JPH05306127A - 吸着フィンガ−の位置決め装置 - Google Patents
吸着フィンガ−の位置決め装置Info
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- JPH05306127A JPH05306127A JP13567392A JP13567392A JPH05306127A JP H05306127 A JPH05306127 A JP H05306127A JP 13567392 A JP13567392 A JP 13567392A JP 13567392 A JP13567392 A JP 13567392A JP H05306127 A JPH05306127 A JP H05306127A
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- die
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B35/00—Transporting of glass products during their manufacture, e.g. hot glass lenses, prisms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B11/00—Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
- C03B11/06—Construction of plunger or mould
- C03B11/08—Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガラス素材の搬入およびガラス成形品の搬出
に際して、吸着フィンガ−の型挿入部と、成形用胴型と
の相対位置規制を行うことで、プレス成形の作業過程
で、その都度、位置決めの誤差修正を行えるようにし、
しかも、ここで採用する水平コンプライアンス用の板ば
ね、ブロックの結合をガタのない構成にした吸着フィン
ガ−の位置決め装置を提供する。 【構成】 吸着フィンガ−は、吸着ハンド(402)の
先端に水平コンプライアンスばね手段(410)を介し
て型挿入部材(420)を保持し、上記型挿入部材(4
20)に吸着パッド(403)を装備し、かつ、上記型
挿入部材(420)に垂直動作で案内される位置決めピ
ン(440)を設け、これに対応して成形用胴型側に上
記位置決めピンを案内する位置決め孔を有するガイド部
材(441)を装着しており、その水平コンプライアン
スの構造は、コンプライアンス用の板ばねと、上・中・
下三段の保持ブロックとを結合するため、これらの熱膨
張係数よりも大きい熱膨張係数の材質のリベット(41
4)を用いている。
に際して、吸着フィンガ−の型挿入部と、成形用胴型と
の相対位置規制を行うことで、プレス成形の作業過程
で、その都度、位置決めの誤差修正を行えるようにし、
しかも、ここで採用する水平コンプライアンス用の板ば
ね、ブロックの結合をガタのない構成にした吸着フィン
ガ−の位置決め装置を提供する。 【構成】 吸着フィンガ−は、吸着ハンド(402)の
先端に水平コンプライアンスばね手段(410)を介し
て型挿入部材(420)を保持し、上記型挿入部材(4
20)に吸着パッド(403)を装備し、かつ、上記型
挿入部材(420)に垂直動作で案内される位置決めピ
ン(440)を設け、これに対応して成形用胴型側に上
記位置決めピンを案内する位置決め孔を有するガイド部
材(441)を装着しており、その水平コンプライアン
スの構造は、コンプライアンス用の板ばねと、上・中・
下三段の保持ブロックとを結合するため、これらの熱膨
張係数よりも大きい熱膨張係数の材質のリベット(41
4)を用いている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、非球面レンズ
などの高精度な光学素子をプレス成形装置で形成する場
合に、ガラス素材の搬入、ガラス成形品の搬出に際して
使用する吸着フィンガ−の位置決め装置に関するもので
ある。
などの高精度な光学素子をプレス成形装置で形成する場
合に、ガラス素材の搬入、ガラス成形品の搬出に際して
使用する吸着フィンガ−の位置決め装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、研削・研磨による光学素子加工方
法に代わり、加熱軟化させた光学用成形ガラス素材を成
形型内で直接プレス成形する方法が注目されている。
法に代わり、加熱軟化させた光学用成形ガラス素材を成
形型内で直接プレス成形する方法が注目されている。
【0003】通常、この種の成形には、胴型内で、上記
胴型に摺動する成形用型部材を用いて、軟化状態にある
ガラス素材をプレスし、上記型部材の成形面に対応した
光学機能面を上記ガラス素材に形成するようにした光学
素子のプレス成形装置が用いられる。この場合、上記成
形型内へのガラス素材の搬入、そこからの成形品の搬出
には、吸着フィンガ−が使用される。上記吸着フィンガ
−は、成形型の中に挿入される型挿入部分に吸着パッド
を装備していて、上記型挿入部分に導いた真空負圧で、
上記ガラス素材を吸引し、吸着パッドに吸着・保持する
働きをしており、あるいは、同じく、その真空負圧で、
上記ガラス成形品を吸引し、吸着パッドに吸着・保持す
る働きをしている。
胴型に摺動する成形用型部材を用いて、軟化状態にある
ガラス素材をプレスし、上記型部材の成形面に対応した
光学機能面を上記ガラス素材に形成するようにした光学
素子のプレス成形装置が用いられる。この場合、上記成
形型内へのガラス素材の搬入、そこからの成形品の搬出
には、吸着フィンガ−が使用される。上記吸着フィンガ
−は、成形型の中に挿入される型挿入部分に吸着パッド
を装備していて、上記型挿入部分に導いた真空負圧で、
上記ガラス素材を吸引し、吸着パッドに吸着・保持する
働きをしており、あるいは、同じく、その真空負圧で、
上記ガラス成形品を吸引し、吸着パッドに吸着・保持す
る働きをしている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、このよう
に、ガラス素材の搬入およびガラス成形品の搬出に用い
られる吸着フィンガ−は、成形型に対する正確な相対位
置を確保して、制御動作する必要があるが、使用状態に
おけるプレス成形装置、特に、成形型近傍の温度、吸着
パッド部分の温度がかなり高いので、常温で正確な位置
合せを行っても、実際には、各部材の熱膨張の影響で、
相当な誤差を生じ、十分な位置決め、および、補正が出
来ない。
に、ガラス素材の搬入およびガラス成形品の搬出に用い
られる吸着フィンガ−は、成形型に対する正確な相対位
置を確保して、制御動作する必要があるが、使用状態に
おけるプレス成形装置、特に、成形型近傍の温度、吸着
パッド部分の温度がかなり高いので、常温で正確な位置
合せを行っても、実際には、各部材の熱膨張の影響で、
相当な誤差を生じ、十分な位置決め、および、補正が出
来ない。
【0005】また、水平コンプライアンス用の板ばね
と、コンプライアンス用ブロックとは、ボルトによって
結合しているが、熱的に膨張、収縮を繰返す間に、上記
ボルトに緩みを生じたり、あるいは、上記ボルトと板ば
ねの穴とのガタにより、水平コンプライアンス全体にガ
タを生じ、吸着フィンガーの挿入に際して、成形型との
位置合せが正確に出来なくなる。
と、コンプライアンス用ブロックとは、ボルトによって
結合しているが、熱的に膨張、収縮を繰返す間に、上記
ボルトに緩みを生じたり、あるいは、上記ボルトと板ば
ねの穴とのガタにより、水平コンプライアンス全体にガ
タを生じ、吸着フィンガーの挿入に際して、成形型との
位置合せが正確に出来なくなる。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記事情に基いてなされたも
ので、ガラス素材の搬入およびガラス成形品の搬出に際
して、吸着フィンガ−の型挿入部と、成形用胴型との相
対位置規制を行うことで、プレス成形の作業過程で、そ
の都度、位置決めの誤差修正を行えるようにし、しか
も、ここで採用する水平コンプライアンス用の板ばね、
ブロックの結合をガタのない構成にした吸着フィンガ−
の位置決め装置を提供しようとするものである。
ので、ガラス素材の搬入およびガラス成形品の搬出に際
して、吸着フィンガ−の型挿入部と、成形用胴型との相
対位置規制を行うことで、プレス成形の作業過程で、そ
の都度、位置決めの誤差修正を行えるようにし、しか
も、ここで採用する水平コンプライアンス用の板ばね、
ブロックの結合をガタのない構成にした吸着フィンガ−
の位置決め装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
光学素子などのプレス成形装置で、吸着パッドに加わる
負圧により、ガラス素材を吸着・保持し、所要個所に搬
入し、また、上記プレス成形装置で成形されたガラス成
形品を上記吸着パッドに吸着・保持して搬出するための
吸着フィンガ−において、上記吸着フィンガ−は、垂直
軸回りで吸着ハンドを旋回すると共に上記垂直軸方向に
昇降する制御手段を具備し、上記吸着ハンドの先端に水
平コンプライアンスばね手段を介して型挿入部材を保持
し、上記型挿入部材に吸着パッドを装備し、かつ、上記
型挿入部材に垂直動作で案内される位置決めピンを設
け、これに対応して成形用胴型側に上記位置決めピンを
案内する位置決め孔を有するガイド部材を装着してお
り、上記水平コンプライアンスばね手段は、上・中・下
三段の保持ブロックと、上段および中段の保持ブロック
間に架設した一対の板ばねと、上記板ばねとは90度位
相を替えて中段および下段の保持ブロック間に架設した
一対の板ばねとより構成されており、その水平コンプラ
イアンスの構造は、コンプライアンス用の板ばねと、上
・中・下三段の保持ブロックとを結合するため、これら
の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数の材質のリベット
を用いていることを特徴とする。
光学素子などのプレス成形装置で、吸着パッドに加わる
負圧により、ガラス素材を吸着・保持し、所要個所に搬
入し、また、上記プレス成形装置で成形されたガラス成
形品を上記吸着パッドに吸着・保持して搬出するための
吸着フィンガ−において、上記吸着フィンガ−は、垂直
軸回りで吸着ハンドを旋回すると共に上記垂直軸方向に
昇降する制御手段を具備し、上記吸着ハンドの先端に水
平コンプライアンスばね手段を介して型挿入部材を保持
し、上記型挿入部材に吸着パッドを装備し、かつ、上記
型挿入部材に垂直動作で案内される位置決めピンを設
け、これに対応して成形用胴型側に上記位置決めピンを
案内する位置決め孔を有するガイド部材を装着してお
り、上記水平コンプライアンスばね手段は、上・中・下
三段の保持ブロックと、上段および中段の保持ブロック
間に架設した一対の板ばねと、上記板ばねとは90度位
相を替えて中段および下段の保持ブロック間に架設した
一対の板ばねとより構成されており、その水平コンプラ
イアンスの構造は、コンプライアンス用の板ばねと、上
・中・下三段の保持ブロックとを結合するため、これら
の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数の材質のリベット
を用いていることを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、本発明の吸着フィンガ−の位置決め装
置を、図示の光学素子のプレス成形装置に適用した場合
について具体的に説明する。図示のプレス成形装置は、
図1および図2に示すように、ガラス素材(ガラスブラ
ンク)を成形型1内に装填し、プレス操作機構2の操作
で上記成形型1の可動部(後述)を働かせることによ
り、プレス成形するもので、このプレス成形は、好まし
くは、窒素ガス雰囲気などの不活性ガス雰囲気中で行わ
れる。このために、上記成形型1、プレス操作機構2な
どは、気密構造の成形チャンバ−3内に装備される。
置を、図示の光学素子のプレス成形装置に適用した場合
について具体的に説明する。図示のプレス成形装置は、
図1および図2に示すように、ガラス素材(ガラスブラ
ンク)を成形型1内に装填し、プレス操作機構2の操作
で上記成形型1の可動部(後述)を働かせることによ
り、プレス成形するもので、このプレス成形は、好まし
くは、窒素ガス雰囲気などの不活性ガス雰囲気中で行わ
れる。このために、上記成形型1、プレス操作機構2な
どは、気密構造の成形チャンバ−3内に装備される。
【0009】上記成形チャンバ−3は、架台10上に配
置され、ガラス素材の搬入および成形品の搬出のための
出入口301にゲ−トバルブ11を装備していて、これ
を介して外部と連通されている。また、上記架台10に
は、上記成形チャンバ−3に隣接して成形型交換チャン
バ−12が配設してあり、この交換チャンバ−12はゲ
−トバルブ13を介して、上記成形チャンバ−3に連通
している。
置され、ガラス素材の搬入および成形品の搬出のための
出入口301にゲ−トバルブ11を装備していて、これ
を介して外部と連通されている。また、上記架台10に
は、上記成形チャンバ−3に隣接して成形型交換チャン
バ−12が配設してあり、この交換チャンバ−12はゲ
−トバルブ13を介して、上記成形チャンバ−3に連通
している。
【0010】また、上記成形チャンバ−3内には、上記
成形型1に対するガラス素材の導入(搬入)および成形
品の導出(搬出)を行うための入換え手段として、吸着
フィンガ−4が装備されている。上記吸着フィンガ−4
は、上記成形チャンバ−3の床を貫通して、外部から上
記成形チャンバ−3内へ垂直に導入した回転軸401の
上端に、吸着ハンド402を装着し、上記吸着ハンド4
02の先端に水平コンプライアンスばね手段410を介
して型挿入部材420を装着したもので、上記型挿入部
材420には吸着パッド403が設けられている(図3
および図4参照)。上記回転軸401は、架台10に設
けたシリンダ機構14のピストンロッド14Aに回転自
在に連結され、上記ピストンロッド14Aの動作で、軸
方向に上下動作されるようになっているとともに、上記
ピストンロッド14Aに設けた電動モ−タ15によりギ
ヤ列16を介して回転動作されるようになっている。な
お、この実施例では、上記吸着ハンド402の上下動作
および水平面での旋回動作を制御する制御手段として、
上記のようなシリンダ機構14および電動モ−タ15を
装備したが、他の適当な手段を用いてもよいことは勿論
である。
成形型1に対するガラス素材の導入(搬入)および成形
品の導出(搬出)を行うための入換え手段として、吸着
フィンガ−4が装備されている。上記吸着フィンガ−4
は、上記成形チャンバ−3の床を貫通して、外部から上
記成形チャンバ−3内へ垂直に導入した回転軸401の
上端に、吸着ハンド402を装着し、上記吸着ハンド4
02の先端に水平コンプライアンスばね手段410を介
して型挿入部材420を装着したもので、上記型挿入部
材420には吸着パッド403が設けられている(図3
および図4参照)。上記回転軸401は、架台10に設
けたシリンダ機構14のピストンロッド14Aに回転自
在に連結され、上記ピストンロッド14Aの動作で、軸
方向に上下動作されるようになっているとともに、上記
ピストンロッド14Aに設けた電動モ−タ15によりギ
ヤ列16を介して回転動作されるようになっている。な
お、この実施例では、上記吸着ハンド402の上下動作
および水平面での旋回動作を制御する制御手段として、
上記のようなシリンダ機構14および電動モ−タ15を
装備したが、他の適当な手段を用いてもよいことは勿論
である。
【0011】また、特に、この実施例では、上記吸着パ
ッド403は、図6に示すように、球形上のガラス素材
(ガラスブランク)Gを吸着するコ−ン状の吸着面40
3A、および、上記吸着面403Aの外周に位置してガ
ラス成形品G’の周縁を吸着するリング状吸着面403
Bを具備していて、成形型に対するガラス素材の搬入お
よびガラス成形品の搬出の両方の作業を実行している。
そして、上記型挿入部材420内に設けた負圧通路40
4を、上記吸着パッド403のセンタ−部分に連通し、
そこに負圧を掛けることで、上記吸着パッド403に真
空・吸引力を作用させることができる。このため、ガラ
ス素材を吸着する時には、吸着面403Aが作用し(図
6(A)参照)、ガラス成形品を吸着する時には、吸着
面403Bが作用する(図6(B)参照)。
ッド403は、図6に示すように、球形上のガラス素材
(ガラスブランク)Gを吸着するコ−ン状の吸着面40
3A、および、上記吸着面403Aの外周に位置してガ
ラス成形品G’の周縁を吸着するリング状吸着面403
Bを具備していて、成形型に対するガラス素材の搬入お
よびガラス成形品の搬出の両方の作業を実行している。
そして、上記型挿入部材420内に設けた負圧通路40
4を、上記吸着パッド403のセンタ−部分に連通し、
そこに負圧を掛けることで、上記吸着パッド403に真
空・吸引力を作用させることができる。このため、ガラ
ス素材を吸着する時には、吸着面403Aが作用し(図
6(A)参照)、ガラス成形品を吸着する時には、吸着
面403Bが作用する(図6(B)参照)。
【0012】上記水平コンプライアンスばね手段410
は、図3および図4に示すように、上・中・下三段の板
状の保持ブロック411A、411B、411Cと、上
段および中段の保持ブロック411Aおよび411B間
において、その前後両端で平行に架設した一対の板ばね
412、412と、上記板ばね412、412とは90
度位相を替えて、中段および下段の保持ブロック411
B、411C間において、その左右両端で平行に架設し
た一対の板ばね413、413とより構成されている。
特に、この実施例では上記水平コンプライアンス用の板
ばねと、上・中・下三段の保持ブロックとを結合するた
め、リベット414を用いる。このリベット414は上
記保持ブロックに圧入されており、また、上記板ばねは
上記リベットに嵌合しており、これを変形して、上記板
ばねの抜け方向とリベットの径方向とに関して、ガタを
無くすようになっている。また、上記コンプライアンス
部分が高温に曝されるので、上記リベットと、板ばねお
よびブロックとは、例えば、上記リベットを真鍮、板ば
ねおよびブロックをステンレスなどの材料で構成するこ
とで、熱膨張差を利用して、上述のガタを無くすように
している。
は、図3および図4に示すように、上・中・下三段の板
状の保持ブロック411A、411B、411Cと、上
段および中段の保持ブロック411Aおよび411B間
において、その前後両端で平行に架設した一対の板ばね
412、412と、上記板ばね412、412とは90
度位相を替えて、中段および下段の保持ブロック411
B、411C間において、その左右両端で平行に架設し
た一対の板ばね413、413とより構成されている。
特に、この実施例では上記水平コンプライアンス用の板
ばねと、上・中・下三段の保持ブロックとを結合するた
め、リベット414を用いる。このリベット414は上
記保持ブロックに圧入されており、また、上記板ばねは
上記リベットに嵌合しており、これを変形して、上記板
ばねの抜け方向とリベットの径方向とに関して、ガタを
無くすようになっている。また、上記コンプライアンス
部分が高温に曝されるので、上記リベットと、板ばねお
よびブロックとは、例えば、上記リベットを真鍮、板ば
ねおよびブロックをステンレスなどの材料で構成するこ
とで、熱膨張差を利用して、上述のガタを無くすように
している。
【0013】なお、真鍮やステンレスの耐熱温度以上
に、成形型およびその雰囲気の温度が上昇することも考
えられるので、この実施例では、上記水平コンプライア
ンスばね手段410と型挿入部材420との間に、断熱
のためのスペ−サ430が設けられている。
に、成形型およびその雰囲気の温度が上昇することも考
えられるので、この実施例では、上記水平コンプライア
ンスばね手段410と型挿入部材420との間に、断熱
のためのスペ−サ430が設けられている。
【0014】また、上記型挿入部材420の基端側に
は、その下面前後に位置して、垂直動作で案内される2
つの位置決めピン440、440が設けられており、こ
れに対応して、成形用胴型100側には、上記位置決め
ピン440、440を案内する位置決め孔441A、4
41Bを有するブロック状のガイド部材441が装着さ
れている。なお、上記位置決めピン440、440の先
端には、水平方向の誘導のためのテ−パ−部が形成され
ている。また、上記位置決め孔の一方、すなわち441
Bは、熱膨張を考慮して、嵌合時のマッチングのため
に、長孔に形成されている。また、上記型挿入部材42
0とガイド部材441との間には、上下動作量を規制す
る突き当て部材450が配置されている。なお、この突
き当て部材450は、ここでは、位置決めピン440、
440の間に位置して、上記型挿入部材420の下面に
設けられている。
は、その下面前後に位置して、垂直動作で案内される2
つの位置決めピン440、440が設けられており、こ
れに対応して、成形用胴型100側には、上記位置決め
ピン440、440を案内する位置決め孔441A、4
41Bを有するブロック状のガイド部材441が装着さ
れている。なお、上記位置決めピン440、440の先
端には、水平方向の誘導のためのテ−パ−部が形成され
ている。また、上記位置決め孔の一方、すなわち441
Bは、熱膨張を考慮して、嵌合時のマッチングのため
に、長孔に形成されている。また、上記型挿入部材42
0とガイド部材441との間には、上下動作量を規制す
る突き当て部材450が配置されている。なお、この突
き当て部材450は、ここでは、位置決めピン440、
440の間に位置して、上記型挿入部材420の下面に
設けられている。
【0015】なお、この実施例では、上記型挿入部材4
20には、吸着パッド403を加熱するためのヒ−タ4
60が埋設してあり、また、上記ヒ−タ460による加
熱温度を測定して、制御するための熱電対470が装備
してある。また、上記吸着ハンド402と型挿入部材4
20との間には、負圧通路404に連通するベロ−ズ部
分481を有する真空引き用のホ−ス480が配設して
ある。このため、上記水平コンプライアンスばね手段4
10の調芯動作を妨げることがない。
20には、吸着パッド403を加熱するためのヒ−タ4
60が埋設してあり、また、上記ヒ−タ460による加
熱温度を測定して、制御するための熱電対470が装備
してある。また、上記吸着ハンド402と型挿入部材4
20との間には、負圧通路404に連通するベロ−ズ部
分481を有する真空引き用のホ−ス480が配設して
ある。このため、上記水平コンプライアンスばね手段4
10の調芯動作を妨げることがない。
【0016】しかして、上記吸着パッド403にガラス
素材を吸着した状態で、上記シリンダ機構14の制御お
よび上記電動モ−タ15の回転制御に基く上記回転軸4
01の軸方向動作および回転動作で、上記型挿入部材4
20を上記成形型1内に導入し、下型部材101の成形
面の上にガラス素材を置き、また、成形後は、同じ型挿
入部材420を成形型1内に導入し、吸着パッド403
で成形品を吸着した状態で、上記回転軸401の逆方向
の軸方向動作および回動動作で、上記成形型1内から取
出す。この時、下型部材101の成形面へのガラス素材
Gのアクセス、あるいは、上記成形面上のガラス成形品
への吸着パッド403のアクセスに際しては、垂直動作
の過程で、位置決めピン440、440が位置決め孔4
41A、441Bに誘導され、熱膨張による水平方向の
相対位置ずれを補正することができる。また、この実施
例では、突き当て部材450の働きで、垂直方向の動作
量が規制され、熱膨張による垂直方向の誤差も補正でき
る。
素材を吸着した状態で、上記シリンダ機構14の制御お
よび上記電動モ−タ15の回転制御に基く上記回転軸4
01の軸方向動作および回転動作で、上記型挿入部材4
20を上記成形型1内に導入し、下型部材101の成形
面の上にガラス素材を置き、また、成形後は、同じ型挿
入部材420を成形型1内に導入し、吸着パッド403
で成形品を吸着した状態で、上記回転軸401の逆方向
の軸方向動作および回動動作で、上記成形型1内から取
出す。この時、下型部材101の成形面へのガラス素材
Gのアクセス、あるいは、上記成形面上のガラス成形品
への吸着パッド403のアクセスに際しては、垂直動作
の過程で、位置決めピン440、440が位置決め孔4
41A、441Bに誘導され、熱膨張による水平方向の
相対位置ずれを補正することができる。また、この実施
例では、突き当て部材450の働きで、垂直方向の動作
量が規制され、熱膨張による垂直方向の誤差も補正でき
る。
【0017】また、この成形装置では、上記出入口30
1の下方に位置して、上記架台10の上に、成形チャン
バ−3に対する上記ガラス素材および成形品の搬入・搬
出手段17が配置してある。上記搬入・搬出手段17
は、シリンダ機構18から上方に延びるピストンロッド
18Aに入換えチャンバ−171を装着するとともに、
上記入換えチャンバ−171の上端に在る開口171A
から上下に出入りできる置き台172を装備し、上記置
き台172を上記入換えチャンバ−171内に設けた昇
降手段(例えば、ピストン・シリンダ機構)173で昇
降できるようにしてある。
1の下方に位置して、上記架台10の上に、成形チャン
バ−3に対する上記ガラス素材および成形品の搬入・搬
出手段17が配置してある。上記搬入・搬出手段17
は、シリンダ機構18から上方に延びるピストンロッド
18Aに入換えチャンバ−171を装着するとともに、
上記入換えチャンバ−171の上端に在る開口171A
から上下に出入りできる置き台172を装備し、上記置
き台172を上記入換えチャンバ−171内に設けた昇
降手段(例えば、ピストン・シリンダ機構)173で昇
降できるようにしてある。
【0018】しかして、上記成形チャンバ−3に対して
ガラス素材あるいは成形品を搬入・搬出するときには、
置き台172にガラス素材を載せた状態で、上記シリン
ダ機構18の制御により、ピストンロッド18Aを上昇
させ、入換えチャンバ−171を上昇して、その開口1
71Aを上記ゲ−トバルブ11に気密に接触させる。こ
の状態で、上記入換えチャンバ−171内を所定の雰囲
気に置換し、上記ゲ−トバルブ11を開放して、上記成
形チャンバ−3と入換えチャンバ−171とを連通し、
更に、上記昇降手段173で、上記置き台172を上記
成形チャンバ−3内に導入し、吸着フィンガ−4に対し
てガラス素材の受渡しおよび成形品の受取りを行うので
ある。そして、このあと、上記昇降手段173を逆に動
作し、上記置き台172を入換えチャンバ−171に戻
し、ゲ−トバルブ11を閉じ、シリンダ機構の働きで、
上記入換えチャンバ−171を降下し、上記置き台17
2からの成形品の取出し、および、そこへの新たなガラ
ス素材の持込みを行うことができる。
ガラス素材あるいは成形品を搬入・搬出するときには、
置き台172にガラス素材を載せた状態で、上記シリン
ダ機構18の制御により、ピストンロッド18Aを上昇
させ、入換えチャンバ−171を上昇して、その開口1
71Aを上記ゲ−トバルブ11に気密に接触させる。こ
の状態で、上記入換えチャンバ−171内を所定の雰囲
気に置換し、上記ゲ−トバルブ11を開放して、上記成
形チャンバ−3と入換えチャンバ−171とを連通し、
更に、上記昇降手段173で、上記置き台172を上記
成形チャンバ−3内に導入し、吸着フィンガ−4に対し
てガラス素材の受渡しおよび成形品の受取りを行うので
ある。そして、このあと、上記昇降手段173を逆に動
作し、上記置き台172を入換えチャンバ−171に戻
し、ゲ−トバルブ11を閉じ、シリンダ機構の働きで、
上記入換えチャンバ−171を降下し、上記置き台17
2からの成形品の取出し、および、そこへの新たなガラ
ス素材の持込みを行うことができる。
【0019】この実施例では、上記置き台172へのガ
ラス素材の持込み、そこからの成形品の取出しには、所
要のロボット19が用いられる。上記ロボット19は、
吸着手段などを用いて、ストッカ−20からガラス素材
を上記置き台172へ置き換えると共に、上記置き台1
72から所要個所へに成形品を持ち出すものである。す
なわち、上記ロボット19は、X軸ア−ム191、Y軸
ア−ム192を有し、上記両ア−ムの働きで、上記Y軸
ア−ム192に設けた吸着ハンド193をX・Y軸方向
に移動操作できるようにしてある。また、上記ストッカ
−20は、フレ−ム20A上に電動モ−タ20Bを設
け、その回転軸にパレット20Cを固定したもので、上
記電動モ−タ20Bの駆動で、パレット20Cを旋回
し、上記ロボット19に対応した個所で、成形品の受取
り、ガラス素材の引き渡しを行うのである。なお、この
実施例では、別に冷却台21が用意されていて、上記吸
着ハンド193で置き台172から取出した成形品を一
時的に上記冷却台21に置き、所望温度まで自然、ある
いは強制冷却する。
ラス素材の持込み、そこからの成形品の取出しには、所
要のロボット19が用いられる。上記ロボット19は、
吸着手段などを用いて、ストッカ−20からガラス素材
を上記置き台172へ置き換えると共に、上記置き台1
72から所要個所へに成形品を持ち出すものである。す
なわち、上記ロボット19は、X軸ア−ム191、Y軸
ア−ム192を有し、上記両ア−ムの働きで、上記Y軸
ア−ム192に設けた吸着ハンド193をX・Y軸方向
に移動操作できるようにしてある。また、上記ストッカ
−20は、フレ−ム20A上に電動モ−タ20Bを設
け、その回転軸にパレット20Cを固定したもので、上
記電動モ−タ20Bの駆動で、パレット20Cを旋回
し、上記ロボット19に対応した個所で、成形品の受取
り、ガラス素材の引き渡しを行うのである。なお、この
実施例では、別に冷却台21が用意されていて、上記吸
着ハンド193で置き台172から取出した成形品を一
時的に上記冷却台21に置き、所望温度まで自然、ある
いは強制冷却する。
【0020】上述の成形型1は、成形用の胴型100
に、その中心に対して四方に分散配置された4組の下型
部材101および上型部材102を上下摺動自在に組み
込んだ、4個取りの構造になっており、上述の吸着パッ
ド403によるガラス素材の受け入れ、および、成形品
の取出しのために、上記胴型100の側部に出入り用の
開口100Aを形成している。そして、上記胴型100
は上記成形チャンバ−3内において、パレット5上に配
置・固定されている。上記パレット5は、上記交換チャ
ンバ−12内のガイドレ−ル6Aを介して、上記交換チ
ャンバ−12から上記ゲ−トバルブ13を通して上記成
形チャンバ−3内に敷設されたガイドレ−ル6Bへと案
内され、上記成形チャンバ−3内のプレス位置に設置さ
れるようになっている。
に、その中心に対して四方に分散配置された4組の下型
部材101および上型部材102を上下摺動自在に組み
込んだ、4個取りの構造になっており、上述の吸着パッ
ド403によるガラス素材の受け入れ、および、成形品
の取出しのために、上記胴型100の側部に出入り用の
開口100Aを形成している。そして、上記胴型100
は上記成形チャンバ−3内において、パレット5上に配
置・固定されている。上記パレット5は、上記交換チャ
ンバ−12内のガイドレ−ル6Aを介して、上記交換チ
ャンバ−12から上記ゲ−トバルブ13を通して上記成
形チャンバ−3内に敷設されたガイドレ−ル6Bへと案
内され、上記成形チャンバ−3内のプレス位置に設置さ
れるようになっている。
【0021】上述のプレス操作機構2は、図1に示すよ
うに、上記プレス位置において、上記ガイドレ−ル6B
の下側に押上用の操作部材201を配置してあり、ま
た、成形型1の上方に、各上型部材102に対応して4
個のプレス用の操作部材202を配置し、これらを共通
ホルダ−ブロック203で保持している。上記操作部材
201は、その上端を、上記成形チャンバ−3の底部に
設けた環状の部材204を介して、上記成形チャンバ−
3の外部から内部に挿入できる構造になっており、ま
た、その下端を、押上用のシリンダ−機構205から上
方に延びるピストンロッド206に連結している。ま
た、上記操作部材201の上端には、上記下型部材10
1に共通する突上げ駒207が取付けてあって、上記胴
型100に対して摺動させながら、上記下型部材101
を共通に押し上げることができるようになっている。
うに、上記プレス位置において、上記ガイドレ−ル6B
の下側に押上用の操作部材201を配置してあり、ま
た、成形型1の上方に、各上型部材102に対応して4
個のプレス用の操作部材202を配置し、これらを共通
ホルダ−ブロック203で保持している。上記操作部材
201は、その上端を、上記成形チャンバ−3の底部に
設けた環状の部材204を介して、上記成形チャンバ−
3の外部から内部に挿入できる構造になっており、ま
た、その下端を、押上用のシリンダ−機構205から上
方に延びるピストンロッド206に連結している。ま
た、上記操作部材201の上端には、上記下型部材10
1に共通する突上げ駒207が取付けてあって、上記胴
型100に対して摺動させながら、上記下型部材101
を共通に押し上げることができるようになっている。
【0022】上記操作部材202は、上記ホルダ−ブロ
ック203の下端に設けた摺動部で案内されて上下に動
作できる状態になっており、上記ホルダ−ブロック20
3内に設けた弾持機構208で、上記ホルダ−ブロック
203に対して所定位置まで相対移動できるように、下
向きに弾持されている。なお、この実施例では、上記弾
持機構208には、皿ばねを重ねた構造を採用している
が、他の適当な機構、構成のものを採用しても良い。
ック203の下端に設けた摺動部で案内されて上下に動
作できる状態になっており、上記ホルダ−ブロック20
3内に設けた弾持機構208で、上記ホルダ−ブロック
203に対して所定位置まで相対移動できるように、下
向きに弾持されている。なお、この実施例では、上記弾
持機構208には、皿ばねを重ねた構造を採用している
が、他の適当な機構、構成のものを採用しても良い。
【0023】上記ホルダ−ブロック203の上端には共
通ロッド209が連結してあり、上記共通ロッド209
は、上記成形チャンバ−3の天井部を貫通して、その内
部から外部に延びていて、上記成形チャンバ−3の上部
に配置したプレス用のシリンダ−機構210から下方に
延びるピストンロッド211に連結されている。
通ロッド209が連結してあり、上記共通ロッド209
は、上記成形チャンバ−3の天井部を貫通して、その内
部から外部に延びていて、上記成形チャンバ−3の上部
に配置したプレス用のシリンダ−機構210から下方に
延びるピストンロッド211に連結されている。
【0024】しかして、上記プレス操作機構2を用い
て、ガラス素材をプレス成形する時には、先ず、上記シ
リンダ機構210の働きで、上記ホルダ−ブロック20
3を上昇させ、上記上型部材102を引き上げ、所謂、
型開きをなす。そして、先述の吸着ハンド402によ
り、ガラス素材を成形型1内に導入し、再び、上記ホル
ダ−ブロック203を下降すると、上記上型部材102
は上記ガラス素材上に降下する。その後、更に、上記シ
リンダ機構210を稼動し、上記ホルダ−ブロック20
3を降下すると、上記操作部材202が上記上型部材1
02にプレス圧を加える。上記上型部材102が押し切
った後、冷却過程で、シリンダ機構205は操作部材2
01を押上げ、突上げ駒207を介して下型部材101
を上向きに押圧し、R面を確保する。また、成形後、上
記シリンダ機構210を稼動し、上記ホルダ−ブロック
203を上昇すると、上型部材102が上昇し、型開き
がなされる。
て、ガラス素材をプレス成形する時には、先ず、上記シ
リンダ機構210の働きで、上記ホルダ−ブロック20
3を上昇させ、上記上型部材102を引き上げ、所謂、
型開きをなす。そして、先述の吸着ハンド402によ
り、ガラス素材を成形型1内に導入し、再び、上記ホル
ダ−ブロック203を下降すると、上記上型部材102
は上記ガラス素材上に降下する。その後、更に、上記シ
リンダ機構210を稼動し、上記ホルダ−ブロック20
3を降下すると、上記操作部材202が上記上型部材1
02にプレス圧を加える。上記上型部材102が押し切
った後、冷却過程で、シリンダ機構205は操作部材2
01を押上げ、突上げ駒207を介して下型部材101
を上向きに押圧し、R面を確保する。また、成形後、上
記シリンダ機構210を稼動し、上記ホルダ−ブロック
203を上昇すると、上型部材102が上昇し、型開き
がなされる。
【0025】上述の成形型交換チャンバ−12には、成
形型交換手段7が装備してある。上記成形型交換手段7
は、入換え手段701を備えていて、これによって、上
記ガイドレ−ル6Aに沿って、成形型1を載置・固定し
たパレット5を、上記ゲ−トバルブ13を介して、成形
チャンバ−3内のガイドレ−ル6Bに移送するようにな
っている。
形型交換手段7が装備してある。上記成形型交換手段7
は、入換え手段701を備えていて、これによって、上
記ガイドレ−ル6Aに沿って、成形型1を載置・固定し
たパレット5を、上記ゲ−トバルブ13を介して、成形
チャンバ−3内のガイドレ−ル6Bに移送するようにな
っている。
【0026】上記入換え手段701は、上記成形型交換
チャンバ−12内に延びるロッド702の先端に、結合
ハンド703を取付けるとともに、その基端部にスラス
トベアリング704を介してアクチュエ−タ705を装
着しており、また、上記アクチュエ−タ705に装備し
たモ−タ706によって、L字クランク707を介して
上記ロッド702を回動操作できる構成になっており、
また、上記アクチュエ−タ705を駆動する時、上記ロ
ッド702と平行に配置したガイドレ−ル708に沿っ
て上記アクチュエ−タ705を移動することで、上記ロ
ッド702をその長手方向に移動できるように構成され
ている。
チャンバ−12内に延びるロッド702の先端に、結合
ハンド703を取付けるとともに、その基端部にスラス
トベアリング704を介してアクチュエ−タ705を装
着しており、また、上記アクチュエ−タ705に装備し
たモ−タ706によって、L字クランク707を介して
上記ロッド702を回動操作できる構成になっており、
また、上記アクチュエ−タ705を駆動する時、上記ロ
ッド702と平行に配置したガイドレ−ル708に沿っ
て上記アクチュエ−タ705を移動することで、上記ロ
ッド702をその長手方向に移動できるように構成され
ている。
【0027】しかして、上記モ−タ706の動作で、ロ
ッド702を回動し、この動作で、上記パレット5に対
する上記結合ハンド703の係脱操作をなし、また、上
記アクチュエ−タ705の働きで、上記パレット5を、
上記ガイドレ−ル6Aに沿って移動することができる。
これによって、上記入換え手段701の制御により、上
記パレット5を、上記ゲ−トバルブ13を介して成形チ
ャンバ−3のガイドレ−ル6Bにもたらし、プレス操作
機構2のプレス位置にセットし、あるいは、逆に、そこ
から成形型交換チャンバ−12へと引戻すことができ
る。
ッド702を回動し、この動作で、上記パレット5に対
する上記結合ハンド703の係脱操作をなし、また、上
記アクチュエ−タ705の働きで、上記パレット5を、
上記ガイドレ−ル6Aに沿って移動することができる。
これによって、上記入換え手段701の制御により、上
記パレット5を、上記ゲ−トバルブ13を介して成形チ
ャンバ−3のガイドレ−ル6Bにもたらし、プレス操作
機構2のプレス位置にセットし、あるいは、逆に、そこ
から成形型交換チャンバ−12へと引戻すことができ
る。
【0028】また、上記成形型交換手段7は、パレット
5を移動するパレット置換手段711を備えている。上
記パレット置換手段711は、上記ガイドレ−ル6Aの
長手方向と直交する方向に進退するピストンロッド71
2Aを備えたシリンダ機構712を、上記成形型交換チ
ャンバ−12の一側に装備し、また、上記ピストンロッ
ド712Aの先端に、2つのステ−ジ713A、713
Bを有する送り台713を装着したものである。そし
て、上記各ステ−ジ713A、713Bには、それぞれ
上述のガイドレ−ル6Aが装備してある。なお、上記成
形型交換チャンバ−12の他側には、成形型1の出し入
れのための開口があり、そこに扉12Aが装備してあ
る。
5を移動するパレット置換手段711を備えている。上
記パレット置換手段711は、上記ガイドレ−ル6Aの
長手方向と直交する方向に進退するピストンロッド71
2Aを備えたシリンダ機構712を、上記成形型交換チ
ャンバ−12の一側に装備し、また、上記ピストンロッ
ド712Aの先端に、2つのステ−ジ713A、713
Bを有する送り台713を装着したものである。そし
て、上記各ステ−ジ713A、713Bには、それぞれ
上述のガイドレ−ル6Aが装備してある。なお、上記成
形型交換チャンバ−12の他側には、成形型1の出し入
れのための開口があり、そこに扉12Aが装備してあ
る。
【0029】しかして、予め、扉12Aをあけて、上記
シリンダ機構712を働かせ、送り台713を上記成形
型交換チャンバ−12の開口から外にせりださせて、例
えば、上記ステ−ジ713Aのガイドレ−ル6A上に、
新たな成形型1を搭載したパレット5を載せ、そして、
上記シリンダ機構712を逆に働かせ、上記送り台71
3を戻して、図2に示すように、シリンダ機構712の
ある側に片寄せ、扉12Aを閉じて、上記成形型交換チ
ャンバ−12内のガス置換を行っておくと、この状態で
は、上記ステ−ジ713Bのガイドレ−ル6Aが、上記
成形型交換チャンバ−12の中央(パレット入換え位
置)に位置している。
シリンダ機構712を働かせ、送り台713を上記成形
型交換チャンバ−12の開口から外にせりださせて、例
えば、上記ステ−ジ713Aのガイドレ−ル6A上に、
新たな成形型1を搭載したパレット5を載せ、そして、
上記シリンダ機構712を逆に働かせ、上記送り台71
3を戻して、図2に示すように、シリンダ機構712の
ある側に片寄せ、扉12Aを閉じて、上記成形型交換チ
ャンバ−12内のガス置換を行っておくと、この状態で
は、上記ステ−ジ713Bのガイドレ−ル6Aが、上記
成形型交換チャンバ−12の中央(パレット入換え位
置)に位置している。
【0030】従って、上記入換え手段701の働きで、
成形チャンバ−3から、使用済みの成形型1を、これを
載せたパレット5とともに、空のステ−ジ713B上に
取出すことができる。また、その後、上記シリンダ機構
712を働かせて、上記成形型交換チャンバ−12の中
央に上記ステ−ジ713Aを位置させ、再び、上記入換
え手段701を働かせることで、ガイドレ−ル6A上か
ら成形チャンバ−3のガイドレ−ル6Bへと新たな成形
型1をパレット5とともに、移送でき、プレス操作機構
2のプレス位置にセットすることができる。なお、使用
済みの成形型1は、成形チャンバ−3に対する新たな成
形型1の入換え後、扉12Aを開放して、パレット5上
より取出すことができる。
成形チャンバ−3から、使用済みの成形型1を、これを
載せたパレット5とともに、空のステ−ジ713B上に
取出すことができる。また、その後、上記シリンダ機構
712を働かせて、上記成形型交換チャンバ−12の中
央に上記ステ−ジ713Aを位置させ、再び、上記入換
え手段701を働かせることで、ガイドレ−ル6A上か
ら成形チャンバ−3のガイドレ−ル6Bへと新たな成形
型1をパレット5とともに、移送でき、プレス操作機構
2のプレス位置にセットすることができる。なお、使用
済みの成形型1は、成形チャンバ−3に対する新たな成
形型1の入換え後、扉12Aを開放して、パレット5上
より取出すことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、吸着フ
ィンガ−が、垂直軸回りで吸着ハンドを旋回すると共に
上記垂直軸方向に昇降する制御手段を具備し、上記吸着
ハンドの先端に水平コンプライアンスばね手段を介して
型挿入部材を保持し、上記型挿入部材に吸着パッドを装
備し、かつ、上記型挿入部材に垂直動作で案内される位
置決めピンを設け、これに対応して成形用胴型側に上記
位置決めピンを案内する位置決め孔を有するガイド部材
を装着しており、上記水平コンプライアンスばね手段
は、上・中・下三段の保持ブロックと、上段および中段
の保持ブロック間に架設した一対の板ばねと、上記板ば
ねとは90度位相を替えて中段および下段の保持ブロッ
ク間に架設した一対の板ばねとより構成されており、そ
の水平コンプライアンスの構造は、コンプライアンス用
の板ばねと、上・中・下三段の保持ブロックとを結合す
るため、これらの熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数の
材質のリベットを用いているので、吸着フィンガ−の型
挿入部と、成形用胴型との相対位置が規制され、プレス
成形の作業過程で、その都度、位置決めの誤差修正を行
え、熱膨張の影響を受けることなく、成形型内へのガラ
ス素材の装填、成形品に対する吸着パッドの吸着・保持
を正確、確実に実施できる。しかも、上述のように、熱
膨張差を利用したリベットを用いるために、板ばねの抜
け方向、リベットの径方向のガタが無くなり、これが原
因となる位置ずれを防止できる。
ィンガ−が、垂直軸回りで吸着ハンドを旋回すると共に
上記垂直軸方向に昇降する制御手段を具備し、上記吸着
ハンドの先端に水平コンプライアンスばね手段を介して
型挿入部材を保持し、上記型挿入部材に吸着パッドを装
備し、かつ、上記型挿入部材に垂直動作で案内される位
置決めピンを設け、これに対応して成形用胴型側に上記
位置決めピンを案内する位置決め孔を有するガイド部材
を装着しており、上記水平コンプライアンスばね手段
は、上・中・下三段の保持ブロックと、上段および中段
の保持ブロック間に架設した一対の板ばねと、上記板ば
ねとは90度位相を替えて中段および下段の保持ブロッ
ク間に架設した一対の板ばねとより構成されており、そ
の水平コンプライアンスの構造は、コンプライアンス用
の板ばねと、上・中・下三段の保持ブロックとを結合す
るため、これらの熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数の
材質のリベットを用いているので、吸着フィンガ−の型
挿入部と、成形用胴型との相対位置が規制され、プレス
成形の作業過程で、その都度、位置決めの誤差修正を行
え、熱膨張の影響を受けることなく、成形型内へのガラ
ス素材の装填、成形品に対する吸着パッドの吸着・保持
を正確、確実に実施できる。しかも、上述のように、熱
膨張差を利用したリベットを用いるために、板ばねの抜
け方向、リベットの径方向のガタが無くなり、これが原
因となる位置ずれを防止できる。
【図1】本発明の一実施例を示すプレス成形装置の概略
正面図である。
正面図である。
【図2】上記プレス成形装置の概略平面図である。
【図3】本発明の要部を示す上面斜視図である。
【図4】本発明の要部を示す下面斜視図である。
【図5】本発明の使用態様を(A)および(B)で示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図6】本発明の吸着パッドの使用態様を(A)、
(B)で示す上面斜視図である。
(B)で示す上面斜視図である。
1 成形型 100 胴型 101 下型部材 102 上型部材 2 プレス操作機構 201、202 操作部材 203 ホルダ−ブロック 208 弾持機構 4 吸着フィンガ− 401 回転軸 402 吸着ハンド 403 吸着パッド 403A、403B 吸着面 410 水平コンプライアンスばね手段 411A、411B、411C 保持ブロック 412、413 板ばね 414 リベット 420 型挿入部材 430 スペ−サ 440 位置決めピン 441 ガイド部材 441A、441B 位置決め孔 450 突き当て部材 G ガラス素材 G’ ガラス成形品
Claims (2)
- 【請求項1】 光学素子などのプレス成形装置で、吸着
パッドに加わる負圧により、ガラス素材を吸着・保持
し、所要個所に搬入し、また、上記プレス成形装置で成
形されたガラス成形品を上記吸着パッドに吸着・保持し
て搬出するための吸着フィンガ−において、上記吸着フ
ィンガ−は、垂直軸回りで吸着ハンドを旋回すると共に
上記垂直軸方向に昇降する制御手段を具備し、上記吸着
ハンドの先端に水平コンプライアンスばね手段を介して
型挿入部材を保持し、上記型挿入部材に吸着パッドを装
備し、かつ、上記型挿入部材に垂直動作で案内される位
置決めピンを設け、これに対応して成形用胴型側に上記
位置決めピンを案内する位置決め孔を有するガイド部材
を装着しており、上記水平コンプライアンスばね手段
は、上・中・下三段の保持ブロックと、上段および中段
の保持ブロック間に架設した一対の板ばねと、上記板ば
ねとは90度位相を替えて中段および下段の保持ブロッ
ク間に架設した一対の板ばねとより構成されており、そ
の水平コンプライアンスの構造は、コンプライアンス用
の板ばねと、上・中・下三段の保持ブロックとを結合す
るため、これらの熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数の
材質のリベットを用いていることを特徴とする吸着フィ
ンガ−の位置決め装置。 - 【請求項2】 上記型挿入部材とガイド部材との間に
は、上下動作量を規制する突き当て部材が配置されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の吸着フィンガ−の
位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13567392A JP2636116B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 吸着フィンガ−の位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13567392A JP2636116B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 吸着フィンガ−の位置決め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05306127A true JPH05306127A (ja) | 1993-11-19 |
JP2636116B2 JP2636116B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=15157259
Family Applications (1)
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1992
- 1992-04-30 JP JP13567392A patent/JP2636116B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2009107833A1 (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-03 | 株式会社ニコン | 光学素子の成形方法および成形装置 |
JP5494471B2 (ja) * | 2008-02-28 | 2014-05-14 | 株式会社ニコン | 光学素子の成形方法および成形装置 |
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JP2636116B2 (ja) | 1997-07-30 |
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