JPH0530614Y2 - - Google Patents

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JPH0530614Y2
JPH0530614Y2 JP1986045655U JP4565586U JPH0530614Y2 JP H0530614 Y2 JPH0530614 Y2 JP H0530614Y2 JP 1986045655 U JP1986045655 U JP 1986045655U JP 4565586 U JP4565586 U JP 4565586U JP H0530614 Y2 JPH0530614 Y2 JP H0530614Y2
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water supply
trees
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pipe
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、公園や街中の通りに沿つて植えられ
た複数の樹木に地中から水分を供給する給水装置
に関するものである。
(従来の技術) 従来、市街化区域などの街路沿いには、良好な
美観・風致の維持、都市環境の保持、公害の防止
を目的として、広葉樹や針葉樹が植栽されてい
る。
このような街路では通行面が舗装されていて
も、樹木の周囲の僅かな部分だけは舗装されてい
ないのが一般である。これは、路面に降つた雨が
露出面から地中に滲み込んで、樹木の根部分に水
分が供給されるようにするためである。
(考案が解決しようとする課題) しかし、街路においては樹木のまわりに広い露
出面を得ることができないので、樹木の養分とし
て不可欠な水分が必要量確保できず、樹木の生長
を阻害するという問題がある。
とくに、雨が長く降らない日照りのときは、樹
木の周囲の土壌も乾燥して著しい水分不足が生じ
るため枯死することもある。
樹木への水分不足を補うには、定期的に樹木に
水やりを実施すればよいが、この方策では日照り
が長く続くときは、人手により水やりを頻繁に行
わなければならないので実用的ではない。
他方、公園や庭園などでは、樹木近くに散水器
を複数設置し、地中水分を検出するセンサからの
信号にもとづき自動的に地表から散水するシステ
ムも知られているが、この方法では設備が大がか
りになり、保守管理が面倒で、樹木周辺の美観を
損ねコストが高いという問題がある。
本考案は上記の問題点に鑑み、高い保水機能を
有する給水パイプを複数の樹木の間の地中に埋設
することにより、日照りの時でも樹木の育成に必
要な水分を地中より少しずつ供給し、樹木の健全
な生長を保証する給水装置の提供を目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的を達成する本考案の考案は、複数の樹
木が間隔をあけて植えられた路面の下に、前記樹
木の根部分に給水する両端が閉塞され、樹木と対
応する箇所の上面側に多数の水流出用小孔を形成
したパイプを埋設し、該給水パイプを、自重の
100倍ないし1000倍の吸水能力を有する高吸水性
ポリマーを分散混入した樹脂により成形したこと
を特徴とするものである。
本考案において、給水パイプが埋設される路面
は、2本以上の樹木が植えられているところであ
つて、街路面はもとより緑化公園、庭園の中の地
面も含む概念である。この路面は必ずしも舗装さ
れたものを指すのではなく、舗装されていないも
のも含まれる。この場合、複数の樹木の間には草
木や芝が植栽されていてもよい。
給水パイプは直線形状のものに限らず非直線形
状のものでもよく、複数の樹木の位置関係に応じ
て定めればよい。複数の樹木が円形を描くように
並んで植えられているところでは、これに対応し
て給水パイプの平面形状は円形に設定すればよ
い。パイプの断面形状は円形でも矩形でもよい。
給水パイプが直線形状のものでは、一端側部が
一の樹木の根部分近くに位置し、かつ他端側部が
他の樹木の根部分近くに位置するように施工し、
該端部には水流出用孔を設ける。
給水パイプの周壁面は無孔でも有孔でもよい。
有孔の場合は、給水パイプから樹木の根部分への
水分の浸透能力が増大する。
パイプ埋設箇所の土質、気候、傾斜度などによ
つては給水パイプの下方に防水層を形成すること
がある。
給水パイプの中に供給される水分は、主に雨
水、雪解け水などが地中に滲み込んだ自然水であ
り、給水パイプの少なくとも一箇所には給水用入
口部を設ける。給水用入口部はパイプの端部また
は中間部の適当位置に設ければよい。
給水パイプの材料は高吸水性ポリマー入りの樹
脂であり、この樹脂に対する高吸水性ポリマーの
割合は、多いほど保水能力が高くなるが、あまり
多くなると当該パイプの強度が小さくなるので、
土圧やパイプ肉厚などを種々考慮して混入割合を
適当に決定する。給水パイプの保水能力を高める
ため、パイプ肉厚をある程度大に形成する。
高吸水性ポリマーの混入密度は、給水パイプの
長さ方向もしくは厚さ方向において必ずしも一定
にする必要はない。例えば、給水パイプの両端部
における高吸水性ポリマーの混入密度を中間部の
それよりも大に設定しうる。あるいはパイプ内側
面のポリマー混入密度をパイプ外側面のそれより
も大にすることも可能である。
場合によつては、高吸水性ポリマー入の給水パ
イプの外側に硬質塩化ビニルパイプを配設して2
重パイプ構造にすることがある。
本考案のベース樹脂には、例えばエチレン酢酸
ビニル(EVA)、ポリアミド(PA)、ポリメチル
メタクリレート(PMMA)、ポロエチレン(PA)
などが挙げられる。
また、高吸水性ポリマーとしては、デンプン−
アクリロニトリル系ポリマー、アクリル酸系ポリ
マー、架橋ポパール系ポリマーなどが挙げられ
る。
高吸水性ポリマーは、水に触れると鎖の親水基
が溶けようとして広がり、ある程度広がると三次
元網目構造によりそれ以上広がれなくなり、三次
元網目のすき間に水が閉じ込められることによつ
て、自重の100倍ないし1000倍の水量を保持する
能力を有する。
(作用) 本考案は樹木と樹木の間の地中に設置した給水
パイプに高吸水性ポリマーを混入して保水力を高
めたものである。ゆえに、長い日照りによつて給
水パイプの中の水が外見上なくなつても、該パイ
プ自体の高吸水性ポリマーに水分が保持されてい
るため、この保持水が樹木の根部分に少しずつ滲
み出して供給される。
したがつて、高吸水性ポリマーの保持水に相当
する分だけ、地中における樹木への給水能力が増
大し、しかも、この保持水は樹木の根部分の土壌
の乾き度に応じて徐々に放出されるので、長期間
にわたる日照りの場合でも、単なる給水パイプ方
式のものに比べて非常に有効に対応でき樹木への
水分不足を防止しうるものとなる。
そして、降雨後は地中に水分が浸透して給水パ
イプ周囲の土壌の含水量が多くなる。土壌の含水
量が多くなると、高吸水性ポリマーの含水量との
関係から、両者がバランスすべくその差に応じた
水分が給水パイプそれ自身に吸収され保持される
ようになり、この保持水は降雨後一定期間経過後
に再び樹木の根部分に少量ずつ浸透して樹木の養
分として消費されることになる。
このように本考案では地中の浸透水が樹木の根
部分に適時に少しずつ自動的に補給されるもの
で、人手による水やりをその都度行う手間が省け
ることになる。
(実施例) 以下に本考案の一実施例を図によつて説明す
る。
第1図は本実施例を概略的に示す断面図であつ
て、1は市街地における舗装路面、2は舗装路面
1沿いに植えられた複数の樹木である。複数の樹
木2の間隔lはここでは3mmないし6mmに設定さ
れている。舗装路面1の下には、複数の樹木2に
水分を地中より供給するための給水パイプ3が埋
設され、その中間部には給水用入口部4が連設さ
れている。
給水パイプ3の外径Dは100mmないし300mmで、
厚さTは20mmないし100mmに設定されている。た
だし、本考案はこの数値に限定されないのは言う
までもない。
給水パイプ3はベース樹脂5に高吸水性ポリマ
ー6を分散混入して成形されている。例えば加熱
可塑化したベース樹脂5に高吸水性ポリマー6の
粉末を希望の割合で分散混入してパイプ形状に押
出成形すればよい。
給水パイプ3は両端が閉塞され、樹木2と対応
する箇所の上面側には多数の水流出用小孔7が形
成されている。
以上の構成により、給水パイプ3内には入口部
4から雨水または水道水を供給することができ
る。長い日照りにより樹木2のまわりの土壌中の
水分が乾いてきても、給水パイプ3内の貯水が土
壌中に浸透していくため、樹木2の根部分に水分
が補強される。そして、給水パイプ3内の貯水が
枯渇した時は、今度は給水パイプ3の高吸水性ポ
リマー6に保持されている水分が少しずつ土壌に
滲み込むことにより、なおも樹木2への水分補給
が可能となり、日照りによる生長不良を防止す
る。
この実施例において、給水パイプ3の高吸水性
ポリマー6の混入密度を、第2図に示すように、
給水パイプ3の下底部分の密度が上側部分の密度
よりも大きくなるように構成すれば、上側部分よ
りも下底部分の保水量を大にすることができる。
第3図は本考案の他の実施例を示すもので、公
園の通行路面11沿いに植えられた樹木2の間は
芝生9になつている。通行路面11には、有孔構
造の硬質塩化ビニルパイプ8を外装してなる給水
パイプ3が埋設され、給水パイプ3および塩化ビ
ニルパイプ8の樹木2と対応する箇所と、該樹木
2間の芝生9と対応する箇所には、多数の水流出
用小孔7が形成されている。
したがつて、本実施例では塩化ビニルパイプ8
により高い土圧に耐えられるとともに、芝生9へ
の水分補給も可能になる。
なお、本考案は路面が傾斜している場合でも勿
論適用しうるものである。
(考案の効果) 叙上のように本考案によれば、地中に設けた樹
木用給水パイプに高吸水性ポリマーを混入して高
い保水機能を有するようにし、保水性が樹木の根
部分に少々ずつ長期間にわたり浸透するので、日
照り続きの場合でも樹木の生長を従来よりも健全
ならしめるという効果がある。
また、本考案の地中式給水装置では、給水パイ
プの上面側に、多数の水流出用小孔が設けられ水
分補給が充分行なわれるので、従来のように樹木
への水やりを人手により頻繁に行う必要がなく、
しかも自動散水方式に比べても構造が簡単で安価
になる。また、農作物の灌水する場合や、市街化
区域の街路樹、都市の緑化、または、広くいえ
ば、地球温暖化現象の防止に役立つものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る給水装置の断
面図、第2図は給水パイプの横断面図、第3図は
本考案の他の実施例に係る給水装置の断面図であ
る。図中、1……舗装路面、2……樹木、3……
給水パイプ、5……ベース樹脂、6……高吸水性
ポリマー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数の樹木が間隔をあけて植えられた路面の下
    に、前記樹木の根部分に給水する両端が閉塞さ
    れ、樹木と対応する箇所の上面側に多数の水流出
    用小孔を形成したパイプを埋設し、該給水パイプ
    を、自重の100倍ないし1000倍の吸水能力を有す
    る高吸水性ポリマーを分散混入した樹脂により成
    形したことを特徴とする地中給水装置。
JP1986045655U 1986-03-28 1986-03-28 Expired - Lifetime JPH0530614Y2 (ja)

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JP1986045655U JPH0530614Y2 (ja) 1986-03-28 1986-03-28

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JPS62156687U JPS62156687U (ja) 1987-10-05
JPH0530614Y2 true JPH0530614Y2 (ja) 1993-08-05

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5664729A (en) * 1980-07-22 1981-06-02 Mitsui Petrochemical Ind Multilayered water supply pipe
JPS5983886A (ja) * 1982-11-05 1984-05-15 日本ゼオン株式会社 多孔性パイプ

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JPS62156687U (ja) 1987-10-05

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