JPH05306641A - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JPH05306641A
JPH05306641A JP4138043A JP13804392A JPH05306641A JP H05306641 A JPH05306641 A JP H05306641A JP 4138043 A JP4138043 A JP 4138043A JP 13804392 A JP13804392 A JP 13804392A JP H05306641 A JPH05306641 A JP H05306641A
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air fuel
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文雄 原
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動変速機のロックアップ機構が係合状態に
ある場合に、内燃機関に供給される混合気の空燃比を理
論空燃比よりリーン側に適切に制御し、運転性の低下等
の弊害を招くことなく燃費の向上を図る。 【構成】 機関運転状態に応じて目標空燃比を設定し、
酸素濃度センサによって検出される空燃比が目標空燃比
に一致するように空燃比が制御される。目標空燃比は、
目標空燃比係数の基本値KBSMに基づいて決定され
る。KBSM値は機関の所定運転状態において理論空燃
比よりリーン側の所定空燃比に対応する値KBSML,
KBSMLR,KBSM5に設定される。KBSML,
KBSMLR又はKBSM5のいずれを採用するかは、
ロックアップ機構の係合状態(DOUT)、車速V及び
機関回転数NEに応じて決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の空燃比制御
装置に関し、特に自動変速機を備えた車両に搭載される
内燃機関の空燃比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機関の出力を車両の駆動輪に伝達する変
速機として、ロックアップ機構付の自動変速機が広く用
いられている。このロックアップ機構は、車両の所定走
行状態において自動変速機のトルクコンバータの入出力
部材間を機械的に係合させ、トルクコンバータのすべり
損失を低減するものである。
【0003】上記ロックアップ機構付自動変速機を備え
た車両に搭載される機関においては、ロックアップ機構
を直結状態(トルクコンバータの入出力部材間を直結し
た状態)としたときには、機関に供給する混合気の空燃
比(以下「供給空燃比」という)を理論空燃比よりリー
ン側に設定し、燃費の向上を図る手段が従来より知られ
ている(特公昭62−59218号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の手法によれ
ば、ロックアップ機構が直結状態のとき供給空燃比が理
論空燃比よりリーン側の所定空燃比に制御され、ロック
アップ機構が多少の滑りを伴って係合している状態は考
慮されていない。そのため、理論空燃比とリーン側所定
空燃比との切替が頻繁に行われることになり、運転性が
悪化するという問題がある。
【0005】また、一律にリーン側所定空燃比への制御
を行うと、機関回転数が高いときには、機関出力の不足
により運転性を低下させる場合があり、さらに車速(車
両の走行速度)が高いときには、燃焼が不安定となって
サージング(トルク変動に起因する機関の微振動)が発
生することがある。
【0006】本発明は上述の点に鑑みなされたものであ
り、自動変速機のロックアップ機構が係合状態にある場
合に、内燃機関に供給する混合気の空燃比を適切に制御
し、運転性の低下等の弊害を招くことなく燃費の向上を
図ることができる空燃比制御装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ロックアップ機構を有する自動変速機を備え
た車両に搭載される内燃機関に供給する混合気の空燃比
を、前記ロックアップ機構が係合状態にあるとき理論空
燃比よりリーン側の所定空燃比に制御する空燃比制御装
置において、前記所定空燃比を前記ロックアップ機構の
係合状態に応じて設定するリーン空燃比設定手段を設け
るようにしたものである。
【0008】また、前記リーン空燃比設定手段は、前記
所定空燃比を機関回転数に応じて補正することが望まし
い。
【0009】さらに、前記リーン空燃比設定手段は、前
記所定空燃比を前記車両の走行速度に応じて補正するこ
とが望ましい。
【0010】
【作用】ロックアップ機構が係合状態にあるとき機関に
供給する混合気空燃比が理論空燃比よりリーン側の所定
空燃比に制御され、該所定空燃比はロックアップ機構の
係合状態に応じて設定される。
【0011】前記所定空燃比は車速及び/又は機関回転
数に応じて補正される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0013】図1は、本発明の一実施例に係る排気還流
機構を装備した内燃機関(以下単に「エンジン」とい
う)及びその制御装置の全体構成図である。エンジン1
の出力トルクは、ロックアップ機構付自動変速機(図示
せず)を介して、エンジン1が搭載されている車両の駆
動輪に伝達されるように構成されている。
【0014】図1において、例えば4気筒のエンジン1
の吸気管2の途中にはスロットル弁3が設けられてい
る。スロットル弁3にはスロットル弁開度(θTH)セ
ンサ4が連結されており、当該スロットル弁3の開度に
応じた電気信号を出力してエンジン制御用電子コントロ
ールユニット(以下「ECU」という)5に供給する。
【0015】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
3との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側
に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃
料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接
続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射の開弁
時間が制御される。
【0016】一方、スロットル弁3の直ぐ下流には吸気
管内絶対圧(PBA)センサ7が設けられており、この
絶対圧センサ7により電気信号に変換された絶対圧信号
は前記ECU5に供給される。また、その下流には吸気
温(TA)センサ8が取付けられており、吸気温TAを
検出して対応する電気信号を出力してECU5に供給す
る。
【0017】エンジン1の本体に装着されたエンジン水
温(TW)センサ9はサーミスタ等から成り、エンジン
水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を出
力してECU5に供給する。エンジン回転数(NE)セ
ンサ10及び気筒判別(CYL)センサ11はエンジン
1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取付け
られている。エンジン回転数センサ10はエンジン1の
クランク軸の180度回転毎に所定のクランク角度位置
でパルス(以下「TDC信号パルス」という)を出力
し、気筒判別センサ11は特定の気筒の所定のクランク
角度位置で信号パルスを出力するものであり、これらの
各信号パルスはECU5に供給される。
【0018】三元触媒14はエンジン1の排気管13に
配置されており、排気ガス中のHC,CO,NOx等の
成分の浄化を行う。排気ガス濃度検出器としての酸素濃
度センサ(以下「LAFセンサ」という)12は排気管
13の三元触媒14の上流側に装着されており、排気ガ
ス中の酸素濃度を検出してその検出値に応じた信号を出
力しECU5に供給する。酸素濃度センサ12は、酸素
濃度に比例した信号を出力するリニア型のものである。
【0019】ECU5には更に、エンジン1が搭載され
た車両の速度を検出する車速センサ31が接続されてお
り、その検出信号がECU5に供給される。
【0020】また、ECU5には自動変速機のロックア
ップ機構の係合状態を制御するための電磁弁32に接続
されており、ECU5はこの電磁弁32の開弁/閉弁を
指令するオンオフ制御信号を出力する。
【0021】次に、排気還流機構20について説明す
る。
【0022】この機構20の排気還流路21は、一端2
1aが排気管13の三元触媒14上流側に、他端21bが
吸気管2のスロットル弁3下流側に夫々連通している。
この排気還流路21の途中には排気還流量を制御する排
気還流弁22及び容積室21Cが介設されている。そし
て、この排気還流弁22はソレノイド22aを有する電
磁弁であり、ソレノイド22aはECU5に接続され、
その弁開度がECU5からの制御信号によってリニアに
変化させることができるように構成されている。排気還
流弁22には、その弁開度を検出するリフトセンサ23
が設けられており、その検出信号はECU5に供給され
る。
【0023】ECU5は上述の各種センサからのエンジ
ンパラメータ信号等に基づいてエンジン運転状態を判別
し、吸気管内絶対圧PBAとエンジン回転数NEとに応
じて設定される排気還流弁22の弁開度指令値LCMD
とリフトセンサ23によって検出された排気還流弁22
の実弁開度値LACTとの偏差を零にするようにソレノ
イド22aに制御信号を供給する。
【0024】ECU5は各種センサからの入力信号波形
を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入
力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」とい
う)5b、CPU5bで実行される各種演算プログラム
及び演算結果等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射
弁6に駆動信号を供給する出力回路5d等から構成され
る。
【0025】CPU5bは上述の各種エンジンパラメー
タ信号に基づいて、酸素濃度センサ12による理論空燃
比へのフィードバック制御運転領域やオープンループ制
御運転領域等の種々のエンジン運転状態を判別するとと
もに、エンジン運転状態に応じ、燃料噴射弁6の燃料噴
射時間TOUT及び排気還流弁の弁開度指令値LCMD
を演算する。
【0026】燃料噴射弁6による燃料噴射はTDC信号
パルスに同期して行われ、燃料噴射時間TOUTは次式
(1)により算出される。
【0027】 TOUT=TI×KCMD×KLAF×K1+K2 …(1) ここにTIは基本燃料量、具体的にはエンジン回転数N
Eと吸気管内絶対圧PBAとに応じて決定される基本燃
料噴射時間であり、このTI値を決定するためのTIマ
ップが記憶手段5cに記憶されている。
【0028】KCMDは、エンジン運転状態に応じて設
定され、目標空燃比を表わす目標空燃比係数である。
【0029】KLAFは、空燃比補正係数であり、空燃
比フィードバック制御中はLAFセンサ12によって検
出された空燃比が目標空燃比に一致するように設定さ
れ、オープンループ制御中はエンジン運転状態に応じた
所定値に設定される。
【0030】K1及びK2は夫々各種エンジンパラメー
タ信号に応じて演算される他の補正係数及び補正変数で
あり、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加
速特性等諸特性の最適化が図られるような値に設定され
る。
【0031】またCPU5bは、車両の走行状態(車
速、スロットル弁開度等)に応じてロックアップ機構の
係合状態を制御すべく、電磁弁32のオンオフ制御信号
のデューティ比DOUTを算出する。DOUT=0のと
きは、ロックアップ機構が全く係合していない状態に対
応し、DOUT値が増加するほどロックアップ機構の係
合力が増加する。DOUT値が100%のときはロック
アップ機構が直結した状態(滑りのない状態)となる。
【0032】CPU5bは上述のようにして算出した結
果に基づいて、燃料噴射弁6、排気還流弁22及び電磁
弁32を駆動する信号を、出力回路5dを介して出力す
る。
【0033】図2は、目標空燃比係数KCMD及び空燃
比補正係数KLAFの算出を行うメインルーチンのフロ
ーチャートであり、本ルーチンはTDC信号パルスの発
生毎にこれと同期して実行される。
【0034】ステップS1では始動モードか否かを判別
し、この答が肯定(YES)のときには、KLAF値を
値1.0に設定して本ルーチンを終了する。ステップS
1の答が否定(NO)、即ち始動モードでないときに
は、図3に示すKCMD算出サブルーチンを実行し(ス
テップS2)、LAFセンサ12が活性状態(酸素濃度
の検出可能な状態)にあるか否かを判別する(ステップ
S3)。その答が否定(NO)のときには前記ステップ
S6に進み、肯定(YES)のときには、LAFセンサ
12の出力に基づいて、検出された空燃比を表わす当量
比KACTを算出するとともに(ステップS4)、目標
空燃比係数KCMDと検出空燃比KACTとが一致する
ように空燃比補正係数KLAFを算出し(ステップS
5)、本ルーチンを終了する。
【0035】図2のメインルーチンによれば、エンジン
が始動モードでなく、LAFセンサ12が活性状態のと
きには、検出空燃比(KACT)が目標空燃比(KCM
D)に一致するように、KLAF値が算出される。
【0036】図3は、図2のステップS2で実行される
目標空燃比係数KCMDを算出するサブルーチンのフロ
ーチャートである。
【0037】ステップS11では、フュエルカット中か
否かを判別する。この答が否定(NO)、即ちフュエル
カット中でないときには、図4に示すサブルーチンによ
り、目標空燃比係数の基本値KBSMの算出を行う一方
(ステップS12)、ステップS13の答が肯定(YE
S)、即ちフュエルカット中のときには、基本値KBS
Mをフュエルカット用の所定値KCMDFCに設定する
(ステップS13)。このKCMDFC値は、フュエル
カット終了直後のKCMD値の前回値KCMD(N−
1)として用いられる(図11参照)。
【0038】ステップS14ではステップS12又はS
13で算出した基本値KBSMを目標空燃比係数の今回
値KCMD(N)とし(ステップS14)、さらに図1
0に示すKCMDリミット処理を行って(ステップS1
5)、本ルーチンを終了する。
【0039】図3のサブルーチンによれば、フュエルカ
ット中でないときには、次に説明する図4のサブルーチ
ンにより算出されるKBSM値が目標空燃比係数KCM
Dとされる(ステップS12、S14)。
【0040】図4は、図3のステップS12において、
目標空燃比係数の基本値KBSMを算出するサブルーチ
ンのフローチャートである。
【0041】ステップS20では、エンジン水温TWが
第1の所定水温TWLEAN5(例えば65℃)より低
いか否かを判別し、その答が肯定(YES)、即ちTW
<TWLEANのときには、KTWLAFテーブルを検
索して、低水温目標空燃比係数KTWLAFを算出し
(ステップS24)、KBSM値をKTWLAF値に設
定して(ステップS25)、ステップS26に進む。K
TWLAFテーブルは、理論空燃比よりリッチ側の空燃
比に相当する値に設定され、エンジン水温TWが増加す
るほどKTWLAF値が減少するように設定されてい
る。
【0042】ステップS20の答が否定(NO)、即ち
TW≧TWLEANのときには、エンジン水温TWが第
2の所定水温TWLEAN(例えば75℃)より低いか
否かを判別する。その答が否定(NO)、即ちTW≧T
WLEANのときには、直ちにステップS23に進み、
その答が肯定(YES)、即ちTW<TWLEANのと
きには、ロックアップ機構の電磁弁32のオンオフ制御
信号のデューティ比DOUTが100%か否かを判別す
る(ステップS22)。ステップS22の答が否定(N
O)、即ちDOUT<100%のときには、前記ステッ
プS24に進み、肯定(YES)、即ちDOUT=10
0%のときには、ステップS23に進む。ステップS2
3では、図5に示すサブルーチンにより、KBSM値の
算出を行い、ステップS26に進む。
【0043】ステップS20〜S25によれば、TW<
TWLEAN5が成立するとき又はTWLEAN5≦T
W<TWLEANであって、かつDOUT<100%が
成立し、ロックアップ機構が直結状態でないときは、低
水温用目標空燃比係数KTWLAFがKBSM値として
採用され、TW≧TWLEANが成立するとき又はTW
LEAN5≦TW<TWLEANであって、かつDOU
T=100%、即ちロックアップ機構が直結状態のとき
には、図5のサブルーチンで算出されるKBSM値(A
/F14.7相当又はそれよりリーン側の値)が採用さ
れる。
【0044】ステップS26では、エンジンがアイドル
状態にあるか否かを判別し、その答が肯定(YES)の
ときには、KBSM値をアイドル用の所定値KBSID
L(例えばA/F=14.7相当の値)に設定して(ス
テップS27)、本ルーチンを終了する。
【0045】ステップS26の答が否定(NO)、即ち
アイドル状態にないときには、車速Vが所定車速VPL
AF(例えば20km/h)より低いか否かを判別する
(ステップS28)。この答が否定(NO)、即ちV≧
VPLAFのときには、直ちに本ルーチンを終了し、肯
定(YES)、即ちV<VPLAFのときには、KBS
M値を低車速用の所定値KBSWLF(例えばA/F=
14.7相当の値)に設定して(ステップS29)、本
ルーチンを終了する。
【0046】図4のサブルーチンによれば、エンジン水
温TWが第2の所定水温TWLEAN以上又はTWLE
AN5≦TW<TWLEANかつDOUT=100%で
あって、車速Vが所定車速VPLAF以上のときには、
ステップS23において、次に説明する図5のサブルー
チンにより算出されるKBSM値が採用される。
【0047】図5のステップS31では、検出したエン
ジン回転数NE及び吸気管内絶対圧PBAに応じてKB
SMマップの検索を行う。KBSMマップは、例えば図
8に示すようにエンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧
PBAに応じて設定された領域A〜Eに対応して所定値
KBSM1〜KBSM5(例えばそれぞれ20H,30
H,40H,60H,80H,Hは16進数であること
を示す)が設定されたマップであり、KBSM1はA/
F=22相当の値、KBSM2はA/F=20相当の
値、KBSM3はA/F=18相当の値、KBSM4は
A/F=16相当の値、KBSM5はA/F=14.7
相当の値である。
【0048】続くステップS32では、リーンバーン許
可判定フラグFKBSMJG及びEGR用目標A/F許
可判定フラグFKBSMJGEの設定を行うFKBSM
設定サブルーチン(図6)を実行する。
【0049】図6のステップS51では、図5のステッ
プS31で検索したKBSM値がEGR用目標A/F許
可判定用しきい値KBSMJGEより大きいか否かを判
別し、その答が肯定(YES)、即ちKBSM>KBS
MJGEのときEGR用目標A/F許可判定フラグFK
BSMJGE=1とし(ステップS53)、その答が否
定(NO)、即ちKBSM≦KBSMJGEのときFK
BSMJGE=0とする(ステップS52)。ここで、
FKBSMJGE=1はEGR用目標A/Fが選択可能
であることを示す。また、しきい値KBSMJGEは、
例えば3FH(A/F=18相当の値(40H)より若
干小さい(リーン側の)値)に設定される。なお、判定
のハンチングを防止するためにKBSMJGEにヒステ
リシスをつけてもよい。
【0050】続くステップS54では、車速Vが所定車
速VKBSM(例えば80km/h)より高いか否かを判
別し、その答が否定(NO)、即ちV≦VKBSMのと
き、リーンバーン許可判定用のしきい値KBSMJGを
低車速用のしきい値KBSMJG1とし、その答が肯定
(YES)、即ちV>VKBSMのときKBSMJG値
を高車速用のしきい値KBSMJG2とする。ここで、
しきい値KBSMJG1及びKBSMJG2には、ヒス
テリシスがつけられており、低車速用しきい値KBSM
JG1は例えば21H/5FH(小さい方の値が21
H,大きい方の値が5FH)とされ、高車速用しきい値
KBSMJG2は例えば21H/7FHとされる。21
Hは、A/F=22相当の値より若干大きな(リッチ側
の)値であり、5FHはA/F=16相当の値より若干
小さな(リーン側の)値であり、7FHはA/F=1
4.7相当の値より若干小さな(リーン側の)値であ
る。
【0051】続くステップS57では、KBSM値がス
テップS55又はS56で決定したリーンバーン許可判
定用しきい値KBSMJGより大きいか否かを判別し、
その答が肯定(YES)、即ちKBSM>KBSMJG
のときには、リーンバーン領域外と判定し、リーンバー
ン許可判定フラグFKBSMJG=0とする一方、その
答が否定(NO)、即ちKBSM≦KBSMJGのとき
には、リーンバーン領域と判定し、FKBSMJG=1
とする。
【0052】図6のサブルーチンによれば、EGR用目
標A/F許可判定フラグFKBSMJGEは、図8の領
域A,Bにおいては値0とされ、領域C,D,Eにおい
ては値1とされる。また、リーンバーン許可判定フラグ
FKBSMJGは、 KBSM値が減少しているときは、車速の高低に拘ら
ず、領域B,C,D,Eにおいて値0とされ、領域Aに
おいて値1とされ、 KBSM値が増加し、かつ高車速(V>VKBSM)
のときには、領域Eにおいて値0とされ、領域A,B,
C,Dにおいて値1とされ、 KBSM値が増加し、かつ低車速(V≦VKBSM)
のときには、領域D,Eにおいて値0とされ、領域A,
B,Cにおいて値1とされる。
【0053】図5にもどり、ステップS33では、エン
ジンがLAFセンサ12の出力に基づいてフィードバッ
ク制御を実行すべき運転状態にあるとき値1に設定され
るLAFフィードバックフラグFLAFFBが値1であ
るか否かを判別し、その答が否定(NO)、即ちFLA
FFB=0のときには、後述するEGR用目標A/F許
可フラグFEGRAFを値0として(ステップS3
4)、ステップS41に進む。
【0054】ステップS33の答が肯定(YES)、即
ちFLAFFB=1のときには、EGR実行中のとき値
1に設定されるEGRオンフラグFEGRが値1か否か
を判別し(ステップS35)、その答が肯定(YES)
のときにはEGR用目標A/F許可判定フラグFKBS
MJGEが値1か否かを判別する(ステップS36)。
ステップS35及びS36の答がともに肯定(YE
S)、即ちFEGR=1かつFKBSMJGE=1のと
きには、EGR用目標A/F許可フラグFEGRAFを
値1に設定する一方(ステップS38)、ステップS3
5又はS36の答が否定(NO)、即ちFEGR=0又
はFKBSMJGE=0のときには、フラグFEGRA
Fを値0に設定する(ステップS37)。FEGRAF
=1のときには、EGR用目標A/F(=18)が採用
可能であることを示す。
【0055】続くステップS39では、リーンバーン許
可判定フラグFKBSMJGが値1か否かを判別し、そ
の答が肯定(YES)、即ちFKBSMJG=1であっ
て、リーンバーン許可領域のときには、EGR用目標A
/F許可フラグFEGRAFが値1であるか否かを判別
する(ステップS40)。ステップS40の答が否定
(NO)、即ちFEGRAF=0のときには、EGR用
目標A/Fを採用できないので、ステップS43に進
み、図7のサブルーチンを実行一方、ステップS40の
答が肯定(YES)、即ちFEGRAF=1のときには、
EGR用目標A/Fを採用できるので、KBSM値をA
/F=18相当の所定値KBSMEに設定し(ステップ
S44)、本ルーチンを終了する。
【0056】ステップS39の答が否定(NO)、即ち
FKBSMJG=0であって、リーンバーン領域外のと
きには、KBSM値がA/F=14.7相当の所定値K
BSM0以上か否かを判別する(ステップS41)。こ
の答が肯定(YES)、即ちKBSM≧KBSM0のと
きには、直ちに本ルーチンを終了する。したがってKB
SM値は、ステップS31で検索した値がそのまま採用
される。
【0057】ステップS41の答が否定(NO)、即ち
KBSM<KBSM0のときには、EGR用目標A/F
許可フラグFEGRAFが値1か否かを判別する(ステ
ップS42)。その答が肯定(YES)、即ちFEGR
AF=1のときには、前記ステップS44に進みKBS
M=KBSME(A/F=18相当の値)とする一方
(ステップS44)、その答が否定(NO)、即ちFE
GRAF=0のときには、KBSM=KBSM0として
(ステップS45)、本ルーチンを終了する。
【0058】図7は図5のステップS43で実行される
サブルーチンのフローチャートである。
【0059】ステップS101では、ロックアップ機構
の電磁弁32のオンオフ制御信号のデューティ比DOU
Tが所定デューティ比DLCLAFH(例えば90%)
より小さいか否かを判別し、その答が否定(NO)、即
ちDOUT≧DLCLAFHであって、ロックアップ機
構がほぼ直結状態のときには、車速Vが高速側の所定車
速V5th(例えば105km/h)より高いか否かを
判別する(ステップS102)。ステップS102の答
が否定(NO)、即ちV≦V5thのときにはステップ
S105に進む一方、肯定(YES)、即ちV>V5t
hのときにはKBSM値を高車速用の所定値KBSM5
(例えばA/F=21相当の値)に設定する(ステップ
S103)。
【0060】ステップS101の答が肯定(YES)、
即ちDOUT<DLCLAFHであってロックアップ機
構の係合力が比較的小さいときには、係合状態フラグF
LCLEANが値1か否かを判別する(ステップS10
4)。フラグFLCLEANは、DOUT>0のとき値
1に設定され、DOUT=0のとき値0に設定されるも
のである。この答が肯定(YES)、即ちFLCLEA
N=1のときには、車速Vが低速側の所定車速VNGR
L(例えば20km/h)以上か否かを判別する(ステ
ップS105)。ステップS104又はS105の答が
否定(NO)のとき、即ちFLCLEAN=0であって
ロックアップ機構が全く係合していないとき又はFLC
LEAN=1かつV<VNGRLであってロックアップ
機構が係合状態にあるが低車速のときには、KBSM値
を非係合時又は低車速用の所定値KBSM1L(例えば
A/F=14.7相当の値)に設定する(ステップS1
06)。ロックアップ機構が係合状態(DOUT>0)
にあっても低車速時は、発進又は加速のためにエンジン
出力が必要となることを考慮したものである。
【0061】ステップS105の答が肯定(YES)、
即ちV≧VNGRLのときには、エンジン回転数NEが
所定回転数NKBS(例えば3000rpm)より高い
か否かを判別する(ステップS107)。この答が肯定
(YES)、即ちNE>NKBSのときには、KBSM
値を中高車速高回転用の所定値KBSMLR(例えばA
/F=21.5相当の値)に設定する一方(ステップS
108)、この答が否定(NO)、即ちNE≦NKBS
のときには、KBSM値を中高車速低回転用の所定値K
BSML(例えばA/F=22相当の値)に設定する
(ステップS109)。
【0062】図7のサブルーチンによってKBSM値が
どのように設定されるかをまとめると、図9に示すよう
になる(同図において「ND」は車速V又はエンジン回
転数NEに依存しないことを表わす)。即ち本実施例で
は、高車速時(V>V5th)は、ロックアップ機構の
係合力が大きいとき(DOUT≧DLCLFH)、A/
F=21.0相当のKBSM5が採用され、係合力が小
さいとき(DOUT<DLCLFH)、A/F=21.
5相当のKBSMLRが採用される(高車速時はNE>
NKBSである)。
【0063】また中車速時(VNGRL≦V≦V5t
h)は、ロックアップ機構の係合力に拘らず、エンジン
の高回転時(NE>NKBS)にはA/F=21.5相
当のKBSMLRが採用され、低回転時(NE≦NKB
S)にはA/F=22.0相当のKBSMLが採用され
る。
【0064】したがって、本実施例によれば、ロックア
ップ機構の係合状態(DOUT)に応じて、理論空燃比
よりリーン側の目標空燃比(KBSM)が設定されるの
で、ロックアップ機構の係合状態が直結状態でないとき
でも適切なリーンバーン制御が可能となり、より燃費の
向上を図ることができる。また、車速Vに応じてリーン
側目標空燃比を変更(高車速時に若干リッチ方向に変
更)することにより、特に高車速時(V>V5th)に
おいて燃焼が不安定となってサージングが発生すること
を防止することができる。更に、エンジン回転数NEに
応じてリーン側目標空燃比を変更(高回転時に若干リッ
チ方向に変更)することにより、特に高回転時のエンジ
ン出力を十分確保し、運転性を向上させることができ
る。
【0065】次に図5〜図7のサブルーチンによるKB
SM値の設定について図8及び図10を参照して説明す
る。図8の領域Aにおいては、車速及びEGRのオンオ
フ(実行/停止)にかかわらず、図7のサブルーチンに
より算出されるKBSM値が採用され、領域Eにおいて
は、KBSM=KBSM0とされる。
【0066】また領域B,C,DにおけるKBSM値の
設定は、ヒステリシス特性を有するので、図10を参照
して説明する。なお図10は、図7のサブルーチンによ
って設定されるKBSM値がKBSML(A/F=22
相当の値)である場合を示している。
【0067】まず高車速(V>VKBSM)かつEGR
オフ時において、例えばエンジン負荷(PBA)が低負
荷から高負荷へ変化するときは、同図に実線で示すよう
にKBSM値(マップ検索値)がリーンバーン許可判定
用しきい値KBSMJGH(7FH)に達するまで、K
BSM=KBSMLとされ、KBSMJGH値を越える
とKBSM=KBSM0とされる。したがって、図8の
領域B,C,Dにおいては、KBSM=KBSMLとさ
れる。
【0068】また、高車速かつEGRオフ時において、
エンジン負荷が減少するときは、KBSM値(マップ検
索値)がリーンバーン許可判定用しきい値KBSMJG
L(21H)に達するまで、KBSM=KBSM0とさ
れ、KBSMJGL値より小さくなると、KBSM=K
BSMLとされる。したがって、図8の領域B,C,D
においては、KBSM=KBSM0とされる。
【0069】また、高車速かつEGRオン時において、
エンジン負荷が増加するときには、図10に破線で示す
ように、KBSM値(マップ検索値)が、EGR用目標
A/F許可判定用しきい値KBSMJGE(3FH)に
達するまで、KBSM=KBSMLとされ、KBSMJ
GEH値を越えるとKBSM=KBSMEとされ、さら
にKBSMJGH値(7FH)を越えるとKBSM=K
BSM0とされる。したがって、図8の領域Bにおいて
は、KBSM=KBSML、領域C,DにおいてはKB
SM=KBSMEとされる。
【0070】また高車速かつEGRオン時において、エ
ンジン負荷が減少するときには、KBSM値(マップ検
索値)がリーンバーン許可判定用しきい値KBSMJG
H(7FH)に達するまで、KBSM=KBSM0とさ
れ、KBSMJGH値より小さくなり、EGR用目標A
/F許可判定用しきい値KBSMJGE(3FH)に達
するまで、KBSM=KBSMEとされ、KBSMJG
E値より小さくなるとKBSM=KBSMLとされる。
したがって、図8の領域C,Dにおいては、負荷増加時
と同様に、KBSM=KBSMEとされ、領域Bにおい
てはKBSM=KBSMLとされる。
【0071】また低車速時は、リーンバーン許可判定用
しきい値KBSMJGH=5FHとなるので(図6、ス
テップS55)、図8の領域DにおいてEGRのオン/
オフに対応してKBSM=KBSME/KBSM0とさ
れ、リーンバーンが許可される領域が高車速時より狭く
なる。他の点は同様である。
【0072】以上のように、本実施例によれば、EGR
オン時は、領域Cにおいて(高車速時は領域Dにおいて
も)は、目標空燃比係数KCMD(=KBSM)は、A
/F=18相当の値(KBSME)とされ、検出空燃比
KACTがこれに一致するように、空燃比補正係数KL
AFが決定されるので、空燃比リーン化による燃費の向
上を図るとともに、目標空燃比の変化に起因するトルク
ショックの低減によるエンジン運転性の向上及び排気ガ
ス特性の要求を満足させることができる。
【0073】図11は、図3のステップS15で実行さ
れるKCMDリミット処理のサブルーチンのフローチャ
ートである。
【0074】ステップS61では、KCMD値の変化量
DKCMDを今回算出値KCMD(N)と前回算出値K
CMD(N−1)との差(KCMD(N)−KCMD
(N−1))として算出し、次いで前回算出値KCMD
(N−1)が理論空燃比相当の所定値KCMD0より大
きいか否かを判別する(ステップS62)。その答が否
定(NO)、即ちKCMD(N−1)≦KCMD0のと
きには、目標空燃比のリッチ方向への変更速度に相当す
る増加変数DKC1をリーン側増加所定値DKCM1に
設定するとともに(ステップS63)、目標空燃比のリ
ーン方向への変更速度に相当する減少変数DKC2をリ
ーン側減少所定値DKC2Mして(ステップS64)、
ステップS67に進む。
【0075】ステップS62の答が肯定(YES)、即
ちKCMD(N−1)>KCMD0のときには、増加変
数DKC1をリッチ側増加所定値DKC1M2に設定す
るとともに(ステップS65)、減少変数DKC2をリ
ッチ側減少所定値DKC2Hに設定してステップS67
に進む。
【0076】ステップS67では、前記KCMD値の変
化量DKCMDが負の値か否かを判別し、その答が肯定
(YES)のとき、即ちKCMD値が減少方向に変化し
たときには、変化量DKCMDの絶対値が前記減少変数
DKC2より小さいか否かを判別する(ステップS7
0)。ステップS70の答が否定(NO)、即ち|DK
CMD|≧DKC2のときには、今回値KCMD(N)
を(KCMD(N−1)+DKC2)に変更する(ステ
ップS71)一方、ステップS70の答が肯定(YE
S)のときには直ちにステップS72に進む。
【0077】前記ステップS67の答が否定(NO)、
即ちDKCMD≧0であってKCMD値が増加方向に変
化したときには、変化量DKCMDの絶対値が前記増加
変数DKC1より小さいか否かを判別する(ステップS
68)。ステップS68の答が否定(NO)、即ち|DK
CMD|≧DKC1のときには、今回値KCMD(N)
を(KCMD(N−1)+DKC1)に変更する(ステ
ップS69)一方、ステップS68の答が肯定(YE
S)のときには直ちにステップS72に進む。
【0078】ステップS67〜S71によれば、KCM
D値の変化量DKCMDの絶対値が増加変数DKC1又
は減少変数DKC2より大きいときには、今回値KCM
D(N)をDKC1値又はDKC2値と前回値KCMD
(N−1)とによって算出した値に変更することによ
り、KCMD値が急激に変化し、運転性が悪化すること
を防止している。
【0079】ステップS72〜S75では、KCMD値
のリミットチェックを行う。即ちKCMD値と所定の上
下限値KCMLMH,KCMLMLとを比較し(ステッ
プS72,S73)、KCMD値が上限値KCMLMH
より大きいときには、KCMD値をその上限値に設定し
(ステップS75)、KCMD値が下限値KCMLML
より小さいときには、KCMD値をその下限値に設定し
て(ステップS74)、本ルーチンを終了する。
【0080】図12は、排気還流弁の弁開度指令値LC
MDを算出するルーチンのフローチャートである。
【0081】ステップS81〜S87では、EGRが実
行可能なエンジン運転状態にあるか否かを判別する。即
ち、エンジンが始動モードにあるか否か(ステップS8
1)、LAFセンサ出力に基づくフィードバック制御中
であるか否か(ステップS82)、フュエルカット中か
否か(ステップS83)、エンジン回転数NEが所定回
転数NHEC(例えば4,500rpm)より低いか否
か(ステップS84)、エンジン水温TWが所定水温T
WE1(例えば75℃)より高いか否か(ステップS8
5)、吸気管内絶対圧PBAが所定上下限値PBAEC
H,PBAECL(例えば、それぞれ500mmHg及び2
00mmHg)の範囲内にあるか否か(ステップS86、S
87)を判別する。その結果、ステップS81及びS8
3の答が否定(NO)、かつステップS82、S84〜
S87の答がすべて肯定(YES)のときには、EGR
実行可能と判断し、ステップS88〜S90を実行する
一方、ステップS81又はS83の答が肯定(YE
S)、又はステップS82、S84〜S87のいずれか
の答が否定(NO)のときには、EGR実行不可と判断
し、LCMD値を値0とし(ステップS91)、EGR
フラグFEGRを値0とする(ステップS92)。
【0082】ステップS88では、エンジン回転数NE
及び吸気管内絶対圧PBAに応じて排気還流弁のリフト
量のマップ値LMAPを算出し、次いで次式(2)によ
りLCMD値を算出する。
【0083】 LCMD=LMAP×KLCMD …(2) ここで、KLCMDは、図13に示すように目標空燃比
係数KCMDに応じて設定される補正係数である。図1
3において、KCMD1は例えばA/F=14.7相当
の値、KCMD2は例えばA/F=16相当の値、KC
MD3は例えばA/F=18相当の値、KCMD4は例
えばA/F=22相当の値とされる。
【0084】このように目標空燃比(KCMD)に応じ
てLCMD値を補正し、KCMD値が小さいほど(目標
空燃比がリーン側に設定されるほど)KLCMD値はよ
り小さな値に設定することにより、目標空燃比を例えば
A/F=22相当の値からA/F=14.7相当の値に
変更する際に、適量の排気還流を行うことができるの
で、その変更速度を比較的遅くしても排気ガス特性の悪
化を防止できる。その結果、目標空燃比の変更速度が早
すぎることに起因するエンジン出力トルクの急激な変動
を防止することができる。また、A/F=22付近にお
いてA/F=16〜18のときと同程度排気還流を行っ
て、燃焼が不安定となるような不具合の発生を防止する
ことができる。
【0085】また、本実施例にように、自動変速機のロ
ックアップ機構の係合状態(DOUT)、車速V及びエ
ンジン回転数NEに応じて理論空燃比よりリーン側の目
標空燃比を設定する手法は、空燃比をフィードバック制
御する場合に限らず、オープンループ制御する場合にも
適用可能である。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1の空燃比制
御装置によれば、ロックアップ機構が係合状態にあると
き機関に供給する混合気の空燃比が理論空燃比よりリー
ン側の所定空燃比に制御され、該所定空燃比はロックア
ップ機構の係合状態に応じて設定されるので、ロックア
ップ機構が直結状態でないとき、即ち半係合状態にある
ときでも適切なリーンバーン制御が可能となり、ロック
アップ機構が直結状態から非係合状態に変更されるのに
伴う空燃比の切替による機関の出力変動を防止できると
ともに、より燃費の向上を図ることができる。
【0087】請求項2の空燃比制御装置によれば、リー
ン側の所定空燃比は車速に応じて補正されるので、特に
高車速時に燃焼が不安定となってサージングが発生する
ことを防止することができる。
【0088】請求項3の空燃比制御装置によれば、リー
ン側の所定空燃比が機関回転数に応じて補正されるの
で、特に高回転時の機関出力を十分確保し、運転性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る内燃機関及びその制御
装置の全体構成図である。
【図2】目標空燃比係数(KCMD)及び空燃比補正係
数(KLAF)を算出するメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図3】目標空燃比係数(KCMD)を算出するサブル
ーチンのフローチャートである。
【図4】目標空燃比係数の基本値(KBSM)を算出す
るサブルーチンのフローチャートである。
【図5】目標空燃比係数の基本値(KBSM)を算出す
るサブルーチンのフローチャートである。
【図6】図5のルーチンにおいて使用するフラグの設定
を行うサブルーチンのフローチャートである。
【図7】図5のルーチンにおいて実行されるサブルーチ
ンのフローチャートである。
【図8】目標空燃比係数の基本値(KBSM)を算出す
るためのマップを示す図である。
【図9】図7のサブルーチンの動作を説明するための図
である。
【図10】図5のサブルーチンの動作を説明するための
図である。
【図11】目標空燃比係数(KCMD)のリミット処理
を行うサブルーチンのフローチャートである。
【図12】排気還流弁の弁開度指令値(LCMD)の算
出を行うルーチンのフローチャートである。
【図13】目標空燃比係数(KCMD)に応じて排気還
流弁の弁開度指令値の補正係数KLCMDを算出するた
めのテーブルを示す図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 5 電子制御ユニット(ECU) 7 吸気管内絶対圧センサ 10 エンジン回転数センサ 12 酸素濃度センサ 20 排気還流機構 32 電磁弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックアップ機構を有する自動変速機を
    備えた車両に搭載される内燃機関に供給する混合気の空
    燃比を、前記ロックアップ機構が係合状態にあるとき理
    論空燃比よりリーン側の所定空燃比に制御する空燃比制
    御装置において、前記所定空燃比を前記ロックアップ機
    構の直結状態あるいは半係合状態に応じて設定するリー
    ン空燃比設定手段を設けたことを特徴とする内燃機関の
    空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】 前記リーン空燃比設定手段は、前記所定
    空燃比を機関回転数に応じて補正することを特徴とする
    請求項1記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】 前記リーン空燃比設定手段は、前記所定
    空燃比を前記車両の走行速度に応じて補正することを特
    徴とする請求項1又は2記載の内燃機関の空燃比制御装
    置。
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