JP3338907B2 - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

エンジンの空燃比制御装置

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JP3338907B2
JP3338907B2 JP19314493A JP19314493A JP3338907B2 JP 3338907 B2 JP3338907 B2 JP 3338907B2 JP 19314493 A JP19314493 A JP 19314493A JP 19314493 A JP19314493 A JP 19314493A JP 3338907 B2 JP3338907 B2 JP 3338907B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの空燃比を理
論空燃比よりもリーン側に設定したリーンバーンエンジ
ンの空燃比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの燃費を低減する手段として、
低負荷側で比較的出力要求が大きくない運転領域におい
ては理論空燃比よりもリーン側、それも、20とか22
といった超リーンの空燃比で運転することが従来から行
われている。
【0003】ところで、このようなリーンバーン運転を
行うエンジンでは、リーン領域から加速する時にトルク
不足で加速性が確保できないという問題があった。そこ
で、例えば特開昭60−13936号公報に記載された
制御装置では、定常時にはリーンバーン運転を行い、加
速時には空燃比を理論空燃比に制御することによって加
速時のトルクを確保するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように定常時は
20とか22といった超リーン設定の空燃比で運転する
ことによってNOx排出量の増大を抑えつつ燃費を低減
し、加速時にはトルクアップのため空燃比をリッチ側に
切り換える場合に、加速時に空燃比を中途半端に小さく
して例えば16とか18にしたのでは、このあたりの空
燃比はNOx(窒素酸化物)の排出量が増大する領域に
あるため、NOxが増大しエミッションの悪化を招いて
しまう。そこで、このように定常時にはリーン空燃比で
あったものを加速時にリッチ設定に切り換えるに場合
に、加速時の空燃比は上記のように理論空燃比に設定す
るのが普通である。しかし、この場合は、加速過渡時に
空燃比が20とか22とかいった超リーン設定の空燃比
領域から、例えばλ(気過剰率)=1の空燃比領域へ
いきなり移行することによって、トルクショックが発生
する。このトルクショックは、運転者がアクセルを強く
踏んで急加速するような時は許容されるが、アクセル開
度の変化が緩やかで、急速なトルクアップが必要でない
緩加速の状態では、ショックが大きく、リニアな加速性
が得られなくなる。また、必要以上に空燃比リッチの領
域が広がることになって、燃費が悪くなるという弊害も
生ずる。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、定常時には燃費低減のため空燃比をリーン側
に設定するエンジンにおいて、加速過渡時に、必要なエ
ンジントルクを確保するとともに、NOx排出量の増大
を抑えつつリニアな加速性が得られるようにすることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの加
速時に空燃比をリーン設定から例えば理論空燃比へ移行
する場合に、空燃比の急激な変化による失火等によって
NOx排出量が一時的に増加するという現象があること
から、理論空燃比そのものによるNOx排出量はリーン
設定と理論空燃比との間の中間空燃比を使用した場合に
比べて少なくても、リッチ移行後の所定期間についてい
えば、中間空燃比に制御した場合の方が、いきなり理論
空燃比へ移行した場合よりもNOxの排出量がトータル
としては少ない場合があることに着目し、緩加速時等に
おいては、いきなり理論空燃比へ移行するよりも、時間
を限って中間空燃比を使用する方が、燃費,エミッショ
ンおよび加速性のいずれにおいても有利であるという知
見を得たことによるものであって、その構成は図1に示
すとおりである。
【0007】 すなわち、請求項1に係る発明のエミッシ
ョンの空燃比制御装置は、少なくともエンジン負荷と加
速状態を含む エンジンの運転状態を検出する運転状態検
出手段と、エンジンの空燃比を前記運転状態検出手段の
検出結果に応じて設定した空 燃比に制御する空燃比制御
手段とを備え、前記空燃比制御手段は、低負荷時に空燃
比を理論空燃比よりもリーン側の第1リーン空燃比に設
定し、高負荷時には理論空燃比に設定するとともに、空
燃比が前記第1リーン空燃比に設定されている際に加速
状態が検出されたとき、当該加速状態が緩加速の場合に
は空燃比を前記第1リーン空燃比よりもリッチ側で理論
空燃比よりもリーン側の第2リーン空燃比に所定期間設
定した後に理論空燃比に変更する一方、前記加速状態が
急加速の場合には空燃比を前記第1空燃比から理論空燃
比に即時に変更するように構成されていることを特徴と
する。
【0008】 また、請求項2に係る発明のエンジンの空
燃比制御装置は、少なくともエンジン負荷と加速状態を
含むエンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段
と、エンジンの空燃比を前記運転状態検出手段の検出結
果に応じて設定した空燃比に制御する空燃比制御手段と
を備え、前記空燃比制御手段は、低負荷時に空燃比を理
論空燃比よりもリーン側の第1リーン空燃比に設定し、
高負荷時には理論空燃比に設定するとともに、空燃比が
前記第1リーン空燃比に設定されている際に所定の加速
状態が検出されたとき、空燃比を前記第1リーン空燃比
よりもリッチ側で理論空燃比よりもリーン側の第2リー
ン空燃比に所定期間設定した後に理論空燃比に変更する
ように構成され、 前記所定期間、空燃比の設定を前記
第2リーン空燃比としたことによるNOx排出量の増加
分が、空燃比の設定を前記第1リーン空燃比から理論空
燃比に即時に移行させた場合のNOx排出量の増加分よ
りも少なくなる期間に設定されていることを特徴とす
【0009】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は2に係る発明の前記エンジンの空燃比制御装置におい
て、前記所定期間が、前記第2リーン空燃比が理論空燃
比に近い程短いものに設定されることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に係る発明のエミッションの空燃比制
御装置では、低負荷時に空燃比が理論空燃比よりもリー
ン側の第1リーン空燃比に設定され、高負荷時には理論
空燃比に設定されるとともに、空燃比が第1リーン空燃
比に設定されている際に加速状態が検出されたとき、当
該加速状態が緩加速の場合には空燃比が第1リーン空燃
比よりもリッチ側で理論空燃比よりもリーン側の第2リ
ーン空燃比に所定期間設定された後に理論空燃比に変更
される一方、加速状態が急加速の場合には空燃比が第1
空燃比から理論空燃比に即時に変更される。そのため、
緩加速の場合に、空燃比をリーン設定から理論空燃比へ
いきなり切り換える場合に比較して、燃費を低減し、ま
た、NOxの増加量をトータルとして少なくするととも
に、トルクショックを抑えてリニアな加速性を実現する
ことができる。
【0011】 また、請求項2に係る発明のエンジンの空
燃比制御装置では、低負荷時に空燃比が理論空燃比より
もリーン側の第1リーン空燃比に設定され、高負荷時に
は理論空燃比に設定されるとともに、空燃比が第1リー
ン空燃比に設定されている際に所定の加速状態が検出さ
れたとき、空燃比が第1リーン空燃比よりもリッチ側で
理論空燃比よりもリーン側の第2リーン空燃比に所定期
間設定された後に理論空燃比に変更するように構成さ
れ、前記所定期間が、空燃比の設定を第2リーン空燃比
としたことによるNOx排出量の増加分が、空燃比の設
定を第1リーン空燃比から理論空燃比に即時に移行させ
た場合のNOx排出量の増加分よりも少なくなる期間に
設定される。そのため、緩加速等の所定の加速状態の場
合に、空燃比をリーン設定から理論空燃比へいきなり切
り換える場合に比較して、燃費を低減し、また、NOx
の増加量をトータルとして少なくするとともに、トルク
ショックを抑えてリニアな加速性を実現することができ
る。
【0012】 また、請求項3に係る発明のエンジンの空
燃比制御装置では、前記所定期間が、第2リーン空燃比
が理論空燃比に近い程短いものとされることにより、空
燃比の設定を第2リーン空燃比としたことによる当該所
定期間中のNOx排出量の増加分が、空燃比の設定を第
1リーン空燃比から理論空燃比に即時に移行させた場合
のNOx排出量の増加分よりも少なくなる。
【0013】
【実施例】2は本発明の実施例1のシステム図であ
る。図において、1はエンジン本体であり、2はエンジ
ンの吸気通路、3は排気通路をそれぞれ示す。
【0014】 エンジン本体1には、各気筒の燃焼室4に
対しそれぞれ二つの吸気ポート5a,5bと二つの排気
ポート6a,6bが設けられ、また、点火プラグ7が設
置されている。そして、吸気通路2は、サージタンク部
の下流が各気筒の二つの吸気ポート5a,5bに対しそ
れぞれ独立して連通するよう気筒毎に二つの独立吸気通
路部2a,2bに区画されている。
【0015】 気筒毎の上記二つの吸気ポート5a,5b
は、一方(5a)がストレートポート、他方がヘリカル
ポート(5b)であって、ヘリカルポートとされた方の
吸気ポート(プライマリポート)5bに連通する独立通
路部2bには燃料噴射弁8が設置され、ストレートポー
トとされた方の吸気ポート(セカンダリポート)5aに
連通する独立通路部2aには該通路部2aを開閉するこ
とによって筒内スワールを制御するスワールコントロー
ルバルブ(SCV)9が設けられている。そして、吸気
通路2は先端がエアクリーナ10に接続され、エアクリ
ーナ10との接続部にはエアフローメータ11が、ま
た、エアフローメータ11からサージタンク部まで延び
る上流側通路部にスロットル弁12が配置されている。
また、排気通路3には触媒コンバータ13が接続され、
また、触媒コンバータ13の上流にO2センサ14が設
置されている。
【0016】 エンジンにはマイクロコンピュータによっ
て構成されたコントロールユニット15が設けられてい
る。このコントロールユニット15には、エンジン本体
1に設けられたクランク角センサ16からクランク角信
号が入力され、エアフローメータ11から吸入空気量信
号が入力され、O2センサ14から空燃比信号が入力さ
れる。また、その他、アクセル踏み込み量すなわちアク
セル開度等がコントロールユニット15に入力される。
そして、コントロールユニット15によって燃料噴射弁
8が制御され、また、SCV9が制御され、それにより
空燃比およびスワールの制御が行われる。
【0017】 空燃比の制御では、アクセル開度とエンジ
ン回転数をパラメータとして、低回転低負荷側に例えば
空燃比22のリーン領域(リーン空燃比領域)を設定
し、それより高負荷側にストイキ領域(理論空燃比領
域)を設定し、さらにその高負荷側を例えば空燃比13
のエンリッチ領域を設定する空燃比アップが使用され
る。そして、それぞれの領域でエンジン回転数と充填量
に基づいて目標空燃比が設定され、クランク角信号から
算出されるエンジン回転数と吸入空気量に基づいて燃料
噴射の基本噴射量が演算されて、それに水温等による各
種補正が加えられ、さらにO2センサ14によって検出
した空燃比と目標空燃比との偏差に基づく空燃比フィー
ドバック補正が加えられて、燃料噴射量が決定され、そ
の燃料噴射量に応じた噴射パルスがインジェクタ8に出
力されることによってエンジンの空燃比が目標空燃比に
制御される。
【0018】 また、SCV9はダイアフラム式のアクチ
ュエータ17に連結されている。このアクチュエータ1
7は2段配置のアクチュエータ室を有するものであっ
て、スロットル弁12下流の吸気負圧を各段のアクチュ
エータ室に導入する負圧通路18が設けられ、該負圧通
路18には、片側のアクチュエータ室のみを選択的に大
気開放に切り換え可能とする三方ソレノイドバルブ19
が配置されている。そして、SCV9はアクチュエータ
室に所定値以上の吸気負圧が導入されることによって開
かれ、また、上記三方ソレノイドバルブ19が切り換え
られることによって2段階に開度が調整される。
【0019】 リーン領域では、スロットル弁12下流の
吸気負圧は設定値以上であって、これがアクチュエータ
室に導入されることによりSCV9は閉方向に駆動され
る。そして、このリーン領域の内、エンジン回転数が設
定回転数より高回転側では、三方ソレノイドバルブ19
によってアクチュエータ室の片側が大気に開放され、そ
の結果、SCVは半開となり、筒内に弱スワールが形成
される。そして、リーン領域の内、エンジン回転数が設
定回転数以下の領域では、三方ソレノイドバルブ19が
負圧導入側に制御され、両アクチュエータ室に吸気負圧
が導入される。このとき、SCV9は全閉となり、筒内
に強スワールが形成される。また、理論空燃比領域では
吸気負圧が設定値より小さくなり、その結果、アクチュ
エータ17は作動せず、SCV9が全開となる。
【0020】 また、この実施例においては、加速時にN
Oxの排出量を抑えつつリニアな加速性が得られるよう
にするため、加速状態の判定を行いスロットル開度(ア
クセル開度)の変化が比較的小さい緩加速時には、リー
ン空燃比から理論空燃比への移行領域達した後、所定
期間(中間空燃比実行期間)Tの間は空燃比を例えば1
6の中間空燃比に制御し、所定期間Tが経過した時点で
理論空燃比に移行させるようにしている。図3の斜線領
域は、このような中間空燃比を使用する期間に相当する
領域を模式的に示すものである。
【0021】 上記加速状態の判定では、図4に示すよう
にリーン領域からストイキ領域への移行領域において、
移行ラインより所定時間Δt前のスロットル開度tvo
2と移行ラインでのスロットル開度tvo1とを求め、
次式によってスロットル開度の変化dを求める。
【0022】 d=(tvo1−tvo2)/Δt そして、dがしきい値d1よりも小さいときに、上記の
ように所定期間Tの間だけ中間空燃比を使用する。
【0023】 上記所定期間Tは、中間空燃比によるNO
x増加分とリーンからストイキへといきなり空燃比を移
行させた場合の失火等によるNOx増加分を考慮して設
定される。
【0024】 図5は、リーン領域からストイキ領域へ移
行する時のスロットル開度変化と、中間空燃比を使う場
合、および使わない場合の、それぞれのNOxの排出量
の変化を示している。なお、図はリーンからストイキへ
の移行時と加速開始が重なった場合を示す。それぞれの
場合のリーンから中間空燃比へ、あるいはリーンからス
トイキへ移行することによるNOx増加分は図の斜線部
分に相当する。そして、二つの場合のNOx増加分を比
較し、NOx増加分MNOx×Tが、ストイキ移行の場
合のNOx増加分(失火等による増加分NOx3とスト
イキによる増加分SNOx×Tとの和)より少なくなる
よう、つぎの関係式を立てる。
【0025】 MNOx×T<NOx3+SNOx×T T<NOx3/(MNOx−SNOx) そして、係数K(1以下の定数)を用いて次式により中
間空燃比実行期間Tを設定する。
【0026】 T=K×NOx3/(MNOx−SNOx) 図6は、空燃比の設定に対するエンジントルクおよびN
Ox排出量の変化を示す。上記MNOxおよびSNOx
は図示のとおりである。中間空燃比の設定が変化すると
MNOxは変化する。その結果、リーン側の所定空燃比
範囲では、上記期間Tは中間空燃比がリーンであるほど
長くなり、リッチであるほど短くなる。図7はこのよう
な中間空燃比と中間空燃比実行期間Tとの関係を示して
いる。また、図8および図9は、上記期間Tを一定とし
て、条件の異なる二つの場合のそれぞれの空燃比の変化
を示している。
【0027】 また、図4によって説明した加速状態の判
定は、つぎのように他の方法で行うこともできる。すな
わち、他の方法としては、図10に示すように、リーン
領域からストイキ領域への移行領域において、移行ライ
ンより所定時間Δt前のスロットル開度tvo2と、2
Δt前のスロットル開度tvo3と、移行ラインでのス
ロットル開度tvo1とを求め、次式によってスロット
ル開度の変化sを求める。
【0028】 s={(tvo1−tvo2)/Δt−
(tvo2−tvo3)/Δt}/Δt そして、sがしきい値s1よりも小さいときに中間空燃
比を実行する加速状態と判定する。
【0029】 図11はこの実施例の上記空燃比制御を実
行するフローチャートである。このフローチャートはS
101〜S114のステップからなり、スタートする
と、S101でエンジン回転数,吸入空気量,空燃比,
アクセル開度等の各種信号を読み込む。そして、S10
2で、エンジン回転数と吸入空気量に基づいて燃料噴射
の基本パルスを演算する。
【0030】 つぎに、S103で、エンジン回転数とア
クセル開度から、図3の空燃比マップによってリーン領
域かどうかを判定する。そして、リーン領域であれば、
つぎに、S104でスロットル開度(アクセル開度)の
動きによって加速かどうかを判定し、加速でなければ、
S105で空燃比をリーン設定とする。
【0031】 S104で加速というときは、さらにS1
06で、先に図4あるいは図10により説明した方法で
アクセル開度の変化(d,s)を求めて、中間空燃比を
使用する緩加速の状態かどうかを判定する。そして、緩
加速でないときはS107で空燃比を理論空燃比に設定
する。
【0032】 また、S106で緩加速というときは、S
108で加速後所定期間T内かどうかを判定し、所定期
間T内であれば、S109で空燃比を中間空燃比に設定
する。また、所定期間Tが経過したときは、S107へ
進んで空燃比を理論空燃比とする。
【0033】 また、S103の判定でリーン領域でない
ときは、S110へ進んでストイキ領域かどうかを判定
し、ストイキ領域であれば、S107で空燃比を理論空
燃比とする。
【0034】 そして、S105,S107あるいはS1
09で空燃比の設定を行った後は、S111へ進んでフ
ィードバック補正量を演算し、S113へ進む。
【0035】 一方、S110の判定でストイキ領域でな
いというときは、S112でエンリッチ補正量を設定
し、S113へ進む。そして、S113でフィードバッ
ク補正量あるいはエンリッチ補正量を加えて最終パルス
を演算し、S114で噴射パルスをインジェクタ8に出
力する。
【0036】 ぎに、図12および図13によって本発
明の応用例を説明する。
【0037】 このは、リーン空燃比からリッチ空燃比
への移行領域を吸入空気量が飽和するゼロミリブースト
近傍に設定する場合に好適なもので、過渡時には、図1
2の(a)に示すようなリーン領域とストイキ領域とエ
ンリッチ領域に加えてリーン領域とストイキ領域との間
に中間空燃比領域を設定した過渡時用の空燃比マップ
(a)を使用し、定常時には、図12の(b)に示すよ
うなリーン領域とストイキ領域とエンリッチ領域を設定
した定常時用の空燃比マップを使用する。この実施例に
よれば、加速時に吸入空気量の制御によるトルクアップ
が効かない分を空燃比制御によって補いつつリニアな加
速性を確保することができる。
【0038】 図13はこのの制御を実行するフローチ
ャートである。このフローチャートはS201〜S20
7のステップからなり、スタートすると、まず、S20
1でエンジン回転数,吸入空気量,アクセル開度等の各
種信号を読み込む。そして、S202でエンジン回転数
と吸入空気量から燃料噴射の基本パルスを演算する。そ
して、S203に進み、アクセル開度によって定常時か
どうかを判定し、定常時であれば、S204で定常時用
の空燃比マップを使用した空燃比フィードバック制御を
行い、定常時でなく過渡時という場合は、S205へ進
んで過渡時用の空燃比マップを使用した空燃比フィード
バック制御を行う。
【0039】 そして、S206で最終パルスを演算し、
S207で噴射パルスをインジェクタに噴射する。
【0040】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されいるの
で、定常時に空燃比をリーン側に設定することによって
燃費低減を図り、加速過渡時にはエンジントルクを確保
するとともに、NOxの排出量を抑えつつリニアな加速
性が得られるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成図。
【図2】本発明の実施例のシステム図。
【図3】本発明の実施例において使用する空燃比マッ
プ。
【図4】本発明の実施例における加速状態の判定方法を
説明する説明図。
【図5】本発明の実施例における中間空燃比実行期間の
設定方法を説明する説明図。
【図6】本発明の実施例における空燃比とエンジントル
クおよびNOx排出量との関係を示す特性図。
【図7】本発明の実施例における中間空燃比と中間空燃
比実行期間との関係を示す説明図。
【図8】本発明の実施例における空燃比の変化を示すタ
イムチャート(場合1)。
【図9】本発明の実施例における空燃比の変化を示すタ
イムチャート(場合2)。
【図10】本発明の実施例における加速状態の他の判定
方法を説明する説明図。
【図11】本発明の実施例の制御を実行するフローチャ
ート。
【図12】本発明の応用例に使用する過渡時用および定
常時用の空燃比マップ。
【図13】本発明の応用例の制御を実行するフローチャ
ート。
【符号の説明】
1 エンジン 5a 吸気ポート(ストレートポート) 5b 吸気ポート(ヘリカルポート) 8 インジェクタ 9 スワールコントロールバルブ 15 コントロールユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田賀 淳一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−79375(JP,A) 特開 昭62−251439(JP,A) 特開 昭64−29642(JP,A) 特開 昭61−241430(JP,A) 特開 平2−252937(JP,A) 特開 平4−36052(JP,A) 実開 昭61−173751(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 45/00 395

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともエンジン負荷と加速状態を含
    エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、エンジンの空燃比を前記運転状態検出手段の検出結果に
    応じて設定した空燃比に制御する空燃比制御手段とを備
    え、 前記空燃比制御手段は、 低負荷時に空燃比を理論空燃比よりもリーン側の第1リ
    ーン空燃比に設定し、高負荷時には理論空燃比に設定す
    るとともに、 空燃比が前記第1リーン空燃比に設定されている際に加
    速状態が検出されたとき、当該加速状態が緩加速の場合
    には空燃比を前記第1リーン空燃比よりもリッチ側で理
    論空燃比よりもリーン側の第2リーン空燃比に所定期間
    設定した後に理論空燃比に変更する一方、前記加速状態
    が急加速の場合には空燃比を前記第1空燃比から理論空
    燃比に即時に変更するように構成されている ことを特徴
    とするエンジンの空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】 少なくともエンジン負荷と加速状態を含
    むエンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、 エンジンの空燃比を前記運転状態検出手段の検出結果に
    応じて設定した空燃比に制御する空燃比制御手段とを備
    え、 前記空燃比制御手段は、 低負荷時に空燃比を理論空燃比よりもリーン側の第1リ
    ーン空燃比に設定し、高負荷時には理論空燃比に設定す
    るとともに、 空燃比が前記第1リーン空燃比に設定されている際に所
    定の加速状態が検出されたとき、空燃比を前記第1リー
    ン空燃比よりもリッチ側で理論空燃比よりもリーン側の
    第2リーン空燃比に所定期間設定した後に理論空燃比に
    変更するように構成され、 前記所定期間、空燃比の設
    を前記第2リーン空燃比としたことによるNOx排出
    量の増加分が、空燃比の設定を前記第1リーン空燃比か
    ら理論空燃比に即時に移行させた場合のNOx排出量の
    増加分よりも少なくなる期間に設 定されていることを特
    徴とするエンジンの空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】 前記所定期間は、前記第2リーン空燃比
    が理論空燃比に近い程短いものに設定される請求項1
    は2記載のエンジンの空燃比制御装置。
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