JPH05306625A - 過給機付エンジンの吸気装置 - Google Patents
過給機付エンジンの吸気装置Info
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- JPH05306625A JPH05306625A JP4136282A JP13628292A JPH05306625A JP H05306625 A JPH05306625 A JP H05306625A JP 4136282 A JP4136282 A JP 4136282A JP 13628292 A JP13628292 A JP 13628292A JP H05306625 A JPH05306625 A JP H05306625A
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- intercooler
- air
- engine
- blower
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シーケンシャルターボ式過給機を備えたエン
ジンにおいて、プライマリターボ過給機に付設されるエ
アバイパス弁の効果を向上し、バイパス通路の艤装を簡
素化する。 【構成】 エアクリーナ52からの吸気系をシーケンシ
ャルターボ式に作動するプライマリターボ過給機40と
セカンダリターボ過給機41を介して大型のインターク
ーラ30の一端に連通し、そのインタークーラ30の他
端からスロットルボデー29、吸気マニホールド26,
27を介してエンジン本体20に連通するように構成
し、プライマリターボ過給機40のブロワ上流の吸気管
55と、インタークーラ30のスロットルボデー側の出
口タンク30bとの間に短いバイパス通路60を連通
し、このバイパス通路60にスロットル弁28の急閉時
に開くエアバイパス弁61を設ける。
ジンにおいて、プライマリターボ過給機に付設されるエ
アバイパス弁の効果を向上し、バイパス通路の艤装を簡
素化する。 【構成】 エアクリーナ52からの吸気系をシーケンシ
ャルターボ式に作動するプライマリターボ過給機40と
セカンダリターボ過給機41を介して大型のインターク
ーラ30の一端に連通し、そのインタークーラ30の他
端からスロットルボデー29、吸気マニホールド26,
27を介してエンジン本体20に連通するように構成
し、プライマリターボ過給機40のブロワ上流の吸気管
55と、インタークーラ30のスロットルボデー側の出
口タンク30bとの間に短いバイパス通路60を連通
し、このバイパス通路60にスロットル弁28の急閉時
に開くエアバイパス弁61を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用エンジンに複数
のターボ過給機を装備してシーケンシャルターボ式に作
動する過給機付エンジンの吸気装置に関し、詳しくは、
プライマリターボ過給機に付設されるエアバイパス弁の
バイパス通路の接続構造に関する。
のターボ過給機を装備してシーケンシャルターボ式に作
動する過給機付エンジンの吸気装置に関し、詳しくは、
プライマリターボ過給機に付設されるエアバイパス弁の
バイパス通路の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】シーケンシャルターボ式過給機のシステ
ムでは、プライマリターボ過給機が常に作動するように
構成されているので、このプライマリターボ過給機のブ
ロワに対しバイパス通路を接続して、このバイパス通路
にエアバイパス弁を設けることが提案されている。とこ
ろで高出力化を図るためブロワ吐出側に連通されるイン
タークーラが大型化され、吸気系の引回しも長くなる傾
向にあり、このためエアバイパス弁のバイパス通路の接
続は、応答性等を損わないように構成することが要求さ
れる。
ムでは、プライマリターボ過給機が常に作動するように
構成されているので、このプライマリターボ過給機のブ
ロワに対しバイパス通路を接続して、このバイパス通路
にエアバイパス弁を設けることが提案されている。とこ
ろで高出力化を図るためブロワ吐出側に連通されるイン
タークーラが大型化され、吸気系の引回しも長くなる傾
向にあり、このためエアバイパス弁のバイパス通路の接
続は、応答性等を損わないように構成することが要求さ
れる。
【0003】従来、上記過給機付エンジンのエアバイパ
ス弁に関しては、例えば実開昭58−122746号公
報の先行技術がある。ここで過給機のブロワの下流通路
と上流通路の間にバイパス通路を設けて、このバイパス
通路にエアバイパス弁(空気量制御弁)を設け、スロッ
トル下流の圧力によりバイパス空気量を制御するように
構成することが示されている。
ス弁に関しては、例えば実開昭58−122746号公
報の先行技術がある。ここで過給機のブロワの下流通路
と上流通路の間にバイパス通路を設けて、このバイパス
通路にエアバイパス弁(空気量制御弁)を設け、スロッ
トル下流の圧力によりバイパス空気量を制御するように
構成することが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、エアバイパス弁を有するバイパス
通路がブロワの下流通路と上流通路の間に設けられてい
るので、ブロワ下流とスロットルボデーの間に大型のイ
ンタークーラが介設される場合には、スロットル弁から
バイパス通路までの距離が長くなる。このためスロット
ル弁の急閉時にスロットル弁上流で圧力上昇して生じた
圧力波がバイパス通路まで伝わって実際に空気がリーク
するまでの時間が長くなり、これにより再加速時の過給
機の応答性が不充分になる。またブロワの上、下流の通
路相互の間にバイパス通路を連通するので、バイパス通
路の長さが比較的長く必要になる等の問題がある。
術のものにあっては、エアバイパス弁を有するバイパス
通路がブロワの下流通路と上流通路の間に設けられてい
るので、ブロワ下流とスロットルボデーの間に大型のイ
ンタークーラが介設される場合には、スロットル弁から
バイパス通路までの距離が長くなる。このためスロット
ル弁の急閉時にスロットル弁上流で圧力上昇して生じた
圧力波がバイパス通路まで伝わって実際に空気がリーク
するまでの時間が長くなり、これにより再加速時の過給
機の応答性が不充分になる。またブロワの上、下流の通
路相互の間にバイパス通路を連通するので、バイパス通
路の長さが比較的長く必要になる等の問題がある。
【0005】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、シーケンシャルターボ式過給機を備えたエンジンに
おいて、プライマリターボ過給機に付設されるエアバイ
パス弁の効果を向上し、バイパス通路の艤装を簡素化す
ることを目的とする。
で、シーケンシャルターボ式過給機を備えたエンジンに
おいて、プライマリターボ過給機に付設されるエアバイ
パス弁の効果を向上し、バイパス通路の艤装を簡素化す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、エアクリーナからの吸気系がシーケンシ
ャルターボ式に作動するプライマリターボ過給機とセカ
ンダリターボ過給機を介して大型のインタークーラの一
端に連通し、そのインタークーラの他端からスロットル
ボデー、吸気マニホールドを介してエンジン本体に連通
するように構成される過給機付エンジンにおいて、プラ
イマリターボ過給機のブロワ上流の吸気管と、インター
クーラのスロットルボデー側の出口タンクとの間にバイ
パス通路が連通され、このバイパス通路にスロットル弁
の急閉時に開くエアバイパス弁が設けられるものであ
る。
め、本発明は、エアクリーナからの吸気系がシーケンシ
ャルターボ式に作動するプライマリターボ過給機とセカ
ンダリターボ過給機を介して大型のインタークーラの一
端に連通し、そのインタークーラの他端からスロットル
ボデー、吸気マニホールドを介してエンジン本体に連通
するように構成される過給機付エンジンにおいて、プラ
イマリターボ過給機のブロワ上流の吸気管と、インター
クーラのスロットルボデー側の出口タンクとの間にバイ
パス通路が連通され、このバイパス通路にスロットル弁
の急閉時に開くエアバイパス弁が設けられるものであ
る。
【0007】
【作用】上記構成に基づき、エンジン運転の走行時に、
シングルとツインの各モードによりプライマリターボ過
給機のみ、またはプライマリターボ過給機とセカンダリ
ターボ過給機が作動すると、これらのターボ過給機によ
り空気が吸入、加圧してインタークーラに流入され、こ
のインタークーラで冷却した空気が更にスロットルボデ
ー、吸気マニホールドによりエンジン本体に供給され、
充填効率を増大するように過給する。このときスロット
ル弁が急閉してエアバイパス弁が開くと、プライマリタ
ーボ過給機のブロワ下流側に封じ込められる空気が、そ
の圧力上昇でスロットルボデーの近くに設けられるバイ
パス通路からブロワ上流の吸気管にリークするようにな
る。
シングルとツインの各モードによりプライマリターボ過
給機のみ、またはプライマリターボ過給機とセカンダリ
ターボ過給機が作動すると、これらのターボ過給機によ
り空気が吸入、加圧してインタークーラに流入され、こ
のインタークーラで冷却した空気が更にスロットルボデ
ー、吸気マニホールドによりエンジン本体に供給され、
充填効率を増大するように過給する。このときスロット
ル弁が急閉してエアバイパス弁が開くと、プライマリタ
ーボ過給機のブロワ下流側に封じ込められる空気が、そ
の圧力上昇でスロットルボデーの近くに設けられるバイ
パス通路からブロワ上流の吸気管にリークするようにな
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図4において、水平対向式エンジンにシーケンシ
ャルターボ式過給機のシステムを適応した場合の吸気系
と排気系の概略について説明する。先ずエンジン本体2
0の左右バンクL,Rの下部からそれぞれ排気通路1,
2が取出され、これらの排気通路1,2が連通路3によ
り相互に連通される。一方の排気通路1はプライマリタ
ーボ過給機40のタービン40aに連通され、他方の排
気通路2はセカンダリターボ過給機41のタービン41
aに連通され、両ターボ過給機40,41からの排気通
路7は1本の排気通路4に集合して、触媒コンバータ
5、マフラー6に連通される。そして両ターボ過給機4
0,41のタービン側には、それぞれウエイストゲート
弁8がバイパスして設けられ、セカンダリターボ過給機
41のタービン上流側の排気通路2に排気制御弁9が設
けられる。
する。図4において、水平対向式エンジンにシーケンシ
ャルターボ式過給機のシステムを適応した場合の吸気系
と排気系の概略について説明する。先ずエンジン本体2
0の左右バンクL,Rの下部からそれぞれ排気通路1,
2が取出され、これらの排気通路1,2が連通路3によ
り相互に連通される。一方の排気通路1はプライマリタ
ーボ過給機40のタービン40aに連通され、他方の排
気通路2はセカンダリターボ過給機41のタービン41
aに連通され、両ターボ過給機40,41からの排気通
路7は1本の排気通路4に集合して、触媒コンバータ
5、マフラー6に連通される。そして両ターボ過給機4
0,41のタービン側には、それぞれウエイストゲート
弁8がバイパスして設けられ、セカンダリターボ過給機
41のタービン上流側の排気通路2に排気制御弁9が設
けられる。
【0009】また吸気系について説明すると、エアクリ
ーナ52からの吸気通路10が2つに分岐して、一方の
吸気通路11がプライマリターボ過給機40のブロワ4
0bに連通され、他方の吸気通路12がセカンダリター
ボ過給機41のブロワ41bに連通される。両ターボ過
給機40,41のブロワ40b,41bからの吸気通路
13,14はインタークーラ30に連通され、このイン
タークーラ30からスロットルボデー29、吸気通路1
5を介してエンジン本体20の上部に連通される。そし
てセカンダリターボ過給機41のブロワ下流側の吸気通
路14には吸気制御弁16が設けられ、この吸気通路1
4とプライマリターボ過給機側の吸気通路11を連通す
るリリーフ通路17に過給圧リリーフ弁18が設けられ
る。
ーナ52からの吸気通路10が2つに分岐して、一方の
吸気通路11がプライマリターボ過給機40のブロワ4
0bに連通され、他方の吸気通路12がセカンダリター
ボ過給機41のブロワ41bに連通される。両ターボ過
給機40,41のブロワ40b,41bからの吸気通路
13,14はインタークーラ30に連通され、このイン
タークーラ30からスロットルボデー29、吸気通路1
5を介してエンジン本体20の上部に連通される。そし
てセカンダリターボ過給機41のブロワ下流側の吸気通
路14には吸気制御弁16が設けられ、この吸気通路1
4とプライマリターボ過給機側の吸気通路11を連通す
るリリーフ通路17に過給圧リリーフ弁18が設けられ
る。
【0010】これにより、低中速域のシングルターボモ
ードにおいて排気制御弁9と吸気制御弁16を閉じ、過
給圧リリーフ弁18を開くことで、エンジン本体20か
らの排気の全てがプライマリターボ過給機40のタービ
ン40aにのみ導入して作動する。そしてこのプライマ
リターボ過給機40のブロワ40bの高速回転により空
気を吸引して加圧し、この加圧空気をインタークーラ3
0で冷却してエンジン本体20に供給するように過給す
る。一方、高速域のツインターボモードでは、上述と逆
に過給圧リリーフ弁18を閉じて排気制御弁9と吸気制
御弁16を開くことで、エンジン本体20の左右バンク
の排気がそれぞれプライマリターボ過給機40とセカン
ダリターボ過給機41のタービン40a,41aに導入
して作動する。そしてこの場合は、両ターボ過給機4
0,41のブロワ40b,41bにより空気を加圧して
過給し、吸気の充填効率を更に増大するように構成され
ている。
ードにおいて排気制御弁9と吸気制御弁16を閉じ、過
給圧リリーフ弁18を開くことで、エンジン本体20か
らの排気の全てがプライマリターボ過給機40のタービ
ン40aにのみ導入して作動する。そしてこのプライマ
リターボ過給機40のブロワ40bの高速回転により空
気を吸引して加圧し、この加圧空気をインタークーラ3
0で冷却してエンジン本体20に供給するように過給す
る。一方、高速域のツインターボモードでは、上述と逆
に過給圧リリーフ弁18を閉じて排気制御弁9と吸気制
御弁16を開くことで、エンジン本体20の左右バンク
の排気がそれぞれプライマリターボ過給機40とセカン
ダリターボ過給機41のタービン40a,41aに導入
して作動する。そしてこの場合は、両ターボ過給機4
0,41のブロワ40b,41bにより空気を加圧して
過給し、吸気の充填効率を更に増大するように構成され
ている。
【0011】図1ないし図3において、吸気系の構成に
ついて詳細に説明する。エンジン本体20はクランクケ
ース21の左右バンクL,Rにシリンダヘッド22,2
3を水平に結合して構成され、このエンジン本体20の
後部に変速機24を連結して縦置き配置される。またエ
ンジン本体20は、右バンクRのシリンダヘッド23の
方が左側のシリンダヘッド22より車体前方にずれてバ
ンクオフセットされている。
ついて詳細に説明する。エンジン本体20はクランクケ
ース21の左右バンクL,Rにシリンダヘッド22,2
3を水平に結合して構成され、このエンジン本体20の
後部に変速機24を連結して縦置き配置される。またエ
ンジン本体20は、右バンクRのシリンダヘッド23の
方が左側のシリンダヘッド22より車体前方にずれてバ
ンクオフセットされている。
【0012】エンジン本体20の中心の上方には、チャ
ンバー25が水平に設置される。このチャンバー25の
左右には吸気マニホールド26,27が一体的に設けら
れ、この吸気マニホールド26,27の端部を左右のシ
リンダヘッド22,23の上部に連結することにより、
略めがね橋状に橋渡しして設置される。吸気マニホール
ド26,27は逆U字形に屈曲して形成され、真円の通
路を確保しつつ滑らかにシリンダヘッド22,23側に
連通するようになっている。また吸気マニホールド2
6,27の形状により、屈曲部27aの下に吸気管等を
挿通することが可能であり、所定の吸気管長を有して吸
気慣性等を向上することも可能になっている。チャンバ
ー25の後部にはスロットル弁28を有するスロットル
ボデー29が略水平に連結され、このスロットルボデー
29の更に後部に大型のインタークーラ30が連結され
る。
ンバー25が水平に設置される。このチャンバー25の
左右には吸気マニホールド26,27が一体的に設けら
れ、この吸気マニホールド26,27の端部を左右のシ
リンダヘッド22,23の上部に連結することにより、
略めがね橋状に橋渡しして設置される。吸気マニホール
ド26,27は逆U字形に屈曲して形成され、真円の通
路を確保しつつ滑らかにシリンダヘッド22,23側に
連通するようになっている。また吸気マニホールド2
6,27の形状により、屈曲部27aの下に吸気管等を
挿通することが可能であり、所定の吸気管長を有して吸
気慣性等を向上することも可能になっている。チャンバ
ー25の後部にはスロットル弁28を有するスロットル
ボデー29が略水平に連結され、このスロットルボデー
29の更に後部に大型のインタークーラ30が連結され
る。
【0013】インタークーラ30は、コア部30aの前
後に出口タンク30b、入口タンク30cを結合して構
成されるものであり、房内のエンジン本体20とその後
方の仕切り板31とのスペースを用いて広い空冷面積を
有するように大型に形成されて、変速機24側の上方に
水平に配置される。そしてインタークーラ30の出口タ
ンク30b側はスロットルボデー29に嵌合して連通さ
れ、入口タンク30c側は吸気マニホールド26,27
より延設するステー32にブッシュ33を介して結合支
持される。ここで上述のバンクオフセットに基づいて右
側の吸気マニホールド27が前方にずれており、このた
めスロットルボデー29の右側にスペース的に余裕があ
ることから、このスロットルボデー29の右側にスロッ
トル弁28のスロットルリンク34が配置される。
後に出口タンク30b、入口タンク30cを結合して構
成されるものであり、房内のエンジン本体20とその後
方の仕切り板31とのスペースを用いて広い空冷面積を
有するように大型に形成されて、変速機24側の上方に
水平に配置される。そしてインタークーラ30の出口タ
ンク30b側はスロットルボデー29に嵌合して連通さ
れ、入口タンク30c側は吸気マニホールド26,27
より延設するステー32にブッシュ33を介して結合支
持される。ここで上述のバンクオフセットに基づいて右
側の吸気マニホールド27が前方にずれており、このた
めスロットルボデー29の右側にスペース的に余裕があ
ることから、このスロットルボデー29の右側にスロッ
トル弁28のスロットルリンク34が配置される。
【0014】またプライマリターボ過給機40は、エン
ジン本体20の左バンクの直後のインタークーラ30の
左側に、セカンダリターボ過給機41はエンジン本体2
0の右バンクの直後のインタークーラ30の右側に、そ
れぞれ配置される。これらの両ターボ過給機40,41
は、いずれもブロワ側を車体前方にしてインタークーラ
30に沿った状態で略水平に設置される。そしてエンジ
ン本体20の左右バンクL,Rの下部から、短い管長の
排気マニホールド37と排気管38により両ターボ過給
機40,41のタービンハウジング40d,41dにそ
れぞれ連結されている。一方、エンジンルームのエンジ
ンフード35において、インタークーラ30の直上の位
置にエアスクープ36が形成されており、このエアスク
ープ36からの冷却風によりインタークーラ30を空冷
するようになっている。
ジン本体20の左バンクの直後のインタークーラ30の
左側に、セカンダリターボ過給機41はエンジン本体2
0の右バンクの直後のインタークーラ30の右側に、そ
れぞれ配置される。これらの両ターボ過給機40,41
は、いずれもブロワ側を車体前方にしてインタークーラ
30に沿った状態で略水平に設置される。そしてエンジ
ン本体20の左右バンクL,Rの下部から、短い管長の
排気マニホールド37と排気管38により両ターボ過給
機40,41のタービンハウジング40d,41dにそ
れぞれ連結されている。一方、エンジンルームのエンジ
ンフード35において、インタークーラ30の直上の位
置にエアスクープ36が形成されており、このエアスク
ープ36からの冷却風によりインタークーラ30を空冷
するようになっている。
【0015】次いで吸気系の引回しについて説明する
と、房内吸気ダクト50がレゾネータ51を介してエア
クリーナ52に連結され、このエアクリーナ52からの
ダクト53に吸気管54が連結される。吸気管54は直
線的な短いものであり、この吸気管54が右側の吸気マ
ニホールド27の屈曲部27aの下を挿通してセカンダ
リターボ過給機41のブロワハウジング41cの前端に
連結される。また、吸気管54の途中にはクランク状に
折り曲がった長い吸気管55が接続され、この吸気管5
5が吸気マニホールド27、スロットルボデー29の下
を挿通して左側に引回され、プライマリターボ過給機4
0のブロワハウジング40cの前端に連結される。そし
て両ターボ過給機40,41のブロワハウジング40
c,41cの側部からそれぞれ吸気管56,57が、イ
ンタークーラ30の下を通って後方に延設され、その端
部がインタークーラ30の入口タンク30cの下部に連
結される。
と、房内吸気ダクト50がレゾネータ51を介してエア
クリーナ52に連結され、このエアクリーナ52からの
ダクト53に吸気管54が連結される。吸気管54は直
線的な短いものであり、この吸気管54が右側の吸気マ
ニホールド27の屈曲部27aの下を挿通してセカンダ
リターボ過給機41のブロワハウジング41cの前端に
連結される。また、吸気管54の途中にはクランク状に
折り曲がった長い吸気管55が接続され、この吸気管5
5が吸気マニホールド27、スロットルボデー29の下
を挿通して左側に引回され、プライマリターボ過給機4
0のブロワハウジング40cの前端に連結される。そし
て両ターボ過給機40,41のブロワハウジング40
c,41cの側部からそれぞれ吸気管56,57が、イ
ンタークーラ30の下を通って後方に延設され、その端
部がインタークーラ30の入口タンク30cの下部に連
結される。
【0016】こうして吸気系は車体前部から両ターボ過
給機40,41を介して一旦後方へ引回し、更にその後
方から直線的にインタークーラ30、スロットルボデー
29を介して前方のチャンバー25、吸気マニホールド
26,27に引回して構成される。尚、セカンダリター
ボ過給機41のブロワ下流の吸気管57の途中には吸気
制御弁16が設けられ、その吸気管57とプライマリタ
ーボ過給機40のブロワ上流の吸気管55との間には短
いリリーフ通路により過給圧リリーフ弁18が設けられ
ている。
給機40,41を介して一旦後方へ引回し、更にその後
方から直線的にインタークーラ30、スロットルボデー
29を介して前方のチャンバー25、吸気マニホールド
26,27に引回して構成される。尚、セカンダリター
ボ過給機41のブロワ下流の吸気管57の途中には吸気
制御弁16が設けられ、その吸気管57とプライマリタ
ーボ過給機40のブロワ上流の吸気管55との間には短
いリリーフ通路により過給圧リリーフ弁18が設けられ
ている。
【0017】更に、スロットル弁急閉時のプライマリタ
ーボ過給機40のリーク手段について説明する。先ずプ
ライマリターボ過給機40のブロワ吐出側とスロットル
ボデー29との間には大型のインタークーラ30が介設
されており、このためスロットル弁急閉時の応答性を向
上するには、リーク手段をスロットル弁28の近くに設
けることが望ましい。また上述の吸気系の構成によりプ
ライマリターボ過給機40のブロワ上流の吸気管55
が、インタークーラ30のスロットルボデー側の出口タ
ンク30b、吸気マニホールド26のすぐ近くに配設さ
れている。
ーボ過給機40のリーク手段について説明する。先ずプ
ライマリターボ過給機40のブロワ吐出側とスロットル
ボデー29との間には大型のインタークーラ30が介設
されており、このためスロットル弁急閉時の応答性を向
上するには、リーク手段をスロットル弁28の近くに設
けることが望ましい。また上述の吸気系の構成によりプ
ライマリターボ過給機40のブロワ上流の吸気管55
が、インタークーラ30のスロットルボデー側の出口タ
ンク30b、吸気マニホールド26のすぐ近くに配設さ
れている。
【0018】そこでこれらのインタークーラ30の出口
タンク30bとブロワ上流の吸気管55との間にバイパ
ス通路60が短い長さで連通され、このバイパス通路6
0にエアバイパス弁61が、吸気マニホールド26から
の負圧通路62と連通して設けられる。エアバイパス弁
61は、図4に示すようにスロットル弁28が閉じる際
のマニホールド負圧により開くように構成される。
タンク30bとブロワ上流の吸気管55との間にバイパ
ス通路60が短い長さで連通され、このバイパス通路6
0にエアバイパス弁61が、吸気マニホールド26から
の負圧通路62と連通して設けられる。エアバイパス弁
61は、図4に示すようにスロットル弁28が閉じる際
のマニホールド負圧により開くように構成される。
【0019】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ずエンジン運転時の特に走行時には、エンジンフ
ード35のエアスクープ36から冷却風が房内に入って
直ちに大型のインタークーラ30に当たる。ここでイン
タークーラ30の下には2本の吸気管56,57等があ
るのみであるから、冷却風は円滑にインタークーラ30
を通過するように流れ、この冷却風の通過により効率良
く空冷される。
る。先ずエンジン運転時の特に走行時には、エンジンフ
ード35のエアスクープ36から冷却風が房内に入って
直ちに大型のインタークーラ30に当たる。ここでイン
タークーラ30の下には2本の吸気管56,57等があ
るのみであるから、冷却風は円滑にインタークーラ30
を通過するように流れ、この冷却風の通過により効率良
く空冷される。
【0020】そこでシングルターボモードでは、プライ
マリターボ過給機40のみが作動することで、そのブロ
ワの回転に伴う吸入負圧により房内吸気ダクト50から
取入れられる空気は、レゾネータ51、エアクリーナ5
2、ダクト53、吸気管55を介してブロワハウジング
40cに吸入される。そしてブロワハウジング40cで
加圧した空気は、吸気管56を介してインタークーラ3
0に流入し、加圧により温度上昇した空気は、空冷され
ている大型のインタークーラ30のコアに広範囲で触れ
て有効に冷却され、空気密度の大きいものになる。この
空気密度の大きい加圧空気は、スロットルボデー29で
流量調整され、チャンバー25で左右に分割される。そ
して吸気マニホールド26,27により多量の空気がス
ムーズに左右のシリンダヘッド22,23の各気筒に供
給されるのであり、こうして高い充填効率を得るように
過給する。
マリターボ過給機40のみが作動することで、そのブロ
ワの回転に伴う吸入負圧により房内吸気ダクト50から
取入れられる空気は、レゾネータ51、エアクリーナ5
2、ダクト53、吸気管55を介してブロワハウジング
40cに吸入される。そしてブロワハウジング40cで
加圧した空気は、吸気管56を介してインタークーラ3
0に流入し、加圧により温度上昇した空気は、空冷され
ている大型のインタークーラ30のコアに広範囲で触れ
て有効に冷却され、空気密度の大きいものになる。この
空気密度の大きい加圧空気は、スロットルボデー29で
流量調整され、チャンバー25で左右に分割される。そ
して吸気マニホールド26,27により多量の空気がス
ムーズに左右のシリンダヘッド22,23の各気筒に供
給されるのであり、こうして高い充填効率を得るように
過給する。
【0021】次いで、ツインターボモードにおいてプラ
イマリターボ過給機40と共にセカンダリターボ過給機
41も作動すると、セカンダリターボ過給機41のブロ
ワハウジング41cにも空気が吸入される。そしてこの
ブロワハウジング41cで加圧した空気が吸気管57に
より同様にインタークーラ30に流入し、プライマリタ
ーボ過給機40からの空気と合流して冷却されるのであ
り、こうして高い過給圧を有する多量の空気が連続して
均一に得られる。そしてこの多量の空気がスロットルボ
デー29で一緒に流量調整され、吸気マニホールド2
6,27により効率良くシリンダヘッド22,23に供
給されるのであり、これにより更に充填効率を増大する
ように過給してエンジン出力が増大される。この場合
に、セカンダリターボ過給機41ではブロワ上流の吸気
管長が短いことで、特に多量の空気を吸入、加圧して容
量の大きい過給機として作動する。
イマリターボ過給機40と共にセカンダリターボ過給機
41も作動すると、セカンダリターボ過給機41のブロ
ワハウジング41cにも空気が吸入される。そしてこの
ブロワハウジング41cで加圧した空気が吸気管57に
より同様にインタークーラ30に流入し、プライマリタ
ーボ過給機40からの空気と合流して冷却されるのであ
り、こうして高い過給圧を有する多量の空気が連続して
均一に得られる。そしてこの多量の空気がスロットルボ
デー29で一緒に流量調整され、吸気マニホールド2
6,27により効率良くシリンダヘッド22,23に供
給されるのであり、これにより更に充填効率を増大する
ように過給してエンジン出力が増大される。この場合
に、セカンダリターボ過給機41ではブロワ上流の吸気
管長が短いことで、特に多量の空気を吸入、加圧して容
量の大きい過給機として作動する。
【0022】また上記各モードにおいてスロットル弁2
8が急閉すると、常に作動するプライマリターボ過給機
40のブロワ下流の吸気管56、インタークーラ30に
空気が封じ込められてブロワ回転を低下したり、吸気騒
音を生じるようになるが、このときマニホールド負圧に
よりエアバイパス弁61が開く。ここでバイパス通路6
0はスロットル弁28の直上流のインタークーラ出口タ
ンク30bに接続されるため、スロットル弁28の急閉
により圧力上昇した圧力波がバイパス通路60に迅速に
伝わる。このため上述の封じ込められた空気が、その高
い圧力で直ちにバイパス通路60を介してブロワ上流の
吸気管55にリークされるようになり、こうしてブロワ
回転の低下や吸気騒音が効果的に防止される。
8が急閉すると、常に作動するプライマリターボ過給機
40のブロワ下流の吸気管56、インタークーラ30に
空気が封じ込められてブロワ回転を低下したり、吸気騒
音を生じるようになるが、このときマニホールド負圧に
よりエアバイパス弁61が開く。ここでバイパス通路6
0はスロットル弁28の直上流のインタークーラ出口タ
ンク30bに接続されるため、スロットル弁28の急閉
により圧力上昇した圧力波がバイパス通路60に迅速に
伝わる。このため上述の封じ込められた空気が、その高
い圧力で直ちにバイパス通路60を介してブロワ上流の
吸気管55にリークされるようになり、こうしてブロワ
回転の低下や吸気騒音が効果的に防止される。
【0023】以上、本発明の実施例として水平対向式エ
ンジンについて説明したが、他のエンジンにも同様に適
応することができるのは勿論である。
ンジンについて説明したが、他のエンジンにも同様に適
応することができるのは勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シーケンシャルターボ式過給機付エンジンにおいて、プ
ライマリターボ過給機にエアバイパス弁を備えたバイパ
ス通路が付設される場合に、そのバイパス通路の一端が
スロットルボデーの直上流のインタークーラの出口タン
クに、その他端がブロワ上流の吸気管に近接接続され、
スロットル弁急閉時の圧力上昇によりブロワ下流に封じ
込められる空気が直ちにリークして、特に大型のインタ
ークーラが介設される場合にも、吸気騒音を有効に低減
することが可能になり、再加速時の応答性も向上する。
バイパス通路や負圧通路の長さが短縮化するので、エア
バイパス特性が良好になり、艤装も簡素化する。
シーケンシャルターボ式過給機付エンジンにおいて、プ
ライマリターボ過給機にエアバイパス弁を備えたバイパ
ス通路が付設される場合に、そのバイパス通路の一端が
スロットルボデーの直上流のインタークーラの出口タン
クに、その他端がブロワ上流の吸気管に近接接続され、
スロットル弁急閉時の圧力上昇によりブロワ下流に封じ
込められる空気が直ちにリークして、特に大型のインタ
ークーラが介設される場合にも、吸気騒音を有効に低減
することが可能になり、再加速時の応答性も向上する。
バイパス通路や負圧通路の長さが短縮化するので、エア
バイパス特性が良好になり、艤装も簡素化する。
【図1】本発明に係る過給機付エンジンの吸気装置の実
施例を示す平面図である。
施例を示す平面図である。
【図2】同実施例の正面図である。
【図3】同実施例の側面図である。
【図4】水平対向式エンジンにシーケンシャルターボ式
過給機を適応した場合の全体の排気系と吸気系を示す系
統図である。
過給機を適応した場合の全体の排気系と吸気系を示す系
統図である。
20 エンジン本体 25 チャンバー 26,27 吸気マニホールド 28 スロットル弁 29 スロットルボデー 30 インタークーラ 30b 出口タンク 40 プライマリターボ過給機 41 セカンダリターボ過給機 52 エアクリーナ 55 吸気管 60 バイパス通路 61 エアバイパス弁
Claims (2)
- 【請求項1】 エアクリーナからの吸気系がシーケンシ
ャルターボ式に作動するプライマリターボ過給機とセカ
ンダリターボ過給機を介して大型のインタークーラの一
端に連通し、そのインタークーラの他端からスロットル
ボデー、吸気マニホールドを介してエンジン本体に連通
するように構成される過給機付エンジンにおいて、プラ
イマリターボ過給機のブロワ上流の吸気管と、インター
クーラのスロットルボデー側の出口タンクとの間にバイ
パス通路が連通され、このバイパス通路にスロットル弁
の急閉時に開くエアバイパス弁が設けられることを特徴
とする過給機付エンジンの吸気装置。 - 【請求項2】 上記プライマリターボ過給機のブロワ上
流の吸気管は、インタークーラの出口タンク、吸気マニ
ホールドに近接して配置され、これらの間にバイパス通
路と負圧通路がいずれも短い長さで連通されることを特
徴とする請求項1記載の過給機付エンジンの吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4136282A JPH05306625A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 過給機付エンジンの吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4136282A JPH05306625A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 過給機付エンジンの吸気装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05306625A true JPH05306625A (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=15171540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4136282A Pending JPH05306625A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 過給機付エンジンの吸気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05306625A (ja) |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP4136282A patent/JPH05306625A/ja active Pending
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