画像のカブリを防ぐことがで
きる。
【0131】このように、感光体ドラム1の後回転で、
露光量をフィードバック制御すると共に、表面電位回復
性能を示す近似関数に基づいて複写機の放置時間に応じ
て露光量を一方通行制御することにより、複写機の応答
性の低下や、トナー消費量の増大を招来することなく、
精度良くコピー明度の変動を補正し、画質の安定化を図
ることができる。また、表面電位回復性能を示す関数を
基に、放置による画像のカブリを防ぐことにより、さら
に精度の良い補正を行うことができる。
【0132】〔実施例10〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図20、図26、図31、及び
図32に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、
説明の便宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能
を有する手段には、同一の記号を付記し、その説明を省
略する。
【0133】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2、現像器4、
除電ランプ12、コピーランプ等の画像形成器とを備え
ている。また、本複写機は、図20に示すように、感光
体ドラム1上のトナー付着量を検出するパッチセンサ
9、複写機の放置時間をカウントするタイマ15、及び
前記実施例6で述べた感光体ドラム1の表面電位回復性
能を示す関数(図26参照)を記憶する図示しない記憶
装置等が接続されたCPU14を備えている。
【0134】上記CPU14は、複写機の使用および放
置に伴うコピー濃度およびコピー明度の変動を補正し、
画質の安定化を図るため、感光体ドラム1のトナー付着
量に基づいて帯電出力、現像バイアス出力、及び除電光
量のうちの少なくとも一つと、露光量とをそれぞれフィ
ードバック制御すると共に、上記の関数を基に、タイマ
15でカウントした複写機の放置時間に応じて、帯電出
力、現像バイアス出力、及び除電光量のうちの少なくと
も一つと、露光量とを一方通行制御するようになってい
る。
【0135】以下に、各画像形成器に対する上記の各制
御について説明する。
【0136】コピー動作終了後における感光体ドラム1
の後回転で、前記実施例5と同様に、暗部トナーパッチ
および明部トナーパッチを形成し、パッチセンサ9で検
出したトナー付着量に基づいて帯電出力、現像バイアス
出力、及び除電光量のうちの少なくとも一つと、露光量
とをそれぞれフィードバック制御する。これにより、複
写機の連続使用により変動したコピー濃度およびコピー
明度をそれぞれ初期レベルに補正することができる。
【0137】また、帯電出力、現像バイアス出力、およ
び除電光量は、上記実施例6〜8で述べたように、それ
ぞれ図32に示すような表面電位との関係を有してい
る。したがって、本複写機では、コピー動作終了後の複
写機の放置時間をタイマ15によりカウントし、上記の
回復特性直線を示す関数(図26参照)に基づいて、次
のコピーの開始が指示された時点での複写機の放置時間
に応じた表面電位の回復量を求める。そして、この回復
量を補正するように、次のコピー動作が開始される前に
図32に示す各関係に基づいて帯電出力、現像バイアス
出力、及び除電光量のうちの少なくとも一つを一方通行
制御する。これにより、放置により過補正となるコピー
濃度を補正することができ、適性な濃度で次のコピー動
作を開始できる。
【0138】一方、露光量は、上記実施例9で述べたよ
うに、図31に示すような表面電位との関係を有してい
る。したがって、上記タイマ15によりカウントしたコ
ピー動作終了後の複写機の放置時間から、上記の表面電
位回復特性を示す関数(図26参照)を基に求めた回復
量を補正するように、図31に示す露光量と表面電位と
の関係に基づいて、次のコピー動作が開始される前に露
光量を一方通行制御する。これにより、放置により過補
正となるコピー明度を補正し、画像のカブリを防ぐこと
ができる。
【0139】これらの結果、コピー濃度およびコピー明
度を常に適性範囲内に保持できるようになり、複写機の
応答性の低下や、トナー消費量の増大を招来することな
く、画質の安定化を図ることができる。また、表面電位
回復性能を近似した関数を基に制御を行うことにより、
放置によるコピー濃度の上昇および画像のカブリに対し
て、さらに精度の良い補正を行うことができる。
【0140】さらに、帯電出力、現像バイアス出力、あ
るいは除電光量を制御することで、画像の高濃度部に相
当する暗部の濃度を、露光量を制御することで、画像の
低濃度部に相当する明部の明るさをそれぞれ調整するこ
とにより、コピー濃度およびコピー明度の両方につい
て、安定した画像を得ることができる。
【0141】〔実施例11〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図1、図2、図6、及び図33に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手
段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0142】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2等の画像形成
器とを備えている。また、本複写機は、その使用および
放置に伴うコピー濃度の変動を補正し、画質の安定化を
図るため、図1に示すパッチセンサ9により検出する感
光体ドラム1のトナー付着量に基づく帯電出力に対する
フィードバック制御を所定の間隔、例えば所定のコピー
枚数、あるいは所定の時間ごとに行うと共に、タイマ1
5によりカウントした複写機の放置時間に応じて帯電出
力を一方通行制御するCPU14を備えている。
【0143】以下に、帯電出力に対する上記の各制御に
ついて説明する。
【0144】帯電出力のフィードバック制御は、予め設
定された所定のコピー枚数毎、あるいは所定の時間毎
に、感光体ドラム1に前記実施例1と同様に暗部トナー
パッチを形成し、パッチセンサ9で検出した暗部トナー
パッチのトナー付着量に基づいて行われる。これによ
り、複写機の使用により低下するコピー濃度を初期レベ
ルに補正することができる。尚、上記のフィードバック
制御を行う間隔を定めるコピー枚数、あるいは時間等
は、複写機の連続使用により低下するコピー濃度が、制
御前でも適性範囲内に保持されることを考慮して設定さ
れている。
【0145】また、本複写機では、コピー動作終了後に
複写機が放置された場合、前記実施例1と同様に、次の
コピー動作が開始される直前に、タイマ15でカウント
した複写機の放置時間に応じて、図6に示すように設定
された帯電出力の補正値に基づいて、帯電出力を一方通
行制御している。これにより、放置により過補正となる
コピー濃度を補正し、適性なコピー濃度で次のコピー動
作を開始することができる。
【0146】このように、所定のコピー枚数、あるいは
所定の時間ごとに、感光体ドラム1上のトナー付着量に
基づいて帯電出力をフィードバック制御することで、複
写機の連続使用により低下するコピー濃度を補正すると
共に、複写機の放置時間に応じて帯電出力を一方通行制
御することで、複写機の放置によるコピー濃度の上昇を
防ぐことにより、図33に示すように、トナー消費量の
増大や、複写機の応答性の低下を招来することなく、複
写機の使用および放置に伴うコピー濃度の変動を補正す
ることができ、常に適性なコピー濃度でコピー動作を実
施することができる。
【0147】また、本実施例では、例えば時間、あるい
はコピー枚数によって定められた所定の間隔で帯電出力
のフィードバック制御を行っているので、毎コピー動作
終了後の感光体ドラム1の後回転でトナーパッチを作成
して上記のフィードバック制御を行う場合と比較して、
制御に要する労力、トナー消費量等を減少することがで
きる。
【0148】〔実施例12〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図8、及び図10に基づいて説
明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記
の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段には、
同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0149】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された現像器4等の画像形成
器とを備えている。また、本複写機は、複写機の使用お
よび放置に伴うコピー濃度の変動を補正し、画質の安定
化を図るため、図8に示すパッチセンサ9で検出した感
光体ドラム1のトナー付着量に基づいて、所定のコピー
枚数、あるいは所定の時間ごとに現像バイアス出力のフ
ィードバック制御を行うと共に、タイマ15でカウント
した複写機の放置時間に応じて現像バイアス出力を一方
通行制御するCPU14を備えている。
【0150】以下に、現像バイアス出力に対する上記の
各制御について説明する。
【0151】現像バイアス出力のフィードバック制御
は、予め設定された所定のコピー枚数、あるいは所定の
時間毎に、前記実施例1と同様に感光体ドラム1上に暗
部トナーパッチを形成し、パッチセンサ9で検出したこ
の暗部トナーパッチのトナー付着量に基づいて行われ
る。これにより、複写機の使用により低下するコピー濃
度を初期レベルに補正することができる。
【0152】また、本複写機では、コピー動作終了後に
複写機が放置された場合、前記実施例2と同様に、次の
コピー動作が開始される直前に、タイマ15でカウント
した複写機の放置時間に応じて、図10に示すように設
定された現像バイアス出力の補正値に基づいて、現像バ
イアス出力を一方通行制御している。これにより、放置
により過補正となるコピー濃度を補正し、適性なコピー
濃度で次のコピー動作を開始することができる。
【0153】このように、所定のコピー枚数、あるいは
所定の時間ごとに、感光体ドラム1上のトナー付着量に
基づいて現像バイアス出力をフィードバック制御すると
共に、複写機の放置時間に応じて現像バイアス出力を一
方通行制御することにより、トナー消費量の増大や、複
写機の応答性の低下を招来することなく、複写機の使用
および放置に伴うコピー濃度の変動を精度良く補正する
ことができる。
【0154】また、本実施例では、例えば時間、あるい
はコピー枚数によって定められた所定の間隔で現像バイ
アス出力のフィードバック制御を行っているので、毎コ
ピー動作終了後の感光体ドラム1の後回転でトナーパッ
チを作成して上記のフィードバック制御を行う場合と比
較して、制御に要する労力、トナー消費量等を減少する
ことができる。
【0155】〔実施例13〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図11、及び図13に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段に
は、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0156】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された除電ランプ12等の画
像形成器とを備えている。また、本複写機は、複写機の
使用および放置に伴うコピー濃度の変動を補正し、画質
の安定化を図るため、図11に示すパッチセンサ9で検
出した感光体ドラム1のトナー付着量に基づいて、所定
のコピー枚数、あるいは所定の時間ごとに除電光量のフ
ィードバック制御を行うと共に、タイマ15でカウント
した複写機の放置時間に応じて除電光量を一方通行制御
するCPU14を備えている。
【0157】以下に、除電光量に対する上記の各制御に
ついて説明する。
【0158】除電光量のフィードバック制御は、予め設
定された所定のコピー枚数、あるいは所定の時間毎に、
前記実施例1と同様に感光体ドラム1上に暗部トナーパ
ッチを形成し、パッチセンサ9で検出したこの暗部トナ
ーパッチのトナー付着量に基づいて行われる。これによ
り、複写機の使用により低下するコピー濃度を初期レベ
ルに補正することができる。
【0159】また、本複写機では、コピー動作終了後に
複写機が放置された場合、前記実施例3と同様に、次の
コピー動作が開始される直前に、タイマ15でカウント
した複写機の放置時間に応じて、図13に示すように設
定された除電光量の補正値に基づいて、除電光量を一方
通行制御している。これにより、放置により過補正とな
るコピー濃度を補正し、適性なコピー濃度で次のコピー
動作を開始することができる。
【0160】このように、所定のコピー枚数、あるいは
所定の時間ごとに、感光体ドラム1上のトナー付着量に
基づいて除電光量をフィードバック制御すると共に、複
写機の放置時間に応じて除電光量を一方通行制御するこ
とにより、トナー消費量の増大や、複写機の応答性の低
下を招来することなく、複写機の使用および放置に伴う
コピー濃度の変動を精度良く補正することができる。
【0161】また、本実施例では、例えば時間、あるい
はコピー枚数によって定められた所定の間隔で除電光量
のフィードバック制御を行っているので、毎コピー動作
終了後の感光体ドラム1の後回転でトナーパッチを作成
して上記のフィードバック制御を行う場合と比較して、
制御に要する労力、トナー消費量等を減少することがで
きる。
【0162】〔実施例14〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図14、図18、及び図34に
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便
宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する
手段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0163】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機では、図2に示すように、感光体
ドラム1と、感光体ドラム1にB方向から原稿像を露光
するためのコピーランプ等の画像形成器とを備えてい
る。また、本複写機は、その使用および放置に伴って生
じるコピー明度の変動を補正し、画質の安定化を図るた
めに、図14に示すパッチセンサ9で検出した感光体ド
ラム1のトナー付着量に基づいて、所定のコピー枚数、
あるいは所定の時間ごとに露光量のフィードバック制御
を行うと共に、タイマ15により検知した複写機の放置
時間に応じて露光量を一方通行制御するCPU14を備
えている。
【0164】以下に、露光量に対する上記の各制御につ
いて説明する。
【0165】露光量に対するフィードバック制御は、予
め設定された所定のコピー枚数、あるいは所定の時間毎
に、前記実施例4と同様に感光体ドラム1上に明部トナ
ーパッチを形成し、パッチセンサ9で検出したこの明部
トナーパッチのトナー付着量に基づいて行われる。これ
により、複写機の使用により変動するコピー明度を初期
レベルに補正することができる。
【0166】また、本複写機では、コピー動作終了後に
複写機が放置された場合、前記実施例4と同様に、次の
コピー動作が開始される直前に、タイマ15でカウント
した複写機の放置時間に応じて、図18に示すように設
定された露光量の補正値に基づいて、露光量を一方通行
制御している。これにより、放置により過補正となるコ
ピー明度を補正し、適性なコピー明度で次のコピー動作
を開始することができる。
【0167】このように、所定のコピー枚数、あるいは
所定の時間ごとに、感光体ドラム1上のトナー付着量に
基づいて露光量をフィードバック制御すると共に、複写
機の放置時間に応じて露光量を一方通行制御することに
より、図34に示すように、トナー消費量の増大や、複
写機の応答性の低下を招来することなく、複写機の使用
および放置に伴うコピー明度の変動を精度良く補正する
ことができる。
【0168】また、本実施例では、例えば時間、あるい
はコピー枚数によって定められた所定の間隔で露光量の
フィードバック制御を行っているので、毎コピー動作終
了後の感光体ドラム1の後回転でトナーパッチを作成し
て上記のフィードバック制御を行う場合と比較して、制
御に要する労力、トナー消費量等を減少することができ
る。
【0169】〔実施例15〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図18、図20、図24、およ
び図35に基づいて説明すれば以下の通りである。尚、
説明の便宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能
を有する手段には、同一の記号を付記し、その説明を省
略する。
【0170】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機では、図2に示すように、感光体
ドラム1と、その周囲に配設された帯電器2、現像器
4、除電ランプ12、コピーランプ等の画像形成器とを
備えている。また、本複写機は、図20に示すパッチセ
ンサ9で検出した感光体ドラム1のトナー付着量に基づ
いて、所定のコピー枚数、あるいは所定の時間ごとに帯
電出力、現像バイアス出力、及び除電光量のうち少なく
とも一つと、露光量とのフィードバック制御を行うと共
に、タイマ15により検知した複写機の放置時間に応じ
て帯電出力、現像バイアス出力、及び除電光量のうち少
なくとも一つと、露光量とを一方通行制御するCPU1
4を備えている。
【0171】以下、各画像形成器に対する上記の各制御
について説明する。
【0172】予め設定された所定のコピー枚数毎、ある
いは所定の時間毎に、前記実施例1および実施例4と同
様に感光体ドラム1に暗部トナーパッチ及び明部トナー
パッチを形成し、パッチセンサ9により検出した暗部ト
ナーパッチ及び明部トナーパッチのトナー付着量に基づ
いて、帯電出力、現像バイアス出力、および除電光量の
うちの少なくとも一つと露光量とをフィードバック制御
する。これにより、複写機の使用により変動するコピー
濃度及びコピー明度を補正することができる。
【0173】また、本複写機では、前記実施例5と同様
に、タイマ15でカウントした複写機の放置時間に応じ
て、図24に示すようにそれぞれ設定された帯電出力、
現像バイアス出力、および除電光量の補正値と、図18
に示すように設定された露光量の補正値とに基づいて、
帯電出力、現像バイアス出力、および除電光量のうちの
少なくとも一つと、露光量とを一方通行制御している。
これにより、複写機の放置により過補正となるコピー濃
度及びコピー明度をさらに補正し、適性なコピー濃度及
びコピー明度で次のコピー動作を開始することができ
る。
【0174】このように、所定のコピー枚数、あるいは
所定の時間ごとに、感光体ドラム1のトナー付着量に基
づいて、帯電出力、現像バイアス出力、および除電光量
のうちの少なくとも一つと露光量とをフィードバック制
御すると共に、複写機の放置時間に応じて、帯電出力、
現像バイアス出力、および除電光量のうちの少なくとも
一つと露光量とを一方通行制御することにより、トナー
消費量の増大や、複写機の応答性の低下を招来すること
なく、複写機の使用および放置によるコピー濃度及びコ
ピー明度の変動を精度良く補正することができる。ま
た、コピー枚数、あるいは時間によって定められた所定
の間隔でフィードバック制御を行っているので、毎コピ
ー動作終了後の感光体ドラム1の後回転で上記のフィー
ドバック制御を行う場合と比較して、制御回数を減らす
ことができ、制御に要する労力や、トナーパッチの形成
に要するトナー消費量等を減少することができる。
【0175】尚、前記実施例6〜10で述べたように、
感光体ドラム1の表面電位回復性能を示す関数(図26
参照)を基に複写機の放置時間に応じて行う帯電出力、
現像バイアス出力、除電光量、あるいは露光量に対する
制御と、上記実施例11〜15で述べたように、トナー
付着量に基づいてコピー枚数、あるいは時間により定め
られた所定の間隔で行う帯電出力、現像バイアス出力、
除電光量、あるいは露光量に対するフィードバック制御
とを組み合わせた場合にも、前記各実施例と同様に、精
度良く画質の安定化を図ることが可能である。
【0176】また、感光体ドラムの使用時間および放置
時間(不使用時間)をそれぞれ検知する2個のタイマと
を有し、使用時間用タイマで検知した感光体ドラムの使
用時間に応じて、図26に示す感光体ドラムの疲労特性
に合わせた制御を行うと共に、不使用時間用タイマで検
知した感光体ドラムの放置時間に応じて表面電位回復性
能に合わせた制御を行い、さらに、所定のコピー枚数、
あるいは時間等により定められた所定の間隔でトナー付
着量に基づくフィードバック制御を実施する画質補正手
段としてのCPUを備えた構成の画質安定化装置を用い
た場合にも、前記各実施例と同様に、複写機の使用およ
び放置により生じる画質の変動を補正することが可能で
ある。
【0177】すなわち、この場合には、短時間で生じる
感光体ドラムの疲労については、感光体ドラムの使用時
間に応じた一方通行の制御で対処し、予測が困難で、長
期的に変化が生じる画質の変動を補正するために、トナ
ー付着量に基づくフィードバック制御を、コピー動作
中、感光体ドラムの後回転、あるいは前回転に関わらず
所定の間隔で実施するようになっている。このように、
感光体ドラムの使用時間および不使用時間に応じてそれ
ぞれ行う一方通行の制御と、所定の間隔でトナー付着量
に基づいて行うフィードバック制御とを組み合わせて実
施することにより、トナー消費量、時間、労力等を必要
以上に要するフィードバック制御の実施回数を減少する
ことができ、かつ精度の良い画質補正を実現できる。
【0178】尚、この場合の制御対象としては、前記の
各実施例の場合と同様に、帯電出力、現像バイアス出
力、除電光量、露光量、あるいはそれらを組み合わせた
ものが挙げられる。
【0179】〔実施例16〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図6、及び図36に基づいて説
明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記
の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段には、
同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0180】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1の周囲に配設された剥離器8とクリーナー前除電
器10との間に、感光体ドラム1の表面電荷量を検出す
る表面電位計(表面電荷量検出手段)20を備えてい
る。尚、表面電位計20の配設位置については、上記の
ように剥離器8とクリーナー前除電器10との間に限定
されるものではなく、帯電器2からクリーナー前除電器
10までの間であれば他の位置へも変更可能である。
【0181】また、本複写機は、図36に示すように、
上記表面電位計20と、複写機の放置時間をカウントす
るタイマ15との出力に応じて、帯電器2の帯電出力を
制御するCPU14を備えている。上記CPU14は、
複写機の使用および放置に伴って生じるコピー濃度の変
動を補正し、画質の安定化を図るために、表面電位計2
0により検出した後述の暗部潜像パッチの表面電荷量に
基づいて、コピー終了後の感光体ドラム1の後回転で帯
電出力をフィードバック制御すると共に、タイマ15に
よりカウントした上記フィードバック制御後の複写機の
放置時間に応じて、帯電出力を一方通行制御するように
なっている。
【0182】以下に、帯電出力に対する上記の各制御に
ついて説明する。
【0183】表面電荷量に基づくフィードバック制御で
は、まずコピー動作終了後における感光体ドラム1の後
回転において、所定の帯電出力で感光体ドラム1を帯電
させることにより、感光体ドラム1上に暗部潜像パッチ
を形成する。この暗部潜像パッチにおける表面電荷量を
上記表面電位計20により検出し、CPU14におい
て、予め設定された表面電荷量の基準値と表面電位計2
0の検出値とが一致するように、帯電出力をフィードバ
ック制御する。これにより、複写機の連続使用により低
下したコピー濃度を初期レベルに戻すことができる。
【0184】尚、上記した表面電荷量の基準値は、工場
における組み立て完了時、あるいは複写機の設置時等に
おける初期状態で設定され、CPU14に接続されてい
る図示しない記憶装置に記憶されている。
【0185】また、複写機が放置された場合には、前記
実施例1と同様に、複写機の放置時間に応じて図6に示
すように設定された帯電出力の補正値に基づいて、タイ
マ15によりカウントした放置時間に応じて、次のコピ
ー動作が開始される直前に帯電出力を一方通行制御す
る。これにより、複写機を放置することで過補正となる
コピー濃度をさらに補正し、適性な濃度で次のコピー動
作を開始することができる。
【0186】このように、帯電出力に対して、感光体ド
ラム1の後回転で行う表面電荷量に基づくフィードバッ
ク制御と、次のコピー動作開始前に行う放置時間に応じ
た一方通行の制御とを組み合わせて施すことにより、ト
ナー消費量の増大や、複写機の応答性の低下を招くこと
なく、精度良くコピー濃度の変化を補正し、画質の安定
化を図ることが可能になる。
【0187】〔実施例17〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図10、及び図37に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段に
は、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0188】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された現像器4等の画像形成
器とを備えている。また、本複写機は、図37に示すよ
うに、感光体ドラム1の表面電荷量を検出する表面電位
計20と、複写機の放置時間をカウントするタイマ15
との出力に応じて、現像バイアス出力を制御するCPU
14を備えている。
【0189】上記CPU14は、複写機の使用および放
置に伴って生じるコピー濃度の変動を補正し、画質の安
定化を図るために、表面電位計20で検出した暗部潜像
パッチの表面電荷量に基づいて、コピー終了後の感光体
ドラム1の後回転で現像バイアス出力をフィードバック
制御すると共に、タイマ15によりカウントした複写機
の放置時間に応じて、現像バイアス出力を一方通行制御
するようになっている。
【0190】以下に、現像バイアス出力に対する上記の
各制御について説明する。
【0191】表面電荷量に基づくフィードバック制御で
は、コピー動作終了後における感光体ドラム1の後回転
で、前記実施例16と同様に暗部潜像パッチを形成し、
表面電位計20で暗部潜像パッチの表面電荷量を検出す
る。そして、CPU14において、予め設定された基準
値と表面電位計20による検出値とが一致するように現
像バイアス出力をフィードバック制御する。
【0192】つまり、コピー濃度を決定する現像電位
は、 現像電位=表面電位−現像バイアス として表すことができるので、表面電位計20により検
出した表面電荷量から、表面電位の変動量を計算し、そ
の変動量に応じて、現像電位を所定の値に保持するよう
に、現像バイアス出力を制御するようになっている。し
たがって、このような現像バイアス出力に対するフィー
ドバック制御を行うことにより、複写機の連続使用によ
り低下したコピー濃度が初期レベルに補正されることに
なる。
【0193】また、次のコピー動作の開始が指示される
と、タイマ15によりカウントした複写機の放置時間に
応じて、実施例2と同様に図10に示すように設定され
た現像バイアス出力の補正値に基づいて現像バイアス出
力を一方通行制御する。この結果、複写機の放置により
過補正となるコピー濃度をさらに補正し、適性な濃度で
次のコピー動作を開始することができる。
【0194】このように、現像バイアス出力に対して、
感光体ドラム1の後回転で表面電荷量に基づいて行うフ
ィードバック制御と、次のコピー動作の開始前に放置時
間に応じて行う一方通行の制御とを組み合わせて施すこ
とにより、トナー消費量の増大や、複写機の応答性の低
下を招くことなく、精度良くコピー濃度の変動を補正
し、画質の安定化を図ることが可能になる。
【0195】〔実施例18〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図13、及び図38に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段に
は、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0196】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された除電ランプ12等の画
像形成器とを備えている。また、本複写機は、図38に
示すように、感光体ドラム1上の表面電荷量を検出する
表面電位計20と、複写機の放置時間をカウントするタ
イマ15との出力に応じて、除電ランプ12の除電光量
を制御するCPU14を備えている。
【0197】上記CPU14は、複写機の使用および放
置に伴って生じるコピー濃度の変動を補正し、画質の安
定化を図るために、表面電位計20により検出した暗部
潜像パッチの表面電荷量に基づいて、コピー終了後の感
光体ドラム1の後回転で除電光量をフィードバック制御
すると共に、タイマ15によりカウントした複写機の放
置時間に応じて、除電光量を一方通行制御するようにな
っている。
【0198】以下に、除電光量に対する上記の各制御に
ついて説明する。
【0199】表面電荷量に基づくフィードバック制御で
は、コピー動作終了後における感光体ドラム1の後回転
で、前記実施例16と同様に暗部潜像パッチを形成し、
表面電位計20で暗部潜像パッチの表面電荷量を検出す
る。そして、CPU14において、表面電位計20の検
出値と予め設定された基準値とが一致するように、除電
光量をフィードバック制御する。これにより、複写機の
連続使用により低下したコピー濃度が初期レベルに補正
される。
【0200】また、次のコピー動作の開始が指示される
と、タイマ15によりカウントした複写機の放置時間に
応じて、実施例3と同様に図13に示すように設定され
た除電光量の補正値に基づいて除電光量を一方通行制御
する。この結果、複写機の放置により過補正となるコピ
ー濃度をさらに補正し、適性な濃度で次のコピー動作を
開始することができる。
【0201】このように、除電光量に対して、感光体ド
ラム1の後回転で行う表面電荷量に基づくフィードバッ
ク制御と、次のコピー動作前に行う放置時間に応じた一
方通行の制御とを組み合わせて施すことにより、トナー
消費量の増大や、複写機の応答性の低下を招くことな
く、精度良くコピー濃度の変化を補正し、画質の安定化
を図ることが可能になる。
【0202】〔実施例19〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図18、及び図39に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段に
は、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0203】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、感光体ドラム1に対してB方向から原稿像を
露光するコピーランプ等の画像形成器とを備えている。
また、本複写機は、図39に示すように、感光体ドラム
1上の表面電荷量を検出する表面電位計20と、複写機
の放置時間をカウントするタイマ15との出力に応じ
て、コピーランプ19の光量を制御することにより、感
光体ドラム1に照射する露光量を制御するCPU14を
備えている。
【0204】上記CPU14は、複写機の使用および放
置に伴って生じるコピー明度の変動を補正し、画質の安
定化を図るために、表面電位計20により検出した明部
潜像パッチの表面電荷量に基づいて、コピー終了後の感
光体ドラム1の後回転で露光量をフィードバック制御す
ると共に、タイマ15によりカウントした上記フィード
バック制御後の複写機の放置時間に応じて、露光量を一
方通行制御するようになっている。
【0205】以下に、このような露光量に対する上記の
各制御について説明する。
【0206】表面電荷量に基づくフィードバック制御で
は、まず、コピー終了後における感光体ドラム1の後回
転において、所定の帯電出力で帯電器2により、感光体
ドラム1を帯電させると共に、露光光学系に設けられた
所定の濃度を有する基準板に対してコピーランプ19か
ら所定光量の光を照射して得られた反射光を感光体ドラ
ム1上に照射して、明部潜像パッチを形成する。そし
て、表面電位計20により、上記明部潜像パッチの表面
電荷量を検出し、CPU14において、予め設定された
基準値と表面電位計20による検出値とが一致するよう
に、露光量をフィードバック制御する。これにより、複
写機の連続使用により、トナーの付着量が減少し、明る
くなり過ぎたコピー明度を初期レベルに補正することが
できる。
【0207】尚、上記表面電荷量の基準値は、工場での
組み立て完了後、あるいは複写機の設置時等の初期状態
において設定され、上記CPU14に接続された図示し
ない記憶装置に記憶されているものである。
【0208】また、次のコピー動作の開始が指示される
と、前記実施例4と同様に、図18に示すように複写機
の放置時間に応じて設定された露光量の補正値に基づい
て、露光量を一方通行制御する。これにより、複写機の
放置により過補正となるコピー明度をさらに補正するこ
とができ、画像カブリ等を生じることなく適性なコピー
明度で、次のコピー動作を開始することができる。
【0209】このように、露光量に対して、感光体ドラ
ム1の後回転で行う表面電荷量に基づくフィードバック
制御と、次のコピー動作の開始前に行う放置時間に応じ
た一方通行の制御とを組み合わせて施すことにより、ト
ナー消費量の増大や、複写機の応答性の低下を招くこと
なく、精度良くコピー明度の変動を補正し、画質の安定
化を図ることが可能になる。
【0210】〔実施例20〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図18、図24、及び図40に
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便
宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する
手段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0211】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設さた帯電器2、現像器4、除
電ランプ12、コピーランプ等の画像形成器とを備えて
いる。また、本複写機は、図40に示すように、感光体
ドラムの表面電荷量を検出する表面電位計20と、複写
機の放置時間をカウントするタイマ15との出力に応じ
て、帯電出力、現像バイアス出力、及び除電光量のうち
少なくとも一つと、露光量とを制御するCPU14を備
えている。
【0212】上記CPU14は、複写機の使用および放
置に伴って生じるコピー濃度およびコピー明度の変動を
補正し、画質の安定化を図るために、表面電位計20に
よりそれぞれ検出した暗部および明部潜像パッチの表面
電荷量に基づいて、帯電出力、現像バイアス出力、及び
除電光量のうちの少なくとも1つと、露光量とにフィー
ドバック制御を行うと共に、タイマ15によりカウント
した上記フィードバック制御後の複写機の放置時間に応
じて、前記実施例5と同様に帯電出力、現像バイアス出
力、及び除電光量のうちの少なくとも1つと、露光量と
を一方通行制御するようになっている。
【0213】以下に、各画像形成器に対する上記の制御
について説明する。
【0214】コピー動作終了後、感光体ドラム1におけ
る後回転で行うフィードバック制御では、前記実施例1
6と同様に暗部潜像パッチを形成し、この暗部潜像パッ
チにおける表面電荷量を上記表面電位計20で検出す
る。そして、上記CPU14において、予め設定した基
準値と表面電位計20の検出値とが一致するように、帯
電出力、現像バイアス出力、及び除電光量のうちの少な
くとも1つをフィードバック制御する。これにより、複
写機の連続使用により低下したコピー濃度を初期レベル
に補正できる。
【0215】また、感光体ドラム1における上記の後回
転で、前記実施例19と同様に明部潜像パッチを形成
し、上記表面電位計20で明部潜像パッチの表面電荷量
を検出する。上記CPU14において、予め設定した基
準値と表面電位計20の検出値とが一致するようにコピ
ーランプ19の光量を調整することにより、感光体ドラ
ム1に照射される露光量をフィードバック制御する。こ
れにより、複写機の連続使用により変動したコピー明度
を初期レベルに補正できる。
【0216】また、次のコピー動作の開始が指示される
と、前記実施例5と同様に、図24に示すように複写機
の放置時間に応じて設定された帯電出力、現像バイアス
出力、および除電光量の補正値に基づいて、帯電出力、
現像バイアス出力、および除電光量のうちの少なくとも
一つを制御する。また、図18に示すように上記の放置
時間に応じて設定された露光量の補正値に基づいて、露
光量が一方通行制御される。これらの結果、複写機の放
置により過補正となるコピー濃度及びコピー明度をさら
に補正することができ、適性なコピー濃度およびコピー
明度で次のコピー動作を開始することができる。
【0217】このように、感光体ドラム1の後回転で行
う表面電荷量に基づくフィードバック制御と、次のコピ
ー動作の開始前に行う複写機の放置時間に応じた一方通
行の制御とを組み合わせて施すことにより、複写機の応
答性の低下や、トナー消費量の増大を招来することな
く、画質の安定化を図ることができる。また、帯電出
力、現像バイアス出力、あるいは除電光量を制御するこ
とで、画像の高濃度部に相当する暗部の濃度を、露光量
を制御することで、画像の低濃度部に相当する明部の明
るさをそれぞれ調整することにより、コピー濃度および
コピー明度の両方について、安定した画像を得ることが
できる。
【0218】〔実施例21〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図26、図27、及び図36に
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便
宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する
手段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0219】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2等の画像形成
器とを備えている。また、本複写機は、図36に示すよ
うに、感光体ドラム1の表面電荷量を検出する表面電位
計20、複写機の放置時間をカウントするタイマ15、
及び前記実施例6で述べた感光体ドラム1の表面電位回
復性能を示す関数(図26参照)を記憶する図示しない
記憶装置等が接続されたCPU14を備えている。
【0220】上記CPU14は、複写機の使用および放
置に伴って生じるコピー濃度の変動を補正し、画質の安
定化を図るため、表面電位計20により検出した暗部潜
像パッチの表面電荷量に基づいて、前記実施例16と同
様に帯電出力をフィードバック制御すると共に、上記の
関数に基づいて、タイマ15でカウントした複写機の放
置時間に応じて帯電出力を一方通行制御するようになっ
ている。
【0221】以下に、帯電出力に対する上記の各制御に
ついて説明する。
【0222】コピー動作終了後、感光体ドラム1の後回
転で、前記実施例16と同様に、表面電位計20により
検出した表面電荷量に基づいて、帯電出力をフィードバ
ック制御する。これにより、複写機の連続使用により低
下したコピー濃度が初期レベルに補正される。
【0223】また、上記のフィードバック制御後、複写
機の放置時間をタイマ15によりカウントし、上記の関
数から、カウントした放置時間に応じて表面電位の回復
量を求め、実施例6で述べた帯電出力と表面電位との関
係(図27参照)に基づいて、上記の回復量を補正する
ように、次のコピー動作が開始される直前に帯電出力を
一方通行制御する。これにより、複写機の放置に伴って
過補正となり、上昇するコピー濃度をさらに補正するこ
とができ、次のコピー動作が適性な濃度で開始される。
【0224】このように、表面電位回復性能を示す近似
関数に基づいて帯電出力を制御すると共に、表面電荷量
に基づいて帯電出力をフィードバック制御することによ
り、複写機の応答性の低下や、トナー消費量の増大を招
来することなく、コピー濃度を常に適性範囲内に保持
し、画質の安定化を図ることが可能になる。また、感光
体ドラム1の表面電位回復性能を近似した関数を基に帯
電出力を一方通行制御することにより、さらに精度の良
い画質補正を行うことができる。
【0225】〔実施例22〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図26、図28及び図41に基
づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手
段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0226】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2および現像器
4等の画像形成器とを備えている。また、本複写機は、
図41に示すように、感光体ドラム1の表面電荷量を検
出する表面電位計20、複写機の放置時間をカウントす
るタイマ15、及び前記実施例6で述べた感光体ドラム
1の表面電位回復性能を示す関数(図26参照)を記憶
する図示しない記憶装置等が接続されたCPU14を備
えている。
【0227】CPU14は、複写機の使用および放置に
伴って生じるコピー濃度の変動を防ぎ、画質の安定化を
図るため、表面電位計20により検出した暗部潜像パッ
チの表面電荷量に基づいて、帯電器2の帯電出力をフィ
ードバック制御すると共に、上記の関数に基づいて、タ
イマ15でカウントした複写機の放置時間に応じて現像
器4の現像バイアス出力を一方通行制御するようになっ
ている。
【0228】以下に、現像バイアス出力および帯電出力
に対する上記の各制御について説明する。
【0229】コピー動作終了後、感光体ドラム1の後回
転において、前記実施例16と同様に暗部潜像パッチを
形成し、表面電位計20で検出した表面電荷量に基づい
て、帯電出力をフィードバック制御する。これにより、
複写機の連続使用により低下したコピー濃度を初期レベ
ルに補正することができる。
【0230】また、上記のフィードバック制御後、タイ
マ15により複写機の放置時間をカウントし、上記の関
数からカウントした放置時間に応じて表面電位の回復量
を求め、図28に示す現像バイアス出力と現像電位との
関係に基づいて、上記の回復量を補正するように、次の
コピー動作の開始直前に現像バイアス出力を一方通行制
御する。これにより、放置により過補正となるコピー濃
度を補正することができ、次のコピー動作が適性な濃度
で開始される。
【0231】このように、表面電位回復性能を示す近似
関数に基づいて現像バイアス出力を制御すると共に、表
面電荷量に基づいて帯電出力をフィードバック制御する
ことにより、複写機の応答性の低下や、トナー消費量の
増大を招来することなく、コピー濃度を常に適性範囲内
に保持し、画質の安定化を図ることが可能になる。ま
た、感光体ドラム1の表面電位回復性能を近似した関数
を基に現像バイアス出力を一方通行制御することによ
り、さらに精度の良い画質補正を行うことができる。
【0232】〔実施例23〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図26、図30、及び図42に
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便
宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する
手段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0233】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2および除電ラ
ンプ12等の画像形成器とを備えている。また、本複写
機は、図42に示すように、感光体ドラム1の表面電荷
量を検出する表面電位計20、複写機の放置時間をカウ
ントするタイマ15、及び前記実施例6で述べた感光体
ドラム1の表面電位回復性能を示す関数(図26参照)
を記憶する図示しない記憶装置等が接続されたCPU1
4を備えている。
【0234】CPU14は、複写機の使用および放置に
伴って生じるコピー濃度の変動を防ぎ、画質の安定化を
図るため、表面電位計20により検出した暗部潜像パッ
チの表面電荷量に基づいて、帯電器2の帯電出力をフィ
ードバック制御すると共に、上記の関数に基づいて、タ
イマ15でカウントした複写機の放置時間に応じて除電
ランプ12の除電光量を一方通行制御するようになって
いる。
【0235】以下に、除電光量および帯電出力に対する
上記の各制御について説明する。
【0236】コピー動作終了後、感光体ドラム1の後回
転で、前記実施例16と同様に暗部潜像パッチを形成
し、表面電位計20で検出した表面電荷量に基づいて帯
電出力をフィードバック制御する。これにより、複写機
の連続使用により低下したコピー濃度を初期レベルに補
正することができる。
【0237】また、上記のフィードバック制御後、複写
機の放置時間をタイマ15によりカウントし、上記の関
数からカウントした放置時間に応じて表面電位の回復量
を求め、実施例8で述べた除電光量と表面電位との関係
(図30参照)に基づいて、上記の回復量を補正するよ
うに、次のコピー動作の開始直前に除電光量を一方通行
制御する。これにより、放置により過補正となるコピー
濃度をさらに補正し、次のコピー動作を適性な濃度で開
始できる。
【0238】このように、表面電位回復性能を示す近似
関数に基づいて除電光量を一方通行制御すると共に、感
光体ドラム1の表面電荷量に基づいて帯電出力をフィー
ドバック制御することにより、複写機の応答性の低下
や、トナー消費量の増大を招来することなく、コピー濃
度を常に適性範囲内に保持し、画質の安定化を図ること
が可能になる。また、放置による感光体ドラム1の表面
電位回復性能を関数近似し、その関数に基づいて除電光
量を制御することにより、さらに精度の良い画質補正を
実現することができる。
【0239】〔実施例24〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図26、図31、及び図39に
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便
宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する
手段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0240】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、感光体ドラム1に対してB方向から原稿像を
露光するコピーランプ等の画像形成器とを備えている。
また、本複写機は、図39に示すように、感光体ドラム
1の表面電荷量を検出する表面電位計20、複写機の放
置時間をカウントするタイマ15、及び前記実施例6で
述べた感光体ドラム1の表面電位回復性能を示す関数
(図26参照)を記憶する図示しない記憶装置等が接続
されたCPU14を備えている。
【0241】上記CPU14は、複写機の使用および放
置に伴って生じるコピー明度の変動を補正し、画質の安
定化を図るために、表面電位計20により検出した明部
潜像パッチの表面電荷量に基づいて、コピーランプ19
の光量を制御することにより、感光体ドラム1に照射さ
れる露光量をフィードバック制御すると共に、上記の関
数に基づいて、タイマ15でカウントした複写機の放置
時間に応じて上記露光量を一方通行制御するようになっ
ている。
【0242】以下に、露光量に対する上記の各制御につ
いて説明する。
【0243】コピー動作終了後の感光体ドラム1の後回
転で、前記実施例19と同様に明部潜像パッチを形成
し、表面電位計20で検出した表面電荷量に基づいて露
光量をフィードバック制御する。これにより、複写機の
連続使用により変動したコピー明度を初期レベルに補正
できる。
【0244】また、上記のフィードバック後、複写機の
放置時間をタイマ15によりカウントし、上記の関数か
らカウントした放置時間に応じて表面電位の回復量を求
め、実施例9で述べた露光量と表面電位との関係(図3
1参照)に基づいて、上記の回復量を補正するように、
次のコピー動作の開始直前に露光量を一方通行制御す
る。この結果、複写機の放置に伴う過補正により生じる
画像のカブリを防ぎ、適性なコピー明度で次のコピー動
作を開始することができる。
【0245】このように、表面電位回復性能を示す近似
関数に基づいて露光量を一方通行制御すると共に、感光
体ドラム1の表面電荷量に基づいて露光量をフィードバ
ック制御することにより、複写機の応答性の低下や、ト
ナー消費量の増大を招来することなく、コピー明度を常
に適性範囲内に保持し、画質の安定化を図ることが可能
になる。また、放置による感光体ドラム1の表面電位回
復性能を関数近似し、その関数に基づいて露光量を一方
通行制御することにより、さらに精度の良い画質補正を
実現できる。
【0246】〔実施例25〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図26、図31、図32、及び
図40に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、
説明の便宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能
を有する手段には、同一の記号を付記し、その説明を省
略する。
【0247】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2、現像器4、
除電ランプ12、コピーランプ等の画像形成器とを備え
ている。また、本複写機は、図40に示すように、感光
体ドラム1の表面電荷量をそれぞれ検出する表面電位計
20、複写機の放置時間をカウントするタイマ15、及
び実施例6で述べた感光体ドラム1の表面電位回復性能
を示す関数(図26参照)を記憶する記憶装置等が接続
されたCPU14を備えている。
【0248】上記CPU14は、複写機の使用および放
置に伴って生じるコピー濃度及びコピー明度の変動を補
正し、画質の安定化を図るため、表面電位計20により
検出した暗部および明部潜像パッチの表面電荷量に基づ
いて、帯電出力、現像バイアス出力、および除電光量の
うちの少なくとも一つと、露光量とをフィードバック制
御すると共に、上記の関数を基に、複写機の放置時間に
応じて、帯電出力、現像バイアス出力、及び除電光量の
うちの少なくとも一つと、露光量とを一方通行制御する
ようになっている。
【0249】以下、各プロセス部に対する上記の各制御
について説明する。
【0250】コピー動作終了後の感光体ドラム1の後回
転で、前記実施例20と同様に暗部潜像パッチおよび明
部潜像パッチを形成し、表面電位計20で検出したそれ
ぞれの表面電荷量に基づいて、帯電出力、現像バイアス
出力、および除電光量のうちの少なくとも一つと、露光
量とをフィードバック制御する。これにより、複写機の
連続使用により変動したコピー濃度及びコピー明度を初
期レベルに戻すことができる。
【0251】また、上記のフィードバック制御後、タイ
マ15によりカウントした複写機の放置時間に応じて上
記の関数から表面電位の回復量を求め、前記実施例6〜
8で述べた帯電出力、現像バイアス出力、および除電光
量と、表面電位(現像電位)との関係(図32参照)及
び前記実施例9で述べた露光量と表面電位との関係(図
31参照)に基づいて、上記の回復量を補正するよう
に、次のコピー動作の開始直前に、帯電出力、現像バイ
アス出力、および除電光量のうちの少なくとも一つと、
露光量とをそれぞれ一方通行制御する。これにより、放
置により過補正となるコピー濃度およびコピー明度をさ
らに補正し、適性なコピー濃度およびコピー明度で次の
コピー動作を開始できる。
【0252】このように、表面電位回復性能を示す近似
関数に基づいて、帯電出力、現像バイアス出力、および
除電光量のうちの少なくとも一つと、露光量との一方通
行制御を行うと共に、感光体ドラム1の表面電荷量に基
づいて帯電出力、現像バイアス出力、および除電光量の
うちの少なくとも一つと、露光量とをフィードバック制
御することにより、複写機の応答性の低下や、トナー消
費量の増大を招来することなく、コピー濃度およびコピ
ー明度を常に適性範囲内に保持し、画質の安定化を図る
ことが可能になる。また、表面電位回復性能を近似した
関数を基に制御を行うことにより、放置によるコピー濃
度の上昇および画像のカブリの発生に対して、さらに精
度の良い補正を行うことができる。
【0253】また、帯電出力、現像バイアス出力、ある
いは除電光量を制御することで、画像の高濃度部分に相
当する暗部の濃度を、露光量を制御することで、画像の
低濃度部分に相当する明部の明るさをそれぞれ調整する
ことにより、コピー濃度およびコピー明度の両方につい
て、安定した画像を得ることができる。
【0254】〔実施例26〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図6、及び図36に基づいて説
明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記
の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段には、
同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0255】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2等の画像形成
器とを備えている。また、本複写機は、図36に示すよ
うに、複写機の使用および放置に伴って生じるコピー濃
度の変動を補正し、画質の安定化を図るため、表面電位
計20で検出した感光体ドラム1の表面電荷量に基づく
帯電出力のフィードバック制御を所定の間隔、例えば所
定のコピー枚数、あるいは所定の時間ごとに行うと共
に、タイマ15により検知した複写機の放置時間に応じ
て、帯電出力を一方通行制御するCPU14を備えてい
る。
【0256】以下に、帯電出力に対する上記の各制御に
ついて説明する。
【0257】帯電出力のフィードバック制御は、予め設
定された所定のコピー枚数毎、あるいは所定の時間毎
に、前記実施例16と同様に感光体ドラム1に暗部潜像
パッチを形成し、表面電位計20により検出した暗部潜
像パッチの表面電荷量に基づいて行われる。これによ
り、複写機の使用により低下するコピー濃度を初期レベ
ルに補正することができる。
【0258】尚、上記のフィードバック制御を実施する
間隔を定めるコピー枚数、あるいは時間等は、複写機の
連続使用により低下するコピー濃度が、制御前でも適性
範囲内に保持されることを考慮して設定されている。
【0259】また、本複写機では、前記実施例16と同
様に、タイマ15でカウントした複写機の放置時間に応
じて、図6に示すように設定された帯電出力の補正値に
基づいて、帯電出力を一方通行制御している。これによ
り、複写機の放置により過補正となるコピー濃度をさら
に補正し、適性なコピー濃度で次のコピー動作を開始す
ることができる。
【0260】このように、所定のコピー枚数、あるいは
所定の時間ごとに、感光体ドラム1の表面電荷量に基づ
いて帯電出力をフィードバック制御すると共に、複写機
の放置時間に応じて帯電出力を一方通行制御することに
より、トナー消費量の増大や、複写機の応答性の低下を
招来することなく、複写機の使用および放置によるコピ
ー濃度の変動を精度良く補正することができる。また、
所定の間隔で帯電出力のフィードバック制御を行ってい
るので、毎コピー動作終了後の感光体ドラム1の後回転
で上記のフィードバック制御を行う場合と比較して、制
御回数を減らすことができ、制御に要する労力や時間を
削減できる。
【0261】〔実施例27〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図10、及び図37に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段に
は、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0262】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された現像器4等の画像形成
器とを備えている。また、本複写機は、図37に示すよ
うに、複写機の使用および放置に伴って生じるコピー濃
度の変動を補正し、画質の安定化を図るため、表面電位
計20で検出した感光体ドラム1の表面電荷量に基づく
現像バイアス出力のフィードバック制御を、所定のコピ
ー枚数、あるいは所定の時間ごとに行うと共に、タイマ
15により検知した複写機の放置時間に応じて、現像バ
イアス出力を一方通行制御するCPU14を備えてい
る。
【0263】以下に、現像バイアス出力に対する上記の
各制御について説明する。
【0264】現像バイアス出力に対するフィードバック
制御は、予め設定された所定のコピー枚数毎、あるいは
所定の時間毎に、前記実施例16と同様に感光体ドラム
1に暗部潜像パッチを形成し、表面電位計20により検
出した暗部潜像パッチの表面電荷量に基づいて行われ
る。これにより、複写機の使用により低下するコピー濃
度を初期レベルに補正することができる。
【0265】また、本複写機では、前記実施例17と同
様に、タイマ15でカウントした複写機の放置時間に応
じて、図10に示すように設定された現像バイアス出力
の補正値に基づいて、現像バイアス出力を一方通行制御
している。これにより、複写機の放置により過補正とな
るコピー濃度をさらに補正し、適性なコピー濃度で次の
コピー動作を開始することができる。
【0266】このように、所定のコピー枚数、あるいは
所定の時間ごとに、感光体ドラム1の表面電荷量に基づ
いて現像バイアス出力をフィードバック制御すると共
に、複写機の放置時間に応じて現像バイアス出力を一方
通行制御することにより、トナー消費量の増大や、複写
機の応答性の低下を招来することなく、コピー濃度の変
動を精度良く補正することができる。また、コピー枚
数、あるいは時間によって定められた所定の間隔で現像
バイアス出力のフィードバック制御を行っているので、
毎コピー動作終了後の感光体ドラム1の後回転で上記の
フィードバック制御を行う場合と比較して、制御回数を
減らすことができ、制御に要する労力や時間を削減でき
る。
【0267】〔実施例28〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図13、及び図38に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段に
は、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0268】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された除電ランプ12等の画
像形成器とを備えている。また、本複写機は、その使用
および放置に伴って生じるコピー濃度の変動を補正し、
画質の安定化を図るため、図38に示す表面電位計20
で検出した感光体ドラム1の表面電荷量に基づく除電光
量のフィードバック制御を、所定のコピー枚数、あるい
は所定の時間ごとに行うと共に、タイマ15により検知
した複写機の放置時間に応じて、除電光量を一方通行制
御するCPU14を備えている。
【0269】以下に、除電光量に対する上記の各制御を
説明する。
【0270】除電光量に対するフィードバック制御は、
予め設定された所定のコピー枚数毎、あるいは所定の時
間毎に、前記実施例16と同様に感光体ドラム1に暗部
潜像パッチを形成し、表面電位計20により検出した暗
部潜像パッチの表面電荷量に基づいて行われる。これに
より、複写機の使用により低下するコピー濃度を初期レ
ベルに補正することができる。
【0271】また、本複写機では、前記実施例18と同
様に、タイマ15でカウントした複写機の放置時間に応
じて、図13に示すように設定された除電光量の補正値
に基づいて、除電光量を一方通行制御している。これに
より、複写機の放置により過補正となるコピー濃度をさ
らに補正し、適性なコピー濃度で次のコピー動作を開始
することができる。
【0272】このように、所定のコピー枚数、あるいは
所定の時間ごとに、感光体ドラム1の表面電荷量に基づ
いて除電光量をフィードバック制御すると共に、複写機
の放置時間に応じて除電光量を一方通行制御することに
より、トナー消費量の増大や、複写機の応答性の低下を
招来することなく、コピー濃度の変動を精度良く補正す
ることができる。また、コピー枚数、あるいは時間によ
って定められた所定の間隔で除電光量のフィードバック
制御を行っているので、毎コピー動作終了後の感光体ド
ラム1の後回転で上記のフィードバック制御を行う場合
と比較して、制御回数を減らすことができ、制御に要す
る労力や時間を削減できる。
【0273】〔実施例29〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図18、及び図39に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段に
は、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0274】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、感光体ドラム1に対してB方向から原稿像を
露光するコピーランプ等の画像形成器とを備えている。
また、本複写機は、その使用および放置に伴って生じる
コピー明度の変動を補正し、画質の安定化を図るため、
図39に示す表面電位計20で検出した感光体ドラム1
の表面電荷量に基づく露光量のフィードバック制御を、
所定のコピー枚数、あるいは所定の時間ごとに行うと共
に、タイマ15により検知した複写機の放置時間に応じ
て、露光量を一方通行制御するCPU14を備えてい
る。
【0275】以下に、露光量に対する上記の各制御につ
いて説明する。
【0276】露光量に対するフィードバック制御は、予
め設定された所定のコピー枚数毎、あるいは所定の時間
毎に、前記実施例19と同様に感光体ドラム1に明部潜
像パッチを形成し、表面電位計20により検出した明部
潜像パッチの表面電荷量に基づいて行われる。これによ
り、複写機の使用により変動するコピー明度を初期レベ
ルに補正することができる。
【0277】また、本複写機では、前記実施例19と同
様に、タイマ15でカウントした複写機の放置時間に応
じて、図18に示すように設定された露光量の補正値に
基づいて、露光量を一方通行制御している。これによ
り、複写機の放置により過補正となるコピー明度をさら
に補正し、適性なコピー明度で次のコピー動作を開始す
ることができ、画像のカブリを防ぐことができる。
【0278】このように、所定のコピー枚数、あるいは
所定の時間ごとに、感光体ドラム1の表面電荷量に基づ
いて露光量をフィードバック制御すると共に、複写機の
放置時間に応じて露光量を一方通行制御することによ
り、トナー消費量の増大や、複写機の応答性の低下を招
来することなく、コピー明度の変動を精度良く補正する
ことができる。また、コピー枚数、あるいは時間によっ
て定められた所定の間隔で露光量のフィードバック制御
を行っているので、毎コピー動作終了後の感光体ドラム
1の後回転で上記のフィードバック制御を行う場合と比
較して、制御回数を減らすことができ、制御に要する労
力や時間を削減できる。
【0279】〔実施例30〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図18、図24、及び図40に
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便
宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する
手段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0280】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2、現像器4、
除電ランプ12、およびコピーランプ等の画像形成器と
を備えている。また、本複写機は、その使用および放置
に伴って生じるコピー濃度及びコピー明度の変動を補正
し、画質の安定化を図るため、図40に示す表面電位計
20で検出した感光体ドラム1の表面電荷量に基づく帯
電出力、現像バイアス出力、および除電光量のうちの少
なくとも一つと、露光量とのフィードバック制御を、所
定のコピー枚数、あるいは所定の時間ごとに行うと共
に、タイマ15により検知した複写機の放置時間に応じ
て、帯電出力、現像バイアス出力、および除電光量のう
ちの少なくとも一つと、露光量とを一方通行制御するC
PU14を備えている。
【0281】以下に、各画像形成器に対する上記の各制
御について説明する。
【0282】表面電荷量に基づくフィードバック制御
は、予め設定された所定のコピー枚数毎、あるいは所定
の時間毎に、前記実施例16および実施例19と同様に
感光体ドラム1に暗部潜像パッチ及び明部潜像パッチを
形成し、表面電位計20で暗部潜像パッチ及び明部潜像
パッチの表面電荷量を検出することにより、帯電出力、
現像バイアス出力、および除電光量のうちの少なくとも
一つと露光量とに対して行われる。これにより、複写機
の使用により変動するコピー濃度及びコピー明度をそれ
ぞれ初期レベルに補正することができる。
【0283】また、本複写機では、前記実施例20と同
様に、タイマ15でカウントした複写機の放置時間に応
じて、図24に示すようにそれぞれ設定された帯電出
力、現像バイアス出力、および除電光量の補正値と、図
18に示すように設定された露光量の補正値とに基づい
て、帯電出力、現像バイアス出力、および除電光量のう
ちの少なくとも一つと、露光量とを一方通行制御してい
る。これにより、複写機の放置により過補正となるコピ
ー濃度及びコピー明度をさらに補正し、適性なコピー濃
度及びコピー明度で次のコピー動作を開始することがで
きる。
【0284】このように、所定のコピー枚数、あるいは
所定の時間ごとに、感光体ドラム1の表面電荷量に基づ
いて、帯電出力、現像バイアス出力、および除電光量の
うちの少なくとも一つと露光量とをフィードバック制御
すると共に、複写機の放置時間に応じて、帯電出力、現
像バイアス出力、および除電光量のうちの少なくとも一
つと露光量とを一方通行制御することにより、トナー消
費量の増大や、複写機の応答性の低下を招来することな
く、複写機の使用および放置によるコピー濃度及びコピ
ー明度の変動を精度良く補正することができる。また、
コピー枚数、あるいは時間によって定められた所定の間
隔でフィードバック制御を行っているので、毎コピー動
作終了後の感光体ドラム1の後回転で上記のフィードバ
ック制御を行う場合と比較して、制御回数を減らすこと
ができ、制御に要する労力や時間を削減できる。
【0285】尚、前記実施例21〜25で述べた感光体
ドラム1の表面電位回復性能を示す関数(図26参照)
に基づいて行う一方通行の制御と、上記実施例26〜3
0で述べた所定の間隔で表面電荷量に基づいて行うフィ
ードバック制御とを組み合わせた場合にも、前記各実施
例と同様に、精度良く画質の安定化を図ることが可能で
ある。
【0286】また、感光体ドラムの使用時間および放置
時間(不使用時間)をそれぞれ検知する2個のタイマを
有し、使用時間用タイマで検知した感光体ドラムの使用
時間に応じて、図26に示す感光体ドラムの疲労特性に
合わせた制御を行うと共に、不使用時間用タイマで検知
した感光体ドラムの放置時間に応じて表面電位回復性能
に合わせた制御を行い、さらに、所定のコピー枚数、あ
るいは時間等により定められた所定の間隔で感光体ドラ
ム1の表面電荷量に基づくフィードバック制御を実施す
る画質補正手段としてのCPUを備えた構成の画質安定
化装置を用いた場合にも、前記各実施例と同様に、複写
機の使用および放置により生じる画質の変動を補正する
ことが可能である。
【0287】すなわち、この場合には、短時間で生じる
感光体ドラムの疲労については、感光体ドラムの使用時
間に応じた一方通行の制御で対処し、予測が困難で、長
期的に変化が生じる画質の変動を補正するために、表面
電荷に基づくフィードバック制御を、コピー動作中、感
光体ドラムの後回転、あるいは前回転に関わらず所定の
間隔で実施するようになっている。このように、感光体
ドラムの使用時間および不使用時間に応じてそれぞれ行
う一方通行の制御と、所定の間隔で表面電荷量に基づい
て行うフィードバック制御とを組み合わせて実施するこ
とにより、時間、労力等を必要以上に要するフィードバ
ック制御の実施回数を減少することができ、かつ精度の
良い画質補正を実現できる。
【0288】尚、この場合の制御対象としては、前記の
各実施例の場合と同様に、帯電出力、現像バイアス出
力、除電光量、露光量、あるいはそれらを組み合わせた
ものが挙げられる。
【0289】〔実施例31〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図5、図43、及び図44に基
づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜
上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手
段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0290】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2等の画像形成
器とを備えている。また、本複写機には、図43に示す
ように、実際にコピー動作が行われた累積時間(画像形
成動作の累積時間)をカウントするコピー累積時間用タ
イマ21と、複写機の放置時間をカウントする放置時間
用タイマ(不使用時間用タイマ)15とが設けられてお
り、これらのタイマ15・21の出力に応じて帯電出力
を制御するCPU14が備えられている。
【0291】CPU14は、複写機の使用および放置に
伴うコピー濃度の変動を補正し、画質の安定化を図るた
め、コピー累積時間用タイマ21によりカウントしたコ
ピー累積時間が、所定の時間に達したときに、コピー動
作開始前の感光体ドラム1の前回転、コピー動作中、あ
るいはコピー終了後の感光体ドラム1の後回転で、パッ
チセンサ9により検出した暗部トナーパッチのトナー付
着量と予め設定されている基準値とを一致させるよう
に、帯電出力をフィードバック制御、すなわちプロセス
コントロールするようになっている。また、CPU14
は、放置時間用タイマ15によりカウントした複写機の
放置時間が所定の時間以上となった場合に、次のコピー
動作開始前の感光体ドラム1の前回転で上記のプロセス
コントロールを実施するようになっている。
【0292】上記コピー累積時間用タイマ21は、感光
体ドラム1の使用時間および感光体ドラム1の回転数等
により、コピー動作を行っている時間を積算するもの
で、上記のプロセスコントロールが実施されたときにリ
セットされるようになっている。また、放置時間用タイ
マ15は、感光体ドラム1が回転を停止する時間をカウ
ントするもので、上記プロセスコントロールの実施およ
びコピー動作の開始によってリセットされるようになっ
ている。
【0293】次に、図44のフローチャートに基づい
て、上記CPU14による各制御について説明する。本
実施例では、例えばプロセスコントロールを行うための
所定のコピー累積時間を30分、複写機の所定の放置時
間を1時間に設定した場合を例に挙げて説明する。尚、
プロセスコントロールを行う間隔は、複写機の特性によ
って変化するものであり、上記の時間に限定されるもの
ではない。
【0294】複写機のメインスイッチをONにすると
(S1)、複写機のウォームアップが開始される。次
に、前記実施例1と同様に感光体ドラム1上に暗部トナ
ーパッチが形成され、パッチセンサ9により検出したト
ナー付着量に基づいて帯電出力をフィードバック制御す
ることにより、プロセスコントロールが行われてコピー
開始待機状態になる。プロセスコントロールが行われる
と、コピー累積時間用タイマ21及び放置時間用タイマ
15がリセットされ(S2・S3)、この後、複写機が
放置されると、放置時間用タイマ15は放置時間をカウ
ントする(S5)。
【0295】一方、コピー動作が開始されると(S
6)、放置時間用タイマ15は再度リセットされると共
に(S3)、コピー累積時間用タイマ21によるコピー
累積時間のカウントが開始される(S4)。そして、コ
ピー累積時間用タイマ21よりカウントしたコピー累積
時間が、30分以上になると(S7)、上記のプロセス
コントロールが実施されて(S9)、複写機の連続使用
によるコピー濃度の低下が補正される。プロセスコント
ロールが行われると、上記のコピー累積時間用タイマ2
1および放置時間用タイマ15がリセットされる(S2
・S3)。
【0296】この状態でコピー動作が開始されなけれ
ば、放置時間用タイマ15は放置時間のカウントを開始
し(S5)、カウントした放置時間が1時間以上になる
と(S8)、感光体ドラム1は、プロセスコントロール
を実施したときよりも、その疲労が回復して過補正の状
態になるため、コピー動作開始前に、再度プロセスコン
トロールが行われる(S9)。これにより、上記の過補
正をさらに補正して、コピー濃度の上昇を防ぐことがで
きる。また、このプロセスコントロールが行われること
により、コピー累積時間用タイマ21および放置時間用
タイマ15がそれぞれリセットされる(S2・S3)。
【0297】一方、放置時間が1時間に満たない場合に
は、感光体ドラム1は、それほど回復しておらず、過補
正の状態になっていないため、プロセスコントロールは
行われず、次のコピー動作はそのまま開始される。そし
て、30分に満たないコピー動作が、1時間以内の放置
を経て何回か繰り返された場合には、放置時間用タイマ
15は、コピー動作の開始によりその都度リセットされ
るが(S6・S3)、コピー累積時間用タイマ21はリ
セットされず、コピー動作を行った時間を積算してい
き、カウントしたコピー累積時間が30分に達したとこ
ろで(S7)、プロセスコントロールが実施され(S
9)、低下したコピー濃度が補正される。
【0298】帯電出力と、コピー濃度との関係は、前記
実施例1で述べたように、図5に示すような関係を有し
ているので、上記のプロセスコントロールでは、連続動
作によりコピー濃度が低下した場合には、帯電出力を上
げる方向に制御する一方、放置によりコピー濃度が上昇
する場合には、帯電出力を下げる方向に制御することに
より、変動するコピー濃度を補正できるようになってい
る。
【0299】ところで、上記のようなプロセスコントロ
ールを所定の時間ごとに行う場合には、短時間の間に連
続して多量のコピー動作が行われ、感光体ドラムの疲労
等により濃度の低下が生じても、所定の時間が経過して
いないと、プロセスコントロールが行われないため、画
質が低下するという問題がある。反対に、複写機の使用
頻度が比較的低い場合には、濃度の変動がそれ程生じて
いなくても、所定の時間ごとに不要なプロセスコントロ
ールが行われるため、必要以上の待機時間や、トナーを
要することになる。
【0300】また、所定のコピー枚数ごとに、プロセス
コントロールを行う場合には、プロセスコントロールの
後に、長時間複写機が放置され、過補正の状態となって
も、所定のコピー枚数に達していないので、変動した濃
度の補正が行われないという問題がある。
【0301】しかしながら、上記のように、本複写機で
は、コピー累積時間が所定の時間に達したときに、プロ
セスコントロールが実施されるので、コピーの使用頻度
が低い場合には、コピー累積時間が所定の時間に達する
まで、制御が行われないようになっており、制御を実施
する間隔が長くなり、無駄な制御を省くことができる。
また、複写機の使用頻度が高い場合には、比較的短い間
隔で頻繁にプロセスコントロールが行われるようにな
り、連続したコピー動作による画質濃度の低下をタイミ
ング良く補正することができる。
【0302】さらに、複写機の放置に伴うコピー濃度の
上昇に対する制御についても、放置時間が所定の時間以
上になった場合に、プロセスコントロールが行われるの
で、濃度の変動がそれほど見られない放置時間が短いと
きには、プロセスコントロールは実施されないようにな
っており、制御回数を必要最小限に抑えることが可能に
なる。
【0303】したがって、複写機の使用頻度や、放置時
間に応じて、コピー濃度が変動したときに、タイミング
良く補正することができると共に、制御の実施回数を必
要最小限に抑えて、待機時間や、トナー消費量を減少さ
せることが可能になる。これらの結果、トナー消費量の
増大や、複写機の応答性の低下を招来することなく、精
度良くコピー濃度の変動を補正し、少ない制御回数で効
率良く画質の安定化を図ることが可能になる。
【0304】〔実施例32〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図9、及び図45に基づいて説
明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記
の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段には、
同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0305】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された現像器4等の画像形成
器とを備えている。また、本複写機には、図45に示す
ように、感光体ドラム1の使用時間および感光体ドラム
1の回転数等により、実際にコピー動作が行われた時間
を積算してカウントするコピー累積時間用タイマ21
と、感光体ドラム1が回転を停止する時間等を検知して
複写機の放置時間をカウントする放置時間用タイマ15
とが設けられており、これらのタイマ15・21からの
出力に応じて現像バイアス出力を制御するCPU14が
備えられている。
【0306】CPU14は、複写機の使用および放置に
伴うコピー濃度の変動を補正し、画質の安定化を図るた
め、コピー累積時間用タイマ21によりカウントしたコ
ピー累積時間が、所定の時間に達したときに、コピー動
作開始前の感光体ドラムの前回転、コピー動作中、ある
いはコピー動作終了後の感光体ドラムの後回転で、パッ
チセンサ9により検出した暗部トナーパッチのトナー付
着量と予め設定された基準値とを一致させるように現像
バイアス出力をフィードバック制御、すなわちプロセス
コントロールするようになっている。また、CPU14
は、放置時間用タイマ15によりカウントした複写機の
放置時間が所定の時間以上となった場合に、次のコピー
動作開始前の感光体ドラム1の前回転で上記のプロセス
コントロールを実施するようになっている。
【0307】尚、上記コピー累積時間用タイマ21及び
放置時間用タイマ15は、前記実施例31に係る画質安
定化装置に備えられたタイマ15・21と同様のタイミ
ングでリセットされるようになっている。
【0308】以下に、上記のプロセスコントロールを行
うための時間を、コピー累積時間で30分、複写機の放
置時間で1時間以上に設定した場合を例に挙げ、現像バ
イアス出力に対する上記のプロセスコントロールについ
て説明する。
【0309】コピー累積時間用タイマ21によりカウン
トしたコピー累積時間が、30分に達すると、複写機が
コピー動作中であっても、前記実施例1と同様に感光体
ドラム1上に暗部トナーパッチを形成し、パッチセンサ
9により検出した暗部トナーパッチのトナー付着量に基
づいて、現像バイアス出力を制御することにより、プロ
セスコントロールを行い、使用により低下したコピー濃
度を補正する。また、放置時間用タイマ15によりカウ
ントした複写機の放置時間が、1時間以上になった場合
に、次のコピー動作開始前の感光体ドラムの前回転で、
上記と同様のプロセスコントロールを行い、複写機の放
置により上昇したコピー濃度を補正する。
【0310】すなわち、現像バイアス出力と、コピー濃
度との関係は、前記実施例2で述べたように、図9に示
すような関係を有しているので、上記のプロセスコント
ロールでは、連続したコピー動作によりコピー濃度が低
下した場合には、現像バイアス出力を下げる方向に制御
する一方、複写機の放置に伴う過補正によりコピー濃度
が上昇した場合には、現像バイアス出力を上げる方向に
制御することにより、コピー濃度の変動を補正するよう
になっている。
【0311】上記のように、コピー累積時間用タイマ2
1によりカウントされたコピー累積時間と、放置時間用
タイマ15によりカウントされた複写機の放置時間に応
じて、感光体ドラム1へのトナー付着量に基づく現像バ
イアス出力のフィードバック制御を行うことにより、前
記実施例31と同様に、複写機の使用頻度や、放置時間
に応じて、コピー濃度に変動が生じたときのみに、タイ
ミング良く補正を行うことができると共に、制御の実施
回数を必要最小限に抑えて、待機時間や、トナー消費量
を減少させることが可能になる。これらの結果、トナー
消費量の増大や、複写機の応答性の低下を招来すること
なく、精度良くコピー濃度の変動を補正し、少ない制御
回数で効率良く画質の安定化を図ることが可能になる。
【0312】〔実施例33〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図12、及び図46に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段に
は、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0313】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された除電ランプ12等の画
像形成器とを備えている。また、本複写機には、図46
に示すように、感光体ドラム1の使用時間および感光体
ドラム1の回転数等により、実際にコピー動作が行われ
た時間を積算してカウントするコピー累積時間用タイマ
21と、感光体ドラム1が回転を停止する時間等を検知
して複写機の放置時間をカウントする放置時間用タイマ
15とが設けられており、これらのタイマ15・21か
らの出力に応じて除電光量を制御するCPU14が備え
られている。
【0314】CPU14は、複写機の使用および放置に
伴うコピー濃度の変動を補正し、画質の安定化を図るた
め、コピー累積時間用タイマ21によりカウントしたコ
ピー累積時間が、所定の時間に達したときに、コピー動
作開始前の感光体ドラムの前回転、コピー動作中、ある
いはコピー動作終了後の感光体ドラムの後回転で、パッ
チセンサ9により検出した暗部トナーパッチのトナー付
着量と予め設定された基準値とを一致させるように除電
光量をフィードバック制御、すなわちプロセスコントロ
ールするようになっている。また、CPU14は、放置
時間用タイマ15によりカウントした複写機の放置時間
が所定の時間以上となった場合に、次のコピー動作開始
前の感光体ドラム1の前回転で上記のプロセスコントロ
ールを実施するようになっている。
【0315】尚、上記コピー累積時間用タイマ21及び
放置時間用タイマ15は、前記実施例31に係る画質安
定化装置に備えられたタイマ15・21と同様のタイミ
ングでリセットされるようになっている。
【0316】以下に、上記のプロセスコントロールを行
うための時間を、コピー累積時間で30分、複写機の放
置時間で1時間以上に設定した場合を例に挙げ、除電光
量に対する上記のプロセスコントロールについて説明す
る。
【0317】コピー累積時間用タイマ21によりカウン
トしたコピー累積時間が、30分に達すると、複写機が
コピー動作中であっても、前記実施例1と同様に感光体
ドラム1上に暗部トナーパッチを形成し、パッチセンサ
9により検出した暗部トナーパッチのトナー付着量に基
づいて、除電光量を制御することにより、プロセスコン
トロールを行い、使用により低下したコピー濃度を補正
する。また、放置時間用タイマ15によりカウントした
複写機の放置時間が、1時間以上になった場合に、次の
コピー動作開始前の感光体ドラムの前回転で、上記と同
様のプロセスコントロールを行い、複写機の放置により
上昇したコピー濃度を補正する。
【0318】除電光量とコピー濃度との関係は、前記実
施例3で述べたように、図12に示すような関係を有し
ているので、上記のプロセスコントロールでは、コピー
動作によりコピー濃度が低下した場合には、除電光量を
減少させる方向に制御する一方、複写機の放置に伴う過
補正によりコピー濃度が上昇した場合には、除電光量を
増加させる方向に制御することで、画質の補正を行うよ
うになっている。
【0319】上記のように、コピー累積時間用タイマ2
1によりカウントされたコピー累積時間と、放置時間用
タイマ15によりカウントされた複写機の放置時間に応
じて、感光体ドラム1へのトナー付着量に基づく除電光
量のフィードバック制御を行うことにより、前記実施例
31と同様に、複写機の使用頻度や、放置時間に応じ
て、コピー濃度の変動が生じたときのみに、タイミング
良く補正を行うことができると共に、制御の実施回数を
必要最小限に抑えて、待機時間や、トナー消費量を減少
させることが可能になる。これらの結果、トナー消費量
の増大や、複写機の応答性の低下を招来することなく、
精度良くコピー濃度の変動を補正し、少ない制御回数で
効率良く画質の安定化を図ることが可能になる。
【0320】〔実施例34〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図17、及び図47に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段に
は、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0321】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、感光体ドラム1に対してB方向から原稿像を
露光するコピーランプ等の画像形成器とを備えている。
また、本複写機には、図47に示すように、感光体ドラ
ム1の使用時間および感光体ドラム1の回転数等によ
り、実際にコピー動作が行われた時間を積算してカウン
トするコピー累積時間用タイマ21と、感光体ドラム1
が回転を停止する時間等を検知して複写機の放置時間を
カウントする放置時間用タイマ15とが設けられてお
り、これらのタイマ15・21からの出力に応じて露光
量を制御するCPU14が備えられている。
【0322】CPU14は、複写機の使用及び放置に伴
うコピー明度の変動を補正し、画質の安定化を図るた
め、コピー累積時間用タイマ21によりカウントしたコ
ピー累積時間が、所定の時間に達したときに、コピー動
作開始前の感光体ドラム1の前回転、コピー動作中、あ
るいはコピー動作終了後の感光体ドラム1の後回転で、
パッチセンサ9により検出した明部トナーパッチのトナ
ー付着量と予め設定された基準値とを一致させるように
コピーランプ19の露光量をフィードバック制御、すな
わちプロセスコントロールするようになっている。ま
た、CPU14は、放置時間用タイマ15によりカウン
トした複写機の放置時間が所定の時間以上となった場合
に、次のコピー動作開始前の感光体ドラム1の前回転で
上記のプロセスコントロールを実施するようになってい
る。
【0323】尚、上記コピー累積時間用タイマ21及び
放置時間用タイマ15は、前記実施例31に係る画質安
定化装置に備えられたタイマ15・21と同様のタイミ
ングでリセットされるようになっている。
【0324】以下に、上記のプロセスコントロールを行
うための時間を、コピー累積時間で30分、複写機の放
置時間で1時間以上に設定した場合を例に挙げ、露光量
に対する上記のプロセスコントロールについて説明す
る。
【0325】コピー累積時間用タイマ21によりカウン
トしたコピー累積時間が、30分に達すると、複写機が
コピー動作中であっても、前記実施例4と同様に感光体
ドラム1上に明部トナーパッチを形成し、パッチセンサ
9により検出した明部トナーパッチのトナー付着量に基
づいて、露光量を制御することにより、プロセスコント
ロールを行い、使用により変動したコピー明度を補正す
る。また、放置時間用タイマ15によりカウントした複
写機の放置時間が、1時間以上になった場合に、次のコ
ピー動作開始前の感光体ドラムの前回転で、上記と同様
のプロセスコントロールを行い、複写機の放置により変
動したコピー明度を補正し、画像のカブリを防ぐ。
【0326】すなわち、露光量とコピー明度との関係
は、前記実施例4で述べたように、図17に示すような
関係を有しているので、上記のプロセスコントロールで
は、コピー動作により画像が明るくなり過ぎた場合に
は、露光量を減少させる方向に制御する。一方、複写機
の放置に伴う過補正により画像が暗くなり過ぎた場合に
は、露光量を増加させる方向に制御することで、コピー
明度の補正を行うようになっている。
【0327】上記のように、コピー累積時間用タイマ2
1によりカウントされたコピー累積時間と、放置時間用
タイマ15によりカウントされた複写機の放置時間に応
じて、感光体ドラム1へのトナー付着量に基づく露光量
のフィードバック制御を行うことにより、複写機の使用
頻度が高い場合には、比較的短い間隔で頻繁にプロセス
コントロールが行われるようになり、連続したコピー動
作によるコピー明度の変動をタイミング良く補正するこ
とができる。また、コピーの使用頻度が低い場合には、
所定の時間にコピー累積時間が達するまで、制御が行わ
れないようになっているので、無駄な制御を省くことが
でき、制御に要する待機時間や、トナー消費量を減少さ
せることができる。
【0328】さらに、複写機の放置に伴うコピー明度の
変動に対する制御についても、複写機の放置時間が所定
の時間以上にならないと、実施されないようになってい
るので、制御回数を必要最小限に抑えることが可能にな
る。
【0329】これらの結果、トナー消費量の増大や、複
写機の応答性の低下を招来することなく、精度良くコピ
ー明度の変動を補正し、少ない制御回数で効率良く画質
の安定化を図ることが可能になる。
【0330】〔実施例35〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図17、図23、及び図48に
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便
宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する
手段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0331】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2、現像器4、
除電ランプ12、コピーランプ等の画像形成器とを備え
ている。また、本複写機には、図48に示すように、感
光体ドラム1の使用時間および感光体ドラム1の回転数
等により、実際にコピー動作が行われた時間を積算して
カウントするコピー累積時間用タイマ21と、感光体ド
ラム1が回転を停止する時間等を検知して複写機の放置
時間をカウントする放置時間用タイマ15とが設けられ
ており、これらのタイマ15・21の出力に応じて、帯
電出力、現像バイアス出力、及び除電光量のうちの少な
くとも一つと、露光量とを制御するCPU14が備えら
れている。
【0332】CPU14は、複写機の使用及び放置に伴
うコピー濃度及びコピー明度の変動を補正し、画質の安
定化を図るため、コピー累積時間用タイマ21によりカ
ウントしたコピー累積時間が、所定の時間に達したとき
に、コピー動作開始前の感光体ドラム1の前回転、コピ
ー動作中、あるいはコピー動作終了後の感光体ドラム1
の後回転で、パッチセンサ9により検出した暗部トナー
パッチ及び明部トナーパッチのトナー付着量と、予め設
定された基準値とをそれぞれ一致させるように、帯電出
力、現像バイアス出力、及び除電光量のうちの少なくと
も一つと、露光量とをフィードバック制御、すなわちプ
ロセスコントロールするようになっている。また、CP
U14は、放置時間用タイマ15によりカウントした複
写機の放置時間が所定の時間以上となった場合に、次の
コピー動作開始前の感光体ドラム1の前回転で上記のプ
ロセスコントロールを実施するようになっている。
【0333】尚、上記コピー累積時間用タイマ21及び
放置時間用タイマ15は、前記実施例31に係る画質安
定化装置に備えられたタイマ15・21と同様のタイミ
ングでリセットされるようになっている。
【0334】以下に、上記のプロセスコントロールを行
うための時間を、コピー累積時間で30分、複写機の放
置時間で1時間以上に設定した場合を例に挙げ、上記の
各画像形成器に対するプロセスコントロールについて説
明する。
【0335】コピー累積時間用タイマ21によりカウン
トしたコピー累積時間が、30分に達すると、複写機が
コピー動作中であっても、前記実施例1及び実施例4と
同様に感光体ドラム1上に暗部トナーパッチ及び明部ト
ナーパッチを形成し、パッチセンサ9によりそれぞれ検
出した各トナーパッチのトナー付着量に基づいて、帯電
出力、現像バイアス出力、及び除電光量のうちの少なく
とも一つと、露光量とを制御することにより、プロセス
コントロールを行い、コピー動作により変動したコピー
濃度及びコピー明度を補正する。また、放置時間用タイ
マ15によりカウントした複写機の放置時間が、1時間
以上になった場合に、次のコピー動作の開始直前に上記
と同様のプロセスコントロールを実施して、複写機の放
置に伴うコピー濃度及びコピー明度の変動を補正する。
【0336】前記実施例5で述べたように、帯電出力、
現像バイアス出力、及び除電光量と、コピー濃度との関
係は、それぞれ図23に示すような関係を有しており、
また、露光量とコピー明度との関係は、図17に示すよ
うな関係を有している。
【0337】したがって、上記のプロセスコントロール
では、コピー動作により、コピー濃度が低下し、画像が
明るくなり過ぎた場合には、帯電出力を上げる、現像バ
イアス出力を下げる、及び除電光量を減少させるのうち
少なくとも一つの制御を行うと共に、露光量を減少させ
る方向に制御する。一方、複写機の放置に伴う過補正に
よりコピー濃度が上昇し、画像が暗くなり過ぎた場合に
は、帯電出力を下げる、現像バイアス出力を上げる、及
び除電光量を増加させるのうち、少なくとも一つの制御
を行うと共に、露光量を増加させる方向に制御する。こ
れにより、複写機の使用及び放置に伴うコピー濃度及び
コピー明度の変動を補正し、画質の安定化を図るように
なっている。
【0338】上記のように、コピー累積時間用タイマ2
1によりカウントされたコピー累積時間と、放置時間用
タイマ15によりカウントされた複写機の放置時間に応
じて、感光体ドラム1へのトナー付着量に基づく、帯電
出力、現像バイアス出力、及び除電光量のうち少なくと
も一つと、露光量とのフィードバック制御を行うことに
より、複写機の使用頻度が高い場合には、比較的短い間
隔で頻繁にプロセスコントロールが行われるようにな
り、連続したコピー動作によるコピー濃度及びコピー明
度の変動をタイミング良く補正することができる。ま
た、コピーの使用頻度が低い場合には、所定の時間にコ
ピー累積時間が達するまで、制御が行われないようにな
っているので、無駄な制御を省くことができ、制御に要
する待機時間や、トナー消費量を減少させることができ
る。
【0339】さらに、複写機の放置に伴うコピー濃度及
びコピー明度の変動に対する制御についても、複写機の
放置時間が所定の時間以上にならないと、実施されない
ようになっているので、制御回数を必要最小限に抑える
ことが可能になる。
【0340】これらの結果、トナー消費量の増大や、複
写機の応答性の低下を招来することなく、精度良くコピ
ー濃度及びコピー明度の変動を補正し、少ない制御回数
で効率良く画質の安定化を図ることが可能になる。
【0341】〔実施例36〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図5、及び図49に基づいて説
明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記
の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段には、
同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0342】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2等の画像形成
器とを備えている。また、本複写機には、図49に示す
ように、感光体ドラム1の使用時間および感光体ドラム
1の回転数等により、実際にコピー動作が行われた時間
を積算してカウントするコピー累積時間用タイマ21
と、感光体ドラム1が回転を停止する時間等を検知して
複写機の放置時間をカウントする放置時間用タイマ15
とが設けられており、これらのタイマ15・21の出力
に応じて、帯電出力を制御するCPU14が備えられて
いる。
【0343】CPU14は、複写機の使用および放置に
伴うコピー濃度の変動を補正し、画質の安定化を図るた
め、コピー累積時間用タイマ21によりカウントしたコ
ピー累積時間が、所定の時間に達したときに、コピー動
作開始前の感光体ドラムの前回転、コピー動作中、ある
いはコピー動作終了後の感光体ドラムの後回転で、表面
電位計20により検出した暗部潜像パッチの表面電荷量
と予め設定された基準値とを一致させるように帯電出力
をフィードバック制御、すなわちプロセスコントロール
するようになっている。また、CPU14は、放置時間
用タイマ15によりカウントした複写機の放置時間が所
定の時間以上となった場合に、次のコピー動作開始前の
感光体ドラム1の前回転で上記のプロセスコントロール
を実施するようになっている。
【0344】尚、上記コピー累積時間用タイマ21及び
放置時間用タイマ15は、前記実施例31に係る画質安
定化装置に備えられたタイマ15・21と同様のタイミ
ングでリセットされるようになっている。
【0345】以下に、上記のプロセスコントロールを行
うための時間を、コピー累積時間で30分、複写機の放
置時間で1時間以上に設定した場合を例に挙げ、帯電出
力に対する上記のプロセスコントロールについて説明す
る。
【0346】コピー累積時間用タイマ21によりカウン
トしたコピー累積時間が、30分に達すると、複写機が
コピー動作中であっても、前記実施例16と同様に感光
体ドラム1上に暗部潜像パッチを形成し、表面電位計2
0により検出した暗部潜像パッチの表面電荷量に基づい
て、帯電出力を制御することにより、プロセスコントロ
ールを行い、使用により低下したコピー濃度を補正す
る。また、放置時間用タイマ15によりカウントした複
写機の放置時間が、1時間以上になった場合に、次のコ
ピー動作開始前の感光体ドラムの前回転で、上記と同様
のプロセスコントロールを行い、複写機の放置により上
昇したコピー濃度を補正する。
【0347】すなわち、帯電出力とコピー濃度との関係
は、前記実施例1で述べたように、図5に示すような関
係を有しているので、上記のプロセスコントロールで
は、連続したコピー動作によりコピー濃度が低下した場
合には、帯電出力を上げる方向に制御する一方、複写機
の放置に伴う過補正によりコピー濃度が上昇した場合に
は、帯電出力を下げる方向に制御することにより、コピ
ー濃度の変動を補正するようになっている。
【0348】上記のように、コピー累積時間用タイマ2
1によりカウントされたコピー累積時間と、放置時間用
タイマ15によりカウントされた複写機の放置時間に応
じて、感光体ドラム1の表面電荷量に基づく帯電出力の
フィードバック制御を行うことにより、前記実施例31
と同様に、複写機の使用頻度や、放置時間に応じて、コ
ピー濃度に変動が生じたときのみに、タイミング良く補
正を行うことができると共に、制御の実施回数を必要最
小限に抑えて、制御に要する待機時間を減少させること
が可能になる。これらの結果、複写機の応答性の低下
や、トナー消費量の増大を招来することなく、精度良く
コピー濃度の変動を補正し、少ない制御回数で効率良く
画質の安定化を図ることが可能になる。
【0349】〔実施例37〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図9、及び図50に基づいて説
明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記
の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段には、
同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0350】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された現像器4等の画像形成
器とを備えている。また、本複写機には、図50に示す
ように、感光体ドラム1の使用時間および感光体ドラム
1の回転数等により、実際にコピー動作が行われた時間
を積算してカウントするコピー累積時間用タイマ21
と、感光体ドラム1が回転を停止する時間等を検知して
複写機の放置時間をカウントする放置時間用タイマ15
とが設けられており、これらのタイマ15・21の出力
に応じて現像バイアス出力を制御するCPU14が備え
られている。
【0351】CPU14は、複写機の使用および放置に
伴うコピー濃度の変動を補正し、画質の安定化を図るた
め、コピー累積時間用タイマ21によりカウントしたコ
ピー累積時間が、所定の時間に達したときに、コピー動
作開始前の感光体ドラムの前回転、コピー動作中、ある
いはコピー動作終了後の感光体ドラムの後回転で、表面
電位計20により検出した暗部潜像パッチの表面電荷量
と予め設定された基準値とを一致させるように現像バイ
アス出力をフィードバック制御、すなわちプロセスコン
トロールするようになっている。また、CPU14は、
放置時間用タイマ15によりカウントした複写機の放置
時間が所定の時間以上となった場合に、次のコピー動作
開始前の感光体ドラム1の前回転で上記のプロセスコン
トロールを実施するようになっている。
【0352】尚、上記コピー累積時間用タイマ21及び
放置時間用タイマ15は、前記実施例31に係る画質安
定化装置に備えられたタイマ15・21と同様のタイミ
ングでリセットされるようになっている。
【0353】以下に、上記のプロセスコントロールを行
うための時間を、コピー累積時間で30分、複写機の放
置時間で1時間以上に設定した場合を例に挙げ、現像バ
イアス出力に対する上記のプロセスコントロールについ
て説明する。
【0354】コピー累積時間用タイマ21によりカウン
トしたコピー累積時間が、30分に達すると、複写機が
コピー動作中であっても、前記実施例16と同様に感光
体ドラム1上に暗部潜像パッチを形成し、表面電位計2
0により検出した暗部潜像パッチの表面電荷量に基づい
て、現像バイアス出力を制御することにより、プロセス
コントロールを行い、使用により低下したコピー濃度を
補正する。また、放置時間用タイマ15によりカウント
した複写機の放置時間が、1時間以上になった場合に、
次のコピー動作開始前の感光体ドラムの前回転で、上記
と同様のプロセスコントロールを行い、複写機の放置に
より上昇したコピー濃度を補正する。
【0355】すなわち、現像バイアス出力と、コピー濃
度との関係は、前記実施例2で述べたように、図9に示
すような関係を有しているので、上記のプロセスコント
ロールでは、連続したコピー動作によりコピー濃度が低
下した場合には、現像バイアス出力を下げる方向に制御
する一方、放置による過補正によりコピー濃度が上昇し
た場合には、現像バイアス出力を上げる方向に制御する
ことにより、コピー濃度の変動を補正するようになって
いる。
【0356】上記のように、コピー累積時間用タイマ2
1によりカウントされたコピー累積時間と、放置時間用
タイマ15によりカウントされた複写機の放置時間に応
じて、感光体ドラム1の表面電荷着量に基づく現像バイ
アス出力のフィードバック制御を行うことにより、前記
実施例31と同様に、複写機の使用頻度や、放置時間に
応じて、コピー濃度に変動が生じたときのみに、タイミ
ング良く補正を行うことができると共に、制御の実施回
数を必要最小限に抑えて、制御に要する待機時間を減少
させることが可能になる。これらの結果、トナー消費量
の増大や、複写機の応答性の低下を招来することなく、
精度良くコピー濃度の変動を補正し、少ない制御回数で
効率良く画質の安定化を図ることが可能になる。
【0357】〔実施例38〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図12、及び図51に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段に
は、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0358】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された除電ランプ12等の画
像形成器とを備えている。また、本複写機には、図51
に示すように、感光体ドラム1の使用時間および感光体
ドラム1の回転数等により、実際にコピー動作が行われ
た時間を積算してカウントするコピー累積時間用タイマ
21と、感光体ドラム1が回転を停止する時間等を検知
して複写機の放置時間をカウントする放置時間用タイマ
15とが設けられており、これらのタイマ15・21の
出力に応じて、除電光量を制御するCPU14が備えら
れている。
【0359】CPU14は、複写機の使用および放置に
伴うコピー濃度の変動を補正し、画質の安定化を図るた
め、コピー累積時間用タイマ21によりカウントしたコ
ピー累積時間が、所定の時間に達したときに、コピー動
作開始前の感光体ドラムの前回転、コピー動作中、ある
いはコピー動作終了後の感光体ドラムの後回転で、表面
電位計20により検出した暗部潜像パッチの表面電荷量
と予め設定された基準値とを一致させるように除電光量
をフィードバック制御、すなわちプロセスコントロール
するようになっている。また、CPU14は、放置時間
用タイマ15によりカウントした複写機の放置時間が所
定の時間以上となった場合に、次のコピー動作開始前の
感光体ドラム1の前回転で上記のプロセスコントロール
を実施するようになっている。
【0360】尚、上記コピー累積時間用タイマ21及び
放置時間用タイマ15は、前記実施例31に係る画質安
定化装置に備えられたタイマ15・21と同様のタイミ
ングでリセットされるようになっている。
【0361】以下に、上記のプロセスコントロールを行
う時間をコピー累積時間で30分、複写機の放置時間で
1時間以上に設定した場合を例に挙げ、除電光量に対す
る上記のプロセスコントロールについて説明する。
【0362】コピー累積時間用タイマ21によりカウン
トしたコピー累積時間が、30分に達すると、複写機が
コピー動作中であっても、前記実施例16と同様に感光
体ドラム1上に暗部潜像パッチを形成し、表面電位計2
0により検出した暗部潜像パッチの表面電荷量に基づい
て、除電光量を制御することにより、プロセスコントロ
ールを行い、使用により低下したコピー濃度を補正す
る。また、放置時間用タイマ15によりカウントした複
写機の放置時間が、1時間以上になった場合に、次のコ
ピー動作開始前の感光体ドラムの前回転で、上記と同様
のプロセスコントロールを行い、複写機の放置により上
昇したコピー濃度を補正する。
【0363】除電光量とコピー濃度との関係は、前記実
施例3で述べたように、図12に示すような関係を有し
ているので、上記のプロセスコントロールでは、コピー
動作によりコピー濃度が低下した場合には、除電光量を
減少させる方向に制御する一方、放置による過補正によ
りコピー濃度が上昇した場合には、除電光量を増加させ
る方向に制御することで、画質の補正を行うようになっ
ている。
【0364】上記のように、コピー累積時間用タイマ2
1によりカウントされたコピー累積時間と、放置時間用
タイマ15によりカウントされた複写機の放置時間に応
じて、感光体ドラム1の表面電荷量に基づく除電光量の
フィードバック制御を行うことにより、前記実施例31
と同様に、複写機の使用頻度や、放置時間に応じて、コ
ピー濃度の変動が生じたときのみに、タイミング良く補
正を行うことができると共に、制御の実施回数を必要最
小限に抑えて、制御に要する待機時間を減少させること
が可能になる。これらの結果、トナー消費量の増大や、
複写機の応答性の低下を招来することなく、精度良くコ
ピー濃度の変動を補正し、少ない制御回数で効率良く画
質の安定化を図ることが可能になる。
【0365】〔実施例39〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図17、及び図52に基づいて
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段に
は、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0366】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、感光体ドラム1に対してB方向から原稿像を
露光するコピーランプ等の画像形成器とを備えている。
また、本複写機には、図52に示すように、感光体ドラ
ム1の使用時間および感光体ドラム1の回転数等によ
り、実際にコピー動作が行われた時間を積算してカウン
トするコピー累積時間用タイマ21と、感光体ドラム1
が回転を停止する時間等を検知して複写機の放置時間を
カウントする放置時間用タイマ15とをが設けられてお
り、これらのタイマ15・21の出力に応じて露光量を
制御するCPU14が備えられている。
【0367】CPU14は、複写機の使用及び放置に伴
うコピー明度の変動を補正し、画質の安定化を図るた
め、コピー累積時間用タイマ21によりカウントしたコ
ピー累積時間が、所定の時間に達したときに、コピー動
作開始前の感光体ドラム1の前回転、コピー動作中、あ
るいはコピー動作終了後の感光体ドラム1の後回転で、
表面電位計20により検出した明部潜像パッチの表面電
荷量と予め設定された基準値とを一致させるようにコピ
ーランプ19の露光量をフィードバック制御、すなわち
プロセスコントロールするようになっている。また、C
PU14は、放置時間用タイマ15によりカウントした
複写機の放置時間が所定の時間以上となった場合に、次
のコピー動作開始前の感光体ドラム1の前回転で上記の
プロセスコントロールを実施するようになっている。
【0368】尚、上記コピー累積時間用タイマ21及び
放置時間用タイマ15は、前記実施例31に係る画質安
定化装置に備えられたタイマ15・21と同様のタイミ
ングでリセットされるようになっている。
【0369】以下に、上記のプロセスコントロールを行
うための時間を、コピー累積時間で30分、複写機の放
置時間で1時間以上に設定した場合を例に挙げ、露光量
に対する上記のプロセスコントロールについて説明す
る。
【0370】コピー累積時間用タイマ21によりカウン
トしたコピー累積時間が、30分に達すると、複写機が
コピー動作中であっても、前記実施例19と同様に感光
体ドラム1上に明部潜像パッチを形成し、表面電位計2
0により検出した明部潜像パッチの表面電荷量に基づい
て、露光量を制御することにより、プロセスコントロー
ルを行い、使用により変動したコピー明度を補正する。
また、放置時間用タイマ15によりカウントした複写機
の放置時間が、1時間以上になった場合に、次のコピー
動作開始前の感光体ドラムの前回転で、上記と同様のプ
ロセスコントロールを行い、複写機の放置により変動し
たコピー明度を補正し、画像のカブリを防ぐ。
【0371】すなわち、露光量とコピー明度との関係
は、前記実施例4で述べたように、図17に示すような
関係を有しているので、上記のプロセスコントロールで
は、コピー動作により画像が明るくなり過ぎた場合に
は、露光量を減少させる方向に制御する一方、放置によ
る過補正により画像が暗くなり過ぎた場合には、露光量
を増加させる方向に制御することで、コピー明度の補正
を行うようになっている。
【0372】上記のように、コピー累積時間用タイマ2
1によりカウントされたコピー累積時間と、放置時間用
タイマ15によりカウントされた複写機の放置時間に応
じて、感光体ドラム1の表面電荷量に基づく露光量のフ
ィードバック制御を行うことにより、前記実施例34と
同様に、複写機の使用頻度や、放置時間に応じて、コピ
ー濃度の変動が生じたときのみに、タイミング良く補正
を行うことができると共に、制御の実施回数を必要最小
限に抑えて、制御に要する待機時間を減少させることが
可能になる。これらの結果、トナー消費量の増大や、複
写機の応答性の低下を招来することなく、精度良くコピ
ー濃度の変動を補正し、少ない制御回数で効率良く画質
の安定化を図ることが可能になる。
【0373】〔実施例40〕次に、本発明のさらに他の
実施例について、図2、図17、図23、及び図53に
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便
宜上、前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する
手段には、同一の記号を付記し、その説明を省略する。
【0374】本実施例の画質安定化装置を備える電子写
真装置としての複写機は、図2に示すように、感光体ド
ラム1と、その周囲に配設された帯電器2、現像器4、
除電ランプ12、コピーランプ等の画像形成器とを備え
ている。また、本複写機には、図53に示すように、感
光体ドラム1の使用時間および感光体ドラム1の回転数
等により、実際にコピー動作が行われた時間を積算して
カウントするコピー累積時間用タイマ21と、感光体ド
ラム1が回転を停止する時間等を検知して複写機の放置
時間をカウントする放置時間用タイマ15とが設けられ
ており、これらのタイマ15・21の出力に応じて、帯
電出力、現像バイアス出力、及び除電光量のうちの少な
くとも一つと、露光量とを制御するCPU14が備えら
れている。
【0375】CPU14は、複写機の使用及び放置に伴
うコピー濃度及びコピー明度の変動を補正し、画質の安
定化を図るため、コピー累積時間用タイマ21によりカ
ウントしたコピー累積時間が、所定の時間に達したとき
に、コピー動作開始前の感光体ドラム1の前回転、コピ
ー動作中、あるいはコピー動作終了後の感光体ドラム1
の後回転で、表面電位計20により検出した暗部潜像パ
ッチ及び明部潜像パッチの表面電荷量と予め設定された
基準値とをそれぞれ一致させるように、帯電出力、現像
バイアス出力、及び除電光量のうちの少なくとも一つ
と、露光量とをフィードバック制御、すなわちプロセス
コントロールするようになっている。また、CPU14
は、放置時間用タイマ15によりカウントした複写機の
放置時間が所定の時間以上となった場合に、次のコピー
動作開始前の感光体ドラム1の前回転で上記のプロセス
コントロールを実施するようになっている。
【0376】尚、上記コピー累積時間用タイマ21及び
放置時間用タイマ15は、前記実施例31に係る画質安
定化装置に備えられたタイマ15・21と同様のタイミ
ングでリセットされるようになっている。
【0377】以下に、上記のプロセスコントロールを行
うための時間を、コピー累積時間で30分、複写機の放
置時間で1時間以上に設定した場合を例に挙げ、各画像
形成器に対する上記のプロセスコントロールについて説
明する。
【0378】コピー累積時間用タイマ21によりカウン
トしたコピー累積時間が、30分に達すると、複写機が
コピー動作中であっても、前記実施例16及び実施例1
9と同様に感光体ドラム1上に暗部潜像パッチ及び明部
潜像パッチを形成し、表面電位計20によりそれぞれ検
出した各潜像パッチの表面電荷量に基づいて、帯電出
力、現像バイアス出力、及び除電光量のうちの少なくと
も一つと、露光量とを制御することにより、プロセスコ
ントロールを行い、コピー動作により変動したコピー濃
度及びコピー明度を補正する。また、放置時間用タイマ
15によりカウントした複写機の放置時間が、1時間以
上になった場合に、次のコピー動作の開始直前に上記と
同様のプロセスコントロールを実施して、複写機の放置
に伴うコピー濃度及びコピー明度の変動を補正する。
【0379】前記実施例5で述べたように、帯電出力、
現像バイアス出力、及び除電光量と、コピー濃度との関
係は、それぞれ図23に示すような関係を有しており、
また、露光量とコピー明度との関係は、図17に示すよ
うな関係を有している。
【0380】したがって、コピー動作により、コピー濃
度が低下し、画像が明るくなり過ぎた場合、上記のプロ
セスコントロールでは、帯電出力を上げる、現像バイア
ス出力を下げる、及び除電光量を減少させるのうち少な
くとも一つの制御を行うと共に、露光量を減少させる方
向に制御する。一方、放置による過補正によりコピー濃
度が上昇し、画像が暗くなり過ぎた場合には、帯電出力
を下げる、現像バイアス出力を上げる、及び除電光量を
増加させるのうち、少なくとも一つの制御を行うと共
に、露光量を増加させる方向に制御する。これにより、
複写機の使用及び放置に伴うコピー濃度及びコピー明度
の変動を補正し、画質の安定化を図るようになってい
る。
【0381】上記のように、コピー累積時間用タイマ2
1によりカウントされたコピー累積時間と、放置時間用
タイマ15によりカウントされた複写機の放置時間に応
じて、感光体ドラム1の表面電荷量に基づく帯電出力、
現像バイアス出力、及び除電光量のうち少なくとも一つ
と、露光量とのフィードバック制御を行うことにより、
前記実施例35と同様に複写機の使用頻度や、放置時間
に応じて、コピー濃度やコピー明度に変動が生じたとき
のみに、タイミング良く補正を行うことができると共
に、制御の実施回数を必要最小限に抑えて、制御に要す
る待機時間を減少させることが可能になる。これらの結
果、複写機の応答性の低下や、トナー消費量の増大を招
来することなく、精度良く、コピー濃度及びコピー明度
の変動を補正し、少ない制御回数で効率良く我質の安定
化を図ることが可能になる。
【0382】
【発明の効果】請求項1の発明に係る電子写真装置の画
質安定化装置は、以上のように、感光体の不使用時間を
検知するタイマを有し、トナー付着量検出手段で検出し
たトナー付着量に基づく画像形成器の制御を画像形成動
作終了後における感光体の後回転で行うと共に、上記タ
イマにより検知した感光体の不使用時間に応じて、予め
設定された感光体の不使用時間と帯電出力、現像バイア
ス出力、除電光量、露光量の補正値との関係に基づい
て、該画像形成動作終了後における感光体の後回転にて
画像形成器を制御したときの帯電出力、現像バイアス出
力、除電光量、露光量のうちの少なくとも一つを、次の
画像形成動作開始直前に補正する画質補正手段が設けら
れている構成である。
【0383】それゆえ、トナー付着量に基づく感光体の
後回転での画像形成器の制御により、電子写真装置の連
続使用による画質の変動が補正されると共に、感光体の
不使用時間に応じた制御により、電子写真装置の放置に
よる画質の変動が補正されるので、トナー消費量の増大
や、電子写真装置の応答性の低下を招来することなく、
精度の良い画質補正を実現することができるという効果
を奏する。
【0384】請求項2の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、以上のように、感光体の不使用時間を検
知するタイマを有し、トナー付着量検出手段で検出した
トナー付着量に基づく画像形成器の制御を画像形成動作
終了後の感光体の後回転で行うと共に、上記タイマで検
知した感光体の不使用時間に応じて、感光体の表面電位
回復性能を示す感光体の不使用時間の近似関数に基づい
て、該画像形成動作終了後における感光体の後回転にて
画像形成器を制御したときの帯電出力、現像バイアス出
力、除電光量、露光量のうちの少なくとも一つを、次の
画像形成動作開始直前に補正する画質補正手段が設けら
れている構成である。
【0385】それゆえ、感光体の後回転でトナー付着量
に基づいて行う制御と、感光体の表面電位回復性能を示
す感光体の不使用時間の近似関数に基づいて行う制御と
を組み合わせて、画像形成器に施すことにより、トナー
消費量の増大や、電子写真装置の応答性の低下を招くこ
となく、さらに精度の良い画質補正を実施することがで
き、画質の安定化を図ることができるという効果を奏す
る。
【0386】
【0387】
【0388】請求項の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、以上のように、感光体の使用時間および
不使用時間をそれぞれ検知する2個のタイマを有し、使
用時間用タイマにより検知した感光体の使用時間に応じ
て、感光体の疲労による表面電位低下特性に合わせた画
像形成器の制御を行うと共に、不使用時間用タイマによ
り検知した感光体の不使用時間に応じて感光体の表面電
位回復性能に合わせた画像形成器の制御を行い、さら
に、トナー付着量検出手段により検出したトナー付着量
に基づく画像形成器の制御を所定の画像形成枚数又は所
定の時間間隔で行う画質補正手段が設けられている構成
である。
【0389】それゆえ、感光体の使用時間に応じて、感
光体の疲労による表面電位の低下を補正すると共に、感
光体の不使用時間に応じて、感光体の回復に伴う表面電
位の上昇を補正し、さらに、トナー付着量に基づく制御
を所定の間隔で行うことで、予測が困難な長期的な変化
を補正することができる。したがって、トナーや、時間
等を消費するトナー付着量に基づく制御を実施する回数
を減少させると共に、電子写真装置の応答性の低下を招
来することなく精度の良い画質補正を実施できるという
効果を奏する。
【0390】請求項の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、以上のように、感光体の不使用時間を検
知するタイマを有し、表面電荷量検出手段で検出した表
面電荷量に基づく画像形成器の制御を画像形成動作終了
後における感光体の後回転で行うと共に、上記タイマに
より検知した感光体の不使用時間に応じて、予め設定さ
れた感光体の不使用時間と帯電出力、現像バイアス出
力、除電光量、露光量の補正値との関係に基づいて、該
画像形成動作終了後における感光体の後回転にて画像形
成器を制御したときの帯電出力、現像バイアス出力、除
電光量、露光量のうちの少なくとも一つを、次の画像形
成動作開始直前に補正する画質補正手段が設けられてい
る構成である。
【0391】それゆえ、表面電荷量に基づく感光体の後
回転での画像形成器の制御により、電子写真装置の連続
使用による画質の変動が補正されると共に、感光体の不
使用時間に応じた制御により、電子写真装置の放置によ
る画質の変動が補正されるので、トナー消費量の増大
や、電子写真装置の応答性の低下を招来することなく、
精度の良い画質補正を実現することができるという効果
を奏する。
【0392】請求項の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、以上のように、感光体の不使用時間を検
知するタイマを有し、表面電荷量検出手段で検出した表
面電荷量に基づく画像形成器の制御を画像形成動作終了
後の感光体の後回転で行うと共に、上記タイマで検知し
た感光体の不使用時間に応じて、感光体の表面電位回復
性能を示す感光体の不使用時間の近似関数に基づいて、
該画像形成動作終了後における感光体の後回転にて画像
形成器を制御したときの帯電出力、現像バイアス出力、
除電光量、露光量のうちの少なくとも一つを、次の画像
形成動作開始直前に補正する画質補正手段が設けられて
いる構成である。
【0393】それゆえ、感光体の後回転で表面電荷量に
基づいて行う制御と、感光体の表面電位回復性能を示す
感光体の不使用時間の近似関数に基づいて行う制御とを
組み合わせて、画像形成器に施すことにより、トナー消
費量の増大や、電子写真装置の応答性の低下を招くこと
なく、さらに精度の良い画質補正を実施することがで
き、画質の安定化を図ることができるという効果を奏す
る。
【0394】
【0395】
【0396】請求項の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、以上のように、感光体の使用時間および
不使用時間をそれぞれ検知する2個のタイマを有し、使
用時間用タイマにより検知した感光体の使用時間に応じ
て、感光体の疲労による表面電位低下特性に合わせた画
像形成器の制御を行うと共に、不使用時間用タイマによ
り検知した感光体の不使用時間に応じて感光体の表面電
位回復性能に合わせた画像形成器の制御を行い、さら
に、表面電荷量検出手段により検出した表面電荷量に基
づく画像形成器の制御を所定の画像形成枚数又は所定の
時間間隔で行う画質補正手段が設けられている構成であ
る。
【0397】それゆえ、感光体の使用時間に応じて、感
光体の疲労による表面電位の低下を補正すると共に、感
光体の不使用時間に応じて、感光体の回復に伴う表面電
位の上昇を補正し、さらに、表面電荷量に基づく制御を
所定の間隔で行うことで、予測が困難な長期的な変化を
補正することができる。したがって、時間、労力等を消
費する表面電荷量に基づく制御を実施する回数を減少さ
せると共に、電子写真装置の応答性の低下を招来するこ
となく、精度の良い画質補正を実施できるという効果を
奏する。
【0398】請求項の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、以上のように、画像形成動作の累積時間
および感光体の不使用時間をそれぞれ検知する2個のタ
イマを有し、累積時間用タイマにより検知した画像形成
動作の累積時間が所定の時間に達したときに、トナー付
着量検出手段で検出したトナー付着量に基づいて画像形
成器を制御すると共に、不使用時間用タイマにより検知
した感光体の不使用時間が、所定の時間以上になった場
合、次の画像形成動作開始前に画像形成器を制御する画
質補正手段が設けられている構成である。
【0399】それゆえ、各タイマでそれぞれ検知した画
像形成動作の累積時間および感光体の不使用時間に応じ
て、トナー付着量に基づく画像形成器の制御が行われる
ので、画像形成動作を行う頻度に応じて、必要最小限の
制御回数で、トナー消費量の増大や、電子写真装置の応
答性の低下を招来することなく、精度の良い画質補正を
行うことが可能になるという効果を奏する。
【0400】請求項の発明に係る電子写真装置の画質
安定化装置は、以上のように、画像形成動作の累積時間
および感光体の不使用時間をそれぞれ検知する2個のタ
イマを有し、累積時間用タイマにより検知した画像形成
動作の累積時間が所定の時間に達したときに、表面電荷
量検出手段で検出した表面電荷量に基づいて画像形成器
を制御すると共に、不使用時間用タイマにより検知した
感光体の不使用時間が、所定の時間以上になった場合、
次の画像形成動作開始前に画像形成器を制御する画質補
正手段が設けられている構成である。
【0401】それゆえ、各タイマでそれぞれ検知した画
像形成動作の累積時間および感光体の不使用時間に応じ
て、表面電荷量に基づく画像形成器の制御が行われるの
で、画像形成動作を行う頻度に応じて、必要最小限の制
御回数で、トナー消費量の増大や、電子写真装置の応答
性の低下を招来することなく、精度の良い画質補正を行
うことが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画質安定化装置を備
えた複写機の制御系の構成を示すブロック図である。
【図2】上記制御系を備える複写機の構造を示す模式図
である。
【図3】図2に示す感光体ドラムの使用時および不使用
時における表面電位の推移を示すグラフである。
【図4】図2に示す複写機の使用時および不使用時にお
けるコピー濃度の推移と、図2に示す感光体ドラムの使
用時および不使用時における表面電位の推移とを示すグ
ラフである。
【図5】帯電出力とコピー濃度との関係を示すグラフで
ある。
【図6】図5に示す帯電出力とコピー濃度との関係に基
づいて、複写機の放置時間に応じて設定された帯電出力
の補正値を示すグラフである。
【図7】図2に示す複写機において、感光体ドラム1の
後回転で行うフィードバック制御と、放置時間に応じた
一方通行の制御とを施した場合のコピー濃度の推移を示
すグラフである。
【図8】本発明の他の実施例における画質安定化装置を
備える複写機の制御系の構成を示すブロック図である。
【図9】現像バイアス出力とコピー濃度との関係を示す
グラフである。
【図10】図9に示す現像バイアス出力とコピー濃度と
の関係に基づいて、複写機の放置時間に応じて設定され
た現像バイアス出力の補正値を示すグラフである。
【図11】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図12】除電光量とコピー濃度との関係を示すグラフ
である。
【図13】図12に示す除電光量とコピー濃度との関係
に基づいて、複写機の放置時間に応じて設定された除電
光量の補正値を示すグラフである。
【図14】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図15】図2に示す感光体ドラムの使用時および不使
用時における明部表面電位の推移を示すグラフである。
【図16】図2に示す複写機の使用時および不使用時に
おけるコピー明度の推移と、図2に示す感光体ドラムの
使用時および不使用時における明部表面電位の推移とを
示すグラフである。
【図17】露光量とコピー明度との関係を示すグラフで
ある。
【図18】図17に示す露光量とコピー明度との関係に
基づいて、複写機の放置時間に応じて設定された露光量
の補正値を示すグラフである。
【図19】図2に示す複写機において、感光体ドラム1
の後回転で行うフィードバック制御と、放置時間に応じ
た一方通行の制御とを施した場合のコピー明度の推移を
示すグラフである。
【図20】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図21】図2に示す感光体ドラムの使用時および不使
用時における暗部表面電位及び明部表面電位の推移を示
すグラフである。
【図22】図2に示す複写機の使用時および不使用時に
おけるコピー濃度およびコピー明度の推移と、図2に示
す感光体ドラムの使用時および不使用時における表面電
位の推移とを示すグラフである。
【図23】帯電出力、現像バイアス出力、及び除電光量
とコピー濃度との関係を示すグラフである。
【図24】図23に示すコピー濃度との各関係に基づい
て、複写機の放置時間に応じて設定された帯電出力、現
像バイアス出力、及び除電光量の補正値を示すグラフで
ある。
【図25】図2に示す複写機において、感光体ドラム1
の後回転で行うフィードバック制御と、放置時間に応じ
た一方通行の制御とを施した場合のコピー濃度及びコピ
ー明度の推移を示すグラフである。
【図26】感光体ドラム1における表面電位と、時間の
対数との関係を示すグラフである。
【図27】帯電出力と表面電位との関係を示すグラフで
ある。
【図28】現像バイアス出力と現像電位との関係を示す
グラフである。
【図29】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図30】除電光量と表面電位との関係を示すグラフで
ある。
【図31】露光量と表面電位との関係を示すグラフであ
る。
【図32】帯電出力、現像バイアス出力、及び除電光量
と、表面電位との関係を示すグラフである。
【図33】図2に示す複写機において、所定の間隔で行
うフィードバック制御と、放置時間に応じた一方通行の
制御とを施した場合のコピー濃度の推移を示すグラフで
ある。
【図34】図2に示す複写機において、所定の間隔で行
うフィードバック制御と、放置時間に応じた一方通行の
制御とを施した場合のコピー明度の推移を示すグラフで
ある。
【図35】図2に示す複写機において、所定の間隔で行
うフィードバック制御と、放置時間に応じた一方通行の
制御とを施した場合のコピー濃度及びコピー明度の推移
を示すグラフである。
【図36】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図37】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図38】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図39】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図40】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図41】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図42】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図43】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図44】図43に示す制御系によってプロセスコント
ロールが行われる際のコピー累積時間用タイマおよび放
置時間用タイマの動作を示すフローチャートである。
【図45】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図46】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図47】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図48】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図49】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図50】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図51】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図52】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図53】本発明のさらに他の実施例における画質安定
化装置を備える複写機の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図54】従来の画質安定化装置において、画像形成動
作の開始直前にフィードバック制御を行った場合の、画
像濃度および画像明度の推移を示すグラフである。
【図55】従来の画質安定化装置において、画像形成動
作終了後にフィードバック制御を行った場合の、画像濃
度および画像明度の推移を示すグラフである。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(感光体) 2 帯電器(画像形成器) 4 現像器(画像形成器) 9 パッチセンサ(トナー付着量検出手段) 12 除電ランプ(画像形成器) 14 CPU(画質補正手段) 15 放置時間用タイマ(不使用時間用タイマ) 19 コピーランプ(画像形成器) 20 表面電位計(表面電荷量検出手段) 21 コピー累積時間用タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−191168(JP,A) 特開 昭64−24289(JP,A) 特開 平2−61661(JP,A) 特開 平2−97971(JP,A) 特開 平3−166562(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/00 303 G03G 15/02 102 G03G 15/06 101 G03G 15/08 115 G03G 21/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体を使用しての画像形成動作が画像形
    成器によって行われ、感光体上に形成された基準トナー
    像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段が備
    えられ、その検出値が予め設定された基準値となるよう
    に、画像形成器を制御して画質の安定化を図る電子写真
    装置の画質安定化装置において、 感光体の不使用時間を検知するタイマを有し、トナー付
    着量検出手段で検出したトナー付着量に基づく画像形成
    器の制御を画像形成動作終了後における感光体の後回転
    で行うと共に、上記タイマにより検知した感光体の不使
    用時間に応じて、予め設定された感光体の不使用時間と
    帯電出力、現像バイアス出力、除電光量、露光量の補正
    値との関係に基づいて、該画像形成動作終了後における
    感光体の後回転にて画像形成器を制御したときの帯電出
    力、現像バイアス出力、除電光量、露光量のうちの少な
    くとも一つを、次の画像形成動作開始直前に補正する
    質補正手段が設けられていることを特徴とする電子写真
    装置の画質安定化装置。
  2. 【請求項2】感光体を使用しての画像形成動作が画像形
    成器によって行われ、感光体上に形成された基準トナー
    像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段が備
    えられ、その検出値が予め設定された基準値となるよう
    に、画像形成器を制御して画質の安定化を図る電子写真
    装置の画質安定化装置において、 感光体の不使用時間を検知するタイマを有し、トナー付
    着量検出手段で検出したトナー付着量に基づく画像形成
    器の制御を画像形成動作終了後の感光体の後回転で行う
    と共に、上記タイマで検知した感光体の不使用時間に応
    じて、感光体の表面電位回復性能を示す感光体の不使用
    時間の近似関数に基づいて、該画像形成動作終了後にお
    ける感光体の後回転にて画像形成器を制御したときの帯
    電出力、現像バイアス出力、除電光量、露光量のうちの
    少なくとも一つを、次の画像形成動作開始直前に補正す
    画質補正手段が設けられていることを特徴とする電子
    写真装置の画質安定化装置。
  3. 【請求項3】感光体を使用しての画像形成動作が画像形
    成器によって行われ、感光体上に形成された基準トナー
    像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段が備
    えられ、その検出値が予め設定された基準値となるよう
    に、画像形成器を制御して画質の安定化を図る電子写真
    装置の画質安定化装置において、 感光体の使用時間および不使用時間をそれぞれ検知する
    2個のタイマを有し、使用時間用タイマにより検知した
    感光体の使用時間に応じて、感光体の疲労による表面電
    位低下特性に合わせた画像形成器の制御を行うと共に、
    不使用時間用タイマにより検知した感光体の不使用時間
    に応じて感光体の表面電位回復性能に合わせた画像形成
    器の制御を行い、さらに、トナー付着量検出手段により
    検出したトナー付着量に基づく画像形成器の制御を所定
    画像形成枚数又は所定の時間間隔で行う画質補正手段
    が設けられていることを特徴とする電子写真装置の画質
    安定化装置。
  4. 【請求項4】感光体を使用しての画像形成動作が画像形
    成器によって行われ、感光体上に形成された基準潜像の
    表面電荷量を検出する表面電荷量検出手段が備えられ、
    その検出値が予め設定された基準値となるように、画像
    形成器を制御して画質の安定化を図る電子写真装置の画
    質安定化装置において、 感光体の不使用時間を検知するタイマを有し、表面電荷
    量検出手段で検出した表面電荷量に基づく画像形成器の
    制御を画像形成動作終了後における感光体の後回転で行
    うと共に、上記タイマにより検知した感光体の不使用時
    間に応じて、予め設定された感光体の不使用時間と帯電
    出力、現像バイアス出力、除電光量、露光量の補正値と
    の関係に基づいて、該画像形成動作終了後における感光
    体の後回転にて画像形成器を制御したときの帯電出力、
    現像バイアス出力、除電光量、露光量のうちの少なくと
    も一つを、次の画像形成動作開始直前に補正する画質補
    正手段が設けられていることを特徴とする電子写真装置
    の画質安定化装置。
  5. 【請求項5】感光体を使用しての画像形成動作が画像形
    成器によって行われ、感光体上に形成された基準潜像の
    表面電荷量を検出する表面電荷量検出手段が備えられ、
    その検出値が予め設定された基準値となるように、画像
    形成器を制御して画質の安定化を図る電子写真装置の画
    質安定化装置において、 感光体の不使用時間を検知するタイマを有し、表面電荷
    量検出手段で検出した表面電荷量に基づく画像形成器の
    制御を画像形成動作終了後の感光体の後回転で行うと共
    に、上記タイマで検知した感光体の不使用時間に応じ
    て、感光体の表面電位回復性能を示す感光体の不使用時
    間の近似関数に基づいて、該画像形成動作終了後におけ
    る感光体の後回転にて画像形成器を制御したときの帯電
    出力、現像バイアス出力、除電光量、露光量のうちの少
    なくとも一つを、次の画像形成動作開始直前に補正する
    画質補正手段が設けられていることを特徴とする電子写
    真装置の画質安定化装置。
  6. 【請求項6】感光体を使用しての画像形成動作が画像形
    成器によって行われ、感光体上に形成された基準潜像の
    表面電荷量を検出する表面電荷量検出手段が備えられ、
    その検出値が予め設定された基準値となるように、画像
    形成器を制御して画質の安定化を図る電子写真装置の画
    質安定化装置において、 感光体の使用時間および不使用時間をそれぞれ検知する
    2個のタイマを有し、使用時間用タイマにより検知した
    感光体の使用時間に応じて、感光体の疲労による表面電
    位低下特性に合わせた画像形成器の制御を行うと共に、
    不使用時間用タイマにより検知した感光体の不使用時間
    に応じて感光体の表面電位回復性能に合わせた画像形成
    器の制御を行い、さらに、表面電荷量検出手段により検
    出した表面電荷量に基づく画像形成器の制御を所定の
    像形成枚数又は所定の時間間隔で行う画質補正手段が設
    けられていることを特徴とする電子写真装置の画質安定
    化装置。
  7. 【請求項7】感光体を使用しての画像形成動作が画像形
    成器によって行われ、感光体上に形成された基準トナー
    像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段が備
    えられ、その検出値が予め設定された基準値となるよう
    に、画像形成器を制御して画質の安定化を図る電子写真
    装置の画質安定化装置において、 画像形成動作の累積時間および感光体の不使用時間をそ
    れぞれ検知する2個のタイマを有し、累積時間用タイマ
    により検知した画像形成動作の累積時間が所定の時間に
    達したときに、トナー付着量検出手段で検出したトナー
    付着量に基づいて画像形成器を制御すると共に、不使用
    時間用タイマにより検知した感光体の不使用時間が、所
    定の時間以上になった場合、次の画像形成動作開始前に
    画像形成器を制御する画質補正手段が設けられているこ
    とを特徴とする電子写真装置の画質安定化装置。
  8. 【請求項8】感光体を使用しての画像形成動作が画像形
    成器によって行われ、感光体上に形成された基準潜像の
    表面電荷量を検出する表面電荷量検出手段が備えられ、
    その検出値が予め設定された基準値となるように、画像
    形成器を制御して画質の安定化を図る電子写真装置の画
    質安定化装置において、 画像形成動作の累積時間および感光体の不使用時間をそ
    れぞれ検知する2個のタイマを有し、累積時間用タイマ
    により検知した画像形成動作の累積時間が所定の時間に
    達したときに、表面電荷量検出手段で検出した表面電荷
    量に基づいて画像形成器を制御すると共に、不使用時間
    用タイマにより検知した感光体の不使用時間が、所定の
    時間以上になった場合、次の画像形成動作開始前に画像
    形成器を制御する画質補正手段が設けられていることを
    特徴とする電子写真装置の画質安定化装置。
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